JP2713465B2 - カード式自動販売装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、カードを用いて、例えば缶飲料等を販売す
るカード式自動販売装置に関するものである。

従来の技術 近年、特定地域内または広域において、カードを用い
て商品を販売するカードシステムが提唱され、実験シス
テムが各地で稼動しつつある。このカードシステムは、
再記録可能なカードを用い、商品販売時に、カードに記
録されている金額から商品価格を減算し、残額をカード
に再記録して販売を行なうものであり、磁気カードを用
いたものは、特公昭47−42360号公報「自動販売設
備」、特公昭45−3992号公報「カードの価格を変更する
方法及び装置」で述べられている。また、ICカードを用
いたものは、特開昭62−80761号公報「ICカードシステ
ム」で述べられている。

このようなカードシステムにおいては、カード使用者
の客層別にどのような商品が売れているかを把握するこ
とのできる装置が提唱されており、その詳細な内容は、
特開昭62−290969号公報「取引処理装置」で述べられて
いる。この特徴は、客層を示す情報をカードに記録して
おくことにより、オペレータがカード使用者に客層を確
かめ、かつ入力することを不要としたものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような装置においては、客層を
示す情報は入力不要であるが、どのような商品が売れた
かという商品を示す情報については、やはりオペレータ
が入力することが必要であり、入力ミスが生じやすいも
のであった。

本発明は、上記課題を解決するもので、客層を示す情
報も、商品を示す情報も入力不要で、カード使用者の客
層別にどのような商品が売れているかを把握することの
できるカード式自動販売装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本発明のカード式自動販
売装置は、カード使用者の客層を示す客層データと、金
額を記録し、かつ金額を変更して再記録可能なカードを
用い、前記カードに記録してある客層データと金額を読
み取るカード読取手段と、金額を変更して、前記カード
に再記録するカード書込手段と、商品選択を行なう選択
スイッチと、商品搬出を行なう商品搬出手段と、商品
別、客層別の販売個数を記憶し、前記カード読取手段が
前記カードから読み取った客層データと、前記選択スイ
ッチからの商品選択信号を受けて、選択された商品の商
品別、客層別の販売個数を出力する商品別客層別販売個
数記憶手段と、販売時に、前記商品別客層別販売個数記
憶手段が出力した商品別、客層別の販売個数に１を加算
し、加算結果を新たな商品別、客層別の販売個数とし
て、前記商品別客層別販売個数記憶手段に出力する加算
手段と、前記商品別客層別販売個数記憶手段が記憶して
いる商品別、客層別の販売個数を出力する出力手段と、
前記出力手段に接続し、商品別、客層別の販売個数を収
集し記憶する収集記憶手段とを備えたものである。

作用 本発明は上記した構成により、カード式自動販売装置
は、カードからカード使用者の客層を示す客層データを
読み取り、販売時に、商品別客層別販売個数記憶手段が
記憶している商品別、客層別の販売個数を加算、記憶
し、適時、出力手段から、商品別客層別販売個数記憶手
段が記憶している商品別、客層別の販売個数を出力す
る。そして、オペレータは適時カード式自動販売装置の
出力手段に、商品別、客層別の販売個数を収集し記憶す
る収集記憶手段を接続し、出力手段から出力される商品
別、客層別の販売個数を収集し、同様の手順にて、複数
台のカード式自動販売装置の出力手段から商品別、客層
別の販売個数を収集した後、収集記憶手段を持ち帰り、
集計機を用いて商品別、客層別の販売個数を集計し、客
層レポート等を作成することにより、客層を示す情報
も、商品を示す情報も入力不要で、カード使用者の客層
別にどのような商品が売れているかを把握し、商品の仕
入れの目安や、自動販売装置への商品補給の目安が得ら
れるとともに、自動販売装置の新規設置時の商品構成の
参考データ等が得られるものである。

