JP2709776B2 - 導光体及びその製造方法 - Google Patents
導光体及びその製造方法Info
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- JP2709776B2 JP2709776B2 JP4144860A JP14486092A JP2709776B2 JP 2709776 B2 JP2709776 B2 JP 2709776B2 JP 4144860 A JP4144860 A JP 4144860A JP 14486092 A JP14486092 A JP 14486092A JP 2709776 B2 JP2709776 B2 JP 2709776B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は液晶バックライト等の各
種面照明装置に用いられる導光体及びその製造方法に関
する。
種面照明装置に用いられる導光体及びその製造方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】この種の導光体として，一般にアクリル
等数ｍｍ又はそれ以下の肉厚を有する板状透明樹脂基体
の一側表面に乱反射パターンを印刷して備え，その端面
に臨設した光源から入射光を供給するようにした，いわ
ゆるエッジライトパネルが知られ且つ用いられている。
等数ｍｍ又はそれ以下の肉厚を有する板状透明樹脂基体
の一側表面に乱反射パターンを印刷して備え，その端面
に臨設した光源から入射光を供給するようにした，いわ
ゆるエッジライトパネルが知られ且つ用いられている。
【０００３】この乱反射パターンの印刷には，乱反射を
促進して導光効果を向上するために，例えば硝子製，樹
脂製の透明ビーズや乳白色系顔料，蛍光顔料等顔料を添
加した透明乃至乳白色系の乾燥硬化型のインクを用いる
ものとされ，エッジライトパネルの製造に際しては該イ
ンクによる印刷工程と，その後の，例えば加熱乾燥工程
を経るものとされている。
促進して導光効果を向上するために，例えば硝子製，樹
脂製の透明ビーズや乳白色系顔料，蛍光顔料等顔料を添
加した透明乃至乳白色系の乾燥硬化型のインクを用いる
ものとされ，エッジライトパネルの製造に際しては該イ
ンクによる印刷工程と，その後の，例えば加熱乾燥工程
を経るものとされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この乾燥硬化型インク
による乱反射パターンを備えたエッジライトパネルは，
例えば液晶バックライトとして多用されているように，
実用に耐える照明輝度を有する導光を行うものとされ
る。
による乱反射パターンを備えたエッジライトパネルは，
例えば液晶バックライトとして多用されているように，
実用に耐える照明輝度を有する導光を行うものとされ
る。
【０００５】ところで，この種導光体による照明光の供
給は，液晶表示面等照明面に対向するように導光体から
可及的に直交方向になされるようにすることが照明輝度
の確保の上で好ましいが，上記乾燥硬化型インクによる
エッジライトパネルの光学的特性を見ると，予期に反し
て，エッジライトパネルの導光方向に緩傾斜するように
照明光が前方傾斜した傾斜方向に出光する傾向を呈する
ものとなり易い。
給は，液晶表示面等照明面に対向するように導光体から
可及的に直交方向になされるようにすることが照明輝度
の確保の上で好ましいが，上記乾燥硬化型インクによる
エッジライトパネルの光学的特性を見ると，予期に反し
て，エッジライトパネルの導光方向に緩傾斜するように
照明光が前方傾斜した傾斜方向に出光する傾向を呈する
ものとなり易い。
【０００６】従ってこの場合，照明面に対する照明光の
供給方向が傾斜している結果，供給される照明光と得ら
れた照明輝度間に照明光のロスによる輝度のギャップを
招いていることになる。
供給方向が傾斜している結果，供給される照明光と得ら
れた照明輝度間に照明光のロスによる輝度のギャップを
招いていることになる。
【０００７】その原因は，乱反射を促進するために添加
した透明ビーズ，顔料等の添加物が，その屈曲特性や分
