JP2706880B2 - 成形品の製造方法及び成形型 - Google Patents

成形品の製造方法及び成形型

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は成形型に金具等をセッ
トした状態でゴム等の成形材料を注入して所定形状に成
形することにより得られる成形品の製造方法及びその製
造に用いる成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】この種成形品の一種に、自動車のクラン
クシャフト等の回転軸に取り付けられて同回転軸の捩り
振動を吸収するトーショナルダンパがあり、このものは
従来一般に次のようにして製造されていた。
【0003】図3はこのトーショナルダンパの製造に用
いられる成形型の一例を示したもので、図中100はラ
ンナプレート102,上型104及び下型106を有す
る成形型で、内部に成形キャビティ108及び成形材料
であるゴム材料の通路110,112を有している。
【0004】この成形型100を用いてのトーショナル
ダンパの成形に際しては、成形型100を開いた状態で
トーショナルダンパの構成部材である内筒金具114及
びダンパマスとなる外筒金具116を成形キャビティ1
08内の所定位置に同心状にセットし、その後成形型1
00を閉じ合わせて型締状態に保持し、その状態で成形
キャビティ108内の内筒金具114と外筒金具116
とにより画成される空間内に、通路110,112を通
じてゴム材料を注入し、所定時間加熱状態に保ってこれ
を加硫するとともに各金具114,116に一体に接着
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでトーショナル
ダンパにおいては、従来ダンパマスとなる外筒金具11
6として鋳物が用いられており、そこで型締時に成形型
(具体的には上型104)が外筒金具116に当って外
筒金具116に型締力を直接及ぼすのを防止すべく、
(B)に示しているように外筒金具116と上型104
との間に所定の隙間120を確保するようにしている。
【0006】しかしながらこのようにすると、ゴム材料
を内筒金具114と外筒金具116との間の空間内に注
入したとき、ゴム材料がこの隙間120を通じて外筒金
具116の外側に回り込んで逃げ、これがゴムバリとな
るといった問題を生じる。
【0007】トーショナルダンパの場合、このようなバ
リが発生することから、その後におけるバリ取仕上げが
不可欠であるといった問題があった。
【0008】以上トーショナルダンパを例として説明し
たが、この問題は、成形キャビティにセットした金具等
保持部材に直接型締力を及ぼすことのできない成形品に
ついて共通して生ずる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するために成されたものである。而して本願
の発明は、ゴム等成形材料を成形して成る成形体部と該
成形体部に固着されてこれを保持する保持部材とを有す
る成形品を製造するに際し、該保持部材を成形型の成形
キャビティ内部にセットした状態で流動状態の所定の前
記成形材料を成形型に強制注入し、その圧力を該成形型
における移動可能なスライド型に作用させて該スライド
型を前記セット状態の保持部材に当接させて押圧し、そ
の状態で注入した前記成形材料を前記成形キャビティ内
に流入させて所定形状に成形するとともに該保持部材に
一体化することを特徴とする(請求項1)。
【0010】本願の別の発明は成形型に係るものであっ
て、この成形型は、ゴム等成形材料を成形して成る成形
体部と該成形体部に固着されてこれを保持する保持部材
とを有する成形品の成形型であって、(イ)成形型の主
体を成す主型と、(ロ)該主型の内部に移動可能に配設
され、該主型とともにその移動方向の一方の側に成形キ
ャビティを画成するスライド型と、(ハ)前記主型の内
部に設けられ、供給された流動状態の成形材料を導く案
内通路と、(ニ)前記スライド型と主型とにより前記成
形キャビティと反対側に画成されるとともに前記案内通
路に連通し、内部に導かれた前記成形材料の圧力を該ス
ライド型に作用させて該スライド型を前記成形キャビテ
ィ内にセットされた前記保持部材に当接させ、押圧する
圧力作用室と、(ホ)供給された該成形材料を該成形キ
ャビティ内に流入させる流入通路とを含むことを特徴と
する(請求項2)。
【0011】
【作用及び発明の効果】以上のように請求項1の発明に
係る製造方法は、成形型におけるスライド型を成形材料
の注入圧力で成形キャビティ内部にセットした保持部材
に当接させるようにし、その状態で成形材料をキャビテ
