JP2707167B2 - 電動式射出成形機における金型保護方法及び装置 - Google Patents

電動式射出成形機における金型保護方法及び装置

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/84Safety devices
    • B29C45/844Preventing damage caused by obstructions or foreign matter caught between mould halves during mould closing, e.g. moulded parts or runners

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形機の型締機
構がサーボモータで駆動される電動式射出成形機におけ
る金型保護方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機における型締工程において
は、金型間に成形品等の異物が残留したまま型締を行う
と、金型を破損するおそれがあるため、金型がタッチす
る位置より少し前の位置よりいわゆる金型保護区間を設
けて、この金型保護区間において、金型を移動させるサ
ーボモータにトルクリミットをかけその出力トルクを制
限して、金型を低トルクで移動させ金型タッチさせるよ
うにしていた(特開昭61−114834号公報、特開
昭63−286315号公報参照)。こうすることによ
って、成形品の落下不備により金型間に成形品等の異物
が残留したままの状態で金型を移動させても、金型等に
大きな衝撃力を与えて金型及び成形品の破損を生じない
ようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなサーボモ
ータを用いての金型保護では、通常、金型保護開始位置
に来たときタイマーをスタートさせて、タイムアップす
るまでにNC側から金型タッチ位置までの位置決め完了
が行なわれたかどうかを判断している。しかし、この方
法では異物が残留している金型を挟んだ後でもタイマー
がタイムアップするまでは弱いけれどもさらに型締力を
加えてしまうと共に、事象の発生から判断までに時間が
かかって即応性に欠ける。さらに、金型保護区間に至る
までの金型移動は高速に行い金型保護開始位置から低速
にして作業能率を高めようとしても、トルクリミットが
かけられている金型保護区間ではサーボモータの制動が
きかず、金型や該金型を固定している可動プラテンの慣
性のため、モータのトルクより該慣性が上回り、金型保
護開始点で速度が十分減速されないまま金型の衝突を招
くおそれもあった。
【0004】そこで、本発明は、型締工程において成形
品等の異物が残留している金型を挟んだことを速やかに
検出し即座に金型の移動停止を行うことのできる金型保
護方法及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、型締機構に係
るサーボ回路の速度ループに対し外乱推定オブザーバを
組み、該外乱推定オブザーバによって推定された外乱
ルクの大きさが設定値以上か判断手段で判断し、設定値
以上であると、金型内に異物が残留している状態で金型
を駆動していると即座に検出し、アラームを出力しサー
ボモータを停止させる手段を設けることによって上記課
題の解決を図ったものである。
【0006】
【作用】外乱推定オブザーバを組めば、外乱トルクを推
定することができる。そこで、型閉じ工程において異物
が残留した金型を挟んだときに発生するトルク変動を外
乱トルクとみなし上記オブザーバで推定される外乱トル
クが設定値以上に達したときは、成形品の落下不備等に
より異物が残留している金型を型閉じ工程で挟んだとし
て、その金型の移動を即座に停止する。そして、上記設
定値の大きさを機構部の耐強度に合わせて設定しておけ
ば、金型または成形品を破損するトルクが発生する前
に、異物が残留している金型を型閉じ工程で挟んだこと
を検出することができる。
【0007】
【実施例】図2は、位置に対し比例(P)制御を行い、
速度に対し比例,積分(PI)制御を行う射出成形機の
型締用サーボモータについてのサーボモータ制御系のブ
