JP2699278B2 - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] この発明は楽音発生装置に関し、特に音源における楽
音の合成の仕方を指定する技術に関する。 [背 景] 複数の波形生成モジュールを使って楽音を合成する音
源を備えた楽音発生装置はすでに知られている。上記の
複数の波形生成モジュールは種々の形式で接続可能であ
り、接続構造の全体が楽音の合成の仕方を特定する。従
来技術の場合、予め定められたN通りの楽音の合成の仕
方のそれぞれに数値を割り当て、入力装置で数値を選択
することにより、楽音の合成の仕方(複数の波形生成モ
ジュールの接続構造)を特定している。この入力形式で
は選択岐が多いと、ユーザーは、どの数値がどの楽音の
合成の仕方と対応しているか把握しにくくなる。そのた
め、ユーザーが選択できる楽音の合成の種類をある程度
の数に限定しなければならない。このことは、音源自体
がもつ楽音合成能力を不十分にしか活用しないことにも
なり得る。例えば、ある種の楽音合成アルゴリズムは音
源で実行可能であるにもかかわらず、ユーザーは利用で
きないといったことになる。 [発明の目的] したがって、この発明の目的は、わかりやすい入力形
式で音源の楽音合成の仕方を指定可能な楽音発生装置を
提供することである。 [発明の要点] この発明は上記目的達成するため、夫々位相入力を変
換する変換テーブル手段及びこの変換テーブル手段の出
力のレベルを制御するエンベロープ生成手段を含む複数
個の波形生成モジュールを有するとともに、この波形生
成モジュールを2個ずつ組とした構成単位とし、各構成
単位内の波形生成モジュール同士を複数の組合わせ形態
の中のひとつの組合わせ形態で夫々独立に指定するモジ
ュールモード指定情報を入力する手段を設け、この入力
されたモジュールモード指定情報を処理手段にて個々の
波形モジュールの制御情報に変換し、音源に転送するよ
うにするとともに、上記入力手段は、上記各構成単位内
における先の波形生成モジュールの出力を、 (イ)後の波形生成モジュールの出力と加算するか、 (ロ)後の波形生成モジュールの位相入力として使用す
るか、 (ハ)後の波形生成モジュール内のエンベロープ生成手
段の出力を制御するのに使用するか、 を選択するようにしたことを特徴とする。 [発明の作用、展開] この発明によれば、ユーザーは入力手段により、各組
内の波形生成モジュールの組合わせ形態を夫々独立に指
定するモジュールモード指定情報を独立に入力すること
ができる。すなわち、音源における楽音合成の仕方(複
数の時分割波形生成モジュールの全体の接続構造)が、
ユーザーにおいて組み立て方式で指定される。ユーザー
の行う作業は、頭の中に描いた複数の波形生成モジュー
ルの接続構造を入力手段を通じて楽音発生装置に知らせ
るだけである。したがってユーザーは、選択した楽音合
成の仕方がどのようなものであるかを常に理解してお
り、従来のように、数値と楽音合成の仕方との対応関係
について確認する作業は不要となる。 好ましい構成例では、連続する2つの波形生成モジュ
ールが、組み立ての単位となる。組み立て方として、先
のモジュールの出力を(イ)後のモジュールの出力と加
算するか、(ロ)後のモジュールの位相入力とするか、
(ハ)後のモジュールのエンベロープ入力の一部とする
か、を選択する。例えば、音源が8つの時分割波形生成
モジュールから成るとすると、ユーザーは、頭の中に、
連続する2つの波形生成モジュールを1ラインとする4
つのラインを描き、夫々のラインに含まれる2つのモジ
ュール同士をどの形式で接続するかを決める。これで、
頭の中には、楽音合成の仕方を示す8つの波形生成モジ
ュールの接続構造が出来上る。後は、これを楽音発生装
置に写しかえるだけである。例えば、最初のラインのモ
ジュール0とモジュール1とを位相で接続するのであれ
ば、入力装置により、最初のラインを選択し、ラインの
動作モードを「位相」に選択する。以下、同様にして、
残るラインのモードを選択する。以上で、入力が完了す
る。処理手段は、入力された情報から、各モジュールの
制御情報を生成し、音源に転送する。演奏入力がある
と、音源は処理手段からの発音命令に従い、転送ずみの
制御情報の定める楽音合成を実行する。 [実施例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明
