JP2704235B2 - リポソーム形成剤及びリポソーム組成物 - Google Patents

リポソーム形成剤及びリポソーム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なリポソーム形成剤及びリポソーム組成
物に関し、更に詳しくは、微細で安定なリポソームを形
成する新規リポソーム形成剤及び容易にこれを形成する
ことができる新規なリポソーム組成物に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
脂質二重膜の一重あるいは多重の球殻からなるリポソ
ームは、薬効成分のキャリアーとして注目されている。
リポソームを薬物担体として用い、静脈注射等により生
体への投与を目的とするとき、リポソームの粒径は小さ
い方が望ましいことが多い。リポソーム形成剤としては
天然リン脂質がよく知られているが、通常、天然リン脂
質を水に投入しただけでは粒径の大きな(直径1〜5μ
m)多重膜リポソームを形成し、均一で粒径が小さく安
定なリポソーム分散液を得ることはできない。
従来知られている粒径の小さなリポソームの製造法と
しては、超音波処理による方法、界面活性剤との混合系
から透析などにより界面活性剤を除去する方法、脂質の
エタノール溶液を水中に注入する方法、逆ミセル法など
がある。これらの方法は、例えば、エル・エス・ラオ
(L.S.Rao)『リポソーム・テクノロジー(Liposome Te
chnology)』、ジー・グレゴリアディス(G.Gregoriadi
s)編、CRC Press、Florida、(1984)、第1巻、18
章、247−257にまとめられている。しかし、超音波照射
法、界面活性剤除去法及び逆ミセル法による小さなリポ
ソームの製造法は、実験室レベルでの調製法にすぎず、
工業的大量生産には適さない。また、脂質のエタノール
溶液を水中に注入する方法では、低濃度のリポソームし
か得られないと共に、長期間保存しておくと元の大きな
多重膜リポソームに戻ってしまうなどの問題があった。
かかる問題点を解決するための種々の研究がなされ、
例えば、ニンハム(Ninham)及びエバンス(Evans)、
〔ファラデー・ディスカス・ケミカル・ソサイエティー
(Faraday Discuss Chem.Soc.)、81:1(1986)〕に
は、水酸イオンあるいは酢酸イオンを対イオンとして有
するジドデシルジメチルアンモニウムカチオンが、半径
約30nmの小さなリポソームを形成することが報告されて
いる。しかし、この方法では小さなリポソームを形成す
るために必要なリポソーム形成剤の濃度が狭い範囲に限
られている。しかも、リポソーム形成物質がカチオン性
界面活性剤であるので、生体への投与には適さないもの
であった。
従って、粒径が小さく、安定で、しかも人体に対して
安全なリポソームを工業的有利に大量生産する方法が望
まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、このような状況において鋭意検討を重
ねた結果、特定のリン酸エステルを使用することにより
水に分散させただけで粒径が小さく、しかも安定なリポ
ソームを形成するリポソーム形成剤を得ることに成功
し、本発明を完成したものである。
すなわち、本発明は (a)一般式(I) [式中、Aは下記(i)及び/または(ii)の基を示
し、 〔ここでR1及びR2は、それぞれ、同一もしくは異なっ
て、−OCOR3及び/または−OR4(R3及びR4は同一もしく
は異なって、それぞれ炭素数6〜32のアルキル基または
アルケニル基)を示すか、(i)の場合には、R1とR2
一緒になって次の基 を形成してもよい〕 Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
ンモニウム、アルキルアンモニウムまたはアルカノール
アンモニウムを示し、 Xは下記(1)〜(3)のいずれかの化合物HO−X−
OHの残基である。
(1) HOY−OmH〔ここでmは2〜50の整数、Y
は炭素数2〜4のアルキレン基もしくは置換アルキレン
基を示す〕で表わされるモノ又はポリエーテル (2) 縮合度2〜50のポリグリセリン (3) 分子内に一級アルコール基2個以上を有する炭
素数4〜7の単糖類、二糖類及び糖アルコール類] で表わされるリン酸エステルと、 (b)水溶性塩及び/または界面活性剤とからなるリポ
ソーム形成剤、及びこれら形成剤を用いて形成するリポ
ソーム内に有効活性成分を包含するリポソーム組成物を
提供するものである。
本発明リポソーム形成剤に用いられる(a)リン酸エ
