JP2698876B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
弾球遊技機Info
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Description
この発明は、景品玉タンクから導出される景品玉をス
ムーズに、且つ玉詰まりを起こさないように流下させる
景品玉誘導樋を備えた弾球遊技機に関するものである。
ムーズに、且つ玉詰まりを起こさないように流下させる
景品玉誘導樋を備えた弾球遊技機に関するものである。
従来、弾球遊技機には、景品玉タンクに貯留されてい
る景品玉を景品玉払出装置に誘導する景品玉誘導樋に、
景品玉を一列に整列せしめながら下流へ誘導する誘導径
路を備えたものがあった。例えば、相対的に多い景品玉
数と相対的に少ない景品玉数を払い出す形式のものにお
いて、相対的に少ない景品玉数を景品玉払出装置に供給
するための誘導径路は、通常景品玉を一列に整列させて
下流に誘導するようにしていた。このような景品玉を一
列に整列させて誘導する景品玉誘導樋においては、景品
玉タンクの景品玉導出口と誘導径路との間で玉噛み状態
を起こすという問題があった。そこで、これを解決する
ための誘導径路の側面に、景品玉の玉圧を吸収させるた
めの膨出誘導径路が設けられた。この膨出誘導径路は、
誘導径路と連通状に形成されることにより景品玉の玉圧
を吸収して景品玉間の相互の押圧力を弱め、以って景品
玉同士の玉噛み状態を無くして景品玉をスムーズに流下
させるために設けられるものである。
る景品玉を景品玉払出装置に誘導する景品玉誘導樋に、
景品玉を一列に整列せしめながら下流へ誘導する誘導径
路を備えたものがあった。例えば、相対的に多い景品玉
数と相対的に少ない景品玉数を払い出す形式のものにお
いて、相対的に少ない景品玉数を景品玉払出装置に供給
するための誘導径路は、通常景品玉を一列に整列させて
下流に誘導するようにしていた。このような景品玉を一
列に整列させて誘導する景品玉誘導樋においては、景品
玉タンクの景品玉導出口と誘導径路との間で玉噛み状態
を起こすという問題があった。そこで、これを解決する
ための誘導径路の側面に、景品玉の玉圧を吸収させるた
めの膨出誘導径路が設けられた。この膨出誘導径路は、
誘導径路と連通状に形成されることにより景品玉の玉圧
を吸収して景品玉間の相互の押圧力を弱め、以って景品
玉同士の玉噛み状態を無くして景品玉をスムーズに流下
させるために設けられるものである。
ところで、上記した膨出誘導径路を設けたものは、景
品玉導出口部分での玉詰まりを解消することができるよ
うになったが、膨出誘導径路の底面が誘導径路の底面と
同一平面上に形成されているため、膨出誘導径路の終端
と誘導径路と合流する箇所で、誘導径路を流下してきた
景品玉と、膨出誘導径路を流下してきた景品玉が玉噛み
状態を起こし、これにより景品玉誘導樋内で玉詰まりを
起こすという問題があった。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、景品玉誘導樋の一列状に整列
されて誘導径路を流下する景品玉が玉詰まり状態を起こ
すことのない弾球遊技機を提供することにある。
品玉導出口部分での玉詰まりを解消することができるよ
うになったが、膨出誘導径路の底面が誘導径路の底面と
同一平面上に形成されているため、膨出誘導径路の終端
と誘導径路と合流する箇所で、誘導径路を流下してきた
景品玉と、膨出誘導径路を流下してきた景品玉が玉噛み
状態を起こし、これにより景品玉誘導樋内で玉詰まりを
起こすという問題があった。 この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、景品玉誘導樋の一列状に整列
されて誘導径路を流下する景品玉が玉詰まり状態を起こ
すことのない弾球遊技機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 景品玉誘導樋には、景品玉を上流側から下流側に向け
て徐々に高くなる整列壁によって二列に整列して流下さ
せる第1の誘導径路と、該第1の誘導径路との間の整列
壁であって少なくとも1個の玉の直径より高い整列壁に
よって景品玉を上流側から下流側に向けて一列に整列し
て流下させる第2の誘導径路と、を設けると共に、前記
第2の誘導径路の上流側側方に、その底面が第2の誘導
径路の底面よりもほぼ玉1個分高く且つ玉一列分の横幅
寸法の膨出誘導径路を段差状に設け、景品玉タンクの景
品玉導出口に二列幅の前記第1の誘導径路と前記膨出誘
導径路を含む第2の誘導径路とが臨むように形成された
ことを特徴とするものである。
遊技機は、 景品玉誘導樋には、景品玉を上流側から下流側に向け
て徐々に高くなる整列壁によって二列に整列して流下さ
せる第1の誘導径路と、該第1の誘導径路との間の整列
壁であって少なくとも1個の玉の直径より高い整列壁に
よって景品玉を上流側から下流側に向けて一列に整列し
て流下させる第2の誘導径路と、を設けると共に、前記
第2の誘導径路の上流側側方に、その底面が第2の誘導
径路の底面よりもほぼ玉1個分高く且つ玉一列分の横幅
寸法の膨出誘導径路を段差状に設け、景品玉タンクの景
品玉導出口に二列幅の前記第1の誘導径路と前記膨出誘
導径路を含む第2の誘導径路とが臨むように形成された
ことを特徴とするものである。
第2の誘導径路の底面が膨出誘導径路の底面よりもほ
ぼ玉1個分低い位置にあるので、第2の誘導径路の底面
を流下する景品玉は、その上部に位置する景品玉及び膨
出誘導径路を流下する景品玉の圧力を常に受けているた
め優先的に流れる。このため、第2の誘導径路及び膨出
誘導径路の合流点において景品玉が玉詰まりを起こすこ
とがない。 また、第2の誘導径路及び膨出誘導径路を景品玉タン
クの景品玉導出口に臨ませることにより、景品玉タンク
に貯留されている景品玉が第2の誘導径路及び膨出誘導
径路に導出されるので、第2の誘導径路の底面を流れる
景品玉に上記した玉圧が常に平均して掛かるように作用
する。
ぼ玉1個分低い位置にあるので、第2の誘導径路の底面
を流下する景品玉は、その上部に位置する景品玉及び膨
出誘導径路を流下する景品玉の圧力を常に受けているた
め優先的に流れる。このため、第2の誘導径路及び膨出
誘導径路の合流点において景品玉が玉詰まりを起こすこ
とがない。 また、第2の誘導径路及び膨出誘導径路を景品玉タン
クの景品玉導出口に臨ませることにより、景品玉タンク
に貯留されている景品玉が第2の誘導径路及び膨出誘導
径路に導出されるので、第2の誘導径路の底面を流れる
景品玉に上記した玉圧が常に平均して掛かるように作用
する。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。 まず、第11図を参照して、この実施例が適用される弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。第11図は、パチンコ遊技機の正面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保
持枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラスを有する
ガラス扉4及び前面扉5が一側を軸支されて開閉自在に
取り付けられている。ガラス扉4の後方であって、前記
前面枠2の裏面の遊技盤保持枠33(第12図参照)には、
遊技盤9が遊技盤止着部材34a〜34c(ただし、34cは図
示せず)によって着脱自在に設けられている。また、前
面扉5の表面には、排出された景品玉を貯留し、かつ打
玉の発射位置に一個宛供給する打球供給皿6が固定され
ている。打球供給皿6の上流側の内部空間には、遊技に
関連する効果音を発生するスピーカ7が内蔵されてい
る。また、前面扉5には、後述する可変表示装置12の回
転ドラム13a〜13cの回転を停止せしめるストップスイッ
チ8も設けられている。更に、前面扉5の裏面には、打
球供給皿6から誘導される打玉を発射位置に供給する打
球供給装置(図示しない)が固定されている。 前記遊技盤9の表面には、図示しない発射レールから
誘導された打玉を誘導するための誘導レール10がほぼ円
状に植立されている。そして、誘導レール10によって囲
まれた領域が遊技領域11を構成するものである。遊技領
域11はほぼ中央には、複数の回転ドラム13a〜13cを有す
る可変表示装置12が設けられ、該可変表示装置12の下方
に開閉扉15を有する可変入賞球装置14が設けられてい
る。この可変入賞球装置14の開閉扉15は、前記可変表示
装置12の回転ドラム13a〜13cの組み合せが所定の表示状
態(例えば、横方向、あるいは斜め方向に「7」の数字
が整列した場合)となったときに、特定遊技状態とな
り、所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10
個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定されて
いる。そして、開閉扉15内に設けられた特定入賞口16に
入賞すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入
賞口16に入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すことが
できるようになっている。 また、可変入賞玉装置14の上部及び下部両側には、前
記回転ドラム13a〜13cの回転を許容する始動入賞口17a
〜17Cが設けられている。この始動入賞口17a〜17cのう
ち可変入賞玉装置14の上部に設けられる始動入賞口17a
に打玉が入賞すると、それによって払出される景品玉数
は、他の入賞領域に打玉が入賞した際に払出される景品
玉数よりも少なくなるように設定されている。また、始
動入賞口17b,17cは、前記開閉扉15が開放状態にあると
き、その開閉扉15の側面に衝突した打玉が誘導されて入
賞し易くなっている。したがって、前記した特定遊技状
態となって、開閉扉15が所定期間開放すると、打玉は、
開閉扉15内に誘導させるばかりでなく、開閉扉15の側面
に当って始動入賞口17b,17cにも誘導されるので、短時
間に多量の入賞玉が発生することになる。 更に、遊技領域11には、前記可変入賞球装置14の左右
側方に通常入賞口18a,18bが設けられ、また、可変表示
装置12の左右側方にも通常入賞口19a,19bが設けられて
いる。 上記した各入賞領域のうち、前記始動入賞口17aだけ
は、前述したように他の入賞口、あるいは入賞領域より
も払出される景品玉数が少なく設定されているが、これ
は、以下の理由による。すなわち、始動入賞口17a〜17c
により多くの打玉を入賞させることにより回転ドラム13
a〜13cの回転回数を多くして、特定遊技状態となる確率
を高めるという期待と、すべての始動入賞口17a〜17cへ
の入賞による景品玉数を少なく設定すると、入賞した割
合に対して払出される景品玉数が少なくなるという不満
と、を調和させるために設定されたものである。なお、
この実施例では、後述するように、始動入賞口17aに打
玉が入賞した場合には、7個の景品玉が払出され、他の
入賞領域に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払
出されるようになっている。もちろん、始動入賞口17a
に入賞する確率に応じてこれらの払出される景品玉数の
設定を変えることは差し支えない。 また、遊技領域11には、前記した特定遊技状態になっ
たときに点灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊
技効果ランプ20a,20bが設けられている。この遊技効果
ランプ20a,20bと同じ効果を奏するものとして前記前面
枠2の上部にも枠ランプ21a,21bが設けられている。更
に、遊技領域11の最下方には、上記したいずれの入賞領
域にも入賞しなかった打玉が遊技盤9の後方に導かれる
アウト口22が設けられている。 また、遊技領域11の外側であって、遊技盤9の左側上
部には、後述する検出スイッチ183a,183bが作動するこ
とによって点灯する景品玉払出報知ランプ24と、後述す
る作動検出スイッチ104aが作動することにより点灯する
玉切れ報知ランプ23が設けられている。 前記前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル25や、前記打球供給皿6に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿32が設け
られている。このうち、前記操作ハンドル25に対応する
ように前記前面枠2の裏面には、第12図に示すように打
球発射駆動部26が取り付けられている。打球発射駆動部
26は、取付基板27に集約して設けられ、駆動源としての
打球モータ28と、該打球モータ28の駆動回路を構成する
触手検出回路29と、前記打球モータ28の回転により往復
回動して打玉を弾発する打球杆30と、該打球杆30の往復
回動に連動して上下動し、図示しない打球供給装置を動
作させる玉送り摺動杆31とから構成されている。 機構板 次に、第12図を参照してパチンコ遊技機1の裏面に配
置される機構板40の構成について説明する。 機構板40は、前記遊技盤9に設けられた入賞口からの
入賞玉を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景
品玉を排出するための各種の機構が設けられるものであ
