JP2706947C - - Google Patents

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JP2706947C
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card
pattern
recording pattern
substrate
protective layer
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Kyodo Printing Co Ltd
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Kyodo Printing Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、カードの中に記録された情報を、光学的に読み出す光カードに関
し、量産性のあるカード構造をもち、特に、読出し専用の光カードに有効に利用
することができる技術に関する。 (従来の技術) 光カードは、コンパクトで持ち運び性に優れ、しかも、大きな記憶ないしは記
録容量をもつ記録媒体である。その光カードには、読出し専用のROM型のもの と、追加の記録が可能なDRAW型のものとの二つのタイプが知られている。R
OM型のものには、特に、構造が単純で安価であることが望まれる。 第4図は、従来の読出し専用の光カードの断面構造を示している。光カード1
0は、一面にハードコート層12を有する透明な表基板14と、表基板14の他
方の面に形成された記録パターン16と、記録パターン16の側に接着剤の層1
8を介して重ね合わせる裏基板20とを有する。読取り光30を入射する側を表
としたとき、光カード10の表面はハードコート層12によって保護され、また
、カード内部の記録パターン16は裏側の裏基板20によって保護されている。
なお、光カード10の裏面、すなわち、裏基板20の外側の面20aには、印刷
等によってデザインあるいはカード名などの識別パターンが入れられる。 ところで、こうした光カード10を製造する場合、大容量化という点から記録
パターン16の大きさがたとえば10μm程度と微細化し、その加工に、たとえ
ばフォトリソグラフィによるエッチング技術が利用されるようになっている。そ
のため、通常の工場の環境の中で製造される裏基板20に対し、透明な表基板1
4側の加工は、いわゆるクリーンルームなどの非常にクリーンな環境の中で行な
われる。そして、互いに異なる環境下で製造した裏基板20と表基板14とを重
ね合わせて接着した後、カードの形状に加工して光カード10を得ている。 (発明が解決しようとする課題) 従来一般の光カード10にあっては、構成部材が多いことから、カードの構造
が複雑でその製造もかなり大変である。そのため、カード自体を安価にすること
が困難である。 しかもまた、互いに異なる環境の中で製造される、裏基板20および表基板1
4のストック性あるいは一時的な保存性に難点がある。光カードには大量性が要
求される反面、同じ記録内容を有するものについても、異なる識別パターンを入
れることが必要であり、往々にして、たとえば加工が面倒な表基板14の方を一
時的にストックせざるをえないのである。 この発明は以上の点を考慮してなされたものであり、カードの構造が単純で安
価に製造することができ、しかも、ストック性にも優れた光カードを提供するこ
とを目的とする。 (発明の概要) この発明では、光透過型のカード基板の一面の記録パターンを、被膜である保
護層で保護するようにしている。保護層は、種々の塗布法によって容易に形成す
ることができる。その材料としては、透明な樹脂、あるいは着色材を混入した不
透明な樹脂のいずれをも用いることができる。また、たとえば、一般の熱硬化型
、あるいは酸化重合型、さらには、紫外線硬化型の各種の樹脂、さらにまた、二
酸化ケイ素などの無機材料をも用いることができる。その中でも、アルカリや酸
に強く、しかも、水分を通さない材料を選択するのが好ましい。 こうした保護層は、たとえば1〜数十μm程度と薄いにもかかわらず、記録パ
ターンを有効に被い、保護するので、従来例における裏基板を省略した構造を得
る。そして、この保護層を有する構造は、カードのストック性をも向上する。 また一方、カードを識別するマークを含む識別パターンについては、その中の
共通事項、たとえば、そのカード名を記録パターンと同じ材料によって予めカー
ド基板に形成し、また、残りの事項をカード基板の表裏の少なくとも一方の面、
好ましくは印刷適正のより高い保護層の表面に印刷によって設けることができる
。この印刷時、カード基板は、表裏がハードコート層および保護層によって共に
