JP2707514B2 - 導線接続用枠形端子 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、棒導体に導線を接続するための枠形端子
に関する。 ［従来の技術］ 棒導体を包み込み端子ねじのためのねじ孔を備えた締
具から成り、端子ねじがその頭部の範囲に導かれたＵ字
形の押圧片により囲まれるようにした、棒導体に導線を
接続するための掛け止め可能なカバーを備えた公知の端
子（ドイツ連邦共和国特許出願公開第2352432号公報参
照）では、支持レールの接地のために押圧ねじを備えか
つ支持レールに向かって接続導線を押し付けることがで
きる締具が支持レールと接続可能にされている。 さらに別の公知の枠形端子（ドイツ連邦共和国特許出
願公開第2161882号公報参照）では、棒導体が支持レー
ルに接続するための組み立て足を絶縁体を介して備えて
いる。棒導体への枠の固定は、枠に固定され相応の掛け
止め凹所に係合する舌状ばねを介して行われる。 ［発明が解決しようとする問題点］ この発明は、容易に固定でき外部からの接触特に指に
よる接触が容易に防止できるような、前記の種類の枠形
端子を提供することを目的とする。 ［問題点を解決するための手段］ この目的はこの発明に基づき、締具が棒導体を包み込
むために閉じた枠として形成され、カバーが枠、端子ね
じ及び押圧片から成るユニットのための溝を有し、この
ユニットは溝の中に挿入されて掛け止め可能にされ、カ
バーが片側に導線のための漏斗状導入口を有し、この導
線は漏斗状導入口を介して枠の中に導入でき、カバーが
漏斗状導入口に対向する側に棒導体に相当する凹部を備
え、棒導体が、ユニットが溝の中に挿入可能である方向
に対して直角に凹部を介して枠の中に導入できるように
されていることにより容易に達成される。複数の枠形端
子をユニットとして電気器具に結合できるために、カバ
ーが端子のための複数の溝を有し、接続端子としての棒
導体を有する電気器具にユニットとして掛け止め可能で
あるのが有利である。ユニットが運転中に電気器具から
外れるのを避けるために、枠をカバーの中に掛け止めす
るために掛け止め腕が設けられ、解除のための掛け止め
腕の戻り行程が電気器具とのカバーの掛け止めによって
阻止されているのが有利である。このためには、ユニッ
ト及び電気器具のための掛け止め装置がそれぞれ二つの
溝の間に設けられているか、又は前記掛け止め装置が端
子の挿入掛け止め方向に直交して作用し、器具ケースの
掛け止め孔を有する突出部が掛け止め腕の解除位置を鎖
錠するときに、簡単な実施態様が得られる。枠が端子ね
じに向かう側に漏斗状導入口の正面にカバーの中におけ
る保持位置を備えているときに、複数の接続導線が容易
に枠形端子に結合できる。ただ１本の導線を例えば上側
の漏斗状導入口に固定できるために、Ｕ字形の押圧片の
ウェブの拡幅部が挿入室の内壁上の案内リブの間隔減少
部と協働することにより、保持位置が得られるのが有利
である。 ［実施例］ 次にこの発明に基づく枠形端子の一実施例を示す図面
により、この発明を詳細に説明する。 図示の枠形端子は枠１から成り、この枠の中には端子
ねじ３のためのねじ孔２が設けられている。押圧片４は
Ｕ字形に成形され切り込み５を備えて端子ねじ３の頭部
６の上方に導かれているので、押圧片は端子ねじ３をね
じ孔２にねじ込む際に連動される。枠、端子ねじ及び押
圧片から成るユニットはそれぞれカバー８の溝７の中に
挿入される。枠１の画側に並ぶ溝７の壁９は部分的にス
リットを切られているので、ばね弾性を有する腕10が形
成され、この腕には鍵つめ状の付加部11が付加成形さ
れ、この付加部は枠１の挿入範囲に食い込んでおり、従
ってユニットの挿入後にその脱落を防止する。カバー８
は各枠形端子に対してそれぞれ二つの漏斗状導入口12,1
3を有し、これらの導入口は桟14により相互に分離され
ている。電気器具15に結合された棒導体16の端部が桟14
の後にまで達しているので、第２図に示す導線17と18は
棒導体の上下で漏斗状導入口12,13を通って枠の中に導
入できる。押圧片４はそのウェブ19により溝７の中に付
加成形された二つのリブ20の間に導かれている。ウェブ
19は中央範囲で一層幅広く構成され、また案内リブ20の
間隔は上側範囲で一層小さくなっているので、押圧片は
第１図の中央部に示すように枠形端子を押し上げた後に
この範囲に保持され、その結果端子が１本の導線のため
だけに開放されているときに、端子がひとりでに移動す
ることはない。個々の室の間にはカバーが直方体形の凹
所21を有し、この凹所の中に電気器具15の相応に成形さ
れた付加部22を押し込むことができる。凹所の中に付加
成形され器具15の相応の掛け止め穴24に係合できる掛け
止めつめ23は、カバーを電気器具15に保持するために用
