JP2703523B2 - 積層包装材 - Google Patents

積層包装材

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JP2703523B2
JP2703523B2 JP25816895A JP25816895A JP2703523B2 JP 2703523 B2 JP2703523 B2 JP 2703523B2 JP 25816895 A JP25816895 A JP 25816895A JP 25816895 A JP25816895 A JP 25816895A JP 2703523 B2 JP2703523 B2 JP 2703523B2
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laminated
pulp
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隆則 齋藤
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京王製紙株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルプを主材として
積層構造にした積層包装材に関するものであり、殊にリ
ールに巻取りされたケーブルの包装用材として適性を有
する積層包装材に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、リールに巻取りされたケーブルは
その表面の損傷を予防する為に、軟性を有する発泡スチ
ロールシートをケーブル外表面に巻付け、更にこのシー
トの外表面に小巾の木板を並列して充がい、針金等で巻
締めして上記発泡スチロールシートと木板とにより外的
衝撃から保護するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記発泡
スチロールシートや針金等は焼却処理に適さず、環境公
害の因となる有害な産業廃棄物であるとされている。
【0004】本発明は、包装材としての表面保護機能、
耐衝撃性を保有しながら、使用後の焼却処理又は古紙と
してのリサイクルが可能で、環境保全上有用な包装材で
あって、殊にリールに巻取りされたケーブルの包装材と
して適性を有する積層包装材を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決する手段として、パルプを主材とする不織布で包装対
象と接する包装面を形成し、この不織布のバックアップ
層としてパルプを主材とする波形紙を積層した積層包装
材を構成した。この積層包装材は不織布がリールに巻取
りされたケーブル等の包装対象の表面の損傷を防止する
手段として良好に機能すると共に、この不織布と波形紙
とが相乗して包装対象を外的衝撃から保護する。
【0006】よって包装材として非常に有効であると共
に、使用後は主材たるパルプの可燃性により焼却処理が
でき、又古紙としてリサイクルすることも可能である。
【0007】又上記波形紙の外表面にパルプを主材とし
た防水用紙を貼り合わせた積層包装材を構成した場合に
は、波形紙の圧縮変形に対する強度を向上して耐衝撃強
度を高めると共に、積層包装材に雨水に対する保護機能
をも付加する。
【0008】又上記不織布の外表面に貼り合わせた不織
布保護用紙は不織布のほぐれを抑制すると共に、不織布
と波形紙相互の積層強度を高め、両者による上記積層効
果を有効に果す。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の積層包装材につい
て、図1乃至図5に基づき説明する。
【0010】図中1は包装対象と接してこれを保護する
不織布を示す。該不織布1はパルプ繊維を崇高に絡み合
わせ多量の空気層を内在する繊維層であり、パルプ繊維
自身の柔らかさと、層全体としてのクッション性を富有
し、且つ曲げに対する柔軟性をも富有する。
【0011】図1に示すように、この特性を有する不織
布1で包装対象と接する包装面を形成し、この不織布1
の包装対象と接する包装面(内表面)と反対側の面(外
表面)に不織布1のバックアップ層として波形紙2を積
層する。
【0012】この波形紙2はダンボールにおいて知られ
る如く、パルプから成る板紙を正弦波状に付形したもの
であり、この波形の稜線において接着材を介し、上記不
織布1の外表面に貼り合わせる。好ましくは、図1に示
す如く上記波形紙2を貼り合わせする接着手段として不
織布保護用紙3を介して貼り合わせる。
【0013】即ち不織布1の外表面に不織布保護用紙3
を貼り合わせ、この不織布保護用紙3の不織布1と接す
る面と反対側の面(外表面)に波形紙2を貼り合わせ
る。
【0014】この不織布保護用紙3は例えば未晒薄葉紙
等のパルプを主材とするものを用い、不織布1のほぐれ
を抑制すると共に、不織布1と波形紙2相互の積層強度
(貼り合わせ強度)を高め、両者による後記する積層効
果を有効に果し、ケーブル6の保護をより確実にする。
【0015】上記実施例はパルプを主材とする不織布1
で包装対象と接する包装面を形成し、この不織布1のバ
ックアップ層としてパルプを主材とする波形紙2を積層
した積層包装材を示している。
【0016】上記積層包装材をリール5に巻取りされた
ケーブル6の外表面に1周又は2周巻付けて、粘着テー
プで固定する。このとき上記不織布1がケーブル6の表
面の損傷を防止する手段として有効に機能すると共に、
この不織布1と波形紙2とが相乗してケーブル6を外的
衝撃から保護する。
【0017】又他例として、図2,図3は不織布1の外
表面に不織布保護用紙3を介して波形紙2を貼り合わ
せ、更に該波形紙2の外表面に防水用紙4を貼り合わせ
た積層包装材を形成している。上記防水用紙4は表面に
ラミネート防水膜を施したラミネート板紙又は防水剤を
含浸させた含浸板紙等を使用する。
【0018】上記実施例はパルプを主材とする不織布1
で包装対象と接する包装面を形成し、この不織布1のバ
ックアップ層としてパルプを主材とする波形紙2を積層
し、この波形紙2の外表面にパルプを主材とした防水用
紙4を貼り合わせて成る積層包装材を示している。
【0019】このような積層構造の包装材を前記の包装
材と同様、リール5に巻取りされたケーブル6に巻装す
る。図4,図5はこの巻装状態を示したものである。こ
のとき上記防水用紙4は波形紙2の圧縮変形に対する強
度をより向上して耐衝撃強度を高めると共に、積層包装
