JP2713822B2 - キャッピング装置 - Google Patents

キャッピング装置

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JP2713822B2
JP2713822B2 JP23437491A JP23437491A JP2713822B2 JP 2713822 B2 JP2713822 B2 JP 2713822B2 JP 23437491 A JP23437491 A JP 23437491A JP 23437491 A JP23437491 A JP 23437491A JP 2713822 B2 JP2713822 B2 JP 2713822B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字領域外においてイ
ンクジェットヘッドのノズルにキャップを被せるキャッ
ピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを印字領域外のキ
ャッピング領域に移動させた時に、ノズルにキャップを
被せ、また、必要に応じてノズルからインクを吸引する
ことにより、ノズルの乾燥に伴う目詰りを防止するよう
にしたキャッピング装置が有る。その一例として、特開
平2−167752号公報に記載されているように、イ
ンクジェットヘッドを保持するキャリアを印字領域外に
移動させた時に、印字領域外に設けたキャップ支持体に
キャリアを当接させることにより、キャップ支持体をキ
ャリアの移動方向に移動させ、この時にキャップ支持体
を案内溝によりキャリア側に導いてキャップ支持体に支
持されたノズルキャップをインクジェットヘッドのノズ
ルに被せ、キャリアをさらに印字領域外に移動させた時
に、このキャリアの移動動作でポンプを駆動し、ノズル
からインクを吸引してノズルの乾燥を防止し、キャリア
を印字領域側に復帰させた時に、キャップ支持体を付勢
部材の付勢力により復帰させ、この復帰動作中に案内溝
によりキャップ支持体をキャリアから離反させるように
した発明がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−16775
2号公報に記載された発明は、キャリアを印字領域外の
方向に移動させる過程では、キャップ支持体はキャリア
により押圧されるため遅滞なく連動するが、キャリアを
印字領域側に移動させる過程では、キャリアは付勢部材
の付勢力により復帰するため摺動部の摩擦により復帰動
作に遅れを生ずることがある。この遅れによりキャップ
支持体の先端のノズルキャップがインクジェットヘッド
のノズルに擦られて損傷することがある。また、ノズル
キャップの損傷を知らずに放置するとノズルの乾燥を防
止することができず、さらに、ポンプによりノズルキャ
ップの内部を減圧してもノズルからインクを吸引するこ
とができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクジェッ
トヘッドを着脱自在に保持して往復駆動されるキャリア
と、このキャリアの移動方向における印字領域外のキャ
ッピング領域に設けられた支持体と、前記キャリア又は
このキャリアに搭載された搭載物に当接する受部を有し
て前記キャリアの移動方向と平行な方向に摺動自在に前
記支持体に保持されたスライダと、このスライダを印字
領域側に付勢するスライダ付勢部材と、前記インクジェ
ットヘッドのノズルに対向するノズルキャップを有し前
記スライダにその摺動方向と直交する方向に摺動自在に
保持された可動体と、この可動体に連結されて前記スラ
イダに設けられたキャップ駆動部と、前記ノズルキャッ
プに接続された負圧発生部と、前記キャリアの印字領域
外の移動範囲に対応する長さを有し前記キャリアの移動
方向に対して傾斜する傾斜部とこの傾斜部に連続する前
記キャリアの移動方向に対して平行な平行部とを備えて
前記支持体に設けられた案内部と、この案内部に案内さ
れる第一の係止部と前記キャリアに係脱自在に係止され
る第二の係止部とを有し前記スライダを移動させて前記