保護されているので、損傷を受けることはない。 さらにまた、識別パターンについては、カード基板とは別の粘着シート上に予
め印刷等によって設けておき、その粘着シートを保護層の上に貼り付けるように
することもできる。 (実施例1) 第1図(A)および(B)において、光カード100のカード基板140が、
従来例における表基板14に相当する。カード基板140はポリカーボネートか
らなる厚さ0.5mmの透明なシートであって、表裏に互いに平行、かつ平面性の
高い第1の面141および第2の面142を有する。このカード基板140は、
光カード100の支持体として、持ち運びに対して充分な機械的強度をもち、し
かも、読取り時にカード表面のキズや汚れ等を拾わない、いわゆるアウトフォー
カス機能を生じることが必要である。 カード基板140の第1の面141には、下地膜としてプライマー層143、 その上にハードコート層120が塗布し形成される。プライマー層143は、ハ
ードコート層120のカード基板140に対する接着性を高めるための層であり
、また、ハードコート層120は、表面強度を上げてキズや汚れを生じるのを防
ぐための層である。したがって、ハードコート層120は必須の層であるが、プ
ライマー層143の方は省略可能な層である。 また、カード基板140の他方の第2の面142には、下地膜としてのアンカ
ー層144、その上に光反射性の高い金属あるいは合金からなる記録パターン1
60が形成されている。光カード100がROM型であるため、この記録パター
ン160には、プリフォーマットのほか、記録情報の内容も含まれている。記録
パターン160の材料として、一般にはAlを用いるが、そのほか、Cu、Ag
、Au、Ni、Co、Fe、CrあるいはSn等を用いることもできる。こうし
た記録パターン160の厚さは、たとえば0.1μm程度と非常に薄い。記録パ
ターン160は、カード基板140の中央領域に部分的に設けられている。ここ
では、記録パターン160を形成しないカード基板140の周辺部に、記録パタ
ーン160形成用の材料を残し、そのカード名60を形成するようにしている。 記録パターン160およびカード名60を含むカード基板140の第2の面1
42は、さらに保護層50によって被われる。保護層50は、記録パターン16
0等を被うことによって、それを外部から保護するための被膜であり、その厚さ
は、たとえば1μm程度でも充分である。この場合、保護層50の塗布材料とし
て、アクリル‐シリコーン樹脂塗料の中に、黒色の着色材であるカーボンブラッ
クを分散した材料を用いている。保護層50が不透明な暗色系であるため、400
〜850nmにおける絶対反射率は、記録パターン160の部分で80%以上、パ
ターンのない黒色の部分で4.5%以下となり、読取りの上でも好結果を得ること
ができた。しかもまた、そうした反射率の大きなちがいは、識別パターン60を
も目立つ存在とし、光カード100自体の外観的な価値をも高めることになった
。 なお、光カード100には、そのカード名60のほか、発行者名、データの内
容、注意書き等の他の識別パターンも入れられるが、それらは、印刷適正の高い
保護層50の表面に印刷した。 第3図(A)〜(C)は光カード100の製造プロセスを概略的に示す工程図 である。 まず、第3図(A)に示すように、厚さ0.5mmのポリカーボネート製の透明
なカード基板140を用意し、その第1の面141の上に、プライマー層143
、ついでハードコート層120を順次形成する。いずれもスピンコートするが、
塗布後、プライマー層143は風乾、また、ハードコート層120は加熱して焼
付けを行なう。こうして得たハードコート層120は、パターン形成のプロセス
に入る前に、カード基板140を保護することにもなる。 ついで、第3図(B)に示すように、カード基板140の第2の面142側に
、蒸着用のアンカー層144を形成した後、そのアンカー層144の上にアルミ
ニウム層146を厚さ0.1μm程度蒸着する。勿論、このアルミニウム層14
6は、記録パターン160およびカード名60の形成用である。 そして、第3図(C)に示すように、通常のフォトエッチング処理によって、
アルミニウム層146をパターニングし、プリフォーマットを含む記録パターン
160、および識別パターンとしてのカード名60の各パターンを得る。この後
、黒色塗料をスピンコート、ついで、その焼付けを行なうことによって、保護層
50を形成し、前記第1図(A)および(B)に示すような光カード100を完
成した。 (実施例2) 第2図に示す光カード200では、実施例1の光カード100と同様な構成を
有する本体210の上に、さらに粘着シート300を貼り付けるようにしている