材の最外面となって包装材に雨水に対する保護機能をも
付加し、ケーブル6の保護に資する。
【0020】又図5に示す如く、積層包装材をケーブル
6の外表面に2周以上複数回巻付けた場合は、ケーブル
6と接する積層包装材の不織布1がケーブル6の表面の
損傷を有効に防止すると共に、この不織布1と波形紙
2、更にはその外面に重ね巻きされる不織布1等が交互
に積層されて、耐衝撃効果並びに防水効果を加乗的に増
幅する。
【0021】又上記不織布1の包装対象と接する内表面
(包装表面)には不織布1と同等の柔らかさを有する薄
葉紙を貼り合わせ、薄葉紙を介して包装対象と接する構
成とすることができる。
【0022】以下この包装材の具体的実施例について述
べる。
【0023】パルプ系乾式不織布(本州製紙(株) 製
品名リードペーパータオル50g/m2 )の外表面に未
晒薄葉紙30g/m2を貼り合わせ、この薄葉紙の外表
面にダンボールシートEフルート(30cm当たり波形
数90〜96、波形の高さ1.1〜1.6mm)を貼り
合わせ、さらにダンボールシートの外表面に防水加工し
た板紙(300g/m2)を貼り合わせて積層包装材を
構成した。
【0024】この積層包装材をリールに巻取りされたケ
ーブルに巻装して、輸送、転がしテストを行なったとこ
ろ、従来の発泡スチロールシートに優る包装効果を発揮
することが判った。この積層包装材は現地での使用後の
処理も容易であり、又古紙としても再利用可能である。
【0025】次にパルプ系乾式不織布(本州製紙(株)
製品名リードペーパータオル50g/m2)の外表面
に未晒薄葉紙30g/m2を貼り合わせ、この薄葉紙の
外表面にダンボールシートEフルート(30cm当たり
波形数90〜96、波形の高さ1.1〜1.6mm)を
貼り合わせ、さらにダンボールシートの外表面に防水加
工した板紙(300g/m2)を貼り合わせて積層包装
材を構成し(表1中1参照)、他方比較例として上記パ
ルプ系乾式不織布に代えてポリエステル繊維不織布を用
いた積層包装材(表1中2参照)と、上記パルプ系乾式
不織布に代えてレーヨン繊維不織布を用いた積層包装材
(表1中3参照)と、上記パルプ系乾式不織布に代えて
クレープ紙を用いた積層包装材(表1中4参照)と、上
記パルプ系乾式不織布に代えて発泡ポリスチレンペーパ
ーを用いた積層包装材(表1中5参照)を夫々構成し、
上記1乃至5の夫々をリールに巻取りされたケーブルに
巻装して輸送、転がしテストを行なった。
【0026】結果は表1に示す通りである。
【0027】
【表1】 上記テスト結果から明らかな通り、パルプ系乾式不織布
を用いた包装材が、包装材としての保護適性に優れ、良
好な焼却性と再利用性をも有しており、不織布としては
パルプを主材とするものが最も適していることが判る。
【0028】本発明の積層包装材はケーブルの他、電機
部品や食品等各種包装対象に使用できる。又この積層包
装材で保護ケースを形成したり、物品間に介在する合紙
として使用することもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明の積層包装材はクッション性を有
する上記不織布がリールに巻取りされたケーブル等の包
装対象の表面の損傷を防止する手段として良好に機能す
ると共に、この不織布と波形紙とが相乗してケーブルを
外的衝撃から保護するので、包装材として非常に有効で
ある。
【0030】又この波形紙の外表面に防水用紙を貼り合
わせることにより、防水用紙が波形紙の圧縮変形に対す
る強度を向上して耐衝撃強度を高めると共に、雨水に対
する保護機能をも発揮できる。
【0031】又上記不織布と波形紙の間に不織布保護用
紙を貼り合わせることにより、不織布のほぐれを抑制す
ると共に、不織布と波形紙の積層強度を高め上記積層効
果を向上させ、包装材として更に有効となる。
【0032】以上のように本発明の積層包装材は包装材
としての適性を富有しながら、各層を形成する不織布及
び波形紙等がパルプを主材としているので、使用後の焼
却処理や古紙としてのリサイクルが可能であり、環境保
全上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層包装材の一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の他例を示す積層包装材の一部切欠斜視
図である。
【図3】上記積層包装材の断面図である。
【図4】本発明の積層包装材をケーブルの包装材として
使用した場合の包装構造を示す一部切欠斜視図である。
【図5】図4における断面図である。
【符号の説明】
1 不織布 2 波形紙 3 不織布保護用紙 4 防水用紙 5 リール 6 ケーブル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプを主材とする不織布で包装対象と接
    する包装面を形成し、この不織布のバックアップ層とし
    てパルプを主材とする波形紙を積層した積層包装材。
  2. 【請求項2】上記波形紙の外表面にパルプを主材とした
    防水用紙を貼り合わせて成る請求項1記載の積層包装
    材。
  3. 【請求項3】上記不織布の外表面に該不織布のほぐれを
    抑制するパルプを主材とした不織布保護用紙を貼り合わ
    せ、この不織布保護用紙の外表面に上記波形紙を貼り合
    わせて成る請求項1記載の積層包装材。
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JPH0976446A JPH0976446A (ja) 1997-03-25
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JP5342762B2 (ja) * 2007-10-23 2013-11-13 株式会社TanaーX 緩衝包装紙
JP2011016567A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Kuniharu Nagahashi 複合包装紙材
JP5886240B2 (ja) * 2013-05-30 2016-03-16 株式会社TanaーX 緩衝包装紙

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JPH0976446A (ja) 1997-03-25

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