JP2711172B2 - ディジタル信号の記録再生方式 - Google Patents

ディジタル信号の記録再生方式

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、動画用のディジタルビデオ信号とディジ
タルオーディオ信号とを同時に記録再生する記録再生方
式に関する。
[従来の技術] 現行のディジタルオーディオテープレコーダ(以下
「DAT」という)は、ディジタルオーディオ信号のみを
記録再生するようになっている。
[発明が解決しようとする課題] しかし、ディジタルオーディオ信号だけでなく、他の
信号、例えば動画用のディジタルビデオ信号を同時に記
録再生できれば非常に便利である。
このように動画用のディジタルビデオ信号を記録する
際には、DATの伝送レート等を考慮すると、ディジタル
ビデオ信号を圧縮処理して記録することが考えられる。
例えば、複数画面分の画像データに対して、最初の1
画面分は基準画像データとし、続く複数画面分は差分画
像データとして圧縮することが考えられる。
この場合、シーンチェンジがあると、差分画像データ
のデータ量が大きくなり、画像データを所定の領域に収
めることができなくなる。
そこで、この発明では、動画用のディジタルビデオ信
号とディジタルオーディオ信号とを差分圧縮処理を用い
て同時に記録再生すると共に、さらに、シーンチェンジ
があっても、良好な差分圧縮処理ができるようにしたも
のである。
[課題を解決するための手段] この発明は、Nビット(Nは整数)単位の信号が連続
してなるディジタル信号が記録再生され、このディジタ
ル信号の各Nビットの信号部分は、互いに独立した画像
領域、音声領域および制御領域から構成される。
そして、各圧縮基準期間における画像領域には、動画
を構成する複数画面分の圧縮処理されたディジタルビデ
オ信号が配されると共に、各圧縮基準期間における音声
領域には圧縮基準期間分のディジタルオーディオ信号が
配され、各圧縮基準期間における画像領域に配されるデ
ィジタルビデオ信号は、最初に1画面分の基準画像デー
タが配され、続いて複数画面分の差分画像データが配さ
れるものにおいて、シーンチェンジ検出手段が設けら
れ、シーンチェンジが検出されるときには、記録信号処
理がリセットされて新たな圧縮基準期間が開始されるも
のである。
また、シーンチェンジがあるときには、制御領域のシ
ーンチェンジ直前の圧縮基準期間に、シーンチェンジが
あることを示すデータが配されるものである。
[作用] 動画用のディジタルビデオ信号の情報量は非常に多
く、そのままDATでもって、ディジタルオーディオ信号
と同時に記録再生することは困難である。
しかし、本例においては、動画用のディジタルビデオ
信号を差分圧縮処理して記録するようにしているので、
ディジタルオーディオ信号と同時に記録再生することが
容易となる。
また、シーンチェンジがあるときには、記録信号処理
がリセットされ、まず基準画像データが形成され、次に
この基準画像データに基づいて差分画像データが形成さ
れるので、シーンチェンジがあっても、差分画像データ
のデータ量がそれ程大きくなることはなく、所定の画像
領域に収めることが可能となる。
また、制御領域のシーンチェンジ直前の圧縮基準期間
にシーンチェンジがあることを示すデータが配されるこ
とにより、例えば再生時に、シーンチェンジ直後の画像
のみを再生することが可能となる。
[実施例] 以下、図面を参照しながら、この発明の一実施例につ
いて説明する。本例は記録再生装置として、DATを例に
採ったものである。
第2図は、本例において記録再生されるディジタル信
号のフォーマットを示している。16ビット[b15〜b0]
のうち、ビット[b15〜b4]、ビット[b3〜b1]、ビッ
ト[b0]は、それぞれ画像領域、音声領域および制御領
域とされる。
ここで、従来オーディオサンプリングクロックが48kH
zで、左右2チャネルのディジタルオーディオ信号を記
録する場合と同様に、DATの伝送レートを、 48kHz×2×16bit =1536kbps とすると、 画像領域の伝送レートは、 48kHz×2×12bit =1152kbp となり、音声領域の伝送レートは、 48kHz×2×3bit =288kbps となり、制御領域の伝送レートは、 48kHz×2×1bit =96kbps となる(第3図参照)。
記録データは、所定期間、本例においては1秒を単位
期間(以下「圧縮基準期間」という)として構成され
る。すなわち、各圧縮基準期間において、画像領域は11
52000ビット、音声領域は288000ビット、制御領域は960
00ビットとなる。
本例においては、NTSC方式のビデオ信号が使用され、
各圧縮基準期間における画像領域には、30フレーム分の
画像データが配される。この場合、30フレーム分の画像
データは、そのままでは情報量が多すぎる。例えば、1
フレームの画素データが256H×240Vで、かつ輝度信号
Y、赤色差信号U、青色差信号Vがそれぞれ8ビットで
あるとき、30フレーム分の情報量は、 256×240×8×30×3 =44236800ビット となる。
そこで、30フレーム分の画像データは、1152000ビッ
ト以内に圧縮処理される。
例えば、256H×240Vの画素データは、サブサンプリン
グ処理によって1/2とされる。また、輝度信号Y、赤色
差信号U、青色差信号Vの合計24ビットは、9ビットに
圧縮処理される。これによって、1フレーム分の情報量
は、 256×240×1/2×9 =276480ビット となる。
さらに、第2フレーム〜第29フレームの画像データ
は、それぞれ第1フレームの画像データを基準画像デー
タとする差分圧縮画像データとされ、この差分圧縮画像
データの情報量は、例えば27200ビットとされる。
したがって、30フレーム分の情報量は、 276480×1+27200×29 =1065280ビット となって、1152000ビット以内となる。
なお、残りの86720ビットは、固定長調整用として使
用される。
第4図は、記録データの構成例を示すものである。各
圧縮基準期間の画像領域の最初には第1フレームの画像
データに対応する基準画像データ、VB1、VB2、・・・が
配され、その後に第2〜第29フレームの画像データに対
応する差分圧縮画像データΔc1、Δc2、・・・、Δc29
が順次配される。
また、各圧縮基準期間における音声領域には、この圧
縮基準期間分の音声データが配される。
この音声データは、288000ビットの以内のデータとさ
れる。
例えば、音声データの符号化方式としてADPCM方式が
採られて、データの圧縮が行なわれる。
これにより、サンプリング周波数32kHz、1サンプル
4ビット、2チャネル(ステレオまたはモノラル2チャ
ネル)のとき、情報量は、 32kHz×4ビット×2チャネル =256000ビット となって、288000ビット以内のデータとされる。
なお、残りの32000ビットは、周波数調整用として使
用される。
上述したように、ディジタル信号の16ビットb15〜b0
のうち3ビットb3〜b1でもって音声領域が形成され、音
声領域の伝送レートは、96kHz×3ビット=288kbpsであ
る(第2図、第3図参照)。
これは、32kHz×9ビット=288kbpsと考えることもで
きる。したがって例えば、第5図に示すように、各9ビ
ットのうち8ビットに音声データが配されて、ビットレ
ートの調整が行なわれる。すなわち、32kHz×8ビット
=256kbpsとなる。
また、各圧縮基準期間における制御領域には、同期コ
ード部、モードコード部および制御コード部が設けられ
る。
同期コード部は、各圧縮基準期間に複数個、本例にお
いては0.25秒間隔をもって4個設けられる。各同期コー
ド部には、例えば64×1ビットの領域が確保される。同
期コードとしてはフレーミングコードが使用され、4個
の同期コード部にはそれぞれ異なる種類の同期コード1
〜4が配される。
第4図に示すように、次の圧縮基準期間の直前に対応
した同期コード部には同期コード1が配され、それより
前の3個の同期コード部には、それぞれ同期コード4〜
2が配される。
モードコード部は、各同期コード部に続いて設けられ
る。つまり、各圧縮基準期間に0.25秒間隔をもって4個
設けられる。各モードコード部には、例えば64×1ビッ
トの領域が確保される。
この場合、同期コード1を有する同期コード部に続い
て配されるモードコード部の最後が、次の圧縮基準期間
の最初に位置するように配される。
各圧縮基準期間における4個のモードコード部には同
一のデータが配される。このモードコード部には、次の
圧縮基準期間に配される画像データや音声データ等に関
するデータが配される。
画像データに関するデータとしては、以下のものが考
えられる。
