JP2705896B2 - 合成木材の製造方法および製造装置 - Google Patents

合成木材の製造方法および製造装置

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JP2705896B2 JP6040186A JP4018694A JP2705896B2 JP 2705896 B2 JP2705896 B2 JP 2705896B2 JP 6040186 A JP6040186 A JP 6040186A JP 4018694 A JP4018694 A JP 4018694A JP 2705896 B2 JP2705896 B2 JP 2705896B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形用樹脂を押出成
形して合成木材を得るようにした合成木材の製造方法お
よび製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形分野において合成木材
を得る場合、ブラウン系着色材が混入された木粉入り成
形用樹脂を押出成形し、押出方向に対し直交する方向に
着色材からなる筋線模様を表出させて木目模様とする方
法が周知であり、中でも特公平3−59803号公報に
開示される製法は、樹脂の押出速度を抵抗板等を用いて
部分的に変化させることにより、上記の筋線模様を湾曲
させて、板目模様を付与するものである。
【0003】しかしながら、このような製法では高級感
に乏しい板目模様しか付与できず、板材長さ方向に沿っ
て延びる多数本の筋線からなる柾目模様を付与すること
はできなかった。
【0004】一方、特開昭62−117724号公報に
開示される合成木材の製法は、押出機として樹脂出口内
周面に押出方向に沿って複数の溝を設けたものを使用し
て、押し出される樹脂の外表面に長さ方向に沿って複数
本の突条部を形成し、さらに樹脂冷却前にその突条部を
押し付けて潰すことにより、合成木材表面に長さ方向に
延びる複数本の筋線模様、すなわち柾目模様を付与する
ようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−117724号公報に開示される製法では、一旦
形成した突条部を押し潰してしまうものであるため、作
業効率の低下を招くという問題があった。さらに、突条
部を筋線模様とするものであるため、筋線が目立ち過ぎ
て、天然感に乏しい柾目模様しか付与できないという問
題があった。
【0006】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、天然感に満ち溢れた柾目模様が付与された合成木材
を効率良く製造できる合成木材の製造方法および製造装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第1の発明は、押出機本体から押し出される着
色材入りの成形用樹脂をダイスにより成形して板状の合
成木材を得る合成木材の製造方法において、前記押出機
本体の樹脂出口から前記ダイスの樹脂出口までの樹脂経
路における成形用樹脂との接触面の少なくとも一部に、
成形用樹脂の表面に流動摩擦抵抗を付与するための凹凸
状の表面摩擦手段を設けて、成形用樹脂の表面を前記表
面摩擦手段によって樹脂押出方向に沿って配向させなが
ら前記樹脂経路を通過させることにより、樹脂表面に、
配向された前記着色材からなる柾目模様を付与すること
を要旨とするものである。
【0008】上記目的を達成するため、本願第2の発明
は、押出機本体から押し出される着色材入りの成形用樹
脂をダイスにより成形して合成木材を得る合成木材の製
造装置において、前記押出機本体の樹脂出口から前記ダ
イスの樹脂出口までの樹脂経路における成形用樹脂との
接触面の少なくとも一部に、成形用樹脂の表面に流動摩
擦抵抗を付与するための凹凸状の表面摩擦手段が設けら
れてなることを要旨とするものである。
【0009】本発明を図面に基づき説明すると、図1お
よび図2に示すように成形用樹脂の表面に流動摩擦抵抗
を付与するための凹凸状の表面摩擦手段は、押出機本体
(10)の樹脂出口(14)からダイス(30)(13
0)の出口(31)(131)までの樹脂経路(50)
における成形用樹脂(P)との接触面のうち少なくとも
一部に設けられる。
