JP2702751B2 - シート状あるいはプレート状の工作物から一部を除去する装置とその製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明はシート状あるいはプレート状の工作物から一
部を除去する装置及びその製造方法に係り、さらに詳細
には折り畳みボール箱用の少なくとも１つの打ち抜き部
分及び隣接する廃棄片を有し、廃棄片が抜き取り工具に
よってボール紙シート等から抜き取り可能であって、特
に折り畳みボール箱産業で使用されるシート状あるいは
プレート状の工作物から一部を除去する装置及びその製
造方法に関するものである。

＜従来の技術＞ 折り畳みボール箱を製造する場合には、特にボール紙
からなるシート材料の加工が行われる。シートを広げた
状態でそれぞれシートの大きさ及び折り畳みボール箱の
大きさに応じて、１つあるいは多数の打ち抜きあるいは
畝がボール紙シート等に形成される。いずれの場合にも
畝に隣接し、かつ切取り線によって畝から分離される廃
棄片が生じる。畝の形状が異なると廃棄片の落ち方も異
なるが、シートを広げた状態で、廃棄片ができるだけ少
なくて済むように畝を互いに突き合わせるような試みが
なされている。

シートを広げた後に、シート材料は自動平打ち抜き機
において連続的に打ち抜かれ、畝が形成される。すなわ
ち、折り畳み線、曲げ線及び切取り線が形成され、又は
刻印が行われる。次いで抜き取り工具によって廃棄片の
抜き取りが行われ、抜き取り工具の押圧部材が廃棄片の
両側から廃棄片を挟持して、シートの面から抜き出され
る。

この種の抜き取り工具は、例えばドイツ特許公告公報
第1085759号に記載されている。廃棄片は同廃棄片に対
して垂直に移動されるプレートによってボール紙シート
から抜き出され、その下に弾性的に取り付けられている
シャフトのヘッドに押圧され、前記シャフトによって放
出される。

＜発明が解決しようとする課題＞ この種の装置は比較的複雑で高価であり、１枚のシー
トで100本から200本の抜き取り工具を使用しなければな
らないことも珍しくない。このようにコストが高くつく
ことの他に、抜き取りを行う装置の外部に配置された仕
上げテーブル内に抜き取り工具をセットすることは、き
わめて時間がかかり、繁雑である。

ボール紙シートの両側で回転する２つのドラムを有す
る抜き取り装置にも同様の欠点があって、ドイツ特許公
告公報第1611617号によれば前記のドラムから径方向に
延びる抜き取りピンが取り付けられている。

折り畳みボール箱産業では注文が繰り返されることが
多いので、できるだけ多くの加工装置を配置して、時間
を短縮している。こうした理由から繰り返しの多い注文
に関しては、ずっと以前から抜き取り工具としての手動
で挿入できる釘を用いる抜き取り台が使用されており、
この抜き取り台は、機械の上方の工具枠にネジで固定さ
れている。これは非常に不正確な方法であって、自動打
ち抜き機でしばしば問題が生じる原因となっている。

本発明は上記の問題を除去するためになされたもの
で、駆動の確実性を向上させることのできる、簡単な安
価な冒頭で述べた装置を提供することである。

＜課題を解決するための手段＞ 上記の課題を解決するために本発明によれば、多数の
抜き取りピンは、互いに径方向に距離をおいて帯状の移
送手段に取り外し可能に固定される。この移送手段の移
送路に、抜き取りピンに対してほぼ平行に向けられ、か
つ、抜き取りピンに取り付け可能に形成され、かつ、抜
き取りプレートに対してほぼ直角に案内されるピストン
が配置されており、前記移送手段はピストンと抜き取り
プレートの間に配置されている。

このようにして課題を解決することによって、個々の
抜き取りピンを、マガジン装置から抜き取りプレートに
対して直角に案内されているピストン等の押圧部材の打
撃路へ移動させることができる。多数の抜き取りピンを
それぞれ互いに径方向に距離をおいて帯状の移送手段に
取り外し可能に固定することが効果的であることが明ら
かにされており、前記移送手段の移動路には抜き取りピ
ンに対してほぼ平行に向けられ、抜き取りピンの所に移
動可能に形成されたピストン等の打撃手段が配置されて
おり、前記移送手段はピストンと抜き取りプレートの間
に配置されている。

