JP2713144B2 - 多重量子井戸半導体レーザ及びそれを用いた光通信システム - Google Patents

多重量子井戸半導体レーザ及びそれを用いた光通信システム

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JP2713144B2
JP2713144B2 JP6038232A JP3823294A JP2713144B2 JP 2713144 B2 JP2713144 B2 JP 2713144B2 JP 6038232 A JP6038232 A JP 6038232A JP 3823294 A JP3823294 A JP 3823294A JP 2713144 B2 JP2713144 B2 JP 2713144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多重量子井戸半導体レー
ザに関し、特に、CATV等の多数の搬送波により信号
を伝送する光通信のための光源に適した多重量子井戸半
導体レ−ザ、及びそれを送信側の光源として用いる光通
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、映像伝送の分野、特にCATVの
分野でアナログ多重光伝送システムの導入が進んでい
る。このようにアナログ多重光伝送システムにおいて
は、AM変調を用いた40チャンネルの10km程度の
伝送が現在実用レベルに達している。その光源として
は、低雑音低伝送歪特性を有する長波長帯半導体レーザ
が必要とされる。現在、そのような光源としては、主
に、InGaAsP/In系材料を用いた分布帰還型半
導体レーザ(以下DFBレーザ)が用いられている。
【0003】伝送されるチャンネル数が40以上になる
と、必要とされる変調周波数帯域は300MHz以上に
なる。このように変調周波数が増大すると、緩和振動周
波数の影響により歪が急激に増大し、低伝送歪特性が得
られないことが分かっている(Electronics Letters Vo
l.28 No.9(1992)891)。
【0004】このため、変調周波数帯域を広げ、かつ、
高い緩和振動周波数を達成する目的で、活性層として多
重量子井戸構造を有するものを採用したDFBレーザが
作製されている。
【0005】図6は、40ch、10km伝送に用いら
れている代表的な1.3μm帯DFB型半導体レーザの
構造を示している。このDFBレーザは、n型InP基
板1と、基板1上に形成されたストライプ状共振器を含
んでいる。ストライプ状共新器は、n型InP基板上1
に形成されたピッチ200nmの回折格子2と、n型I
nGaAsP光導波路層(厚さ:0.15μm、組成波
長λg=1.15μm)12、InGaAsP井戸層
(厚さ:4nm、λg=1.4μm)14及びInGa
AsP障壁層(厚さ:10nm、λg=1.15μm)
15からなる10層の量子井戸構造活性層4と、p型I
nGaAsP光導波路層(厚さ:30nm、λg=1.
15μm)13と、p型InPクラッド層6とを有して
いる。
【0006】光導波路層12及び障壁層15の材料とし
て、組成波長λg=1.15μmのInGaAsPが用
いられているのは、この材料が比較的高い屈折率を有し
ているために、光の閉じ込めが充分に行われ、かつ、低
しきい値電流特性が得られるためである。ストライプ状
共振器は、p型InP16/n型InP17/p型In
P6からなる電流ブロック層によって両側から埋め込ま
れている。ストライプ状共振器の長さ(共振器長)は3
00μmで、その幅は1.2μmである。共振器の端面
は適当な誘電膜で覆われ、それによって、光取り出し面
の反射率は5%、反対の面の反射率は70%に設定され
得る。
【0007】図9のグラフは、上記半導体レーザをアイ
ソレータ内蔵型のモジュールに搭載し、NTSCのTV
信号58チャンネルを10kmファイバ伝送したときに
得られた2次複合歪(CSO)及びモジュールの光ファ
イバ出力(Pf)のバイアス電流依存性を示している。
ここで、CSOは歪の複合数が最大になる55MHzで
検知した。
