JP2711087B2 - 薬剤分包機の散薬分割器 - Google Patents

薬剤分包機の散薬分割器

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JP2711087B2 JP27949495A JP27949495A JP2711087B2 JP 2711087 B2 JP2711087 B2 JP 2711087B2 JP 27949495 A JP27949495 A JP 27949495A JP 27949495 A JP27949495 A JP 27949495A JP 2711087 B2 JP2711087 B2 JP 2711087B2
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直亮 木田
浩志 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤分包機の散薬
分割器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬剤分包機の散薬分割器として、
特開昭64−37301号公報に記載のものが知られて
いる。図7はその散薬分割器の概略構成を示す斜視図、
図8は全体の構成を模式的に示す概略側面図である。
【0003】この散薬分割器は、図7、図8に示すよう
に、薬剤を投入する上端開口と薬剤を排出する下端開口
を有する薬剤収納部1が多数列設された散薬マス2と、
各薬剤収納部1ごとに設けられ各薬剤収納部1の下端開
口を開閉する底蓋3と、薬剤収納部1の列設方向に沿っ
て散薬マス2を移動自在に支持するガイドレール4とを
備えている。ガイドレール4は、散薬マス2の移動路を
構成している。
【0004】散薬マス2の移動路上には、薬剤投入位置
Tと薬剤排出位置Pとが設定されている。薬剤排出位置
Pは、散薬マス2を図8中右方から左方へ移動させた際
に全薬剤収納部1が通過する中央の1点に設定され、そ
の下方には薬剤収納部1から落下する薬剤の受けホッパ
5が配されている。また、薬剤投入位置Tは、薬剤排出
位置Pを除く移動路の右方側に設定されており、その薬
剤投入位置Tに散薬マス2を位置決めした状態で、全薬
剤収納部1に対して上方のVマス(投入マス)6から薬
剤を一度に投入できるようになっている。また、この散
薬分割器には、各薬剤収納部1が、薬剤投入位置Tから
薬剤排出位置Pまで移動する間は底蓋3を閉じ、薬剤排
出位置Pに達したとき底蓋3を開くための底蓋開閉機構
(図示省略)が設けられている。
【0005】この散薬分割器では、薬剤投入位置Tに散
薬マス2を位置決めすると、底蓋開閉機構の作用で底蓋
3が閉じる。そして、その状態でVマス6から薬剤を投
入することで、全部の薬剤収納部1に薬剤が充填され
る。次いで、散薬マス2がベルト駆動によって図8中左
方にピッチ送りされることで、順次、薬剤収納部1が薬
剤排出位置Pに位置決めされ、位置決めされるにつれ底
蓋開閉機構の作用で底蓋3が開くことにより、薬剤収納
部1内の1包分の薬剤が、受けホッパ5内に排出され
る。そして、最後の1包分の薬剤が最後端の薬剤収納部
1から受けホッパ5内に排出されて、散薬マス2が図8
中二点鎖線で示す位置に至ることで、1回の散薬マス2
の移動が終了し、再び散薬マス2が薬剤投入位置に戻さ
れる。
【0006】ところで、この種の散薬分割器では、その
分包数が、散薬マス2の薬剤収納部1の数により決ま
る。例えば、21包なら21個の薬剤収納部を有した散
薬マスを用い、42包なら42個の薬剤収納部を有した
散薬マスを用いる。従って、図8に示すように直線的に
一列に薬剤収納部1を配列した散薬分割器では、散薬マ
ス2の移動路の長さL2を、最低でも散薬マスの全長L
1の倍に設定しなくてはならず、横方向寸法が長くな
る。
【0007】図9は別の従来例を示す。この散薬分割器
では、一列に薬剤収納部を並べた散薬マスを用いずに、
分離された多数の薬剤収納部1をベルト8に取り付け、
薬剤投入から排出までの区間は薬剤収納部1が一列に並
ぶようにし、薬剤排出後は薬剤収納部1を周回経路に沿
って後側に巻回しながら誘導するようにしている。この
装置では、横寸法長さは大きくならないが、奥行寸法が
大きくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
では分包数の増加に応じて薬剤収納部の数が増えると、
その分、分割器の横方向寸法の拡大あるいは奥行寸法の
拡大を余儀なくされ、占有スペースの増大を招いて、設