本発明の他の実施例においては、ピストンは開口片に
配置されており、前記開口片にはマガジン容器の供給路
においてマガジン容器内に抜き取りピンを収容する収容
部が設けられている。開口片には挿入すべき抜き取りピ
ンを案内するガイド溝が形成されている。

＜作用＞ 本発明によれば、移送手段には案内装置が設けられ、
この案内装置によって移動手段（好ましくはマガジンバ
ンド）はピストンによって決定される移動路へと揺動さ
れ、突出されることとなる。

従ってマガジンバンドは抜き取りピンをピストンの打
撃路にむかって移動させ、ピストンは、それぞれ抜き取
りピンをマガジンバンドから取り外して抜き取りプレー
トの正確に規定された位置へと挿入する。打撃あるいは
挿入が行われているときには、マガジンバンドはピスト
ン側方に移動されている。ピストンあるいはハンマー
は、装置の前述の部分と共に自動的に移動可能である。
本発明によれば、移動すべき位置はマイクロプロセッサ
で自動的に制御される。

本発明の他の特徴によれば、帯条の移送手段は好まし
くは突出した２本のレールからなるレール装置内で案内
されており、かつ揺動可能に形成されている。前記レー
ル装置は側方へ移動して抜取りピンを抜き出し、そのと
きに抜取りピンはレールの間隙を通過する。その際に弾
性的な材料から形成されているマガジンバンドは屈曲し
て問題なく通り抜けることができる。

特にプラスチックから形成されているマガジンバンド
の側方には、締め付け手段が設けられており、前記各締
め付け手段はスリットを備えたジャケットとして形成さ
れていて、抜取りピンを収容している。マガジンバンド
は経済的に構成するために、それぞれ５本から10本の抜
取りピンを収容する程度の小片に分割されている。マガ
ジンバンドの２つの小片の連結は、抜取りピンを軸とす
る継ぎ手によって行われ、抜取りピンを外すと、空にな
ったバンドの小片は落下し、装置全体の動きを妨げるこ
とはない。

抜取りピンは継ぎ手の軸として用いられる他に、マガ
ジンバンドの駆動にも用いられる。抜取りピンのシャフ
トが駆動歯車の齒によって連動される。

本発明によれば、ピストンは最初に移動したときに、
ストッパに当接しており順次的に供給される抜取りピン
をピストンのジャケット部分に収容して、（場合によっ
てはマグネットあるいはばね力の支持によって）抜取り
ピンを支持する。一方では移送手段はマガジンバンドと
レール装置から側方へ揺動して離れる。次にピストンが
自動的に抜取りピンを打撃して抜取りプレートの所定の
位置へ挿入する。

本発明によるピンのセット手段は押圧機械のサポート
部にネジ止めされており、それによって移動可能なサポ
ート部と一体に構成される。抜取りプレートは押圧テー
ブル上に載置されている。特別な装置はもはや必要では
なく、手動で釘を植えるのに比較して製造時間が短縮さ
れ、精度が向上する。

ピンをセットする装置を（簡単なテーブルプレートに
張架された）架移動可能な横梁のサポート部に取り付け
ることも本発明の意図するものである。しかしこの場合
には、上述の押圧機械自体に固定するのとは異なり、抜
取りプレートの上にシート紙を広げる輪郭部分を取り付
けることが必要である。

このような手動テーブルの場合にはさらに、抜取りプ
レートに大きな切り欠きを形成するための穴あけソーを
設け、それによってテーブルプレートと抜取りプレート
との間に惹起される吸着作用に抵抗させることができ
る。

本発明によれば、抜取りピンは、間隔をあけ、かつ、
互いにほぼ平行にマガジンバンド内に締め付け固定され
ている。この抜取りピンは、マガジンバンドによってピ
ストンの移動路内に向かって案内される。その後、それ
ぞれ抜取りピンは、ピストンによってマガジンバンドか
ら外されて、その尖端部がピストンの打撃方向に直交し
て配置されている抜取りプレートに挿入されることとな
る。さらに、ピストンをその打撃方向に平行に移動さ
せ、あるいはマイクロプロセッサによって打撃位置へ案
内するようにすると効果的であることが明らかにされて
いる。その場合には、必要に応じてマガジンバンドに設
けられた抜取りピンを外す前に、ピストンが打撃位置へ
移動される。