解状態によって出光方向を上記傾斜方向に導くようにな
ることにあると考えられるが，これら添加物を除去すれ
ば乱反射機能が低下して，導光を充分に行うことができ
なくなるので，結局上記乾燥硬化型インクの乱反射パタ
ーンによる場合，上記輝度のギャップに起因する照明光
の効率的活用をなし得ないことになる。
した透明ビーズ，顔料等の添加物が，その屈曲特性や分
解状態によって出光方向を上記傾斜方向に導くようにな
ることにあると考えられるが，これら添加物を除去すれ
ば乱反射機能が低下して，導光を充分に行うことができ
なくなるので，結局上記乾燥硬化型インクの乱反射パタ
ーンによる場合，上記輝度のギャップに起因する照明光
の効率的活用をなし得ないことになる。
【０００８】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で，その解決課題とする処は，照明光の出光を可及的に
直交方向に向けるように改善した光学的特性を有するこ
とによって，照明光の効率的活用を行って，照明輝度を
向上することができる導光体及びその製造方法を提供す
るにある。
で，その解決課題とする処は，照明光の出光を可及的に
直交方向に向けるように改善した光学的特性を有するこ
とによって，照明光の効率的活用を行って，照明輝度を
向上することができる導光体及びその製造方法を提供す
るにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題に添い鋭意研究
を重ねた結果，透明樹脂基体の乱反射パターンを表面無
方向の皺目状，即ち表面無方向のシボ状のものとした場
合，上記透明ビーズ等の添加物を用いることなく乱反射
を促進して導光を高度に確保し得るとともに，照明光の
出光を可及的に直交方向に補正して照明輝度を向上し得
る事実，表面無方向のシボ状の乱反射パターンの形成に
はシボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインク，即ち紫外
線照射によって時間差紫外線硬化を行うＵＶインクを用
いることが，透明樹脂基体に影響を与えることなく，ス
クリーン印刷を用いて簡易且つ確実になし得る事実を見
い出し，また，透明樹脂基体にスクリーン印刷に先立ち
紫外線照射を施すことが，透明樹脂基体を活性化させ乱
反射パターンの仕上りを良好とするとともに，導光体の
不良を招く一方，透明樹脂基体を用いることによって不
可避ともいうべき，静電気的に付着している塵埃を，透
明樹脂基体を損傷したりすることなく除去する上で有効
である事実を見い出した。
を重ねた結果，透明樹脂基体の乱反射パターンを表面無
方向の皺目状，即ち表面無方向のシボ状のものとした場
合，上記透明ビーズ等の添加物を用いることなく乱反射
を促進して導光を高度に確保し得るとともに，照明光の
出光を可及的に直交方向に補正して照明輝度を向上し得
る事実，表面無方向のシボ状の乱反射パターンの形成に
はシボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインク，即ち紫外
線照射によって時間差紫外線硬化を行うＵＶインクを用
いることが，透明樹脂基体に影響を与えることなく，ス
クリーン印刷を用いて簡易且つ確実になし得る事実を見
い出し，また，透明樹脂基体にスクリーン印刷に先立ち
紫外線照射を施すことが，透明樹脂基体を活性化させ乱
反射パターンの仕上りを良好とするとともに，導光体の
不良を招く一方，透明樹脂基体を用いることによって不
可避ともいうべき，静電気的に付着している塵埃を，透
明樹脂基体を損傷したりすることなく除去する上で有効
である事実を見い出した。
【００１０】本発明はかかる事実の知見に基づいてなさ
れたものであって，即ち本発明は，透明樹脂基体の一側
表面に，シボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインクの時
間差紫外線硬化による表面無方向のシボ状とした乱反射
パターンを備えてなることを特徴とする導光体（請求項
１），透明樹脂基体にシボ状紫外線硬化型クリヤーのＵ
Ｖインクにより乱反射パターンをスクリーン印刷する印
