JP2698754B2 - パネルを平行移動可能に支持する方法、およびパネル支持構造 - Google Patents

パネルを平行移動可能に支持する方法、およびパネル支持構造

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藤原  稔
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネルを壁面近傍に垂
直姿勢に配置し、かつ、パネルの板面に垂直な方向に移
動し得るように支持する方法、および同支持機構に関す
るものである。上記のパネルは、板状部材を総称する意
であって、ホワイトボードや掲示板のような標示用の部
材として適用することもでき、また、室内の壁面装飾用
の化粧板ないし絵画類であってもよい。
【0002】
【従来の技術】図6は会議室用のスクリーンの従来例を
示し、該スクリーンを使用しないときはボードによって
スクリーンを覆うようになっている状態の外観を説明す
るための斜視図である。会議室の壁面の大部分は化粧板
1で覆って内装されていて、該化粧板1を窓状に切り抜
いて枠2が嵌め込まれている。上記化粧板1よりも奥の
方にスクリーン3が設置されているが、本例と異なる従
来例としてスクリーンに代えてホワイトボードもしくは
グリーンボードが設置される場合も有る。前記化粧板1
とスクリーン3との間には空隙が形成されていて、この
空隙部分に壁面と平行に、かつ水平にレール4が敷設さ
れている。パネル5には、上記のレール4上を走行する
車輪(図において隠れている)が設けられていて、該ボ
ード5を往復矢印a−bのごとく案内している。この従
来例においては、パネル5の表面に化粧板が貼着されて
いて、矢印a方向に閉じると、室内は板目状の意匠に統
一され、矢印b方向に開くとスクリーン3が現れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した従来例に
おいては、パネル5を矢印a方向に動かしてスクリーン
3を覆ったとき、化粧板1の表面とパネル5の表面との
間に、奥行方向に図示dの段差を生じて意匠的統一が乱
される。また一方、次のような問題も有る。図7はオフ
ィスの片隅にコピー機が置かれるとともに、その付近の
壁面にボード9が設置されている状態を示し、壁面に直
交する垂直な面で切断して描いた断面図である。実線で
描かれているボード9は壁7に固定されている。このめ
た、床6の上に立っている人が上記のボード9に文字を
書いたり消したりしようとすると、オフィス機器類8に
邪魔されて非常に不便である。仮想の位置9′にボード
を支持すると、オフィス機器類8の操作が妨げられる。
このため、図6の従来例におけるパネル5を矢印a方向
に動かしてスクリーン面を閉じた後、図示の寸法dだけ
手前側に引き寄せた状態で支持できることが望まれる。
こうした要請に応じてパネル類を奥行方向に平行移動さ
せる案内・支持の手段を開発すべく、種々の工夫が為さ
れているが、未だ実用性のある平行移動機構が創作され
ていない。上記の種々の工夫が、現段階で実用に適しな
い理由は、構造が複雑であり、構成部品点数が多くて、
大形大重量であり、従ってコストが高く、かつ、構造が
複雑なために円滑な作動ができず、耐久性に乏しく、メ
ンティナンスが容易でないからである。本発明は上述の
事情に鑑みて為されたものであって、パネルを、その板
面と垂直な方向に平行移動せしめるとともに、該パネル
の重量を確実に支承することのできる。簡単で小形,軽
量な装置を構成する方法、および同機構を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明方法を、その1実施例に対応する図1を参照
して説明すると、ほぼ水平な直交2軸X,Yと、ほぼ垂
直なZ軸とよりなる直交3軸を想定し、Z−X面と平行