本発明においては、抜取りピンは、自力で固定できる
ように特別に形成してもよい。その際には、この抜取り
ピンは、袋状に形成された軸方向スリットと、その両側
において好ましくは一対のアンカーフィンガーと、が設
けられる。これらのアンカーフィンガーには、場合によ
っては切込用刃部が先端に形成されていてもよい。この
ような抜取りピンは容易に支持プレートに挿入すること
ができ、その作業に耐えるように固定される。

さらに、アンカーフィンガーの先端部にピンの軸に対
してある角度で内側に傾斜した斜面を形成すると効果的
であることが明らかにされている。しかし、他の実施例
においてはその代わりにアンカーフィンガーの端縁に外
側へ傾斜する締め付け面を形成することも可能である。
内側に向かって傾斜している場合には、アンカーフィン
ガーが挿入された場合に外側へ押圧されるので、Ｖ字状
に広がり、外側に向かって傾斜している場合には、アン
カーフィンガーは互いに重なり合う。その際に斜面に対
して交差する方向に他の傾斜部を形成するとアンカーフ
ィンガーが互いに妨げることがない。

本発明の他の特徴によれば、アンカーフィンガーの断
面は、シャフトの断面のセグメントあるいはセクタとし
て形成されており、さらにアンカーフィンガーはシャフ
ト軸から離されていても良い。

本発明による釘あるいは抜取りピンは通常な円筒形状
であって、端面には孔が形成され、さらにきりで加工さ
れている。その後で後端側にスリットが形成される。こ
の釘ピンが例えば木製のプレートへ挿入されると、前述
のような構造を有する広がり面によって、アンカーフィ
ンガーが外へ抜け出すことがなく、かつ互いの間隔が拡
大される。２つのアンカーフィンガーの間に支持プレー
トの材料が入り込み、スリットの一番奥まで達する。こ
の最奥部の釘の頭のような役割を果たす。

また本発明の実施例によれば、金属部材の端面側に十
字形のスリットを有する広がり面を形成することも可能
であって、その場合には４本のアンカーフィンガーが形
成される。アンカーフィンガーの数は製造上の条件によ
って決定される。

使用条件によっては、例えば抜取りピンのために必要
なスペースを増大させないために、アンカーを外側に広
がらせない方が好ましい場合もある。この場合には本発
明によれば、アンカーフィンガーに広がる面のかわり
に、広がる面とは反対、すなわち外側から釘ピンの長手
軸へ向かって円錐状に傾斜する締め付け面が形成され
る。締め付け面をこのように配置することによって、ア
ンカーフィンガーは例えば木製のプレートへ挿入された
ときに互いに近づく方向へ移動する。このような固定作
用を得るために、アンカーが互いに妨害しないようにし
なければならない。このことは特に、断面がセクタ状に
形成された場合に保証される。いずれの場合にもこの締
め付け面は、アンカフィンガーが互いに近づく方向に延
びるように形成しなければならない。アンカーが４分の
１円の互いに対向するセクタに配置されている場合に
は、両者間に十分に移動できる空間が残され、さらに釘
ピンの挿入に使用される十分に広い底面が形成されてい
るので、効果的である。

＜実施例＞ 以下、図面に示す好ましい実施例を用いて本発明を詳
細に説明する。

第１図に示すものはボール紙シート10であって、この
ボール紙シート10には自動平打ち抜き機において、不図
示の折り畳みボール箱を形成するための連続的な打ち抜
き部分あるいは畝12が設けられている。第２図には特に
打ち抜き部分あるいは畝12が明瞭に示されており、互い
に隣接する打ち抜き部分あるいは畝12の間には廃棄片14
が残されている。

ボール紙シート10は、自動平打ち抜き機から抜取りス
テーション18の支持台16上に達する。そこで各廃棄片14
は上方にある抜取り工具22（フレームに張った支持ロッ
ド20に支持されている）と、それに対応する下方の抜取
り工具23と、によって挟持され、支持台16において切欠
きを抜き取られる。