ステルは上記一般式(I)で表されるものであるが、該
式(I)中、Aで示される基は前記(i)、(ii)いず
れでもよいが、これらの混合物であってもよい。また
R3、R4で示されるアルキル基またはアルケニル基として
は、例えば、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、
テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシ
ル、ドコシル、テトラコシル、ヘキサコシル、オクタコ
シル、トリアコンチル、ドトリアコンチル、2−エチル
ヘキシル、オクタジエニル、デカジエニル、ドデカジエ
ニル、テトラデカジエニル、ヘキサデカジエニル、オク
タデカジエニル、エイコサジエニル、ドコサジエニル、
テトラコサジエニル、ヘキサコサジエニル、オクタコサ
ジエニル、トリアコンタジエニル、ドトリアコンタジエ
ニル、ヘキサデカトリエニル、オクタデカトリエニル、
エイコサトリエニル、ドオサトリエニル、テトラコサト
リエニル、ヘキサコサトリエニル、オクタコサトリエニ
ル、トリアコンタトリエニル、ドトリアコンタトリエニ
ル、エイコサテトラエニル、ドコサテトラエニル、テト
ラコサテトラエニル、ヘキサコサテトラエニル、オクタ
コサテトラエニル、トリアコンタテトラエニル、ドトリ
アコンタテトラエニル、ドコサペンタエニル、テトラコ
サペンタエニル、ヘキサコサペンタエニル、オクタコサ
ペンタエニル、トリアコンタペンタエニル、ドトリアコ
ンタペンタエニル、ドコサヘキサエニル、テトラコサヘ
キサエニル、ヘキサコサヘキサエニル、オクタコサヘキ
サエニル、トリアコンタヘキサエニル、ドトリアコンタ
ヘキサエニル等が挙げられる。
また水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、ア
ンモニウム、アルキルアンモニウムまたはアルカノール
アンモニウムであるMとしては、例えば、カリウム、リ
チウム、ナトリウム、ベリリウム、マグネシウム、カル
シウム、ストロンチウム、バリウム、アンモニウム、ト
リエタノールアンモニウム、トリメチルアンモニウム、
トリエチルアンモニウム等が挙げられる。
一方、(1)に記載の化合物に於いて、Yは置換基を
有してもよい炭素数2〜4のアルキレン基で、例えばエ
チレン、プロピレン、ブチレン、1−メチルプロピレン
等が挙げられ、mは2〜50の整数であるが、4〜50、特
に4〜20が好ましい。特に好ましいものとしては、例え
ば平均分子量400のポリエチレングリコール(以下PEG40
0と記す)、平均分子量600のポリエチレングリコール
(以下PEG600と記す)、平均分子量200のポリプロピレ
ングリコール(以下PPG200と記す)等が挙げられる。
(2)のポリグリセリンの縮合度は2〜50であるが、
4〜50、特に4〜20が好ましい。特に好ましいポリグリ
セリンとしては例えば、平均分子量500のポリグリセリ
ン(PG500と記す)、平均分子量750のポリグリセリン
(PG750と記す)等が挙げられる。また、(3)に記載
の分子内に一級アルコール基2個以上を有する炭素数4
〜7のポリアルコール化合物のうち、単糖類としては、
例えばキシルロース、リブロース、フラクトース、ソル
ボース、プシコース、タガトース、セドヘプツロース、
グルコヘプツロース、マンノヘプツロース等を例示で
き、また、二糖類としてはスクロース、マルトース、セ
ロビオース、トレハロース、ラクトース等が例示でき、
また、糖アルコールとしては、例えばエリスリトール、
リビトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトー
ル、マンニトール、ガラクチトール、セドヘプチトー
ル、ベルセイトール等が例示できる。
特に好ましいリン酸エステル(I)としては、前記式
(I)中、Aが前記式(i)で表され、しかも、R1及び
R2が、例えば、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイ
ル、ステアロイル、オレオイル、リノレオイル、リノレ
ノイル、アラキドノイル、ドコサヘキサノイル、エイコ
サペンタノイル等の組合せからなるか、または、前記式
(I)中、Aの組成が、例えば、卵黄組成または大豆組
成等、天然リン脂質由来の分布を持つ、ジホスファチジ
ルPEG400、ジホスファチジルPEG600、ジホスファチジル
PPG200、ジホスファチジルPG500及びジホスファチジルP
G750等が挙げられる。
本発明に用いるリン酸エステル(I)は、例えばホス
ファチジル基転移活性を有するホスホリパーゼD(EC.
