JPH0654024U - 虹発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンドリカルレンズや円形レンズを使用す
ることなく、単一のプリズムを用いて虹を投光できるよ
うにした虹発生装置を提供する。 【構成】 白色光が伝送されてくる光導体１と、断面が
略正三角形のプリズム３とからなり、前記光導体１から
の白色光を、前記プリズム３の第１の稜線を含む第１の
頂角Ａから光進行方向の第２の頂角Ｂに向けて投光し、
第３の頂角Ｃから分光を放出するように、前記光導体１
の光放出端と前記プリズム３とを配設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】

本考案は、虹発生装置、より詳細には、ビル内、その他の噴水や樹木のある場 所等の任意所望の箇所に装飾的に人工的な虹を発生させるための装置に関する。

【０００２】

【従来技術】

最近のビル等においては、ビル内に装飾的に樹木を植えた噴水を設けたりして 憩いの場所を設けるように工夫している。特に、ホテル等においては、ロビーや 庭園にこれらの施設を設け、雰囲気の向上を図っている。しかし、これらは、い かに工夫をこらしても限界があり、みな似たり寄ったりで、特に衆目の注意を惹 くような斬新なものは見当らない。 本出願人は、上述のごとき実情に鑑みて、先に、人工的に虹を発生させてホテ ルやビルのロビーの雰囲気をより向上させ、より楽しい憩いの場を提供すること のできる虹発生装置について提案した。

【０００３】 図４は、本出願人が先に提案した虹発生装置の一例を説明するための構成図で 、図中、１は太陽光或いは白色光を呈するスペクトル成分の人工光等がレンズに よって集束され、その白色光が伝送されてくる光導体、２は該光導体１の光放出 端に対向して配設され、該光放出端から放出された光を平行光線にするためのレ ンズ、３は該レンズ２からの平行光線を受光して分光するための細長のプリズム で、図示例においては、多数本の光導体１が一列に配設され、この一列に配列さ れた光導体の光放出端列に対向して細長のシリンドリカルレンズ２が配列され、 この細長のシリンドリカルレンズ２に対向して細長のプリズム３が配設されてい る。このプリズム３は勿論単一のプリズムでもよいが図示のように多数本のプリ ズム３を多数個重ね合わせて構成してもよい。前記シリンドリカルレンズ２から の平行線は、上述のように配設されたプリズム３によって分光され、上側が波長 の長い赤色（Ｒ）成分の光となり、下側が波長の短い青色（Ｂ）成分の光となり 、その中間は各波長に応じて屈折され、上側を赤色、下側を青色とする虹が形成 されるが、この虹は、プリズム３からの距離に応じて多数個の虹が重なって見え たりして非常に変化に富み、見た目に楽しいものである。

【０００４】 図５は、本出願人が先に提案した虹発生装置の他の例を示す構成図で、図中、 図４と同様の作用をする部分には図４の場合と同一の参照番号が付してある。而 して、この例は、光源として第一の光導体ケーブル１を用い、これに合わせて単 一の円形レンズ２、及び、略円形に形成されたプリズム３を用いたものであるが 、プリズム３は、図示のように、多数本のプリズム３を多段に重ね、全体を円形 に形成したものを用いてもよいし、単一のプリズムの外形を円形としたものを用 いてもよい。従って、この例によると、光導体ケーブル１、レンズ２、プリズム ３等の配置構成が非常に楽になり、また、出来上った虹も略円形になり、興味の ある虹ができる。しかし、上記虹発生装置には、光導体から放出された光は直接 プリズム３に投光されるのではなくシリンドリカルレンズや円形レンズにより平 行光線に変更してからプリズム３に投光されるので、虹発生装置は大形になり、 また高価になるという問題点があった。

【０００５】

【目的】

本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、シリンドリカルレンズ や円形レンズを使用することなく、単一のプリズムを用いて虹を投光できるよう にした虹発生装置を提供することを目的としてなされたものである。

【０００６】

【構成】

図１は、本考案による虹発生装置の一実施例を説明するための構成を示す図、 図２は、図１のプリズム取り付け部の平面図で、図中、１は光導体、３はプリズ ムで、光導体１は図示しない光源から、白色光を伝達するもので光放出端２から 放光される。光導体１は光放出端２において保持金具４により保持される。該保 持金具４はスタンド５に、支持板７を介して移動および回転可能に固設される。 即ち、支持板７は長手方向に溝孔７１を穿孔した短冊状をしており溝孔７１にお いてスライドでき、回転し、光放出端２が所定方向、位置に達したところで止め ねじ７２によりスタンド５に固設される。４１は止め具で、前記支持板７と保持 金具とを回転可能に固着するもので光放出端の位置設定の自由度を増すものであ る。

【０００７】 プリズム３は、図示の如く断面が略正三角形をしており、端面は両側板３１に 固着されたプリズム頂角押え板３３およびプリズム押え板３２によりプリズムの 第２頂角Ｂおよび該頂角Ｂに対面する面を各々保持し、両側板３１は取付板３４ に固着され、該取付板３４はスタンド５の取付板５３に固設してスタンド５に固 定される。プリズム３と光放出端２との取付関係は、光放出端２の光軸が、プリ ズム３の第１の頂角Ａにおける第１の稜線に直交する形で固設されていて、光軸 の方向は第２の頂角Ｂに向いている。スタンド５に該スタンド５の台板５１によ り外筐６にビス５２により固設され収納される。外筐６のプリズム３の第３の頂 角Ｃに対向する部は傾斜した面をもっており、該傾斜面には透光板６１が、外筐 ６の収納枠６３に挿着され、押え枠６２により外筐６に固設される。以上のプリ ズム３と、光放出端２との関係において本出願人は、光導体１に伝達された白色 光は光放出端２よりプリズム３の第１の頂角Ａより第２の頂角Ｂに向けて放射さ れ、プリズム３内に入光した可視光は、プリズム３内で分光され、第３の頂角Ｃ から上部を赤，下部を青にした虹が放出されることを確められた。放出された虹 は、透光板６１を経て外筐外に照光される。

【０００８】 図３は、本考案の虹発生装置の外観を示す傾視図であるが、光放出端２を平行 して複数本配設することにより、より強力な平行虹が得られる。

【０００９】

【効果】

以上の説明から明らかなように、本考案によると、シリンドリカルレンズや円 形レンズを必要とせず簡単な装置により安価な虹発生装置を提供でき、しかも小 形となるので、持運び可能な装置とすることができることから広範囲な利用が展 開できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の虹発生装置の一実施例の要部側面図
である。

【図２】 プリズムの取付状態の平面図である。

【図３】 図１に示す実施例の外観の斜視図である。

【図４】 従来例を示す図である。

【図５】 従来例を示す図である。

【符号の説明】

１…光導体、２…光放出端、３…プリズム、Ａ…第１頂
角、Ｂ…第２頂角、Ｃ…第３頂角、５…スタンド、６…
外筐、６１…透光板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 白色光が伝送されてくる光導体と、断面
   が略正三角形のプリズムとからなり、前記光導体からの
   白色光を、前記プリズムの第１の稜線を含む第１の頂角
   から光進行方向の第２の頂角に向けて投光し、第３の頂
   角から分光を放出するように、前記光導体の光放出端と
   前記プリズムとを配設してなることを特徴とする虹発生
   装置。