刷工程と，該透明樹脂基体の印刷面に紫外線を照射して
上記ＵＶインクによる上記乱反射パターンの時間差紫外
線硬化による表面無方向のシボ状に硬化せしめる紫外線
照射工程とを備えてなることを特徴とする導光体の製造
方法（請求項２）及び請求項２の印刷工程前に，透明樹
脂基体の印刷面に紫外線を照射することにより，透明樹
脂基体表面活性化と該透明樹脂基体に静電気的に付着し
た塵埃を焼却除去する事前紫外線照射工程を追加的に備
えてなることを特徴とする導光体の製造方法（請求項
３）に係り且つこれらをそれぞれ発明の要旨として，上
記課題解決の手段としたものである。
れたものであって，即ち本発明は，透明樹脂基体の一側
表面に，シボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインクの時
間差紫外線硬化による表面無方向のシボ状とした乱反射
パターンを備えてなることを特徴とする導光体（請求項
１），透明樹脂基体にシボ状紫外線硬化型クリヤーのＵ
Ｖインクにより乱反射パターンをスクリーン印刷する印
刷工程と，該透明樹脂基体の印刷面に紫外線を照射して
上記ＵＶインクによる上記乱反射パターンの時間差紫外
線硬化による表面無方向のシボ状に硬化せしめる紫外線
照射工程とを備えてなることを特徴とする導光体の製造
方法（請求項２）及び請求項２の印刷工程前に，透明樹
脂基体の印刷面に紫外線を照射することにより，透明樹
脂基体表面活性化と該透明樹脂基体に静電気的に付着し
た塵埃を焼却除去する事前紫外線照射工程を追加的に備
えてなることを特徴とする導光体の製造方法（請求項
３）に係り且つこれらをそれぞれ発明の要旨として，上
記課題解決の手段としたものである。
【００１１】本発明にあって導光体には，上記端面から
入射光を供給するエッジライトパネルの他，例えば数百
μｍ程度又はそれ以下のポリプロピレン，アクリル，ポ
リカーボネートフィルム等によるシートの端部を湾曲
し，該湾曲端部シート面を光源に対面させて入射光を供
給するように，特に薄肉化したバックライトシートを含
む意味に用いる。
入射光を供給するエッジライトパネルの他，例えば数百
μｍ程度又はそれ以下のポリプロピレン，アクリル，ポ
リカーボネートフィルム等によるシートの端部を湾曲
し，該湾曲端部シート面を光源に対面させて入射光を供
給するように，特に薄肉化したバックライトシートを含
む意味に用いる。
【００１２】従って透明樹脂基体は，板状，シート状の
ものの双方による面状体であればよく，その肉厚は一般
に１００μｍ〜数ｍｍ或いはそれ以上のものを含む。
ものの双方による面状体であればよく，その肉厚は一般
に１００μｍ〜数ｍｍ或いはそれ以上のものを含む。
【００１３】
【実施例】以下実施例を示す図面に従って本発明を更に
具体的に説明すれば，図１乃至図４において，Ａは液晶
表示機器に搭載される液晶バックライトであり，該液晶
バックライトＡは液晶表示機器の液晶表示面側，即ち照
明面側から，例えば７５μｍ厚の乳白色ポリエステルフ
ィルムによる拡散シート１，導光体であるエッジライト
パネル１０及び同じく，例えば１８８μｍ厚の白色ポリ
エステル低発泡フィルムによる断面Ｃ字状を呈する袋状
の反射シート２を積層する一方，エッジライトパネル１
０の両側端面を各入射端面１２とし，該入射端面１２に
冷陰極管よりなるチューブ状一対の光源３をそれぞれ配
設したものとして構成せしめてある。
具体的に説明すれば，図１乃至図４において，Ａは液晶
表示機器に搭載される液晶バックライトであり，該液晶
バックライトＡは液晶表示機器の液晶表示面側，即ち照
明面側から，例えば７５μｍ厚の乳白色ポリエステルフ
ィルムによる拡散シート１，導光体であるエッジライト
パネル１０及び同じく，例えば１８８μｍ厚の白色ポリ
エステル低発泡フィルムによる断面Ｃ字状を呈する袋状
の反射シート２を積層する一方，エッジライトパネル１
０の両側端面を各入射端面１２とし，該入射端面１２に
冷陰極管よりなるチューブ状一対の光源３をそれぞれ配
設したものとして構成せしめてある。
【００１４】本例のエッジライトパネル１０は，例えば
４ｍｍ厚にして１３０ｍｍ×１６０ｍｍの大きさのアク
