JP2704420B2

JP2704420B2 - 多重クランプ装置

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Publication number: JP2704420B2
Application number: JP63329533A
Authority: JP
Inventors: チボラート・ミルコビチ
Original assignee: チボラート・ミルコビチ
Priority date: 1988-01-05
Filing date: 1988-12-28
Publication date: 1998-01-26
Anticipated expiration: 2013-01-26
Also published as: EP0328792B1; ATE97050T1; DE3885602D1; DE3804270A1; JPH01216735A; EP0328792A3; US4930760A; EP0328792A2; DE8816776U1

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は特許請求の範囲第１項の上位概念による加工
されるべき工作物のための多重クランプ装置に関するも
のである。

（従来の技術）機械部品の製造のために工作機械に種々のクランプ装
置が使用されている。小さくかつ比較的簡単な工作物の
ためにクランプ部材又はクランプ部材を含む装置が場合
によっては別個のクランプジョウ及び分岐した追加の装
置と関連して利用される。しかし大量生産のためこの種
のクランプ装置は好適ではない。

その大きさ及び形のために通常の工作機械の心押台に
クランプされることができない工作物のために工作物に
相応して適合したコストの高い別個のクランプ装置が製
造されなければならない。

特にNC制御される機械のための工作機械に工作物及び
クランプ装置の直接又は間接的なクランプのためにクラ
ンプねじが使用され、クランプねじは機械テーブルのＴ
形又はダブティール形の溝中に挿入される。

西独国実用新案DE−GM1983371号による種々の工作物
のクランプのための調整可能なクランプ装置では１つの
工作物が両側からクランプ部材によって又は２つの工作
物がそれぞれクランプ部材と基板のＴ形溝中に固定され
た、高低調整可能な中間部材との間にクランプされるこ
とができる。欠点は特にクランプ装置が複数の工作物の
ために拡げられることができないことにある。

西独国実用新案DE−GM1815274号によれば、クランプ
ジョウ部材並びにその圧力部材がテーブルのＴ形溝中に
ある引張ロッド上に配列されているＴ形溝・ねじ部材が
公知であり、その際引張ロッドの一端は案内ヘッドを備
え、一方Ｔ形溝から突出している引張ロッドの他端には
ナットが配設されており、その締め付けは押圧部材と溝
部材の移動を作用する。引張ロッドの貫通案内のための
溝部材が同様に孔を貫通されている中間ジョウによるク
ランプによって複数の工作物が同時にクランプされる。
工作物のクランプは非常にコスト高であり、かつ非常に
正確なクランプは非常に限られた条件でのみ可能であ
る。

大量生産では限られた範囲内で特別に変形されかつ適
合されたクランプ手段が機械テーブル上に使用され、そ
の結果例えば３つの工作物が同時にクランプされること
ができる。その際欠点は特に、特別のクランプ手段が大
きなスペースを必要としかつ工具交換のために長い調整
時間と大きな損失時間を回避できないことである。

これら全てのクランプ装置に共通した欠点は機械テー
ブル面が一般に最適には利用されることができないこと
にある。

（発明の課題）従って本発明の課題は大量生産に普遍的に好適で、工
作物の大きさ及び形状に容易に適合されることができか
つ特にNC制御される工作機械のために使用可能であり、
そして公知のものの欠点を有さないクランプ装置を創造
することを課題とする。

その際利点は別個の追加装置及び他の補助装置なしに
同時に複数の工作物を非常に正確にかつ迅速にクランプ
することにあり、常に工作物の軸線方向、横方向におい
て機械テーブル面の最適の利用が可能にされることにあ
る。

（課題の解決のための手段）本発明の課題は特許請求の範囲第１項の特徴部の構成
によって解決される。本発明の対象の他の有利な構成は
特許請求の範囲第２項から第８項までの構成に存する。

（発明の効果）本発明の利点は他の補助手段なしに工作物の種々の形
状及び大きさに容易に適合可能である多重クランプ装置
の普遍的な使用可能性にある。

特別の利点は、案内軸対上に不動に支承された第１の
クランプ部材と端部クランプ部材との間に複数の第２の
クランプ部材が装着されることができ、その結果案内軸
軸線方向において既設の機械テーブル全長が有効に利用
されることができ、必要な場合には種々の長さの案内軸
のみの交換で済む程度で工作物を案内軸軸線方向でクラ
ンプすることができることにある。機械テーブル上には
加工されるべき工作物の大きさ及び形状に従って案内軸
軸線方向に複数のクランプ部材が配列され又はクランプ
部材相互に平行に別のクランプ部材が配列されることが
でき、その結果テーブル面は大きな工作物や異形の工作
物に対しても縦横かつ最適に利用されることができる。