本発明によれば、廃棄片14の抜き取りは、抜取りピン
30によって行われる。この抜取りピンは第４図〜第６図
に示すようにシャフト29と、このシャフトを包囲する径
方向のカラー38と、尖端部27とを有し、プラスチックか
ら構成されるマガジンバンド36の締め付け手段32内に挟
み込まれている。各締め付け手段32は互いに近づく方向
へ屈曲した２つの爪33と、抜取りピン30のカラー28のス
トップ34と、から形成されており、前記爪はそれぞれ抜
取りピンに隣接している。マガジンバンド36は第４図と
第５図によれば、コストを考えて小片として形成されて
おり、その両端部には、それぞれが相補的な形状の継ぎ
手部分が設けられている。すなわち一端にはバンドの縁
37に対して平行に延びる中央の突出部38が形成され、他
端には前記突出部に対して相補的形状の２つの舌片29が
形成されている。この舌片及び前記突出部には、締め付
け手段の一部,33aが設けられているので、それぞれの抜
取りピンは、継ぎ手軸30sとして２つのマガジンバンド
を互いに結合するようになっている（第６図を参照）。

マガジンバンド36に間隔ｅで抜取りピン30の差し込ん
だものは、不図示のドラムに巻取られていて、レール装
置40を通して案内される。マガジンバンド36は、歯車42
によって移送され、それに従って抜取りピン30も作業位
置へ前進してストッパ43に当接し、それぞれ抜取りピン
30は、このストッパに接した状態を保つようにされてい
る。

この作業位置において、ピストン44は、最初に下方へ
移動するとジャケット部分45内に抜取りピン30を収容す
る。その後、この抜取りピン30は、ジャケット部分の外
側に取り付けられた不図示のマグネットあるいはばねに
よって保持される。

その後、マガジンバンド36システム全体は、側方向へ
と揺動される。その際に抜取りピン30は、レール装置40
に設けられている開口部46を通り抜けてマガジンバンド
36から引き出される。この様にして、ピストン44が作業
を遂行するのに必要な空間が確保され、抜取りピン30な
いしその先端27が、符号50で示す抜取りプレートに挿入
することができるようにされている。マガジンバンド36
の小片は継ぎ手軸36sを抜き取ると自動的に受け箱48内
に落下する。第10図に示す実施例の場合には、上記のピ
ンのセット装置は簡単に構成されたスチールテーブル60
内に収容されている。このスチールテーブルには、ピン
のセット装置を収容するサポート手段64が支持されてい
る。そのために、例えば抜取りプレート50上に第１図に
示すようなシートの輪郭を形成することが必要である。

スチールテーブル60は水平あるいは水平に対して傾斜
して配置することができる。従ってピストン44も垂直あ
るいは垂直に対して傾斜した移動方向Ｙに移動すること
ができる。

第11図に示す抜取りピン30aのシャフト29aは、例えば
ワイヤー片あるいはボルト片などの（例えば断面が円形
の）金属片から形成されている。この金属片の自由端部
からフォークの先端状の２つの延長部がアンカーフィン
ガーとして形成されている。断面がセグメント状の２つ
のアンカーフィンガー52は、幅ｉ（シャフトの直径ｄの
約３分の１）を有する中央のスリツト53によって互いに
分離されている。

スリットを設ける前に、シャフト29内に円錐状の孔を
形成することによって、アンカーフィンガー52に角度ｗ
で内方へ傾斜する斜面54が形成される。

第12図に示す実施例においては、アンカーフィンガー
52iの断面はセクタ状に形成され、その斜面55の先端が
間隔ｉでシャフト軸Ａの両わきに配置されている。

この種の抜取りピン30aが抜取りプレート50等に挿入
されると、この抜取りプレート50の材料が斜面54に沿っ
て中央スリット53内に進入し、第13図に示すようにアン
カーフィンガー52を外方に開く。

従って抜取りピン30aが抜取りプレート50内に抜けな
いように係上され、前記抜取りプレートは抜取りピン30
aを除去しようとすると破壊される。第14図に示す抜取
りピン30bの場合には、アンカーフィンガー52nの先端面
56は外方に傾斜している。この抜取りピン30bのアンカ
ーフィンガー52nは抜取りプレートに挿入された際に弾
性変形されて、第16図に示すように一部交差する。すな
わちプレート材料内に一種のクリップが形成される。

端面あるいは締め付け面56は、該当する金属片の先端
を円錐形状に研削し、研磨しあるいは面取りすることに
よって、容易に形成される。その後２つのアンカーフィ
ンガー52n′間の金属材料を取り去ることによって、セ
クタ状の断面が２つ形成される。