3.1.4.4)を用いることにより製造することができる。
すなわち、下記反応式で表されるように、天然に存在
する、あるいは合成された原料リン脂質(II)と、多価
アルコールとを、ホスホリパーゼD存在下、好ましくは
溶媒中で接触させて、ホスファチジル基転移反応をさせ
るものである。
〔式中、Bは炭素数4以下の1級水酸基含有塩基より水
酸基1個を除いた有機残基を示し、A、M及びXは前記
と同じ意味を示し、HO−はホスファチジル基の転移反応
が生起し得る第1級アルコール基を示す〕 ここで、原料リン脂質(II)及び多価アルコールは、
目的物に応じて選択されるもので特に限定されるもので
はない。原料リン脂質の例としては大豆レシチン、卵黄
レ4シチン、合成レシチン等があり、多価アルコールの
例としては、PEG400、PEG600、PPG200、PG500、PG750、
フルクトース等が挙げられる。
ホスホリパーゼDの由来は特に限定されないが、例え
ば、ノカルディオプシス属由来のホスホリパーゼDM(特
開昭58−63388号)、アクチノマデューラ属由来のホス
ホリパーゼDM(特開昭58−67183号)などを用いること
ができる。
用いられる溶媒としては、エーテル、ベンゼン、クロ
ロホルム等の有機溶媒と適当な水性溶媒との混合溶媒を
例示することができる。水性溶媒にはホスホリパーゼD
の作用を促進したり、酵素の安定化に役立つ適当な添加
例を加えることができる。例えば、アルブミン、カゼイ
ン等の蛋白質や、酢酸、クエン酸、リン酸等の緩衝剤、
塩化カルシウムその他の中性塩を挙げることができる。
反応モル比、ホスホリパーゼDの使用量、溶媒の使用
量等は、適宜に選択できる。例えば、反応モル比として
は、原料リン脂質(II)1モルに対して通常、多価アル
コール約0.1〜100倍モル、特に0.1〜10倍モルを用いる
ことが好ましい。ホスホリパーゼDの使用量は、原料リ
ン脂質(II)1g当り約10〜100000単位、好ましくは約10
0〜1000単位を例示することができる。さらに、溶媒の
使用量としては、原料リン脂質に対して約2〜100倍程
度を例示できる。
反応温度、反応時間も適宜に選択できるが、好ましく
は、約20〜60℃、約1〜72時間を例示できる。
このようにして得られたリン酸エステル(I)は、分
液法、シリカゲルクロマトグラフィー、高速液体クロマ
トグラフィー等の適当な方法を利用して分離精製するこ
とができる。
本発明の目的のための水溶性塩としては、室温におい
て10-4M以上水に溶解する無機塩または有機塩が好まし
い。無機塩としては、例えば、対イオンとしてアルカリ
金属、アンモニウムイオン等を有する、塩酸、硝酸、硫
酸、リン酸、炭酸、臭素酸、ヨウ酸等の塩、好ましく
は、臭化カリウム、塩化カリウム、リン酸二水素カリウ
ム、リン酸水素二カリウム、硫酸カリウム、ヨウ化カリ
ウム、硝酸カリウム、臭化リチウム、塩化リチウム、ヨ
ウ化リチウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、臭化アン
モニウム、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、炭酸
水素アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸
水素二アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、硝酸アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、臭化ナトリウム、炭酸ナト
リウム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸
二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、硝酸ナト
リウム、リン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等が挙げら
れる。有機塩としては、例えば、アルカノールアミンの
塩酸、硫酸、リン酸等の塩、または、対イオンとしてア
ルカリ金属イオン、アンモニウムイオン等を有する、安