解像度のデータ 256H×240V 512H×480V 768H×480V その他 フレームのデータ 30フレーム/秒 24フレーム/秒 20フレーム/秒 10フレーム/秒 その他 信号種類のデータ 輝度信号Y、赤色差信号U、青色差信号V 赤色信号R、緑色信号G、青色信号B その他 ビットのデータ 24ビット (8[Y,R]+8[U,G]+8[V,B]) 16ビット (6[Y]+5[U]+5[V]) 9ビット (Y,U,VまたはR,G,Bの圧縮データ) その他 また、音声データに関するデータとしては、以下のも
のが考えられる。
符号化方式のデータ ADPCM PCM(リニア) PCM(ノンリニア) その他 ビットのデータ 4ビット、6ビット、8ビット、10ビット 12ビッ
ト、16ビット、その他 サンプリング周波数のデータ 16kHz、32kHz、44.1kHz、48kHz、その他 チャネル数のデータ 1チャネル、2チャネル、その他 モードコード部には、上述した画像データおよび音声
データに関するデータの他に、後述するように次の圧縮
基準期間にシーンチェンジがあるときには、シーンチェ
ンジの有無を示すデータも配される。
制御コード部は、各モードコード部に続いて設けられ
る。つまり、各圧縮期間に4個設けられる。各制御コー
ド部には、例えば23136×1ビットの領域が確保され
る。
各圧縮基準期間における4個の制御コード部には、同
一のデータが配される。この制御コード部には、次の圧
縮基準期間に配される画像データの伸長用のマイクロコ
ード等が配され、再生時にどのような圧縮方式にも対応
できるようにされる。
なお、第4図には図示せずも、制御コード部と同期コ
ード部との間には、各ビットに「0」が配された736ビ
ットのガード領域が設けられる。
上述したように、4個のモードコード部、制御コード
部に同一のデータが配されることにより、再生時には、
どの位置から再生してもモードコード、制御コードを効
率よく得ることができ、後述するような再生信号処理系
の動作をスムーズに制御できる。
第6図は、シーンチェンジがあった場合における記録
データの構成を示すものである。
シーンチェンジがあるときには、圧縮基準期間の途中
時点(第6図の時点tc参照)で、画像データの記録状態
がリセットされる。つまり、時点tcから、画像領域には
シーンチェンジ後の基準画像データVB N+2、差分圧縮画
像データΔc1、Δc2、・・が順次配されて記録される。
また、これに伴って、制御領域のデータの記録状態も
リセットされ、基準画像データVB N+2の直前に同期コー
ド1を有する同期コード部が設けられる。そして、シー
ンチェンジ前の圧縮基準期間のモードコード部には、シ
ーンチェンジが有ることを示すデータが配される。
第1図は、第4図および第6図に示すような記録デー
タを、DATでもって記録再生する際に使用される信号処
理装置の一例を示すものである。
まず、記録系について説明する。
ビデオインの端子11に供給されるNTSC方式のカラービ
デオ信号SVは、アンプ12で増幅されたのち、デコーダ13
に供給される。デコーダ13からは輝度信号Y、赤色差信
号U、青色差信号Vが出力され、それぞれA/D変換器14
に供給される。
また、アンプ12より出力されるビデオ信号SVは同期分
離およびクロック発生回路15に供給される。回路15から
はビデオ信号SVの同期信号に同期した周波数8fsc/3(fs
cは色副搬送波周波数で3.58MHz)のクロックCK R1が出
力され、このクロックCK R1はA/D変換器14にサンプリン
グクロックとして供給される。
A/D変換器14では、信号Y、U、Vのそれぞれが、1
有効水平期間のサンプル数が256個となるようにサンプ
リングされ、1サンプル8ビットでもってディジタル信
号に変換される。
A/D変換器14より出力される信号Y、U、Vは、切換
スイッチ16の可動端子に供給される。制御ラインは図示
せずも、切換スイッチ16はCPUを有してなるコントロー
ラ110でもって切換制御され、1フレーム期間毎にa
側、b側、c側、a側、・・・に順次接続される。
切換スイッチ16のa〜c側の固定端子は、RAM17a〜17
cの入力側に接続される。RAM17a〜17cの書き込み読み出
しは、RAMコントローラ120によって制御される。なお、
RAMコントローラ120の動作は、コントローラ110によっ
て制御される。
RAMコントローラ120には、回路15より出力されるクロ
ックCK R1が供給されると共に、垂直同期信号VD R、水
平同期信号HD Rが基準同期信号として供給される。ま
た、コントローラ110には、回路15より出力される周波
数8fscのクロックCK R2がマスタークロックとして供給
されると共に、垂直同期信号VD R、水平同期信号HD Rが
基準同期信号として供給される。
さらに、コントローラ110には、DAT130よりビットク
ロックBCK(第7図Bに図示)および左右チャネルの切
り換えのためクロックLRCK(同図Aに図示)が、DAT130
とのタイミングを採るための基準クロックとして供給さ
れる。
なお、DAT130の動作制御は、このコントローラ110に
よって行なわれる。
RAM17a〜17cには、それぞれ切換スイッチa〜c側に
接続されている1フレーム期間に、信号Y、U、Vのそ
れぞれに関して、水平方向に256個、垂直方向に240個の
サンプルデータが書き込まれる。これらRAM17a〜17cに
書き込まれた信号Y、U、Vのそれぞれに関する256H×
240Vのデータは、続く2フレーム期間に、2度繰り返し
て読み出される。
RAM17aより読み出される信号は、切換スイッチ18a、1
8b、18cの、それぞれa側、a側、c側の固定端子に供
給される。RAM17bより読み出される信号は、切換スイッ
チ18a、18b、18cの、それぞれb側、b側、a側の固定
端子に供給される。RAM17cより読み出される信号は、切
換スイッチ18a、18b、18cの、それぞれc側、c側、b
側の固定端子に供給される。
制御ラインは図示せずも、切換スイッチ18a〜18cは、
コントローラ110でもって切換制御される。これら切換
スイッチ18a〜18cは、切換スイッチ16が1フレーム期間
毎にa側、b側、c側、a側、・・・に順次接続される
とき、c側、a側、b側、c側、・・・に順次接続され
る。
切換スイッチ18a〜18cの出力信号は、それぞれ画像圧
縮部19に供給される。この画像圧縮部19の動作はコント
ローラ110によって制御される。
画像圧縮部19では、各圧縮基準期間(1秒間)を構成
する30フレームの画像データのうち、第1フレームの画
像データに対しては、以下の処理が行なわれる。まず、
サブサンプリング処理が行なわれ、信号Y,U,Vのそれぞ
れに関する1フレームのサンプル数が1/2とされる。次
に、24ビットのデータが9ビットに圧縮される。これに
より、基準画像データVB Nが形成される。
また、第2〜第30フレームの画像データに対しては、
それぞれ以下の処理が行なわれる。まずサブサンプリン
グ処理が行なわれ、信号Y,U,Vのそれぞれに関する1フ
レームのサンプル数が1/2とされる。次に、24ビットの
データが9ビットに圧縮される。さらに、基準画像デー
タとの差分がとられる。これにより、差分圧縮画像デー
タΔc1〜Δc29が形成される。
各圧縮基準期間に画像圧縮部19で形成される基準画像
データVB Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc29は、
接続スイッチ20および切換スイッチ21を介してビデオRA
M22a〜22cに供給されて、所定のアドレスに順次書き込
まれる。
制御ラインは図示せずも、接続スイッチ20、切換スイ
ッチ21は、コントローラ110によって切換制御される。
接続スイッチ20は記録時にオンとされる。切換スイッチ
21は、各圧縮基準期間毎に、a側、b側、c側、a側、
・・・に順次接続される。
ビデオRAM22a〜22cの書き込み読み出しは、RAMコント
ローラ120によって制御される。
ビデオRAM22a〜22cには、それぞれ切換スイッチ21が
a〜c側に接続されている1圧縮基準期間に、画像圧縮
部19で形成される基準画像データVB Nおよび差分圧縮画
像データΔc1〜Δc29が書き込まれる。
これらビデオRAM22a〜22cに書き込まれた基準画像デ
ータVB Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc29は、続
く1圧縮基準期間に読み出される。
ビデオRAM22a〜22cより読み出される基準画像データV
B Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc29は、切換スイ
ッチ23を介して混合回路24に供給されて、記録データの
画像領域に配される。
制御ラインは図示せずも、切換スイッチ23はコントロ
ーラ110によって切換制御される。切換スイッチ23は、
ビデオRAM22a〜22bより画像データが読み出される期間
は、それぞれa側〜c側に接続される。混合回路24の動
作はコントローラ110によって制御される。
また、オーディオインの端子31に供給される左右チャ
ネルのオーディオ信号SA L、SA Rは、アンプ32で増幅さ