ロック線図であり、伝達関数10のKPは位置ループに
おけるポジションゲイン、伝達関数12は速度ループに
おける伝達関数で、K1は積分定数、K2は比例定数で
ある。また、伝達関数14,16はモータの伝達関数
で、Ktはトルク定数、Jはイナーシャであり、伝達関
数18は速度θ′を積分して位置θを算出する伝達関数
である。また、TLはサーボモータにかかる負荷の大き
さによって変動する外乱トルクである。
【0008】位置指令値θrから現在位置θのフィード
バック値を減算し、その差の位置偏差ε(=θr−θ)
にポジションゲインKP を乗じ、速度指令値Vc を求
め、該速度指令値Vc と実速度θ′との差(速度偏差)
によってPI制御を行ってトルク指令値としての電流指
令値Iを求め、該電流指令値Iによりモータを駆動す
る。するとモータは速度θ′で回転し、この速度θ′を
積分して現在位置θが求められる。
【0009】この図2に示すサーボ系に対して外乱推定
オブザーバを組む。図3は、サーボモータにおけるオブ
ザーバ対象のモデルのブロック図で、符号14は図2に
示すサーボモータのトルク定数Ktの伝達関数、16a
は図2における伝達関数16を分割し、イナーシャJの
伝達関数16aと積分項16bに分けたものである。こ
の図3において、Iは入力としてのトルク指令、θ′,
TL は状態変数としての速度,外乱トルクを意味する。
【0010】この図3のモデルにおいて、状態変数
θ′,TL に対する状態方程式は次のとおりになる。
【0011】 θ″=(1/J)・TL +(Kt/J)・I ・・・・・(1) TL ′=0 ・・・・・(2) なお、上記(1)式においてθ″は加速度、(2)式に
おいてTL ′は外乱トルクの時間的変化度を意味する
が、短い時間では外乱トルクTL には変化がないとして
上記(2)式のとおりTL ′=0と仮定している。
【0012】上記(1)及び(2)式で示す方程式よ
り、オブザーバを組む一般的な手法により、速度θ′,
外乱TL を推定する同一次元オブザーバを組むと図1に
符号50で示すオブザーバとなる。この外乱推定オブザ
ーバ50の項52,53のK3,K4 は外乱推定オブザ
ーバのパラメータであり、項51は実際にサーボモータ
に出力されるトルク指令としての電流指令値Iに乗じる
パラメータの値で、モータのトルク定数Ktをイナーシ
ャJで除した値である。54は積分項である。
【0013】そしてこの図1のオブザーバ50の項53
の出力xがTL /Jとなる。このことを以下に説明す
る。 まず、[I・Kt +TL ]・[1/(J・S)]=θ′ ・・・・・(3) [I・(Kt /J)+(θ′−v)K3 +(θ′−v)K4 /S)](1/S)=v ・・・・(4) (なお、vは積分項54の出力で推定速度である) 上記(3)式より I=(θ′・J・S−TL )/Kt ・・・・・(5) そこで(4)式に(5)式を代入し整理すると、 (θ′・J・S−TL )/J+(θ′−v)K3 +(θ′−v)(K4 /S)=v・S ・・・・・(6) また、 S(θ′−v)+(θ′−v)・K3 +(θ′−v)(K4 /S)=TL /J ・・・・・・(7) この(7)式より (θ′−v)=(TL /J)・[1/(S+K3 +(K4 /S)] ・・・・・(8) 上記(8)式より項53の出力xは次の(9)式で示さ
れる。
【0014】 x=(θ′−v)・(K4 /S) =(TL /J)・[K4 (S2 +K3 ・S+K4 )] ・・・・・(9) そこで、上記(9)式において、パラメータK3 ,K4
を制御系が安定するように選択すると、 x=TL /J ・・・・・(10) となり、外乱トルクTL をイナーシャJで除した値が推
定される。
【0015】こうして、外乱推定オブザーバ50によっ
て得られた外乱TL に比例した値x(=TL /J)に項
60のパラメータJ・A(Jはイナーシャ,Aは単位系
を合わせるための定数)を乗じれば外乱トルクy=TL
が推定される。この推定外乱トルクy=TL と異物が残
留している金型を挟んだことを検出するために設定され
た設定値Tsを比較器62で比較した結果、推定外乱ト
ルクyが大きければ、アラームを出力し速度ループの積
分器の値を「0」とすると共に以後の速度指令Vcを