息香酸、酢酸、サリチル酸、シュウ酸、フタル酸、グル
コン酸、1−ナフタレンスルホン酸、2−ナフタレンス
ルホン酸、酒石酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、
フマル酸、プロピオン酸、アスコルビン酸、マンデル
酸、リンゴ酸、クエン酸等の塩、好ましくは、塩化トリ
エタノールアンモニウム、リン酸二水素トリエタノール
アンモニウム、硫酸トリエタノールアンモニウム、安息
香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸アンモニ
ウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸アンモニウ
ム、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸カリウム、サリ
チル酸アンモニウム、シュウ酸カリウム、シュウ酸ナト
リウム、シュウ酸アンモニウム、フタル酸ナトリウム、
フタル酸カリウム、フタル酸アンモニウム、グルコン酸
カリウム、グルコン酸アンモニウム、グルコン酸ナトリ
ウム、1−ナフタレンスルホン酸アンモニウム、2−ナ
フタレンスルホン酸カリウム、2−ナフタレンスルホン
酸アンモニウム、2−ナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、酒石酸カリウム、マレイン酸ナトリウム、マレイン
酸カリウム、マロン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウ
ム、フマル酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、プ
ロピオン酸トリエタノールアンモニウム、アスコルビン
酸ナトリウム、アスコルビン酸トリエタノールアンモニ
ウム、アスコルビン酸カリウム、マンデル酸ナトリウ
ム、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン
酸カリウム、クエン酸トリエタノールアンモニウム等が
挙げられる。より好ましい塩としては、塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、酢酸ナトリウム等が挙げら
れる。
リン酸エステルによるリポソーム形成はこれらの水溶
性塩を溶解した水中に於いて形成させ得るが、この時の
水溶液塩濃度としては10-4〜1M、なかでも10-3〜0.1M濃
度で行なうのが特に好ましい。
本発明に界面活性剤を用いる場合、界面活性剤として
は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤のいずれでもよ
く、その種類及び配合量は、なんら限定されるべきもの
ではないが、好ましくは界面活性剤(b)をリン酸エス
テル(a)に対し、モル比で(a)/(b)が10-3〜10
3、特に0.5〜100程度、さらに1〜10程度となるように
加えるのが好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ステアリン酸
塩、パルミチン酸塩、ミリスチン酸塩、オレイン酸塩、
ヘキサデカジエン酸塩、ヘキサデカトリエン酸塩、ヘキ
サデカテトラエン酸塩、リノール酸塩等のオクタデカジ
エン酸塩、リノレン酸塩等のオクタデカトリエン酸塩、
アラキドン酸塩等のエイコサテトラエン酸塩、エイオサ
ペンタエン酸塩、ドコサヘキサエン酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ジアルキ
ルリン酸塩等、好ましくは、ジセチルリン酸ナトリウ
ム、ジセチルリン酸トリエタノールアンモニウム、2−
デシルテトラデシルリン酸ナトリウム等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、モノアルキ
ルトリメチルアンモニウム塩やジアルキルジメチルアン
モニウム塩等、好ましくは、セチルトリメチルアンモニ
ウムブロマイドやジステアリルジメチルアンモニウムク
ロライド等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ソ
ルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、フラクトースまたはグルコー
ス等の脂肪酸エステル等が挙げられ、好ましくは、9−
メチルヘプタデシルグリセリルエーテル、ソルビタンモ
ノステアレート、オレイン酸グリセロースエステル、庶
糖脂肪酸エステル等が挙げられる。また、コレステロー
ル等非常に疎水性の高い化合物も非イオン性界面活性剤
に含めて考えることができる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイ
ン、ホスホベタイン、スルホベタイン、天然及び合成の
ホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミ
ン等、好ましくは、ステアリルホスホベタイン、ジパル
ミトイルホスファチジルコリン等が挙げられる。
本発明において、リン酸エステル(a)並びに水溶性
塩及び/または界面活性剤(b)を分散させるべき水
は、リン酸エステル(a)に対し、好ましくは10〜104
重量倍程度、より好ましくは20〜103重量倍程度となる
よう使用するのが適している。
本発明における小さなリポソームの形成方法は、リン
酸エステル(a)並びに水溶性塩及び/または界面活性
剤(b)を適当量の水中に投入し、緩やかに撹拌するこ
とによる。リポソーム調製時の温度は室温でよいが、一
般に、40〜80℃で行った方が効率はよい。また、リン酸
エステル(a)並びに水溶性塩及び/または界面活性剤
(b)の水中への投入操作において、この投入方法及び
投入順序は制限されない。例えば、水溶性塩及び/また
は界面活性剤をあらかじめリン酸エステル(a)と混合
しておいてもよいし、まず塩水溶液及び/または界面活
性剤(b)の分散液をつくり、後からリン酸エステル
(a)を投入してもよい。
従来の方法により形成されたリポソームの平均直径
は、普通1〜5μmであるが、本発明のリポソーム形成
剤を用いると、平均直径500nm以下の小さなリポソーム
をつくることが可能である。
本発明において(a)リン酸エステル(I)と(b)
水溶性塩及び/または界面活性剤とを、上記した方法で
含有せしめれば、水溶液中で安定な小粒径リポソームを
形成できるリポソーム組成物を提供することができる。
本発明においてリポソーム中に含有する活性成分は、
疎水性物質でも親水性物質でもよく、または両者の混合
物でもよい。
活性成分としては、例えば、ビタミンA、B1、B2
B6、B12、C、D、E、H、K、M、Q、パントテニー
ルアルコール、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸ベ
ンジル、ヘスペリジン、ヘスペリチン等のビタミン類と
その誘導体、グリセリン、ニトログリセリン、ジグリセ
リド、トリグリセリド等のポリオール類とその誘導体、
グリコース、フルクトース、ソルビトール、ガラクトー
ス、マンノース、イノシトール、マルチトール、マルト
ース、ラクトース、スクロース、トレハロース、セロビ
オース、アデニルチオメチルペントース等の糖類とその
誘導体、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の多糖類
とその誘導体、グルコース−1−リン酸、グルコース−
6−リン酸、マンノース−6−リン酸、ガラクトース−
6−リン酸、フルクトース−6−リン酸、グルコース−
1,6−二リン酸、フルクトース−1,6−二リン酸、フルク
トース−2,6−二リン酸等、またはそれらのナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属塩等の糖リン酸エステル
とその誘導体、アラニン、ロイシン、リジン、アスパラ
ギン、アスパラギン酸、システイン、プロリン、グルタ
ミン、セリン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、
チロシン、イソロイシン、バリン等のアミノ酸とその誘
導体、コレステロース及びその誘導体、セラミド及びそ
の誘導体、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ド