ィ内に流入させるもので、この方法によれば型締力を保
持部材に及ぼすことなく、成形型を保持部材に当接・押
圧することができる。
【0012】従って保持部材と成形型との隙間に基づく
バリを成形品に発生させず、それ故成形後におけるバリ
取仕上げ加工を不要化できる。
【0013】また本発明では、スライド型を移動させて
これを保持部材に当接させるため、保持部材の寸法にバ
ラツキがあってもその寸法のバラツキをスライド型の移
動量の変化で吸収できスライド型を確実に保持部材に当
接させることができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の方法の実施
に用いる成形型に係るもので、この成形型においては成
形材料が案内通路を通じて圧力作用室に導かれ、かかる
圧力作用室において成形材料の圧力が移動可能に設けら
れたスライド型に作用せしめられる。
【0015】この圧力の作用によりスライド型は主型内
部を移動させられ、成形キャビティ内にセットしてある
保持部材に当接する。そしてこの当接に基づいて成形材
料の成形空間を封止する。この状態で流入通路を通じて
成形材料が成形空間内に流入させられ、所定形状に成形
されるとともに保持部材に一体化される。本成形型を用
いることによって、上記製造方法を好適に実施すること
ができ、バリのない成形品を製造することができる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において10は成形型であってランナプ
レ−ト12と、上型14と、下型16と、中型18と、
芯型20とを有している。芯型20は、皿バネ22によ
り図中上方に付勢されている。
【0017】成形型10の内部には、成形キャビティ2
4が形成されており、そこにトーショナルダンパの構成
部材である内筒金具26と外筒金具28とが収容される
ようになっている。ここで外筒金具28は主として下型
16により支持され、また内筒金具26は芯型20の外
周面に形成された環状の凹所30に嵌め込まれて、かか
る芯型20により支持される。
【0018】ランナプレ−ト12,上型14,中型1
8,下型16,芯型20から成る主型の内部には、スラ
イド型32が図中上下方向に微小距離移動可能に設けら
れている。スライド型32は、図2(A)に示している
ように型締前の状態では、芯型20に嵌められた内筒金
具26に当接してこれにより支持される一方、外筒金具
28との間に所定の隙間33を形成する。
【0019】このスライド型32は、中型18,下型1
6,芯型20とともに前記成形キャビティ24を画成
し、また反対側に圧力作用室34を上型14とともに画
成している。
【0020】成形型10の内部には、ゴム材料の通路3
6,38が形成されており、この通路の先端が圧力作用
室34に開口している。一方スライド型32には、これ
を図中上下に貫通するようにして連通路40が形成さ
れ、圧力作用室34と成形キャビティ24、厳密には成
形キャビティ24における前記内筒金具26と外筒金具
28とにより挟まれた空間が連通させられている。
【0021】次にこの成形型10を用いてトーショナル
ダンパを製造する手順を説明する。成形キャビティ24
内部に内筒金具26と外筒金具28とをセットし、そし
て型を合わせた状態では、スライド型32は芯型20及
び内筒金具26を介しての皿バネ22の付勢力によっ
て、外筒金具28から微小距離浮き上がった状態にあ
る。
【0022】この状態で成形型10にゴム材料を注入す
ると、供給されたゴム材料は通路36,38を通じて先
ず圧力作用室34に流入し、同部を埋める。引き続いて
のゴム材料の注入により、圧力作用室34においてスラ
イド型32にゴム材料の圧力が作用し、この圧力によっ
てスライド型32が図中下方に押圧されて下向きに微小
移動し、下端面を外筒金具28の上端面に当接させ、か
かる外筒金具28との間に生じていた隙間33を埋め
る。
【0023】供給されたゴム材料は、スライド型32の
連通路40を通じて成形キャビティ24の上記内筒金具
26と外筒28との間の空間内部に流入し、同空間を埋
める。
【0024】この状態で一定時間加熱加圧状態に保持さ
れることにより、ゴム弾性体25(図2(B)参照)の
加硫成形及び内外筒金具26,28との接着が行われ、
それらが一体化される。
【0025】尚、成形キャビティ24における内筒金具
26と外筒金具28との間の空間にゴム材料が充満した
後、同部でのゴム材料の膨張によってスライド型32に
対し、上向きの力が作用する。一方圧力作用室34にお
いては、ゴム材料の膨張によってスライド型32に対
し、下向きの力が作用する。