る。しかして、機構板40は、合成樹脂で成型されたほぼ
方形状の機構板本体41に各種の機構を組み付けたものか
らなり、その機構板本体41の一側を前記遊技盤保持枠33
に軸支して着脱開閉自在に設けられている。また、機構
板本体41の裏面には、機構板40を閉じた状態で係止する
固定部材42a〜42cが設けられている。更に、機構板本体
41のほぼ中央には、窓開口43が開設され、この窓開口43
の下方位置に第1の入賞玉集合樋44aと第2の入賞玉集
合樋44bが形成されている。第1の入賞玉集合樋44aは、
前記した各種の入賞口のうち始動入賞口17aを除く入賞
口に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構板本体41
の前面側に形成される。また、第2の入賞玉集合樋44b
は、始動入賞口17aだけに対応するもので、始動入賞口1
7aに入賞した入賞玉を誘導するものである。なお、第2
の入賞玉集合樋44bは、窓開口43の下縁に沿って機構板
本体41の後面側に形成されるものである。 第1の入賞玉集合樋44a及び第2の入賞玉集合樋44bに
誘導された入賞玉は、後述する入賞玉処理機構160に導
かれるようになっている。機構板本体41の後面側には、
パチンコ遊技機設置台の図示しない補給機構から補給さ
れる景品玉を遊技者に払い出すための各種の機構が設け
られている。これらの機構について、各構成部品毎に分
けて説明する。 景品玉タンク 景品玉タンク50は、機構板本体41の上部に形成された
取付凹部51に取り付けられる。景品玉タンク50は、第2
図ないし第4図に示すように、合成樹脂等によって上面
が開放した箱状に成型されたものであり、前記取付凹部
51の表面に接する後面壁52と、該後面壁52に対向する前
面壁53と、後面壁52と前面壁53とを結ぶ左側壁54及び右
側壁55と、底面56とから成る。また、左側壁54と右側壁
55の外側には、取付突片76a,76bが突設され、該取付突
片76a,76bによって景品玉タンク50を機構板本体41に取
り付けることができる。 底面56の一側端部には、方形状の景品玉導出口57が開
設されている。この景品玉導出口57は、後述する景品玉
誘導樋80の上部に対応する一に開設され、その前後方向
の幅D2は、第3図に示すように景品玉誘導樋80の前後方
向の合計幅D3よりも僅かに大きくなるように設定されて
いる。これは、景品玉タンク50から景品玉誘導樋80に確
実に景品玉が落下するようにするためである。なお、上
記の幅D2は、D2=D3であってもよい。また、景品玉導出
口57の下方には、実際には、景品玉誘導樋80に揺動自在
に設けられる後述する景品玉量感知板91a,91b及び膨出
誘導径路87が配置されている。しかして、景品玉量感知
板91aに対応する第1の景品玉導出口58と景品玉量感知
板91b及び膨出誘導径路87に対応する第2の景品玉導出
口59とは、第4図に示すように、その面積の大きさが異
なるように設定されている。すなわち、第1の景品玉導
出口58を第2の景品玉導出口59よりも大きく形成するこ
とにより、相対的に多量の景品玉が供給される必要のあ
る第1の誘導径路83a,83b(後述するように、13個の景
品玉を供給するための径路)に景品玉をスムーズに移動
させることができるようにするとともに、相対的に少な
い景品玉が供給されれば良い第2の誘導径路84(後述す
るように、7個の景品玉を供給するための径路)側に景
品玉タンク50に貯留される景品玉の玉圧が過剰に掛から
ないようにしている。 また、景品玉導出口57を構成する後方開口縁部60、前
方開口縁61、62、左側開口縁部64、及び右側開口縁部66
のうち、右側開口縁部66は、第4図に示すように前方開
口縁部61の端部から後方開口縁部60端部に向って、幅D1
を有するように斜め方向に形成され、これがため、第3
図に示すように右側開口縁部66は、幅D4の段差を有する
傾斜面状となるので、右側開口縁部66に接する景品玉に
対して右側開口縁部66に沿って前方に移動する作用力が
働く。また、前方開口縁部61、62は、前記した第2の景
品玉導出口59の面積を小さくすべく段差状に形成されて
いる。更に、右側開口縁部66を除く各開口縁部からは、
それぞれガイド片63、65が下方に向って延設され、景品
玉導出口57から落下した景品玉が、景品玉誘導樋80から
溢れ落ちないようにガイドしている。なお、後方開口縁
部60に対応するガイド片は、後述する垂直面部74が兼用
しており、図示の実施例では、最も長く垂下されてい
る。また、ガイド片63、65、74の長さは、景品玉誘導樋
80と景品玉タンク50との上下間隔によって設定されるも
のであって、適宜の長さに設定されるものである。 また、底面56は、景品玉タンク50の他側端の偶角部か
ら景品玉導出口57の右側開口縁部66に向う第1の傾斜底
面部67と、景品玉タンク50の他側端の偶角部から景品玉
導出口57の後方開口縁部60に向って傾斜し、かつ第1の
傾斜底面部67に傾斜する第2の傾斜底面部68と、景品玉
タンク50の他側端の偶角部から景品玉導出口57の前方開
口縁部61、62に向って傾斜し、かつ第1の傾斜底面部67
に向って傾斜する第3の傾斜底面部69とから構成され
る。このため、第1の傾斜底面部67と第2の傾斜底面部
68とが交錯する位置及び第1の傾斜底面部67と第3の傾
斜底面部69とが交錯する位置には、それぞれ右側開口縁
部66の両端部から景品玉タンク50の他側端偶角部に向っ
て第1の交錯部70と第2の交錯部71が形成されることに
なる。なお、図示の実施例においては、第2の傾斜底面
部68は、実際には、後方開口縁部60と後面壁52との間に
隆起している玉崩し部72に向って傾斜している。 玉崩し部72は、底面56からパチンコ玉の直径の2〜3
倍の高さを有するように隆起しており、その上面は、景
品玉導出口57に向う傾斜面部73を構成し、その側面は、
傾斜面部73の傾斜下端から前記後方開口縁部60を結ぶ垂
直面部74と第2の傾斜底面部68に対応する曲面部75とか
ら構成されている。 上記のように構成される景品玉タンク50は、その底面
56が第1の傾斜底面部67と第2の傾斜底面部68と第3の
傾斜底面部69とから構成されるので、景品玉タンク50に
貯留される景品玉は、左右に位置する第2の傾斜底面部
68及び第3の傾斜底面部69から中央に位置する第1の傾
斜底面部67に集るようにスムーズに移動し、しかも、第
1の傾斜底面部67が景品玉導出口57の右側開口縁部66に
向って傾斜しているので、第1の傾斜底面部66から均等
に景品玉が景品玉誘導樋80上に落下する。また、景品玉
導出口57部分においては、玉崩し部72が一側に隆起して
いるので、景品玉導出口57部分における景品玉の玉圧が
常にインバランス状態となっており、このため、景品玉
導出口57部分での玉詰まりが起こらない。なお、図示の
実施例では、玉崩し部72を後方開口縁部60と後面壁52と
の間に隆起するように設けたが、これに限ることなく、
例えば、前方開口縁部61、62と前面壁53との間に隆起さ
せたり、あるいは両方の位置に隆起させたりしてもよ
い。この両方の位置に隆起させた場合には、玉崩し部72
の高さを異ならせて景品玉導出口57部分における景品玉
の玉圧がインバランス状態となるように設定することが
望ましい。 また、景品玉導出口57を第1の景品玉導出口58と第2
の景品玉導出口59に分けた場合に、第1の景品玉導出口
58を第2の景品玉導出口59よりも大きくなるように設定
したので、相対的に多量の景品玉が供給される必要のあ
る第1の誘導径路83a,83bに景品玉をスムーズに移動さ
せることができるとともに、相対的に少ない景品玉が供
給されれば良い第2の誘導径路84側に景品玉タンク50に
貯留される景品玉の玉圧が過剰に掛からないようにする
ことができる。 景品玉誘導樋 景品玉タンク50の下方には、景品玉を整列させるため
の景品玉誘導樋80が設けられている。この景品玉誘導樋
80は、景品玉が自然流下するように傾斜して取り付けら
れる。また、景品玉誘導樋80の内部には、第1図に示す
ように下方に向うにしたがって高くなるように形成され
た整列壁81、82a,82bが立設されて第1の誘導径路83a,8
3b、及び第2の誘導径路84を構成し、該誘導径路83a,83
b、84を景品玉が3列になって流下するようになってい
る。このように景品玉誘導樋80を景品玉が3列になって
流下するように構成したのは、前記したように遊技盤9
に設けられた入賞領域への入賞により2種類の景品玉数
を払い出すように構成したためである。したがって、こ
の場合には、第1の誘導径路83a,83bを流下する景品玉
が相対的に多い景品玉数(13個)を払い出すために使用
され、第2の誘導径路84を流下する景品玉が相対的に少
ない景品玉数(7個)を払い出すために使用される。な
お、前記整列壁のうち第1の誘導径路83a,83bを区画す
る整列壁82a,82bは、上下に分割して形成されている
が、これは、景品玉誘導樋80の上部に景品玉感知板91a
が設けられるためであり、この景品玉感知板上91a上に
上部整列壁82bが突設されている。また、整列壁81は、
全長に亘って玉の直径の整数倍以外の同じ高さに形成さ
れ、且つ第3図に示すように前記景品玉導出口57から先
端部までの長さD5が約玉1個が通過可能な間隔に設けら
れている。これは、景品玉タンク50に貯留されている景
品玉を第1の誘導径路83a,83b側と第2の誘導径路84側
とに平均に誘導するためであり、更に、第1の誘導径路
83a,83bに収容された景品玉の圧力が第2の誘導径路84
に収容された景品玉に加わらないようにするためであ
る。 また、誘導径路83a,83b、84の景品玉量感知板91a,91b
を除く底面には、景品玉の流下を円滑にするために流下
溝85a〜85cが形成されている。そして、流下溝85a〜85c
を形成したままの誘導径路83a,83b、84の強度を保持す
るために、その裏面には、適宜間隔をおいて連結板86が
固着されている。なお、流下溝85a〜85cは、誘導径路83
a,83b、84にゴミ等が詰った場合にゴミ落し穴として使
用できる。 また、景品玉誘導樋80の上流側側面に最外部の第2の
誘導径路84と連通する膨出誘導径路87が形成されてい
る。この膨出誘導部径路87は、その底面が誘導径路84の
底面よりもほぼ玉1個分高くなるように段差状に形成さ
れ、且つ底面の一部が第2の誘導径路84側に傾斜する傾
斜底面部88となっている。更に、膨出誘導径路87の側面
を構成する前面壁89は、下流側において第2の誘導径路
84と合流するように円弧状に形成された曲面部90を有す
るが、曲面部90に至るまで、その高さが一定となるよう
に形成されている。しかして、膨出誘導径路87と最外部
の第2の誘導径路84とは、上記のような構成となってい
るので、最外部の第2の誘導径路84の底面を流下する景
品玉は、その上部に位置する景品玉及び膨出誘導径路87
を流下する景品玉の圧力を常に受けているため優先的
に、且つスムーズに下流側に向って流れる。このため、
最外部の第2の誘導径路84及び膨出誘導径路87の合流点
において景品玉が玉詰まりを起こすことがない。 また、景品玉誘導樋80の上流側の底面には、第5図に
示すように景品玉量感知板91a,91bが支軸92を中心にし
て揺動自在に軸支されている。一方の景品玉感知板91a
は、前記第1の誘導径路83a,83bの上流側に配置され、
他方の景品玉量感知板91bは、前記第2の誘導径路84の
上流側に配置されている。しかして、景品玉量感知板91
a,91b上に景品玉が載置されて充満しているときは、後
述する重錘96及び付勢スプリング99の付勢力に抗して支
軸92を中心にして景品玉量感知板91a,91bの上端が押し
下げられた状態となっており、一方、景品玉量感知板91
a,91b上に景品玉が欠乏して載置しなくなったときは、
重錘96及び付勢スプリング99の付勢力により支軸92を中
心にして景品玉量感知板91a,91bの上端が跳ね上がった
状態となる。 また、一方の景品玉量感知板91aの上流側裏面には、
連結部材93が垂下され、この連結部材93に支軸95を中心
にして揺動自在に軸支された揺動部材94の一端が連結さ
れている。揺動部材94には、重錘96が固着され、この重
錘96が景品玉量感知板91aに上方向の回動力を付与して
いる。また、揺動部材94の他端には、下方に延びる伝達
線材97が連結されている。伝達線材97の下端には、第12
図に示すように、リンク機構98が連結され、このリンク
機構98を介して図示しない打球供給装置の動作を停止さ
せる供給動作停止部材が作動するようになっている。な
お、上記した実施例においては、2つの景品玉量感知板
91a,91bのうち一方の景品玉量感知板91aとだけ供給動作
停止部材を連動させたが、他方の景品玉量感知板91bと
も供給動作停止部材を連動させるようにしてもよい。 景品玉量感知板91a,91bの裏面には、押圧部材100、10
2が垂設されている。押圧部材100、102は、「L」字状
に曲折され、その曲折された押圧部101、103が景品玉誘
導樋80の下方であって、前記機構板本体41に取り付けら
れた2つの作動検出スイッチ104a,104bのアクチュエー
タ105a,105bと対応するように配置されている。しかし
て、景品玉量感知板91a,91b上に景品玉が載置している
状態のときには、押圧部101、103とアクチュエータ105
a,105bとは当接せず、このため、作動検出スイッチ104
a,104bは、不作動状態(OFF)となっている。また、景