れたのちオーディオ・ディジタルシグナルプロセッサ
(オーディオDSP)33に供給される。
オーディオDSP33の動作はコントローラ110によって制
御される。このオーディオDSP33では、左右チャネルの
オーディオ信号SA L、SA Rが、それぞれ32kHzのクロッ
クでもってサンプリングされ、さらにRAM34を使用し、
1サンプル4ビットとなるようにADPCM方式でもって符
号化が行なわれる。これにより、各圧縮基準期間に対応
して256000ビットの音声データが形成される。
オーディオDSP33で形成される音声データは、混合回
路24に供給されて、記録データの音声領域に、第5図に
示すように配される。
この場合、オーディオDSPより出力される音声データ
が、混合回路24に供給される画像データに対応したもの
となるように制御される。
また、25は、同期コード、モードコード、制御コード
等の制御データの発生回路である。この発生回路25の動
作は、コントローラ110によって制御される。発生回路2
5より出力される制御データは混合回路24に供給され
て、記録データの制御領域に配される。
このようにして、混合回路24では、第4図に示すよう
な記録データが形成され、この記録データがDAT130に供
給されて、DATのフォーマットでもって記録される。
また、26は、シーンチェンジ検出回路である。この検
出回路26には、切換スイッチ18a〜18cより画像圧縮部19
に供給される連続する2フレームの信号が供給される。
そして、RAMコントローラ120からの比較位置信号に基づ
いて複数サンプル点のデータの比較が行なわれ、差分が
規定値を越えるか否かが判断される。そして、所定数以
上が規定値を越えるときには、シーンチェンジであると
判断され、その判断信号がコントローラ110およびRAMコ
ントローラ120に供給される。
シーンチェンジがあると、1秒間の圧縮基準期間の途
中であっても、信号処理状態がリセットされる。つま
り、画像圧縮部19ではシーンチェンジ後の画像によって
基準画像データVB Nの形成が開始され、また、切換スイ
ッチ21も、次のビデオRAMに切り換えられる。
なお、オーディオ系の信号処理状態もビデオ系と同様
にリセットされる。制御データ発生回路25の動作も制御
され、同期コードの発生タイミングが制御されたり、シ
ーンチェンジ前の圧縮基準期間のモードコードにシーン
チェンジ有りのデータが配される。
このようにして、シーンチェンジがあると、混合回路
24では、第6図に示す示すような記録データが形成さ
れ、この記録データがDAT130に供給されて、DATのフォ
ーマットでもって記録される。
第8図は、ビデオ信号とオーディオ信号に関する記録
系のタイミングチャートを示したものである。
同図A、Bは、それぞれ端子11、31に供給されるビデ
オ信号SV、オーディオ信号SA L、SA Rである。VG1、VG
2、・・・AG1、AG2、・・・は、それぞれ各圧縮基準期
間のビデオ信号、オーディオ信号である。
ビデオRAM22a〜22cには、同図Cに示すように、画像
圧縮部19で圧縮された圧縮画像データCVG1、CVG2、・・
・が順次書き込まれる。
また、上述せずも、RAM34には、上述したビデオRAM22
a〜22cと同様に、RAMa〜cの領域が設けられ、同図Dに
示すように、オーディオDSP33でADPCM化された圧縮音声
データCAG1、CAG2、・・・が順次書き込まれる。
このようにビデオ信号とオーディオ信号は同様のタイ
ミングでもって処理され、DAT130には、シーンチェンジ
があっても、各圧縮基準期間の圧縮画像データCVG1、CV
G2、・・・と圧縮音声データCAG1、CAG2、・・・とが対
応して記録される(同図E参照)。
次に、再生系について説明する。
DAT130より再生される第4図および第6図に示すよう
なデータは、分離回路41に供給される。分離回路41の動
作は、コントローラ110によって制御され、再生データ
より画像データ、音声データおよび制御データが分離さ
れる。
分離回路41でもって分離される制御データは制御デー
タ判別回路42に供給され、同期コード、モードコード、
制御コードの判別が行なわれ、その判別結果はコントロ
ーラ110に供給される。そして、このコントローラ110の
制御によって、後述する画像伸長部、オーディオDSP33
等の再生信号処理系で、再生された画像データ、音声デ
ータの形式および圧縮方式に対応した処理が行なわれる
ようにされる。
これにより、再生される画像データ、音声データがど
のような場合であっても対処できるようになる。なお、
以下では第4図または第6図のようなデータが再生され
る場合について述べることにする。
また、43は同期信号およびクロックの発生回路であ
る。この発生回路43の動作はコントローラ110によって
制御される。そして、発生回路43からは、周波数4fsc/3
のクロックCK P1、垂直同期信号VD P、水平同期信号HD
Pおよび周波数8fscのクロックCK P2が出力される。
RAMコントローラ120には、発生回路43より出力される
クロックCK P1が供給されると共に、垂直同期信号VD
P、水平同期信号HD Pが基準同期信号として供給され
る。また、コントローラ110には、発生回路43より出力
される周波数8fscのクロックCK P2がマスタークロック
として供給されると共に、垂直同期信号VD P、水平同期
信号HD Pが基準同期信号として供給される。
また、分離回路41より分離される各圧縮基準期間の基
準画像データVB Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc2
9は、接続スイッチ44および切換スイッチ45を介してビ
デオRAM22a〜22cに供給されて、所定のアドレスに順次
書き込まれる。
制御ラインは図示せずも、接続スイッチ44、切換スイ
ッチ45は、コントローラ110によって切換制御される。
接続スイッチ44は再生時にオンとされる。切換スイッチ
45は、各圧縮基準期間毎に、a側、b側、c側、a側、
・・・に順次接続される。
ビデオRAM22a〜22cの書き込み読み出しは、RAMコント
ローラ120によって制御される。RAM22a〜22cには、それ
ぞれ切換スイッチ45がa〜c側に接続されている1圧縮
基準期間に、分離回路41で分離される基準画像データVB
Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc29が書き込まれ
る。
これらビデオRAM22a〜22cに書き込まれた基準画像デ
ータVB Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc29は、続
く1圧縮基準期間に読み出される。
ビデオRAM22a〜22cより読み出される基準画像データV
B Nおよび差分圧縮画像データΔc1〜Δc29は切換スイッ
チ23を介して画像伸長部46に供給される。制御ラインは
図示せずも、切換スイッチ23はコントローラ110によっ
て切換制御される。切換スイッチ23は、ビデオRAM22a〜
22cより画像データが読み出される期間は、それぞれa
側〜c側に接続される。
画像伸長部46の動作は、上述したように制御コードに
基づきコントローラ110によって制御され、画像圧縮部1
9と逆の処理が行なわれる。
画像伸長部46では、基準画像データVB Nに対しては、
以下の処理が行なわれる。まず、9ビットのデータが信
号Y,U,Vのそれぞれ8ビットに伸長される。次に、補間
処理が行なわれ、信号Y,U,Vのそれぞれに関する1フレ
ームのサンプル数が倍とされる。これにより、第1フレ
ームの画像データが形成される。
また、差分圧縮画像データΔc1〜Δc29に対しては、
それぞれ以下の処理が行なわれる。まず、基準画像デー
タを用いて、差分データが9ビットのデータに戻され
る。次に、9ビットのデータが信号Y,U,Vのそれぞれ8
ビットに伸長される。さらに、補間処理が行なわれ、信
号Y,U,Vのそれぞれに関する1フレームのサンプル数が
倍とされる。これにより、第2フレーム〜第30フレーム
の画像データが形成される。
画像伸長部46より出力される信号Y,U,Vはマトリック
ス回路47に供給され、このマトリックス回路47より出力
される原色信号R、G、BはD/A変換器48に供給され
る。D/A変換器48には、発生回路43よりクロックCK P1が
供給される。そして、D/A変換器48より出力されるアナ
ログの原色信号R、G、Bは、それぞれビデオアウトの
端子49R、49G、49Bに導出される。
端子50は同期信号の出力端子であり、この端子50に
は、発生回路43より出力される復号同期信号SYNCが導出
される。
また、分離回路41で分離される音声データは、オーデ
ィオDSP33に供給されて、ADPCM信号の復調が行なわれ
る。そして、オーディオDSP33より出力される左右のオ
ーディオ信号SA L、SA Rは、アンプ35を介してオーディ
オアウトの端子36に導出される。
なお、シーンチェンジがあると、1秒間の圧縮基準期