【0008】グラフ中の曲線(a)は、良品半導体レー
ザの特性を示している。この良品半導体レーザによれ
ば、光ファイバ出力か2〜6mWの広い範囲で、CSO
<−60dBcという低歪特性が得られる。また、雑音
(CNR)として53dB以上、3次複合歪(CTB)
として−65dBc以下の特性が得られ、高画質CAT
Vにおいて要求される性能条件を満足している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に示す問題点がある。
【0010】単一モードで発振した半導体レーザのう
ち、図9のグラフ中の曲線(a)に示す様な特性を有す
るもの数は、全体の10%以下である。大部分の半導体
レーザは、実際には、曲線(b)または(c)に示す様
な特性を有している。すなわち、半導体レーザごとに、
そのCSOの値が大きく異なった。
【0011】この原因は、軸方向ホールバーニングと呼
ばれる現象によるものであり、変調時におけるレーザ共
振器の屈折率変動により生じる。軸方向ホールバーニン
グの程度は、回折格子の高さや、レーザ共振器端面での
回折格子の位相及び反射率等に大きく依存する。これら
は半導体レーザごとにばらつくため、半導体レーザの特
性にもばらつきが生じる。また、現実のファイバー伝送
路中には光コネクターが多数存在し、光コネクタの端面
では反射が生じる。この様な多数の反射点間では多重反
射が生じることになる。光源であるDFBレ−ザの変調
時の波長ゆらぎが大きい時、この様な多重反射の影響で
付加的な雑音、伝送歪が生み出されることが指摘されて
いる(J.Lightwave Tecnol.9(1991)991)。以下、このよ
うな「波長ゆらぎ」を「チャ−ピング」と称する。
【0012】従来例のDFBレーザのチャーピング量
は、変調周波数1GHz以下において200MHz/m
A以上と大きく、そのため、付加的な雑音及び伝送歪が
生み出される。
【0013】半導体レーザのチャーピング量(ΔF/Δ
I)は次式で表される。 ΔF/ΔI=F0・Γ/(L・Nw・Lz・W) (1) ここで、Γは井戸層への光の閉じ込め係数、Lは共振器
長、Nwは井戸層数、Lzは井戸層厚、Wは活性層ストラ
イプ幅、F0は比例係数項を表している。L,W、Lzを
一定とした場合において、チャ−ピング量(ΔF/Δ
I)を低下させるためには、Γ/Nwの項を小さくすれ
ばよい。
【0014】Nwを従来例の10から5に減らすことに
より、Γ/Nwは80%の大きさに減少する。このた
め、チャーピング量(ΔF/ΔI)も同程度の減少が期
待される。図7は、従来例と同一構造で井戸層数のみ
5、7、及び10と変化させた場合のDFBレーザのチ
ャーピング特性(変調周波数fm=200MHzにおけ
るもの)を示している。バイアス電流は、Ith(しきい
値電流)+30mAとした。図7からわかるように、井
戸層数の減少に従いチャーピング量は反対に増加してお
り、式(1)から期待される特性は得られなかった。
【0015】一方、今後の映像伝送の分野においては1
00ch以上の超多チャンネル化や20km以上の無中
継化、多分配システム系への適用、更には高画質伝送を
実現するために、FM変調の導入が考えられる。この様
な進んだ映像伝送を実現するDFBレーザとしては、従
来以上の高光出力及び広変調周波数帯域での低歪特性が
要求される。前述したように高周波数域における低歪特
性を実現するためにはDFBレーザの緩和振動周波数を
増大させる必要がある。この緩和振動周波数を増大させ
る技術として近年盛んに研究が行われてものに、多重量
子井戸構造(MQW)の井戸層に意図的に歪を導入する
技術がある(J.Lightwave Technol.LT-48(1986)504 他
多数あり)。
【0016】従来構造の半導体レーザの井戸層のみに
0.7%の圧縮歪を導入した歪MQW-DFBレーザを
作製し、そのMQW-DFBレーザと無歪のMQW-DF
Bレーザとの間で、緩和振動周波数特性を比較した。図
8はその結果を示している。図8のグラフの横軸は井戸
層数であり、縦軸はしきい値以上の注入電流量で規格化
した緩和振動周波数(規格化緩和振動周波数)である。