【0010】上記成形用樹脂との接触面は、具体的にい
うと、アダプター(20)の内周面、ダイス(30)
(130)の内周面、およびトピード(40)の外周
面、さらにはアダプター(20)の内部に挿入されるブ
レーカープレート(図示省略)の内周面等により構成さ
れるものである。なお、図2のT型ダイス(130)の
内周面に表面摩擦手段を形成する場合、樹脂厚調整用の
チョークバー(132)に形成するのが良い。
【0011】表面摩擦手段は、例えば日本工業規格(J
IS)により規定される十点平均表面粗さで0.01m
m〜3mmの粗面により構成するのが好ましく、中でも
表面粗さの下限値が0.02mm以上で、上限値が1m
m以下のものは、一層好ましい。表面粗さが10μmに
満たないものでは、後述する樹脂表面の配向作用が不十
分となり、良好な柾目模様を付与することが難しくな
り、また3mmを越えるものでは、樹脂表面の配向作用
が不十分となるだけでなく、ダイス内の樹脂圧が過剰と
なる他、溝内に樹脂が溜り、分解等の原因となるため、
好ましくない。
【0012】表面摩擦手段は、樹脂押出方向の長さを5
mm以上、特に10mm以上に設定しておくのが好まし
い。この長さが5mmに満たないと、後述する樹脂表面
の配向作用が不十分となり、良好な柾目模様を付与する
ことが難しくなってしまう。
【0013】表面摩擦手段は、樹脂押出方向に対し直交
する方向に連続し、かつ樹脂押出方向に沿って複数形成
される溝部により構成するのが好ましい。具体的に例え
ば図3に示すようにアダプター(20)の内周面に、周
方向に連続する複数の溝部を形成して、これを表面摩擦
手段(S)として構成したり、図4および図5に示すよ
うに丸型ダイス(30)の内周面における樹脂導入側傾
斜部(32)に、複数の溝部を形成して、これを表面摩
擦手段(S)として構成したり、図6および図7に示す
ようにトピード(40)の外周面における樹脂導入側傾
斜部(41)に、複数の溝部を形成して、これを表面摩
擦手段(S)として構成したり、図8および図9に示す
ようにT型ダイス(130)のチョークバー(132)
における押出樹脂との接触面に、押出方向に対し直交す
る溝部を形成して、これを表面摩擦手段(S)として構
成したりする場合を例示できる。なお、アダプター(2
0)、丸型ダイス(30)、トピード(40)に表面摩
擦手段としての溝部を形成する場合、リング状の溝を樹
脂押出方向に沿って複数形成するようにしても良く、螺
旋状の1本の溝を形成するようにしても良い。
【0014】表面摩擦手段を溝部で構成する場合、溝幅
は、0.01mm〜30mmに設定するのが好ましく、
中でも溝幅の下限値を0.1mm以上に、上限値を10
mm以下に設定したものは、一層好ましい。溝幅が0.
01mmに満たないものでは、樹脂表面の配向作用が不
十分となり、良好な柾目模様を付与することが難しくな
り、また30mmを越えるものでは、樹脂表面の配向作
用が不十分となり、好ましくない。
【0015】さらに溝深さは、0.01mm〜3.0m
mに設定するのが好ましく、中でも溝深さ下限値を0.
02mmmm以上に、上限値を1mm以下に設定したも
のは、一層好ましい。溝深さが0.01mmよりも浅く
なると、樹脂表面の配向作用が不十分となり、良好な柾
目模様を付与することが難しくなり、また3mmよりも
深くなると、樹脂表面の配向作用が不十分となるだけで
なく、ダイス内の樹脂圧が過剰となる他、溝内に樹脂が
溜り、分解等の原因となるため、好ましくない。
【0016】なお、表面摩擦手段を溝部で構成する場合
においても、上記と同様な理由から、樹脂押出方向の長
さを5mm以上、特に30mm以上に設定するのが好ま
しい。
【0017】また、表面摩擦手段を溝部で構成する場
合、溝部を樹脂押出方向に対し直交する方向に必ずしも
連続的に設ける必要はない。すなわち、樹脂押出方向に
対し直交する方向に沿って非連続的に複数の短溝を設け
たものを樹脂押出方向に沿って複数配置することによ
り、表面摩擦手段を構成してもよい。ただしこの場合に
は、短溝間の非連続部分が樹脂押出方向に重なり合わな
いように、例えば短溝を千鳥状に配置するのが好まし
い。
【0018】さらに、上記以外の表面摩擦手段として
は、多数の突起物がランダムに形成したもの等を例示す
ることができる。具体的には図10に示すようにT型ダ