間の途中であっても、信号処理状態がリセットされる。
つまり、切換スイッチ45が切り換えられて、次のビデオ
RAMに書き込みが開始される。1圧縮基準期間後に行な
われる画像伸長部46の処理に関しても、シーンチェンジ
後の基準画像データVB Nより第1フレームの画像データ
の形成が開始される。
なお、オーディオ系の信号処理状態に関しても、ビデ
オ系と同様にリセットされる。
第9図は、ビデオ信号とオーディオ信号に関する再生
系のタイミングチャートを示したものである。
DAT130からは、各圧縮基準期間の圧縮画像データCVG
1、CVG2、・・と、圧縮音声データCAG1、CAG2、・・と
が対応して再生される(第9図A参照)。
ビデオRAM22a〜22cには、同図Bに示すように、再生
された圧縮画像データCVG1、CVG2、・・が順次書き込ま
れる。
また、RAM34のRAMa〜cの領域には、同図Cに示すよ
うに、再生された圧縮音声データCAG1、CAG2、・・が順
次書き込まれる。
このように圧縮画像データと圧縮音声データは同様の
タイミングでもって処理され、端子49R〜49Bと36には、
それぞれ各圧縮基準期間のビデオ信号VG1、VG2、・・と
オーディオ信号AG1、AG2、・・が対応して出力される
(同図D、E参照)。
第10図は、通常再生時のビデオ系の動作を示すフロー
チャートである。
同図において、キーボード140の再生キーがオンとさ
れると、ステップ51で、同期コード2または3または4
が入力されたか否か判断される。
これらの同期コードのいずれかが入力されるときに
は、ステップ52で、制御領域に同期コードに続いて配さ
れたモードコードおよび制御コードが取り込まれ、画像
伸長部46等が再生される圧縮画像データに対応した動作
をするようにセットされる。
次に、ステップ53で、同期コード1が入力されたか否
か判断される。同期コード1が入力されるときには、ス
テップ54で、いずれかのビデオRAM(ビデオRAM22a〜22c
は順次使用)に1圧縮基準期間分の圧縮画像データの入
力を開始する。
次に、ステップ55で、同期コード1が入力されたか否
か判断される。同期コード1が入力されるときには、ス
テップ56で、次のビデオRAMに1圧縮基準期間分の圧縮
画像データの入力を開始する。
次に、ステップ57で、前の圧縮基準期間にビデオRAM
に書き込まれた圧縮画像データを順次読み出して画像伸
長部46で伸長処理を開始する。そして、端子49R〜49Bに
接続されるモニタ(図示せず)に画像を表示する。
次に、ステップ58で、同期コード1が入力されたか否
かを判断される。同期コード1が入力されるときには、
ステップ59で、キーボード140の停止キーがオンが否か
判断される。
停止キーがオンでないときには、ステップ56に戻って
上述した動作を繰り返し、一方、停止キーがオンである
ときには、再生動作を停止する。
なおステップ57における伸長処理は、前の圧縮基準期
間にビデオRAM22a〜22cのいずれかに書き込まれた圧縮
画像データの伸長処理が終了してから、続く圧縮基準期
間分の処理に入る。
そのため、途中でシーンチェンジがあるときには、あ
る圧縮基準期間の圧縮画像データを一のビデオRAMより
読み出して伸長処理をしている期間に、他の2つのビデ
オRAMに亘って圧縮画像データの書き込み処理が行なわ
れる(第9図C,Dのシーンチェンジ部参照)。つまり、
2つのビデオRAMの一方には、シーンチェンジ前の圧縮
画像データ(CVG N+1)が書き込まれ、他方にはシーン
チェンジ後の圧縮画像データ(CVG N+2)が書き込まれ
る。この意味で、3個のビデオRAM22a〜22cが使用され
ている。
上述せずも、画像圧縮部19での圧縮処理、画像伸長部
46での伸長処理をするICとしては、例えばインテル社の
圧縮伸長用のIC[82750PB]がある。
次に、スチル再生、ストロボ再生等の特殊再生につい
て説明する。
まず、スチル再生について説明する。スチル再生にお
ける再生テープ走行速度は、通常再生の場合と同じであ
る。
第11図は、基準画像データによる静止画像を、手動操
作でもって順次表示するスチル再生(第1のスチル再
生)の動作を示すフローチャートである。
同図において、キーボード140の操作で第1のスチル
再生が指定されると、ステップ61で、同期コード2また
は3または4が入力されたか否か判断される。
これらの同期コードのいずれかが入力されるときに
は、ステップ62で、制御領域に同期コードに続いて配さ
れたモードコードおよび制御コードが取り込まれ、画像
伸長部46等が再生される圧縮画像データに対応した動作
をするようにセットされる。
次に、ステップ63で、同期コード1が入力されたか否
か判断される。同期コード1が入力されるときには、ス
テップ64で、いずれかのビデオRAM(ビデオRAM22a〜22c
は順次使用)に基準画像データを書き込む。
次に、ステップ65で、ビデオRAMより基準画像データ
を読み出し、画像伸長部46で伸長処理をして1フレーム
分の画像データを形成し、この1フレーム分の画像デー
タをメモリに格納する。そして、このメモリより1フレ
ーム分の画像データを繰り返し読み出して、端子49R〜4
9Bに接続されるモニタに、基準画像データによる静止画
像を表示する。
次に、ステップ66で、DAT130は再生ポーズの状態とさ
れる。
次に、ステップ67で、キーボード140の再生キーがオ
ンであるか否か判断される。再生キーがオンであるとき
には、ステップ68で、DAT130の再生ポーズの状態が解除
されて、ステップ61に戻る。そして、上述したと同様の
動作により、次の圧縮基準期間の基準画像データによる
静止画像が表示される。
ステップ67で、再生キーがオンでないときには、ステ
ップ69で、キーボード140の停止キーがオンであるか否
か判断される。停止キーがオンでないときには、ステッ
プ67に戻る。
ステップ69で、停止キーがオンであるときには、第1
のスチル再生動作を停止する。
第12図は、シーンチェンジ直後の基準画像データによ
る静止画像を、手動操作でもって順次表示するスチル再
生(第2のスチル再生)の動作を示すフローチャートで
ある。
同図において、キーボード140の操作で第2のスチル
再生が指定されると、ステップ71で、同期コード2また
は3または4が入力されたか否か判断される。
これらの同期コードのいずれかが入力されるときに
は、ステップ72で、制御領域に同期コードに続いて配さ
れたモードコードが取り込まれ、ステップ73で、モード
コードのシーンチェンジの有無を示すデータに基づき、
シーンチェンジが有るか否か判断される。シーンチェン
ジがないときには、ステップ71に戻る。
シーンチェンジがあるときには、ステップ74で、モー
ドコードに続いて配された制御コードが取り込まれる。
そして、モードコードおよび制御コードに基づいて、画
像伸長部46等が再生される圧縮画像データに対応した動
作をするようにセットされる。
次に、ステップ75で、同期コード1が入力されたか否
か判断される。同期コード1が入力されるときには、ス
テップ76で、いずれかのビデオRAM(ビデオRAM22a〜22c
は順次使用)にシーンチェンジ直後の基準画像データに
書き込む。
次に、ステップ77で、ビデオRAMより基準画像データ
を読み出し、画像伸長部46で伸長処理をして1フレーム
分の画像データを形成し、この1フレーム分の画像デー
タをメモリに格納する。そして、このメモリより1フレ
ーム分の画像データを繰り返し読み出して、端子49R〜4
9Bに接続されるモニタに、シーンチェンジ直後の基準画
像データによる静止画像を表示する。
次に、ステップ78で、DAT130は再生ポーズの状態とさ
れる。
次に、ステップ79で、キーボード140の再生キーがオ
ンであるか否か判断される。再生キーがオンであるとき
には、ステップ80で、DAT130の再生ポーズの状態が解除
されて、ステップ71に戻る。そして、上述したと同様の
動作により、次のシーンチェンジ直後の基準画像データ
による静止画像が表示される。
ステップ79で、再生キーがオンでないときには、ステ
ップ81で、キーボード140の停止キーがオンであるか否
か判断される。停止キーがオンでないときには、ステッ
プ79に戻る。
ステップ81で、停止キーがオンであるときには、第2
のスチル再生動作を停止する。
第13図は、基準画像データによる静止画像を、所定時
間間隔をもって自動的に順次表示するスチル再生(第3
のスチル再生)の動作を示すフローチャートである。第
11図と対応するステップには、同一符号を付して示して
いる。
同図において、ステップ66で、DAT130を再生ポーズ状
態としたのち、ステップ91で、時間tが経過したか否か
判断される。
時間tが経過したときには、ステップ92で、キーボー
ド140の停止キーがオンであるか否か判断される。停止
キーがオンでないときには、ステップ68で、DAT130の再
生ポーズ状態が解除され、ステップ61に戻る。
ステップ92で、停止キーがオンであるときには、第3