抜取りシャフト30,30a,30bの一対のアンカーフィンガ
ー52,52i,52nの間に残されているヘッド面58は、抜取り
プレート50の材料に対して釘の頭のような役割を果た
す。各ヘッド面58が抜取りプレート50の表面51に当接す
ると、それ以上に進入するのが防止され、あるいはわず
かな圧力で材料が押圧されるだけである。

特に抜き取りピン30aと30b（他の形状のピンも）は、
第10図に示す装置によって打撃方向Ｙへ挿入される。図
においてボルト状に示されている開口片（あるいはガイ
ド片）70内において、ガイド面72の上方には半円形の断
面と長さｎを有する切欠き部74が形成されており、前記
切欠き部の長さはボックス状のピンマガジン76の幅ｂに
相当する。前記ピンマガジンは個々の抜き取りピン30z
をガイド面72上へ移動させ、収容溝73内に収容された抜
き取りピン30zをガイド溝75の前へ配置する。ピンマガ
ジン76の移送方向ｚは概略図示されているピストン44の
打撃方向に対して直角である。ピストンについてはここ
では詳しく説明しない。というのは、この装置は第６図
の装置に相当しているからである。すなわちピストン44
は（場合によっては押圧ネック部によって）前方に配置
されている抜き取りピン30zを開口片70から打撃方向Ｙ
へ挿入する。前記開口片の前方のストッパスリーブは符
号68で示されている。

【図面の簡単な説明】

第１図はボール紙シートの上面図、第２図は第１図のボ
ール紙シートの打ち抜き片と廃棄片を拡大して示す上面
図、第３図は廃棄片を抜き取るために工具の装着された
ボール紙シートの一部を示す断面図、第４図は抜き取り
プレートに挿入される抜き取りピンを収容するマガジン
バンドの側面図、第５図は第４図の上面図、第６図は、
マガジンバンドとピンの側面図、第７図は第６図の一部
を拡大して示す上面図、第８図は装置の他のカバー部分
を示す第６図と同様の側面図、第９図は装置の他の部分
を詳細を示す上面図、第10図はピンをセットするテーブ
ルの斜視図、第11図〜第13図は抜き取りプレートとその
使用方法を概略的に示すもので、第11図は側面図、第12
図は下面図、第13図は断面図、第14図〜第17図の抜き取
りプレートの他の実施例とその使用方法を概略的に示す
もので、第14図は側面図、第15図は下面図、第16図は断
面図、第17図は下面図、第18図は抜き取りピンを供給す
る他の供給装置を示す斜視図である。