置場所の制約および運搬等の条件が厳しくなっていた。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、分包数に応
じて薬剤収納部の数が増えても、横方向や奥行方向の寸
法の増大を極力抑えることができ、占有スペースを小さ
くすることのできる薬剤分包機の散薬分割器を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、薬剤
を投入する上端開口と薬剤を排出する下端開口を有する
薬剤収納部が多数列設された散薬マスと、各薬剤収納部
ごとに設けられ各薬剤収納部の下端開口を開閉する底蓋
と、薬剤収納部の列設方向に沿って散薬マスを移動自在
に支持し、散薬マスを一方から他方へ移動させた際に全
薬剤収納部が通過する1点を薬剤排出位置とすると共
に、この薬剤排出位置を除く前記一方側に全薬剤収納部
に対する薬剤投入位置を設定した散薬マス移動路と、各
薬剤収納部が薬剤投入位置から薬剤排出位置まで移動す
る間は前記底蓋を閉じ、薬剤排出位置に達したとき底蓋
を開く底蓋開閉機構とを備えた薬剤分包機の散薬分割器
において、前記散薬マス移動路を上下に2段設けると共
に、上下の散薬マス移動路にそれぞれ散薬マスを移動自
在に設け、上下の散薬マス移動路の薬剤排出位置を共通
にすると共に、上下の散薬マス移動路の薬剤投入位置を
水平方向にずらしたことを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、請求項1において、前
記上側の散薬マス移動路の薬剤投入位置を、下側の散薬
マス移動路の薬剤投入位置より薬剤排出位置側に設定
し、両散薬マスを各散薬マス移動路の薬剤投入位置に位
置決めしたときに、下側の散薬マスの上方に位置する箇
所に、下側の散薬マスへの薬剤投入用のガイドを設けた
ことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、請求項1または2おい
て、前記下側の散薬マスの端部に、上側の散薬マスの薬
剤収納部から薬剤を排出する際の排出ガイドを設けたこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1は実施例の散薬分割器10の全
体構成を示す概略斜視図、図2、図3はその要部の断面
図である。この散薬分割器10は、図1に示すように、
水平に配された断面U字形の長尺のマスフレーム11を
有する。マスフレーム11には、上下に2段のガイドレ
ール12、13が設けられている。各ガイドレール1
2、13は水平に配され、上側のガイドレール12はマ
スフレーム11の上端開口の両側縁に形成され、下側の
ガイドレール13はマスフレーム11の両側壁内面に突
設されている。
【0014】上下のガイドレール12、13上には、そ
れぞれ長方形のマス枠15、17が車輪16を介して載
置され、マス枠15、17は、ガイドレール12、13
に沿って水平に移動できるようになっている。図1中の
矢印X、Yはマス枠15、17の移動方向を示す。上下
のマス枠15、17は、図示略のパルスモータによって
周回駆動される上下のベルト61、62にそれぞれ係合
され、ベルト61、62の移動によってそれぞれにピッ
チ送りされる。各マス枠15、17には、それぞれ散薬
マス18、21が脱着可能に収容されている。上下の散
薬マス18、21には、マス枠15、17の移動方向
(矢印X、Y方向)に沿って、多数の薬剤収納部19が
列設されている。また、上側の散薬マス18には、薬剤
収納部19と同形の投入ガイド20が列設され、下側の
散薬マス21の端部には、薬剤収納部19と同形の排出
ガイド22が1個設けられている。
【0015】上側散薬マス18の薬剤収納部19と投入
ガイド20は、連続して列設されており、図1では、前
者を符号H1、後者を符号H2で区分して示してある。
上下の散薬マス18、21は、薬剤排出動作時に、図1
の右方から左方、つまり矢印X方向に移動するものであ
り、ここでは散薬マス18、21の図中左端を前端と呼
び、図中右端を後端と呼ぶ。従って、投入ガイド20は
上側散薬マス18の後端側に位置し、排出ガイド22は
下側散薬マス21の前端に位置している。上下の各散薬
マス18、21には、全分包数を略二分した数の薬剤収
納部19がそれぞれ設けられており、投入ガイド20の
数は、下側の散薬マス21の薬剤収納部19の数に対応
している。
【0016】上述したように、散薬マス18、21は、
ガイドレール12、13によって構成される上下段の散
薬マス移動路(散薬マス18、21の移動する経路全体