本発明による装置の簡単かつ迅速なクランプによって
必要な工具交換と関連して工作物の着脱及び損失時間は
本質的に減少される。

クランプ部材及び端部クランプ部材が案内軸対上に移
動可能かつ1/100mmの精度で位置固定可能であり、その
ために各クランプ部材は一方では端面側で０点移動のた
めに不動に配設された保持ジョウを、そして反対側では
弾性的に支持されたクランプジョウを有するので、有利
な方法でNC制御される工作機械上に同種の工作物を加工
する際に第１の工作物のために一度設定された加工プロ
グラムがクランプされた残りの全ての工作物にそのまま
適用されることができる。

複雑な工作物や異形の工作物に対してはそのクランプ
のために、別個のクランプユニットを設ける必要なしに
少なくとも２つの相互に平行かつ機械テーブルの長手方
向に対して横方向に複数のクランプ部材が配列されるこ
とができる。

対の案内軸、第１のクランプ部材、第２のクランプ部
材及び端部クランプ部材から成るクランプユニットが追
加的に両側に配設されたクランプ面を有することによっ
て、機械テーブル上のクランプ部材の配列に従って種々
の大きさ及び形状、特に異形の工作物のクランプも容易
にかつ最適に行われことができる。

（実施例）実施例中において同一機能を奏する部材は同一の符号
で示す。

第１図、第２図及び第３図は多重クランプ装置を相異
なる面で示し、多重クランプ装置は、第１のクランプ部
材10、少なくとも１つの第２のクランプ部材20、20′、
・・・・及び端部クランプ部材30を備えかつ対の案内軸
５、５とともにそれぞれクランプユニットを形成する。
第１のクランプ部材10は図示しない機械テーブル上に固
定して支承されておりかつそれぞれ１つの固定ねじ８に
よって交換可能に形成された両対の案内軸５、５を保持
する。第２のクランプ部材20、20′、・・・と端部クラ
ンプ部材30は対の案内軸５、５を介して案内軸の縦方向
に移動可能であり、その際対の案内軸５、５はその全長
に渡って上面を平面にされた支持面６を有する。第２の
クランプ部材20、20′、・・・及び端部クランプ部材30
は係止ねじ７によってそれぞれ案内軸５の支持面６上に
固定可能に形成されている。

各案内軸５は工作機械の軸線長さに相応した長さのも
のに交換されることができ、その結果各クランプ部材1
0;20、20′・・・;30を備えた各クランプユニットは機
械テーブル上機械（旋盤等）の図示しないセンタ軸線に
対して半径方向に配設されかつ機械テーブルの長さとは
無関係に最適に使用可能である。

個々の第１のクランプ部材10;第２のクランプ部材2
0、20′、・・・；端部クランプ部材30はスライド部材
１を介してテーブル溝中に案内されるＴ形スライド部材
２を介してクランプねじ３によって機械テーブルにクラ
ンプされることができ、その際例えば第１のクランプ部
材10は、工作物35の完全な保持を保証するために、２つ
のクランプねじ３によって機械テーブルに固定されるこ
とができる。

第１のクランプ部材10の内端側にその全幅に亘ってか
つ上部に工作物35の保持のために、台金13を備えた保持
ジョウ11が位置固定に配設されている。各第２のクラン
プ部材20、20′、・・・は一方では第１のクランプ部材
10又は第２のクランプ部材20、20′・・・に対して軸線
方向後方に楔斜面22を備えたクランプ板として形成さ
れ、クランプ部材に収容されたクランプジョウ21及びク
ランプジョウ21の進入のための逃げ部としての凹部を有
する、工作物35の下面を支持する台金13′とを備え、ク
ランプジョウ21は４つのばね24、好ましくは４つのコイ
ルばねによって楔斜面22を介してクランプ部材の対応す
る傾斜面に沿って移動可能にクランプ部材に弾性的に支
持されている。他方では第２のクランプ部材20、20′、
・・・は端部クランプ部材30に面した内端側に、位置固
定の保持ジョウ11を備えた第１のクランプ部材10と類似
して、位置固定の保持ジョウ11に工作物35の下面を支持
する台金13を結合して備える。クランプジョウ21の圧縮
ばね24のばね力は加工されるべき工作物35の確実なクラ
ンプ及びその加工後の工作物35の取り外しを容易にす
る。端部クランプ部材30は内端側に、第２のクランプ部
材20、20′・・・に対して軸線方向に同様にクランプジ
ョウ21の進入のための逃げ部としての凹部を備えた台金
13′を固定して備え、端部クランプ部材30には第２のク
ランプ部材20、20′、・・・の場合と同様に、ばね附勢
されたクランプジョウ21が楔斜面22に対応するクランプ
部材の傾斜面に沿って移動可能に配設されている。不動
の保持ジョウ11はねじ12によって−見通しをよくするた
めにねじ軸線のみを示す−第１のクランプ部材10又は第
２のクランプ部材20、20′、・・・に並びに台金13、若
しくは台金13′はねじ14によってそれぞれ保持ジョウ11
又はクランプ部材30に固定されている。

