JP2714633B2 - リポソーム形成剤及びリポソーム組成物 - Google Patents

リポソーム形成剤及びリポソーム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なリポソーム形成剤及びリポソーム組成
物に関し、更に詳しくは、微細で安定なリポソームを形
成する新規リポソーム形成剤及び容易にこれを形成する
ことができる新規なリポソーム組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
脂質二重膜の一重あるいは多重の球殻からなるリポソ
ームは、薬効成分のキャリアーとして注目されている。
リポソームを薬物担体として用い、静脈注射等により生
体への投与を目的とするとき、リポソームの粒径は小さ
い方が望ましいことが多い。リポソーム形成剤としては
天然リン脂質がよく知られているが、通常、天然リン脂
質を水に投入しただけでは粒径の大きな(直径1〜5μ
m)多重膜リポソームを形成し、均一で粒径が小さく安
定なリポソーム分散液を得ることはできない。
従来知られている粒径の小さなリポソームの製造法と
しては、超音波処理による方法、界面活性剤との混合系
から透析などにより界面活性剤を除去する方法、脂質の
エタノール溶液を水中に注入する方法、逆ミセル法など
がある。これらの方法は、例えば、エル・エス・ラオ
(L.S.Rao)『リポソーム・テクノロジー(Liposome Te
chonlogy)』、ジー・グレゴリアデイス(G.Gregoriadi
s)編、CRC Press、Florida、(1984)、第1巻、18
章、247−257にまとめられている。しかし、超音波照射
法、界面活性剤除去法及び逆ミセル法による小さなリポ
ソームの製造法は、実験室レベルでの調製法にすぎず、
工業的大量生産には適さない。また、脂質のエタノール
溶液を水中に注入する方法では、低濃度のリポソームし
か得られないと共に、長期間保存しておくと元の大きな
多重膜リポソームに戻ってしまうなどの問題があった。
かかる問題点を解決するための種々の研究がなされ、
例えば、ニンハム(Ninham)及びエバンス(Evans)、
〔ファラデー・ディスカス・ケミカル・ソサイティー
(Faraday Discuss Chem.Soc.)、81:1(1986)〕に
は、水酸イオンあるいは酢酸イオンを対イオンとして有
するジドデシルジメチルアンモニウムカチオンが、半径
約30nmの小さなリポソームを形成することが報告されて
いる。しかし、この方法では小さなリポソームを形成す
るために必要なリポソーム形成剤の濃度が狭い範囲に限
られている。しかも、リポソーム形成物質がカチオン性
界面活性剤であるので、生体への投与には適さないもの
であった。
従って、粒径が小さく、安定で、しかも人体に対して
安全なリポソームを工業的有利に大量生産する方法が望
まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、このような状況において鋭意検討を重
ねた結果、特定のリン脂質と多価アルコールとの反応混
合物を使用することにより水に分散させただけで粒径が
小さく、しかも安定なリポソームを形成するリポソーム
形成剤を得ることに成功し、本発明を完成したものであ
る。
すなわち、本発明は、 (a) ホスホリパーゼDの存在下、次の一般式(I)
及び/又は(II) 〔式(I)及び(II)中、R1及びR2はそれぞれ、同一又
は異なって−OCOR3及び/又は−OR4より選ばれる基(但
し、R3及びR4は同一又は異なって、それぞれ炭素数6〜
32のアルキル又はアルケニル基を表す)を示すか、又は
R1とR2が一緒になって次の基 (ここで、nは11〜19の整数を表す)を形成してもよ
く、Xは水酸基含有塩基の水酸基1個を除いた後に残る
有機残基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム又は
アルカノールアンモニウムを示す〕 で表されるグリセロリン脂質と下記(1)〜(3) (1) HOY−OmH〔ここでmは2〜50の整数、Y
は炭素数2〜4のアルキレン基もしくは置換アルキレン
基を示す〕で表されるモノ又はポリエーテル (2) 縮合度2〜50のポリグリセリン (3) 分子内に一級アルコール基2個以上を有する炭