「0」にして型締用のサーボモータを停止させる。
【0016】異物が残留している金型を挟んだことを検
出するために設定する上記設定値Tsは型締機構の静摩
擦よりも大きく、かつ、金型や成形品の破壊限界よりも
小さい値に設定する。これにより、型閉じ工程におい
て、金型や成形品が破壊される前に確実に異物が残留し
ている金型を挟んだことを検出し、モータを停止させる
ことができる。
【0017】本発明において使用するサーボモータの出
力トルク、速度、位置を制御するサーボ制御をマイクロ
プロセッサと制御プログラムによりソフト制御するよう
にしたデジタルサーボによる制御方式を図4によって示
す。
【0018】図4は本発明の一実施例の要部ブロック図
で、同図において符号1はスクリュー、2は固定プラテ
ン、3は可動プラテンで、上記固定プラテン2及び可動
プラテン3にはそれぞれ金型m1 ,m2 が取り付けられ
ている。上記可動プラテン3はサーボモータMにより図
4中左右に移動させられるようになっている。4は上記
サーボモータMのモータ軸に取り付けらた位置・速度検
出器としてのパルスコーダである。5はシリンダであ
る。
【0019】さらに、20は射出成形機を制御するため
のNC装置で、該NC装置20はNC用CPU31,P
MC(プログラマブルマシンコントローラ)用CPU3
2を有し、NC用CPU31には制御プログラムを格納
したROM37,及び、データの一時記憶等に利用され
るRAM38がバス45で結合され、又、PMC用CP
U32にはシーケンスプログラムを格納したROM3
9,データの一時記憶等に利用されるRAM40がバス
45で結合されている。34はBACで、NCプログラ
ムや各種設定値を記憶しNC用CPU31及びPMC用
CPU32が共にアクセスできる共有RAM35,及
び、上記NC用CPU31,PMC用CPU32がバス
45で接続され、該BAC34で使用するバスを制御す
るようになっている。又、該BAC34にはオペレータ
パネルコントローラ41を介してCRT/MDI42が
接続されている。
【0020】33は射出成形機の各軸のサーボモータの
出力トルク,速度,位置の制御、即ち、サーボ制御用の
CPUで、該CPU33にはバス45でデータの一時記
憶に利用するRAM43,入出力回路44及びサーボ制
御用の制御プログラム等を記憶するサーボ共有RAM3
6が接続され、該サーボ共有RAM36にはNC用CP
U31がバス接続されている。
【0021】上記入出力回路44にはドライバ(D/A
変換器を含む)7を介して電力増幅器6が接続され、該
電力増幅器6の出力で型締用サーボモータMを駆動する
ようになっている。また、入出力回路44には電力増幅
器6の出力、即ち、型締用サーボモータMの駆動電流を
A/D変換器9で変換した駆動電流値データと、パルス
コーダ4の出力とが入力されるようになっている。
【0022】以上のような構成において、射出成形機を
稼動させると、NC装置20は、PMC用CPU32が
ROM39に格納されたシーケンスプログラムによりシ
ーケンス制御を行い、NC用CPU31が共有RAM3
5に格納されたNCプログラムによって、射出成形機の
各動作の制御を行い、各軸のサーボモータに対し移動指
令をサーボ共有RAM36に出力し記憶させる。サーボ
用CPU33は、この各軸毎の移動指令に対し、各軸毎
のサーボモータの位置制御,速度制御,トルク制御を行
うこととなる。例えば、型閉じ指令がサーボ共有RAM
36に入力されると、サーボ用CPU33は、この移動
指令値からパルスコーダ4からのフィードバックパルス
を減算し、位置偏差量εを求め、この位置偏差量にポジ
ションゲインKP を乗じて速度指令を求め、該速度指令
から、上記パルスコーダで検出されるサーボモータMの
現在速度を減じて速度偏差を求め、速度ループ処理を行
って、サーボモータMへの電流指令値を求め、この電流
指令値とA/D変換器9,入出力回路44を介して入力
される現在のサーボモータMの駆動電流値との差により
電流ループ処理を行って、入出力回路44,ドライバ7
を介して電力増幅器6に出力し、型締用サーボモータM
を駆動することとなる。
【0023】図5は、上記NC装置20のサーボ用CP