リル樹脂製板状の透明樹脂基体１１の一側表面，本例に
おいてその裏面に形成せしめた乱反射パターン２０をそ
の全面に亘るように備えたものとしてある。
４ｍｍ厚にして１３０ｍｍ×１６０ｍｍの大きさのアク
リル樹脂製板状の透明樹脂基体１１の一側表面，本例に
おいてその裏面に形成せしめた乱反射パターン２０をそ
の全面に亘るように備えたものとしてある。
【００１５】乱反射パターン２０は，本例において網点
パターンとしてあり，即ち等間隔マトリックス状の配置
にして，その位置関係を変えることなく，透明樹脂基体
１１の各入射端面１２側から離隔面内方向に向けて各面
積比を順次無段階的に漸増変化する一方，各入射端面１
２からそれぞれ最離隔した中央位置において面積比を最
大としたピーク中央位置の網点パターンを用い，これに
よって全面が均一の輝度となるように乱反射パターン２
０の乱反射量をコントロールしたものとしてある。
パターンとしてあり，即ち等間隔マトリックス状の配置
にして，その位置関係を変えることなく，透明樹脂基体
１１の各入射端面１２側から離隔面内方向に向けて各面
積比を順次無段階的に漸増変化する一方，各入射端面１
２からそれぞれ最離隔した中央位置において面積比を最
大としたピーク中央位置の網点パターンを用い，これに
よって全面が均一の輝度となるように乱反射パターン２
０の乱反射量をコントロールしたものとしてある。
【００１６】透明樹脂基体１１のこの乱反射パターン１
３は，シボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインクの時間
差紫外線硬化による表面無方向のシボ状即ち表面無方向
の皺目状のものとして形成せしめてある。
３は，シボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインクの時間
差紫外線硬化による表面無方向のシボ状即ち表面無方向
の皺目状のものとして形成せしめてある。
【００１７】即ち乱反射パターン１３は，この種紫外線
硬化型多種のＵＶインク中より，特に紫外線に対する架
橋スピードに時間差を有するようにこれを異らしめた複
数種のモノマーを含み，これにより紫外線照射時の紫外
線硬化スピードの時間差により表面に無方向の皺目を自
動的に形成せしめるようにしたシボ状紫外線硬化型クリ
ヤーのＵＶインク，例えば帝国インキ製造株式会社製Ｕ
ＶＴＥＣ−４１４乃至４１８中から，更に仕上りがギラ
ギラとしたグレア状を呈するＵＶ ＴＥＣ−４１７のＵ
Ｖインク（グレヤクリヤタイプ）を用いたものとしてあ
る。
硬化型多種のＵＶインク中より，特に紫外線に対する架
橋スピードに時間差を有するようにこれを異らしめた複
数種のモノマーを含み，これにより紫外線照射時の紫外
線硬化スピードの時間差により表面に無方向の皺目を自
動的に形成せしめるようにしたシボ状紫外線硬化型クリ
ヤーのＵＶインク，例えば帝国インキ製造株式会社製Ｕ
ＶＴＥＣ−４１４乃至４１８中から，更に仕上りがギラ
ギラとしたグレア状を呈するＵＶ ＴＥＣ−４１７のＵ
Ｖインク（グレヤクリヤタイプ）を用いたものとしてあ
る。
【００１８】このように表面シボ状の乱反射パターン１
３を備えたエッジライトパネル１０は，上記透明樹脂基
体１１に上記シボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインク
により該乱反射パターン１３をスクリーン印刷する印刷
工程と，この透明樹脂基体１１の印刷面に紫外線を照射
して上記ＵＶインクによる上記乱反射パターンの時間差
紫外線硬化による表面無方向のシボ状に硬化せしめる紫
外線照射工程とを経ることによってこれを製造すること
ができ，本例にあっては更に上記印刷工程前に，透明樹
脂基体１１の印刷面に予め紫外線を照射することによ
り，透明樹脂基体１１表面活性化と該透明樹脂基体に静
電気的に付着した塵埃，特に微細塵埃を焼却除去する事
前紫外線照射工程を追加的に備え，これにより印刷面の
活性化，印刷面の清浄化をするようにしてある。
３を備えたエッジライトパネル１０は，上記透明樹脂基