品玉量感知板91a,91b上に景品玉が載置していない状態
のときには、押圧部101、103とアクチュエータ105a,105
bとが当接し、このため、作動検出スイッチ104a,104b
は、作動状態(ON)となる。そして、図示の実施例にお
いては、作動検出スイッチ104aは、前記切れ報知ランプ
23と関連して設けられ、作動検出スイッチ104aが作動す
ることにより玉切れ報知ランプ23が点灯して景品玉が欠
乏している旨を遊技者に報知するようになっている。ま
た、作動検出スイッチ104bは、図示しない集中管理コン
ピュータと関連して設けられ、作動検出スイッチ104bが
作動することにより集中管理コンピュータにその旨を表
示するとともに、集中管理コンピュータから補給機構に
補給指令が導出されて、所定個数の景品玉が景品玉タン
ク50に補給されるようになっている。 なお、図示の実施例のように、それぞれ独立に揺動す
る景品玉量感知板91a,91bとに垂下される押圧部材100、
102を「L」字状に形成したため、それによって作動さ
れる作動検出スイッチ104a,104bの数は、従来の数と同
じでよい。このため、従来のように1つの景品玉量感知
板に2つの検出スイッチを対応して設ける構造と比較し
て、検出スイッチの数を少なくすることができて経済的
であるとともに、景品玉誘導樋80の下方という比較的狭
い設置空間を有効に利用することができる。 景品玉誘導樋80の途中には、玉ならし106及び玉なら
し板107が垂下、又は敷設されている。この玉ならし106
及び玉ならし板107は、景品玉誘導樋80を時として上下
二段になって流下してくる景品玉を一段に整列させるた
めのものである。なお、整列壁81、下部整列壁82b、及
び前面壁89は、下流側が前記玉ならし板107に当接する
ため、ほぼ同じ高さになるようにされている。 屈曲樋 景品玉誘導樋80の下流側には、屈曲樋110a〜110cが接
続されるように取り付けられている。この屈曲樋110a〜
110cは、景品玉誘導樋80を流下してきた景品玉の流下方
向を180度転換させるとともに、連続して流下している
景品玉の玉圧を弱めるためにある。屈曲樋110a〜110cの
屈曲部には、玉抜き装置111が設けられ、閉店後に玉抜
き装置111を操作することにより、景品玉タンク50及び
景品玉誘導樋80に貯留されていた景品玉を玉抜き通路11
2に排出してパチンコ遊技機1外へ誘導するようになっ
ている。 また、屈曲樋110a〜110cの屈曲部より下流側のほぼ下
り傾斜通路部分には、玉欠乏検知板113a〜113cが揺動自
在に設けられている。この玉欠乏検知板113a〜113cは、
その先端部に景品玉が載置しているときに後端部のフッ
ク部114a〜114cを跳ねあげており、逆に屈曲樋110a〜11
0c内に景品玉がなくなると、フック部114a〜114cがほぼ
垂直方向に垂れ下がるような状態となる。そして、この
ような垂れ下がった状態のときに、後述する制御突片13
6a,136bが上昇すると、制御突片136a,136bの係合部137
a,137bがフック部114a〜114cと係合して制御突片136a,1
36bを上昇した位置で保持するように作用し、最終的に
景品玉の払い出しが行われなくなるようにしている。 また、屈曲樋110a〜110cのうち手前側の屈曲樋110cの
屈曲部近傍には、その側壁に玉停止部材挿入口115が穿
設されている。この玉停止部材挿入口115は、前記遊技
盤9に形成される入賞領域に入賞した入賞玉によって払
い出される景品玉数が1種類の場合に使用されるもの
で、玉停止部材挿入口115にアタッチメントを挿入する
ことにより屈曲樋110cに景品玉が流れないように停止す
ることができる。更に、屈曲樋110a〜110cの下流部は、
ほぼ垂直状に形成されるが、その垂直部を含めて側壁に
切欠部116a〜116c及び117a〜117cが適宜穿設されてい
る。切欠孔116a〜116c、117a〜117cは、屈曲樋110a〜11
0c内にゴミ等が侵入した場合にピンを挿入して取り除く
ことができるために設けられたものである。また、垂直
部の末端には、段差部が形成されており、この段差部に
は、玉受部118a〜118cが形成されて後述する景品玉払出
装置120の上部玉ストッパー124a,124bがスムーズに動作
するように玉圧を弱めている。更に、屈曲樋110a〜110c
の間隔D6は、第8図に示すように玉の直径よりも僅かに
大きくなるように設定されている。これは、屈曲樋110a
〜110cに整列している景品玉同士を互い違いに整列させ
てその玉圧を分散させ、以って上記と同様に景品玉払出
装置120の上部玉ストッパー124a,124bのスムーズな動作
を保証している。これに対し、後述する景品玉収納筒12
3a〜123cの間隔D7は、第9図に示すように玉の直径とほ
ぼ同じになるように設定されている。これは、景品玉収
納筒123a〜123c内では、特に景品玉の玉圧を弱める必要
がないこともあるが、景品玉収納筒123a〜123cに収納さ
れる景品玉数を正確に区切る必要から特に上部玉ストッ
パー124a,124bの侵入位置を正確に決めなければならな
いからである。すなわち、上部玉ストッパー124a,124b
は、計数すべき最後の玉と屈曲樋110a〜110cに残留する
最初の玉との間に常に正確に侵入しなければならず、景
品玉収納筒123a〜123c内で玉が互い違いに並ぶと、その
侵入位置がその都度異なり、正確な景品玉払出動作が行
われないおそれがあり、これを防止するために景品玉収
納筒123a〜123c内に景品玉が直線状に並ぶようにしたも
のである。 景品玉払出装置 屈曲樋110a〜110cの下流側には、所定個数の景品玉を
払い出す景品玉払出装置120が配置される。景品玉払出
装置120は、景品玉収納筒123a〜123cと取付板122とを一
体的に形成した景品玉収納筒本体121と、前記景品玉収
納筒123a〜123cの上下位置に配置される上部玉ストッパ
ー124a,124b及び下部玉ストッパー142a,142bと、該上部
玉ストッパー124a,124b及び下部玉ストッパー142a,142b
を開閉駆動するように係合する上下摺動部材133a,133b
と、該上下摺動部材133a,133bを上下動させる作動部材1
49a,149bとから成る。すなわち、景品玉払出装置120
は、第6図ないし第10図に示すようにその前面側に形成
された取付板122を機構板本体41に形成された収容凹部1
48に固定部材147を介して着脱自在に取り付けられてい
る。 上部玉ストッパー124a,124bには、第7図に示すよう
に前端にストッパー部125a,125bが、後端に当接片126a,
126bがそれぞれ形成され、支軸127を中心にして回動自
在に軸支されてストッパー部125a,125bが常に自重によ
り景品玉収納筒123a〜123cの入口を開閉するようになっ
ている。 景品玉収納筒本体121には、後述する上下摺動部材133
a,133bの摺動板134a,134bの裏面と当接して上下摺動部
材133a,133bを案内する案内溝部128a,128bが突設されて
いる。この案内溝部128a,128bは、第9図に示すように
断面「L」字状に形成されて上下摺動部材収容部130a,1
30bを構成し、摺動板134a,134bの裏面両側と当接するよ
うになっている。また、案内溝部128a,128b内には、上
下方向にレール状のガイド突起131a,131bが突設されて
いる。このガイド突起131a,131bは、第9図に示される
ように摺動板134a,134bの前面と線接触しながら当接す
るようになっている。このため、上下摺動部材133a,133
bが激しく、且つ連続的に動作しても摺動板134a,134bと
景品玉収納筒本体121との間の摩擦力を極めて少なくす
ることができ、長期間に亘って偏摩耗することがなくス
ムーズな上下動作を確保することができる。また、前記
案内溝部128a,128bには、前記摺動板134a,134bと接する
部分に案内突起129a,129bが設けられているためさらに
摩擦力が小さくなっている。よって、埃や塵等が多少付
着しても摺動板134a,134bと景品玉収納筒本体121との接
触面積が小さいため、その上下動作に支障を来すことが
ない。また、案内溝部128a,128bの内側下方には、スト
ッパー132a,132bが突設され、摺動板134a,132bの下端と
当接するようになっているとともに、前記上下摺動部材
収容部130a,130bの下端を構成している。したがって、
上下摺動部材収容部130a,130bは、上方が開口して上下
摺動部材133a,133bを受け入れるようになっているとと
もに、下方がストッパー132a,132bによって隙間を以っ
て形成されているので、上下摺動部材収容部130a,130b
に埃や塵等が付着して溜った場合には、上下摺動部材13
3a,133bを抜き出して、その後容易に清掃することがで
きる。 一方、下部玉ストッパー142a,142bは、軸ピン145を中
心にして揺動自在に軸支される。また、下部玉ストッパ
ー142a,142bは、その上部に重錘の機能を兼用した当接
ローラ144a,144bが設けられ、その下部に景品玉収納筒1
23a〜123c内に出没するストッパー部143a〜143cが突設
されている。このストッパー部143a〜143cは、景品玉収
納筒本体121の下方に形成された切欠溝146a〜146cに侵
入して景品玉収納筒123a〜123c内に出没できるようにな
っている。そして、下部玉ストッパー142a,142bは、自
重により常にストッパー部143a〜143cが景品玉収納筒12
3a〜123cに侵入するようになっているとともに、ストッ
パー部143a〜143cを段差状に突設することにより、景品
玉収納筒123a〜123cへの上下方向の侵入位置を異ならせ
るようにしている。しかして、3つのストッパー部のう
ち2つのストッパー部143a,143bは、下部玉ストッパー1
42aに突設されるとともに、景品玉収納筒123a,12bの出
口を開閉するように作用し、他の1つのストッパー部14
3cは、下部玉ストッパー142bに突設されるとともに、景
品玉収納筒123cの出口を開閉するように作用する。な
お、ストッパー部143a〜143cが突設される具体的な位置
は、ストッパー部143aが景品玉収納筒123a内に6個の景
品玉が収納されるような位置であり、ストッパー部143
b,143cが景品玉収納筒123b,123c内に7個の景品玉が収
納されるような位置である。なお、下部玉ストッパー14
2a,142bは、容易に取り外せる構造となっているため、
該下部玉ストッパー142a,142bを前記ストッパー部143a
〜143cの突設される位置の異なる種類のものと交換する
ことによって簡単に景品玉の払出数を変えることができ
る。 次に、上部玉ストッパー124a,124b及び下部玉ストッ
パー142a,142bの開閉を制御する上下摺動部材133a,133b
の構成について説明すると、上下摺動部材133a,133b
は、前記上下摺動部材収容部130a,130bに収容される摺
動板134a,134bと、該摺動板134a,134bから上方向に延び
る制御突片136a,136bと、摺動板134a,134bの下部から横
方向に突出する当接凸部141a,141bとが一体的に形成さ
れたものである。なお、摺動板134a,134bの裏面には、
前記ガイド突起131a,131bの間隔内に収納される突出部1
35a,135bが形成されている。これは、摺動板134a,134b
が薄板状に形成されるために、成型後の変形を防止する
ために形成されるものである。制御突片136a,136bに
は、その先端に前記玉欠乏感知板133a〜133cと係合する
係合部137a,137bが形成され、その途中に前記上部玉ス
トッパー124a,124bの当接片126a,126bと係合する当接凹
部138a,138bが形成されている。また、制御突片136a,13
6bの基部には、ウェイト139a,139bが固着され、上下摺
動部材133a,133bを常に下方に付勢している。前記当接
凸部141a,141bは、前記下部玉ストッパー142a,142bの当
接ローラ144a,144bと係合するようになっている。すな
わち、上下摺動部材133a,133bが下降位置にあるとき
は、下部玉ストッパー142a,142bの当接ローラ144a,144b
と当接凸部141a,141bとが当接しているので、ストッパ
ー部143a〜143cが景品玉収納筒123a〜123c内に侵入した
状態を保持する。このとき上部玉ストッパー124a,124b
においては、上部玉ストッパー124a,124bの当接片126a,
126bと制御突片136a,136bの当接凹部138a,138bの上端部
とが当接して、上部玉ストッパー124a,124bのストッパ
ー部125a,125bを景品玉収納筒123a〜123cの入口から後
退した位置で保持している。したがって、景品玉は、前
記屈曲樋110a〜110cから景品玉収納筒123a〜123c内に流
れ込み、ストッパー部143a〜143cで係止された第1の状
態となっている。一方、上下摺動部材133a,133bが上昇
した位置にあるときは、当接凸部141a,141bと当接ロー
ラ144a,144bとが当接しなくなるので、下部玉ストッパ
ー142a,142bは、回動可能なフリーな状態となる。下部
玉ストッパー142a,142bがフリーな状態になると、景品
玉収納筒123a〜123c内に収納されていた景品玉の玉圧に
よりストッパー部143a〜143cが押圧されて回動し、景品