する。第1図は実施例に係る電子楽器の機能図である。
鍵盤1とスイッチ部2aの状態はCPU3によりモニターさ
れ、押鍵/離鍵、音色選択等が検出される。表示部2bに
は選択されている音色、エディットに係るデータ等がCP
U3により表示される。音源LSI6の制御のため、CPU3は、
MOR4、RAM等を使って、所要のデータを生成し、音源LSI
6に転送する。音源LSI6は、外付RAM7を演算用バッファ
として使用して楽音を生成する。生成された楽音はDAC
(デジタルアナログ変換器)でアナログ信号に変換さ
れ、アンプ9で増幅され、スピーカ10によって放音され
る。 第2図に上記音源LSI6のブロック図を示す。本例で
は、音源LSI6は、1チャンネル当り8つのモジュールを
もつ8チャンネル構成である。インターフェース/制御
部11はCPU3と音源LSI6とをインターフェースする回路で
あり、音源LSI6の各部で作用するタイミング信号を生成
するとともに、CPU3からの転送データの種類を解読し、
外部RAMインターフェース16を介して外部RAM7に書き込
む。エンベロープ/キーコード生成回路は、外部RAMイ
ンターフェース16を介して外部RAM7をリード/ライト
し、内部の演算回路(図示せず)において、指数変換/
位相角生成回路13に送るエンベロープとキーコードを生
成する。指数変換/位相角生成回路13では、送られてき
たエンベロープとキーコードを指数変換し、指数変換さ
れたキーコード(位相の差分値)を累算して位相角デー
タを生成する。本件では、エンベロープ/キーコード生
成回路12で演算されるエンベロープデータとキーコード
のサンプリング周期は外部RAM7を使用するため比較的低
速であり、一方、波形生成回路15における楽音波形のサ
ンプリング周期は高速であるので、このための速度変換
も、指数変換/使用角生成回路13の内部バッファ(図示
せず)で実行している。この結果、指数変換/位相角生
成回路13は、波形生成回路15と同期する各チャンネル、
モジュール時間ごとに位相角データとエンベロープデー
タ波形生成回路15に供給する。Cレジスタ14は、波形
回路6の動作をチャンネル、モジュール別に制御する情
報(オペレーションコード)を記憶するメモリを備えて
おり、CPU3からのオペレーションコードが転送されるた
びに、インターフェース/制御部11を介して、メモリの
内容が更新されるようになっている。Cレジスタ14は
波形回路15と同期する各チャンネル、モジュール時間ご
とに対応するオペレーションコードを内部のメモリから
読み出し、波形生成回路15に供給する。波形生成回路15
は指数変換/位相角生成回路13から与えられる時分割エ
ンベロープデータと位相データを、Cレジスタ14から
与えられるチャンネル、モジュール別の時分割オペレー
ションコードに従って選択的に使用し、様々な楽音を生
成する。 第3図に波形生成回路15の構成を示す。破線で囲んだ
部分が、波形モジュール15Mである。指数変換/位相角
生成回路13から各チャンネル、モジュール時間毎に与え
られる時分割エンベロープデータをE、位相角データを
ωtで示してある。Cレジスタ14よりチャンネル、モ
ジュール時間毎に与えられるオペレーションコードによ
り、波形モジュール15M内の各選択回路XS、ES、TS、SS
の状態が制御される。XSは、波形モジュール15Mで使用
する位相角の選択回路を示している、位相角選択回路XS
は、オペレーションコードに従い、 (a)指数変換/位相角生成回路13の生成した位相角デ
ータ、 (b)1つ前のモジュールの波形出力W-1、 (c)テンポレジスタ15−3の出力R、 (d)(b)と(c)の和または差 のいずれかを選択する。 ESはエンベロープ選択回路であり、 (a)オペレーションコードCのビット3が0のとき
指数変換/位相角生成回路13の生成したエンベロープデ
ータE、 (b)オペレーションコードCのビット3が1のとき
このエンベロープデータEにテンポラリレジスタ15−3
からの過去の波形出力または累算波形R′を加えたもの を選択する。 PDは位相歪み/ノイズ選択回路であり、 (a)オペレーションコードCのビット2〜0が0の
とき、位相歪みなし、 (b)1〜5のとき5段階の位相歪み、 (c)6のときホワイトノイズ、 (d)7のときホワイトノイズと正弦波との乗算、 のように選択する。 いま、位相歪みなしとすると、波形モジュール15M