U33がNC用CPU31からの指令を受けて位置,速
度ループ処理周期毎実施する処理のフローチャートであ
る。
【0024】NC装置20から出力される位置指令とサ
ーボモータMに取付けられたパルスコーダ4によって検
出される現在位置(位置のフィードバック値)より、従
来と同様に位置ループ処理を行って速度指令値Vcを算
出する(ステップS101)。次に、パルスコーダ4に
よって検出される可動プラテン3の現在位置が金型保護
区間内にあるかどうかを判断する(ステップS10
2)。すなわち、上記現在位置が金型保護開始位置を越
えたか、また、金型タッチ位置に達したかどうかを判断
する。金型保護区間に到達してないか或いは上記区間を
越えたときは、ステップS109に移行し、ステップS
101で求めた速度指令値Vcとパルスコーダ4から得
られるサーボモータMの実速度より、従来と同様に速度
ループ処理を行い、トルク指令値としての電流指令値I
を算出し、且つこの算出した電流指令値Iを実速度θ′
と共にレジスタに記憶して(ステップS109)、電流
ループにトルク指令値としての電流指令値Iを引き渡し
(ステップS110)、当該周期の処理を終了する。
【0025】一方、現在位置が金型保護区間にあるとき
は、次に、アラーム発生についてのフラグFが立ってい
る(「1」)か否か判断する(ステップ103)。な
お、このフラグFは初期設定で「0」に設定されてお
り、型締工程において異物が残留する金型を挟んだこと
が検出されない間は「0」の状態を維持している。ここ
で該フラグFが「1」でなければ、図1に示す外乱推定
オブザーバ50及びブロック61の処理を実行し、推定
外乱トルクyを求める(ステップS104)。この推定
外乱トルクyを求めるには当該周期の前の周期(フラグ
F=0の状態)に求めレジスタ等に一時記憶しておいた
電流指令値I及び実速度θ′を呼び出して図1に示す外
乱推定オブザーバ50に入力することにより行う。な
お、このステップのサブルーチンについては後述する。
それから、こうして求めた推定外乱トルクyが、異物が
残留している金型を挟んだことを検出するために設定さ
れた閾値Tsより大きいか否か判断し(ステップS10
4)、それが閾値Tsより小さければ、ここからステッ
プS109に移行して、ステップS101で求めた速度
指令値Vcとパルスコーダ4からの位置データを処理し
て得たサーボモータMの実速度より、従来と同様に速度
ループ処理を行い電流指令値I(トルク指令値)を算出
し、且つこの算出した電流指令値Iを実速度θ′と共に
レジスタに記憶したうえで、電流ループに該電流指令値
Iを引き渡し(ステップS109,S110)、当該周
期の処理を終了する。
【0026】一方、ステップS105で算出された推定
外乱トルクyが閾値Ts以上のときには、異物が残留す
る金型を挟んだことが検出されたとしてアラームを出力
し(ステップS106)、フラグFを「1」にセットし
(ステップS107)、そして速度指令値Vcを
「0」、速度ループの積分器を「0」にしたうえで(ス
テップS108)速度ループ処理を行う(ステップS1
09)。この速度ループ処理において電流指令値Iを求
め、これを電流ループに引渡す。また、このステップで
上記求めた電流指令値Iを実速度θ′と共にレジスタに
記憶する。こうして速度指令値Vcが「0」で速度ルー
プの積分器が「0」となるので、速度ループ処理によっ
て出力される電流指令値は速度フィードバックによる型
閉じ方向と逆方向の電流指令値(トルク指令値)となる
ので、サーボモータMは急速に停止することになる。ま
たは、非常停止状態にし、型閉め動作を終了させること
もできる。すなわち、電力増幅器6と型締用サーボモー
タのU,V,W相の各巻線端子との接続をオフにし、U
相端子とV相端子,V相端子とW相端子,W相端子とV
相端子を抵抗を介してそれぞれ接続することによって非
常停止状態とすることによって型閉め動作を終了させ
る。
【0027】その次の周期からはフラグFが「1」にセ
ットされているから、ステップS103からステップS
108へ移行し、ここで速度指令を「0」,速度ループ
の積分器を「0」として速度ループ処理を行い、そして
電流指令値I(トルク指令値)を求め(ステップS10
9)、電流ループに引渡して(ステップS110)当該