第一の係止部を前記案内部の前記傾斜部から前記平行部
に位置した時に前記第二の係止部を前記キャリアに係合
させて前記ノズルキャップを有する前記可動体と前記イ
ンクジェットヘッドを保持する前記キャリアとの相対的
な動きを防止するリバースロックとにより構成した。
【0005】
【作用】キャリアをキャッピング領域に移動させた時に
は、キャリア又はこのキャリアに搭載された搭載物をス
ライダの受部に当接させることによりスライダを強制的
に移動させ、この過程でキャップ駆動部により可動体を
キャリア側に変位させてノズルキャップをインクジェッ
トヘッドのノズルに被せることができ、さらに、必要に
応じて負圧発生部によってノズルキャップの内部を減圧
しノズルからインクを吸引してノズルの乾燥を防止する
ことができ、また、キャリアをキャッピング領域に移動
させた時には、支持体の案内部の平行部とリバースロッ
クの第一の係止部との係合により第二の係止部をキャリ
アに係止させて可動体とキャリアとの相対的な動きを防
止させることができ、これにより、ノズルキャップを有
するスライダの往復摺動時の速度をキャリアと同速に定
めてインクジェットヘッドに対してノズルキャップを接
離させることができ、したがって、ノズルキャップがイ
ンクジェッヘッドに擦られることによる損傷を防止する
ことができる。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1ないし図4の平面図に示すように、キャリア1
がキャリアシャフト2に摺動自在に嵌合されている。こ
のキャリア1はレバー3の操作によりカートリッジ4を
着脱自在に保持するカートリッジホルダ5を有する。カ
ートリッジ4はインクタンク6とその先端に位置するイ
ンクジェットヘッド7とを有する。
【0007】また、印字領域外キャッピング領域(キャ
リアシャフト2の一端近傍)にはラック8を有する支持
体9が固定的に設けられ、キャリアシャフト2と平行な
軸心をもって支持体9に固定されたシャフト10にはス
ライダ11が摺動自在に嵌合されている。このスライダ
11には、前記キャリア1のカートリッジホルダ5の左
端5aに当接される受部11aが形成されている。ま
た、前記シャフト10にはスライダ11を印字領域側
(右側)に付勢するスライダ付勢部材であるスプリング
12が巻回されている。前記スライダ11にはラック1
3が形成された可動体14が後述するスプリングにより
前記キャリア1から離反する方向に付勢されてキャリア
1の摺動方向と直交する方向に摺動自在に保持されてい
る。この可動体14はスプリング15によりインクジェ
ットヘッド7側に付勢された摺動自在のキャップホルダ
16を有し、このキャップホルダ16の先端にはインク
ジェットヘッド7のノズルに対向するノズルキャップ1
7が保持されている。さらに、前記スライダ11には、
インクジェットヘッド7のノズルに接触するワイパー1
7aと、前記可動体14を駆動するキャップ駆動部18
が設けられている。このキャップ駆動部18は、前記ラ
ック8に噛合される回転自在のギヤ19と、このギャ1
9に対して遊びをもって追従回転するとともに前記ラッ
ク13に常時噛合されたギヤ20とよりなる。ギヤ19
とギヤ20との動力伝達構造については図10ないし図
14に基づいて後で述べる。さらに、前記支持体9に
は、前記可動体14の端部に形成された突部21を案内
するガイド22,23が形成されている。24は前記ス
ライダ11に設けられた負圧発生部である。
【0008】次いで、負圧発生部24の構造を図7
(a)(b)(c)及び図8(a)(b)(c)の縦断
正面図に基づいて説明する。すなわち、前記スライダ1
1にはシリンダ25が固定的に嵌合されている。このシ
リンダ25の右端に形成されたフランジ26とスライダ
11に保持された押え板27との間には弾性的に屈撓す
るシール部材28が挾持されている。このシール部材2
8には前記ノズルキャップ17の内部に接続されたパイ
プ29が一体に形成されている。また、シリンダ25に
はピストン30を摺動自在に保持する軸受部31が形成
されている。このピストン30の左端には通孔32を有
