JP2700366B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JP2700366B2
JP2700366B2 JP3214884A JP21488491A JP2700366B2 JP 2700366 B2 JP2700366 B2 JP 2700366B2 JP 3214884 A JP3214884 A JP 3214884A JP 21488491 A JP21488491 A JP 21488491A JP 2700366 B2 JP2700366 B2 JP 2700366B2
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memory
jump
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和司 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電加工装置の適応制御
に係り、特に多数個加工の開始条件設定に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に放電加工を行なう際、電極とワー
クの間に発生する加工粉が特定の箇所に蓄積することは
放電の集中を招き、その箇所が放電痕となって加工面の
悪化につながるため、加工中は適宜この加工粉を排除し
なければならない。そこで、加工中にジャンプが行われ
る。これは図7に示すように加工中、一定時間毎に設定
されたジャンプ量だけ所定のジャンプ速度で電極1をワ
ーク2からすばやく引き離し再び戻すことによりそのポ
ンプ作用で加工粉110を極間外に取り出そうとするも
のである。しかし、図8に示すように加工深さに対して
ジャンプ量が少ないと十分な加工粉110の排除が行わ
れないために加工状態が不安定となる。また、ジャンプ
量だけでなくジャンプ間隔についても間隔が多すぎると
加工粉のたまる量に対して排除量が少なくなり、加工粉
がたまることになる。しかし、ジャンプを行っている時
間は電極1とワーク2は離れているため、実際の加工は
行われず、加工速度の面から考えると無駄な時間であ
る。それ故、やみくもにジャンプ量を多くし、ジャンプ
間隔を減らすと、逆に加工速度を遅くすることになる。
従って、時々刻々と変わる加工状態に対し、それに応じ
た適切且つ加工速度を最大限に出させるジャンプ量及び
ジャンプ間隔を設定することが望ましい。
【0003】そこで、加工状態に応じて必要な量だけジ
ャンプ動作を行わせるために適応制御が考えられた。こ
れは一定時間毎に電極の動き、極間の電圧、電流値等を
サンプリングして加工状態の安定・不安定を判定し、ど
の加工条件をどのように(値を増やすか、減らすか、そ
のままか)変更するかを決定し、加工条件を変更すると
いう処理を繰返し行う制御方法である。例えば1つの穴
を加工する中でも時には安定と判断され、時に不安定と
判断され、加工条件を増やしたり、減らしたりしてい
る。そして、通常、不安定と判断された場合は不安定状
態を回避するために加工条件を逃がす方向に変更する
(例えば加工条件の1つであるジャンプについていえば
ジャンプ量を増やしたり、ジャンプ間隔を減らす等)の
で、加工速度は遅くなる方に変更されることになる。
【0004】かかる適応制御が加工条件の一つであるジ
ャンプについて行われた場合を述べたが、その他の加工
条件である休止時間制御についても適用される。休止時
間は放電加工において電極とワークの間にかけられるパ
ルス電圧のパルス間隔である。例えば、加工状態が安定
であると判断されれば、休止時間を少なくして加工能率
を向上させる方向に制御し、不安定であると判断されれ
ば、休止時間を多くして放電の集中を招かぬように適応
制御を行うのである。なお、このような適応制御におけ
る加工条件は一つの加工プログラムにおいては、加工
中、直接手動操作により、加工条件設定装置に設定され
るが、プログラム中で加工条件パック番号により設定さ
れる以外は適応制御により随時変更された条件で加工を
行うものである。