コサヘキサエン酸、プロスタグランジン、プロスタサイ
クリン、ロイコトリエン等の多不飽和脂肪酸及びその誘
導体、ピロリドンカルボン酸、グリチルリチン、ビサボ
ロール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、
パラベンエステル、メントール、レゾルシン、ヒノキチ
オール、スクワレン、アントラニル酸、尿素、副腎皮質
ホルモン、卵胞ホルモン、エストロゲン、アンドロゲ
ン、チロキシン、脳下垂体ホルモン、脳下垂体後葉抽出
物、胸腺ホルモン、胎盤性ゴナドトロピン、ε−アミノ
カプロン酸、アラントイン、ハロカルバン、カンフル、
塩化ヒドロキシアンモニウム、グルタオチンとその誘導
体、メチル−2,5−ジイソプロピル桂皮酸エステル、パ
ラアミノ安息香酸エステル、ビス(2−ピリジルチオー
ル−1−オキシド)亜鉛、アミノフェノール型抗ヒスタ
ミン剤、エストラジオール、エチルエストラジオール、
サリチル酸及びその誘導体、塩酸ジフェンドラミン、イ
ソプロピルメチルフェノール、塩化クロルヘキシジン、
アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ホモスル
ファミン、スコポラミン、クロニジン、硫酸イソソルビ
ド、5−フルオロラウシル、塩化カプロニウム、アセチ
ルコリン等が挙げられる。
本発明における活性成分の濃度はなんら限定されない
が、リポソーム形成に用いる水に対し、10-6〜30重量%
程度が好ましい。
活性成分の投入方法としては、リン酸エステル(a)
並びに水溶性塩及び/または界面活性剤の混合物に活性
成分を混合してもよいし、また、水中にあらかじめ活性
成分を溶かしておいてもよい。更に、塩水溶液また界面
活性剤(b)の分散液中に混合しておいてもよい。
〔実施例〕
次に実施例により本発明を説明するが、これらの実施
例、参考例及び比較例はなんら本発明を限定するもので
はない。
参考例1 ジパルミトイルホスファチジルコリン(日本精化製)
12gに、PEG400(和光純薬製ポリエチレングリコール40
0)を25g、NaCl4.8g、ジエチルエーテル120ml、ホスホ
リパーゼDM1200U、及び水100mlを添加し、30℃、24時間
振とうしながら反応させた。反応終了後、有機層をと
り、冷アセトンにて沈殿する不純物を除去し、濃縮乾固
した。さらにシリカゲルクロマトグラフィーにて、薄層
クロマトグラフィーで単一スポットを与えるまで精製を
行ない、目的物であるジホスファチジルPEG400を7g得た
(収率25%)。
得られたジホスファチジルPEG400についてNMR、IR、
元素分析を行ない、構造を確認した。以下にそのデータ
を示す。1 H−NMR(第1図) 〔270MHz、日本電子社製;CDCl3、TMS基準、ppm〕 0.9(t,12H,a),1.3(bs,96H,b),1.6(m,8H,c), 2.3(m,8H,d),3.7(bs,32.5H,h),4.0(m,8H,g), 4.2(d−d,2H,e),4.4(d−d,2H,e),5.2(m,2H,
f) 元素分析: IRスペクトル(第2図) 参考例2 参考例1のジパルミトイルホスファチジルコリンの代
りに、大豆由来のホスファチジルコリン(ルーカスマイ
ヤー社製Epikuron200)12gを、PEG400の代りに、(和光
純薬製ポリエチレングリコール600)を25g用いて、以下
参考例1と同様の操作を行ない、脂肪酸鎖が大豆由来の
組成をもつジホスファチジルPFG600を10g得た(収率32
%)。
元素分析: 参考例3 参考例1のジパルミトイルホスファチジルコリンの代
りに、卵黄由来のレシチン(キューピー社製PL−100H)
12gを、PEG400の代りに、PG750(阪本薬品製ポリグリセ
リン#750)を12g用いて、以下参考例1と同様の操作を
行い、脂肪酸鎖が卵黄由来の組成をもつジホスファチジ
ルPG750を6.7g得た(収率20%)。
元素分析: 実施例1 0.01M硫酸ナトリウム水溶液にグルコース濃度が0.056
Mとなるようにグルコースを溶かし、グルコース−塩水
溶液を調製した。本水溶液6g中に、60mgのジホスファチ
ジルPEG400−塩水溶液を加え、湯浴上約50℃に加温しつ