実施例 以下本発明の一実施例のカード式自動販売装置につい
て、図面を参照しながら説明する。

第１図は本発明の一実施例におけるカード式自動販売
装置のブロック図である。第１図において、１はカード
であり、カード使用者の客層を示す客層データと、金額
を磁気記録し、かつ金額を変更して再記録可能なもので
ある。２はカードリード／ライト手段であり、前記カー
ド１が挿入されると、カード１をカードリードライト手
段２内に引き込み、カード１に記録してある客層データ
と金額を読み取るカード読取手段３と、金額を変更し
て、前記カード１に再記録するカード書込手段４とより
なる。５は選択スイッチであり、所望の商品の商品選択
信号を、価格記憶手段６と商品別客層別販売個数記憶手
段７に出力する。８は商品搬出手段であり、比較手段９
からの出力を受けて、商品搬出を行なう。前記商品別客
層別販売個数記憶手段７は入力された商品別、客層別の
販売個数を記憶し、前記カード読取手段３が前記カード
１から読み取った客層データと、前記選択スイッチ５か
らの商品選択信号を受けて、選択された商品の商品別、
客層別の販売個数を出力するものである。前記価格記憶
手段６は前記選択スイッチ５からの商品選択信号を受け
て、記憶している商品価格の中から選択された商品の商
品価格を、前記比較手段９と減算手段10に出力するもの
である。前記比較手段９は前記カード読取手段３で読み
取った金額と、前記価格記憶手段６からの商品価格を比
較し比較結果を前記商品搬出手段８に出力するものであ
る。前記減算手段10は、前記比較手段９の比較結果を受
けて、前記カード読取手段３で読み取った金額から、前
記価格記憶手段６からの商品価格を減算し、残額を前記
カード書込手段４に出力するものである。そして、前記
カード書込手段４は残額をカード１に再記録するもので
ある。前記加算手段11は前記比較手段９の比較結果を受
けて、前記商品別客層別販売個数記憶手段７が出力した
商品別、客層別の販売個数に１を加算し、加算結果を新
たな商品別、客層別の販売個数として、前記商品別客層
別販売個数記憶手段７に出力するものである。12は出力
手段であり、前記商品別客層別販売個数記憶手段７が記
憶している商品別、客層別の販売個数を、出力スイッチ
13からの出力指示信号を受けて出力するものである。14
は収集記憶手段で、適時、出力手段12と接続され、出力
手段12が出力する商品別、客層別の販売個数を記憶する
ものである。15は返却スイッチであり、返却信号を前記
カードリード／ライト手段２に出力するものである。

以上のように構成したカード式自動販売装置につい
て、以下第２図を用いて、その動作を説明する。

まず、カードリード／ライト手段２にカード１が挿入
されると（step1）、カードリード／ライト手段２内に
カード１を引き込み（step2）、カード読取手段３はカ
ード１に記録してある客層データと金額を読み取り、客
層データを商品別客層別販売個数記憶手段７に、金額を
比較手段９と減算手段10に出力する（step3）。次に商
品が選択され、選択スイッチ５が押され、商品選択信号
が価格記憶手段６と商品別客層別販売個数記憶手段７に
出力される（step4）。そして価格記憶手段６は、記憶
している商品価格の中から選択された商品の商品価格を
比較手段９と減算手段10に出力する（step5）。次に、
比較手段９は、カード読取手段３がカード１から読み取
った金額と、価格記憶手段６からの商品価格を比較を行
なう（step6）。そして、販売可能の場合は、選択され
た商品の商品搬出信号を商品搬出手段８に出力し、商品
搬出手段８は商品を搬出する（step7）。次に、減算手
段10は、比較手段９からの商品搬出信号を受けて、カー
ド読取手段３がカード１から読み取った金額から、価格
記憶手段６からの受け取った商品価格を減算するし、残
額算出し、カード書込手段４に出力する（step8）。そ
して、カード書込手段４は残額をカード１に再記録する
（step9）。次に、商品別客層別販売個数記憶手段７は
カード読取手段３がカード１から読み取った客層データ
と、選択スイッチ５からの商品選択信号を受けて、選択
された商品の商品別、客層別の販売個数を加算手段11に
出力する（step10）。そして、加算手段11は、比較手段
９からの商品搬出信号を受けて、商品別客層別販売個数
記憶手段７から出力された商品別、客層別の販売個数に
１を加算し、加算結果を商品別客層別販売個数記憶手段
７に出力し、商品別客層別販売個数記憶手段７は新たな
商品別、客層別の販売個数として記憶する（step11）。
その後、カードリード／ライト手段２はカード１を返却
する（step12）。このように上述した一連の動作（step
1）〜（step12）にて、カードによる商品の販売を行な
う。また、カード１がカードリード／ライト手段２内に
引き込まれた状態で、返却スイッチ15が操作されること
により（step13）、カードリード／ライト手段２はカー
ド１を返却する（step12）。