【0005】図9は従来の適応制御を行う放電加工装置
を示すプログラム図、図10は同放電加工装置に用いた
加工条件パックを示す説明図、図11は同放電加工装置
を用いた穴を連続して3つ加工する加工プログラム及び
加工手順を示す説明図、図12は従来の放電加工装置の
適応制御におけるジャンプ量の推移の例を示したグラフ
である。図9において、1は電極、2はワーク、3は電
極1とワーク2の極間の電圧、電流値、電極の動き等の
加工状態を検出し、加工状態信号を出力する加工状態検
出装置、4は加工状態検出装置3の加工状態信号に基づ
きジャンプ量などの加工条件を変更し設定する加工条件
設定装置、5は出力する加工条件例えばジャンプ量を格
納する加工条件格納メモリであるジャンプ量格納メモ
リ、6はそのジャンプ量を変更する際の変更量を記憶し
ておく加工条件変更メモリであるジャンプ量変更メモ
リ、8は加工条件設定装置4で設定された加工条件を出
力する加工条件出力装置、9はジャンプ起動装置、10
は電極1を動かすモータ、11はモータ10を制御する
軸制御装置、12は加工プログラムを記憶しておく加工
プログラムメモリ、13は加工プログラムメモリ12の
加工プログラムを解析して軸制御装置11及び加工条件
設定装置4にそれぞれ軸指令と加工条件設定指令を出力
する加工プログラム解析装置、14は加工状態検出装置
3と加工条件設定装置4とジャンプ量格納メモリ5とジ
ャンプ量変更メモリ6とで構成される適応制御装置であ
る。図10に示す加工条件パックは、電流値、電流パル
ズ幅、休止時間(電流パルス間隔)、ジャンプ速度、ジ
ャンプ量、ジャンプ間隔等の加工条件の各々の量を1つ
設定したものをひとまとめにしたもので、各加工条件は
それぞれ番号を付して制御装置に登録されている。図1
2において、Lはジャンプ量、loは加工開始時のジャ
ンプ量、l1は予め設定されたジャンプ量の変更量、t
1は1つ目の加工に要した時間、t2は2つ目の加工に
要した時間、t3は2つ目の加工でジャンプ量が最適に
なるまでに要した時間を表わしている。
【0006】次に、従来の放電加工装置がジャンプ量に
ついて適応制御を行って1つの加工プログラムで三つの
穴を加工する場合の動作について、図9乃至図12及び
図13のフローチャートに基づいて説明する。図11に
示す穴を連続して3つ加工する加工プログラムを使用し
た場合における加工条件設定は加工プログラムを起動す
る前に手動操作で加工条件設定装置4に設定するか、或
いは加工プロラムの先端に加工条件を設定するブロック
(図11に示す加工プログラム例ではブロック0)を設
けて設定する以外は適応制御装置14により加工条件を
設定するものとする。図11に示す加工プログラムに基
づいて穴を連続して加工する場合には、まず、プログラ
ム起動前には、図11に示す加工プログラムに基き、図
10に示す加工条件パックの100番に登録された1つ
の加工条件に設定する。(ステップS101)。次に、
加工プログラムメモリ12の中の加工プログラムが起動
されると加工プログラム解析装置13は加工プログラム
を読み込み、軸指令を軸制御装置11に出力し、加工条
件設定装置4は加工条件をジャンプ量格納メモリ5に格
納して1番目の加工を開始する。加工開始後、加工の進
行に伴い適応制御装置14により単位時間毎に加工状態
に応じて決められた量だけずっと加工条件は変更されて
ゆき、一番目の加工終了時には予め設定された加工条件
は適応制御により何度も変更された加工条件となってい
る。
【0007】かかる適応制御が行われる場合を例えば加
工条件の1つであるジャンプ量について図13のフロー
チャートに基づいて具体的に説明する。加工が進み、加
工深さが増すにつれ、加工粉が極間から掃けにくい状態
となり、加工状態は不安定になる。そこで、加工が開始
されると、適応制御装置14の加工状態検出装置3では
電極1及びワーク2間の加工状態を監視し(ステップS
1)、一定時間毎に不安定或いは安定の加工状態信号を
加工条件設定装置4に出力する(ステップS2)。加工
条件設定装置4では加工状態検出装置3の安定・不安定
信号により、ジャンプ量の増減を決定し(ステップS