素数4〜7の単糖類、二糖類又は糖アルコール類 のいずれかの多価アルコールとを反応させて得られるリ
ン酸エステル混合物と、 (b) 水溶性塩及び/又は界面活性剤とからなるリポ
ソーム形成剤、及びこれら形成剤を用いて形成するリポ
ソーム内に有効活性成分を包含するリポソーム組成物を
提供するものである。
本発明リポソーム形成剤に用いられるリン酸エステル
混合物(以下、リン酸エステル混合物)(a)は、式
(I)及び/又は(II)のグリセロリン脂質と(1)〜
(3)から選ばれる多価アルコールとを反応させて得ら
れるものであるが、式(I)、(II)中、R3、R4で示さ
れるアルキル基又はアルケニル基としては、例えば、ヘ
キシル、オクチル、デジシル、ドデシル、テトラデシ
ル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドコシ
ル、テトラコシル、ヘキサコシル、オクタデシル、トリ
アコンチル、ドトリアコンチル、2−エチルヘキシル、
オクタジエニル、デカジエニル、ドデカジエニル、テト
ラデカジエニル、ヘキサデカジエニル、オクタデカジエ
ニル、エイコサジエニル、ドコサジエニル、テトラコサ
ジエニル、ヘキサコサジエニル、オクタコサジエニル、
トリアコンタジエニル、ドトリアコンタジエニル、ヘキ
サデカトリエニル、オクタデカトリエニル、エイコサト
リエニル、ドコサトリエニル、テトワコサトリエニル、
ヘキサコサトリエニル、オクタコサトリエニル、トリア
コンタトリエニル、ドトリアコンタトリエニル、エイコ
サテトラエニル、ドコサテトラエニル、テトラコサテト
ラエニル、ヘキサコサテトラエニル、オクタコサテトラ
エニル、トリアコンタテトラエニル、ドトリアコンタテ
トラエニル、ドコサペンタエニル、テトラコサペンタエ
ニル、ヘキサコサペンタエニル、オクタコサペンタエニ
ル、トリアコンタペンタエニル、ドトリアコンタペンタ
エニル、ドコサヘキサエニル、テトラコサベキサエニ
ル、ヘキサコサヘキサエニル、オクタコサヘキサエニ
ル、トリアコンタヘキサエニル、トドリアコンタヘキサ
エニル等が挙げられる。
また水素原子、アルカル金属、アルカル土類金属、ア
ンモニウム、アルキルアンモニウム又はアルカノールア
ンモニウムであるMとしては、例えば、カリウム、リチ
ウム、ナトリウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム、バリウム、アンモニウム、トリ
エタノールアンモニウム、トリメチルアンモニウム、ト
リエチルアンモニウム等が挙げられる。
一方、(1)に記載の化合物に於いてYは置換基を有
してもよい炭素数2〜4のアルキレン基で、例えばエチ
レン、プロピレン、ブチレン、1−メチルプロピレン等
が挙げられ、mは2〜50の整数であるが、4〜50、特に
4〜20が好ましい。特に好ましいものとしては、例え
ば、平均分子量400のポリエチレングリコール(以下PEG
400と記す)、平均分子量600のポリエチレングリコール
(以下PE600と記す)、平均分子量200のポリプロピレン
グリコール(以下PEG200と記す)等が挙げられる。
(2)のポリグリセリンの縮合度は2〜50であるが、4
〜50特に4〜20が好ましい。特に好ましいポリグリセリ
ンとしては例えば、平均分子量500のポリグリセリン(P
EG500と記す)、平均分子量750のポリグリセリン(PG75
0と記す)等が挙げられる。また、(3)に記載の分子
内に一級アルコール基2個以上を有する、炭素数4〜7
の多価アルコール類のうち、単糖類としては、例えばキ
シルロース、リブロース、フラクトース、ソルボース、
プシコース、タガトース、セドヘプツロース、グルコヘ
プツロース、マンノヘプツロース等を例示でき、また、
二糖類としてはスクロース、マルトース、セロビオー
ス、トレハロース、ラクトース等が例示でき、また、糖
アルコールとしては、例えばエリスリトール、リビトー
ル、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、マン
ニトール、ガラクチトール、セドヘプチトール、ベルセ
イトール等が例示できる。
特に好ましいリン酸エステル混合物(a)としては、
R1及びR2が、例えば、ラウロイル、ミリストイル、パル
ミトイル、ステアロイル、オレオイル、リノレオイル、
リノレノイル、アラキドノイル、ドコサヘキサノイル、