玉収納筒123a〜123c内に収納されていた景品玉が後述す
る景品玉放出通路190に払出される。このとき、上部玉
ストッパー124a,124bは、制御突片136a,136bが上昇して
いるので、上部玉ストッパー124a,124bは、その自重に
よって景品玉収納筒123a〜123cの入口を閉成し、当接凹
部138a,138bの下端部と上部玉ストッパー124a,124bの当
接片126a,126bとが係合して上部玉ストッパー124a,124b
のストッパー部125a,125bを景品玉収納筒123a〜123cの
入口内に侵入させた位置で保持している。そのため、景
品玉は、景品玉収納筒123a〜123cの入口の直前で停止さ
れた第2の状態となっている。 このように、景品玉払出装置120は、上部玉ストッパ
ー124a,124bと下部玉ストッパー142a,142bとを口語に開
閉させることにより、景品玉を景品玉収納筒123a〜123c
内へ供給する第1の状態と、景品玉を景品玉収納筒123a
〜123cから排出する第2の状態とを繰り返すようになっ
ている。そして、これを動作させるために上下摺動部材
133a,133bには、制御突片136a,136bと当接凸部141a,141
bとの間に嵌入凹部140a,140bが形成されている。この嵌
入凹部140a,140bに作動部材149a,149bの先端部が係合す
るようになっている。作動部材149a,149bは、その後端
部が機構板本体41と支持板151との間に差し渡された支
軸150に回動自在に軸支されている。支持板151は、機構
板本体41に突設された取付ボス152a,152bに固定されて
いる。また、作動部材149a,149bのほぼ中央には、連動
杆153a,153bの上端が連結され、この連動杆153a,153bが
後述する入賞玉によって作動される回動部材167a,167b
によって上下方向に摺動されることに応じて作動部材14
9a,149bを回動させている。また、作動部材149a,149bの
回動に応じて前記上下摺動部材133a,133bが上下方向に
摺動する。 入賞玉処理機構 連動杆153a,153bの下端には、入賞玉処理機構160が関
連付けられている。この入賞玉処理機構160は、第10図
にその詳細を示すように前記第1の入賞玉集合樋44a及
び第2の入賞玉集合樋44bに対応するように前後方向に
重複して設けられる。まず、前記第1の入賞玉集合樋44
aと第2の入賞玉集合樋44bに接続される入賞玉誘導通路
161a,161bの末端には、入賞玉載置部162a,162bが形成さ
れている。この入賞玉載置部162a,162bの左右には、開
口が形成され、一方の開口には、ストッパー部材163a,1
63b及び回動部材167a,167bが臨み、他方の開口には、押
出部材172a,172bが臨んでいる。ストッパー部材163a,16
3bは、支軸164を中心にして回動自在となっている。ま
た、その一端に回動部材167a,167bと係合する係合部165
a,165bが形成され、その他端に前記入賞玉誘導通路161
a,161bの末端に臨む当接部166a,166bが形成されてい
る。回動部材167a,167bは、ほぼ「T」字状をしてお
り、支軸168を中心にして回動自在となっている。ま
た、支軸168の上部に前記係合部165a,165bと係合する係
合凸部169a,169bが形成され、支軸168の下部に入賞玉と
当接する入賞玉当接面部170a,170bが形成され、更に、
支軸168の後部に前記連動杆153a,153bと連結される連結
部171a,171bが形成されている。 また、押出部材172a,172bは、逆さ「L」字状をなし
ており、その下端を支軸173で軸支されることによって
所定角度範囲内で回動自在に設けられている。また、押
出部材172a,172bの上部前端には、入賞玉を押出すため
の押圧面部175a,175bが形成され、上部後端には、回転
ローラ174a,174bが設けられている。この回転ローラ174
a,174bには、駆動モータ178のモータ軸179に固着された
回転カム177a,177bが係合するようになっており、この
ため、駆動モータ178の回転により押出部材172a,172bが
左右方向に回動するようになっている。なお、押出部材
172a,172bの支軸173のやや上部には、復帰スプリング17
6a,176bが係止されて、常に押出部材172a,172bが入賞玉
載置部162a,162bと反対方向に付勢されるようになって
いる。また、2つの回転カム177a,177bは、相互に位相
をずらしてモータ軸179に固着されているので、同時に
押出部材172a,172bが回動されることはない。これによ
り、駆動モータ178にかかる負荷を軽減させるととも
に、景品玉数の異なる入賞玉を同時に処理することがな
く、また遊技者に払出された景品玉数の違いを報知する
ことができるようになっている。 前記入賞玉載置162a,162bの一側には、前記押出部材1
72a,172bで押出された入賞玉が排出される入賞玉排出通
路180a,180bが形成される。この入賞玉排出通路180a,18
0bの一方の側壁を構成する入賞玉検知部材181a,181bが
支軸182を中心にして揺動自在に設けられている。そし
て入賞玉検知部材181a,181bの一側には、検出スイッチ1
83a,183bが配置され、該検出スイッチ183a,183bのアク
チュエータ184a,184bが入賞玉検知部材181a,181bの動作
を検出して前記遊技盤9の前面に形成された景品玉払出
報知ランプ24を点灯させるようになっている。なお、景
品玉払出報知ランプ24を2つ設けてそれぞれ7個排出用
と13個排出用とに分けて、しかも入賞玉検知部材181a,1
81bにそれぞれ対応させることにより、どちらの景品玉
数が排出されたかを知らせるようにしても良い。 また、入賞玉排出通路180a,180bの末端には、入賞玉
検出器185a,185bが取り付けられている。この入賞玉検
出器185a,185bは、遊技場に設置された集中管理コンピ
ュータに信号を送るものであり、当該パチンコ遊技機1
の営業用データを作成するために設けられるものであ
る。入賞玉検出器185a,185bを通過した入賞玉は、入賞
玉払出口186から前記玉抜き通路112に導かれ、パチンコ
遊技機1の外に排出される。 以上のように構成された入賞玉処理機構160の動作に
ついて第10図を参照して説明する。なお、第10図は、手
前側、すなわち、7個の景品玉が払出される機構を示し
たものであるが、奥側、すなわち、13個の景品玉が払出
される機構も同一であるので、その説明は省略する。ま
ず、景品玉払出装置120の状態は、上部玉ストッパー124
bが開放されて景品玉が景品玉収納筒123cに所定個数
(7個)収納され、下部玉ストッパー142bのストッバー
部143cが景品玉収納筒123c内に侵入した状態が保持され
ている。このような状態において、第2の入賞玉集合樋
44bを流下して入賞玉誘導通路161bに誘導された入賞玉
は、ストッパー部材163bを図示の反時計方向に回動させ
ながら入賞玉載置部162bに載置される。すると、常時回
転している回転カム177bが押出部材172bの回転ローラ17
4bと当接して押出部材172bを前方に押出すように回動さ
せる。押出部材172bが回動するにつれて入賞玉載置部16
2b上の入賞玉は、その押出方向に移動するが、この際、
入賞玉は、押出部材172bの押圧面部175bと回動部材167b
の入賞玉当接面部170bとに挟持されて移動する。また、
このとき、ストッパー部材163bの係合部165bと回動部材
167bの係合凸部169bとの係合が外されているので、回動
部材167bは、図示の反時計方向に回動する。回動部材16
7bが回動することによって、係合凸部169bの前端部がス
トッパー部材163bを時計方向に回動させて当接部166bが
入賞玉誘導通路161bの末端を塞ぐように侵入して次の入
賞玉を入賞玉載置部162bに載置しないようにしている。
また、それと同時に、連動杆153bが上昇して作動部材14
9bを上方向に回動させる。すると、上下摺動部材133bが
上昇するので、上部玉ストッパー124bの当接片126bが制
御突片136bの当接凹部138bの下部に当接して上部玉スト
ッパー124bのストッパー部125bが景品玉収納筒123cの入
口に侵入して景品玉が景品玉収納筒123c内に流れ込まな
いように係止する。また、上下摺動部材133bの当接凸部
141bと下部玉ストッパー142bの当接ローラ144bとの係合
が外れるので、下部玉ストッパー142bがフリー状態とな
り、そのため景品玉収納筒123c内の景品玉の玉圧により
ストッパー部143cが押圧回動されて景品玉収納筒123c内
に収納されていた所定個数の景品玉が景品玉放出通路19
0に排出される。 以上のようにして所定個数の景品玉が払出されると、
回動部材167bと押出部材172bとで挟持されていた入賞玉
は、押出部材172bが更に回動することにより入賞玉載置
部162bから外れて入賞玉排出通路180bに落下する。する
と、回動部材167bは、時計方向に回動して元の状態に戻
るので、それに従動して連動杆153b、上下摺動部材133b
が下降して、再度下部玉ストッパー142bを固定し、上部
玉ストッパー124bを開放して景品玉を景品玉収納筒123c
内に導き入れる。また、このとき、ストッパー部材163b
も回動部材167bの回動により元の状態に復帰するので、
入賞玉誘導通路161bの末端で待機していた次の入賞玉の
流下が許されて入賞玉載置部162bに移動して上述の動作
を繰り返す。 また、入賞玉排出通路180bに排出された入賞玉は、検
出スイッチ183b及び入賞玉検出器185bを作動させて、入
賞玉払出口186から前記玉抜き通路112に合流してパチン
コ遊技機1外に排出される。 景品玉放出通路 景品玉払出装置120から払出された景品玉は、景品玉
放出通路190に排出される。景品玉放出通路190には、放
出された景品玉が衝突して音を出すレベル191が設けら
れ、更に、その下方の放出通路190の下端に誘導開口192
が開設され、この誘導開口192が前記打球供給皿6に連
通している。また、誘導開口192の一側には、余剰玉通
路194と連絡するための連絡樋193が設けられ、余剰の景
品玉を余剰玉通路194に誘導するようになっている。余
剰玉通路194は、その下端が前面枠2の裏面に取付けら
れる接続樋199に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉
受皿32に誘導するようになっている。また、余剰玉通路
194の一側側壁には、景品玉充満検知板196が上端を中心
にして揺動自在に設けられている。しかして、景品玉充
満検知板196は、景品玉によって余剰玉通路194内が満杯
になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、景品玉充
満検知板196に連結されたスライド線材197が移動して、
前記した図示しない打球供給装置の動作を固定して打玉
を打球発射位置に供給しないようにしている。また、景
品玉充満検知板196の対向する位置に充満検知スイッチ1
98が設けられている。そして、景品玉充満検知板196が
揺動されたときに充満検出スイッチ198がOFFとなり、入
賞玉処理機構160の前記駆動モータ178の回転を停止させ
るようになっている。したがって、充満検知板196が動
作したときには、打球の弾発ができなくなるとともに、
景品玉の払出も行われなくなる。更に、余剰玉通路194
内には、景品玉と衝突して音を出すベル195が設けられ
ている。 上記した構成以外に機構板本体41には、前記アウト口
22の後端に接続されるアウト玉誘導樋200が設けられて
いる。 以上、説明したように、この実施例における景品玉誘
導樋80は、その上流側側面に最外部の誘導径路84と連通
し、且つその底面が誘導径路84の底面よりもほぼ玉1個
分高くなるように膨出誘導径路87を段差状に形成したの
で、最外部の誘導径路84の底面を流下する景品玉は、そ
の上部に位置する景品玉及び膨出誘導径路87を流下する
景品玉の圧力を常に受けているため優先的に、且つスム
ーズに下流側に向って流れる。このため、最外部の誘導
径路84及び膨出誘導径路87の合流点において景品玉が玉
詰まりを起こすことがない。 また、複数の誘導径路83a,83b、84及び膨出誘導径路8
7を景品玉タンク50の景品玉導出口57に臨ませることに
より、景品玉タンク50に貯留されている景品玉が最外部
の誘導径路84を含むすべての誘導径路83a,83b、84及び
膨出誘導径路87に導出されるので、最外部の誘導径路84
の底面を流れる景品玉に上記した玉圧が常に平均して掛
かるため、最外部の誘導径路84及び膨出誘導径路87の合
流点における景品玉の玉詰まり状態をより確実に防止す
ることができる。 なお、上述した実施例においては、2種類の景品玉数
を払い出すために複数の誘導径路を備えた形式の景品玉
誘導樋について例示したが、これを1種類の景品玉数を
払い出すものであって、景品玉を一列に整列せしめなが
ら下流へ誘導する誘導径路を1つだけ備えた形式の景品
玉誘導樋に適用しても良い。
明する。 まず、第11図を参照して、この実施例が適用される弾
球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機について説明す
る。第11図は、パチンコ遊技機の正面図である。図にお
いて、パチンコ遊技機1の額縁状の前面枠2には、扉保