そして、待機状態において、オペレータが出力手段12
に収集記憶手段14を接続し、出力スイッチ13を操作する
ことにより（step14）、出力手段12は、商品別客層別販
売個数記憶手段７が記憶している商品別、客層別の販売
個数を出力する（step15）。そして、商品別客層別販売
個数記憶手段７は商品別、客層別の販売個数を零とし
（step16）、新しく集計を開始する。そして、収集記憶
手段14は商品別、客層別の販売個数を記憶する。

そして、オペレータは、収集記憶手段14を出力手段12
から取りはずし、別のカード式自動販売装置にても、同
様の手順にて、商品別、客層別の販売個数を収集する。

こうして複数台のカード式自動販売装置から商品別、
客層別の販売個数を収集した後、収集記憶手段を持ち帰
り、集計機を用いて商品別、客層別の販売個数を集計
し、客層レポート等を作成する。

前記実施例に示すカード式自動販売装置によれば、カ
ード使用者の客層を示す客層データと、金額を記録し、
かつ金額を変更して再記録可能なカード１を用い、前記
カード１に記録してある客層データと金額を読み取るカ
ード読取手段３と、金額を変更して、前記カード１に再
記録するカード書込手段４と、商品選択を行なう選択ス
イッチ５と、商品搬出を行なう商品搬出手段８と、入力
された商品別、客層別の販売個数を記憶し、前記カード
読取手段３が前記カード１から読み取った客層データ
と、前記選択スイッチ５からの商品選択信号を受けて、
選択された商品の商品別、客層別の販売個数を出力する
商品別客層別販売個数記憶手段７と、販売時に、前記商
品別客層別販売個数記憶手段７が出力した商品別、客層
別の販売個数に１を加算し、加算結果を新たな商品別、
客層別の販売個数として、前記商品別客層別販売個数記
憶手段７に出力する加算手段11と、前記商品別客層別販
売個数記憶手段７が記憶している商品別、客層別の販売
個数を出力する出力手段12とを備えてなる。

これらの構成により、前記実施例に示すカード式自動
販売装置は、カード１からカード使用者の客層を示す客
層データを読み取り、販売時に、商品別客層別販売個数
記憶手段７が記憶している商品別、客層別の販売個数を
加算し、記憶し、適時、出力手段12から、商品別客層別
販売個数記憶手段７が記憶している商品別、客層別の販
売個数を出力する。そして、オペレータは適時、カード
式自動販売装置の出力手段12に、商品別、客層別の販売
個数を収集し記憶する収集記憶手段14を接続し、出力手
段12から出力される商品別、客層別の販売個数を収集す
る。次に、同様の手順にて、複数台のカード式自動販売
装置の出力手段12から商品別、客層別の販売個数を収集
する。その後、収集記憶手段14を持ち帰り、集計機を用
いて商品別、客層別の販売個数を集計し、客層レポート
等を作成することにより、客層を示す情報も、商品を示
す情報も入力不要で、カード使用者の客層別にどのよう
な商品が売れているかを把握し、商品の仕入れの目安
や、自動販売装置への商品補給の目安が得られるととも
に、自動販売装置の新規設置時の商品構成の参考データ
等が得られるものである。

また、カードリード／ライト手段２はカード１が挿入
されると、カードリード／ライト手段２の中に引き込
み、再記録の後、カード１を返却するものであるから、
再記録前にカード１が引き抜かれたり、再記録中にカー
ド１が引き抜かれて記録データが壊れる等の事故を防止
するものである。

尚、本実施例では、カード１は磁気記録としたが、こ
れにこだわることなく、例えば、半導体メモリーを内蔵
したメモリーカード、半導体メモリーとマイクロプロセ
ッサを内蔵したICカード等を用いて、記録してもよいも
のである。

また、本実施例では、商品別、客層別の販売個数を記
憶するようにしたが、必要に応じて、商品別、客層別の
売上金額を記憶するようにしてもよいものである。

また、カード１に記録するカード使用者の客層を示す
客層データとは、年齢層、性別、職種、居住地域、身
長、体重、血液型等必要なデータを取捨選択して記録で
きるものである。