エイコサペンタノイル等の組み合わせからなるか、又
は、前記式(I)中、R1、R2の組成が、例えば、卵黄組
成又は大豆組成等、天然リン脂質由来の分布を持つホス
ファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、
ホスファチジルセリン及びその塩等と、多価アルコール
として、平均分子量400のポリエチレングリコール、平
均分子量600のポリエチレングリコール、平均分子量200
のポリプロピレングリコール、平均分子量500のポリグ
リセリン、平均分子量750のポリグリセリンやフルクト
ース、サッカロース、セロビオース、ラクトース、マル
トース、リブロース、フラクトース、ソルボース、スク
ロース、エリスリトール、リビトール、アラビトール、
キシリトール、ソルビトール、マンニトール、ガラクチ
トール等とをホスファチジル基転移活性を有するホスホ
リパーゼDの存在下、反応させて得られる生成物等が挙
げられる。
ここで示されたリポソーム形成剤を得るためのホスフ
ァチジル基転移活性を有するホスホリパーゼDについて
は、転移活性を有するものであれば特に限定されず、例
えば、日本生化学会編、『続生化学実験講座、(東京化
学同人)、第3巻、235(1986)』や特開昭60−41494号
等に記載されているホスホリパーゼDが用いられる。
反応に用いられる溶媒としては、エーテル、ベンゼ
ン、クロロホルム等の有機溶媒と適当な水性溶媒との混
合溶媒を例示することができる。水性溶媒にはホスホリ
パーゼDの作用を促進したり、酵素の安定化に役立つ適
当な添加剤を加えることができる。例えば、アルブミ
ン、カゼイン等の蛋白質や、酢酸、クエン酸、リン酸等
の緩衝剤、塩化カルシウムその他の中性塩を挙げること
ができる。
反応モル比、ホスホリパーゼDの使用量、溶媒の使用
量等は、適宜に選択できる。例えば、反応モル比として
は、原料リン脂質1モルに対して通常、多価アルコール
約0.1〜100倍モルを用いることが好ましい。ホスホリパ
ーゼDの使用量は、原料リン脂質1g当り約10〜100000単
位、好ましくは約100〜1000単位を例示することができ
る。さらに、溶媒の使用量としては、原料リン脂質に対
して約2〜100倍程度を例示できる。
反応温度、反応時間も適宜に選択できるが、好ましく
は、約20〜60℃、約1〜72時間を例示できる。
本反応においては、前記多価アルコールの一級アルコ
ール基部分に対して、ホスホリパーゼDによるホスファ
チジル基の転移が生起する。従って、本反応によって得
られたリン酸エステル混合物(a)には、次の一般式
(III)で表わされるジリン酸エステル及び一般式(I
V)で表わされるモノリン酸エステルの両者が含有され
ている。
〔式中、Aは下記(i)及び/又は(ii)の基を示し、 (ここで、R1及びR2は前記と同じ意味を有する)Bは多
価アルコール(1)〜(3)より2個の水酸基を除いた
基を示し、Mは前記と同じ意味を有する〕 また、本発明に用いられりリン酸エステル混合物
(a)においては、前記ジリン酸エステル(III)とモ
ノリン酸エステル(IV)との比は、重量比で1:99〜99:1
が好ましい。
本発明において用いるリン酸エステル混合物(a)
は、上記反応が終了後何ら精製することなく、例えば反
応液を直接、もしくは濃縮乾固して用いることができる
が、反応液の濃縮乾固物が好ましい。
本発明の目的のための水溶性塩としては、室温におい
て10-4M以上水に溶解する無機塩又は有機塩が好まし
い。無機塩としては、例えば、対イオンとしてアルカリ
金属、アンモニウムイオン等を有する、塩酸、硝酸、硫
酸、リン酸、炭酸、臭素酸、ヨウ酸等の塩、好ましく
は、臭化カリウム、塩化カリウム、リン酸二水素カリウ
ム、リン酸水素二カリウム、硫酸カリウム、ヨウ化カリ
ウム、硝酸カリウム、臭化リチウム、塩化リチウム、ヨ
ウ化リチウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、臭化アン
モニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸
水素アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸
水素二アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、硝酸アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム、臭化ナトリウム、炭酸ナト
リウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸
二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、硝酸ナト
リウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等が挙げら
れる。有機塩としては、例えば、アルカノールアミンの
塩酸、硫酸、リン酸等の塩、又は、対イオンとしてアル
カリ金属イオン、アンモニウムイオン等を有する、安息
香酸、酢酸、サリチル酸、シュウ酸、フタル酸、グルコ
ン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンスル
ホン酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フ
マル酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、マンデル酸、
リンゴ酸、クエン酸等の塩、好ましくは、塩化トリエタ
ノールアンモニウム、リン酸二水素トリエタノールアン
モニウム、硫酸トリエタノールアンモニウム、安息香酸
ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸アンモニウ
ム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウ
ム、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸カリウム、サリ
チル酸アンモニウム、シュウ酸カリウム、シュウ酸ナト
リウム、シュウ酸アンモニウム、フタル酸ナトリウム、
フタル酸カリウム、フタル酸アンモニウム、グルコン酸
カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸ナトリ
ウム、1−ナフタレンスルホン酸アンモニウム、2−ナ
フタレンスルホン酸カリウム、2−ナフタレンスルホン
酸アンモニウム、2−ナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、酒石酸カリウム、マレイン酸ナトリウム、マレイン
酸カリウム、マロン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウ
ム、フマル酸ナトリウム、プロピンオン酸ナトリウム、
プロピオン酸トリエタノールアンモニウム、アスコルビ
ン酸ナトリウム、アスコルビン酸トリエタノールアンモ
ニウム、アスコルビン酸カリウム、マンデン酸ナトリウ
ム、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン
酸カリウム、クエン酸トリエタノールアンモニウム等が
挙げられる。より好ましい塩としては、塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、酢酸ナトリウム等が挙げら
れる。
リン酸エステル混合物(a)によるリポソーム形成は
これらの水溶性塩を溶解した水中において形成され得る
が、この時の水溶性塩濃度としては10-4〜1M、なかでも
10-3〜0.1M濃度で行うのが特に好ましい。
本発明に界面活性剤を用いる場合、界面活性剤として
は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれでもよ
く、その種類及び配合量は、なんら限定されるべきもの
ではないが、好ましくは界面活性剤(b)とリン酸エス
テル混合物(a)とを{(a)に含まれるリン原子のモ
ル数}/{(b)のモル数}が10-3〜103、特に0.1〜10
0程度となるように加えるのが好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ステアリン酸
塩、パルミチン酸塩、ミリスチン酸塩、オレイン酸塩、
ヘキサデカジエン酸塩、ヘキサデカトリエン酸塩、ヘキ
サデカテトラエン酸塩、リノール酸塩等のオクタデカジ