【0017】規格化緩和振動周波数が高い程、低い注入
電流量で高い緩和振動周波数を得られることを示してい
る。歪を有する半導体レーザと無歪の半導体レーザとを
比較すると、井戸層数によらず規格化緩和振動周波数に
差が見られない。すなわち、歪導入の効果が現れていな
いことがわかる。
【0018】前述したように従来の半導体レーザでは、
低しきい値電流特性を実現するために、光導波路層及び
障壁層の材料として、組成波長λgが1.1μm以上の
InGaAsPを用いている。しかしながら、このよう
な長い組成波長を有するInGaAsPを障壁層に用い
ると、1.3μm帯のMQW構造での井戸層と障壁層の
バンドギャップエネルギー差(ΔEg)は非常に小さく
なる。
【0019】例えばλgが1.15μmのInGaAs
Pを障壁層に用いた場合、ΔEgは124meVとなり
特に伝導帯のバンドギャップエネルギー差(ΔEc)は
50meVと非常に小さい値になる。この様な場合、図
4(a)に示す様に井戸層14に注入された電子19
は、非常に小さいΔEcのため井戸層14から障壁層1
5にオーバーフローする。この様に井戸層からオーバー
フローした電子19は、光導波路層12、13に存在す
ることになる。光導波路層12、13に存在する電子1
9は、変調により屈折率変動を引き起こし、チャーピン
グ量を大きくする。また、この様にして生じた屈折率変
動は、前述した軸方向ホールバーニング現象を引き起こ
し、歪特性の劣化を引き起こす原因となる。更には、電
子19のオーバーフローは、井戸層14への歪導入の効
果を損なう働きをするため、歪を導入しても緩和振動周
波数は増大しないことになる。
【0020】このように、光導波路層と障壁層とを組成
波長λg=1.15μmのInGaAsPから形成した
従来のMQW-DFBレーザには、次のような問題があ
る。
【0021】(1)低歪特性が得られにくい。 (2)低チャ−ピング特性が得られない。
【0022】(3)井戸層へ歪を導入しても緩和振動周
波数が増大しない。 これらの問題は、広帯域低歪特性を有し、かつ、伝送劣
化の無いDFBレーザを高い歩留まりで作製することを
阻んでいた。
【0023】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、広帯域低歪特性を有
し、かつ、伝送劣化の無い多重量子井戸半導体レーザを
高い歩留りにて提供することにある。またこのレーザを
用いた光通信システムを提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明による多重量子井
戸半導体レーザは、InP基板と該InP基板上に形成
された多層構造とを備え、1.29μmから1.33μ
m迄の波長のレーザ光を放射する多重量子井戸半導体レ
ーザであって、該多層構造は少なくとも多重量子井戸活
性層を含んでおり、該多重量子井戸活性層は交互に積層
されたInGaAsP井戸層及びInGaAsP障壁層
を含んでおり、該InGaAsP井戸層には圧縮歪が加
えられており、該InGaAsP障壁層は該InP基板
に格子整合しており、しかも、該InGaAsP障壁層
の組成波長は1.02μmから1.08μmであり、該
多層構造は、該多重量子井戸活性層に隣接して設けられ
た少なくとも一層のInGaAsP光導波層を更に含ん
でおり、該InGaAsP光導波層は該InP基板に格
子整合しており、しかも、該InGaAsP光導波層の
組成波長は1.02μmから1.08μmであり、その
ことにより上記目的が達成される。
【0025】
【0026】
【0027】前記多層構造は、共振器長方向に沿って延
びたストライプ状に形成されていてもよい。
【0028】好ましくは、前記多重量子井戸活性層の屈
折率よりも低い屈折率を有する半導体層を更に備えてお
り、該半導体層は前記ストライプ状多層構造の少なくと
も両断面を覆っている。
【0029】前記基板は、その表面の少なくとも一部に
分布帰還のための回折格子を有していてもよい。
【0030】前記基板は、分布帰還のための回折格子が
形成されたストライプ状リッジ部分を有しており、前記