のスチル再生動作を停止する。
その他は、第11図例と同様である。
この第3のスチル再生においては、時間tで決まる時
間間隔をもって、各圧縮基準期間の基準画像データによ
る静止画像が順次自動的にモニタに表示される。
第14図は、シーンチェンジ直後の基準画像データによ
る静止画像を、自動的に順次表示するスチル再生(第4
のスチル再生)の動作を示すフローチャートである。第
12図と対応するステップには、同一符号を付して示して
いる。
同図において、ステップ78で、DAT130を再生ポーズ状
態としたのち、ステップ94で、時間tが経過したか否か
判断される。
時間tが経過したときには、ステップ95で、キーボー
ド140の停止キーがオンであるか否か判断される。停止
キーがオンでないときには、ステップ80で、DAT130の再
生ポーズ状態が解除され、ステップ71に戻る。
ステップ95で、停止キーがオンであるときには、第4
のスチル再生動作を停止する。
その他は、第12図例と同様である。
この第4のスチル再生においては、時間tの経過後に
次のシーンチェンジが検出され、シーンチェンジ直後の
基準画像データによる静止画像が順次自動的にモニタに
表示される。
なお、第10図のフローチャートで示す通常再生の動作
をしている状態で、例えばキーボード140のポーズキー
をオンとして再生ポーズ状態とするとき、直前に画像伸
長部46で形成される1フレームの画像による静止画像を
モニタに表示させるように構成し、任意のフレームの静
止画像をモニタできるようにすることもできる。
次に、ストロボ再生について説明する。ストロボ再生
における再生テープ走行速度は、通常再生の場合と同じ
である。
第15図は、ストロボ再生の動作を示すフローチャート
である。
同図において、キーボード140の操作でストロボ再生
が指定されると、ステップ151で、同期コード2または
3または4が入力されたか否か判断される。
これらの同期コードのいずれかが入力されるときに
は、ステップ152で、制御領域に同期コードに続いて配
されたモードコードおよび制御コードが取り込まれ、画
像伸長部46等が再生される圧縮画像データに対応した動
作をするようにセットされる。
次に、ステップ153で、同期コード1が入力されたか
否か判断される。同期コード1が入力されるときには、
ステップ154で、いずれかのビデオRAM(ビデオRAM22a〜
22cは順次使用)に1圧縮基準期間分の圧縮画像データ
の入力を開始する。
次に、ステップ155で、同期コード1が入力されたか
否か判断される。同期コード1が入力されるときには、
ステップ156で、N=0にセットされ、ステップ157で、
L=1にセットされ、そして、ステップ158で、次のビ
デオRAMに1圧縮基準期間分の圧縮画像データの入力を
開始する。
次に、ステップ159で、前の圧縮基準期間にビデオRAM
に書き込まれた基準画像データを読み出して画像伸長部
46で伸長処理をする。そして、端子49R〜49Bに接続され
るモニタ(図示せず)に基準画像データによる静止画像
を表示する。
次に、ステップ160で、N=N+1とされ、差分圧縮
画像データΔcNをビデオRAMより読み出して伸長処理を
する。
次に、ステップ161で、NがL×M+1に等しいか否
か判断される。ここで、Mはストロボ表示におけるフレ
ームスキップ数であり、キーボード140でもって予め設
定される。
ステップ161で、等しくないときには、ステップ160で
戻って、上述したと同様の処理をする。一方、等しくな
るときには、ステップ162で、差分圧縮画像データΔcN
による静止画像をモニタに表示する。
次に、ステップ163で、同期コード1が入力されたか
否か判断される。同期コード1が入力されないときに
は、ステップ164で、L=L+1とされて、ステップ160
に戻って、上述したと同様の動作をする。
ステップ163で、同期コード1が入力されるときに
は、ステップ165で、キーボード140の停止キーがオンか
否か判断される。
停止キーがオンでないときには、ステップ156に戻っ
て上述しと同様の動作を繰り返し、一方、停止キーがオ
ンであるときには、ストロボ再生動作を停止する。
このようなストロボ再生動作においては、各圧縮基準
期間において、Mフレームおきのフレームの画像データ
による静止画像が順次モニタに表示され、いわゆるスト
ロボ表示が行なわれる。
次に、早送り再生について説明する。
第16図Aは、通常再生時における再生画像データを示
しており、VB1、VB2、・・・は、各圧縮基準期間の基準
画像データであり、通常再生時には1秒間隔をもって再
生される。
本例においては、ある基準画像データ、例えばVB1が
再生されたら、DAT130の再生テープ走行速度をノーマル
速度の2倍にして2秒間走行させ、その後再生テープ走
行速度をノーマル速度に戻して、次の基準画像データを
再生する(同図Bに図示)。
以下、同様の動作を繰り返すようにされる。
基準画像データを再生する前に、再生テープ走行速度
をノーマルに戻すのは、回転ヘッドを記録トラックを横
切ることなく正しく走査させるためである。
上述したような再生動作によって、同図Cに示すよう
に、3.15秒間隔をもって基準画像データVB1、VB6、VB1
1、・・・が再生される。なお、破線図示の部分では、
回転ヘッドが記録トラックを横切って走査しており、正
しい画像データは得られない。
このように再生される基準画像データVB1、VB6、VB1
1、・・・は、同図Dに示すように、ビデオRAM22a〜22c
に順次書き込まれる。
そして、ビデオRAM22a〜22cに書き込まれた基準画像
データが読み出され、画像伸長部46に供給されて伸長処
理され、1フレーム分の画像データが形成される。そし
て、この1フレーム分の画像データによる静止画像が、
次に再生される基準画像データで1フレーム分の画像デ
ータが形成されるまで表示され続ける(同図Eに図
示)。
このように、通常再生時には、5秒の間隔をもって表
示される内容(例えば、基準画像データVB1、VB6による
画像)が、上述したような再生動作によって、3.15秒の
間隔をもって表示される。したがって、5/3.15≒1.6倍
程度の早送り再生が行なわれる。
第17図は、この早送り再生の動作を示すフローチャー
トである。
同図において、キーボード140の操作で早送り再生が
指定されると、ステップ171で、コントローラ110によっ
てDAT130が制御され、ノーマル速度の再生状態とされ
る。
次に、ステップ172で、同期コード2または3または
4が入力されたか否か判断される。
これらの同期コードのいずれかが入力されるときに
は、ステップ173で、制御領域に同期コードに続いて配
されたモードコードおよび制御コードが取り込まれ、画
像伸長部46等が再生される圧縮画像データに対応した動
作をするようにセットされる。
次に、ステップ174で、同期コード1が入力されたか
否か判断される。同期コード1が入力されるときには、
ステップ175で、いずれかのビデオRAM(ビデオRAM22a〜
22cは順次使用される)に基準画像データを書き込む。
次に、ステップ176で、ビデオRAMより基準画像データ
を読み出し、画像伸長部46で伸長処理をして1フレーム
分の画像データを形成し、この1フレーム分の画像デー
タをメモリに格納する。そして、このメモリより1フレ
ーム分の画像データを繰り返し読み出して、端子49R〜4
9Bに接続されるモニタに、基準画像データによる静止画
像を表示する。
次に、ステップ177で、コントローラ110によってDAT1
30が制御され、テープ走行速度が2倍速とされる。
次に、ステップ178で、2秒経過したか否か判断され
る。2秒経過したときには、ステップ179で、キーボー
ド140の停止キーがオンであるか否か判断される。停止
キーがオンでないときには、ステップ171に戻って、上
述したと同様の動作が行なわれ、停止キーがオンである
ときには、早送り再生を停止する。
なお、上述では約1・6倍の早送り再生が行なわれる
例を示したが、再生テープ走行速度の速さおよび走行時
間を調整することにより、任意の速度の早送り再生が可
能となる。
次に、スロー再生について説明する。
第18図Aは、通常再生時における再生画像データを示
しており、CVG1、CVG2、・・・は、各圧縮基準期間の圧
縮画像データ(基準画像データVB Nと差分圧縮画像デー
タΔc1〜Δc29)であり、通常再生時には1秒毎に順次
再生される。
本例において、DAT130は、3圧縮基準期間ノーマル速
度再生状態とされた後、その期間と同じ期間だけ再生ポ
ーズ状態とされ、以下これが繰り返される。
上述したようなDAT130の動作によって、同図Bに示す
ように、3圧縮基準期間の圧縮画像データ(CVG1〜CVG
3)が連続して再生され、次に同じ期間をおいて、続く
3圧縮基準期間の圧縮画像データ(CVG4〜CVG6)が連続
して再生される。以下、同様の繰り返しとされる。
このように再生される各圧縮基準期間の圧縮画像デー
タCVG1、CVG2、・・・は、同図Cに示すように、ビデオ