は、位相角選択回路XSで選択された位相をSINROM15−1
で正弦波に変換し、これに、エンベロープ選択回路SEで
選択されたエンベロープを乗算器15−2で乗算する。乗
算器の出力が波形モジュール15Mの出力Wである。 TSはテンポラリレジスタ15−3の入力を選択する回路
であり、オペレーションコードに従い、 (a)現モジュールの波形出力W (b)テンポラリレジスタの出力R (c)(a)と(b)との和または差 のなかから選択する。 SSはDAC8へ出力する楽音波形累算する累算器15−4へ
の入力を選択する回路であり、累算器入力は、 (a)現モジュールの波形Wに累算波形を加減算したも
の、または、 (b)累算波形(変化なし) となる。すなわち、累算器入力選択回路SSは、現モジュ
ールの波形Wを波形生成回路15の出力すべき楽音の一部
とするか否かを選択するものである。 第4図に、オペコードと波形モジュール15Mの動作の
関係を示す。図中の添字iはi番目のモジュールを表わ
している。例えば、オペレーションコードCが0X(16
進)のときは、累算器15−4の入力は、それまでの累算
波形Σに前モジュールの波形Wi-1を加算したものであ
り、現モジュールの位相角Xiとしては、指数変換/位相
角生成回路13の生成した位相データωitが選択される。 この発明は、上記の波形生成回路15で例示されるよう
な複数の時分割波形モジュールをもつ音源に対し、入力
装置を介して各波形モジュールの動作モードを指定する
技術に関する。以下、例示として、2つの態様を説明す
る。 態様1 態様1では、2つのモジュールの組み合わせ方を入力
装置から指定することができる。組み合わせ方として、
加算、位相、リング変調の3通りがある。モジュールi
の出力波形をEisinωitiで表わすと、 加算では、 Eisinωit+Ei+1sinωi+1t が得られ、位相では、モジュールiの出力波形がモジュ
ールi+1の位相となるので、 Ei+1sin(Eisinωit) となり、リング変調では、モジュールiの出力波形が指
数変換/位相角生成回路13の生成したモジュールi+1
のエンベロープEi+1に加算されて、波形モジュールで使
用するエンベロープとなるので、 (Ei+1+Eisinωit)sinωi+1t が得られる。 以上の3通りの組み合わせを指定する入力装置の例を
第5図に示す。図中、2b−1は、表示部であり、ここで
は波形生成回路15は合計8つのモジュールを合成するの
で、2つのモジュールを1つと数え、ラインと呼ぶこと
にすると、ライン数は合計4つあることになる(なお、
上述の波形生成回路15は1チャンネル当り8モジュール
から成る8チャンネル分の音を生成可能であるが、以下
の説明では、説明の便宜上1チャンネルとする)。表示
部2b−1の画面の左側に示す0から3の数字がライン番
号を示している。例えばライン0は、モジュール0とモ
ジュール1との組み合わせである。組み合わせの仕方
が、ライン番号の右隣りに表示されている。カーソルキ
ー2a−1により、ラインを選択し、バリューキー2a−2
により2つのモジュールの関係(加算、位相、リング変
調)を選択する。表示部2b−1の画面に示すADDは加算
を、PHASEは位相を、RINGはリング変調を表わしてい
る。例えば、モジュール0とモジュール1とは加算で組
み合わされることを意味している。なお、上記表示部2b
−1は第1図の表示部2bの一部であり、キー2a−1、2a
−2はスイッチ部2aの一部である。 第6図は、波形生成回路15が有する8つの時分割モジ
ュールを、4組(4ライン)の演算回路L0〜L3として考
えたときの概念図である。 第7図はライン0の演奏回路L0を示すもので、この態
様1の説明のために、第3図で述べた波形生成回路15の
もつ機能を単純化して示してある。例えば、15−10はモ
ジュール0におけるSINROM15−1であり、15−11はモジ
ュール1におけるSINROM15−1であり、E0の出力は指数
変数/位相角生成回路13(第2図)がモジュール0で発
生するエベロープであり、E1の出力は同回路13がモジュ
ール1で発生するエンブロープである。他のラインの演
算回路L1〜L3も同様となる。図中の3つの選択スイッチ
SW1〜SW3により、モジュール0とモジュール1との関係
を、上述した「加算」、「位相」、「リング変調」のい