3)、ジャンプ量を増やす場合にはジャンプ量格納メモ
リ5に格納されているジャンプ量にジャンプ量変更メモ
リ6の予め設定された量だけ加えた量をジャンプ量格納
メモリ5に記憶させ(ステップS5)、ジャンプ量を減
らす場合にはメモリ5に記憶されたジャンプ量からメモ
リ6に予め設定された量だけ差し引いた量だけメモリ5
に記憶させ(ステップS6)、加工条件出力装置8では
メモリ5の内容をジャンプ量として出力する。ジャンプ
起動装置9では加工条件出力装置8により出力されたジ
ャンプ量によりジャンプ動作を行うように軸制御装置1
1を制御するという適応制御が一番目の加工について行
われ、かかる適応制御は三番目の加工まで即ち3つの穴
加工について加工プログラムが終了するまで続けられる
(ステップS102)。
【0008】ところで、一番目の加工について例えばジ
ャンプ間隔を減らしたり(単位時間あたりのジャンプ動
作の回数を増やす)、ジャンプ量を増やすように加工条
件が変更されると、加工条件がその加工状態にあってい
る場合は安定状態が検出されるので、加工条件は変更し
ない。また、安定状態が続くとジャンプ動作の間隔を増
やしたり、ジャンプ量を減らしたりする。しかし、再び
加工が進行すると加工状態は不安定となり、同様の動作
を繰り返す。これらの動作を繰り返し行ってゆくと、殆
どの場合、加工終了時には加工開始時よりジャンプ間隔
つまり、ジャンプ量は増えている。第二番目の加工開始
時は手動での加工条件設定も加工プログラムによる加工
条件設定もないので、第一番目の加工終了時の加工条件
から加工を開始し、その加工条件から適応制御により加
工条件が加工状態に応じて変更されている。この場合の
適応の様子をジャンプを例にとってみると、第一番目の
加工が終了した時点での加工条件はジャンプ間隔は小さ
く、ジャンプ量は大きくなっている。従って、図12に
示すように加工開始時はこの加工条件から加工を開始す
ることになる。加工を開始すると、始めは加工深さが少
なく、加工粉も少ないので加工状態は安定と判断され、
ジャンプ間隔は増やされ、ジャンプ量は減らされてゆ
く。その後、加工深さが深くなってゆくとジャンプ間隔
は減らされ、ジャンプ量の増えて行く。第三番目の加工
開始時も第二番目の加工終了時の加工条件から加工を開
始し、その加工条件から第二番目の加工と同様に適応制
御により加工条件が加工状態に応じて変更されてゆく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の放
電加工装置では、加工条件をプログラム開始時に1度設
定しただけで、後は適応制御にまかせるようにしている
から、第二番目の加工開始時の加工条件は第一番目の加
工終了時の加工条件となるため、まだ加工も浅く加工粉
も少ないにもかかわらず、少ないジャンプ間隔と多いジ
ャンプ量で加工を行うことになり、必要以上のジャンプ
量及びジャンプ間隔でジャンプを行っていることになる
という問題点があった。また、第二番目の加工開始時か
ら適応制御によってジャンプ量及びジャンプ間隔の制御
も行われているが、適応制御によりジャンプ量及びシャ
ンプ間隔の制御を行うのは一定時間毎に決められた量ず
つしか行なっていないために加工開始時に合ったジャン
プ量及びジャンプ間隔となるためには時間を必要とし、
その間に行われるジャンプの動きは無駄なものとなり、
無駄なジャンプは加工速度を低下させるという問題点も
あるものであった。更に、二番目以降の開始条件を適切
な加工条件にしようとすると、加工プログラムの加工ブ
ロック毎に加工条件を設定するブロックを挿入しなけれ
ばならないため、プログラム作成時間が増大するという
問題点があった。本発明は上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、適応制御時における多数個加
工において2番目以降の加工が前加工の終了時の加工条
件の影響を受けず、いちいちプログラム上で設定しなく
ても適切な条件から始めることができる放電加工装置を
得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放電加工装
