JP2707617B2 - 釣餌用ハチミツガ幼虫の調製法 - Google Patents

釣餌用ハチミツガ幼虫の調製法

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JP2707617B2 JP63196624A JP19662488A JP2707617B2 JP 2707617 B2 JP2707617 B2 JP 2707617B2 JP 63196624 A JP63196624 A JP 63196624A JP 19662488 A JP19662488 A JP 19662488A JP 2707617 B2 JP2707617 B2 JP 2707617B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、釣餌用ハチミツガ幼虫の調製法に関する。
より詳しくは、1−(4−フェノキシフェノキシ)−2
−(2−ピリジルオキシ)プロパンおよび2−(4−フ
ェノキシフェノキシ)エチル カルバミン酸 O−エチ
ルエステルから選ばれる1種以上の化合物を、ハチミツ
ガ幼虫の人工飼料に添加するか、または、ハチミツガ幼
虫の虫体に直接処理することにより、該幼虫の蛹化を阻
止することを特徴とする釣餌用ハチミツガ幼虫の調製
法、および、そのための人工飼料に関する。
ハチミツガ幼虫は釣餌として近年よく用いられている
が、旧来より釣餌として著名なブドウスカシバ幼虫と比
べ小型であり、餌もちの点および釣果の点で充分とは言
えない。また、目的とする幼虫を取り出し易くするため
には、蛹室を形成させず、蛹化を阻止するような調製法
を開発することが望ましい。
このような状況下、本発明者等は、優れた釣餌用ハチ
ミツガ幼虫の調製法を開発すべく鋭意検討を重ねた結
果、特定の幼若ホルモン様活性化合物(以下、JHMと記
す)である1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−
(2−ピリジルオキシ)プロパンおよび2−(4−フェ
ノキシフェノキシ)エチル カルバミン酸 O−エチル
エステルから選ばれる1種以上の化合物を、ハチミツガ
幼虫の人工飼料に添加するか、または、ハチミツガ幼虫
の虫体に直接処理することにより、効果的に該幼虫の蛹
化の阻止を図ることができると共に、該幼虫の取り出し
も効率的になし得ることを見出し、本発明を完成するに
至った。
即ち、本発明は、1−(4−フェノキシフェノキシ)
−2−(2−ピリジルオキシ)プロパン〔以下、化合物
(1)と記す〕および2−(4−フェノキシフェノキ
シ)エチル カルバミン酸 O−エチルエステル〔以
下、化合物(2)と記す〕から選ばれる1種以上の化合
物を、ハチミツガ幼虫の人工飼料に添加するか、また
は、ハチミツガ幼虫の虫体に直接処理することにより、
該幼虫の蛹化を阻止することを特徴とする釣餌用ハチミ
ツガ幼虫の調製法、ならびに、化合物(1)および化合
物(2)から選ばれる1種以上の化合物を含有すること
を特徴とする釣餌用ハチミツガ幼虫調製用の人工飼料を
提供する。
本発明によって得られたハチミツガ幼虫はブドウスカ
シバ幼虫と同等の大きさを有し、実際に渓流釣に用いた
ところ、従来の飼育法で得られたハチミツガ幼虫と比べ
より良好な釣果が得られた。また、本発明によって得ら
れた幼虫は、長期間蛹化しないため、従来の飼育法と比
べ幼虫の取り出しが容易で、かつ長期間にわたって使用
できるようになった。
本発明において、化合物(1)、(2)の添加または
処理の時期は、ハチミツガ幼虫の最終令が特に効果的で
あるが、初令期より化合物(1)、(2)を人工飼料中
に添加することによっても充分な効果が得られる。
化合物(1)、(2)を人工飼料〔Norman et al.An
n.Ent.Soc.Am.,66(1),132-136(1973)等参照〕に添
加する場合、以下の方法で行うことができる。すなわ
ち、(i)人工飼料の成分である、ハチミツ、ミツロ
ウ、グリセリン、ラット用粉末飼料、フスマ等を加熱し
て人工飼料を調製する際に、所定濃度の化合物(1)、
(2)を乳剤または水和剤にして添加する、(ii)調製
後の人工飼料に所定濃度の化合物(1)、(2)を乳剤
または水和剤にして添加する、(iii)ラット用粉末飼
料、フスマ等の中に、n−ヘキサン、アセトン等の有機
溶媒に溶かした所定濃度の化合物(1)、(2)を添加
し、該有機溶媒を揮散させた後、人工飼料を調製する等
の方法があげられる。一般的には化合物(1)、(2)
を添加した人工飼料1gあたり1.5頭以下の孵化幼虫を放
飼して、25〜30℃で20〜40日間飼育することにより、目
的とする大型の釣餌用ハチミツガ幼虫が得られる。
化合物(1)、(2)を虫体に直接処理する方法とし
ては、化合物(1)、(2)をアセトン、n−ヘキサ
ン、メタノール等の有機溶媒に溶かし、個体別に処理す
るか、または、乳化剤およびキシレンを用いて化合物
(1)、(2)を乳剤とし、該乳剤を幼虫に散布等によ
り処理する方法等がある。
本発明において、化合物(1)、(2)を虫体に直接
処理する場合の処理量は、ハチミツガ幼虫1個体当たり
0.01〜100マイクログラム(μg,γ)、好ましくは0.1〜
10マイクログラムの範囲が適当であり、化合物(1)、
(2)を人工飼料に添加する場合の添加量は、人工飼料
の重さに対し、0.001ppm〜0.1%好ましくは0.01ppm〜0.