【0026】本例ではこのスライド型32に対する下向
きの力が上向きの力に打ち勝つようにされており、ゴム
材料の射出注入後においては、このゴム材料の膨張によ
る下向きの力によってスライド型32が外筒金具28に
当接状態に保持される。
【0027】このゴム材料の膨張に起因してスライド型
32に作用する下向き又は上向きの力は、圧力作用室3
4及び内筒金具26,外筒金具28間の空間の左右幅の
大小によって定まる。而して本例では、圧力作用室34
の左右幅が内筒金具26,外筒金具28間の空間の幅よ
りも大きく設定されている。
【0028】本例においては、スライド型32が外筒金
具28に確実に当接して成形キャビティ24を封止した
状態でゴム材料の注入が行われるため、ゴム材料の外筒
金具28外部への回り込みによるバリを発生させない。
従ってトーショナルダンパの成形後において、バリ取り
のための仕上げ加工を省略することができる。
【0029】しかも本例では、スライド型32がゴム材
料の注入による圧力に基づいて外筒金具28に当接させ
られるため、かかる外筒金具28に対して型締力が直接
作用せず、かかる型締力にて外筒金具28が損傷すると
いった不具合を生じない。
【0030】本例の方法は、多数個取りの成形型を用い
ての成形に適用して効果が大きい。多数個取りの成形型
において、成形型と各外筒金具との間の隙間をゼロとす
ることは、外筒金具28に寸法のバラツキがある以上、
実質的に不可能であるが、本例の方法を適用した場合、
外筒金具28に寸法のバラツキがあっても、その寸法に
応じて各外筒金具に対応するスライド型32が移動して
それぞれの外筒金具に当接するため、各外筒金具28ご
とにその隙間をゼロとすることが可能となる。
【0031】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明は上記トーショナルダンパ
以外の製品を製造するに際しても適用可能であるし、ま
たその場合においてスライド型を上記芯型20に対応す
る部分型に直接当接させるようにすることもできる。こ
の他本発明は、その主旨を逸脱しない範囲において、当
業者の知識に基づき様々な変更を加えた形態・態様で構
成・実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の図である。
【図2】図1の成形型の作用説明図である。
【図3】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 成形型 12 ランナプレート 14 上型 16 下型 18 中型 20 芯型 24 成形キャビティ 25 ゴム弾性体 26 内筒金具 28 外筒金具 32 スライド型 34 圧力作用室 36,38 通路 40 連通路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム等成形材料を成形して成る成形体部
    と該成形体部に固着されてこれを保持する保持部材とを
    有する成形品を製造するに際し、 該保持部材を成形型の成形キャビティ内部にセットした
    状態で流動状態の所定の前記成形材料を成形型に強制注
    入し、その圧力を該成形型における移動可能なスライド
    型に作用させて該スライド型を前記セット状態の保持部
    材に当接させて押圧し、その状態で注入した前記成形材
    料を前記成形キャビティ内に流入させて所定形状に成形
    するとともに該保持部材に一体化することを特徴とする
    成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 ゴム等成形材料を成形して成る成形体部
    と該成形体部に固着されてこれを保持する保持部材とを
    有する成形品の成形型であって、 (イ)成形型の主体を成す主型と (ロ)該主型の内部に移動可能に配設され、該主型とと
    もにその移動方向の一方の側に成形キャビティを画成す
    るスライド型と (ハ)前記主型の内部に設けられ、供給された流動状態
    の成形材料を導く案内通路と (ニ)前記スライド型と主型とにより前記成形キャビテ
    ィと反対側に画成されるとともに前記案内通路に連通
    し、内部に導かれた前記成形材料の圧力を該スライド型
    に作用させて該スライド型を前記成形キャビティ内にセ
    ットされた前記保持部材に当接させ、押圧する圧力作用
    室と (ホ)供給された該成形材料を該成形キャビティ内に流
    入させる流入通路とを含むことを特徴とする成形型。
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