Claims (32)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】折り畳みボール箱等用の打ち抜き片とそれ
   に隣接する廃棄片から構成されるシート状あるいはプレ
   ート状の工作物、特に折り畳みボール箱産業に使用され
   るボール紙シート等のシート状あるいはプレート状の工
   作物から一部を抜き取る装置を形成する装置であって、
   前記廃棄片は、抜き取り工具によってボール紙シート等
   から抜き取り可能とされたシート状あるいはプレート状
   の工作物から一部を抜き取る装置を形成する装置であ
   り、 複数の抜き取りピン（30）は、それぞれマガジン装置
   （36,37）からピストン（44）等の押圧部材の打撃路へ
   移動可能とされ、 前記ピストン（44）は、抜き取りピンが挿入される抜き
   取りプレートに対して略直角に移動自在とされているこ
   とを特徴とするシート状あるいはプレート状の工作物か
   ら一部を取り出す装置を形成する装置。
2. 【請求項２】前記複数の抜き取りピン（30）は、径方向
   に互いに距離（ｅ）で離間しつつ帯状の移送手段（36）
   に取り外し可能に固定され、 この移送手段の移動路に対し、少なくとも１つの抜き取
   りピンに対して略平行とされ、かつ、抜き取りピン（3
   0）に向かって移動自在なピストン（44）が配置されて
   おり、 前記移送手段は、前記ピストン（44）と前記抜き取りプ
   レート（50）の間に配置されていることを特徴とする請
   求項１に記載の装置。
3. 【請求項３】移送手段（36）を案内する案内装置がさら
   に設けられており、前記移送手段は、前記案内装置によ
   ってピストン（44）により定まった打ち出し位置へと移
   動路から揺動されるようになっていることを特徴とする
   請求項第１項あるいは第２項に記載の装置。
4. 【請求項４】バンド状の前記移送手段（36）は、レール
   装置（40）内で案内されており、このレール装置は、揺
   動可能に形成されていることを特徴とする請求項第１項
   〜第３項のいずれか１項に記載の装置。
5. 【請求項５】移送手段（36）又はレール装置（40）は、
   支持されている抜き取りピン（30）に対して径方向に揺
   動可能であることを特徴とする請求項第１項〜第４項の
   いずれか１項に記載の装置。
6. 【請求項６】前記レール装置（40）は、帯状の移送手段
   （36）の両側に一対のレールが設けられて構成されてい
   ることを特徴とする請求項第４項あるいは第５項に記載
   の装置。
7. 【請求項７】前記レール装置（40）は、前記ピストン
   （44）の移動方向（ｘ）にある一方のレールが切り欠か
   れていることを特徴とする請求項第１項〜第６項の少な
   くとも１項に記載の装置。
8. 【請求項８】ストッパ（43）は、ピストン（44）の移動
   方向（ｘ）の領域に向かって、抜き取りピン（30）の移
   動路に突出していることを特徴とする請求項第１項〜第
   ７項の少なくとも１項に記載の装置。
9. 【請求項９】移送手段は、それぞれ１つの抜き取りピン
   （30）を締め付け、互いに等間隔（ｅ）で配設された締
   め付け手段（32）であることを特徴とする請求項第１項
   〜第８項の少なくとも１項に記載の措置。
10. 【請求項１０】各締め付け手段（32）は、スリットを備
    えた収容部を形成し、互いに接近する方向へ屈曲してい
    る爪（33）から構成されており、この爪は、バンドの長
    手軸に対して直交するようにしてマガジンバンド（36）
    の主要面に形成されていることを特徴とする請求項第９
    項に記載の装置。
11. 【請求項１１】各対の爪（33）には、マガジンバンド
    （36）に形成され、使用されている抜き取りピン（30）
    のカラー（28）を収容する少なくとも１つの舌片（34）
    が設けられていることを特徴とする請求項第１項〜第10
    項の少なくとも１項に記載の装置。
12. 【請求項１２】マガジンバンド（36）は、引き込み部分
    から構成され、前記抜き取りピン（30）は打撃に際して
    送り出されるようにされていることを特徴とする請求項
    第１項〜第11項の少なくとも１項に記載の装置。
13. 【請求項１３】マガジンバンド（36）の一端は、突出部
    （38）として形成され、隣接するマガジンバンド（36）
    の端部の舌片（39）の間に挿入されることで前記突出部
    と、舌片と、が共同して締め付け手段（32）を形成する
    ことを特徴とする請求項第12項に記載の装置。
14. 【請求項１４】抜き取りピン（30）シャフト（29）は、
    カラー（28）と、それに隣接した尖端部（27）と、を備
    えていることを特徴とする請求項第１項〜第13項の少な
    くとも１項に記載の装置。
15. 【請求項１５】ストッパ（43）は、カラー（28）の移動
    路に突出していることを特徴とする請求項第８項又は第
    14項に記載の装置。
16. 【請求項１６】マガジンバンド（36）及び挿入されてい
    る抜き取りピン（30）は、ユニットとして歯車あるいは
    スプロケット（42）によって移動され、前記歯車あるい