持枠3が周設され、該扉保持枠3には、ガラスを有する
ガラス扉4及び前面扉5が一側を軸支されて開閉自在に
取り付けられている。ガラス扉4の後方であって、前記
前面枠2の裏面の遊技盤保持枠33(第12図参照)には、
遊技盤9が遊技盤止着部材34a〜34c(ただし、34cは図
示せず)によって着脱自在に設けられている。また、前
面扉5の表面には、排出された景品玉を貯留し、かつ打
玉の発射位置に一個宛供給する打球供給皿6が固定され
ている。打球供給皿6の上流側の内部空間には、遊技に
関連する効果音を発生するスピーカ7が内蔵されてい
る。また、前面扉5には、後述する可変表示装置12の回
転ドラム13a〜13cの回転を停止せしめるストップスイッ
チ8も設けられている。更に、前面扉5の裏面には、打
球供給皿6から誘導される打玉を発射位置に供給する打
球供給装置(図示しない)が固定されている。 前記遊技盤9の表面には、図示しない発射レールから
誘導された打玉を誘導するための誘導レール10がほぼ円
状に植立されている。そして、誘導レール10によって囲
まれた領域が遊技領域11を構成するものである。遊技領
域11はほぼ中央には、複数の回転ドラム13a〜13cを有す
る可変表示装置12が設けられ、該可変表示装置12の下方
に開閉扉15を有する可変入賞球装置14が設けられてい
る。この可変入賞球装置14の開閉扉15は、前記可変表示
装置12の回転ドラム13a〜13cの組み合せが所定の表示状
態(例えば、横方向、あるいは斜め方向に「7」の数字
が整列した場合)となったときに、特定遊技状態とな
り、所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10
個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定されて
いる。そして、開閉扉15内に設けられた特定入賞口16に
入賞すると、再度上記した開放状態を繰り返し、特定入
賞口16に入賞玉が発生する毎に最高10回繰り返すことが
できるようになっている。 また、可変入賞玉装置14の上部及び下部両側には、前
記回転ドラム13a〜13cの回転を許容する始動入賞口17a
〜17Cが設けられている。この始動入賞口17a〜17cのう
ち可変入賞玉装置14の上部に設けられる始動入賞口17a
に打玉が入賞すると、それによって払出される景品玉数
は、他の入賞領域に打玉が入賞した際に払出される景品
玉数よりも少なくなるように設定されている。また、始
動入賞口17b,17cは、前記開閉扉15が開放状態にあると
き、その開閉扉15の側面に衝突した打玉が誘導されて入
賞し易くなっている。したがって、前記した特定遊技状
態となって、開閉扉15が所定期間開放すると、打玉は、
開閉扉15内に誘導させるばかりでなく、開閉扉15の側面
に当って始動入賞口17b,17cにも誘導されるので、短時
間に多量の入賞玉が発生することになる。 更に、遊技領域11には、前記可変入賞球装置14の左右
側方に通常入賞口18a,18bが設けられ、また、可変表示
装置12の左右側方にも通常入賞口19a,19bが設けられて
いる。 上記した各入賞領域のうち、前記始動入賞口17aだけ
は、前述したように他の入賞口、あるいは入賞領域より
も払出される景品玉数が少なく設定されているが、これ
は、以下の理由による。すなわち、始動入賞口17a〜17c
により多くの打玉を入賞させることにより回転ドラム13
a〜13cの回転回数を多くして、特定遊技状態となる確率
を高めるという期待と、すべての始動入賞口17a〜17cへ
の入賞による景品玉数を少なく設定すると、入賞した割
合に対して払出される景品玉数が少なくなるという不満
と、を調和させるために設定されたものである。なお、
この実施例では、後述するように、始動入賞口17aに打
玉が入賞した場合には、7個の景品玉が払出され、他の
入賞領域に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払
出されるようになっている。もちろん、始動入賞口17a
に入賞する確率に応じてこれらの払出される景品玉数の
設定を変えることは差し支えない。 また、遊技領域11には、前記した特定遊技状態になっ
たときに点灯又は点滅して遊技者にその旨を報知する遊
技効果ランプ20a,20bが設けられている。この遊技効果
ランプ20a,20bと同じ効果を奏するものとして前記前面
枠2の上部にも枠ランプ21a,21bが設けられている。更
に、遊技領域11の最下方には、上記したいずれの入賞領
域にも入賞しなかった打玉が遊技盤9の後方に導かれる
アウト口22が設けられている。 また、遊技領域11の外側であって、遊技盤9の左側上
部には、後述する検出スイッチ183a,183bが作動するこ
とによって点灯する景品玉払出報知ランプ24と、後述す
る作動検出スイッチ104aが作動することにより点灯する
玉切れ報知ランプ23が設けられている。 前記前面枠2の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル25や、前記打球供給皿6に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿32が設け
られている。このうち、前記操作ハンドル25に対応する
ように前記前面枠2の裏面には、第12図に示すように打
球発射駆動部26が取り付けられている。打球発射駆動部
26は、取付基板27に集約して設けられ、駆動源としての
打球モータ28と、該打球モータ28の駆動回路を構成する
触手検出回路29と、前記打球モータ28の回転により往復
回動して打玉を弾発する打球杆30と、該打球杆30の往復
回動に連動して上下動し、図示しない打球供給装置を動
作させる玉送り摺動杆31とから構成されている。 機構板 次に、第12図を参照してパチンコ遊技機1の裏面に配
置される機構板40の構成について説明する。 機構板40は、前記遊技盤9に設けられた入賞口からの
入賞玉を処理して、その入賞玉に対応する所定個数の景
品玉を排出するための各種の機構が設けられるものであ
る。しかして、機構板40は、合成樹脂で成型されたほぼ
方形状の機構板本体41に各種の機構を組み付けたものか
らなり、その機構板本体41の一側を前記遊技盤保持枠33
に軸支して着脱開閉自在に設けられている。また、機構
板本体41の裏面には、機構板40を閉じた状態で係止する
固定部材42a〜42cが設けられている。更に、機構板本体
41のほぼ中央には、窓開口43が開設され、この窓開口43
の下方位置に第1の入賞玉集合樋44aと第2の入賞玉集
合樋44bが形成されている。第1の入賞玉集合樋44aは、
前記した各種の入賞口のうち始動入賞口17aを除く入賞
口に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構板本体41
の前面側に形成される。また、第2の入賞玉集合樋44b
は、始動入賞口17aだけに対応するもので、始動入賞口1
7aに入賞した入賞玉を誘導するものである。なお、第2
の入賞玉集合樋44bは、窓開口43の下縁に沿って機構板
本体41の後面側に形成されるものである。 第1の入賞玉集合樋44a及び第2の入賞玉集合樋44bに
誘導された入賞玉は、後述する入賞玉処理機構160に導
かれるようになっている。機構板本体41の後面側には、
パチンコ遊技機設置台の図示しない補給機構から補給さ
れる景品玉を遊技者に払い出すための各種の機構が設け
られている。これらの機構について、各構成部品毎に分
けて説明する。 景品玉タンク 景品玉タンク50は、機構板本体41の上部に形成された
取付凹部51に取り付けられる。景品玉タンク50は、第2
図ないし第4図に示すように、合成樹脂等によって上面
が開放した箱状に成型されたものであり、前記取付凹部
51の表面に接する後面壁52と、該後面壁52に対向する前
面壁53と、後面壁52と前面壁53とを結ぶ左側壁54及び右
側壁55と、底面56とから成る。また、左側壁54と右側壁
55の外側には、取付突片76a,76bが突設され、該取付突
片76a,76bによって景品玉タンク50を機構板本体41に取
り付けることができる。 底面56の一側端部には、方形状の景品玉導出口57が開
設されている。この景品玉導出口57は、後述する景品玉
誘導樋80の上部に対応する一に開設され、その前後方向
の幅D2は、第3図に示すように景品玉誘導樋80の前後方
向の合計幅D3よりも僅かに大きくなるように設定されて
いる。これは、景品玉タンク50から景品玉誘導樋80に確
実に景品玉が落下するようにするためである。なお、上
記の幅D2は、D2=D3であってもよい。また、景品玉導出
口57の下方には、実際には、景品玉誘導樋80に揺動自在
に設けられる後述する景品玉量感知板91a,91b及び膨出
誘導径路87が配置されている。しかして、景品玉量感知
板91aに対応する第1の景品玉導出口58と景品玉量感知
板91b及び膨出誘導径路87に対応する第2の景品玉導出
口59とは、第4図に示すように、その面積の大きさが異
なるように設定されている。すなわち、第1の景品玉導
出口58を第2の景品玉導出口59よりも大きく形成するこ
とにより、相対的に多量の景品玉が供給される必要のあ
る第1の誘導径路83a,83b(後述するように、13個の景
品玉を供給するための径路)に景品玉をスムーズに移動
させることができるようにするとともに、相対的に少な
い景品玉が供給されれば良い第2の誘導径路84(後述す
るように、7個の景品玉を供給するための径路)側に景
品玉タンク50に貯留される景品玉の玉圧が過剰に掛から
ないようにしている。 また、景品玉導出口57を構成する後方開口縁部60、前
方開口縁61、62、左側開口縁部64、及び右側開口縁部66
のうち、右側開口縁部66は、第4図に示すように前方開
口縁部61の端部から後方開口縁部60端部に向って、幅D1
を有するように斜め方向に形成され、これがため、第3
図に示すように右側開口縁部66は、幅D4の段差を有する
傾斜面状となるので、右側開口縁部66に接する景品玉に
対して右側開口縁部66に沿って前方に移動する作用力が
働く。また、前方開口縁部61、62は、前記した第2の景
品玉導出口59の面積を小さくすべく段差状に形成されて
いる。更に、右側開口縁部66を除く各開口縁部からは、
それぞれガイド片63、65が下方に向って延設され、景品
玉導出口57から落下した景品玉が、景品玉誘導樋80から
溢れ落ちないようにガイドしている。なお、後方開口縁
部60に対応するガイド片は、後述する垂直面部74が兼用
しており、図示の実施例では、最も長く垂下されてい
る。また、ガイド片63、65、74の長さは、景品玉誘導樋
80と景品玉タンク50との上下間隔によって設定されるも
のであって、適宜の長さに設定されるものである。 また、底面56は、景品玉タンク50の他側端の偶角部か
ら景品玉導出口57の右側開口縁部66に向う第1の傾斜底
面部67と、景品玉タンク50の他側端の偶角部から景品玉
導出口57の後方開口縁部60に向って傾斜し、かつ第1の
傾斜底面部67に傾斜する第2の傾斜底面部68と、景品玉
タンク50の他側端の偶角部から景品玉導出口57の前方開
口縁部61、62に向って傾斜し、かつ第1の傾斜底面部67
に向って傾斜する第3の傾斜底面部69とから構成され
る。このため、第1の傾斜底面部67と第2の傾斜底面部
68とが交錯する位置及び第1の傾斜底面部67と第3の傾
斜底面部69とが交錯する位置には、それぞれ右側開口縁
部66の両端部から景品玉タンク50の他側端偶角部に向っ
て第1の交錯部70と第2の交錯部71が形成されることに
なる。なお、図示の実施例においては、第2の傾斜底面
部68は、実際には、後方開口縁部60と後面壁52との間に
隆起している玉崩し部72に向って傾斜している。 玉崩し部72は、底面56からパチンコ玉の直径の2〜3
倍の高さを有するように隆起しており、その上面は、景
品玉導出口57に向う傾斜面部73を構成し、その側面は、
傾斜面部73の傾斜下端から前記後方開口縁部60を結ぶ垂
直面部74と第2の傾斜底面部68に対応する曲面部75とか
ら構成されている。 上記のように構成される景品玉タンク50は、その底面
56が第1の傾斜底面部67と第2の傾斜底面部68と第3の
傾斜底面部69とから構成されるので、景品玉タンク50に
貯留される景品玉は、左右に位置する第2の傾斜底面部
68及び第3の傾斜底面部69から中央に位置する第1の傾
斜底面部67に集るようにスムーズに移動し、しかも、第
1の傾斜底面部67が景品玉導出口57の右側開口縁部66に
向って傾斜しているので、第1の傾斜底面部66から均等
に景品玉が景品玉誘導樋80上に落下する。また、景品玉
導出口57部分においては、玉崩し部72が一側に隆起して
いるので、景品玉導出口57部分における景品玉の玉圧が
常にインバランス状態となっており、このため、景品玉
導出口57部分での玉詰まりが起こらない。なお、図示の
実施例では、玉崩し部72を後方開口縁部60と後面壁52と
の間に隆起するように設けたが、これに限ることなく、
例えば、前方開口縁部61、62と前面壁53との間に隆起さ
せたり、あるいは両方の位置に隆起させたりしてもよ
い。この両方の位置に隆起させた場合には、玉崩し部72
の高さを異ならせて景品玉導出口57部分における景品玉
の玉圧がインバランス状態となるように設定することが
望ましい。 また、景品玉導出口57を第1の景品玉導出口58と第2
の景品玉導出口59に分けた場合に、第1の景品玉導出口
58を第2の景品玉導出口59よりも大きくなるように設定