ずれかに切換えることができる。 第8図は2つのオペレーションコード(モジュール0
と1のオペレーションコードC0、C1)と第7図の各
選択スイッチSW1〜SW3との対応を示すものである。第1
行目のC0とC1は、2つのモジュールを加算で組み合
わせ、第2行目のC0とC1は前モジュールの出力を現
モジュールの位相とするものであり、第3行目のC0と
C1はリング変調の場合である。 第9図は、第5図に示す入力装置により設定される波
形合成指定レジスタMD01、MD23、MD45、MD67である。こ
れらのレジスタは第1図のRAM5内に置かれる。各指定レ
ジスタの下位2ビットが、2つのモジュールの関係を規
定する。第1図のCPU3は、各指定レジスタの内容からオ
ペレーションコードを生成し、音源LSI6のCレジスタ
14に転送する。 第10図にCPU3が実行するC生成プログラムのフロー
チャートを示す。CPU3は、各指定レジスタMD01、MD23、
MD45、MD67の下位2ビットをステップS0、S4、S8、S12
でチェックし、下位2ビットが加算を示す00のときは、
先行するモジュールのオペレーションコードを“00"、
後続するモジュールのオペレーションコードを“00"に
する(S1、S5、S9、S13)。第4図、第8図からわかる
ように、この組み合わせのオペレーションコードのとき
は、波形生成回路15で、2つのモジュールの加算が実行
される。下位2ビットが位相を示す01のときは、先行モ
ジュールのオペレーションコードは“00"、後続するモ
ジュールのオペレーションコードは“A0"となる(S2、S
6、S10、S14)。これにより、波形生成回路15では先行
モジュールの出力を後続モジュールの位相として選択す
る。下位2ビットがリング変調を示す1*のときは、先
行モジュールのオペレーションコードとして“00"が生
成され、後続のモジュールのオペレーションコードとし
て“88"が生成される(S3、S7、S11、S15)。この結
果、後続モジュールi+1で使用するエンベロープは
(Ei+1+Eisinωit)となり、リング変調が実行される
ことになる。 2つのモジュールの組み合わせが3通りあり、合計8
モジュールで、ライン間は独立であるので、合計34=81
通りの組み合わせがある。 以上のように態様1は、波形成形回路15が有する8つ
の時分割波形モジュールを、4対のモジュールとして越
え、各モジュール対(ライン)のモジュール関係を入力
装置から選択できるようにしたものである。 態様2 態様2では態様1の要件に加え、現ラインの波形出力
を、 (a)次のラインの後の方のモジュールの位相入力また
はその一部とするか、 (b)楽音とするか、 を選択できるようにしたものである。上記(a)の選択
を加えることにより、モジュールの位相入力に、複数の
周波数要素を含ませることが可能となり、生成する楽音
をより豊富なものにする。 態様2のための入力装置を第11図に示す。表示部2b−
1′の画面に示すように、各ライン(0〜3)に関する
情報として、ラインを構成する2つのモジュールの関係
(ADD:加算、PHASE:位相、RING:リング変調)と、次ラ
インとの関係を選択することができる。“N"はライン
の出力を次ラインに入力することを示しており、“F
F"はラインの出力は次ラインには入力されず、楽音とし
て使用されることを示している。カーソルキー2a−1で
ライン番号を選択し、バリューキー2b−1でライン設定
情報を選択する。 第12図は態様2における波形生成回路15の概念図であ
る。連続する2つのモジュールを1つの演算回路(1ラ
イン)とみる点では態様1と同様であるが、演算出力を
次段の演算回路に入力可能な点で異なっている。 第13図は第12図の演算回路L0とその次段にある演算回
路L1の構成を示したものである。 演算回路L0内にある選択スイッチSW1、SW2、SW3と、
演算回路L1内にある選択スイッチSW5、SW6、SW7はライ
ン内のモジュール関係を、加算、位相、リング変調のな
かから選択するものである。選択スイッチSW4とSW8は、
ライン出力を次段のラインに入力するか、楽音とするか
を選択するもので、これが追加されている点が態様1と
異なっている。 いま、演算回路L0において、選択スイッチSW4が右に
あるとすると、演算回路L0の出力αで表わすことにす
る)は次段の演算回路L1に入力される。演算回路L1は、