するフランジ33とU字形の切欠34を有するフランジ
35とが所定の間隔を開けて形成され、フランジ35に
形成された傘状の斜面36に弾性的に接触するシール部
材37がシリンダ25の内周面に圧接されている。さら
に、前記軸受部31の左方には、シリンダ25の内周面
とピストン30の外周面とに嵌合されたシール部材38
が設けられている。さらに、ピストン30の左端にはス
プリング押え39が設けられ、このスプリング押え39
とシリンダ25との間にはスプリング40が設けられて
いる。さらに、ピストン30には左端が開放された流路
41と、前記フランジ33の近傍においてシリンダ25
の内周面に向けて開放された通孔42とが連通されて形
成されている。そして、この流路41に連通する溝43
が前記スプリング押え39の端面に形成され、前記支持
体9には、スプリング押え39に対向する支壁44と、
この支壁44の下部に位置するインク排出口45とが形
成されている。
【0009】図5に示すように、前記支持体9及び前記
スライダ11を正面から見れば、スライダ11は所定の
間隔をおいて前記シャフト10に摺動自在に嵌合された
二つの軸受部46,47を有し、これらの軸受部46,
47の間においてリバースロック48が前記シャフト1
0に摺動自在及び回動自在に嵌合されている。このリバ
ースロック48は、シャフト10に巻回されたスプリン
グ49により軸受部47の方向に付勢されてスライダ1
1の摺動動作に連動される。そして、支持体9には、前
記キャリア1の移動方向に対して傾斜する傾斜部50
と、この傾斜部50の端部からキャリア1の移動方向と
平行に連続された平行部51とを有する溝による案内部
52が形成されている。この傾斜部50はキャッピング
領域におけるキャリア1の移動範囲に対応され、平行部
51はキャッピング領域の終端からプリイミング位置に
至るキャリア1の移動範囲に対応されている。
【0010】そして、図6に示すように、前記支持体9
と前記スライダ11とを側面から断面にして見れば、前
記リバースロック48には、前記案内部52に係止され
た第一の係止部53と前記キャリア1に形成された溝5
4に係止される第二の係止部55とが形成されている。
この図6で明らかなように、前記可動体14はキャリア
1から離反する方向にスプリング56により付勢されて
いる。
【0011】次いで、図10及び図11に示すように、
前記ギヤ19には、前記スライダ11から立設された軸
に回転自在に嵌合される軸孔57を有する円形のボス5
8と、このボス58の周囲に位置する扇型の複数の凹部
59と、上面から突出する二本の柱状突起60とが形成
されている。また、図12,13に示すように、前記ギ
ヤ20には、前記軸孔57に一致する軸孔61を有する
円形のボス62と、前記ギヤ19のボス58に嵌合され
る円形の凹部63と、前記凹部59に嵌合される扇型の
突部64と、前記ギヤ19の前記柱状突起60を突出さ
せる逃げ孔65と、上面から突出して柱状突起60に対
向する二本の柱状突起66とが形成されている。しかし
て、スライダ11から立設された軸にギヤ19,20の
軸孔57,61を嵌合することにより、これらのギヤ1
9,20は図14に示すように、同軸上で連結されてい
る。ここで、前記凹部59の角度は前記突部64の角度
よりもやや大きく設定され、前記柱状突起60,66に
はスプリング67が前記ボス62に支えられた状態で張
設されている。
【0012】このような構成において、図1はキャリア
1が印字領域中の右端に位置する状態で、スライダ11
はスプリング12の付勢力により支持体9の右側のホー
ムポジションに静止する。この時、可動体14はスプリ
ング56の付勢力によりインクジェットヘッド7から離
反し、その突部21は支持体9のガイド22に当接され
ている。
【0013】この状態で、印字動作が終了し、或いは、
電源をオフにすると、キャリア1が印字領域外となる左
方のキャッピング位置に移動され、スライダ11はその
受部11aがカートリッジホルダ5の左端5aに押され
るためスプリング12の付勢力に抗して左方に移動す