したので、相対的に多量の景品玉が供給される必要のあ
る第1の誘導径路83a,83bに景品玉をスムーズに移動さ
せることができるとともに、相対的に少ない景品玉が供
給されれば良い第2の誘導径路84側に景品玉タンク50に
貯留される景品玉の玉圧が過剰に掛からないようにする
ことができる。 景品玉誘導樋 景品玉タンク50の下方には、景品玉を整列させるため
の景品玉誘導樋80が設けられている。この景品玉誘導樋
80は、景品玉が自然流下するように傾斜して取り付けら
れる。また、景品玉誘導樋80の内部には、第1図に示す
ように下方に向うにしたがって高くなるように形成され
た整列壁81、82a,82bが立設されて第1の誘導径路83a,8
3b、及び第2の誘導径路84を構成し、該誘導径路83a,83
b、84を景品玉が3列になって流下するようになってい
る。このように景品玉誘導樋80を景品玉が3列になって
流下するように構成したのは、前記したように遊技盤9
に設けられた入賞領域への入賞により2種類の景品玉数
を払い出すように構成したためである。したがって、こ
の場合には、第1の誘導径路83a,83bを流下する景品玉
が相対的に多い景品玉数(13個)を払い出すために使用
され、第2の誘導径路84を流下する景品玉が相対的に少
ない景品玉数(7個)を払い出すために使用される。な
お、前記整列壁のうち第1の誘導径路83a,83bを区画す
る整列壁82a,82bは、上下に分割して形成されている
が、これは、景品玉誘導樋80の上部に景品玉感知板91a
が設けられるためであり、この景品玉感知板上91a上に
上部整列壁82bが突設されている。また、整列壁81は、
全長に亘って玉の直径の整数倍以外の同じ高さに形成さ
れ、且つ第3図に示すように前記景品玉導出口57から先
端部までの長さD5が約玉1個が通過可能な間隔に設けら
れている。これは、景品玉タンク50に貯留されている景
品玉を第1の誘導径路83a,83b側と第2の誘導径路84側
とに平均に誘導するためであり、更に、第1の誘導径路
83a,83bに収容された景品玉の圧力が第2の誘導径路84
に収容された景品玉に加わらないようにするためであ
る。 また、誘導径路83a,83b、84の景品玉量感知板91a,91b
を除く底面には、景品玉の流下を円滑にするために流下
溝85a〜85cが形成されている。そして、流下溝85a〜85c
を形成したままの誘導径路83a,83b、84の強度を保持す
るために、その裏面には、適宜間隔をおいて連結板86が
固着されている。なお、流下溝85a〜85cは、誘導径路83
a,83b、84にゴミ等が詰った場合にゴミ落し穴として使
用できる。 また、景品玉誘導樋80の上流側側面に最外部の第2の
誘導径路84と連通する膨出誘導径路87が形成されてい
る。この膨出誘導部径路87は、その底面が誘導径路84の
底面よりもほぼ玉1個分高くなるように段差状に形成さ
れ、且つ底面の一部が第2の誘導径路84側に傾斜する傾
斜底面部88となっている。更に、膨出誘導径路87の側面
を構成する前面壁89は、下流側において第2の誘導径路
84と合流するように円弧状に形成された曲面部90を有す
るが、曲面部90に至るまで、その高さが一定となるよう
に形成されている。しかして、膨出誘導径路87と最外部
の第2の誘導径路84とは、上記のような構成となってい
るので、最外部の第2の誘導径路84の底面を流下する景
品玉は、その上部に位置する景品玉及び膨出誘導径路87
を流下する景品玉の圧力を常に受けているため優先的
に、且つスムーズに下流側に向って流れる。このため、
最外部の第2の誘導径路84及び膨出誘導径路87の合流点
において景品玉が玉詰まりを起こすことがない。 また、景品玉誘導樋80の上流側の底面には、第5図に
示すように景品玉量感知板91a,91bが支軸92を中心にし
て揺動自在に軸支されている。一方の景品玉感知板91a
は、前記第1の誘導径路83a,83bの上流側に配置され、
他方の景品玉量感知板91bは、前記第2の誘導径路84の
上流側に配置されている。しかして、景品玉量感知板91
a,91b上に景品玉が載置されて充満しているときは、後
述する重錘96及び付勢スプリング99の付勢力に抗して支
軸92を中心にして景品玉量感知板91a,91bの上端が押し
下げられた状態となっており、一方、景品玉量感知板91
a,91b上に景品玉が欠乏して載置しなくなったときは、
重錘96及び付勢スプリング99の付勢力により支軸92を中
心にして景品玉量感知板91a,91bの上端が跳ね上がった
状態となる。 また、一方の景品玉量感知板91aの上流側裏面には、
連結部材93が垂下され、この連結部材93に支軸95を中心
にして揺動自在に軸支された揺動部材94の一端が連結さ
れている。揺動部材94には、重錘96が固着され、この重
錘96が景品玉量感知板91aに上方向の回動力を付与して
いる。また、揺動部材94の他端には、下方に延びる伝達
線材97が連結されている。伝達線材97の下端には、第12
図に示すように、リンク機構98が連結され、このリンク
機構98を介して図示しない打球供給装置の動作を停止さ
せる供給動作停止部材が作動するようになっている。な
お、上記した実施例においては、2つの景品玉量感知板
91a,91bのうち一方の景品玉量感知板91aとだけ供給動作
停止部材を連動させたが、他方の景品玉量感知板91bと
も供給動作停止部材を連動させるようにしてもよい。 景品玉量感知板91a,91bの裏面には、押圧部材100、10
2が垂設されている。押圧部材100、102は、「L」字状
に曲折され、その曲折された押圧部101、103が景品玉誘
導樋80の下方であって、前記機構板本体41に取り付けら
れた2つの作動検出スイッチ104a,104bのアクチュエー
タ105a,105bと対応するように配置されている。しかし
て、景品玉量感知板91a,91b上に景品玉が載置している
状態のときには、押圧部101、103とアクチュエータ105
a,105bとは当接せず、このため、作動検出スイッチ104
a,104bは、不作動状態(OFF)となっている。また、景
品玉量感知板91a,91b上に景品玉が載置していない状態
のときには、押圧部101、103とアクチュエータ105a,105
bとが当接し、このため、作動検出スイッチ104a,104b
は、作動状態(ON)となる。そして、図示の実施例にお
いては、作動検出スイッチ104aは、前記切れ報知ランプ
23と関連して設けられ、作動検出スイッチ104aが作動す
ることにより玉切れ報知ランプ23が点灯して景品玉が欠
乏している旨を遊技者に報知するようになっている。ま
た、作動検出スイッチ104bは、図示しない集中管理コン
ピュータと関連して設けられ、作動検出スイッチ104bが
作動することにより集中管理コンピュータにその旨を表
示するとともに、集中管理コンピュータから補給機構に
補給指令が導出されて、所定個数の景品玉が景品玉タン
ク50に補給されるようになっている。 なお、図示の実施例のように、それぞれ独立に揺動す
る景品玉量感知板91a,91bとに垂下される押圧部材100、
102を「L」字状に形成したため、それによって作動さ
れる作動検出スイッチ104a,104bの数は、従来の数と同
じでよい。このため、従来のように1つの景品玉量感知
板に2つの検出スイッチを対応して設ける構造と比較し
て、検出スイッチの数を少なくすることができて経済的
であるとともに、景品玉誘導樋80の下方という比較的狭
い設置空間を有効に利用することができる。 景品玉誘導樋80の途中には、玉ならし106及び玉なら
し板107が垂下、又は敷設されている。この玉ならし106
及び玉ならし板107は、景品玉誘導樋80を時として上下
二段になって流下してくる景品玉を一段に整列させるた
めのものである。なお、整列壁81、下部整列壁82b、及
び前面壁89は、下流側が前記玉ならし板107に当接する
ため、ほぼ同じ高さになるようにされている。 屈曲樋 景品玉誘導樋80の下流側には、屈曲樋110a〜110cが接
続されるように取り付けられている。この屈曲樋110a〜
110cは、景品玉誘導樋80を流下してきた景品玉の流下方
向を180度転換させるとともに、連続して流下している
景品玉の玉圧を弱めるためにある。屈曲樋110a〜110cの
屈曲部には、玉抜き装置111が設けられ、閉店後に玉抜
き装置111を操作することにより、景品玉タンク50及び
景品玉誘導樋80に貯留されていた景品玉を玉抜き通路11
2に排出してパチンコ遊技機1外へ誘導するようになっ
ている。 また、屈曲樋110a〜110cの屈曲部より下流側のほぼ下
り傾斜通路部分には、玉欠乏検知板113a〜113cが揺動自
在に設けられている。この玉欠乏検知板113a〜113cは、
その先端部に景品玉が載置しているときに後端部のフッ
ク部114a〜114cを跳ねあげており、逆に屈曲樋110a〜11
0c内に景品玉がなくなると、フック部114a〜114cがほぼ
垂直方向に垂れ下がるような状態となる。そして、この
ような垂れ下がった状態のときに、後述する制御突片13
6a,136bが上昇すると、制御突片136a,136bの係合部137
a,137bがフック部114a〜114cと係合して制御突片136a,1
36bを上昇した位置で保持するように作用し、最終的に
景品玉の払い出しが行われなくなるようにしている。 また、屈曲樋110a〜110cのうち手前側の屈曲樋110cの
屈曲部近傍には、その側壁に玉停止部材挿入口115が穿
設されている。この玉停止部材挿入口115は、前記遊技
盤9に形成される入賞領域に入賞した入賞玉によって払
い出される景品玉数が1種類の場合に使用されるもの
で、玉停止部材挿入口115にアタッチメントを挿入する
ことにより屈曲樋110cに景品玉が流れないように停止す
ることができる。更に、屈曲樋110a〜110cの下流部は、
ほぼ垂直状に形成されるが、その垂直部を含めて側壁に
切欠部116a〜116c及び117a〜117cが適宜穿設されてい
る。切欠孔116a〜116c、117a〜117cは、屈曲樋110a〜11
0c内にゴミ等が侵入した場合にピンを挿入して取り除く
ことができるために設けられたものである。また、垂直
部の末端には、段差部が形成されており、この段差部に
は、玉受部118a〜118cが形成されて後述する景品玉払出
装置120の上部玉ストッパー124a,124bがスムーズに動作
するように玉圧を弱めている。更に、屈曲樋110a〜110c
の間隔D6は、第8図に示すように玉の直径よりも僅かに
大きくなるように設定されている。これは、屈曲樋110a
〜110cに整列している景品玉同士を互い違いに整列させ
てその玉圧を分散させ、以って上記と同様に景品玉払出
装置120の上部玉ストッパー124a,124bのスムーズな動作
を保証している。これに対し、後述する景品玉収納筒12
3a〜123cの間隔D7は、第9図に示すように玉の直径とほ
ぼ同じになるように設定されている。これは、景品玉収
納筒123a〜123c内では、特に景品玉の玉圧を弱める必要
がないこともあるが、景品玉収納筒123a〜123cに収納さ
れる景品玉数を正確に区切る必要から特に上部玉ストッ
パー124a,124bの侵入位置を正確に決めなければならな
いからである。すなわち、上部玉ストッパー124a,124b
は、計数すべき最後の玉と屈曲樋110a〜110cに残留する
最初の玉との間に常に正確に侵入しなければならず、景
品玉収納筒123a〜123c内で玉が互い違いに並ぶと、その
侵入位置がその都度異なり、正確な景品玉払出動作が行
われないおそれがあり、これを防止するために景品玉収
納筒123a〜123c内に景品玉が直線状に並ぶようにしたも
のである。 景品玉払出装置 屈曲樋110a〜110cの下流側には、所定個数の景品玉を
払い出す景品玉払出装置120が配置される。景品玉払出
装置120は、景品玉収納筒123a〜123cと取付板122とを一
体的に形成した景品玉収納筒本体121と、前記景品玉収
納筒123a〜123cの上下位置に配置される上部玉ストッパ
ー124a,124b及び下部玉ストッパー142a,142bと、該上部
玉ストッパー124a,124b及び下部玉ストッパー142a,142b
を開閉駆動するように係合する上下摺動部材133a,133b
と、該上下摺動部材133a,133bを上下動させる作動部材1
49a,149bとから成る。すなわち、景品玉払出装置120
は、第6図ないし第10図に示すようにその前面側に形成
された取付板122を機構板本体41に形成された収容凹部1
48に固定部材147を介して着脱自在に取り付けられてい
る。 上部玉ストッパー124a,124bには、第7図に示すよう
に前端にストッパー部125a,125bが、後端に当接片126a,
126bがそれぞれ形成され、支軸127を中心にして回動自
在に軸支されてストッパー部125a,125bが常に自重によ
り景品玉収納筒123a〜123cの入口を開閉するようになっ
ている。 景品玉収納筒本体121には、後述する上下摺動部材133
a,133bの摺動板134a,134bの裏面と当接して上下摺動部
材133a,133bを案内する案内溝部128a,128bが突設されて
いる。この案内溝部128a,128bは、第9図に示すように
断面「L」字状に形成されて上下摺動部材収容部130a,1
30bを構成し、摺動板134a,134bの裏面両側と当接するよ
うになっている。また、案内溝部128a,128b内には、上
下方向にレール状のガイド突起131a,131bが突設されて
いる。このガイド突起131a,131bは、第9図に示される