を指す)52、53に沿って、X、Y方向に移動できる
ようになっており、その散薬マス移動路52、53の長
さ方向ほぼ中央(図1においてL3の左方)には、薬剤
排出位置Pが設定されている。また、その薬剤排出位置
Pよりも、図1中右方側には上下の散薬マス18、21
に対する薬剤投入位置TA、TBが設定されている。薬
剤排出位置Pは、散薬マス18、21が図1中右方から
左方へ移動する際に全薬剤収納部19が通過する中ほど
の1点に設定され、上下の散薬マス移動路52、53に
共通の位置に設定されている。この位置のマスフレーム
11の底壁には、薬剤排出用の開口14が設けられてお
り、その開口14の下方には受けホッパ5が配設されて
いる。この場合、上下の散薬マス移動路52、53の薬
剤排出位置Pは共通であるから、受けホッパ5は当然一
つだけ定位置にある。
【0017】また、上下の散薬マス移動路52、53の
薬剤投入位置TA、TBは、上下の散薬マス18、21
の薬剤収納部19、19に一度に薬剤を投入できるよ
う、水平方向に位置をずらして設定されている。これに
より、各薬剤投入位置TA、TBに上下の散薬マス1
8、21の薬剤収納部19、19をそれぞれ位置決めし
たとき、下側の散薬マス21の薬剤収納部19の上方
に、ちょうど上側散薬マス18の投入ガイド20が位置
するようになっている。ここでは、上側の散薬マス移動
路52の薬剤投入位置TAが薬剤排出位置Pに隣接し、
下側の散薬マス移動路53の薬剤投入位置TBが薬剤排
出位置Pから離れている。
【0018】各薬剤収納部19は、上端開口から薬剤を
投入し下端開口から薬剤を排出できるように、上下に貫
通した孔として形成されており、図2および図3に示す
ように、各薬剤収納部19の下端には、下端開口を開閉
する底蓋30がそれぞれ設けられている。図2は、薬剤
収納部19が薬剤投入位置TA、TBにあって底蓋30
が閉じている状態を示している。また、図3は、薬剤収
納部19が薬剤排出位置Pにあって底蓋30が開いてい
る状態を示している。
【0019】図4は上側の散薬マス18についての底蓋
30および底蓋開閉機構40の構成を示す。下側の散薬
マス21についても同様であるので、ここでは上側の構
成のみ説明する。底蓋30は、散薬マス18の下端に設
けた両側板33に着脱可能に取り付けられており、薬剤
収納部19の列設方向と直交する方向に設定した軸34
を支点にして回動可能に支持されている。軸34の位置
は、薬剤収納部19と薬剤収納部19の境界にある。底
蓋30の両端には操作片35が一体に形成されており、
これら操作片35が、ガイドレール12に沿って配設さ
れたマグネット31の下方を非接触で通過するようにな
っている。
【0020】そして、マグネット31が操作片35を吸
引することで底蓋30が閉じ、マグネット31の吸引力
が及ばなくなり自重で垂れ下がることで底蓋30が開く
ようになっている。マグネット31は、ブラケット32
に取り付けられて操作片35の上方に位置しており、図
1に示すように、薬剤投入位置TAから薬剤排出位置P
までの間に連続的に存在する。そして、薬剤収納部19
が、薬剤投入位置TAから薬剤排出位置Pまで移動する
間は底蓋30を閉じ、薬剤排出位置Pに達したとき底蓋
30を開くようになっている。
【0021】また、散薬マス移動路52の薬剤排出位置
Pに隣接する箇所には、下方に垂れ下がった操作片35
を散薬マス18の移動に伴って持ち上げるための案内片
37が設けられている。ここでは、操作片35、マグネ
ット31、案内片37が底蓋開閉機構40を構成してい
る。なお、図1に示すように、下側の散薬マス移動路5
3の薬剤投入位置TBは薬剤排出位置Pから離れている
ので、図1に示すように下側のマグネット31は上側の
マグネット31よりも長くなっている。
【0022】底蓋開閉機構40は、散薬マス18、21
の移動により、次のように底蓋30を開閉する。図5
は、上側の散薬マス18の底蓋開閉機構40の作用説明
図である。図(a)に示すように、散薬マス18が薬剤
投入位置TAにあるときは、底蓋30がマグネット31
に吸引されて閉じている。その状態から、図(b)に示
すように、散薬マス18がX方向に移動すると、薬剤収
納部19(図4参照)が薬剤排出位置Pに位置決めされ
た時点で底蓋30が開いて、散薬マス18から薬剤が排
出される。図(c)に示すように最後の底蓋30が開い
て、薬剤の排出が終了すると、散薬マス18がY方向に
移動する。そして、図(d)に示すように底蓋30の操
作片35(図4参照)が、薬剤排出位置Pに隣接配置さ