エン酸塩、リノレン酸塩等のオクタデカトリエン酸塩、
アラキドン酸塩等のエイコサテトラエン酸塩、エオコサ
ペンタエン酸塩、ドコサヘキサエン酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ジアルキ
ルリン酸塩等、好ましくは、ジセチルリン酸ナトリウ
ム、ジセチルリン酸トリエタノールアンモニウム、2−
デシルテトラデシルリン酸ナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキ
ルトリメチルアンモニウム塩やジアルキルジメチルアン
モニウム塩等、好ましくは、セチルトリメチルアンモニ
ウムブロマイドやジステアリルジメチルアンモニウムク
ロライド等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、フラクトース又はグルコース
等の脂肪酸エステル等が挙げられ、好ましくは、9−メ
チルヘプタデシルグリセリルエーテル、ソルビタンモノ
ステアレート、オレイン酸グリセロールエステル、蔗糖
脂肪酸エステル等が挙げられる。また、コレステロール
等非常に疎水性の高い化合物も非イオン性界面活性剤に
含めて考えることができる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイ
ン、ホスホベタイン、スルホベタイン、天然及び合成の
ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミ
ン等、好ましくは、ステアリルホスホベタイン、ジパル
ミトイルホスファチジルコリン等が挙げられる。
本発明において、リン酸エステル混合物(a)並びに
水溶性の塩及び/又は界面活性剤(b)を分散させるべ
く水は、リン酸エステル混合物(a)に対し、好ましく
は10〜104重量倍程度、より好ましくは20〜103重量倍程
度となるよう使用するのが適している。
本発明における小さなリポソームの形成方法は、リン
酸エステル混合物(a)並びに水溶性の塩及び/又は界
面活性剤(b)を適当量の水中に投入し、緩やかに撹拌
することによる。リポソーム調製時の温度は室温でよい
が、一般に、40〜80℃で行った方が効率はよい。また、
リン酸エステル混合物(a)並びに水溶性の塩及び/又
は界面活性剤(b)の水中への投入操作において、その
投入方法及び投入順序は制限されない。例えば、水溶性
の塩及び/又は界面活性剤をあらかじめリン酸エステル
混合物(a)と混合しておいてもよいし、まず塩水溶液
及び/又は界面活性剤(b)の分散液をつくり、後から
リン酸エステル混合物(a)を投入してもよい。
従来の方法により形成されたリポソームの平均直径
は、普通1〜5μmであるが、本発明のリポソーム形成
剤を用いると、平均直径500nm以下の小さなリポソーム
をつくることが可能である。
本発明において、リン酸エステル混合物(a)と水溶
性塩及び/又は界面活性剤(b)とを、上記の方法で含
有せしめれば、水溶液中で安定な小粒径リポソームを形
成できるリポソーム組成物を提供することができる。
本発明においてリポソーム中に含有する活性成分は、
疎水性物質でも親水性物質でもよく、または両者の混合
物でもよい。
このような活性成分としては、例えば、ビタミンA、
B1、B2、B6、B12、C、D、E、H、K、M、Q、パン
トテニールアルコール、パントテン酸カルシウム、ニコ
チン酸ベンジル、ヘスペリジン、ヘスペリチン等のビタ
ミン類とその誘導体、グリセリン、ニトログリセリン、
ジグリセリド、トリグリセリド等のポリオール類とその
誘導体、グルコース、フルクトース、ソルビトール、ガ
ラクトース、マンノース、イノシトール、マルチトー
ル、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロー
ス、セロビオース、アデニルチオメチルペントース等の
糖類とその誘導体、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸
等の多糖類とその誘導体、グルコース−1−リン酸、グ
ルコース−6−リン酸、マンノース−6−リン酸、ガラ
クトース−6−リン酸、フルクトース−6−リン酸、グ
ルコース−1,6−2リン酸、フルクトース−1,6−2リン
酸、フルクトース−2,6−2リン酸等、又はそれらのナ