RAM22a〜22cに順次書き込まれる。
そして、ビデオRAM22a〜22cに書き込まれた圧縮画像
データが読み出され、画像伸長部46に供給されて伸長処
理される。この場合、通常再生時と同様に、圧縮画像デ
ータCVG1、CVG2、・・・より、それぞれ30フレーム分の
画像データVG1、VG2、・・・が形成される。
そして、この画像データVG1、VG2、・・・による動画
像がモニタに表示されるが、2フレームずつ連続して同
一画面が表示される。つまり、画像データVG1、VG2、・
・・による動画像の時間軸が2倍に伸長されて表示され
る(同図Dに図示)。
このように、モニタに表示される動画像の時間軸が2
倍に伸長されるので、モニタには1/2のスロー画像が表
示されることになる。
第19図は、このスロー再生の動作を示すフローチャー
トである。
同図において、キーボード140の操作でスロー再生が
指定されると、ステップ181で、コントローラ110によっ
てDAT130が制御され、ノーマル速度の再生状態とされ
る。
次に、ステップ182で、同期コード2または3または
4が入力されたか否か判断される。
これらの同期コードのいずれかが入力されるときに
は、ステップ183で、制御領域に同期コードに続いて配
されたモードコードおよび制御コードが取り込まれ、画
像伸長部46等が再生される圧縮画像データに対応した動
作をするようにセットされる。
次に、ステップ184で、N=0とされたのち、ステッ
プ185で、同期コード1が入力されたか否か判断され
る。
同期コード1が入力されるときには、ステップ186
で、N=N+1とされたのち、ステップ187で、N=2
か否か判断される。N=2でないときには、ステップ18
8は直接進み、N=2であるときには、ステップ189を介
して、ステップ188に進む。
ステップ189では、ビデオRAM22a〜22cに連続して書き
込まれる3圧縮基準期間分の圧縮画像データの読み出し
を開始して画像伸長部46で伸長処理を始め、端子49R〜4
9Bに接続されるモニタ(図示せず)に動画像を表示す
る。この場合、2フレームずつ連続して同一画面を表示
する。
ステップ188では、いずれかのビデオRAM(ビデオRAM2
2a〜22cは順次使用される)に1圧縮基準期間分の圧縮
画像データの入力を開始する。
次に、ステップ190で、同期コード1が入力されたか
否か判断される。同期コード1が入力されるときには、
ステップ191で、N=3であるか否か判断される。N=
3でないときには、ステップ186に戻り、上述したと同
様の動作を繰り返す。
N=3であるときには、ステップ192で、コントロー
ラ110でもってDAT130が制御され、再生ポーズ状態とさ
れる。この時点で、ビデオRAM22a〜22cには連続した3
圧縮基準期間分の圧縮画像データが書き込まれている。
次に、ステップ193で、上述した3圧縮基準期間と同
じ時間T3が経過したか否か判断される。ここで、3秒と
しないのは、上述したシーンチェンジがあるときには、
3圧縮基準期間が3秒より短くなることがあるからであ
る。
次に、ステップ194で、コントローラ110によってDAT1
30が制御され、再生ポーズ状態が解除され、ステップ19
5で、N=0とされたのち、ステップ196で、キーボード
140の停止キーがオンか否か判断される。
停止キーがオンでないときには、ステップ186に戻っ
て、上述した動作を繰り返し、一方、停止キーがオンで
あるときには、スロー再生動作を停止する。
なお、上述では3圧縮基準期間のノーマル速度再生状
態と、これと同じ期間の再生ポーズ状態とが繰り返され
る例につき述べたものであるが、3圧縮基準期間は3個
のビデオRAM22a〜22cに対応して決められたものであ
り、これに限定されるものではない。例えば、1圧縮基
準期間あるいは2圧縮基準期間等とすることもできる。
また、上述では1/2のスロー再生が行なわれる例を示
したが、ポーズ期間を調整することによきり、任意の速
度のスロー再生が可能となる。例えば、ポーズ期間をノ
ーマル速度再生される圧縮基準期間の2倍の期間と
し、、3フレーム同一画面が表示されるようにすれば、
モニタに表示される動画像の時間軸が3倍に伸長される
ので、1/3のスロー再生となる。
次に、逆転再生について説明する。
逆転再生を実現するために、記録データは、第20図に
示すように構成される。第4図例に対して、制御領域の
データ構成が変更される。
すなわち、各圧縮基準期間に4個の同期コード1A〜4A
およびモードコード1A〜4Aが配される。これらは、第4
図例における同期コードおよびモードコードと同様のも
のである。
第20図に示すものにおいては、さらに同期コード1A〜
4A、モードコード1A〜4Aと対称位置(第4図例では前記
コードの領域)に、同期コード1B〜4B、モードコード1B
〜4Bが配される。
同期コード1A〜4A、モードコード1A〜4Aは通常再生時
に検出できるようにされ、一方、同期コード1B〜4B、モ
ードコード1B〜4Bは逆転再生時に検出できるようにされ
る。
モードコード1A〜4Aには、第4図例におけるモードコ
ードと同様に、通常再生方向の次の圧縮基準期間に対応
したデータが配される。
モードコード1B〜4Bには、逆転再生方向の次の圧縮基
準期間に対応したデータが配される。この中には、モー
ドコード1A〜4Aと同様のデータの他に、次の圧縮期間に
おいて、差分圧縮画像データΔc1〜Δc29のデータ量の
変動データや、シーンチェンジの発生直前期間であるか
否かのデータ、その場合の期間のデータ等が配される。
なお、上述では差分圧縮画像データΔc1〜Δc29のデ
ータ量が固定、したがって各差分圧縮画像データの配置
位置が固定であるものを示した。しかし、後述するよう
に画像の状態に応じて差分圧縮画像データΔc1〜Δc29
のデータ量を変動し、画像データの性能をよくすること
がある。この場合、各差分圧縮画像データの配置位置が
変動する。そのため、後述するように、逆転再生時に、
ビデオRAM22a〜22cのアドレスを制御し、逆方向から通
常再生時の場合と全く同期じアドレスに再生データを書
き込むには、各差分圧縮画像データΔc1〜Δc29のデー
タ量を考慮する必要がある。
これが、モードコードに、差分圧縮画像データΔc1〜
Δc29のデータ量の変動データを配する理由である。こ
のデータ量の変動に関しては、後述する。
記録データを第20図に示すように構成することによ
り、通常再生時には、同期コード1A〜4A、モードコード
1A〜4Aを使用して再生動作が行なわれる。
また、逆転再生時には、同期コード1B〜4B、モードコ
ード1B〜4Bを使用して再生動作が行なわれる。この場
合、モードコード1B〜4Bに配された差分圧縮画像データ
のデータ量の変動データ等に基づいて、ビデオRAM22a〜
22cのアドレスが制御され、逆方向から通常再生時の場
合と全く同じアドレスに再生データが書き込まれる。
これにより、その後の画像伸長部46における伸長処理
等は、通常再生時の場合と同様に行なわれ、モニタには
逆転再生の画面が表示される。
なお、第20図に示すような記録データの構成によっ
て、逆転方向のスチル再生、早送り再生、スロー再生も
同様に行なうことができる。
次に、差分圧縮画像データΔc1〜Δc29のデータ量の
変動について説明する。
第21図には、データ量の変動を実現する一例を示して
いる。
基準画像データの領域として、上述したデータ量が固
定の場合と同様に、276480ビットが設けられる。
また、差分圧縮画像データΔc1〜Δc29の領域とし
て、それぞれが27200ビットの31個の領域B1〜B31が設け
られる。総領域は843200ビットとなる。
27200×31=843200ビット なお、1圧縮基準期間の画像領域は、上述したように
1152000ビットであり、残りの32320ビットは固定長調整
用として使用される。
基準画像データの領域には、基準画像データが配され
る。これは上述したデータ量が固定の場合と同様であ
る。
また、基本的には、差分圧縮画像データΔc1〜Δc29
は、それぞれ領域B1〜B29に配されるが、動きの少ない
画像から急激に動きの大きな画像へと変化し、差分圧縮
画像データを27200ビットの領域に収めきれない場合に
は、2個以上の領域が使用される。
このように1個の差分圧縮画像データに2個以上の領
域を使用するときには、例えば図示するように制御コー
ドの頭の所に、その情報が配されて、記録される。
ブロック番号部には、2個以上の領域を使用する差分
圧縮画像データを示すデータ1〜29が配される。また、
個数部には、使用する領域の個数を示すデータ(例え
ば、2個は「0」、3個は「1」)が配される。
例えば、差分圧縮画像データΔc5、Δc20に、それぞ
れ2個の領域が使用されるときには、最初のブロック番
号部のデータとして「5」、個数部のデータとして
「0」、次のブロック番号部のデータとして「20」、個
数部のデータとして「0」が配される。
これにより、画像データΔc1〜Δc4は、それぞれ領域
B1〜B4に配され、画像データΔc5は領域B5およびB6に配