スイッチSW5、SW6、SW7が、それぞれ 中、下、左のときは、E3sin(α)+E2sinω2t 上、下、右のときは、E3sin(α+E2sinω2t) 中、上、右のときは、(E3+E2sinω2t)・sin(α) を出力する。一般に演算回路 の出力 を次段の演算回路i/2に入力する場合、次段の演算回路i
/2は、 のいずれかを出力する。 第14図は、オペレーションコードと選択スイッチSW1
〜8の状態との対応を示す。例えば第1行目のC0=
“00"、C1=“80"、C2=“40"、C3=“10"のとき
は、演算回路L0の出力はE0sinω0t+E1sinω1tとなり、
これがL1の位相入力となり、演算回路L1のモジュール3
はE3sin(E0sinω0t+E1sinω1t)を出力する。これが
演算回路L1のモジュール2の出力E2sinω2tと加算され
る。詳細には、第3図と第4図から導かれ、C0=“0
0"によりモジュール0で生成した波形E0sinωは、C
1=“80"により第3図のテンポラリレジスタ15−3に入
力され(R=E0sinω0t)、また、C1=“80"によりモ
ジュール1の波形E1sinω1tが生成され、この波形がC
2=“40"により、先のE0sinω0tに加算されてテンポラ
リレジスタ15−3に入力され(R=E0sinω0t+E1sinω
1t)、またC2=“40"によりモジュール2の波形E2sin
ω2tが生成され、C3=“10"により、上記テンポラリ
レジスタ15−3の内容E0sinω0t+E1sinω1tがモジュー
ル3の位相入力となり、その出力はE3sin(E0sinω0t+
E1sinω1t)となり、またC3=“10"により、モジュー
ル2の波形E2sinω2tが累算器15−4へ入力される(Σ
=E2sinω2t)。そして第14図には示していないが、次
のモジュールのオペレーションコードC4=“00"であ
り(後述する第16図参照)、これにより、モジュール3
の出力が累算器15−4へ、先のモジュール2の波形と加
算されて入力される(Σ=E2sinω2t+E3sin(E0sinω0
t+E1sinω1t))。 第15図は第11図に例示する入力装置により変更される
波形合成指定レジスタMD01、MD23、MD45、MD67であり、
下位2ビットは態様1と同様に、ライン内のモジュール
間の関係を指示し、ビット2は次ラインに位相として入
力する楽音として出力するかを指示する。CPU3は、これ
らの波形合成指定レジスタMD01、MD23、MD45、MD67から
各モジュールのオペレーションコードを生成し、音源の
Cレジスタ14に転送する。 第16図はCPU3が実行するオペレーションコードの生成
プログラムのフローチャートである。いくつかの例に従
って説明する。 E2sinω2t+E3sin(E0sinω0t+E1sinω1t)を出力す
る場合については説明した。この場合、MD01=“04"、M
D23=“00"である。フロー上では、T1、T2、T3、T6、T3
3、T34と進んで、C0=“00"、C1=“80"、C2=
“40"、C3=“10"、C4=“00"が生成される。 次に、E3sin(E2sinω2t+E1sinω1t+E0sinω0t)を
出力する場合を考える。この場合、MD01=“04"、MD23
=“01"である。フローにより、C0=“00"、C1=
“80"、C2=“40"、C3=“10"、C4=“00"が生成
される。(T1、T2、T3、T6、T33、T35)。C2までは、
最初の例と同様であり、次のC3で、位相入力X3にはW2
+R=E2sinω2t+E1sinω1t+E0sinω0tが入り、モジ
ュール3の出力W3は、E3sin(E2sinω2t+E1sinω1t30s
inω0t)となり、これが次のオペレーションコードC4
=“00"により、Σ=Σ+W3で示すように、累算器に入
力される。 次に、(E3+E2sinω2t)sin(E1sinω1t+E0sinω
0t)を出力する場合を考える。この場合、MD01=“0
4"、MD23=“02"であり、フローからC0=“00"、C1
=“80"、C2=“40"、C3=“98"、C4=“00"が生
成される(T1、T2、T3、T6、T33、T36)。C2までは前
例と同様であり、C3=“98"によりモジュール3の位
相入力X3としてテンポラリレジスタ15−3の出力R(=