01%の範囲となるように添加するのが適当である。
人工飼料の組成としては、通常、全人工飼料の重さに
対して、ハチミツは5〜30%であり;ミツロウ、異性化
液糖、グリセリン等は各々0〜30%であり、これらを2
種以上用いる場合は合計5〜30%であり;ラット用粉末
飼料、フスマ、花粉、魚粉、乳粉、小麦粉末、オートミ
ール等の粉末飼料は各々0〜50%であり、これらを2種
以上用いる場合は合計20〜70%であり;化合物(1)、
(2)を乳剤または水和剤として人工飼料に添加する場
合は、それを水で希釈した乳化剤が1〜20%であり;化
合物(1)、(2)をあらかじめ粉末飼料等に添加した
場合は、水を0〜20%、好ましくは5〜15%加える。
化合物(1)、(2)および比較対照に用いた関連す
るJHM〔化合物(3)、(4)〕の化学構造式を第1表
に示す。
次に、本発明における人工飼料の配合例を第2表に示
す。
次に、釣餌用ハチミツガ幼虫の調製の例を実施例にて
示す。
実施例1 JHM各20部に乳化剤(ポリオキシスチレンスチレン化
フェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェ
ニルエーテルのポリマー及びアルキルアリールスルホン
酸塩の化合物)20部及びキシレン60部を加え各々のJHM
の乳剤を調製した。それを水で希釈し、化合物(1)お
よび(3)については各々2ppmの乳化液、化合物(4)
については20ppmの乳化液とした。この乳化液を用いて
配合例1の人工飼料を調製した。この人工飼料30gを200
ccのポリカップに入れ、そこにハチミツガの孵化後10日
令幼虫20頭を放飼した。処理18日後または22日後に幼虫
を取り出し、幼虫の体重を測定した。1区は5反復で行
い、飼料は25±1℃の条件下で行った。その結果を第3
表に示す。
実施例2 実施例1と同様の方法にて化合物(2)の乳剤を調製
した。それを水で希釈し、2ppmの乳化液または0.2ppmの
乳化液とした。この乳化液を用いて配合例1の人工飼料
を調製した。この人工飼料30gを200ccのポリカップに入
れ、そこにハチミツガの孵化後14日令幼虫20頭を放飼し
た。処理18日後に幼虫を取り出し、幼虫の体重を測定し
た。1区は3反復で行い、飼料は25±1℃の条件下で行
った。その結果を第4表に示す。
実施例3 実施例1と同一の人工飼料及び供試虫数で、孵化後10
日令のハチミツガ幼虫を用いて化合物(1)及び(3)
について試験を行った。処理18、26及び33日後に蛹化率
の観察を行った。その結果を第5表に示す。
実施例4 化合物(1)を実施例1と同様な方法にて乳剤を調製
した。それを水で希釈し、1ppmの乳化液とした。この乳
化液を用いて配合例1の人工飼料を調製した。この人工
飼料1.2kgを30×23×8cmの飼育ケースに入れた。70mgの
卵より孵化させ、小型ポリカップ中で無処理の人工飼料
を用いて10日間飼育したハチミツガ若令幼虫を上記飼育
ケースに放飼した。処理15〜25日後に釣餌として使用可
能な幼虫を取り出し、その回収頭数と幼虫の体重を測定
した。実験は4反復で行い、飼育は25±1℃の条件下で
行った。その結果を第6表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−29178(JP,A) J.Entomol.Sci.24 (4)p.429−434(1985) Appl.Entomol.Zoo l.21(2)p.351−353(1986) Insect Biochem.16 (5)p.741−747(1986) J.Stored.Prod.Re s.22(4)p.235−241(1986)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−
    (2−ピリジルオキシ)プロパンおよび2−(4−フェ
    ノキシフェノキシ)エチル カルバミン酸 O−エチル
    エステルから選ばれる1種以上の化合物を、ハチミツガ
    幼虫の人工飼料に添加するか、またはハチミツガ幼虫の
    虫体に直接処理することにより、該幼虫の蛹化を阻止す
    ることを特徴とする釣餌用ハチミツガ幼虫の調製法。
  2. 【請求項2】化合物が1−(4−フェノキシフェノキ
    シ)−2−(2−ピリジルオキシ)プロパンである請求
    項1記載の調製法。
  3. 【請求項3】1−(4−フェノキシフェノキシ)−2−
    (2−ピリジルオキシ)プロパンおよび2−(4−フェ
    ノキシフェノキシ)エチル カルバミン酸 O−エチル
    エステルから選ばれる1種以上の化合物を含有すること
    を特徴とする釣餌用ハチミツガ幼虫調製用の人工飼料。
  4. 【請求項4】化合物が1−(4−フェノキシフェノキ
    シ)−2−(2−ピリジルオキシ)プロパンである請求
    項3記載の人工飼料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Insect Biochem.16(5)p.741−747(1986)
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J.Stored.Prod.Res.22(4)p.235−241(1986)

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