トリウム、カリウム等のアルカリ金属塩等の糖リン酸エ
ステルとその誘導体、アラニン、ロイシン、リジン、ア
スパラギン、アスパラギン酸、システイン、プロリン、
グルタミン、セリン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチ
ジン、チロシン、イソロイシン、バリン等のアミノ酸と
その誘導体、コレステロール及びその誘導体、セラミド
及びその誘導体、リノール酸、リノレン酸、アラキドン
酸、ドコサヘキサエン酸、プロスタグランジン、プロス
タサイクリン、ロイコトリエン等の多不飽和脂肪酸及び
その誘導体、ピロリドンカルボン酸、グリチルリチン、
ビサボロール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニ
ウム、パラベンエステル、メントール、レゾルシン、ヒ
ノキチオール、スクワレン、アントラニル酸、尿素、副
腎皮質ホルモン、卵胞ホルモン、エストロゲン、アンド
ロゲン、チロキシン、脳下垂体ホルモン、脳下垂体後葉
抽出物、胸腺ホルモン、胎盤性ゴナドトロピン、ε−ア
ミノカプロン酸、アラントイン、ハロカルバン、カンフ
ル、塩化ヒドロキシアンモニウム、グルタオチンとその
誘導体、メチル−2,5−ジイソプロピル桂皮酸エステ
ル、パラアミノ安息香酸エステル、ビス(2−ピリジル
チオール−1−オキシド)亜鉛、アミノフェノール型抗
ヒスタミン剤、エストラジオール、エチルエストラジオ
ール、サリチル酸及びその誘導体、塩酸ジフェンドラミ
ン、イソプロピルメチルフェノール、塩化クロルヘキシ
ジン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ホ
モスルファミン、スコポラミン、クロニジン、硫酸イソ
ソルビド、5−フルオロウラシル、塩化カプロニウム、
アセチルコリン等が挙げられる。
本発明における活性成分の濃度はなんら限定されない
が、リポソーム形成に用いる水に対し、10-6〜30重量%
程度が好ましい。
活性成分の投入方法としては、有機リン化合物並びに
水溶性の塩及び/又は界面活性剤の混合物に活性成分を
混合してもよいし、また、水中にあらかじめ活性成分を
溶かしておいてもよい。更に、塩水溶液又は界面活性剤
の分散液中に混合しておいてもよい。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を説明するが、これらの実施
例、参考例及び比較例はなんら本発明を限定するもので
はない。
参考例1 反応器にジパルミトイルホスファチジルコリン12g、
塩化ナトリウム4.8g、平均分子量が400のポリエチレン
グリコール25g、ホスファチジル基転移活性を持つホス
ホリパーゼD(例えばActinomadura属由来)1200ユニッ
ト、ジエチルエーテル120ml及び水100mlを入れ、30℃で
24時間撹拌混合した。反応終了後、クロロホルムとメタ
ノールを加えて脂質を抽出した。得られた沈澱11.5gを2
00mlのアセトンに溶解し、遠心分離して沈澱を除去した
後、溶液を濃縮乾固して9.9gを白色沈澱を得た。
得られた白色沈澱は1H−NMR、元素分析及びIRにて分
析したところ、ジリン酸エステル(III)体37重量%、
モノリン酸エステル(IV)体58重量%、ホスファチジル
コリン4重量%及びホスファチジン酸1重量%を含有す
る混合物であった。
参考例2 反応器にジパルミトイルホスファチジルコリン15g、
塩化ナトリウム6.0g、平均分子量750のポリグリセリン7
5g、ホスファチジル基転移活性を持つホスホリパーゼD1
500ユニット、ジエチルエーテル150ml及び水150mlを入
れ、30℃で24時間撹拌混合した。反応終了後、参考例1
と同様に抽出、遠心し、14.1gの反応物を得た。
得られた白色沈澱は1H−NMR、元素分析及びIRにて分
析したところ、ジリン酸エステル(III)体38重量%、
モノリン酸エステル(IV)体55重量%、ホスファチジル
コリン6重量%及びホスファチジン酸1重量%を含有す
る混合物であった。
実施例1 0.01M硫酸ナトリウム水溶液にグルコース濃度が0.056
Mとなるようにグルコースを溶かし、グルコース−塩水
溶液を調製した。参考例1で得られた白色沈澱60mgに前
記グルコース−塩水溶液6gを加え、湯浴上約50℃に加温