発明の効果 以上述べたように、本発明は、カード使用者の客層を
示す客層データと、金額を記録し、かつ金額を変更して
再記録可能なカードを用い、前記カードに記録してある
客層データと金額を読み取るカード読取手段と、金額を
変更して、前記カードに再記録するカード書込手段と、
商品選択を行なう選択スイッチと、商品搬出を行なう商
品搬出手段と、入力された商品別、客層別の販売個数を
記憶し、前記カード読取手段が前記カードから読み取っ
た客層データと、前記選択スイッチからの商品選択信号
を受けて、選択された商品の商品別、客層別の販売個数
を出力する商品別客層別販売個数記憶手段と、販売時
に、前記商品別客層別販売個数記憶手段が出力した商品
別、客層別の販売個数に１を加算し、加算結果を新たな
商品別、客層別の販売個数として、前記商品別客層別販
売個数記憶手段に出力する加算手段と、前記商品別客層
別販売個数記憶手段が記憶している商品別、客層別の販
売個数を出力する出力手段と、前記出力手段に接続し、
商品別、客層別の販売個数を収集し記憶する収集記憶手
段とを備えてなり、カードからカード使用者の客層を示
す客層データを読み取り、販売時に、商品別客層別販売
個数記憶手段が記憶している商品別、客層別の販売個数
を加算、記憶し、適時、出力手段から、商品別客層別販
売個数記憶手段が記憶している商品別、客層別の販売個
数を出力する。そして、オペレータは適時、カード式自
動販売装置の出力手段に、商品別、客層別の販売個数を
収集し記憶する収集記憶手段を接続し、出力手段から出
力される商品別、客層別の販売個数を収集し、同様の手
順にて、複数台のカード式自動販売装置の出力手段から
商品別、客層別の販売個数を収集した後、収集記憶手段
を持ち帰り、集計機を用いて商品別、客層別の販売個数
を集計し、客層レポート等を作成することにより、客層
を示す情報も、商品を示す情報も入力不要で、カード使
用者の客層別にどのような商品が売れているかを把握
し、商品の仕入れの目安や、自動販売装置への商品補給
の目安が得られるとともに、自動販売装置の新規設置時
の商品構成の参考データ等が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すカード式自動販売装置
のブロック図、第２図は本発明の一実施例の動作を示す
フローチャートである。 １……カード、２……カードリード／ライト手段、５…
…選択スイッチ、６……価格記憶手段、７……商品別客
層別販売個数記憶手段、８……商品搬出手段、９……比
較手段、10……減算手段、11……加算手段、12……出力
手段、13……出力スイッチ、14……収集記憶手段、15…
…返却スイッチ。

フロントページの続き (72)発明者 森 茂 大阪府東大阪市高井田本通３丁目22番地 松下冷機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−76390（ＪＰ，Ａ) 実開 昭63−147775（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カード使用者の客層を示す客層データと、
   金額を記録し、かつ金額を変更して再記録可能なカード
   を用い、前記カードに記録してある客層データと金額を
   読み取るカード読取手段と、金額を変更して、前記カー
   ドに再記録するカード書込手段と、商品選択を行なう選
   択スイッチと、商品搬出を行なう商品搬出手段と、入力
   された商品別、客層別の販売個数を記憶し、前記カード
   読取手段が前記カードから読み取った客層データと、前
   記選択スイッチからの商品選択信号を受けて、選択され
   た商品の商品別、客層別の販売個数を出力する商品別客
   層別販売個数記憶手段と、前記カード読取手段が前記カ
   ードから金額を読み取った場合に、前記選択スイッチか
   らの商品選択信号を受けて、記憶している商品価格の中
   から選択された商品の商品価格を出力する価格記憶手段
   と、前記カード読取手段で読み取った金額と、前記価格
   記憶手段からの商品価格を比較し比較結果を前記商品搬
   出手段に出力する比較手段と、前記比較手段の比較結果
   を受けて、前記カード読取手段で読み取った金額から、
   前記価格記憶手段からの商品価格を減算し、残額を前記
   カード書込手段に出力する減算手段と、前記比較手段の
   比較結果を受けて、前記商品別客層別販売個数記憶手段
   が出力した商品別、客層別の販売個数に１を加算し、加
   算結果を新たな商品別、客層別の販売個数として、前記
   商品別客層別販売個数記憶手段に出力する加算手段と、
   前記商品別客層物販売個数記憶手段が記憶している商品
   別、客層別の販売個数を出力する出力手段と、前記出力
   手段に接続し、商品別、客層別の販売個数を収集し記憶
   する収集記憶手段とを備えてなるカード式自動販売装
   置。