ように摺動板134a,134bの前面と線接触しながら当接す
るようになっている。このため、上下摺動部材133a,133
bが激しく、且つ連続的に動作しても摺動板134a,134bと
景品玉収納筒本体121との間の摩擦力を極めて少なくす
ることができ、長期間に亘って偏摩耗することがなくス
ムーズな上下動作を確保することができる。また、前記
案内溝部128a,128bには、前記摺動板134a,134bと接する
部分に案内突起129a,129bが設けられているためさらに
摩擦力が小さくなっている。よって、埃や塵等が多少付
着しても摺動板134a,134bと景品玉収納筒本体121との接
触面積が小さいため、その上下動作に支障を来すことが
ない。また、案内溝部128a,128bの内側下方には、スト
ッパー132a,132bが突設され、摺動板134a,132bの下端と
当接するようになっているとともに、前記上下摺動部材
収容部130a,130bの下端を構成している。したがって、
上下摺動部材収容部130a,130bは、上方が開口して上下
摺動部材133a,133bを受け入れるようになっているとと
もに、下方がストッパー132a,132bによって隙間を以っ
て形成されているので、上下摺動部材収容部130a,130b
に埃や塵等が付着して溜った場合には、上下摺動部材13
3a,133bを抜き出して、その後容易に清掃することがで
きる。 一方、下部玉ストッパー142a,142bは、軸ピン145を中
心にして揺動自在に軸支される。また、下部玉ストッパ
ー142a,142bは、その上部に重錘の機能を兼用した当接
ローラ144a,144bが設けられ、その下部に景品玉収納筒1
23a〜123c内に出没するストッパー部143a〜143cが突設
されている。このストッパー部143a〜143cは、景品玉収
納筒本体121の下方に形成された切欠溝146a〜146cに侵
入して景品玉収納筒123a〜123c内に出没できるようにな
っている。そして、下部玉ストッパー142a,142bは、自
重により常にストッパー部143a〜143cが景品玉収納筒12
3a〜123cに侵入するようになっているとともに、ストッ
パー部143a〜143cを段差状に突設することにより、景品
玉収納筒123a〜123cへの上下方向の侵入位置を異ならせ
るようにしている。しかして、3つのストッパー部のう
ち2つのストッパー部143a,143bは、下部玉ストッパー1
42aに突設されるとともに、景品玉収納筒123a,12bの出
口を開閉するように作用し、他の1つのストッパー部14
3cは、下部玉ストッパー142bに突設されるとともに、景
品玉収納筒123cの出口を開閉するように作用する。な
お、ストッパー部143a〜143cが突設される具体的な位置
は、ストッパー部143aが景品玉収納筒123a内に6個の景
品玉が収納されるような位置であり、ストッパー部143
b,143cが景品玉収納筒123b,123c内に7個の景品玉が収
納されるような位置である。なお、下部玉ストッパー14
2a,142bは、容易に取り外せる構造となっているため、
該下部玉ストッパー142a,142bを前記ストッパー部143a
〜143cの突設される位置の異なる種類のものと交換する
ことによって簡単に景品玉の払出数を変えることができ
る。 次に、上部玉ストッパー124a,124b及び下部玉ストッ
パー142a,142bの開閉を制御する上下摺動部材133a,133b
の構成について説明すると、上下摺動部材133a,133b
は、前記上下摺動部材収容部130a,130bに収容される摺
動板134a,134bと、該摺動板134a,134bから上方向に延び
る制御突片136a,136bと、摺動板134a,134bの下部から横
方向に突出する当接凸部141a,141bとが一体的に形成さ
れたものである。なお、摺動板134a,134bの裏面には、
前記ガイド突起131a,131bの間隔内に収納される突出部1
35a,135bが形成されている。これは、摺動板134a,134b
が薄板状に形成されるために、成型後の変形を防止する
ために形成されるものである。制御突片136a,136bに
は、その先端に前記玉欠乏感知板133a〜133cと係合する
係合部137a,137bが形成され、その途中に前記上部玉ス
トッパー124a,124bの当接片126a,126bと係合する当接凹
部138a,138bが形成されている。また、制御突片136a,13
6bの基部には、ウェイト139a,139bが固着され、上下摺
動部材133a,133bを常に下方に付勢している。前記当接
凸部141a,141bは、前記下部玉ストッパー142a,142bの当
接ローラ144a,144bと係合するようになっている。すな
わち、上下摺動部材133a,133bが下降位置にあるとき
は、下部玉ストッパー142a,142bの当接ローラ144a,144b
と当接凸部141a,141bとが当接しているので、ストッパ
ー部143a〜143cが景品玉収納筒123a〜123c内に侵入した
状態を保持する。このとき上部玉ストッパー124a,124b
においては、上部玉ストッパー124a,124bの当接片126a,
126bと制御突片136a,136bの当接凹部138a,138bの上端部
とが当接して、上部玉ストッパー124a,124bのストッパ
ー部125a,125bを景品玉収納筒123a〜123cの入口から後
退した位置で保持している。したがって、景品玉は、前
記屈曲樋110a〜110cから景品玉収納筒123a〜123c内に流
れ込み、ストッパー部143a〜143cで係止された第1の状
態となっている。一方、上下摺動部材133a,133bが上昇
した位置にあるときは、当接凸部141a,141bと当接ロー
ラ144a,144bとが当接しなくなるので、下部玉ストッパ
ー142a,142bは、回動可能なフリーな状態となる。下部
玉ストッパー142a,142bがフリーな状態になると、景品
玉収納筒123a〜123c内に収納されていた景品玉の玉圧に
よりストッパー部143a〜143cが押圧されて回動し、景品
玉収納筒123a〜123c内に収納されていた景品玉が後述す
る景品玉放出通路190に払出される。このとき、上部玉
ストッパー124a,124bは、制御突片136a,136bが上昇して
いるので、上部玉ストッパー124a,124bは、その自重に
よって景品玉収納筒123a〜123cの入口を閉成し、当接凹
部138a,138bの下端部と上部玉ストッパー124a,124bの当
接片126a,126bとが係合して上部玉ストッパー124a,124b
のストッパー部125a,125bを景品玉収納筒123a〜123cの
入口内に侵入させた位置で保持している。そのため、景
品玉は、景品玉収納筒123a〜123cの入口の直前で停止さ
れた第2の状態となっている。 このように、景品玉払出装置120は、上部玉ストッパ
ー124a,124bと下部玉ストッパー142a,142bとを口語に開
閉させることにより、景品玉を景品玉収納筒123a〜123c
内へ供給する第1の状態と、景品玉を景品玉収納筒123a
〜123cから排出する第2の状態とを繰り返すようになっ
ている。そして、これを動作させるために上下摺動部材
133a,133bには、制御突片136a,136bと当接凸部141a,141
bとの間に嵌入凹部140a,140bが形成されている。この嵌
入凹部140a,140bに作動部材149a,149bの先端部が係合す
るようになっている。作動部材149a,149bは、その後端
部が機構板本体41と支持板151との間に差し渡された支
軸150に回動自在に軸支されている。支持板151は、機構
板本体41に突設された取付ボス152a,152bに固定されて
いる。また、作動部材149a,149bのほぼ中央には、連動
杆153a,153bの上端が連結され、この連動杆153a,153bが
後述する入賞玉によって作動される回動部材167a,167b
によって上下方向に摺動されることに応じて作動部材14
9a,149bを回動させている。また、作動部材149a,149bの
回動に応じて前記上下摺動部材133a,133bが上下方向に
摺動する。 入賞玉処理機構 連動杆153a,153bの下端には、入賞玉処理機構160が関
連付けられている。この入賞玉処理機構160は、第10図
にその詳細を示すように前記第1の入賞玉集合樋44a及
び第2の入賞玉集合樋44bに対応するように前後方向に
重複して設けられる。まず、前記第1の入賞玉集合樋44
aと第2の入賞玉集合樋44bに接続される入賞玉誘導通路
161a,161bの末端には、入賞玉載置部162a,162bが形成さ
れている。この入賞玉載置部162a,162bの左右には、開
口が形成され、一方の開口には、ストッパー部材163a,1
63b及び回動部材167a,167bが臨み、他方の開口には、押
出部材172a,172bが臨んでいる。ストッパー部材163a,16
3bは、支軸164を中心にして回動自在となっている。ま
た、その一端に回動部材167a,167bと係合する係合部165
a,165bが形成され、その他端に前記入賞玉誘導通路161
a,161bの末端に臨む当接部166a,166bが形成されてい
る。回動部材167a,167bは、ほぼ「T」字状をしてお
り、支軸168を中心にして回動自在となっている。ま
た、支軸168の上部に前記係合部165a,165bと係合する係
合凸部169a,169bが形成され、支軸168の下部に入賞玉と
当接する入賞玉当接面部170a,170bが形成され、更に、
支軸168の後部に前記連動杆153a,153bと連結される連結
部171a,171bが形成されている。 また、押出部材172a,172bは、逆さ「L」字状をなし
ており、その下端を支軸173で軸支されることによって
所定角度範囲内で回動自在に設けられている。また、押
出部材172a,172bの上部前端には、入賞玉を押出すため
の押圧面部175a,175bが形成され、上部後端には、回転
ローラ174a,174bが設けられている。この回転ローラ174
a,174bには、駆動モータ178のモータ軸179に固着された
回転カム177a,177bが係合するようになっており、この
ため、駆動モータ178の回転により押出部材172a,172bが
左右方向に回動するようになっている。なお、押出部材
172a,172bの支軸173のやや上部には、復帰スプリング17
6a,176bが係止されて、常に押出部材172a,172bが入賞玉
載置部162a,162bと反対方向に付勢されるようになって
いる。また、2つの回転カム177a,177bは、相互に位相
をずらしてモータ軸179に固着されているので、同時に
押出部材172a,172bが回動されることはない。これによ
り、駆動モータ178にかかる負荷を軽減させるととも
に、景品玉数の異なる入賞玉を同時に処理することがな
く、また遊技者に払出された景品玉数の違いを報知する
ことができるようになっている。 前記入賞玉載置162a,162bの一側には、前記押出部材1
72a,172bで押出された入賞玉が排出される入賞玉排出通
路180a,180bが形成される。この入賞玉排出通路180a,18
0bの一方の側壁を構成する入賞玉検知部材181a,181bが
支軸182を中心にして揺動自在に設けられている。そし
て入賞玉検知部材181a,181bの一側には、検出スイッチ1
83a,183bが配置され、該検出スイッチ183a,183bのアク
チュエータ184a,184bが入賞玉検知部材181a,181bの動作
を検出して前記遊技盤9の前面に形成された景品玉払出
報知ランプ24を点灯させるようになっている。なお、景
品玉払出報知ランプ24を2つ設けてそれぞれ7個排出用
と13個排出用とに分けて、しかも入賞玉検知部材181a,1
81bにそれぞれ対応させることにより、どちらの景品玉
数が排出されたかを知らせるようにしても良い。 また、入賞玉排出通路180a,180bの末端には、入賞玉
検出器185a,185bが取り付けられている。この入賞玉検
出器185a,185bは、遊技場に設置された集中管理コンピ
ュータに信号を送るものであり、当該パチンコ遊技機1
の営業用データを作成するために設けられるものであ
る。入賞玉検出器185a,185bを通過した入賞玉は、入賞
玉払出口186から前記玉抜き通路112に導かれ、パチンコ
遊技機1の外に排出される。 以上のように構成された入賞玉処理機構160の動作に
ついて第10図を参照して説明する。なお、第10図は、手
前側、すなわち、7個の景品玉が払出される機構を示し
たものであるが、奥側、すなわち、13個の景品玉が払出
される機構も同一であるので、その説明は省略する。ま
ず、景品玉払出装置120の状態は、上部玉ストッパー124
bが開放されて景品玉が景品玉収納筒123cに所定個数
(7個)収納され、下部玉ストッパー142bのストッバー
部143cが景品玉収納筒123c内に侵入した状態が保持され
ている。このような状態において、第2の入賞玉集合樋
44bを流下して入賞玉誘導通路161bに誘導された入賞玉
は、ストッパー部材163bを図示の反時計方向に回動させ
ながら入賞玉載置部162bに載置される。すると、常時回
転している回転カム177bが押出部材172bの回転ローラ17
4bと当接して押出部材172bを前方に押出すように回動さ
せる。押出部材172bが回動するにつれて入賞玉載置部16
2b上の入賞玉は、その押出方向に移動するが、この際、
入賞玉は、押出部材172bの押圧面部175bと回動部材167b
の入賞玉当接面部170bとに挟持されて移動する。また、