され、画像データΔc6〜Δc19は、それぞれ領域B7〜B20
に配され、画像データΔc20は領域B21およびB22に配さ
れ、画像データΔc21〜Δc29は、それぞれ領域B23〜B31
に配されていることが示される。
再生時には、この情報がコントローラ110に取り込ま
れ、ビデオRAM22a〜22cのアドレスが制御され、上述し
た各差分圧縮画像データのデータ量が固定の場合と同様
に、正しく再生信号処理が行なわれるようにされる。
第22図には、データ量の変動を実現する他の例を示し
ている。
基準画像データの領域として、上述したデータ量が固
定の場合と同様に、276480ビットが設けられる。
また、差分圧縮画像データΔc1〜Δc29の領域は、そ
れぞれのデータ量に応じたビットだけ設けられる。
そして、画像領域に設けられた差分圧縮画像データΔ
c1〜Δc29の領域のそれぞれに対応して、制御領域に
は、再生時に書き込まれるビデオRAM22a〜22cのアドレ
ス情報が、例えば18ビットデータとして配される。
再生時には、このアドレス情報がコントローラ110に
取り込まれて、ビデオRAM22a〜22cのアドレスが制御さ
れ、上述した各差分圧縮画像データのデータ量が固定の
場合と同様に、正しく再生信号処理が行なわれるように
される。
第21図および第22図のようにして、データ量を変動さ
せることにより、画像状態に応じたデータ量の差分圧縮
画像データを記録再生することができ、画像データの性
能をよくすることができる。
なお、画像領域を有効に使用できるという観点では第
22図例の方が優れているが、制御領域の有効使用の観点
からは第21図例の方が優れている。
次に、タイムコードについて説明する。
上述せずも、記録データの制御領域にタイムコードを
配することが考えられる。
上述例では同期コード部は64ビットとされるが、例え
ば第23図に示すように、同期コード部は48ビットとし、
同期コード部とモードコード部との間に16ビットのタイ
ムコード部を設ける。
このタイムコード部も、同期コード部およびモードコ
ード部と同様に、1圧縮基準期間(1秒)に、例えば4
個設けられるが、その4個には同一のデータが配される
ことになる。
タイムコード部の16ビットのデータは、例えば、絶対
時間(秒)を表すものとされる。この場合、10進数の各
桁を4ビットの2進数で表す、いわゆるBCD(2進化10
進)データとすれば、0〜9999秒の時間を表せる。ま
た、16ビットの2進数データとすれば、0〜(216
1)秒の時間を表すことができる。
再生時には、このように記録されるタイムコードを取
り込むことにより、サーチ、テープ残量の表示、編集時
の位置調整等の制御に使用できる。
なお、上述したタイムコードを使用することにより、
1秒の精度をもってサーチが可能となるが、種類の異な
る同期コード1〜4を使用することにより1/4秒の精度
をもってサーチが可能となる。
さらに、上述したように制御領域に配される各差分圧
縮画像データの変動データを利用することにより、フレ
ームの精度までのサーチが可能となり、例えば編集時の
画面調整に有効なものとなる。
なお、タイムコードの構成、配置位置、ビット数は、
第23図例に限定されるものではない。例えば、タイムコ
ードの構成として、「時分秒」が表されるようにしても
よい。
次に、第1図例の信号処理装置を使用することによ
り、第4図例あるいは第20図例のデータ構成の信号がDA
Tでもって記録されたテープを、2台のDATを使用してデ
ィジタルダビングをする例について説明する。
第24図は、2台のDATを使用して、ディジタルダビン
グをするための構成である。
同図において、201はマスター側のDATであり、202はス
レーブ側のDATである。これらDAT201および202は、いわ
ゆるディジタルオーディオインターフェースDAIでもっ
て接続されると共に、DAT201よりDAT202には、双方の同
期をとるために、ビットクロックBCK等の同期信号が供
給される。さらに、DAT201よりDAT202には、DATの動作
を制御するための種々の制御フラグが供給される。
また、DAT201には、第1図例の信号処理装置のうち、
少なくともビデオ再生系の回路が備えられ、ビデオアウ
トの端子にはモニタ203が接続される。
また、DAT201には、通常の記録再生キー等(図示せ
ず)の他に、ダビング開始キー201a、ダビング停止キー
201b、ダビング期間設定キー201cが設けられる。
まず、第25図のフローチャートに沿って、再生画面を
モニタしながら、任意の期間のダビングを実行する例に
ついて説明する。なお、このダビング例においては、第
20図例のように、同期コード1A〜4Aの他に、逆転再生用
の同期コード1B〜4Bが配されて記録されることが必要で
ある。
DAT201が通常再生状態で、モニタ203に動画像が表示
されている状態で、ダビング開始キー201aがオンとされ
てダビングが指示されると、ステップ211で、DAT201よ
り202に記録ポーズフラグが供給されて、DAT202は記録
ポーズの状態とされる。
次に、ステップ212で、ダビング開始キー201aがオン
とされた時点におけるフレーム画像データが画像伸長部
46より順次読み出されて、モニタ203には静止画が表示
される。
次に、ステップ213で、DAT201は逆転再生を開始す
る。この逆転再生時にも、モニタ203には、静止画が表
示され続ける。
次に、ステップ214で、同期コード1Bが入力されたか
否か判断される。同期コード1Bが入力されるときには、
ステップ215で、同期コード4Bが入力されたか否か判断
される。同期コード4Bが入力されるときには、ステップ
216で、同期コード3Bが入力された否か判断される。
ステップ216で、同期コード3Bが入力されるときに
は、ステップ217で、DAT201の逆転再生が停止される。
次に、ステップ218で、DAT201より202にポーズ解除フ
ラグが供給され、DAT202は記録状態とされる。
次に、ステップ219で、DAT201の通常再生が開始さ
れ、ディジタルオーディオインターフェースDAIを介し
て再生データがDAT202に供給され、記録が開始される。
そして、ステップ220で、モニタ203には動画像の表示
が開始される。
次に、ステップ221で、ダビング停止キー201bがオン
か否か判断される。ダビング停止キー201bがオンである
ときには、ステップ222で、同期コード1Aが入力された
か否か判断される。同期コード1Aが入力されるときに
は、ステップ223で、同期コード2Aが入力されたか否か
判断される。
同期コード2Aが入力されるときには、ステップ224
で、DAT201より202に記録停止フラグが供給され、DAT20
2は停止状態とされ、記録が停止される。
そして、ステップ225で、DAT201の再生が停止され
て、ダビング動作を終了する。
この第25図のダビング例によれば、ダビング開始キー
201aがオンとされた時点のフレーム画像データによる静
止画が表示されるので、ダビングが開始される画像を確
認できる。また、同期コードに基づく制御によって、同
期コード4A,4Bの直前部分から記録されると共に、同期
コード2A,2Bの直後部分まで記録されるので、必要部分
を効率よく記録できる。
次に、第26図のフローチャートに沿って、再生画面を
モニタしながら、任意の期間のダビングを実行する例に
ついて説明する。なお、このダビング例においては、第
4図例および第20図例のどちらの構成で記録されるもの
にも適用することができる。同図における、同期コード
1〜4は、第20図例では、同期コード1A〜4Aに相当す
る。
DAT201が通常再生状態で、モニタ203に動画像が表示
されている状態で、ダビング開始キー201aがオンとされ
てダビングが指示されると、ステップ231で、DAT201よ
り202に記録ポーズフラグが供給されて、DAT202は記録
ポーズの状態とされる。
次に、ステップ232で、同期コード3が入力されたか
否か判断される。同期コード3が入力されたときには、
ステップ233で、DAT201より202にポーズ解除フラグが供
給され、DAT202は記録状態とされる。これにより、ディ
ジタルオーディオインターフェースDAIを介してDAT201
より供給される再生データの記録が開始される。
次に、ステップ234で、ダビング停止キー201bがオン
か否か判断される。ダビング停止キー201bがオンである
ときには、ステップ235で、同期コード1が入力された
か否か判断される。同期コード1が入力されるときに
は、ステップ236で、同期コード2が入力されたか否か
判断される。
同期コード2が入力されるときには、ステップ237
で、DAT201より202に記録停止フラグが供給され、DAT20
2は停止状態とされ、記録が停止される。
そして、ステップ238で、DAT201の再生が停止され
て、ダビング動作を終了する。
この第26図のダビング例においてはも、同期コードに
基づく制御によって、同期コード4の直前部分から記録