イス(130)のチョークバー(132)における樹脂
との接触面全域に、多数の突起物をランダムに形成し、
それを表面摩擦手段として構成することができる。
【0019】なお、表面摩擦手段は、樹脂経路内の少な
くとも一部に設けられていれば良く、樹脂経路内全域に
設けても、複数の表面摩擦手段を樹脂経路内に分散させ
て設けるようにしても良い。
【0020】本発明で使用される成形用樹脂としては、
後に説明するベース材100重量部に、ブラウン系着色
材4重量部を配合したものを好適に使用できる。
【0021】上記ベース材としては、ポリ塩化ビニル
(PVC)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合体(ABS)樹脂、ポリスチレン(PS)樹
脂、ポリプロピレン(PP)樹脂等の樹脂90〜50重
量%と、木粉10〜50重量%とからなり、適量の発泡
剤ADCA(アゾ系発泡剤)等の配合剤が混入されたも
のを好適に使用できる。なお参考までに、ベース材とし
て、例えば三井東圧化学株式会社製の「WHP−10
D」や、セントラル硝子株式会社製の「WR−PVC
18W N木粉E」等が市販されており、またブラウン
系着色材としては、例えばセントラル硝子株式会社製の
「WR−PVC W−32C H244」等が市販され
ている。
【0022】そして本発明においては、このような成形
用樹脂を、適所に表面摩擦手段を形成した図1および図
2に示す押出機(合成木材の製造装置)を用いて押出成
形することとなる。まず図1の丸型ダイス(30)が装
着された押出機の場合には、押出機本体(10)のホッ
パー(11)に投入された成形用樹脂がシリンダー(1
2)内に供給され、スクリュー(13)によって圧縮加
熱されながら搬送されて押出機本体(10)の出口(1
4)から押し出されて、略円筒型のアダプター(20)
内に送り込まれる。さらに成形用樹脂はアダプター(2
0)を通って丸型ダイス(30)内に送り込まれて、ス
パイダー(42)により支持されたトピード(40)の
樹脂導入側傾斜部(41)により周方向にほぼ均一に分
散されて断面円形状となってダイス(30)内を通過し
てダイス出口(31)から外部に送り出される。こうし
て送り出されたチューブ状の成形物(P)はカッター
(60)により切り開かれて平板状となり、合成木材
(T)が形成されるものである。
【0023】また図2に示すT型ダイス(130)が装
備された押出機の場合には、アダプター(20)からT
型ダイス(130)内に送り込まれた成形用樹脂が、略
扇状に成形されてダイス出口(131)から外部に送り
出されて、平板状の合成木材が形成されるものである。
【0024】本発明では上記の押出成形時において、成
形用樹脂が樹脂経路(50)を通過するとき、表面が表
面摩擦手段によって樹脂押出方向に配向されるため、樹
脂表面に、配向された着色材からなる複数の筋線が表出
されて、柾目模様が付与されることとなる。
【0025】以下、本発明に基づく実施例およびその効
果を導出するための比較例について説明する。
【0026】
【実施例】
【表1】 <実施例1>上表1および図3に示すように押出機用ア
ダプター(20)として、内周面に、深さ0.2mm、
幅0.2mmの周方向に沿った複数条の溝部からなる表
面摩擦手段(S)が押出方向に沿って100mmの長さ
に形成されたものを準備し、このアダプター(20)
を、2軸押出機(口径55mm L/D=18)に装着
した。なお、ダイスとしては丸型ダイスを装着した。
【0027】そして、成形用樹脂として、ポリ塩化ビニ
ル100重量部と、木粉50重量部とからなるベース材
100重量部に対し、ブラウン系着色材が4重量部含有
されたものを用いて、上記押出機により押出成形した。
このとき、押出機本体のシリンダーのホッパー部分の温
度を170℃、シリンダー出口の温度を175℃、スク
リューの温度を170℃、アダプターの温度を175
℃、丸型ダイスの温度を160℃に設定し、スクリュー
の回転速度を20rpmに設定した。
【0028】こうして押し出されたチューブ状の成形物
をカッターにより切り開いて板状の合成木材を得、その
合成木材の一面側、すなわち切り開く前の状態で外周面
側の面を観察したところ、図11(a)に示すように柾
目模様が付与されていた。この柾目模様は、趣も非常に
豊かで天然感に満ち溢れているものであった。