    はスプロケットの歯は、抜き取りピンを越えて延びてい
    ることを特徴とする請求項第１項〜第15項の少なくとも
    １項に記載の装置。
17. 【請求項１７】開口片（70）にピストン（44）等が設け
    られており、前記開口片にはマガジン容器（76）の供給
    路において前記マガジン容器の抜き取りピンを収容する
    収容部（74）が設けられていることを特徴とする請求項
    第１項〜第16項のいずれかに記載の装置。
18. 【請求項１８】開口片（70）に抜き取りピン（30）を案
    内するガイド溝（75）が設けられていることを特徴とす
    る請求項第17項に記載の装置。
19. 【請求項１９】ピストン（44）には、移送手段（36）に
    向いた中空のシャフト、すなわちジャケット部分（45）
    が設けられており、前記シャフト、すなわちジャケット
    部分は、ピストンが移送手段を打撃すべく移動した場合
    に、抜き取りピン（30）のシャフト（29）を収容するよ
    うになっていることを特徴とする請求項第１項〜第18項
    の少なくとも１項に記載の装置。
20. 【請求項２０】抜き取りピン（30）がマグネット、ばね
    によってピストン（44）に支持されていることを特徴と
    する請求項第１項〜第19項の少なくとも１項に記載の装
    置。
21. 【請求項２１】駆動装置を有するピストン（44）は、抜
    き取りピン（30）を打撃するハンマー工具とされている
    ことを特徴とする請求項第１項〜第20項のいずれかに記
    載の装置。
22. 【請求項２２】ピストン（44）によって保持された抜き
    取りピン（30）は、移送手段（36）が側方へ揺動するこ
    とによって移送手段から取り外し可能であることを特徴
    とする請求項第１項から第21項の少なくとも１項に記載
    の装置。
23. 【請求項２３】抜き取りプレート（50）の上方で移動可
    能とされた横梁（62）の座標軸に沿って移動可能なサポ
    ート手段（64）と、 打撃装置を移動可能に保持しているサポート手段と、を
    有しており、前記抜き取りプレート（50）は、前記打撃
    装置に対向するようにして押圧テーブル上に載置される
    ようになっていることを特徴とする請求項第１項〜第22
    項の少なくとも１項に記載の装置。
24. 【請求項２４】前記抜き取りプレート（50）は、水平に
    対して傾斜するように配設されていることを特徴とする
    請求項第１項〜第23項のいずれかに記載の装置。
25. 【請求項２５】抜き取りピン（30a,30b,30s）は、軸方
    向袋状にスリット（53）及びアンマーフィンガー（52,5
    1i,52n）を有していることを特徴とする請求項第１項〜
    第24項の少なくとも１項に記載の装置。
26. 【請求項２６】抜き取りピン（30）あるいは一対のアン
    カーフィンガー（52、52i、52n）には、切込用刃部が先
    端部に形成されていることを特徴とする請求項第１項あ
    るいは第25項のいずれかに記載の装置。
27. 【請求項２７】アンカーフィンガー（52,52i,52n）の先
    端には、シャフト軸（Ａ）に対してある角度（ｗ）で傾
    斜した斜面（54）が設けられていることを特徴とする請
    求項第１項〜第26項の少なくとも１項に記載の装置。
28. 【請求項２８】アンカーフィンガー（52,52i,52n）の先
    端の端縁には、シャフト軸（Ａ）に対してある角度
    （ｗ）で外側へ傾斜する斜面（56）が設けられているこ
    とを特徴とする請求項第１項〜第27項の少なくとも１項
    に記載の装置。
29. 【請求項２９】アンカーフィンガー（52,52i,52n）の断
    面は、シャフト断面のセグメントあるいはセクタとして
    形成されており、好ましくはアンカーフィンガーの斜面
    （55）がシャフト軸（Ａ）から離間して延びていること
    を特徴とする請求項第22項〜第28項のいずれか１項に記
    載の装置。
30. 【請求項３０】抜き取りピン（30）が取り付けられた抜
    き取り装置の構成方法であって、 前記抜き取りピン（30）を、マガジンバンド（36）内に
    互いに離間（ｅ）を置き、かつ、ほぼ平行に狭持し、 前記抜き取りピン（30）を、マガジンバンド（36）と共
    にピストン（44）の移動路へ案内し、 前記抜き取りピン（30）が前記ピストンによってマガジ
    ンバンドから取り外されて、その尖端（27）がピストン
    の打撃方向に対して直交して延在する抜き取りプレート
    （50）内へ挿入されるようになっていることを特徴とす
    る方法。
31. 【請求項３１】前記ピストン（44）は、その打撃方向に
    対して平行に延びており、及び／又は、マイクロプロセ
    ッサによって打撃位置へ案内されることを特徴とする請
    求項第30項に記載の方法。
32. 【請求項３２】前記ピストン（44）は、前記マガジンバ
    ンド（36）に取り付けられた抜き取りピン（30）を取り
    外す前に、打撃位置へと移動されることを特徴とする請
    求項第30項あるいは第31項に記載の方法。