体１１に上記シボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインク
により該乱反射パターン１３をスクリーン印刷する印刷
工程と，この透明樹脂基体１１の印刷面に紫外線を照射
して上記ＵＶインクによる上記乱反射パターンの時間差
紫外線硬化による表面無方向のシボ状に硬化せしめる紫
外線照射工程とを経ることによってこれを製造すること
ができ，本例にあっては更に上記印刷工程前に，透明樹
脂基体１１の印刷面に予め紫外線を照射することによ
り，透明樹脂基体１１表面活性化と該透明樹脂基体に静
電気的に付着した塵埃，特に微細塵埃を焼却除去する事
前紫外線照射工程を追加的に備え，これにより印刷面の
活性化，印刷面の清浄化をするようにしてある。
【００１９】印刷工程は上記シボ状紫外線硬化型のＵＶ
インクを用いて，従来の乾燥硬化型インクと同様に常法
によるスクリーン印刷を，透明樹脂基体１１に対して施
して，乱反射パターン１３を印刷するものとしてある。
インクを用いて，従来の乾燥硬化型インクと同様に常法
によるスクリーン印刷を，透明樹脂基体１１に対して施
して，乱反射パターン１３を印刷するものとしてある。
【００２０】また事前紫外線照射工程を含めて紫外線照
射工程は，例えばアイグラフィックス株式会社製アイキ
ューアーライトＳＰシリーズによる，スクリーン印刷用
の紫外線照射装置３０を用い，そのコンベア３１上に透
明樹脂基体１１を載置して，例えばコンベア３１のスピ
ードを１０ｍ／分として，２灯の水銀ランプ乃至メタル
ハライドランプ３２により紫外線照射を行うようにして
ある。このとき熱線カットフィルター３３がランプ３２
に発生することある熱線を吸収して，熱線による透明樹
脂基体１１への影響を防止して，紫外線による上記ＵＶ
インクの表面無方向のシボ状硬化，或いは透明樹脂基体
１１の活性化を有効に行わしめ，また送風器３４による
吹出エアが，特に事前紫外線照射工程による，瞬間１，
５００°Ｃ程度の高温で焼却した塵埃を除去せしめるも
のとしてある。なお図中３５はエア排出用のファンであ
る。
射工程は，例えばアイグラフィックス株式会社製アイキ
ューアーライトＳＰシリーズによる，スクリーン印刷用
の紫外線照射装置３０を用い，そのコンベア３１上に透
明樹脂基体１１を載置して，例えばコンベア３１のスピ
ードを１０ｍ／分として，２灯の水銀ランプ乃至メタル
ハライドランプ３２により紫外線照射を行うようにして
ある。このとき熱線カットフィルター３３がランプ３２
に発生することある熱線を吸収して，熱線による透明樹
脂基体１１への影響を防止して，紫外線による上記ＵＶ
インクの表面無方向のシボ状硬化，或いは透明樹脂基体
１１の活性化を有効に行わしめ，また送風器３４による
吹出エアが，特に事前紫外線照射工程による，瞬間１，
５００°Ｃ程度の高温で焼却した塵埃を除去せしめるも
のとしてある。なお図中３５はエア排出用のファンであ
る。
【００２１】図６は，液晶バックライトＡの他の例を示
したもので，本例にあっては上記と同様の拡散シート
１，反射シート２をエッジライトパネル１０と重合状に
積層するようにしてあり，このときエッジライトパネル
１０は，一端を入射端面１２，他端を反射端面１４と
し，チューブ状単一の光源３を入射端面１２側に配設
し，乱反射パターン１３の面積比を中央より反射端面１
４側に偏位した位置で最大としたピーク偏位の同じく網
点パターンを用いることにより，光源３最離隔の反射端
面１４側近傍の面積比を最大とすることによる反射端面
１４反射光の影響で，該部位が他に比して部分的に輝度
向上するのを防止したものとしてある。
したもので，本例にあっては上記と同様の拡散シート
１，反射シート２をエッジライトパネル１０と重合状に
積層するようにしてあり，このときエッジライトパネル
１０は，一端を入射端面１２，他端を反射端面１４と
し，チューブ状単一の光源３を入射端面１２側に配設
し，乱反射パターン１３の面積比を中央より反射端面１
４側に偏位した位置で最大としたピーク偏位の同じく網
点パターンを用いることにより，光源３最離隔の反射端
面１４側近傍の面積比を最大とすることによる反射端面
１４反射光の影響で，該部位が他に比して部分的に輝度