ストライプ状多層構造は、該基板の該ストライプ状リッ
ジ部分の上に形成されていてもよい。
【0031】前記ストライプ状多層構造は、分布帰還の
ための回折格子が形成された半導体層を更に含んでいて
もよい。
【0032】前記井戸層は圧縮歪を有しており、前記井
戸層の圧縮歪は、好ましくは、0.5%から1.5%迄
の範囲内にある。
【0033】
【作用】従来技術の問題は、前述のように、井戸層から
の電子のオーバーフローが原因であるため、本発明のM
QW−DFBレーザでは、井戸層から電子がオーバーフ
ローするのを防ぐために、光導波路層及び障壁層の材料
に、例えば、組成波長λgが1.05μm近傍のInG
aAsPを用いている。λgが1.05μmのInGa
AsPを障壁層に用いた場合、1.3μm帯のMQW構
造でのΔEgは230meVとなり、伝導帯のバンドギ
ャップエネルギー差(ΔEc)は、90meVと大きく
なる。この値は、λgが1.15μmのInGaAsP
を障壁層に用いた場合の2倍以上である。
【0034】この場合、図4(b)に示す様に大きなΔ
Ecのため、井戸層10に注入された電子19は、障壁
層11にオーバーフローしない。これにより、低チャー
ピング化が図れることになる。また、変調時に於ける屈
折率変化が減少するため、軸方向ホールバーニングも抑
制され、低歪特性が容易に得られることになる。
【0035】λgが1.05μmのInGaAsPを障
壁層に用いた場合、比較的低い屈折率のため、活性層へ
の光の閉じ込め係数が低下し、しきい値電流の増大が生
じるが、井戸層に歪を導入することにより低しきい値電
流化が図られる。そのため、光導波路層と障壁層とに組
成波長λgが1.15μmのInGaAsPを用いた従
来のMQWレーザと同程度の低いしきい値電流が得られ
る。また、電子のオーバーフローが生じないため井戸層
への歪導入により、高い緩和振動周波数が得られる。
【0036】光導波路層に組成波長λgが1.05μm
のInGaAsPを用いた場合は、回折格子が形成され
ているInP基板と光導波層との間の屈折率差が、従来
例の屈折率差に比較して小さくなる。これは、従来例と
同程度の規格化結合係数を得るために、回折格子の高さ
が高くなることを意味する。規格化結合係数とは、レー
ザ共振器内部での回折格子による光の帰還のしやすさを
示すものであり、低歪特性特性を高い歩留まりで得るた
めにはこの規格化結合係数を0.8〜1.0と狭い範囲
に制御することが必要である。しかしながら回折格子の
高さは、数10nmと非常に低く高さの制御は非常に困
難であったた。回折格子の高さが、従来例よりも高くな
る本発明では、従来例よりも規格化結合係数の回折格子
高さ依存性が小さいものになり、規格化結合係数の制御
が行い易くなり、結果として高い歩留まりで低歪特性が
得られる。
【0037】
【実施例】
(実施例1)以下に、図面を参照しながら、本発明を実
施例1について説明する。
【0038】図1は、本発明によるMQW−DFBレー
ザの主要部の断面構成を示している。本実施例1の半導
体レーザは、外観上は、図6に示される従来の半導体レ
ーザと同様の構造を有している。
【0039】本実施例1のMQW−DFBレーザは、図
1に示されるように、InP基板1と、InP基板1上
に形成されたストライプ状多層構造とを備えている。n
型InP基板1(n=1×1018cm-3)上にはストラ
イプ状リッジが設けられており、その表面には、分布帰
還のための回折格子(201.5nm周期)2が形成さ
れている。
【0040】ストライプ状多層構造は、多重量子井戸活
性層4と、多重量子井戸活性層4に隣接して設けられた
一対のInGaAsP光導波層3及び5とを含んでい
る。より詳細には、ストライプ状多層構造は、組成波長
λg=1.05μmで厚み150nmのn型InGaA
sP光導波路層(n=7×1017cm-3)3、アンドー
プのInGaAsP/InGaAsP多重量子井戸活性
層4、λg=1.05μmで厚み30nmのp型InG
aAsP光導波路層(p=7×1017cm-3)5、p型
InPクラッド層(p=1×1018cm-3)6が、この