しつつマグネティックスターラーで撹拌した。均一に分
散した後、撹拌しつつ室温に戻したところ、薄青く濁っ
てはいるがほとんど透明なリポソーム溶液が得られた。
その溶液について、粒径測定機(サブミクロン粒子分析
装置、Coulter社製モデルN4)を用いて測定したリポソ
ームの平均直径は88nmであった。また、このリポソーム
溶液は室温で約1ケ月間変化せず、安定であった。
この溶液をセファデックスG50−メヂウムを用いて室
温でゲル濾過し、リポソームとリポソームに保持されな
かったグルコースを分離した。
リポソームを溶出している分画についてグルコース濃
度と有機リン化合物濃度を定量し、得られたリポソーム
のトラップ体積を有機リン化合物に含まれるリン原子の
モル当りで表すと、0.023/molであった。
実施例2 0.02M硫酸ナトリウム水溶液に、グルコース濃度が0.0
56Mとなるようにグルコースを溶かし、グルコース−塩
水溶液を調製した。参考例1で得られた白色沈澱50mg
に、前記グルコース−塩水溶液5gを加え、湯浴上約50℃
に加温しつつマグネティックスターラーで撹拌した。均
一に分散した後、撹拌しつつ室温に戻したところ、薄く
白濁したリポソーム溶液が得られた。この溶液について
測定されたリポソームの平均直径は131nmであった。こ
のリポソーム溶液は室温で約2週間変化せず安定であっ
た。
この溶液を実施例1と同様にしてゲル濾過を行い、リ
ポソームの溶出している分画について、グルコース濃度
とリン濃度を定量したところ、このリポソームのトラッ
プ体積はリンのモル当りで0.22/molであった。
比較例1 リポソーム形成剤として、ジパルミトイルホスファチ
ジルコリンを用い、これを実施例1と同様にして0.056M
グルコース−0.01M硫酸アンモニウム塩水溶液に混合
し、湯浴上約50℃に加温しつつマグネティックスターラ
ーで撹拌した。均一に分散した後、撹拌しつつ室温に戻
したところ、白濁したリポソーム溶液が得られた。
この溶液を室温で約30分間静置しておくと、白色の沈
澱を生じ、リポソームの安定静に乏しいことが判った。
また、この沈澱を光学顕微鏡で観察すると、粒子直径は
1〜5μmであり、小粒径のリポソームは形成しなかっ
た。
実施例3 リポソームの形成を電子顕微鏡観察により確認した。
30mgの実施例1で得られた白色沈澱を0.01Mの硫酸アン
モニウム水溶液3mlに溶解した。この溶液について、リ
ン−タングステン酸を染色剤として染色し、透過型電子
顕微鏡観察を行ったところ、平均直径101nmの一重のリ
ポソームが見られた。このリポソームの直径は、粒径測
定機を用いて測定した値とよく一致していた。
実施例4 ジパルミトイルホスファチジルコリンとPEG400から得
られた白色沈澱を1重量%相当量、水溶性塩として0.01
M相当量の硫酸ナトリウム、活性成分として0.056M相当
量のビタミンCを用い、実施例1と同様にしてリポソー
ム分散液を得た。
このリポソームの平均粒径は305nmであり、ゲル濾過
による精製後、得られたリポソームのトラップ体積はリ
ンのモル当り、0.31/molであった。
実施例5 参考例2で得られた白色沈澱を1重量%、水溶性塩と
して0.02M相当の硫酸アンモニウム、活性成分として1
重量%のグリセリンを用い、実施例1と同様にしてリポ
ソーム分散液を得た。
このリポソームの平均粒径は145nmであり、得られた
リポソームのトラップ体積はリンのモル当りで表わす
と、0.22/molであった。
実施例6 大豆リン脂質由来の脂肪酸組成を有するホスファチジ
ルコリンと平均分子量が200のポリプロピレングリコー
ルからホスファチジル基転移活性を持つホスホリパーゼ
Dの反応により得られた混合物を1重量%、水溶性塩と
して0.02M塩化トリエタノールアンモニウム、活性成分
として0.056Mのグルコースを用い、実施例1と同様にし
てリポソーム分散液を得た。
このリポソームの平均粒径は247nmであり、ゲル濾過
による精製後、得られたリポソームのトラップ体積は、
リン当り0.28/molであった。
実施例7 参考例1で得られた白色沈澱30mgと2−デシルテトラ
デシルリン酸ナトリウム25mgをクロロホルム−メタノー
ル(2:1)混合溶媒に溶かして均一溶液とした後、減圧
濃縮乾固して有機溶媒成分を完全に除去した。こうして
得た均一な固型物に、0.167M尿素水溶液3.5gを加え、湯