つマグネティックスターラーで撹拌した。均一に分散し
た後、撹拌しつつ室温に戻したところ、薄青く濁っては
いるがほとんど透明なリポソーム溶液が得られた。この
溶液について、粒径測定機(サブミクロン粒子分析装
置、Coulter社製モデルN4)を用いて測定したリポソー
ムの平均直径は82nmであった。また、このリポソーム溶
液は室温で約1カ月間変化せず、安定であった。
この溶液をセファデックスG50−メヂウムを用いて室
温でゲル濾過し、リポソームとリポソームに保持されな
かったグルコースを分離した。
リポソームの溶出している分画についてグルコース濃
度とリン酸エステル濃度を定量し、得られたリポソーム
のトラップ体積をリン酸エステルに含まれるリン原子の
モル当りで表すと、0.034/molであった。
実施例2 0.02M硫酸アンモニウム水溶液に、グルコース濃度が
0.056Mとなるようにグルコースを溶かし、グルコース−
塩水溶液を調製した。50mgのジホスファチジルPEG600を
前記グルコース−塩水溶液5gに加え、湯浴上約50℃に加
温しつつマグネティックスターラーで撹拌した。均一に
分散した後、撹拌しつつ室温に戻したところ、薄く白濁
したリポソーム溶液が得られた。この溶液について測定
されたリポソームの平均直径は83nmであった。このリポ
ソーム溶液は室温で約2週間変化せず安定であった。
この溶液を実施例1と同様にしてゲル濾過を行い、リ
ポソームの溶出している分画について、グルコース濃度
とリン濃度を定量したところ、このリポソームのトラッ
プ体積はリン原子のモル当りで0.033/molであった。
比較例1 リポソーム形成剤として、ジパルミトイルホスファチ
ジルコリンを用い、これを実施例1と同様にして0.056M
グルコース−0.01M硫酸アンモニウム塩水溶液に混合
し、湯浴上約50℃に加温しつつマグネティックスターラ
ーで撹拌した。均一に分散した後、撹拌しつつ室温に戻
したところ、白濁したリポソーム溶液が得られた。
この溶液を室温で約30分間静置しておくと、白色の沈
殿を生じ、リポソームの安定性に乏しいことが判った。
また、この沈殿を光学顕微鏡で観察すると、直径1〜5
μmの粒子が観察され、小粒径のリポソームの形成は見
られなかった。
実施例3 リポソームの形成を電子顕微鏡観察により確認した。
30mgの実施例1で得られた白色沈殿を0.01Mの硫酸アン
モニウム水溶液3mlに溶解した。この溶液について、リ
ン−タングステン酸を染色剤として染色し、透過型電子
顕微鏡観察を行ったところ、平均直径94nmの一重のリポ
ソームが見られた。このリポソームの直径は、粒径測定
機を用いて測定した値とよく一致していた。
実施例4 1重量%のジホスファチジルPPG200、水溶性塩として
0.01M相当量の硫酸ナトリウム、活性成分として0.056M
相当量のビタミンCを用い、実施例1と同様にしてリポ
ソーム分散液を得た。
このリポソームの平均粒径は321nmであり、ゲル濾過
による精製後、得られたリポソームのトラップ体積はリ
ン原子のモル当り、0.40/molであった。
実施例5 1重量%のジホスファチジルPG500、水溶性塩として
0.02M相当の硫酸アンモニウム、活性成分として1重量
%のグリセリンを用い、実施例1と同様にしてリポソー
ム分散液を得た。
このリポソームの平均粒径は373nmであり、得られた
リポソームのトラップ体積はリン原子のモル当りで表す
と、0.36/molであった。
実施例6 1重量%の大豆リン脂質由来の脂肪酸組成を有するジ
ホスファチジルPPG200、水溶性塩として0.02M塩化トリ
エタノールアンモニウム、活性成分として0.056Mのグル
コースを用い、実施例1と同様にしてリポソーム分散液
を得た。
このリポソームの平均粒径は457nmであり、ゲル濾過
による精製後、得られたリポソームのトラップ体積は、
リン原子のモル当り0.23/molであった。
実施例7 30mgのジホスファチジルPEG400と2−デシルテトラデ
シルリン酸ナトリウム25mgをクロロホルム−メタノール
(2:1)混合溶媒に溶かして均一溶液とした後、減圧濃
縮乾固して有機溶媒成分を完全に除去した。こうして得
た均一な固型物に、0.167M尿素水溶液3.5gを加え、湯浴