向上するのを防止したものとしてある。
【００２２】この乱反射パターン１３も上記と同様表面
無方向のシボ状にシボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶイ
ンクにより，同様の製造方法によって形成せしめたもの
としてある。
無方向のシボ状にシボ状紫外線硬化型クリヤーのＵＶイ
ンクにより，同様の製造方法によって形成せしめたもの
としてある。
【００２３】これら液晶バックライトＡにおけるエッジ
ライトパネル１０は，いずれもその照明光の出光が，液
晶表示面側に対する，エッジライトパネル１０の直交方
向に対して向うように光学的特性が改善され，これによ
りエッジライトパネル１０の照明輝度を同条件下の乾燥
硬化型インクによる乱反射パターンを有するエッジライ
トパネルに対して１０％乃至それ以上向上するとともに
導光性に優れたものであった。
ライトパネル１０は，いずれもその照明光の出光が，液
晶表示面側に対する，エッジライトパネル１０の直交方
向に対して向うように光学的特性が改善され，これによ
りエッジライトパネル１０の照明輝度を同条件下の乾燥
硬化型インクによる乱反射パターンを有するエッジライ
トパネルに対して１０％乃至それ以上向上するとともに
導光性に優れたものであった。
【００２４】図示した例は以上のとおりとしたが，表面
無方向のシボ状の乱反射パターンを，上記網点パターン
に代えて，線状等他のパターンによるものとすること，
前記の如くエッジライトパネルに代えて，シートを透明
樹脂基体としてこれに上記乱反射パターンを形成するこ
とによりバックライトシートを導光体とすること，事前
紫外線照射工程に代えて，必要に応じた透明樹脂基体清
浄化の措置を施すこと，導光体を積層使用すること，液
晶バックライト以外の，例えばディスプレイスタンド，
サイン標識等他の用途の面照明に導光体を用いること等
を含めて，本発明の実施に当って，透明樹脂基体，乱反
射パターン，シボ状紫外線硬化型ＵＶインク，印刷工
程，紫外線照射工程，必要により備える事前紫外線照射
工程の各具体的態様，これらに対する付加，導光体の用
途，寸法等は，前記発明の要旨に反しない限り様々に変
更することができ，以上に説明したものに殊更限定する
には及ばない。
無方向のシボ状の乱反射パターンを，上記網点パターン
に代えて，線状等他のパターンによるものとすること，
前記の如くエッジライトパネルに代えて，シートを透明
樹脂基体としてこれに上記乱反射パターンを形成するこ
とによりバックライトシートを導光体とすること，事前
紫外線照射工程に代えて，必要に応じた透明樹脂基体清
浄化の措置を施すこと，導光体を積層使用すること，液
晶バックライト以外の，例えばディスプレイスタンド，
サイン標識等他の用途の面照明に導光体を用いること等
を含めて，本発明の実施に当って，透明樹脂基体，乱反
射パターン，シボ状紫外線硬化型ＵＶインク，印刷工
程，紫外線照射工程，必要により備える事前紫外線照射
工程の各具体的態様，これらに対する付加，導光体の用
途，寸法等は，前記発明の要旨に反しない限り様々に変
更することができ，以上に説明したものに殊更限定する
には及ばない。
【００２５】
【発明の効果】本発明は以上のとおり，透明樹脂基体の
一側表面に，シボ状紫外線硬化型クリヤーＵＶインクの
時間差紫外線硬化による表面無方向のシボ状とした乱反
射パターンを備えてなることを特徴とするから，透明ビ
ーズ，顔料等添加物を用いることなく，照明光の出光を
可及的に導光体表面の直交方向に向けるように簡易且つ
確実に改善した光学的特性を有するものとすることがで
き，これによって，照明光の効率的活用を行って照明輝
度を向上することができるとともに，導光性に優れた導
光体を提供することが可能である。
一側表面に，シボ状紫外線硬化型クリヤーＵＶインクの
時間差紫外線硬化による表面無方向のシボ状とした乱反
射パターンを備えてなることを特徴とするから，透明ビ
ーズ，顔料等添加物を用いることなく，照明光の出光を
可及的に導光体表面の直交方向に向けるように簡易且つ
確実に改善した光学的特性を有するものとすることがで
