JP2709974B2

JP2709974B2 - 光学的人工虹発生具

Info

Publication number: JP2709974B2
Application number: JP2059133A
Authority: JP
Inventors: 公男奥
Original assignee: 公男奥
Priority date: 1990-03-09
Filing date: 1990-03-09
Publication date: 1998-02-04
Anticipated expiration: 2013-02-04
Also published as: US5146364A; JPH03259213A

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、各種催し物会場や、種々の商品販売店等で
のディスプレイとして、或いは各家庭のリビングルーム
等の光のインテリアとして利用でき、更に小型のもので
あれば玩具ともなる光学的人工虹発生具に関するもので
ある。

【従来の技術】最近は各種の催し物会場や商店のディスプレイも種々
多様化し、また、各家庭のインテリアより個性化して来
ている。そして従来は、例えば商店等のディスプレイの
一つとして、光学的人工虹発生具を用いて壁面等に人工
虹を表し、より斬新で趣のあるディスプレイが施されて
いる。

【発明が解決しようとする課題】

しかしながら、自然の虹は、全体が環状で視覚的には
環状半円形であるのに対し、従来の光学的人工虹発生具
によって発生する虹Ａ（第３図参照）は、その全体形状
が円弧状である。またこの装置による虹Ａの場合、両端
で各色の間隔が縮んだ状態となって発生し、自然の虹と
は異なる形状となっていた。本発明は上記のような点に鑑みて開発されたものであ
り、その目的とする処は、上記のような点を改良し、構
成簡単にしてより自然の虹に近い光学的な人工虹を発生
させることが出来るようにした光学的人工虹発生具を提
供することにある。

【課題を解決するための手段】

そこで、本発明は上記目的を有効に達するために、次
のような構成にしてある。すなわち、プリズムと円筒鏡
と支持具とからなり、支持具の一端はプリズムの両端を
回動自在に支持できるように形成され、支持具の他端は
円筒鏡を支持できるように形成され、且つ円筒鏡はプリ
ズムからの透過光が外表面に鋭角に当たって反射するよ
うに支持具で支持されている構成である。

【作用】

上記構成により、太陽光または種々の強いライト光を
プリズムに投光することにより、プリズムを透過した光
は、円筒鏡の外表面に鋭角に当たって反射し、スペクト
ルとなって所望の場所に光学的な人工虹を形成すること
ができる。また、プリズムによる分光を円筒鏡に当てて
形成される七色の人工虹は、波長の順に全体がそれぞれ
一定間隔となって形成される。また、プリズムを任意に回動させて、円筒鏡の外表面
に対しプリズムの光透過面の角度を簡単に調整すること
ができる。

【実施例】

以下、本発明の実施例を第１図〜第２図に基づいて説
明する。１は本発明に係る一実施例の光学的人工虹発生具であ
って、プリズム２と円筒鏡３及び支持具４とによって構
成されている。また、円筒鏡３の外表面全体は鏡になっ
ている。勿論、外表面全体が鏡であれば半円筒状のもの
であってもよい。また、上記支持具４は、所定の角度と距離を以てプリ
ズム２と円筒鏡３とを支持できるように形成してあり、
プリズム２と円筒鏡３とは所定の距離を以て直交するよ
うに配設され、円筒鏡３は垂直方向に対し45゜位に傾け
て立設してある。また、正三角柱状のプリズム２は、一稜線が下方向を
向くようにして両端を支持具４の枝杆4aに挟持されてい
る。プリズム２と円筒鏡３の外表面3aとの距離は数cmで
ある。このようにしてなる光学的虹発生具１の光源として
は、通常は太陽光が好ましいが、数百Ｗ位のライトを光
源として使用してもよい。そして、太陽光または種々の
強いライト光をプリズム２に投光することにより、プリ
ズム２を透過した光は、このプリズム２と所定の距離と
角度（鋭角）を以って配設された円筒鏡３の外表面3aに
当たる。この円筒鏡３の外表面3aに当たることによって、環状
半円形（環状としても表すことができる）のスペクトル
となって所望の場所に光学的な人工虹を形成することに
なる。また、プリズム２による分光を円筒鏡３に当てて形成
される七色の人工虹Ｂ（第２図参照）は、波長の順に形
状全体がそれぞれ所定間隔（プリズムの材質によって異
なる）に形成される。この形成された人工虹を壁面や天
井等、任意の場所に映すことによって、商店等のディス
プレイや光のインテリヤ等として利用することができ
る。

【発明の効果】

以上、上記説明でも明らかなように本発明は、簡単な
構成にして、自然の虹に近い環状半円形の人工虹を形成
することができる。また、この人工虹にあっては、その
両端の間隔が従来の人工虹のように縮むといったことも
なく、人工虹の各色全体が両端まで一定間隔に形成さ
れ、上記環状半円形と相まって、自然の虹により近い人
工虹を種々の場所に形成することができる。したがって、各種催し物会場や、種々の商品販売店等
でのディスプレイとして、或いは各家庭のリビングルー
ム等の光のインテリアとして利用でき、更に小型のもの
であれば玩具としても使用でき、その用途も非常に広
く、実用上、非常に有用なものである。また、プリズムと円筒鏡との距離や角度のセッティン
グは、このプリズムと円筒鏡を支持具の所定箇所に設置
するだけで、何等難しい調整をすることなく簡単に自然
に近い人工虹を発生させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の斜視図、第２図は本発明の光学的人工虹発生具によって形成され
た人工虹の形態を示した説明図、第３図は従来の人工虹の形態を示した説明図である。１……光学的人工虹発生具２……プリズム３……円筒鏡 3a……外表面４……支持具。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】プリズムと円筒鏡と支持具とからなり、支
持具の一端はプリズムの両端を回動自在に支持できるよ
うに形成され、支持具の他端は円筒鏡を支持できるよう
に形成され、且つ円筒鏡はプリズムからの透過光が外表
面に鋭角に当たって反射するように支持具で支持されて
いることを特徴とする光学的人工虹発生具。