順番で積層された構造を有している。
【0041】このストライプ状多層構造は、上記各半導
体層をInP基板1上に結晶成長させた後に、その半導
体層を幅1.2μmのストライプになるようにエッチン
グすることにより形成されたものである。ストライプ状
多層構造の両側面は、n型InPあるいはp型InPに
より覆われており、それによって屈折率導波路構造が形
成されている。
【0042】p型InPクラッド層6の上には、λg=
1.3μmで厚み100nmのp型InGaAsPコン
タクト層7(p=1×1018cm-3)を介して、p型電
極8が蒸着により形成されている。また、n型InP基
板の下部にはn型電極9が形成されている。
【0043】多重量子井戸活性層4は、厚み6nmで
0.7%の圧縮歪が加えられているInGaAsP井戸
層10と、λg=1.05μmで厚み10nmのInG
aAsP障壁層11とから構成されており、井戸層数は
5以上10以下である。
【0044】InGaAsP光導波層3及び5とInG
aAsP障壁層11とは、何れも、InP基板1に格子
整合している。また、InGaAsP光導波層3及び5
の組成とInGaAsP障壁層の組成は、ともに、その
組成波長が1.05μmに実質的に等しくなるように調
整されている。
【0045】図2は、図1の構成を有する半導体レーザ
のうち、井戸層数が5、7、及び10であるものについ
て、チャーピング量を測定した結果を示すグラフであ
る。測定に際して、変調周波数fmは200MHzと
し、バイアス電流はIth(しきい値電流)+30mAと
した。
【0046】井戸層数が10である半導体レーザでは、
チャーピング量は約120MHz/mAであった。図2
からわかるように、井戸層数を減少させるに従ってチャ
ーピング量も減少しており、井戸層数が5の半導体レー
ザではチャーピング量は90MHz/mA程度になって
いる。これらの値は、何れも、従来例の2分の1以下で
あり、従来例と比較して大幅な低減が図られている。
【0047】井戸層数に対するチャーピング量の変化は
前述した式(1)から説明でき、障壁層をλg=1.0
5μmのInGaAsPにしたことにより電子のオーバ
ーフローが抑制され、本発明の効果が現れている。
【0048】図3は、上記各半導体レーザ(井戸層数が
5、7、または10)について、緩和振動周波数を測定
した結果を示すグラフである。グラフの縦軸は、しきい
値以上の注入電流量で規格化した緩和振動周波数(規格
化緩和振動周波数)である。なお、本実施例1の半導体
レーザの構成と実質的に同一の構成を有する半導体レー
ザのうち、井戸層が無歪である半導体レーザについて
も、その特性をグラフに表示している。
【0049】井戸層数が5である半導体レーザについて
は、井戸層に歪を導入した本実施例1の半導体レーザと
無歪の半導体レーザとの間に特性の差は見られなかっ
た。井戸層層が7と10の半導体レーザについては、井
戸層に歪を導入した半導体レーザの規格化緩和振動周波
数は無歪の半導体レーザの規格化緩和振動周波数約の
1.2倍となっており、歪導入の効果が現れている。ま
た、これらの値は、従来例の約1.2倍であり、本発明
の半導体レーザによれば高緩和振動周波数特性が得られ
ることを示している。
【0050】しきい値電流は、井戸層数により異なり、
10mAから20mAであった。障壁層と光導波路層と
の両方を、λg=1.05μmのInGaAsPから形
成したことによる光閉じ込め係数の減少にも関わらず、
これらの値は同一井戸層数の従来例の半導体レーザと同
程度であった。これは歪導入の効果であると考えられ
る。
【0051】図10は、3種類の障壁層組成波長を有す
る無歪及び歪多重量子井戸DFBレーザついて、緩和振
動周波数特性の比較を示すグラフである。グラフの横軸
は、障壁層組成波長であり、縦軸は規格化緩和振動数で
ある。測定に使用した半導体レーザの井戸層数は、何れ
も、10である。このグラフにおいて、障壁層組成波長
が1.05μmのデータは、本発明の実施例1について
のものであり、障壁層組成波長が1.15μmのデータ
は従来例についてのものであり、障壁層組成波長が1.