周期の処理を終了することとなる。
【0028】上記図5のフローチャートにおけるステッ
プS104(オブザーバ処理)のサブルーチンについて
図6のフローチャートに示す。これは図1に示された外
乱推定オブザーバ50の動作を説明するものである。処
理が図5のフローチャートにおけるステップS104に
到達すると、まず、入力された前周期の電流指令値Iに
パラメータKt /Jをかけた値をレジスタR1 に記憶す
る(ステップS201)。次に前周期の実速度θ′とア
キュムレータA(v) に記憶されている推定速度(前周期
の推定速度vである)との差{θ′−A(v) }にパラメ
ータK3 をかけた値をレジスタR2 に記憶する(ステッ
プS202)。そして上記前周期の実速度θ′とアキュ
ムレータA(v) に記憶されている推定速度との差{θ′
−A(v)}をアキュムレータA1 に蓄積することで積分
を行う(ステップS203)。それから、アキュムレー
タA1 に蓄積されている値にパラメータK4 をかけた値
をレジスタR(x) に記憶する(ステップS204)。次
に、アキュムレータA(v)に対し、ステップS201,
S202,S203でそれぞれ求めレジスタに格納した
値R1 ,R2 ,R(x) を蓄積する。以上の処理を行って
から、ステップS204で求めたR(x) にイナーシャ
J、定数Aをかけて推定外乱トルクyを求めレジスタR
(y) に格納する。そうして、図5のフローチャートにお
けるステップS105に帰る。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、型締機
構に係るサーボ回路の速度ループに対し外乱推定オブザ
ーバを組み、該外乱推定オブザーバによって推定された
外乱の大きさが設定値以上になったとき、金型内に異物
が残留している状態で金型を駆動していると即座に検出
することによって、金型や成形品の破損を完全に回避す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外乱推定オブザーバのブロ
ック図である。
【図2】サーボモータ制御系のブロック図である。
【図3】外乱推定オブザーバを組むモデルのブロック図
である。
【図4】本発明において型締用サーボモータの制御に使
用するデジタルサーボを示す要部ブロック図である。
【図5】デジタルサーボのプロセッサが行う本実施例の
位置,速度ループ処理及び外乱推定オブザーバ処理のフ
ローチャートである。
【図6】外乱推定オブザーバ処理についてのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2 固定金型 3 可動金型 4 パルスコーダ 20 NC装置 50 外乱推定オブザーバ M 型締用サーボモータ I トルク指令値としての電流指令値 TL 外乱トルク θ′ サーボモータの実速度 y 推定外乱トルク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボモータを駆動制御して型締機構を
    駆動する電動式射出成形機における金型保護方法であっ
    て、上記サーボモータを駆動制御するサーボ回路の速度
    ループに対し外乱推定オブザーバを組み込み、該外乱推
    定オブザーバによって外乱トルクを推定し、該推定外乱
    トルクの値が設定値以上になったときに、金型内に異物
    が存在しているとしてアラームを出力し、上記サーボモ
    ータを停止させるようにした電動式射出成形機における
    金型保護方法。
  2. 【請求項2】 サーボモータを駆動制御して型締機構を
    駆動する電動式射出成形機における金型保護装置であっ
    て、上記サーボモータに掛かる外乱トルクを推定する外
    乱推定オブザーバと、該外乱推定オブザーバで推定され
    た外乱トルクが設定値以上か判断する判断手段と、該判
    断手段で推定外乱トルクが設定値以上と判断されたとき
    アラームを出力し上記サーボモータを停止させる手段と
    を備えた電動式射出成形機における金型保護装置。
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