浴上約50℃に加温しつつマグネティックスターラーで撹
拌した。均一に分散した後、撹拌しつつ室温に戻したと
ころ、薄青く濁ってはいるがかなり透明なリポソーム溶
液が得られた。この溶液のリポソームの平均直径は271n
mであった。
この溶液を実施例1と同様にしてゲル濾過した。リポ
ソームの溶出している分画についてリンと尿素の定量を
行いその結果、得られたリポソームのトラップ体積はリ
ンのモル当り、0.16/molであった。
実施例8 参考例1で得られた白色沈澱を0.94重量%、界面活性
剤として0.18重量%のジセチルリン酸トリエタノールア
ンモニウム、活性物質として0.543Mのグリセリンを用
い、実施例7と同様にリポソーム水溶液を調製した。
得られたリポソームの平均直径は239nm、トラップ体
積はリンのモル当り、0.17/molであった。
実施例9 卵黄由来の脂肪酸組成を有するホスファチジルコリン
と平均分子量500のポリグリセリンを、ホスファチジル
基転移活性を有するホスホリパーゼDの存在下、反応し
て得られた生成物を0.61重量%、界面活性剤として0.39
重量%のジパルミトイルホスファチジルコリン、活性物
質として0.133Mのグリシンを用い、実施例7と同様にリ
ポソーム水溶液を調製した。
得られたリポソームの平均直径は206nm、トラップ体
積はリンのモル当り、0.37/molであった。
〔発明の効果〕
本発明のリポソーム形成剤は、水と混合し、撹拌した
だけで自然に粒径の小さなリポソームを形成することが
できる。本発明を用いて製造した小さなリポソームは、
従来の方法によって製造したもの(例えば超音波照射に
より得られたもの)よりも安定である。また、本発明に
よる粒径の小さなリポソームの製造法は、簡便で、従来
の方法に必要な機械的操作や界面活性剤の除去等に煩わ
されることがない。すなわち、本発明は、従来の課題で
あった、リポソームの大きさ、大量生産性、保存安定性
にたいする問題点をすべて解決しているもので、その利
用価値は大きく、医薬品等に用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 黒崎 富裕 大阪府泉南郡岬町淡輪1465 (72)発明者 国生 純孝 東京都国立市谷保7026―3

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) ホスホリパーゼDの存在下、次の
    一般式(I)及び/又は(II) 〔式(I)及び(II)中、R1及びR2はそれぞれ、同一又
    は異なって−OCOR3及び/又は−OR4より選ばれる基(但
    し、R3及びR4は同一又は異なって、それぞれ炭素数6〜
    32のアルキル又はアルケニル基を表す)を示すか、又は
    R1とR2が一緒になって次の基 (ここで、nは11〜19の整数を表す)を形成してもよ
    く、Xは水酸基含有塩基の水酸基1個を除いた後に残る
    有機残基を示し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカ
    リ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム又は
    アルカノールアンモニウムを示す〕 で表されるグリセロリン脂質と下記(1)〜(3) (1) HOY−OmH〔ここでmは2〜50の整数、Y
    は炭素数2〜4のアルキレン基もしくは置換アルキレン
    基を示す〕で表されるモノ又はポリエーテル (2) 縮合度2〜50のポリグリセリン (3) 分子内に一級アルコール基2個以上を有する炭
    素数4〜7の単糖類、二糖類又は糖アルコール類 のいずれかの多価アルコールとを反応させて得られるリ
    ン酸エステル混合物と、 (b) 水溶性塩及び/又は界面活性剤 とからなるリ
    ポソーム形成剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリポソーム形成剤を用い、
    有効活性成分を包含せしめたリポソーム組成物。
  3. 【請求項3】リポソームの平均直径が500nm以下である
    請求項2記載のリポソーム組成物。
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