る。この過程では、インクジェットヘッド7のノズルは
ワイパー17aに払拭され、塵埃やインク滓等が払拭さ
れる。この状態が図2に示す状態で、図1に示す位置か
ら図2に示す位置の間がキャッピング領域である。すな
わち、スライダ11の左方への動作によりギヤ19が支
持体9のラック8に一時的に噛合される。これにより、
ギヤ19が時計方向に回転し、ギヤ20が追従回転する
ため、ギヤ20に噛合されたラック13を有する可動体
14がスプリング15を撓ませながらインクジェットヘ
ッド7に接近し、ノズルキャップ17がインクジェット
ヘッド7のノズルを覆う。この過程では、可動体14は
その突部21がガイド22とインクジェットヘッド7側
に近いガイド23との境を越えるまではスプリング56
の付勢力に抗してインクジェットヘッド7側に移動し、
ギヤ19がラック8を越えた時点でスプリング56の付
勢力で突部21がガイド23に当接し、スプリング15
の圧力でノズルキャップ17がインクジェットヘッド7
のノズルに接触する。
【0014】そして、必要に応じてプライムキー(図示
せず)を操作すると、図3に示すように、キャリア1が
さらに左方のプライミング位置に駆動されるため、スラ
イダ11がさらに左方に移動され、この時に負圧発生部
24によってノズルキャップ17の内部が減圧され、イ
ンクジェットヘッド7のノズルからインクが吸引され
る。この動作をプライミングと言う。
【0015】プライミング動作が終了すると、図4に示
すように、キャリア1は左方のキャッピング位置に復帰
され、スライダ11がスプリング12の付勢力とキャリ
ア1からの圧力とにより復帰する。この過程において、
スライダ11がキャリア1の圧力を受けることについて
は、図5及び図6に基づいて後で述べる。
【0016】次いで、プライミング動作について説明す
る。図7(a)はスライダ11がホームポジションに位
置する状態である。この状態で、ピストン30はスプリ
ング40により左方に付勢されているがフランジ33と
シリンダ25の軸受部31との当接により左方への過剰
な動作が阻止される。
【0017】前述したように、左方のキャッピング位置
へのキャリア1の移動によりスライダ11が左方に摺動
すると、図7(b)に示すように、シリンダ25とピス
トン30とスプリング押え39とが左方に移動し、スプ
リング押え39が支持体9の左端の支壁44に当接す
る。
【0018】この状態からキャリアがさらに左方のプラ
イミング位置に駆動され、スライダ11が図7(c)に
示す過程を経て図8(a)に示す位置に達すると、ピス
トン30が動かずにシリンダ25がスライダ11と共に
左方に移動するため、シリンダ25の内部においてそれ
までにインクジェットヘッド7のノズルから吸引されて
フランジ35の右側の空間に溜められたインクが切欠3
4と通孔32とを経てフランジ33の左側の空間に流入
する。
【0019】図8(b)に示すように、キャリア1の右
方への復帰動作初期にスライダ11がスプリング12の
付勢力により右方に移動し始めると、シール部材37が
シリンダ25との摩擦力によって右方に移動し、フラン
ジ35の斜面36により輪を広げられながら切欠37を
密閉する。
【0020】したがって、図8(c)に示すように、キ
ャリア1が右方のキャッピング位置に移動した時には、
スライダ11も右方に復帰する。この過程では、シリン
ダ25においてフランジ35の右側の空間が広げられて
減圧され、この空間にインクジェットヘッド7のノズル
からインクが吸引される。逆に、シリンダ25における
フランジ33の左方の空間は圧縮されて内圧が高めら
れ、この空間内のインクが通孔42と流路41と溝43
とを経てインク排出口45に排出される。
【0021】ついで、リバースロック48の動作を図5
及び図6に基づいて説明する。図5(a)及び図6
(a)はスライダ11がホームポジションに位置する状
態で、リバースロック48の第二の係止部55はキャリ
ア1の移動軌跡から離れている。
【0022】前述したように、キャリア1が印字領域か
らキャッピング位置に移動することによりスライダ11