置は加工プログラム解析装置、軸制御装置及び加工状態
の安定・不安定を検出する加工状態検出装置の他に、現
在の加工深さを記憶する加工深さ記憶メモリと、加工深
さに対応した目標加工条件を記憶する目標加工条件テー
ブルメモリと、加工条件変更メモリの初期加工条件変更
量より数倍の加工条件変更量を記憶する現在加工条件変
更メモリと、加工プログラム解析装置の加工条件設定指
令に基づき加工条件を設定して加工条件格納メモリに格
納させ、加工状態検出装置の不安定信号を受けて加工条
件格納メモリの加工条件を加工条件変更メモリの初期加
工条件変更量に基づき設定し直し、且つ二番目以降の各
加工開始後の加工状態検出装置の不安定信号を受けた時
に加工深さ記憶メモリの現在加工深さに対応する目標加
工条件を目標加工条件テーブルメモリから選び出し、該
目標加工条件と現在の加工条件との差が所定値より大き
い場合に現在加工条件変更メモリの加工条件変更量に基
づき加工条件格納メモリの加工条件を設定し直す加工条
件設定装置と、加工条件格納メモリの加工条件を軸制御
に出力する加工条件出力装置とを備えてなるものであ
る。
【0011】
【作用】本発明においては、現在の加工深さを記憶する
加工深さ記憶メモリと、加工深さに対応した目標加工条
件を記憶する目標加工条件テーブルメモリと、加工条件
変更メモリの初期加工条件変更量より数倍の加工条件変
更量を記憶する現在加工条件変更メモリを設け、加工条
件設定装置が一番目以降の各加工開始後おいて加工状態
検出装置の不安定信号を受けた時に加工深さ記憶メモリ
の現在の加工深さに対応する目標加工条件を目標加工条
件テーブルメモリから選び出し、目標加工条件と現在の
加工条件との差が所定値より大きい場合に現在加工条件
変更メモリの加工条件変更量に基づき加工条件格納メモ
リの加工条件を設定し直すようにしたから、多数個加工
の各加工進行中に適応制御装置の適応制御によって加工
条件が変更されて前回の加工終了時の加工条件から今回
の加工が開始された場合に適応制御装置の適応制御によ
り加工開始から一定時間の間に加工条件を変更する際に
は通常の適応制御における加工条件の設定量よりも数倍
多い量で変更するために今回の加工を開始するにふさわ
しい加工条件に素早く変更されることとなり、二番目以
降の各加工開始時の加工条件は適当でない加工条件で加
工する時間が短くなって加工能率が上がる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図、
図2は同実施例の適応制御におけるジャンプ量の推移を
示したグラフである。図において、従来例と同一の構成
は同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。7
は多数加工における各々の加工の開始条件を記憶してい
る開始条件記憶メモリである。この実施例の適応制御装
置14は加工状態検出装置3と加工条件設定装置4と、
ジャンプ量格納メモリ5とジャンプ量変更メモリ6と開
始条件記憶メモリ7とで構成されている。図3におい
て、t1は1つ目の加工に要した時間、t2は2つ目の
加工に要した時間を表わす。
【0013】次に、上記実施例においてジャンプ量につ
いて適応制御を行って1つの加工プログラムで三つの穴
を加工する場合の動作について図1,図2及び図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。穴を連続して3つ加
工する加工プログラムを使用した場合における加工条件
設定は、従来例と同様に加工プログラム起動前の手動操
作によるか、加工プログラムの先端に加工条件を設定す
るブロックを設けることによる以外は適応制御装置によ
るものとする。加工プログラムに基づき、プログラムの
起動前に1つの加工条件が設定され、プログラムが起動
されて加工が開始されるまでの手順は従来例と同様であ
る。また、第一番目の加工に対して加工が開始され、加
工状態を検出するステップS1から、適応制御によって
ジャンプ動作が行われるステップS6までの手順も従来
例と同じであるので、かかる説明は省略する。