ばね附勢されたクランプジョウ21は斜め下方を向いた
クランプねじ23のねじ込みにより楔斜面22を介して移動
可能にされており、それによってクランプジョウ21が下
方へ移動することにより楔斜面22に従ってクランプジョ
ウ21の工作物35をクランプする面が工作物35の方に進出
することになるため工作物35を対向する保持ジョウ11と
の間でクランプすることができる。クランプねじ23を弛
めれば圧縮ばね24の力によりクランプジョウ21が楔斜面
22に平行に上方へ移動するのでクランプジョウ21の工作
物35に当接するクランプ面が工作物から離れ、工作物の
取り外しが可能となる。第１のクランプ部材10及び第２
のクランプ部材20、20′、・・・は案内軸対５、５の両
側に横方向に調整可能なストッパ16を備えたそれぞれ１
つのストッパホルダー15を有し、ストッパ16は特にピン
として形成されておりかつ工作機械の図示しないセンタ
軸線に対して横方向における工作物35の位置決めのため
に役立つ。

クランプ板として形成された楔状に形成されたクラン
プジョウ21と第２のクランプ部材20、20′、・・・又は
端部クランプ部材30との間にそれぞれ１つの０リング25
が配設されており、その結果クランプ部材を含むクラン
プユニットの清浄化は運転中でも保証されている。

案内軸５の選択可能な長さによってクランプ部材10;2
0、20′・・・;30を含む各クランプユニットはそれぞれ
工作機械の使用可能なテーブル全長に適合されることが
できる。加工されるべき工作物35の大きさ及び形状に従
って追加の多重クランプ装置が機械テーブル上相互に平
行にかつ横方向に機械テーブル上の相異なる案内溝中を
介して配列されることができ、その際隣接するクランプ
部材は相互に案内軸５を介して結合しており、その結果
機械テーブルの縦横かつ最適な利用が保証される。

第１図〜第３図によれば、第１のクランプ部材10、第
２のクランプ部材20、20′、・・及び端部クランプ部材
30は機械テーブル上任意の位置に配列されることが可能
であり、即ち第１のクランプ部材10、第２のクランプ部
材20、20′、・・及び端部クランプ部材30は機械テーブ
ル上の相異なる案内溝中のＴ形スライド部材２及びクラ
ンプ部材３によって並びに機械テーブル上の相異なる案
内溝中のＴ形スライド部材２を介してクランプ爪４のス
リット４′を通って案内されるクランプ要素９によって
クランプ面19、29、39を介して固定されることができ、
それによって工作物はその大小にかかわらず、また異形
の工作物35も最適にクランプされることができる。クラ
ンプ部材10;20、20′・・・;30の各々は軸線方向の両側
にクランプ爪４のスリット４′を通って案内されるクラ
ンプ要素９によってクランプされるためのクランプ面1
9、29、39を有する。

しかし特別な工作物形状ではクランプユニット5;10;2
0、・・・;30の固定が部分的にクランプねじ３と組合わ
されかつ部分的にはクランプ要素９を備えたクランプ爪
４によって実施されそれによってコストの高い別個のク
ランプ手段の製造が回避される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による多重クランプ装置の縦断面図、第
２図は第１図による多重クランプ装置の平面図、そして
第３図は第１図及び第２図における矢印Ａによる多重ク
ランプ装置の側面図を示す。図中符号４……クランプ爪５……案内軸６……支持面７……係止ねじ９……クランプねじ 10……第１のクランプ部材 13′……台金 19、29、39……クランプ面 20、20′……第２のクランプ部材 21……工作物クランプジョウ 22……楔斜面 23……クランプねじ 30……端部クランプ部材