上約50℃に加温しつつマグネティックスターラーで撹拌
した。均一に分散した後、撹拌しつつ室温に戻したとこ
ろ、薄青く濁ってはいるがかなり透明なリポソーム溶液
が得られた。この溶液のリポソームの平均直径は359nm
であった。
この溶液を実施例1と同様にしてゲル濾過した。リポ
ソームの溶出している分画についてリンと尿素の定量を
行いその結果、得られたリポソームのトラップ体積はリ
ン原子のモル当り、0.21/molであった。
実施例8 ジホスファチジルPEG400を0.94重量%、界面活性剤と
して0.18重量%のジセチルリン酸トリエタノールアンモ
ニウム、活性物質として0.543Mのグリセリンを用い、実
施例7と同様にリポソーム水溶液を調製した。
得られたリポソームの平均直径は246nm、トラップ体
積はリン原子のモル当り、0.28/molであった。
実施例9 0.61重量%卵黄由来の脂肪酸組成を有するジホスファ
チジルPG500、界面活性剤として0.39重量%のジパルミ
トイルホスファチジルコリン、活性物質として0.133Mの
グリシンを用い、実施例7と同様にリポソーム水溶液を
調製した。
得られたリポソームの平均直径は217nm、トラップ体
積はリン原子のモル当り、0.52/molであった。
〔発明の効果〕
本発明のリポソーム形成剤は、水と混合し、撹拌した
だけで自然に粒径の小さなリポソームを形成することが
できる。本発明を用いて製造した小さなリポソームは、
従来の方法によって製造したもの(例えば超音波照射に
より得られたもの)よりも安定である。また、本発明に
よる粒径の小さなリポソームの製造法は、簡便で、従来
の方法に必要な機械的操作や界面活性剤の除去等に煩わ
されることがない。すなわち、本発明は、従来の課題で
あった、リポソームの大きさ、大量生産性、保存安定性
にたいする問題点をすべて解決しているもので、その利
用価値は大きく、医薬品等に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は参考例1で得られたジホスファチジ
ルPEG400の核磁気共鳴スペクトル及び赤外線吸収スペク
トルをそれぞれ示す図面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒崎 富裕 大阪府泉南郡岬町淡輪1465 (72)発明者 国生 純孝 東京都国立市谷保7026―3

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一般式(I) 式中、Aは下記(i)及び/または(ii)の基を示し、 〔ここでR1及びR2は、それぞれ、同一もしくは異なっ
    て、−OCOR3及び/または−OR4(R3及びR4は同一もしく
    は異なって、それぞれ炭素数6〜32のアルキル基または
    アルケニル基)を示すか、(i)の場合には、R1とR2
    一緒になって次の基 を形成してもよい〕 Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
    モニウム、アルキルアンモニウムまたはアルカノールア
    ンモニウムを示し、 Xは下記(1)〜(3)のいずれかの化合物HO−X−OH
    の残基である。 (1) HOY−OmH〔ここでmは2〜50の整数、Y
    は炭素数2〜4のアルキレン基もしくは置換アルキレン
    基を示す〕で表わされるモノ又はポリエーテル (2) 縮合度2〜50のポリグリセリン (3) 分子内に一級アルコール基2個以上を有する炭
    素数4〜7の単糖類、二糖類及び糖アルコール類 で表わされるリン酸エステルと、 (b)水溶性塩及び/または界面活性剤とからなるリポ
    ソーム形成剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載のリポソーム形成剤を用い、
    有効活性成分を包含せしめたリポソーム組成物。
  3. 【請求項3】リポソームの平均直径が500nm以下である
    請求項2記載のリポソーム組成物。
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