【0014】このように、一番目の加工に対して適応制
御されて一番目の加工が終了すると、加工プログラム解
析装置13は一穴加工が終了したか否かを判断し(ステ
ップS7)、更にプログラム終了か否かも判断する(ス
テップS102)。そして、一番目の加工の終了を確認
したら、次の加工指令を出力すると同時に加工条件設定
装置4に加工条件再設定信号を出力する。加工条件設定
装置4は、加工条件再設定信号が入力されると、開始条
件記憶メモリ7に記憶された開始条件となる加工条件
(例えば第一番目の加工開始と同じ加工条件)のジャン
プ量をジャンプ量格納メモリ5に格納し(ステップS
8)、加工条件出力装置8がそのメモリ5の内容を出力
して第二番目の加工が開始される。この開始条件となる
加工条件は第二番目の加工を開始するのにふさわしいも
のとなっている即ち、図2に示すように第一番目の加工
終了後に開始時よりもかなり大きな値となっているジャ
ンプ量が第二番目の加工開始時に第一番目の開始時と同
様な適応なジャンプ量に設定されていることを意味す
る。第二番目の加工開始後の適応制御については従来例
と同じである。また、第三番目の加工開始時も第二番目
の加工と同じである。従って、第二番目、第三番目の加
工開始時の加工条件は既に適当なものとなっているの
で、適当でない加工条件で加工する時間がなくなり、加
工速度も早くなった。
【0015】図4は本発明のもう一つの実施例を示すブ
ロック図、図5は同実施例の適応制御におけるジャンプ
量の推移を示したグラフである。図において、従来例と
同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を省
略する。6はジャンプ量を変更する際の変更量の初期値
を予め記憶しておく加工条件変更メモリであるジャンプ
量変更メモリ、30は各々の加工深さに対応した目標と
する目標加工条件を記憶しておく目標加工条件テーブル
メモリ、31はジャンプ量変更メモリ6の初期ジャンプ
変更量より例えば二倍のジャンプ変更量を格納する現在
加工条件変更量メモリである現在ジャンプ量変更メモ
リ、32は現在の加工深さを格納する加工深さ記憶メモ
リである。この実施例の適応制御装置14は加工状態検
出装置3と加工条件設定装置4とジャンプ量格納メモリ
5とジャンプ量変更メモリ6と目標加工条件テーブルメ
モリ30と現在ジャンプ量変更メモリ31とで構成され
ている。図5においてt1は1つ目の加工に要した時
間、t2は2つ目の加工に要した時間を表わす。
【0016】次に上記実施例におてジャンプ量について
適応制御を行って1つの加工プログラムで三つの穴を加
工する場合の動作について図4、図5及び図6フローチ
ャートに基づいて説明する。穴を連続して3つ加工する
加工プログラムを使用した場合における加工条件設定は
従来例と同様に加工プログラム起動前の手動操作による
か、加工プログラムの先端に加工条件を設定するブロッ
クを設けることによる以外は適応制御装置によるものと
する。まず、加工プログラムに基づきプログラムの起動
前に1つの加工条件が設定され、プログラムが起動され
て加工が開始されるまでの手順は従来と同様である。ま
た、一番目の加工に対して、加工が開始され加工状態を
検出し、適応制御によってジャンプ動作が行われること
も従来例と同じである。次に第二番目の加工開始時は従
来例と同様に第一番目の加工終了時の加工条件から加工
を開始し、その加工条件から適応制御により加工条件が
加工状態に応じて変化させられるが第二番目の加工から
は適応制御の変更量が従来例と異なる。この場合の適応
制御の様子をジャンプを例にとって図6のフローチャー
トに基づいて説明する。まず、第二番目の加工が開始さ
れるプログラム起動前には目標加工条件テーブルモリ3
0に予め一定深さごとの目標加工条件が記憶されて目標
加工条件のテーブル初期化が図られる(ステップS1
0)。そして、プログラム格納メモリ12の中の加工プ
ログラムが起動されると、加工プログラム解析装置13
は加工プログラムを読み込み、移動指令を軸制御装置1
1に出力を開始して二番目の加工が開始される。軸制御
装置11ではモータ10に軸指令を出力し、現在の加工