き，これによって，照明光の効率的活用を行って照明輝
度を向上することができるとともに，導光性に優れた導
光体を提供することが可能である。
【００２６】またその製造方法は，透明樹脂基体にシボ
状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインクにより乱反射パタ
ーンをスクリーン印刷する印刷工程と，該透明樹脂基体
の印刷面に紫外線を照射して上記ＵＶインクによる上記
乱反射パターンの時間差紫外線硬化による表面無方向の
シボ状に硬化せしめる紫外線照射工程とを備えてなるこ
とを特徴とするから，乾燥硬化型インクと同様スクリー
ン印刷により精密な乱反射パターンを簡易に形成するこ
とができるとともに，透明ビーズ，顔料等の版の目詰り
要因となる添加物を用いる必要がないので，乾燥硬化型
インクを用いた場合に，頻繁に必要とされた版洗浄の必
要性を可及的に減少し，導光体製造の効率化を図る一
方，紫外線照射により上記ＵＶインクを硬化させればよ
いから，透明樹脂基体を用いるにも拘らず，これに熱に
よる変形等の影響を与えることなく，簡易にして確実に
表面無方向のシボ状の乱反射パターンを有する上記導光
体を形成することができる。
状紫外線硬化型クリヤーのＵＶインクにより乱反射パタ
ーンをスクリーン印刷する印刷工程と，該透明樹脂基体
の印刷面に紫外線を照射して上記ＵＶインクによる上記
乱反射パターンの時間差紫外線硬化による表面無方向の
シボ状に硬化せしめる紫外線照射工程とを備えてなるこ
とを特徴とするから，乾燥硬化型インクと同様スクリー
ン印刷により精密な乱反射パターンを簡易に形成するこ
とができるとともに，透明ビーズ，顔料等の版の目詰り
要因となる添加物を用いる必要がないので，乾燥硬化型
インクを用いた場合に，頻繁に必要とされた版洗浄の必
要性を可及的に減少し，導光体製造の効率化を図る一
方，紫外線照射により上記ＵＶインクを硬化させればよ
いから，透明樹脂基体を用いるにも拘らず，これに熱に
よる変形等の影響を与えることなく，簡易にして確実に
表面無方向のシボ状の乱反射パターンを有する上記導光
体を形成することができる。
【００２７】また，請求項３は，印刷工程前に，透明樹
脂基体の印刷面に紫外線を照射することにより透明樹脂
基体表面活性化と該透明樹脂基体に静電気的に付着した
塵埃を焼却除去する事前紫外線照射工程を追加的に備え
てなることを特徴とするから，上記に加えて，更に透明
樹脂基体表面の活性化させて乱反射パターンの仕上りを
良好にし，併せて透明樹脂基体を用いることによって不
可避な静電気的に付着した塵埃を，透明樹脂基体を損傷
したりすることなく除去して簡易且つ確実に印刷面を清
浄化することができる。
脂基体の印刷面に紫外線を照射することにより透明樹脂
基体表面活性化と該透明樹脂基体に静電気的に付着した
塵埃を焼却除去する事前紫外線照射工程を追加的に備え
てなることを特徴とするから，上記に加えて，更に透明
樹脂基体表面の活性化させて乱反射パターンの仕上りを
良好にし，併せて透明樹脂基体を用いることによって不
可避な静電気的に付着した塵埃を，透明樹脂基体を損傷
したりすることなく除去して簡易且つ確実に印刷面を清
浄化することができる。
【図１】液晶バックライトの分解斜視図
【図２】液晶バックライトの縦断面図
【図３】エッジライトパネルの部分拡大縦断面図
【図４】表面シボ状乱反射パターンのモデルを示す斜視
図
図
【図５】紫外線照射装置の縦断面図
【図６】他の例の液晶バックライトの分解斜視図
Ａ 液晶バックライト １０ エッジライトパネル １１ 透明樹脂基体 １２ 入射端面 １３ 乱反射パターン ３０ 紫外線照射装置
Claims (3)
- 【請求項１】透明樹脂基体の一側表面に，シボ状紫外線
硬化型クリヤーのＵＶインクの時間差紫外線硬化による
表面無方向のシボ状とした乱反射パターンを備えてなる
ことを特徴とする導光体。 - 【請求項２】透明樹脂基体にシボ状紫外線硬化型クリヤ
ーのＵＶインクにより乱反射パターンをスクリーン印刷
する印刷工程と，該透明樹脂基体の印刷面に紫外線を照
射して上記ＵＶインクによる上記乱反射パターンの時間
差紫外線硬化による表面無方向のシボ状に硬化せしめる