はスプリング12の付勢力に抗して図5(b)に示す位
置に摺動する。この間の行程がキャッピング領域で、こ
の行程では前述したようにインクジェットヘッド7のノ
ズルにノズルキャップ17が被せられる。また、この行
程では、リバースロック48はスライダ11の軸受部4
7に押されて左方に移動するが、第一の係止部53が案
内部52の傾斜部50に案内されてシャフト10を中心
にキャリア1側に回動するため、図6(b)に示すよう
に、第二の係止部55がキャリア1の溝54に係止され
る。
【0023】さらに、プライミング動作を選択した時
に、キャリア1のプライミング位置への移動によりスラ
イダ11はさらに左方の位置に摺動するが、リバースロ
ック48の第一の係止部53はキャリアシャフト2と平
行な平行部51に案内されるので、リバースロック48
は回動運動を阻止された状態で第二の係止部55がキャ
リア1の溝54に係止された状態でスライダ11と共に
キャリア1に押されて摺動する。
【0024】プライミング動作の後にキャリア1が右方
のキャッピング位置に復帰するが、リバースロック48
も第二の係止部55がキャリア1の溝54に係止された
状態に維持されるためキャリア1により右方に移動され
る。また、スライダ11はスプリング12の付勢力だけ
でなくキャリア1の押圧力をリバースロック48を介し
て軸受部47で受けるので、キャリア1の復帰動作に遅
れることなくキャッピング位置に復帰する。
【0025】このように、キャリア1がホームポジショ
ンに位置するスライダ11を左方に摺動させてキャッピ
ング位置に移動するまでがキャッピング領域で、キャリ
ア1がこのキャッピング領域の後半からプライミング位
置に移動するまでは、ノズルキャップ17がインクジェ
ットヘッド7のノズルに接触する行程であるが、往路で
はスライダ11の受部11aがキャリア1のカートリッ
ジホルダ5の左端5aに押圧され、復路ではスライダ1
1がキャリア1の押圧力をリバースロック48を介して
受けるため、ノズルキャップ17を保持するスライダ1
1をキャリア1と同速で移動させることができる。した
がって、ノズルキャップ17がインクジェットヘッド7
のノズルに擦られて損傷することがない。これにより、
ノズルの乾燥を防止するとともに、プライミング動作を
確実に行わせることができる。
【0026】また、印字終了時及び電源オフ時には、前
述したようにキャリア1の印字領域外への移動によりス
ライダ11がキャッピング位置にセットされるが、カー
トリッジ4の交換はこの位置で行われる。この時、リバ
ースロック48がキャリア1の動作をロックするため、
キャリア1上のインクジェットヘッド7とスライダ11
との相対的な動きを防止して、ノズルキャップ17がイ
ンクジェットヘッド7に擦られる状態を回避することが
できる。
【0027】本実施例においては、図2に示すキャッピ
ング位置において、レバー3を操作してカートリッジ4
を外すが、このレバー3の操作により、図4に示すよう
に、キャリア1がロックされた状態でカートリッジホル
ダ5が右方に移動する。この時、それまでカートリッジ
ホルダ5の左端5aに受部11aが押えられていたスラ
イダ11は、図5(c)に示すように、スプリング12
の付勢力によりカートリッジホルダ5が移動した分だけ
右方に移動して停止する。したがって、カートリッジ4
の着脱操作に際して、カートリッジホルダ5が移動して
も、ノズルキャップ17を保持するスライダ11とカー
トリッジ4を保持するカートリッジホルダ5との相対的
な位置関係を一定に維持し、ノズルキャップ17がイン
クジェットヘッド7により擦られる状態を回避すること
ができる。
【0028】次いで、可動体14の動作について述べ
る。図10ないし図14に示すように、ギヤ19の扇形
の凹部59とギヤ20の扇形の突部64とが嵌合される
が、凹部59の角度が突部64の角度より広いため、そ
の角度の差の分だけギヤ19はギヤ20に対して遊びを
もって追従回転する。図9の各図はスライダ11を省略
してこのスライダ11に保持されたギヤ19,20及び
可動体14の位置の変化を示す平面図であるが、図9