00μmのデータは、比較例(実施例1の障壁層組成波
長より短波長側に設定)についてのものである。
【0052】図10のグラフからわかるように、障壁層
組成波長が1.15μmの場合、前述したように、歪導
入による規格化緩和振動周波数の増大はほとんど生じて
いない。障壁層組成波長が1.05μmの場合、前述し
たように、歪導入により規格化緩和振動周波数は1.2
倍に増大している。障壁層組成波長が1.00μmの場
合、歪導入による規格化緩和振動周波数の増大が観測さ
れるが、それは本実施例1の場合に比較してかなり小さ
い。これは、障壁層組成波長の短波長化にともなって、
活性層への光閉じこめ係数が低下すること以外に、価電
子帯のバンドギャップ差が大きくなりすぎることによっ
て、各井戸層への正孔の不均一注入が生じることが原因
と考えられる。
【0053】図10のグラフからわかるように、波長
1.29から1.33μmで発振する多重量子井戸半導
体レーザにおいて、障壁層の組成波長を1.05μmに
実質的に等しくすることによって、規格化緩和振動周波
数を顕著に増加させることができる。
【0054】本実施例1の半導体レーザのうち井戸層数
10の半導体レーザを、アイソレータ内蔵型のモジュー
ルに搭載し、NTSCのTV信号58チャンネルを10
kmファイバ伝送した時の2次複合歪(CSO)及びモ
ジュールの光ファイバ出力(Pf)のバイアス電流依存
性を測定した。図5のグラフは、その測定結果を示して
いる。ここでCSOは、歪の複合数が最大になる55M
Hzで検知した。図5のグラフ中において、曲線(b)
及び(c)は、その良品例の特性を示している。光ファ
イバ出力2.5〜6mWの広い範囲では、CSO<−6
0dBcという低歪特性が得られている。また、雑音
(CNR)として53dB以上、3次複合歪(CTB)
として−65dBc以下程度と高画質CATVにおいて
要求される性能が得られている。
【0055】曲線(b)及び(c)で示される特性を示
す半導体レーザは、単一モードで発振した半導体レーザ
の内、50%以上であり、従来例と比較して非常に高い
歩留まりで低歪特性を有する半導体レーザが得られた。
なお、井戸層数が7の半導体レーザについても同様の結
果を得た。この様な本実施例1における高い歩留まりで
低歪特性が得られた理由は、障壁層と光導波路層とをλ
g=1.05μmのInGaAsPから形成したことに
よって軸方向ホールバーニングが抑制されたためと、規
格化結合係数が非常に小さいばらつきで最適範囲に制御
されたためである。
【0056】ファイバ光出力は、バイアス電流40mA
の時に8mWであり、従来例の5mWと比較して1.6
倍になっている。この原因は、次のように考えられる。
すなわち、障壁層と光導波路層とがλg=1.05μm
のInGaAsPから形成されていることにより、光閉
じ込め係数が低減し、半導体レーザからの光出射角度が
約半分の値になった。このため、ファイバに結合する光
の量が大幅に増大した。また、井戸層からの電子のオー
バーフローが抑制された結果、内部量子効率が増大し
た。
【0057】こうして、本発明の半導体レーザによれ
ば、ファイバ光出力4mWを得るためのバイアス電流を
35mAから25mA程度まで下げることが可能となっ
た。一般に、バイアス電流が増加してゆくと、活性層以
外を流れるリーク電成分流が増加し、電流ー光出力特性
が非直線になり歪成分が増大する。本発明によれば、バ
イアス電流を低減できたことにより、同一ファイバ光出
力での低歪化が実現できた。
【0058】本実施例1では光導波路層と障壁層にλg
=1.05μmのInGaAsPを用いたが、組成波長
λg=1.05μm±0.03μmのばらつきの範囲で
は実施例1と同様の効果が得られた。組成波長がこの範
囲以下であり、InPに近くなると、光閉じ込め係数が
極端に小さくなり、しきい値電流の急激な上昇が生じ
る。また、この範囲以上では、井戸層からの電子のオー
バーフローが生じ易くなるため、従来例と変わらない特
性しか得られない。
【0059】本発明の多重量子井戸半導体レーザを1.