このとき、ストッパー部材163bの係合部165bと回動部材
167bの係合凸部169bとの係合が外されているので、回動
部材167bは、図示の反時計方向に回動する。回動部材16
7bが回動することによって、係合凸部169bの前端部がス
トッパー部材163bを時計方向に回動させて当接部166bが
入賞玉誘導通路161bの末端を塞ぐように侵入して次の入
賞玉を入賞玉載置部162bに載置しないようにしている。
また、それと同時に、連動杆153bが上昇して作動部材14
9bを上方向に回動させる。すると、上下摺動部材133bが
上昇するので、上部玉ストッパー124bの当接片126bが制
御突片136bの当接凹部138bの下部に当接して上部玉スト
ッパー124bのストッパー部125bが景品玉収納筒123cの入
口に侵入して景品玉が景品玉収納筒123c内に流れ込まな
いように係止する。また、上下摺動部材133bの当接凸部
141bと下部玉ストッパー142bの当接ローラ144bとの係合
が外れるので、下部玉ストッパー142bがフリー状態とな
り、そのため景品玉収納筒123c内の景品玉の玉圧により
ストッパー部143cが押圧回動されて景品玉収納筒123c内
に収納されていた所定個数の景品玉が景品玉放出通路19
0に排出される。 以上のようにして所定個数の景品玉が払出されると、
回動部材167bと押出部材172bとで挟持されていた入賞玉
は、押出部材172bが更に回動することにより入賞玉載置
部162bから外れて入賞玉排出通路180bに落下する。する
と、回動部材167bは、時計方向に回動して元の状態に戻
るので、それに従動して連動杆153b、上下摺動部材133b
が下降して、再度下部玉ストッパー142bを固定し、上部
玉ストッパー124bを開放して景品玉を景品玉収納筒123c
内に導き入れる。また、このとき、ストッパー部材163b
も回動部材167bの回動により元の状態に復帰するので、
入賞玉誘導通路161bの末端で待機していた次の入賞玉の
流下が許されて入賞玉載置部162bに移動して上述の動作
を繰り返す。 また、入賞玉排出通路180bに排出された入賞玉は、検
出スイッチ183b及び入賞玉検出器185bを作動させて、入
賞玉払出口186から前記玉抜き通路112に合流してパチン
コ遊技機1外に排出される。 景品玉放出通路 景品玉払出装置120から払出された景品玉は、景品玉
放出通路190に排出される。景品玉放出通路190には、放
出された景品玉が衝突して音を出すレベル191が設けら
れ、更に、その下方の放出通路190の下端に誘導開口192
が開設され、この誘導開口192が前記打球供給皿6に連
通している。また、誘導開口192の一側には、余剰玉通
路194と連絡するための連絡樋193が設けられ、余剰の景
品玉を余剰玉通路194に誘導するようになっている。余
剰玉通路194は、その下端が前面枠2の裏面に取付けら
れる接続樋199に接続され、余剰の景品玉を前記余剰玉
受皿32に誘導するようになっている。また、余剰玉通路
194の一側側壁には、景品玉充満検知板196が上端を中心
にして揺動自在に設けられている。しかして、景品玉充
満検知板196は、景品玉によって余剰玉通路194内が満杯
になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、景品玉充
満検知板196に連結されたスライド線材197が移動して、
前記した図示しない打球供給装置の動作を固定して打玉
を打球発射位置に供給しないようにしている。また、景
品玉充満検知板196の対向する位置に充満検知スイッチ1
98が設けられている。そして、景品玉充満検知板196が
揺動されたときに充満検出スイッチ198がOFFとなり、入
賞玉処理機構160の前記駆動モータ178の回転を停止させ
るようになっている。したがって、充満検知板196が動
作したときには、打球の弾発ができなくなるとともに、
景品玉の払出も行われなくなる。更に、余剰玉通路194
内には、景品玉と衝突して音を出すベル195が設けられ
ている。 上記した構成以外に機構板本体41には、前記アウト口
22の後端に接続されるアウト玉誘導樋200が設けられて
いる。 以上、説明したように、この実施例における景品玉誘
導樋80は、その上流側側面に最外部の誘導径路84と連通
し、且つその底面が誘導径路84の底面よりもほぼ玉1個
分高くなるように膨出誘導径路87を段差状に形成したの
で、最外部の誘導径路84の底面を流下する景品玉は、そ
の上部に位置する景品玉及び膨出誘導径路87を流下する
景品玉の圧力を常に受けているため優先的に、且つスム
ーズに下流側に向って流れる。このため、最外部の誘導
径路84及び膨出誘導径路87の合流点において景品玉が玉
詰まりを起こすことがない。 また、複数の誘導径路83a,83b、84及び膨出誘導径路8
7を景品玉タンク50の景品玉導出口57に臨ませることに
より、景品玉タンク50に貯留されている景品玉が最外部
の誘導径路84を含むすべての誘導径路83a,83b、84及び
膨出誘導径路87に導出されるので、最外部の誘導径路84
の底面を流れる景品玉に上記した玉圧が常に平均して掛
かるため、最外部の誘導径路84及び膨出誘導径路87の合
流点における景品玉の玉詰まり状態をより確実に防止す
ることができる。 なお、上述した実施例においては、2種類の景品玉数
を払い出すために複数の誘導径路を備えた形式の景品玉
誘導樋について例示したが、これを1種類の景品玉数を
払い出すものであって、景品玉を一列に整列せしめなが
ら下流へ誘導する誘導径路を1つだけ備えた形式の景品
玉誘導樋に適用しても良い。
以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、景品玉誘導樋の上流側側面に第2
の誘導径路と連通し、且つその底面が第2の誘導径路の
底面よりもほぼ玉1個分高くなるように膨出誘導径路を
段差状に形成したので、第2の誘導径路の底面を流下す
る景品玉は、その上部に位置する景品玉及び膨出誘導径
路を流下する景品玉の圧力を常に受けているため優先的
に、且つスムーズに下流側に向って流れる。このため、
第2の誘導径路及び膨出誘導径路の合流点において景品
玉が玉詰まりを起こすことがない。 また、第2の誘導径路及び膨出誘導径路を景品玉タン
クの景品玉導出口に臨ませているため、景品玉タンクに
貯留されている景品玉が第2の誘導径路及び膨出誘導径
路に導出されるので、第2の誘導径路の底面を流れる景
品玉に上記した玉圧が常に平均して掛かり、第2の誘導
径路及び膨出誘導径路の合流点における景品玉の玉詰ま
り状態をより確実に防止することができる。
に係る弾球遊技機は、景品玉誘導樋の上流側側面に第2
の誘導径路と連通し、且つその底面が第2の誘導径路の
底面よりもほぼ玉1個分高くなるように膨出誘導径路を
段差状に形成したので、第2の誘導径路の底面を流下す
る景品玉は、その上部に位置する景品玉及び膨出誘導径
路を流下する景品玉の圧力を常に受けているため優先的
に、且つスムーズに下流側に向って流れる。このため、
第2の誘導径路及び膨出誘導径路の合流点において景品
玉が玉詰まりを起こすことがない。 また、第2の誘導径路及び膨出誘導径路を景品玉タン
クの景品玉導出口に臨ませているため、景品玉タンクに
貯留されている景品玉が第2の誘導径路及び膨出誘導径
路に導出されるので、第2の誘導径路の底面を流れる景
品玉に上記した玉圧が常に平均して掛かり、第2の誘導
径路及び膨出誘導径路の合流点における景品玉の玉詰ま
り状態をより確実に防止することができる。
第1図は、景品玉誘導樋の斜視図、第2図は、景品玉タ
ンクの部分斜視図、第3図は、景品玉誘導樋と景品玉タ
ンクとの関係を示す側方断面図、第4図は、景品玉誘導
樋と景品玉タンクとの関係を示す平面図、第5図は、景
品玉量感知板の斜視図、第6図は、屈曲樋と景品玉払出
装置との関係を示す側面図、第7図は、景品玉払出装置
の斜視図、第8図は、屈曲樋と景品玉払出装置との接続
部分の平面断面図、第9図は、景品玉払出装置の平面断
面図、第10図は、景品玉払出装置と入賞玉処理機構との
関係を示す側面図、第11図は、弾球遊技機の一例として
のパチンコ遊技機の正面図、第12図は、パチンコ遊技機
の背面概略図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 50……景品玉タンク 57……景品玉導出口 80……景品玉誘導樋 83a,83c……第1の誘導径路 84……第2の誘導径路 87……膨出誘導径路
ンクの部分斜視図、第3図は、景品玉誘導樋と景品玉タ
ンクとの関係を示す側方断面図、第4図は、景品玉誘導
樋と景品玉タンクとの関係を示す平面図、第5図は、景
品玉量感知板の斜視図、第6図は、屈曲樋と景品玉払出
装置との関係を示す側面図、第7図は、景品玉払出装置
の斜視図、第8図は、屈曲樋と景品玉払出装置との接続
部分の平面断面図、第9図は、景品玉払出装置の平面断
面図、第10図は、景品玉払出装置と入賞玉処理機構との
関係を示す側面図、第11図は、弾球遊技機の一例として
のパチンコ遊技機の正面図、第12図は、パチンコ遊技機
の背面概略図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 50……景品玉タンク 57……景品玉導出口 80……景品玉誘導樋 83a,83c……第1の誘導径路 84……第2の誘導径路 87……膨出誘導径路
Claims (1)
- 【請求項1】景品玉導出口を備えた景品玉タンクと、該
景品玉タンクに貯留されている景品玉を景品玉払出装置
へ誘導する景品玉誘導樋と、を備えた弾球遊技機におい
て、 前記景品玉誘導樋には、景品玉を上流側から下流側に向
けて徐々に高くなる整列壁によって二列に整列して流下
させる第1の誘導径路と、該第1の誘導径路との間の整
列壁であって少なくとも1個の玉の直径より高い整列壁
によって景品玉を上流側から下流側に向けて一列に整列
して流下させる第2の誘導径路と、を設けると共に、前
記第2の誘導径路の上流側側方に、その底面が第2の誘
導径路の底面よりもほぼ玉1個分高く且つ玉一列分の横
幅寸法の膨出誘導径路を段差状に設け、 前記景品玉タンクの景品玉導出口に二列幅の前記第1の
誘導径路と前記膨出誘導径路を含む第2の誘導径路とが
臨むように形成されたことを特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63229182A JP2698876B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63229182A JP2698876B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 弾球遊技機 |
Related Child Applications (3)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7262568A Division JP2687112B2 (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 弾球遊技機 |
JP26256695A Division JP2640095B2 (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 弾球遊技機 |
JP7262567A Division JP2687111B2 (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 弾球遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0277279A JPH0277279A (ja) | 1990-03-16 |
JP2698876B2 true JP2698876B2 (ja) | 1998-01-19 |
Family
ID=16888086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63229182A Expired - Lifetime JP2698876B2 (ja) | 1988-09-13 | 1988-09-13 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2698876B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4518803B2 (ja) * | 2004-01-14 | 2010-08-04 | 株式会社浅間製作所 | パチンコ機の賞球払出機構 |
JP4884066B2 (ja) * | 2006-04-25 | 2012-02-22 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6031778A (ja) * | 1983-08-03 | 1985-02-18 | 中島 健吉 | パチンコ機における賞球供給樋の整列装置 |
JPH052218Y2 (ja) * | 1988-05-16 | 1993-01-20 |
-
1988
- 1988-09-13 JP JP63229182A patent/JP2698876B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0277279A (ja) | 1990-03-16 |
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