JP2711390B2 - ホース巻取器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は園芸ないしは洗浄用のホース巻取り収納する
為の器具に関するものである。 〈従来の技術及びその問題点〉 従来のホース巻取器は左右のフランジと、このフラン
ジ間に渡って設けられる胴部とからなり、支持フレーム
間に回転軸によって回転自在とし、その一端側にハンド
ルを装着した巻取し収納を行なうものである。しかし乍
らこの場合、比較的大型となり、更に洗車用に常に車の
トランクに収納する場合にハンドルが邪魔となる事が多
く、持ち運びに支障を起こす等の問題がある。又部品数
が多く組立時間が多大である為に、比較的コスト高とな
る等の問題がある。 本発明では上記諸問題を解消する為に、ハンドル及び
支持フレームを必要とせずにホース巻取収納が行なえる
ホース巻取器を提供することを目的とするものである。 〈問題点を解決する為の手段〉 本発明の上記目的は次の如き構成の巻取器によって達
成できる。即ちその要旨は、所要幅を有する両端開口状
の円筒体開口縁より外周方向へ鍔状の摺動円周部を周設
せしめ巻取部受部となし、該巻取部受部の摺動円周部間
に、両端開口状の円筒体開口縁より外周方向へ鍔状のホ
ース収納側板が周設されたホース巻取部を周回自在に外
嵌せしめたことを特徴とするホース巻取器およびその全
周の２分の１以内の切落を限度とし周縁の一部を切落し
た、所要幅を有する両端開口状の切落状円筒体開口縁よ
り外周方向へ鍔状の摺動円周部を周設せしめ巻取部受部
となし、該巻取部受部の摺動円周部間に、両端開口状の
円筒体開口縁より外周方向へ鍔状のホース収納側板が周
設されたホース巻取部を周回自在に外嵌せしめたことを
特徴とするホース巻取器並びにそのその全周の２分の１
以上の周縁を切落した、所要幅を有する両端開口状の切
落状円筒体開口縁より外周方向へ鍔状の摺動円周部を周
設せしめ巻取部受部となし、該巻取部受部の摺動円周部
間に、両端開口状の円筒体開口縁より外周方向へ鍔状の
ホース収納側板が周設されたホース巻取部を互いに遊嵌
状に嵌合させることによって周回自在に外嵌せしめたこ
とを特徴とするホース巻取器である。 更に上記それぞれのホース収納側板外面に、ホース巻
取周回用としての摘み部を突設するものである。 〈実施例並びに作用〉 以下本発明に係るホース巻取器を、その実施例を示す
図面を参酌し乍ら詳述する。 第１図は本発明の一実施例を示す斜視図である。即
ち、ホース巻取器Ａはプラスチック素材により各部が形
成され、しかも各部品の組立ては上記プラスチック素材
の有する弾性力を活用し、ネジ等の締結部材を使用せず
に互いに嵌合し乍ら組立てるものであり、（１）は所要
幅を有する両端開口状の円筒体（２）の両端開口縁より
外方へ庇状の摺動円周部（３）が周設された巻取部受部
であり、同巻取部受部（１）の摺動円周部（３），
（３）間に第２図に示す様に、その内周面が上記巻取部
受部（１）の外周面に当接する如く嵌合され、その両端
開口縁より外方へホース収納側板（４），（４）が周設
されたホース巻取部（５）を外嵌するものである。即ち
上記ホース巻取部（５）は上記巻取部受部（１）の外周
面に対し周回可能な構成とするものである。 なお巻取部受部（１）の両端開口内には手が支障無く
出入りできる径となし、更に巻取部受部（１）幅は、片
手でその両開口縁を把持できる幅とすることが望まし
い。 次に第３図に示すのは巻取部受部（１）が図中に於い
て示すように、周縁の一部が切落した状態で形成される
ホース巻取器Ａである。 この場合ではホース巻取部（５）と巻取部受部（１）
との離脱を防ぎ、ホース巻取部の周回に支障を起こさな
い範囲として、その全周の２分の１以内の切落を限度と
し周縁の一部を切落した所要幅を有する両端開口状の切
落状円筒体開口縁より外周方向へ鍔状の摺動円周部
（３）、（３）を周設せしめ巻取部受部（１）とし、同
巻取部受部（１）の摺動円周部（３）、（３）間に、両
端開口状の円筒対開口縁より外周方向へ鍔状のホース収
納側板（４）、（４）が周設されたホース巻取部（５）
を周回自在に外嵌した構成とするものである。 又第４図及び第５図に示すように、その全週の２分の
１以上の周縁を切落した、所要幅を有する両端開口状の
