JP2707434B2 - アクセサリー用パーツ - Google Patents

アクセサリー用パーツ

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JP2707434B2
JP2707434B2 JP20908595A JP20908595A JP2707434B2 JP 2707434 B2 JP2707434 B2 JP 2707434B2 JP 20908595 A JP20908595 A JP 20908595A JP 20908595 A JP20908595 A JP 20908595A JP 2707434 B2 JP2707434 B2 JP 2707434B2
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光章 池田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バネ部材を備えた
アクセサリー用パーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクセサリーのパーツの中には、コイル
バネや、板バネなどのバネ部材を用いたものが少なくな
い。図8に示すブローチ1は、装飾部2の裏側にピン4
とピンのロック部材15からなる止め金具3を取り付け
たものである。止め具3のピンロック機構を図9〜図1
1を用いて説明する。ピンのロック部材15は図9に示
す外観をしており、外筒部材16と、その内部に挿入さ
れた芯部材17と、外筒部材16と芯部材17との間に
設置されるバネ部材18と、芯部材17の後端のネジ部
20aに、ネジ部20bで結合したつまみ部材19で構
成される。そして、外筒部材16にはピン4が出入りで
きる大きさのスリット22と、装飾部2と接続する接続
部21が形成されている。ピン4がロック部材15でロ
ックされている状態は、図10に示すように、芯部材1
7がバネ部材18によってピン4側へ押圧されて、内部
にピン4を収めている状態である。この状態からつまみ
部材19をバネ部材18の弾性力に抗して矢印A方向に
引くと図11に示すように芯部材17が移動して、外筒
部材16のスリット22を開放することになるので、ピ
ン4は、矢印B方向に移動させることで、ロック部材か
ら外すことができる。このようなブローチ1を作成する
ためには、ピン4や、ロック部材15をパーツとして購
入し、独自のデザインを施した装飾部2にロー付けによ
って取りつけている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、ブロー
チ1を作成するメーカーでは、止め金具3をパーツとし
て仕入れるが、ピンのロック部材15は、図9に示すよ
うに組立てた状態で、パーツとして購入している。しか
し、ロック部材15はバネ部材18を内蔵しているの
で、このままロー付けによって接続部21を装飾部2と
接続すると、接続部21から伝達される熱によって、バ
ネ部材18の物性が変化して、弾性が失われてしまう。
このため、仕入れたパーツを図12のように分解してバ
ネ部材18を外してからロー付けを行わなければならな
かった。つまり、パーツの仕入れから製品までの工程
は、図13に示すようになり、ロー付け処理(ステップ
3)の後のパーツ組み立て工程では、図9のようにロッ
ク部材15を組み立ててからさらに、つまみ部19が外
れないように、かしめなければならない。このように、
仕入れたパーツを分解して、再度、組み立てなければな
らず、特に、アクセサリー用パーツは、小さいものが多
いので、生産性が悪かった。そこで、本発明が解決しよ
うとする課題は、ロー付け処理のように高温になっても
品質が変化しないアクセサリー用パーツを提供すること
である。それによって、アクセサリーの生産性を向上す
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のアクセサリー用
パーツは、第1部材と、この第1部材に対して相対移動
可能に設置された第2部材と、第1および第2部材の間
に介在し両部材に対して弾性力を作用させるバネ部材と
を備えた貴金属製のアクセサリー用パーツにおいて、上
記バネ部材が、耐熱性の析出硬化型超合金製であること
を特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】図1、図2に示す第1実施例は、
従来例と同様に、ブローチ1に用いられるピンのロック
部材5である。ロック部材5は、第1部材である外筒部
材6と、その内部に挿入された第2部材である芯部材7
と、外筒部材6と芯部材7との間にに設置されるバネ部
材8と、芯部材7の後端部に結合したつまみ部材9で構
成される。そして、バネ部材8が耐熱性の析出硬化型超
合金製であることと、つまみ部材9と芯部材7をネジ結
合でなく、かしめによって行っている以外は従来例のロ
ック部材15と同様である。外筒部材6にはピン4が出
入りできる大きさのスリット12と、装飾部2と接続す
る接続部11が形成され、ロック機構も、従来と同様で
あるので、詳細は省略する。バネ部材8を形成する材質
は、耐熱性の析出硬化型超合金であり、その組成は表1
に示す。
【表1】
【0006】このような組成の金属に析出硬化処理を行
なった後、バネ材として加工し、析出硬化型超合金製の
耐熱性バネ部材8を得る。 (素材の硬度試験)金属は、加工によって硬度が変化す
るので、実際に用いるバネ部材の形状に加工することに
よって、加工前よりもさらに硬度が高くなるが、ここで
は、板状サンプルを用いて、硬度試験を行った。 サンプルの成形 析出硬化型超合金製の1mmφの線材を圧延し、幅1.8
mm、厚さ0.4mmの板状サンプルとする。 試験方法 ビッカース硬度試験およびロックウェル硬度試験方法。 試験1 ブランク(高温処理無し)と高温処理後のサンプルにつ
いてロックウェル硬度を測定した。ここでの高温処理と
は、850°C下に60秒放置することである。 試験2 バネの素材として従来用いられていた、ステンレス(S
US304)と、発明に用いるの耐熱合金との耐熱性を