に板状ないし枠状のベース部材(11)を配置し、上記
のベース部材に対向せしめてZ−X面と平行なパネル
(12)を配置し、上記のパネルに対して、X軸と平行
な軸(x1)の回りに傾動可能な第1のヒンジ板(13
a)を蝶着するとともに、前記のベース部材に対して、
X軸と平行な軸(x2)の回りに傾動可能な第2のヒン
ジ板(13b)を蝶着し、かつ、上記双方のヒンジ板相
互を、X軸と平行な軸(x3)の回りに回動可能なよう
に連結し、さらに、上記のパネルに対して、Z軸と平行
な軸(z1)の回りに回動可能な第3のヒンジ板(14
a)を蝶着するとともに、前記のベース部材に対して、
Z軸と平行な軸(z2)の回りに傾動可能な第4のヒン
ジ板(14b)を蝶着し、かつ、上記双方のヒンジ板相
互を、Z軸と平行な軸(z3)の回りに回動可能なよう
に連結することを特徴とする。
【0005】また、上述した方法を容易に実施できるよ
うに創作した本発明機構の構成は、水平な上下の縁およ
び左右の縁を有し、垂直姿勢に支承されるベース板(1
1)と、水平な上下の縁および垂直な左右の縁を有する
パネル(12)と、1対の長方形のヒンジ板(13a,
13b)それぞれの縁を相互に回動可能に蝶着したヒン
ジ部材(13)と、上記と異なる1対の長方形のヒンジ
板(14a,14b)それぞれの縁を相互に回動可能に
蝶着したヒンジ部材(14)とを具備し、上記双方のヒ
ンジ部材(13,14)それぞれを構成している1対の
ヒンジ板の自由端側の縁がそれぞれ前記ベース板(1
1)およびパネル(12)に対して傾動可能に蝶着され
ており、かつ、前記双方のヒンジ部材(13,14)の
蝶着軸が互いにほぼ直交していることを特徴とする。た
だし、上記のベース板とは、枠状の部材ないし板状の部
材を総称する意である。
【0006】
【作用】上述の手段によると(図1参照)、第1のヒン
ジ板(13a)と第2のヒンジ板(13b)とを蝶着し
ている軸x3は、パネル(12)の縁に沿った軸x1と常
に平行であり、かつ、ベース部材であるベース板(1
1)の縁に沿った軸x2と常に平行である。従って、パ
ネル(12)の縁に沿った軸x1とベース板(12)の
縁に沿った軸x2とは常に平行に保たれる。さらに、第
3のヒンジ板(14a)と第4のヒンジ板(14b)と
を蝶着している軸z3は、パネル(12)の縁に沿った
軸z1と常に平行であり、かつ、ベース部材であるベー
ス板(11)の縁に沿った軸z2と常に平行である。従
って、パネル(12)の縁に沿った軸z1とベース板
(12)の縁に沿った軸z2とは常に平行に保たれる。
以上を総合して、パネル(12)に沿った軸x1とベー
ス板(11)に沿った軸x2とが常に平行であり、か
つ、パネル(12)に沿った軸z1とベース板(11)
に沿った軸z2とが常に平行であるから、パネル(1
2)とベース板(11)とは常に平行に保たれる。この
ようにして、パネルとベース板との間に、第1のヒンジ
板と第2のヒンジ板とよりなるヒンジ部材(13)、お
よび、第3のヒンジ板と第4のヒンジ板とよりなるヒン
ジ部材(14)を介装して傾動自在に取り付けるという
簡単で小形,軽量の構成により、パネルを平行移動可能
に支持することができる。構造が簡単であるから製造コ
ストが安く、構造が簡単であるから作動が円滑であり、
構造が簡単であるからパネルの支持状態が安定してお
り、構造が簡単であるから調整狂いを生じる虞れが無
く、メンティナンスが容易である。
【0007】
【実施例】次に、図1ないし図5を順次に参照しつつ本
発明の実施例の説明をする。図1は本発明の基本的原理
を模式的に表した斜視図に直交座標軸を付記した図であ
る。ベース板11はX−Z面と平行に支承されている。
12は、X−Z面と平行に、かつY方向に移動可能に支
承しようとするパネルである。上記パネル12の上縁
は、X軸と平行なx1軸に沿っており、上記ベース板1