紫外線照射工程とを備えてなることを特徴とする導光体
の製造方法。 - 【請求項３】請求項２の印刷工程前に，透明樹脂基体の
印刷面に紫外線を照射することにより，透明樹脂基体表
面活性化と該透明樹脂基体に静電気的に付着した塵埃を
焼却除去する事前紫外線照射工程を追加的に備えてなる
ことを特徴とする導光体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4144860A JP2709776B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 導光体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4144860A JP2709776B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 導光体及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06194525A JPH06194525A (ja) | 1994-07-15 |
| JP2709776B2 true JP2709776B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=15372088
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4144860A Expired - Lifetime JP2709776B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | 導光体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2709776B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| TW523627B (en) | 1998-07-14 | 2003-03-11 | Hitachi Ltd | Liquid crystal display device |
| JP4476505B2 (ja) | 2001-02-09 | 2010-06-09 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
| JP2008268982A (ja) * | 2008-07-30 | 2008-11-06 | Nippon Leiz Co Ltd | 導光板および平面照明装置 |
| KR101133051B1 (ko) * | 2009-07-09 | 2012-04-04 | 주식회사 에이앤지 | 난반사를 이용하여 입체무늬를 갖는 투명 소재의 인쇄 방법 및 이에 의해 제조된 인쇄물 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH039306A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-01-17 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | バックライト装置 |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP4144860A patent/JP2709776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH039306A (ja) * | 1989-06-07 | 1991-01-17 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | バックライト装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06194525A (ja) | 1994-07-15 |
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