(a)に示す状態は、ギヤ19,20及び可動体14が
スライダ11と共にホームポジションに位置する状態で
ある。この状態ではギヤ19は支持体9のラック8の右
側に位置し、可動体14はスプリング56の付勢力によ
りキャリア1から離れ、突部21がガイド22に当接さ
れている。
【0029】左方のキャッピング位置へのキャリア1の
移動によりスライダ11が左方に移動すると、ギヤ19
は図9(b)に示す位置から図9(c)示す位置まで支
持体9のラック8に噛合して時計方向に回転する。この
ギヤ19の回転運動にギヤ20が追従し、ギヤ20に噛
合された可動体14はその突部21がガイド23よりも
インジェットヘッド7側に移動するが、図9(d)に示
すように、キャリア1がキャッピング位置に達し、これ
に対応する位置までスライダ11が摺動すると、ギヤ1
9がラック8から離れるため、可動体14はスプリング
56の付勢力により戻り突部21が手前側のガイド23
に支えられる。この可動体14の戻りによりギヤ19,
20は若干反時計方向に回転する。
【0030】キャリア1がプライミング位置に達し、こ
れに対応する位置までスライダ11が右方の位置に摺動
した状態を図9(e)に、キャリア1がスライダ11と
共に再びキャッピング位置に復帰した状態を図9(f)
に示すが、この間、可動体14は突部21が手前側のガ
イド23に支えられた状態でスライダ11とともにキャ
リア1の移動方向に沿って移動し、ノズルキャップ17
はスプリング15の付勢力によりインクジェットヘッド
7のノズルに接触する。
【0031】キャリア1がスライダ11と共にキャッピ
ング位置から右方の印字領域に移動すると、図9(g)
(h)に示すように、可動体14は突部21がガイド2
3に支えられた状態で右方に移動し、ギヤ19がラック
8に噛合して反時計方向に回転するが、図9(i)に示
すように、突部21がガイド23と後方のガイド22と
の境目より右側に移動する時点まではラック8に噛合す
るギヤ19のみが回転し、ギヤ20は遊びの範囲で追従
回転動作が阻止される。これにより、可動体14の突部
21をガイド23に無理な力をかけて押し付ける状態を
回避することができる。図9(j)(k)に示すよう
に、可動体14の突部21がガイド23を過ぎた後では
ギヤ20がギヤ19の回転運動に追従し、スプリング5
6の付勢力に基づく可動体14の後方への復帰動作を許
容する。図9(l)はスライダ11がホームポジション
に復帰した状態で、ギヤ19はラック8から離れる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、インクジェットヘッドを着脱
自在に保持して往復駆動されるキャリアと、このキャリ
アの移動方向における印字領域外のキャッピング領域に
設けられた支持体と、前記キャリア又はこのキャリアに
搭載された搭載物に当接する受部を有して前記キャリア
の移動方向と平行な方向に摺動自在に前記支持体に保持
されたスライダと、このスライダを印字領域側に付勢す
るスライダ付勢部材と、前記インクジェットヘッドのノ
ズルに対向するノズルキャップを有し前記スライダにそ
の摺動方向と直交する方向に摺動自在に保持された可動
体と、この可動体に連結されて前記スライダに設けられ
たキャップ駆動部と、前記ノズルキャップに接続された
負圧発生部と、前記キャリアの印字領域外の移動範囲に
対応する長さを有し前記キャリアの移動方向に対して
斜する傾斜部とこの傾斜部に連続する前記キャリアの移
動方向に対して平行な平行部とを備えて前記支持体に設
けられた案内部と、この案内部に案内される第一の係止
部と前記キャリアに係脱自在に係止される第二の係止部
とを有し前記スライダを移動させて前記第一の係止部を
前記案内部の前記傾斜部から前記平行部に位置した時に
前記第二の係止部を前記キャリアに係合させて前記ノズ
ルキャップを有する前記可動体と前記インクジェットヘ
ッドを保持する前記キャリアとの相対的な動きを防止
るリバースロックとにより構成したので、キャリアをキ
ャッピング領域に移動させた時には、キャリア又はこの