れた案内片37に当たると、底蓋30が案内片37によ
って持ち上げられ、ある程度持ち上げられたところで、
底蓋30がマグネット31に吸引されて、薬剤収納部1
9の下端開口を閉じる。
【0023】なお、薬剤を収容しない投入ガイド20と
排出ガイド22の下端には、底蓋30は設けられていな
い。
【0024】次に実施例の散薬分割器10の一連の作用
を図6を参照しながら説明する。まず、図(a)に示す
ように、上下の散薬マス18、21をそれぞれ薬剤投入
位置TA、TBに位置決めし、全部の薬剤収納部19の
底蓋30を閉じた状態にして、Vマス(投入マス)4か
ら薬剤100を各散薬マス18、21の薬剤収納部19
に投入する。この際、上下の薬剤投入位置TA、TBが
水平方向にずれているので、薬剤100を一度に全部の
薬剤収納部19に投入することができる。また、上側の
散薬マス18に投入ガイド20を設けているので、Vマ
ス4から下側の散薬マス21の上端までに落差があるも
のの、薬剤100を投入ガイド20によって案内しなが
ら、周囲に飛散させずに安定して下側の散薬マス21の
各薬剤収納部19に投入することができる。
【0025】薬剤を散薬マス18、21に投入したら、
図(b)に示すように、下側の散薬マス21をX方向に
移動して、前端の排出ガイド22を薬剤排出位置Pに位
置決めする。次いで、その状態で上側の散薬マス18
を、薬剤収納部19の間隔ごとにX方向にピッチ送りす
る。そうすると、図(c)に示すように、薬剤排出位置
Pを通過するごとに、上側散薬マス18の薬剤収納部1
9の底蓋30が開き、各薬剤収納部19に投入された1
包分の薬剤が、下側散薬マス21の前端の排出ガイド2
2に案内されて、周囲に飛散せずに安定して、受けホッ
パ5内に排出される。
【0026】上側散薬マス18の薬剤排出が済んだら、
次に(d)に示すように、下側の散薬マス21を同様に
ピッチ送りし、下側散薬マス21の薬剤収納部19に収
容した薬剤を、1包分ずつ受けホッパ5内に排出する。
そして、全部の薬剤排出が終了したら、上下の散薬マス
18、21を薬剤投入位置TA、TBに戻して、上記の
操作を繰り返す。
【0027】この散薬分割器10の場合、散薬マス1
8、21を上下に2段に分けて設けたので、薬剤収納部
19の数が多い場合でも、散薬マス18、21の移動路
52、53の長さを短くすることができる。例えば、薬
剤投入側では、一度の投入を可能にするために全部の薬
剤収納部19を並べただけの散薬マス移動路52、53
の長さL3(TAとTBを足した長さ)を最低必要とす
るが、薬剤排出後の散薬マス移動路52、53の長さ
は、上下の散薬マス18、21の薬剤収納部19を設け
た部分に相当する長さがあれば十分となる。つまり、薬
剤排出済の散薬マス18、21は上下に重なっていても
別段構わないからである。その結果、全部の薬剤収納部
19を一列に並べた場合の長さL3の約1.5倍程度に
移動路52、53の全長L4を設定すればよくなり、全
長L4の短縮化が図れる。
【0028】なお、上記実施例では、投入ガイド20を
上側の散薬マス18に一体的に設けているが、Vマス4
の下側に別途投入ガイドを設けてもよい。また、上記実
施例では、上下2段に散薬マス18、21を配設した場
合を示したが、3段以上に分けて設けてもよい。また、
底蓋30の開閉機構40の構造は、上記実施例に限定さ
れるものでなく、薬剤投入位置TA、TBから薬剤排出
位置Pまでの間で底蓋30を閉じておき、薬剤排出位置
Pに至ると開く構成のものであれば、どのような構成の
ものを用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、散薬マスを上下に2段に設けたので、薬剤収納
部の数が多い場合でも、その数を上下の散薬マスに分け
ることで、散薬マスの移動路の長さを短くすることがで
きる。また、上下の散薬マス移動路の薬剤投入位置を水
平方向にずらしているので、薬剤を一度に全部の薬剤収
納部に投入することができる。しかも、上下の散薬マス
移動路の薬剤排出位置を共通にしているので、薬剤を受
けるホッパは当然一つだけ定位置に配置すればよい。従
って、薬剤投入側では、一度の投入を可能にするために
全部の薬剤収納部を並べただけの長さの移動路が最低必
要であるが、薬剤排出後の散薬マス移動路の長さは、上
下の散薬マスに相当する長さがあれば十分となる。つま
り、薬剤排出済の散薬マスは、上下に重ねっていても構
わないからである。その結果、例えば上下の散薬マスの
長さを略等しくした場合、全部の薬剤収納部を一列に並
べた場合の長さの約1.5倍程度に移動路の全長を設定