深さを加工深さ記憶メモリ32に格納してゆく(ステッ
プS11)。加工条件設定装置4では加工深さ記憶メモ
リ32の加工深さに対応する目標加工条件を目標加工条
件テーブルメモリ30から選び出し、現在のジャンプ量
と目標加工条件ジャンプ量との差分が予め設定された量
より大きい場合にはジャンプ量変更メモリ6のジャンプ
変更量の倍の量をジャンプ変更量として現在ジャンプ量
変更メモリ31に格納する(ステップS13)。
【0017】適応制御装置14の加工状態検出装置3で
は電極1及びワーク2間の加工状態を監視し(ステップ
S14)、一定時間毎に不安定或いは安定の加工状態信
号を加工条件設定装置4に出力する(ステップS1
5)。加工条件設定装置4は加工条件検出装置3の安定
・不安定信号によりジャンプ量の増減を決定し(ステッ
プS16)、ジャンプ量を増やす場合にはジャンプ量格
納メモリ5に記憶されたジャンプ量に現在ジャンプ量変
更メモリ31に設定された量だけ加えた量をメモリ5に
記憶させ(ステップS18)、ジャンプ量を減らす場合
にはメモリ5に記憶されたジャンプ量からメモリ31に
設定された量だけ差し引いた量だけメモリ5に記憶させ
(ステップS19)、加工条件出力装置8ではメモリ5
の内容をジャンプ量として出力する。ジャンプ起動装置
9では加工条件出力装置8により出力されたジャンプ量
によりジャンプ動作を行うように軸制御装置11を制御
する。また、加工条件設定装置4はメモリ32の加工深
さが一定量進むごとにその時のメモリ32の加工深さと
メモリ5のジャンプ量及びその他の加工条件をメモリ3
0の目標加工条件テーブルに格納してゆく(ステップS
21)。加工プログラム解析装置13は二番目の加工が
終了すると(ステップS22)、次の加工指令を出力す
ると同時に、軸制御装置11に加工深さリセット信号を
出力し、軸制御装置11はメモリ32の加工深さをリセ
ットする(ステップS23)。この加工深さをリセット
させるのは二番目の加工が終り、三番目の加工に入ると
き、加工は深さ0の状態から加工を開始させるために行
うものである。これらの処理が三番目の加工まで即ち、
3つの穴加工についてメモリ12に格納された加工プロ
グラムが終了するまで続けられる(ステップS24)。
【0018】このように、第一番目の加工に対しては従
来例と同じであり、第二番目の加工開始時は従来例と同
様に一番目の加工終了時の加工条件から加工を開始する
が、適応制御により加工開始から一定時間の間に加工条
件を変更する際、通常の適応制御における加工条件の設
定量よりも多い量即ち2倍又は3倍等に変更するので、
第二番目の加工を開始するのにふさわしい加工条件に素
早く変更される。その後の適応制御は、通常の状態に戻
るので従来例と同様に行われることとなる。また、第三
番目の加工開始時も第二番目の加工と同じである。従っ
て、第二番目、第三番目の加工開始時の加工条件は素早
く適当なものとなるので、適当でない加工条件で加工す
る時間が短くなり、加工能率が上がる、また図1に示す
実施例に対する相違点は開始条件の設定が難しいもので
も、敢えて開始条件を設定しなくても良いという点であ
る。なお、この実施例でジャンプ量の変更量は予め設定
された量の倍としたがこれに限らず、目標加工条件ジャ
ンプ量と現在のジャンプ量との差分に応じた量としても
良いことは勿論である。また、上述した実施例では加工
条件としてジャンプ量を例に挙げて説明したが、それ以
外の加工条件についても本発明を適用し得ることは勿論
である。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、現在の加
工深さを記憶する加工深さ記憶メモリと、加工深さに対
応した目標加工条件を記憶する目標加工条件テーブルメ
モリと、加工条件変更メモリの初期加工条件変更量より
数倍の加工条件変更量を記憶する現在加工条件変更メモ
リを設け、加工条件設定装置が一番目以降の各加工開始
後において加工状態検出装置の不安定信号を受けた時に
加工深さ記憶メモリの現在の加工深さに対応する目標加
工条件を目標加工条件テーブルメモリから選び出し、目