E1sinω1t+E0sinω0t)が選択されるとともに、エンベ
ロープ入力として、E3+R′(R′=W2=E2sinω2t)
が選択され、モジュール3は(E3+E2sinω2t)sin(E1
sinω2t+E0sinω0t)を出力し、これがC4により累算
器15−4に入力される。 次に、E3sin(E2sinω2t+E1sin(E0sinω0t))を出
力する場合は、MD01=“05"、MD23=“01"なので、フロ
ーからC0〜2=“00"、“A0"、“80"、C3、4=“7
0"、“00"が生成される(T1、T2、T4、T6、T33、T3
5)。C2までは、前例と同様であり、C3でX3←R+W
2が実行され、C4でΣ←Σ+W3が実行され、W3=E3sin
(W2+R)=E3sin(E2sinω2t+E1sin(E0sinω0t)と
なる。 次に、(E3+E2sinω2t)sin(E1sin(E0sinω0t))
を出力する場合は、MD01=“05"、MD23=“02"なので、
フローから、OC0〜2=“00"、“A0"、“80"、C3、4
=“98"、“00"が生成される(T1、T2、T4、T6、T33、T
36)。C2までは前例と同様で、C3でX3←R(=E1si
n(E0sinω0t))を実行した後、R′←W2(=E2sinω2
t)を行い、W3←(E3+R′)sinX3を行い、C4でΣ←
Σ+W3を行う。ここで、W3=(E3+E2sinω2t)sin(E1
sin(E0sinω0t))である。 最初の3例は、いずれも演算回路L0が加算を行い、後
の2例は演算回路L0がモジュール0をモジュール1の位
相に使った場合である。演算回路L0がリング変調の場合
は、MD01=“06"となり、C0〜2=“00"“88"“80"と
なる(T4)。C0でX0←ω0t、C1でX1←ω1t、R←W0
(E0sinX0=E0sinω0t)で、W1←(E1+R)sinX1のた
め、W1=(E1+E0sinω0t)sinω1tとなり。これがC2
でRに格納される。その後、演算回路L1は上述の例と同
様に指定され、それまでのR(テンポラリレジスタ15−
3の内容)は、 E3sinR+E2sinω2t E3sin(R+E2sinω2t) (E3+E2sinω2t)sinR のいずれかとして使用される。 例えば、 E7sin(E5sin(E3sin(E1sinω1t+E0sinω0t)+E2s
inω2t)+E4sinω4t)E6sinω6tを作る場合には、MD01
=“04"、MD23=“04"、MD45=“04"、MD67=“00"で、
フローからオペレーションコードとしてC0〜7=“0
0"、“80"、“40"、“90"、“40"、“90"、“40"、“1
0"が生成される(T1、T2、T3、T6、T7、T8、T11、T12、
T13、T16、T17)。OC0〜7は、波形モジュール15Mのモ
ジュール番号の添字で表わすと、その内容は、 C0 Σ←W7+Σ、X0←ω0t C1 R1←W0、X1←ω1t C2 R2←W1+R1、X2←ω2t C3 R3←W2、X3←R2 C4 R4←W3+R3、X4←ω4t C5 R5←W4、X5←R4 C6 R6←W5+R5、X6←ω6t C7 Σ←W0、X7←R6 であり、Σで示す累算器15−4の最終内容は、 Σ=W7+W6 =E7sinX7+E6sinX6 =E7sinR6+E6sinω で示される。ここに、 R6=W5+R5 =E5sinX5+W4 =E5sinR4+E4sinω4t R4=W3+R3 =E3sinX3+W2 =E3sinR2+E2sinω2t R2=W1+R1 =E1sinX1+W0 =E1sinω1t+E0sinX0 =E1sinω1t+E0sinω0t であるので、最終出力は、 E7sin(E5sin(E3sin(E1sinω1t+E0sinω0t) +E2sinω2t)+E4sinω4t)+E6sinω0t となる。 以上のように、態様2では、2モジュールごとに、加
算、位相、リング変調のいずれかを選択できるととも
に、2モジュールの演算結果を次の2モジュールの後の
モジュールの位相入力(または位相の一部)として使用
するか、楽音として出力するかを選択できる。波形生成
回路15は合計8モジュールで動作するので34×23=648
通りの組み合わせが可能である。 [発明の効果] 以上詳細に説明したように、夫々位相入力を変換する
変換テーブル手段及びこの変換テーブル手段の出力のレ