いられる。付加部22が壁９に接触しばね弾性を有する腕
10の範囲で直方体形の凹所21を埋めることにより、ばね
弾性を有する腕10のはね返りが防止されるので、枠１を
溝７から押し出すことはできない。カバー８は漏斗状導
入口12,13に対向する面を閉じて構成されているので、
導線17と18はこの壁までしか挿入できない。棒導体16に
対しては相応の孔がこの壁に設けられている。カバーの
溝７と反対側の面上にはねじ回し挿入孔25が設けられて
いるので、ねじ頭部６も指による接触を防止されてい
る。 従ってこの発明に基づく構造により、適合する接触保
護を備えた枠形端子のための容易に製造組立できる簡単
な支持具が提供される。完成されたユニットは電気器具
に掛け止めされ、補助手段無しではこれを再び分解する
ことはできない。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明に基づく枠形端子の一実施例の部分的
断面を含む正面図、第２図、第３図及び第４図はそれぞ
れ第１図に示す枠形端子の切断線II−II,III−III及びI
V−IVによる断面図である。 １……枠（端子）、２……ねじ孔、３……端子ねじ、４
……押圧片、７……挿入室（溝）、８……カバー、10…
…掛け止め腕、12,13……漏斗状導入口、14……桟、15
……電気器具、16……棒導体、17、18……導線、19,20
……保持位置（ウェブと案内リブ）、23,24……掛け止
め装置（つめと穴）。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．棒導体を包み込み端子ねじ（３）のためのねじ孔
   （２）を備えた締具（１）から成り、端子ねじ（３）が
   その頭部の範囲に導かれたＵ字形の押圧片（４）により
   囲まれるようにした、棒導体（16）に導線（17、18）を
   接続するための掛け止め可能なカバー（８）を備えた端
   子において、締具（１）が棒導体（16）を包み込むため
   に閉じた枠として形成され、カバーが枠（１）、端子ね
   じ（３）及び押圧片（４）から成るユニットのための溝
   （７）を有し、このユニットは溝（７）の中に挿入され
   て掛け止め可能にされ、カバーが導線（17、18）のため
   の漏斗状導入口（12、13）を片側に有し、この導線は漏
   斗状導入口（12、13）を介して枠の中に導入でき、カバ
   ーが漏斗状導入口に対向する側に棒導体に相当する凹部
   を備え、棒導体（16）が、ユニットが溝（７）の中に挿
   入可能である方向に対して直角に、凹部を介して枠の中
   に導入できるようにされていることを特徴とする導線接
   続用枠形端子。 ２．端子（１）のための複数の溝（７）を有するカバー
   （８）が、接続端子としての棒導体（16）を有する電気
   器具（15）にユニットとして掛け止めされることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の枠形端子。 ３．枠（１）をカバー（８）の中に掛け止めするために
   掛け止め腕（10）が設けられ、解除のための掛け止め腕
   の戻り行程が電気器具（15）とのカバー（18）の掛け止
   めによって阻止されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第２項記載の枠形端子。 ４．ユニット及び電気器具（15）のための掛け止め装置
   （23、24）がそれぞれ二つの溝（７）の間に設けられて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第２項又は第３項
   記載の枠形端子。 ５．掛け止め装置が端子（１）の挿入掛け止め方向に直
   交して作用し、掛け止め穴（24）を有する電気器具ケー
   ス（15）の突出部が掛け止め腕（10）の解除位置を鎖錠
   することを特徴とする特許請求の範囲第４項記載の枠形
   端子。 ６．カバー（８）が溝（７）ごとにねじ締め方向に重な
   り合って置かれた二つの漏斗状導入口（12、13）を有
   し、これらの導入口が棒導体（16）を覆う桟（14）によ
   り分離されていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項ないし第５項のいずれか１項に記載の枠形端子。 ７．枠（１）が端子ねじ（３）に向かう側の漏斗状導入
   口（12）の正面にカバー（８）の中における保持装置
   （19、20）を備えていることを特徴とする特許請求の範
   囲第６項記載の枠形端子。 ８．Ｕ字形の押圧片（４）のウェブ（19）の拡幅部が溝
   （７）の内壁上の室内リブ（20）の間隔減少部と協働す
   ることにより保持位置が得られることを特徴とする特許
   請求の範囲第７項記載の枠形端子。