3μm帯DFBレーザを例にとって説明したが、本発明
は分布帰還型に限られず、ファブリーペロー型にも適用
され得る。
【0060】本発明の効果にとっては、発振波長と障壁
層の組成波長との関係が重要である。波長1.54から
1.57μmで発振する多重量子井戸半導体レーザにお
いては、障壁層の組成波長を実質的に1.15μmとし
たときに、上記実施例1の効果と同様の効果がえられ
た。これは、障壁層の組成波長を実質的に1.15μm
とすることにより、井戸層と障壁層との間のバンドギャ
ップエネルギー差が、上記実施例1のバンドギャップエ
ネルギー差と同じ程度になるからである。
【0061】上記実施例1では、障壁層と光導波路層と
を同一の組成波長を有するInGaAsPから形成した
が、光導波路層の組成波長が障壁層の組成波長よりも短
波長になるならば、障壁層と光導波路層とをそれぞれ異
なる組成波長を有するInGaAsPが形成してもよ
い。
【0062】上記実施例1では埋め込み構造を示した
が、リッジ型構造またはこれ以外の構造でもよい。
【0063】(実施例2)図11に実施例1の中で井戸
層数が10であるDFBレーザを送信側の光源として用
いたAM−FDM光伝送システムを示す。AM−FDM
光伝送システムはCATVシステムに広く用いられてい
る光通信システムの1つである。
【0064】このシステムでは100個の異なる周波数
で強度変調された搬送波であるAM−FDM信号が高周
波アンプを介し、直流電流が流されているDFBレーザ
を変調し、DFBレーザから出射された変調光はレン
ズ、光アイソレータを通って光ファイバに結合され、1
0km先の出射端から出た変調光はホトダイオードに照
射され、電気信号に変換される。なお、DFBレーザは
自動温度光出力調整器により、一定の温度及び光出力に
なる様に調節されている。また、DFBレーザ、レンズ
及び光アイソレータはレーザモジュール内に組み込まれ
ている。
【0065】図12に実施例2のAM−FDM光伝送シ
ステムの雑音(CNR)及び伝送歪(CSO、CTB)
特性を示す。横軸はCNR、CS0、CTBを測定した
周波数であり、55MHzは第1番目の信号の周波数で
あり、650MHzは第100番目の信号の周波数であ
り、信号の周波数配列はNTSC方式に従っている。各
信号の変調度はそれぞれ2%であり、DFBレーザには
28mA(Ith+17mA)の直流電流を流した。
【0066】1番目から100番目の周波数においてC
SO<−62dBcという低歪特性が得られている。ま
た、雑音(CNR)として51dB以上、3次複合歪
(CTB)として−70dBc以下程度と高画質CAT
Vにおいて要求される性能が得られている。
【0067】図13は本実施例2のAM−FDM光伝送
システムの雑音(CNR)及び伝送歪(CSO)特性を
従来のDFBレーザを用いたシステムの特性を比較した
図である。横軸はしきい値以上の注入電流量である。本
実施例2においてはしきい値以上の注入電流量が17m
Aで高画質CATVにおいて要求される性能であるCN
R≧51dB、CSO≦−60dBcを同時に満足して
いる。一方、従来のシステムでは注入電流量を増加させ
て、CNR≧51dBを満足させようとするとCSOが
増大し、−60dBc以上になってしまい、高画質CA
TVにおいて要求される性能が得られないことがわか
る。この様に従来のシステムでは実現不可能であった1
00チャンネルAM−FDM伝送が実施例2のシステム
では可能となる。これは実施例1のDFBレーザが低電
流で高い緩和振動周波数特性を有するため、動作電流を
従来の半分程度に低減でき、高周波アンプや光ファイバ
内で発生する付加的な歪及び雑音を抑制できたためであ
る。
【0068】本実施例2では光通信システムの1つであ
るAM−FDM光伝送システムについて説明したが、他
のアナログ光伝送システムであるFM−FDM光伝送シ
ステム、QAM光伝送システム等でも同様の伝送信号の
大容量化の効果が得られる。また、デジタル光伝送シス
テムでも同様の効果が得られる
【0069】
【発明の効果】本発明の多重量子井戸半導体レーザによ
れば、従来の多重量子井戸半導体レーザに比較して、2
分の1以下のチャーピング量が達成され、かつ、1.2
倍以上の緩和振動周波数が得られる。このため、本発明
によれば、広帯域低歪特性を有し、かつ、伝送劣化の無
い半導体レーザを非常に高い歩留まりで提供することが
可能となる。また、本発明の光伝送システムでは従来の
システムでは実現不可能であった大容量の信号が伝送可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重量子井戸半導体レーザの構成を説
明する図
【図2】本発明の多重量子井戸半導体レーザについての
チャーピング量を示す図
【図3】本発明の多重量子井戸半導体レーザについての
規格化緩和振動周波数を示す図
【図4】(a)は、従来の多重量子井戸半導体レーザの
量子井戸構造における電子の状態を示す図 (b)は本発明の多重量子井戸半導体レーザの量子井戸
構造における電子の状態を示す図
【図5】本発明の多重量子井戸半導体レーザを搭載した
モジュ−ルの電流ー光出力特性及び電流−2次複合歪特