ベルを制御するエンベロープ生成手段を有する複数の時
分割波形生成モジュールを有するとともに、この波形生
成モジュールを2個ずつ組とした構成単位とし、角構成
単位内の波形生成モジュール同士を複数の組合わせ形態
の中のひとつの組合わせ形態を各々独立に指定するため
の入力手段を有し、上記入力手段は、上記各構成単位内
における先の波形生成モジュールの出力を、 (イ)後の波形生成モジュールの出力と加算するか、 (ロ)後の波形生成モジュールの位相入力として使用す
るか、 (ハ)後の波形生成モジュール内のエンベロープ生成手
段の出力を制御するのに使用するか、 を選択する構成であるので、ユーザーサイドで楽音合成
の仕方を作成することができ、音源の有する楽音合成能
力を十分活用することができる。また、数値入力による
楽音合成の仕方の指定のように、選択された楽音合成の
仕方が何であるかについて確認する作業は不要であり、
わかりやすい。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の実施例に係る電子楽器の全体構成
図、第2図は音源LSIの構成図、第3図は波形生成回路
の構成図、第4図はオペレーションコードと波形生成回
路の動作との対応を示す図、第5図は態様1における入
力装置の構成図、第6図は態様1における波形生成回路
のライン別模式図、第7図は最初のラインの模式図、第
8図は2つの連続モジュールの加算、位相、リング関係
とオペレーションコードとの対応を示す図、第9図は第
5図の入力装置により設定される波形合成指定レジスタ
を示す図、第10図は波形合成指定レジスタの内容から波
形生成回路のオペレーションコードを生成するためのフ
ローチャート、第11図は態様2における入力装置の構成
図、第12図は態様2における波形生成回路のライン別模
式図、第13図は第12図の最初の2つのラインの模式図、
第14図は第13図における各選択スイッチの状態とオペレ
ーションコードとの対応を示す図、第15図は第11図の入
力装置により設定される波形合成指定レジスタを示す
図、第16図は第15図に示す波形合成指定レジスタの内容
から波形生成回路のオペレーションコードを生成するた
めのフローチャートである。 2a……スイッチ部、2a−1……カーソルキー、2a−2…
…バリューキー、3……CPU、6……音源LSI、15……波
形生成回路。
フロントページの続き (72)発明者 阿久津 隆 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 (72)発明者 立石 直文 東京都西多摩郡羽村町栄町3丁目2番1 号 カシオ計算機株式会社羽村技術セン ター内 審査官 千葉 輝久 (56)参考文献 特開 昭58−211789(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.夫々位相入力を変換する変換テーブル手段及びこの
    変換テーブル手段の出力のレベルを制御するエンベロー
    プ生成手段を含む複数個の波形生成モジュールを有する
    とともに、この波形生成モジュールを2個ずつ組とした
    構成単位とし、角構成単位内の波形生成モジュール同士
    を複数の組合わせ形態の中のひとつの組合わせ形態で接
    続し、各波形生成モジュールを時分割に動作することに
    より、楽音を合成する音源(6;15)と、 この音源の角構成単位内の波形生成モジュール同士の組
    合わせ形態を夫々独立に指定するためのモジュールモー
    ド指定情報(MD01、23、45、67)を入力する入力手段
    (2a)と、 上記モジュールモード指定情報から個々の波形生成モジ
    ュールの制御情報(OC0〜7)を生成して、上記音源に
    転送する処理手段(3)と、 を備える楽音発生装置において、 上記入力手段は、上記各構成単位内における先の波形生
    成モジュールの出力を、 (イ)後の波形生成モジュールの出力と加算するか、 (ロ)後の波形生成モジュールの位相入力として使用す
    るか、 (ハ)後の波形生成モジュール内のエンベロープ生成手
    段の出力を制御するのに使用するか、 を選択する手段と、 を有することを特徴とする楽音発生装置。
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