【0029】<実施例2>上表1、図4および図5に示
すように丸型ダイス(30)として、内周面における樹
脂導入側傾斜部(32)に、深さ2mm、幅2mmの周
方向に沿った複数条の溝部からなる表面摩擦手段(S)
が押出方向に沿って20mmの長さに形成されたものを
準備し、この丸型ダイス(30)を上記と同様の2軸押
出機に装着した。
【0030】そしてこの押出機を用いて、上記と同様の
成形用樹脂を、上記と同条件で押出成形し、そのチュー
ブ状の成形物を切り開いて合成木材を得た。その合成木
材の一面側(外周面側)を観察したところ、上記と同
様、図11(a)に示すように天然感に満ち溢れた柾目
模様が付与されていた。
【0031】<実施例3>上表1、図8および図9に示
すようにT型ダイス(130)のチョークバー(13
2)として、押出樹脂との接触面に、樹脂押出方向に対
し直交し、深さ1mm、幅1mmの複数の溝部からなる
表面摩擦手段(S)が押出方向に沿って30mmの長さ
に形成されたものを準備し、このT型ダイス(130)
を上記と同様の2軸押出機に装着した。
【0032】そしてこの押出機を用いて、上記と同様の
成形用樹脂を、ダイス温度を175℃とした以外は上記
と同条件で押出成形して、合成木材を得た。その合成木
材の上面側、すなわち表面摩擦手段により配向された側
の面を観察したところ、上記と同様、図11(a)に示
すように天然感に満ち溢れた柾目模様が付与されてい
た。
【0033】<実施例4>上表1、図6および図7に示
すようにトピード(40)として、外周面における樹脂
導入側傾斜部(41)に、深さ2mm、幅2mmの周方
向に沿った複数条の溝部からなる表面摩擦手段(S)が
押出方向に沿って20mmの長さに形成されたものを準
備し、このトピード(40)を上記と同様の2軸押出機
に装着した。
【0034】そしてこの押出機を用いて、上記と同様の
成形用樹脂を、実施例1、2と同様の条件で押出成形
し、そのチューブ状の成形物を切り開いて合成木材を得
た。その合成木材の他面側、すなわち切り開く前の状態
において内周面側を観察したところ、上記と同様、図1
1(a)に示すように天然感に満ち溢れた柾目模様が付
与されていた。
【0035】<実施例5>上表1、図10に示すように
T型ダイス(130)のチョークバー(132)とし
て、押出樹脂との接触面に、日本工業規格(JIS)に
よる十点平均表面粗さが0.027mmとなるように、
ランダムに多数の突起物が形成された表面摩擦手段
(S)が押出方向に沿って30mmの長さに形成された
ものを準備し、このT型ダイス(130)を、上記と同
様の2軸押出機に装着した。
【0036】そしてこの押出機を用いて、上記と同様の
成形用樹脂を、実施例3と同様の条件で押出成形して、
合成木材を得た。その合成木材の上面側(摩擦付与面
側)を観察したところ、上記と同様、図11(a)に示
すように天然感に満ち溢れた柾目模様が付与されてい
た。
【0037】<比較例1>表1に示すように、押出機本
体の樹脂出口からダイスの樹脂出口までの樹脂経路にお
ける樹脂との接触面がすべて平滑面に形成されている以
外は、上記実施例1、2、4と同様の押出機を用いて、
上記と同様の成形用樹脂を、実施例1、2、4と同様の
条件で押出成形し、そのチューブ状の成形物を切り開い
て合成木材を得た。その合成木材の両面をそれぞれ観察
したところ、両面とも、図11(b)に示すように、高
級感に乏しい板目模様が付与されていた。
【0038】<比較例2>表1に示すように、押出機本
体の樹脂出口からダイスの樹脂出口までの樹脂経路にお
ける樹脂との接触面がすべて平滑面に形成されている以
外は、上記実施例3、5と同様の押出機を用いて、上記
と同様の成形用樹脂を、実施例3、5と同様の条件で押
出成形して、合成木材を得た。その合成木材の両面をそ
れぞれ観察したところ、両面とも、図11(c)に示す
ように、高級感に乏しい板目模様が付与されていた。
【0039】<評価>以上の実施例および比較例から明
らかなように、本発明に関連した実施例1〜5の合成木
材においては、天然感に満ち溢れた柾目模様が付与され
ているのに対し、本発明に関連しない比較例1、2の合
成木材には高級感に乏しい板目模様しか形付与されてい
ないことが理解できる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、着色