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】NC制御される切削及び又は研削工作機械の
機械テーブルの案内溝にクランプされる、工作物の多重
クランプ装置において，第１のクランプ部材（10）と、少なくとも１つの第２の
クランプ部材（20、20′、・・・）と端部クランプ部材
（30）とから成るクランプユニットは、それぞれ軸線方
向に亘って上部を平面にされて成る支持面（６）を備え
た対の案内軸（５、５）によって対の案内軸（５、５）
上に第１のクランプ部材（10）が不動に支承され、第２
のクランプ部材（20、20′、・・・）及び端部クランプ
部材（30）がそれらの軸線方向かつ対の案内軸（５、
５）の軸線方向に移動可能かつ係止ねじ（７）によって
支持面（６）に固定可能であるように構成されておりそ
して各第２のクランプ部材（20、20′、・・・）並びに
端部クランプ部材（30）は楔斜面（22）を備えたクラン
プジョウ（21）及びクランプジョウ（21）の進入のため
の逃げとしての凹部を有する、工作物（35）の下面を支
持する台金（13′）を備えており、クランプジョウ（2
1）に前記支持面（６）に対して楔斜面（22）に平行に
斜め上方から下方へクランプねじ（23）がねじ込まれる
ことによりクランプジョウ（21）が楔斜面（22）を介し
て移動することにより工作物（35）をクランプ可能に構
成されておりそしては第１のクランプ部材（10）、第２
のクランプ部材（20、20′、・・・）及び端部クランプ
部材（30）がそれらの軸線方向の両側にそれぞれクラン
プ面（19、29、39）を有することを特徴とする前記多重
クランプ装置。
【請求項２】対の案内軸（５、５）が交換可能かつそれ
ぞれ１つの固定ねじ（８）によって第１のクランプ部材
（10）に固定可能である特許請求の範囲第１項記載の多
重クランプ装置。
【請求項３】第１のクランプ部材（10）が内端側に第２
のクランプ部材（20）に対して軸線方向に、工作物（3
5）の下面を支持する台金（13）を備えた剛固な保持ジ
ョウ（11）を有し、かつ各第２のクランプ部材（20、2
0′、・・・）には、一方では第１のクランプ部材（1
0）に対して又は他の第２のクランプ部材（20、20′、
・・・）に対して対向する側に軸線方向に弾性的に支持
されたクランプ板として形成されたクランプジョウ（2
1）が、他方では端部クランプ部材（30）又は第２のク
ランプ部材（20、20′、・・・）に対して対向する側で
軸線方向に台金（13）を備えた固定した保持ジョウ（1
1）が配設されており、並びに端部クランプ部材（30）
が第２のクランプ部材（20、20′、・・・）に対向する
側に台金（13′）を備えかつ第２のクランプクランプ部
材（20、20′、・・・）に対して軸線方向に弾性的に支
持されたクランプジョウ（21）を有する請求項１記載の
多重クランプ装置。
【請求項４】クランプ板として形成された楔状のクラン
プジョウ（21）と第２のクランプ部材（20、20′、・・
・）又は端部クランプ部材（30）との間に０リング（2
5）が配設されておりかつ各クランプジョウ（21）には
４つのばね（24）が付設されている、請求項１記載の多
重クランプ装置。
【請求項５】第１のクランプ部材（10）と第２のクラン
プ部材（20、20′、・・・）が案内軸対（５、５）の両
側にそれぞれ案内軸軸線に対して横方向に調整可能なス
トッパ（16）を備えたストッパホルダー（15）を有する
請求項１記載の多重クランプ装置。
【請求項６】クランプ部材（10;20、20′・・・;30）を
含む少なくとも２つのクランプユニットが相互に平行に
かつ機械テーブル上機械センタ軸線に対して横方向に配
設されている、請求項１記載の多重クランプ装置。
【請求項７】クランプ部材（10;20、20′・・・;30）を
含む複数のクランプユニットがそれぞれ垂直方向に作用
するクランプ爪（４）を介して機械テーブル上機械セン
タ軸線の方向及び機械センタ軸線に対して横方向に配列
される、請求項１記載の多重クランプ装置。
【請求項８】クランプ部材（10;20、20′・・・;30）を
含む複数のクランプユニットがクランプねじ（３）によ
って及び又はクランプ面（19、29、39）にそれぞれテー
ブル溝中に案内されるＴ形スライド部材（２）に取付け
られる垂直のクランプ要素（９）により垂直に付勢され
るクランプ爪（４）によって固定可能である、請求項
１、６又は７のうちのいずれか一記載の多重クランプ装
置。