されると共に、同期コード2の直後部分まで記録される
ので、必要部分を効率よく記録できる。
次に、第27図のフローチャートに沿って、設定された
ダビング期間のダビングを実行する例について説明す
る。なお、このダビング例においては、第23図に示すよ
うに、タイムコードが記録されるものに適用することが
できる。
まず、ステップ241で、ダビング期間設定キー201cを
使用して、ダビング開始時間およびダビング終了時間が
設定される。時間は、例えば「時、分、秒」でもって入
力される。
次に、ステップ242で、ダビング開始キー201aがオン
とされると、ステップ243で、DAT201より202に記録ポー
ズフラグが供給されて、DAT202は記録ポーズの状態とさ
れる。
次に、ステップ244で、DAT201の再生が開始され、ス
テップ245で、再生データの制御領域より検出されるタ
イムコードが「ダビング開始時間−1秒」であるか否か
判断される。タイムコードが「ダビング開始時間−1
秒」であるときには、ステップ246で、同期コード3が
入力されたか否か判断される。
ステップ246で、同期コード3が入力されるときに
は、ステップ247で、DAT201より202にポーズ解除フラグ
が供給され、DAT202は記録状態とされる。これにより、
ディジタルオーディオインターフェースDAIを介してDAT
201より供給される再生データの記録が開始される。
次に、ステップ248で、再生データの制御領域より検
出されるタイムコードが「ダビング終了時間+1秒」で
あるか否か判断される。タイムコードが「ダビング終了
時間+1秒」であるときには、ステップ249で、DAT201
より202に記録停止フラグが供給され、DAT202は停止状
態とされ、記録が停止される。
そして、ステップ250で、DAT201の再生が停止され
て、ダビング動作を終了する。
この第27図のダビング例によれば、設定された期間の
ダビングを自動的に行なわせることができる。また、同
期コードに基づく制御によって、同期コード4の直前部
分から記録されると共に、同期コード2の直後部分まで
記録されるので、必要部分を効率よく記録できる。
なお、第24図例においては、マスター側のDAT201でも
ってキー操作されるものを示したが、スレーブ側のDAT2
02に操作キーを設けてキー操作するように構成すること
もできる。
ところで、上述例においては、画像データとして動画
用のもののみが記録される例を示したものであるが、切
り換えにより静止画用の画像データを記録することも考
えられる。
この場合、第28図に示すように、ある動画用圧縮画像
データが配された後に、静止画用の画像データS1、S2、
・・・が記録される。
このように静止画用の画像データS1、S2、・・・の記
録は、第1図例の信号処理装置でもって容易に実現する
ことができる。
すなわち、RAM17a〜17cに順次入力される各フレーム
の画像データを読み出し、これを静止画データとしてデ
ータ領域に配して記録することになる。
この場合、画像圧縮部19で圧縮処理をして、静止画用
の画像データS1、S2、・・・を、それぞれ動画用の基準
画像データVB Nと同一のものとする他に、圧縮率を少な
く、あるいは圧縮することなく、領域を拡大して記録す
ることにより、より高画質の静止画用の画像データを記
録することができる。
第1図例の信号処理装置によれば、3フレーム分のRA
M17a〜17cを有するので、静止画用の画像データを高画
質としても、少なくとも連続した3フレーム分の記録、
いわゆる3枚の連写が可能となる。
また、第28図に示すように、静止画用の画像データS
1、S2、・・・のそれぞれの開始直前に対応した制御領
域には、同期コード部およびモードコード部が設けられ
る。モードコード部には、静止画モードであることを示
すデータが配される。
再生時には、再生データの制御領域より検出される静
止画モードであることを示すデータに基づいて、動画の
再生処理から静止画の再生処理に移行するように制御さ
れることになる。
第28図に示す例においては、静止画用の画像データS
1,S2,・・・が連続して配されているが、所定間隔をも
って配するようにしてもよい。
なお、上述した実施例においては、DATに記録再生さ
れるディジタル信号の総ビット数16ビットに対して、12
ビットが画像領域とされ、3ビットが音声領域とされ、
1ビットが制御領域とされたものであるが、ビット数お
よび配置位置はこれに限定されるものでないことは勿論
である。
また、上述実施例においては、ビデオ信号としてNTSC
方式のものを取り扱う例を示したものであるが、PAL方
式あるいはSECAM方式等の他の方式のビデオ信号をも同
様に取り扱うことができる。その場合、フレーム数等に
応じて変更が必要となる。例えば、フレーム数が25フレ
ーム/秒であるときには、差分圧縮画像データは、Δc1
〜Δc24の24個となる。
また、上述実施例においては、記録再生装置がDATの
例を示したものであるが、記録媒体がディスクあるいは
光学的に記録されるものにも同様に適用することができ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、オーディオ
信号だけでなく、圧縮処理によって動画用のビデオ信号
をもディジタル的に同時に記録できる。したがって、非
常に便利な記録再生装置、例えばDATを得ることができ
る。
また、シーンチェンジがあるときには、記録信号処理
がリセットされ、まず基準画像データが形成され、次に
この基準画像データに基づいて差分画像データが形成さ
れるので、シーンチェンジがあっても、差分画像データ
のデータ量がそれ程大きくなることはなく、所定の画像
領域に収めることができる。つまり、常に良好な圧縮処
理をすることができる。
また、制御領域のシーンチェンジ直前の圧縮基準期間
にシーンチェンジがあることを示すデータが配されるこ
とにより、例えば再生時に、このデータに基づいて、シ
ーンチェンジ直後の画像のみを選択して再生することで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る信号処理装置の構成図、第2図
〜第6図は記録データの説明のための図、第7図〜第9
図は第1図例の説明のための図、第10図は通常再生時の
動作を示すフローチャート、第11図〜第15図はスチル再
生の動作を示すフローチャート、第16図は早送り再生の
動作の説明図、第17図は早送り再生の動作を示すフロー
チャート、第18図はスロー再生の動作の説明図、第19図
はスロー再生の動作を示すフローチャート、第20図は逆
転再生を実現するための記録データの構成図、第21図お
よび第22図はデータ量を変動させるときの記録データの
構成を示す図、第23図はタイムコードの説明のための
図、第24図はディジタルダビングをするための構成を示
す図、第25図〜第27図はダビング動作を示すフローチャ
ート、第28図は動画と静止画とを切り換え記録する際の
記録データの構成を示す図である。 17a〜17c,34……RAM 19……画像圧縮部 22a〜22c……ビデオRAM 24……混合回路 25……制御データ発生回路 26……シーンチェンジ検出回路 33……オーディオDSP 41……分離回路 42……制御データ判別回路 46……画像伸長部 110……コントローラ 120……RAMコントローラ 130,201,202……DAT 140……キーボード 203……モニタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Nビット(Nは整数)単位の信号が連続し
    てなるディジタル信号が記録再生され、 上記ディジタル信号の各Nビットの信号部分は、互いに
    独立した画像領域、音声領域および制御領域から構成さ
    れ、 各圧縮基準期間における上記画像領域には動画を構成す
    る複数画面分の圧縮処理されたディジタルビデオ信号が
    配され、上記各圧縮基準期間における上記音声領域には
    上記圧縮基準期間分のディジタルオーディオ信号が配さ
    れ、 各圧縮基準期間における画像領域に配される上記ディジ
    タルビデオ信号は、最初に1画面分の基準画像データが
    配され、続いて複数画面分の差分画像データが配される
    ディジタル信号の記録再生方式であって、 シーンチェンジ検出手段が設けられ、シーンチェンジが
    検出されるときには、記録信号処理がリセットされて新
    たな圧縮基準期間が開始される ことを特徴とするディジタル信号の記録再生方式。
  2. 【請求項2】上記シーンチェンジがあるときには、上記
    制御領域のシーンチェンジ直前の圧縮基準期間に、シー
    ンチェンジがあることを示すデータが配される ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル信号の記
    録再生方式。
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