性図
【図6】従来のMQW−DFBレーザの構成を説明する
ための図
【図7】従来のMQW−DFBレーザについてのチャー
ピング量を示す図
【図8】従来のMQW−DFBレーザについての規格化
緩和振動周波数を示す図
【図9】従来のMQW−DFBレーザを搭載したモジュ
−ルの電流ー光出力特性及び電流−2次複合歪特性図
【図10】3種類の障壁層組成波長を有する本発明の無
歪及び歪多重量子井戸半導体レーザについて、緩和振動
周波数特性の比較を示す図
【図11】本発明のAMーFDM光伝送システムを示す
【図12】本発明のAMーFDM光伝送システムの雑
音、及び伝送歪特性図
【図13】本発明のAMーFDM光伝送システムと従来
のAMーFDM光伝送システムの雑音、及び伝送歪特性
を比較した図
【符号の説明】
1 n形InP基板 2 回折格子 3 波長組成1.05μmのn型InGaAsP光導波
路層 4 多重量子井戸活性層 5 波長組成1.05μmのp型InGaAsP光導波
路層 6 p型InPクラッド層 7 波長組成1.3μmのp型InGaAsPコンタク
ト層 8 p型電極 9 n型電極 10 InGaAsP歪井戸層 11 波長組成1.05μmのInGaAsP障壁層 12 波長組成1.15μmのn型InGaAsP光導
波路層 13 波長組成1.05μmのp型InGaAsP光導
波路層 14 波長組成1.4μmのInGaAsP井戸層 15 波長組成1.15μmのInGaAsP障壁層 16 p型InP 17 n型InP 18 SiO2膜 19 電子 20 AM−FDM信号発生器 21 高周波ケーブル 22 高周波アンプ 23 レーザモジュール 24 DFBレーザ 25 直流電流 26 自動温度、光出力調整器 27 光アイソレータ 28 レンズ 28 10km長光ファイバ 29 ホトダイオード 30 シグナルアナライザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 APPL.PHYS.LETT.62 〜7! (1993) P.663−665

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 InP基板と該InP基板上に形成され
    た多層構造とを備え、1.29μmから1.33μm迄
    の波長のレーザ光を放射する多重量子井戸半導体レーザ
    であって、 該多層構造は少なくとも多重量子井戸活性層を含んでお
    り、該多重量子井戸活性層は交互に積層されたInGa
    AsP井戸層及びInGaAsP障壁層を含んでおり、 該InGaAsP井戸層には圧縮歪が加えられており、 該InGaAsP障壁層は該InP基板に格子整合して
    おり、しかも、該InGaAsP障壁層の組成波長は
    1.02μmから1.08μmであり、 該多層構造は、該多重量子井戸活性層に隣接して設けら
    れた少なくとも一層のInGaAsP光導波層を更に含
    んでおり、 該InGaAsP光導波層は該InP基板に格子整合し
    ており、しかも、該InGaAsP光導波層の組成波長
    は1.02μmから1.08μmである、 半導体レー
    ザ。
  2. 【請求項2】 前記多層構造は、共振器長方向に沿って
    延びたストライプ状に形成されている、請求項1に記載
    の半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記基板は、その表面の少なくとも一部
    に分布帰還のための回折格子を有している、請求項1に
    記載の半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 前記井戸層の圧縮歪は、0.5%から
    1.5%迄の範囲内にある、請求項1に記載の半導体レ
    ーザ。
  5. 【請求項5】 前記井戸層の数は、7から10である、
    請求項1に記載の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 前記多重量子井戸活性層の屈折率よりも
    低い屈折率を有する半導体層を更に備えており、該半導
    体層は前記ストライプ状多層構造の少なくとも両断面を
    覆っており、屈折率導波路構造となっている、請求項2
    に記載の半導体レーザ。
  7. 【請求項7】 前記基板は、分布帰還のための回折格子
    が形成されたストライプ状リッジ部分を有しており、 前記ストライプ状多層構造は、該基板の該ストライプ状
    リッジ部分の上に形成されている、請求項2に記載の半
    導体レーザ。
  8. 【請求項8】 前記ストライプ状多層構造は、分布帰還
    のための回折格子が形成された半導体層を更に含んでい
    る、請求項2に記載の半導体レーザ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の半導体レーザを送信側
    の光源に用いた光通信システム。
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