比較するため、上記試験と同様に成形したサンプルを各
温度下にさらしてから、ビッカース硬度を測定した。
【0007】測定結果
【表2】 試験1の結果は表2に示すようになり、850°C下に
おいても、ロックウェル硬度は、ほとんど変化しなかっ
た。試験2の結果は、図7に示すようになり、SUS3
04が、温度と共に硬度が下がり、800°Cでは、常
温時の約10%まで落ちてしまうのに対し、耐熱合金
は、ほとんど変化しないことが解った。通常、ロー付け
を行うと、800°C〜850°Cとなるが、上記のよ
うな耐熱性の素材でバネ部材8を形成しているので、ロ
ック部材5を分解せずに装飾部2にロー付けしても、バ
ネ性が無くなることはない。このため、アクセサリーの
製造工程が、図2に示すフローのようになり、従来例と
比較して工程が短縮される。特に、時間のかかる2工程
を省略することができるので、時間短縮と、生産性の向
上は大きい。
【0008】図3(a)、(b)に示す第2実施例は、
装飾部23と挟み部材24とからなるタイバー13であ
る。挟み部24が、第1部材24aと第2部材24bと
を軸26で回転自在に連結し、軸26には耐熱性超合金
製のバネ部材25を設置した本発明のパーツである。バ
ネ部材25を備えて組み立てた挟み部材24を仕入れた
ら、装飾部23とロー付け部27で接続するだけで、タ
イバー13ができる。従来なら、挟み部24を、第1部
材24a、第2部材24b、バネ部材25、軸26の4
個の部材に分解しなければならなかった。もちろん、ロ
ー付け処理後の組み立て工程も不要である。
【0009】図4に示す第3実施例は、上記実施例のバ
ネ部材と同様の材質からなる、バネ部材30を組み込ん
だイヤリングの止め金具29である。第1部材29a、
第2部材29b、バネ部材30等に分解せずに、装飾部
28にロー付けしてイヤリング14とすることができ
る。図5、図6に示す第4実施例は、チェーンのネック
レス等に用いる止め金具として、チェーンの一方の端に
取り付ける引き環40である。この引き環40は、両端
が開放した管を一部切り欠いたリング状をした外筒31
と、内部に渡る棒部材32とで、環を形成されている。
棒部材32は、外筒31の内部に設置したバネ部材33
によって、外筒31一方の開放端から外に向かって押圧
され、他方の開放端から外筒31の中に進入して引き環
31を閉じている。また、外筒31にはスリット37が
形成され、棒部材32に形成した突起部32aが突出し
ている。この突起部32aを移動させることによって、
棒部材32をバネ部材33のバネ力に抗して移動させ、
引き環40を開口させて、チェーンネックレスの他方の
端に取り付けられた連結環38を脱着するのである。
【0010】この引き環40の内部に設置されているバ
ネ部材33は、他の実施例のバネ部材と同様耐熱性の超
合金でできているので、装飾用のチェーン36をつなぐ
連結環35を引き環40の連結部34の孔に通して、ロ
ー付けしても、バネ特性が損なわれることがない。従来
は、引き環40を分解して、バネ部材33を外してから
ロー付けを行うようなことは困難過ぎるので、連結環3
5をロー付けすることは諦めて、単に環を閉じていただ
けであった。このため、チェーン36が引っ張られる
と、連結環35が開いてしまうこともあったが、本実施
例のように、ロー付けができれば確実な連結ができるよ
うになる。
【0011】
【発明の効果】本発明のアクセサリー用パーツは、耐熱
性のバネ部材を用いているので、高温になってもバネ特
性が変化することがない。このようなパーツを用いるこ
とによって、ロー付け処理のように高温になる熱処理を
行う場合にも、パーツを分解して、バネ部材を取り外す
必要が無くなった。このため、パーツの分解工程と、最
組み立て工程が不要となり、アクセサリーの製造工程が
簡略化され、生産性が向上した。また、従来ロー付けが
できなかった箇所にもロー付けができるようになり、確
実な結合ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面図である。
【図2】第1実施例のアクセサリー製造工程のフローチ
ャートである。
【図3】第2実施例の斜視図で、(a)は完成品、
(b)はロー付け前の状態である。
【図4】第3実施例の斜視図である。
【図5】第4実施例の平面図である。
【図6】第4実施例の断面図である。
【図7】試験2の測定結果を示すグラフである。
【図8】一般的なブローチの斜視図である。
【図9】従来例のパーツの斜視図である。
【図10】従来例の断面図で、ピンをロックしている状
態である。
【図11】従来例の断面図で、ピンを開放する状態であ
る。
【図12】従来例のパーツの分解図である。
【図13】従来例のアクセサリー製造工程のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
6 外筒部材 7 芯部材 8、25、30、33 バネ部材 24a、29a 第1部材 24b、29b 第2部材 31 外筒 32 棒部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材と、この第1部材に対して相対
    移動可能に設置された第2部材と、第1および第2部材
    の間に介在し両部材に対して弾性力を作用させるバネ部
    材とを備えた貴金属製のアクセサリー用パーツにおい
    て、上記バネ部材が、耐熱性の析出硬化型超合金製であ
    ることを特徴とするアクセサリー用パーツ。
JP20908595A 1995-07-24 1995-07-24 アクセサリー用パーツ Expired - Lifetime JP2707434B2 (ja)

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JPH0928423A JPH0928423A (ja) 1997-02-04
JP2707434B2 true JP2707434B2 (ja) 1998-01-28

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