標加工条件と現在の加工条件との差が所定値より大きい
場合に現在加工条件変更メモリの変更量に基づき加工条
件格納メモリの加工条件を設定し直すようにし、多数個
加工の各加工中に適応制御によって加工条件が変更され
て前回の加工終了時の加工条件から今回の加工が開始さ
れた場合に適応制御によって加工開始から一定時間の間
に加工条件を変更する際には通常の適応制御における加
工条件の設定量よりも数倍多い量で変更することによっ
て今回の加工にふさわしい加工条件に素早く変更するよ
うにしたので、二番目以降の各加工開始時の加工条件は
適当でない加工条件で加工する時間が短くなって加工能
率が上がり、高速で安定な加工を得ることができると共
に加工プログラム中に各加工に対する開始条件をプログ
ラミングする手間を省くことかできるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例の適応制御におけるジャンプ量の推移
を示したグラフ図である。
【図3】同実施例によるジャンプ量の適応制御の流れを
示すフローチャートである。
【図4】本発明のもう一つの実施例を示すブロック図で
ある。
【図5】同実施例の適応制御におけるジャンプ量の推移
を示したグラフ図である。
【図6】同実施例によるジャンプ量の適応制御の流れを
示すフローチャートである。
【図7】ジャンプ時に加工粉が排除される様子を示す説
明図である。
【図8】加工深さが大きくなった時にジャンプ量が少な
いと加工粉が余り排除されない様子を示す説明図であ
る。
【図9】従来の放電加工装置を示すブロック図である。
【図10】同放電加工装置に用いた加工条件パック例を
示す説明図である。
【図11】同放電加工装置に用いた穴を連続して3つ加
工する加工プログラム及び加工手順を示す説明図であ
る。
【図12】同放電加工装置の適応制御におけるジャンプ
量の推移を示したグラフ図である。
【図13】同放電加工装置によるジャンプ量の適応制御
の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電極 2 ワーク 3 加工状態検出装置 4 加工条件設定装置 5 ジャンプ量格納メモリ(加工条件格納メモリ) 6 ジャンプ量変更メモリ(加工条件変更メモリ) 7 開始条件記憶メモリ 8 加工条件出力装置 10 モータ 11 軸制御装置 13 加工プログラム解析装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工プログラムを解析して軸指令と加工
    条件設定指令を出力する加工プログラム解析装置と、加
    工プログラム解析装置の軸指令に基づきワークと対向す
    る電極を駆動するモータを制御する軸制御装置と、加工
    状態の安定・不安定を検出する加工状態検出装置と、現
    在の加工深さを記憶する加工深さ記憶メモリと、加工深
    さに対応した目標加工条件を記憶する目標加工条件テー
    ブルメモリと、加工条件変更メモリの初期加工条件変更
    量より数倍の加工条件変更量を記憶する現在加工条件変
    更メモリと、加工プログラム解析装置の加工条件設定指
    令に基づき加工条件を設定して加工条件格納メモリに格
    納させ、加工状態検出装置の不安定信号を受けて加工条
    件格納メモリの加工条件を加工条件変更メモリの初期加
    工条件変更量に基づき設定し直し、且つ二番目以降の各
    加工開始後の加工状態検出装置の不安定信号を受けた時
    に深さ記憶メモリの現在加工深さに対応する目標加工条
    件を目標加工条件テーブルメモリから選び出し、該目標
    加工条件と現在の加工条件との差が所定値より大きい場
    合に現在加工条件変更メモリの加工条件変更量に基づき
    加工条件格納メモリの加工条件を設定し直す加工条件設
    定装置と、加工条件格納メモリの加工条件を軸制御に出
    力する加工条件出力装置とを備えてなることを特徴とす
    る放電加工装置。
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