切落状円筒体開口縁より外周方向へ鍔状の摺動円周部
（３）、（３）を周設せしめ巻取部受部（１）とし、同
巻取部受部（１）の摺動円周部（３）、（３）間に、両
端開口状の円筒対開口縁より外周方向へ鍔状のホース収
納側板（４）、（４）が周設されたホース巻取部（５）
を互いに遊嵌状に嵌合するガイド部ｂによって周回自在
に外嵌した構成とすることにより、上記巻取部受部
（１）は手で把持するだけの部分のみに形成することが
可能となるものである。 又第６図に示すのは、ホース巻取部（５）のホース収
納側板（４）外面に摘み部（６）を突設したホース巻取
器Ａであり、上記摘み部（６）によってホース巻取部
（５）の周回を容易に行なえるものとする。 以上の構成より成る本発明ホース巻取器Ａでは、第７
図に示す様にホースａをホース巻取部（５）に巻取り収
納する場合、まで手Ｂによって巻取部受部（１）の摺動
円周部（３），（３）を指で挾さむ様に把持し、次に他
の手Ｂ′によって摘み部（６）を持ち巻取部受部（１）
に対し周回させることにより、ホースａは巻取部（５）
に巻取られるものである。 〈発明の効果〉 以上述べて来た如く本発明によれば、ホース巻取器本
体より回転軸及び軸受フレームを必要としない為に、構
造が簡単、かつ小型化が可能となることにより、持ち運
び及び収納に手間が掛らず、洗車専用として常に車とト
ランク内に場所を取らずに収納することができる等の効
果がある。 又従来の巻取器では固定式でホースをズルズルと引き
摺り乍ら巻き取っていたが、本発明ホース巻取器ではホ
ースの延長方向に巻取器を持ち移動し乍ら巻取れるもの
である。 更に部品数が少なく、組立時間が少なくてすむ為に、
コスト低減化が計れる等種々の効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は第１
図II−II線に於ける断面図、第３図は、本発明の巻取部
受部の一部切落した状態の斜視図、第４図は本発明の巻
取部受部の一部切落した状態の他の例を示す正面図、第
５図は同断面図、第６図は本発明巻取器に摘み部を設け
た状態を示す斜視図、第７図は本発明の使用状態を示す
説明図である。 図中 A:ホース巻取器 （１）：巻取部受部 （２）：円筒体 （３）：摺動円周部 （４）：ホース収納側板 （５）：ホース巻取部

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．所要幅を有する両端開口状の円筒体開口縁より外周
   方向へ鍔状の摺動円周部を周設せしめ巻取部受部とな
   し、該巻取部受部の摺動円周部間に、両端開口状の円筒
   体開口縁より外周方向へ鍔状のホース収納側板が周設さ
   れたホース巻取部を周回自在に外嵌せしめたことを特徴
   とするホース巻取器。 ２．上記ホース巻取部のホース収納側板外面に、ホース
   巻取部周回用の摘み部を突設したことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載のホース巻取器。 ３．その全周の２分の１以内の切落を限度とし周縁の一
   部を切落した、所要幅を有する両端開口状の切落状円筒
   体開口縁より外周方向へ鍔状の摺動円周部を周設せしめ
   巻取部受部となし、該巻取部受部の摺動円周部間に、両
   端開口状の円筒体開口縁より外周方向へ鍔状のホース収
   納側板が周設されたホース巻取部を周回自在に外嵌せし
   めたことを特徴とするホース巻取器。 ４．上記ホース巻取部のホース収納側板外面に、ホース
   巻取部周回用の摘み部を突設したことを特徴とする特許
   請求の範囲第３項記載のホース巻取器。 ５．その全周の２分の１以上の周縁を切落した、所要幅
   を有する両端開口状の切落状円筒体開口縁より外周方向
   へ鍔状の摺動円周部を周設せしめ巻取部受部となし、該
   巻取部受部の摺動円周部間に、両端開口状の円筒体開口
   縁より外周方向へ鍔状のホース収納側板が周設されたホ
   ース巻取部を互いに遊嵌状に嵌合させることによって周
   回自在に外嵌せしめたことを特徴とするホース巻取器。 ６．上記ホース巻取部のホース収納側板外面に、ホース
   巻取部周回用の摘み部を突設したことを特徴とする特許
   請求の範囲第５項記載のホース巻取器。