材入りの成形用樹脂の表面を表面摩擦手段によって樹脂
押出方向に沿って配向させながら樹脂経路を通過させる
ことにより、樹脂表面に、配向された着色材からなる柾
目模様を付与するものであるため、天然感に満ち溢れた
柾目模様を付与できるとともに、表面摩擦手段を設けた
樹脂経路に成形用樹脂を通過させるだけのものであるた
め、合成木材を効率良く製造できるという効果が得られ
る。
【0041】さらに本発明において、表面摩擦手段を、
粗面で構成したり、複数の溝部で構成したり、あるいは
表面摩擦手段の樹脂押出方向の長さを規定する場合に
は、より一層、天然感に満ち溢れた柾目模様を付与でき
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用可能な丸型ダイスが装備された
押出機を示す側断面図である。
【図2】この発明を適用可能なT型ダイスが装備された
押出機を示す断面図であって、同図(a)は押出機主要
部の側断面図、同図(b)はT型ダイスの底断面図であ
る。
【図3】この発明に関連したアダプターの一例を示す側
断面図である。
【図4】この発明に関連した丸型ダイスの一例を示す側
断面図である。
【図5】上記図4の丸型ダイスを切り欠いた状態で示す
斜視図である。
【図6】この発明に関連したトピードの一例を示す側断
面図である。
【図7】上記図6のトピードを切り欠いた状態で示す斜
視図である。
【図8】この発明に関連したT型ダイスの一例を示す側
断面図である。
【図9】上記図3のT型ダイスを示す底断面図である。
【図10】この発明に関連したT型ダイスの一例を示す
底断面図である。
【図11】合成木材を示す図であって、同図(a)はこ
の発明に関連した実施例に基づき形成された合成木材の
平面図、同図(b)(c)はこの発明に関連しない比較
例に基づいて形成された合成木材を示す平面図である。
【符号の説明】
10…押出機本体 14…本体出口 30…丸型ダイス 31…ダイス出口 50…樹脂経路 130…T型ダイス S…表面摩擦手段 T…合成木材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機本体から押し出される着色材入り
    の成形用樹脂をダイスにより成形して板状の合成木材を
    得る合成木材の製造方法において、 前記押出機本体の樹脂出口から前記ダイスの樹脂出口ま
    での樹脂経路における成形用樹脂との接触面の少なくと
    も一部に、成形用樹脂の表面に流動摩擦抵抗を付与する
    ための凹凸状の表面摩擦手段を設けて、 成形用樹脂の表面を前記表面摩擦手段によって樹脂押出
    方向に沿って配向させながら前記樹脂経路を通過させる
    ことにより、樹脂表面に、配向された前記着色材からな
    る柾目模様を付与するものとしたことを特徴とする合成
    木材の製造方法。
  2. 【請求項2】 押出機本体から押し出される着色材入り
    の成形用樹脂をダイスにより成形して合成木材を得る合
    成木材の製造装置において、 前記押出機本体の樹脂出口から前記ダイスの樹脂出口ま
    での樹脂経路における成形用樹脂との接触面の少なくと
    も一部に、成形用樹脂の表面に流動摩擦抵抗を付与する
    ための凹凸状の表面摩擦手段が設けられてなることを特
    徴とする合成木材の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記表面摩擦手段が、十点平均表面粗さ
    で0.01mm〜3mmの粗面をもって構成されてなる
    請求項2に記載の合成木材の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記表面摩擦手段が、樹脂押出方向に対
    し直交する方向に連続し、かつ樹脂押出方向に沿って複
    数形成される溝部をもって構成されてなる請求項2また
    は3に記載の合成木材の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記表面摩擦手段の樹脂押出方向の長さ
    が5mm以上形成されてなる請求項2ないし4のいずれ
    かに記載の合成木材の製造装置。
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