キャリアに搭載された搭載物をスライダの受部に当接さ
せることによりスライダを強制的に移動させ、この過程
でキャップ駆動部により可動体をキャリア側に変位させ
てノズルキャップをインクジェットヘッドのノズルに被
せることができ、さらに、必要に応じて負圧発生部によ
ってノズルキャップの内部を減圧しノズルからインクを
吸引してノズルの乾燥を防止することができ、また、キ
ャリアをキャッピング領域に移動させた時には、支持体
の案内部の平行部とリバースロックの第一の係止部との
係合により第二の係止部をキャリアに係止させて可動体
とキャリアとの相対的な動きを防止させることができ、
これにより、ノズルキャップを有するスライダの往復摺
動時の速度をキャリアと同速に定めてインクジェットヘ
ッドに対してノズルキャップを接離させることができ、
したがって、ノズルキャップがインクジェッヘッドに擦
られることによる損傷を防止することができる等の効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャリアを印字領域の左端に位置させた状態を
示す平面図である。
【図2】キャリアをキャッピング位置に移動させた状態
を示す平面図である。
【図3】キャリアをプライミング位置に移動させた状態
を示す平面図である。
【図4】キャリアをプライミング位置からキャッピング
位置に復帰させた状態を示す平面図である。
【図5】スライダとリバースロックとの動作を示す正面
図である。
【図6】リバースロックの動作を示す縦断側面図であ
る。
【図7】負圧発生部の動作を示す縦断正面図である。
【図8】負圧発生部の動作を示す縦断正面図である。
【図9】可動体の動作を示す平面図である。
【図10】ギヤの平面図である。
【図11】ギヤの縦断側面図である。
【図12】ギヤの平面図である。
【図13】ギヤの縦断側面図である。
【図14】複数のギヤの連結状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 キャリア 7 インクジェットヘッド 9 支持体 11 スライダ 12 スライダ付勢部材 14 可動体 17 ノズルキャップ 18 キャップ駆動部 24 負圧発生部 48 リバースロック 52 案内部 53 第一の係止部 55 第二の係止部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドを着脱自在に保持
    して往復駆動されるキャリアと、このキャリアの移動方
    向における印字領域外のキャッピング領域に設けられた
    支持体と、前記キャリア又はこのキャリアに搭載された
    搭載物に当接する受部を有して前記キャリアの移動方向
    と平行な方向に摺動自在に前記支持体に保持されたスラ
    イダと、このスライダを印字領域側に付勢するスライダ
    付勢部材と、前記インクジェットヘッドのノズルに対向
    するノズルキャップを有し前記スライダにその摺動方向
    と直交する方向に摺動自在に保持された可動体と、この
    可動体に連結されて前記スライダに設けられたキャップ
    駆動部と、前記ノズルキャップに接続された負圧発生部
    と、前記キャリアの印字領域外の移動範囲に対応する長
    さを有し前記キャリアの移動方向に対して傾斜する傾斜
    部とこの傾斜部に連続する前記キャリアの移動方向に対
    して平行な平行部とを備えて前記支持体に設けられた案
    内部と、この案内部に案内される第一の係止部と前記キ
    ャリアに係脱自在に係止される第二の係止部とを有し
    記スライダを移動させて前記第一の係止部を前記案内部
    の前記傾斜部から前記平行部に位置した時に前記第二の
    係止部を前記キャリアに係合させて前記ノズルキャップ
    を有する前記可動体と前記インクジェットヘッドを保持
    する前記キャリアとの相対的な動きを防止するリバース
    ロックとよりなることを特徴とするキャッピング装置。
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