すればよくなり、全長の短縮化が図れる。よって、横方
向寸法や奥行寸法の増加を招かずに、多分包化に対応で
きる。
【0030】請求項2の発明によれば、下側の散薬マス
の上方に位置する箇所に、薬剤投入用のガイドを設けた
ので、投入マスから薬剤を投入する際に下側の散薬マス
の上端までに落差があるものの、薬剤を周囲に飛散させ
ずに、安定して下側の散薬マスの各薬剤収納部に投入す
ることができる。また、上側の散薬マス移動路の薬剤投
入位置を、下側の散薬マス移動路の薬剤投入位置よりも
薬剤排出位置側に設定したので、前記薬剤投入用のガイ
ドを、上側の散薬マスに一体的に設けることも可能であ
り、余分に列設した薬剤収納部を前記薬剤投入用のガイ
ドとして用いることもできる。
【0031】請求項3の発明によれば、下側の散薬マス
の端部に排出ガイドを設けたので、上側の散薬マスの薬
剤収納部から薬剤を排出する際に薬剤排出位置に設けた
受けホッパまでに落差があるものの、薬剤を周囲に飛散
させずに、安定して下側の受けホッパへ排出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部透視して示す概略斜視
図である。
【図2】同実施例において、上下の散薬マスを共に薬剤
投入位置に移動した状態を示す断面図である。
【図3】同実施例において、上下の散薬マスを共に薬剤
排出位置に移動した状態を示す断面図である。
【図4】同実施例において、上側の散薬マスの底蓋の開
閉機構の構成を示す斜視図である。
【図5】前記底蓋の開閉機構の作用の説明図である。
【図6】同実施例の作用説明に供する工程図である。
【図7】従来例の概略斜視図である。
【図8】従来例の概略構成を模式的に示す側面図であ
る。
【図9】別の従来例の概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
18 上側の散薬マス 19 薬剤収納部 20 投入ガイド 21 下側の散薬マス 22 排出ガイド 30 底蓋 40 底蓋開閉機構 52,53 散薬マス移動路 100 薬剤 P 薬剤排出位置 TA 上側の散薬マス移動路の薬剤投入位置 TB 下側の散薬マス移動路の薬剤投入位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 喜孝 千葉県印旛郡富里町大和741番地 株式 会社ウエダ製作所 成田工場内 (56)参考文献 特開 平3−240604(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤を投入する上端開口と薬剤を排出す
    る下端開口を有する薬剤収納部が多数列設された散薬マ
    スと、 前記各薬剤収納部ごとに設けられ各薬剤収納部の下端開
    口を開閉する底蓋と、 薬剤収納部の列設方向に沿って前記散薬マスを移動自在
    に支持し、散薬マスを一方から他方へ移動させた際に全
    薬剤収納部が通過する1点を薬剤排出位置とすると共
    に、この薬剤排出位置を除く前記一方側に、全薬剤収納
    部に対する薬剤投入位置を設定した散薬マス移動路と、 前記各薬剤収納部が、薬剤投入位置から薬剤排出位置ま
    で移動する間は前記底蓋を閉じ、薬剤排出位置に達した
    とき底蓋を開く底蓋開閉機構とを備えた薬剤分包機の散
    薬分割器において、 前記散薬マス移動路を上下に2段設けると共に、上下の
    散薬マス移動路にそれぞれ散薬マスを移動自在に設け、 前記上下の散薬マス移動路の薬剤排出位置を共通にする
    と共に、上下の散薬マス移動路の薬剤投入位置を水平方
    向にずらしたことを特徴とする薬剤分包機の散薬分割
    器。
  2. 【請求項2】 前記上側の散薬マス移動路の薬剤投入位
    置を、下側の散薬マス移動路の薬剤投入位置より薬剤排
    出位置側に設定し、両散薬マスを各散薬マス移動路の薬
    剤投入位置に位置決めしたときに、下側の散薬マスの上
    方に位置する箇所に、下側の散薬マスへの薬剤投入用の
    ガイドを設けたことを特徴とする請求項1記載の薬剤分
    包機の散薬分割器。
  3. 【請求項3】 前記下側の散薬マスの端部に、上側の散
    薬マスの薬剤収納部から薬剤を排出する際の排出ガイド
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の薬剤
    分包機の散薬分割器。
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