。貼り付け前において、粘着シート300は、たとえばポリエステル製などのシ
ート基材310と、シート基材310の一面に塗布されたアクリル系などの粘着
剤の層320と、その層320の粘着面を被う剥離紙(図示しない)とを有する
。この粘着シート300には、オフセット印刷、シルク印刷等の一般の印刷を行
なうことができる。そこで、この粘着シート300のシート基材310の他方の
面に、会社名、カードのデザイン等の識別パターン600を多色刷りして準備し
ておく。そして、その印刷した粘着シート300を、剥離紙を剥離して保護層5
0の上に簡単に貼り付けることができる。保護層50が黒色であるので、シート
基材310は透明とし、印刷を白色などの目立つ色で行なうと良い。 なお、シート基材310として、それ自体の内部が染色、あるいは、着色材の
分散により着色されたもの、さらに、その表面が印刷や塗布法によって着色され
たり、金属薄膜が形成されて金属光沢を有するもの、等をも用いることができる
。また、シート基材310の材料としては、ポリエステル以外に、塩化ビニル、
合成紙、ポリフッ化ビニル、ポリプロピレン、紙、布、アセテート、セロハン、
ポリエチレン、ポリイミド、ポリカーボネート、金属箔、ゴムシート等を用いる
ことができる。さらに、粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系、
ポリビニルエーテル系、ポリウレタン系等のものがある。粘着シート300自体
は、貼ってからカード形状に切断しても良いし、カード形状に加工したものを貼
り付けるようにしても良い。さらにまた、請求項には記載されていないが、スト
ック性の点に問題がなければ、粘着シート300自体を保護層50の代わりに用
いることによって、保護層50を省略することもできる。 (発明の効果) この発明によれば、記録パターンの上を塗布によって形成可能な保護層で被う
ようにしているので、カードの構造を単純化することができ、しかもまた、スト
ック性の自由度をも増すことができ、したがって、カードを安価に提供すること
ができるという利点、さらに、カード識別のための識別パターンを目立つ存在と
し、カードの価値を高めることができるという利点をも得ることができる。 なお、この発明は、書込みが全くできない完全なROM型のものだけでなく、
一部について追記が可能なものにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の第1の実施例を示す図であって、(A)が断面図、(B)
が平面図、 第2図はこの発明の第2の実施例を示す断面図、第3図(A)〜(C)は第1
の実施例の製造プロセスを示す工程図、 第4図は従来例を示す断面図である。 100,200・・・光カード、120・・・ハードコート層、140・・・カード基
板、141・・・第1の面、142・・・第2の面、160・・・記録パターン、50・・・
保護層、60,600・・・識別パターン、300・・・粘着シート、310・・・シー ト基材、320・・・粘着剤の層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 互いに平行な第1の面および第2の面の2つの面をもつ光透過性のカー
    ド基板と、このカード基板の第1の面を被うハードコート層と、カード基板の第
    2の面に部分的な広がりをもって形成され、少なくともプリフォーマットをもつ
    パターンであって、第1の面側から入射される読取り光に対して高い反射性を有
    する材料からなる記録パターンと、カード基板の第2の面上、前記記録パターン
    を形成しない部分に、前記記録パターンと同じ材料で形成されたパターンであっ
    て、そのカードを識別するマークを含む識別パターンと、記録パターンおよび識
    別パターンを含む第2の面を被う保護層とからなり、その保護層は、着色した樹
    脂材料によって形成され、前記記録パターンおよび識別パターンの背景となり、
    その保護層がない場合に比べて、それら記録パターンおよび識別パターンとそれ
    らを形成しない部分との反射率のちがいを大きくし、それら記録パターンおよび
    識別パターンを前記カード基板の中に目立たせる、光カード。 2. 前記記録パターンは、カード基板の中央領域に部分的に設けられ、その
    記録パターンを形成しないカード基板の周辺部に、前記識別パターンがある、請
    求項1に記載の光カード。 3. 前記着色した樹脂材料からなる保護層は、暗色系である、請求項1ある
    いは2に記載の光カード。

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