1の上縁は、X軸と平行なx2軸に沿っており、上記パ
ネル12の側方の縁は、Z軸と平行なz1軸に沿ってお
り、上記ベース板11の側方の縁は、Z軸と平行なz2
軸に沿っている。第1ヒンジ板13aは長方形をなし、
その長辺の片方はパネル12の上縁に対して、軸x1
わりの傾動自在に蝶着されている。第2ヒンジ板13b
も長方形をなし、その長辺の片方はベース板11の上方
の縁に対して、軸x2まわりの傾動自在に蝶着されてい
る。そして、上記第1ヒンジ板13aの他方の長辺と第
2ヒンジ板13bの他方の長辺とは、相互に軸x3まわ
りの回動自在に蝶着されている。さらに、第3ヒンジ板
14aは長方形をなし、その長辺の片方はパネル12の
側方の縁に対して軸z1まわりの傾動自在に蝶着されて
いる。第4ヒンジ板14bも長方形をなし、その長辺の
片方はベース板11の側方の縁に対して、軸z2まわり
の傾動自在に蝶着されている。そして、上記第3ヒンジ
板14aの他方の長辺と第4ヒンジ板14bの他方の長
辺とは、相互に軸z3まわりの回動自在に蝶着されてい
る。
【0008】図2(A)はヒンジ板の機能を模式的に描
いた斜視図、(B)は実施例におけるヒンジ板の実形を
示す側面図である。(C1)はパネルとベース板との距
離を保持するためのフラップステーが縮小した状態の外
観図、(C2)は同じく伸長した状態の外観図である。
図1に示したヒンジ部材13は、図2(A)に示したよ
うに2枚のヒンジ板13a,13bが、平行な3軸
1,x2,x3の回りに回動し得る機能を有していれば
良いのであるが、図2(B)に示すように2枚の長方形
板状部材13c,13dを蝶番13eで蝶着するととも
に、前記2枚の長方形板状部材13c,13dそれぞれ
の自由端側に蝶番13fを取り付けた構造にすると、市
販品を利用して工業生産するに好適である。
【0009】図1に示した構造において、ベース板11
がX−Z面と平行に固定されている状態を考える。この
状態において軸x2,軸z2は固定軸となる。軸x3は、
軸x2を中心とする半径L2の円柱面に沿って移動する
が、常に軸x2と平行である。さらに、軸x1は上記の軸
3を中心とする半径L1の円柱面上を相対的に移動する
が、常に軸x3と平行である。従って、ベース板11の
上縁とパネル12の上縁とは常に平行である。同様にし
て、軸z1,z2,z3は常に平行であり、従ってベース
板11の側縁とパネル12の側縁とは常に平行である。
従って、パネル12は常にベース板11に対して平行な
姿勢を保ちつつ、Y軸方向に移動可能である。本発明を
実施する際、第1ヒンジ板13aの幅寸法L1と第2ヒ
ンジ板13bの幅寸法L2とは、必ずしも同じ長さでな
くても3軸x1,x2,x3の平行関係を保つことは可能
である。しかし、L1=L2に構成すると力のバランスが
良く、作動が円滑である。その上、第1ヒンジ板13a
と第2ヒンジ板13bとの部品交換性が出来て工業生産
に好適である。同様の理由により、第3ヒンジ板の幅寸
法L3と第4ヒンジ板の幅寸法L4とを等しくすることが
好適であり、さらに、L1=L2=L3=L4とするといっ
そう好都合である。
【0010】以上説明した図1に描かれたパネル支持構
造は原理的な模式図であって、図3は上記実施例のパネ
ル支持構造の要部を実体的に、かつ一部を破断して描い
た斜視図である。図1の原理図と違って、本実施例の実
体的な構造においてはパネル12を安定して支持すると
ともに、支持部材に過大な応力が発生しないように(換
言すれば小形,軽量の部材で支持できるように)構成す
ることが重要になる。水平に配置される第1ヒンジ板1
3aと第2ヒンジ板13bとによっては、パネル12の
重量を支持することはできないので、垂直に配置される
第3ヒンジ板14aと第4ヒンジ板14bとがパネル1
2の重量を支持する役目を受け持つ。こうした考察に基
づいて、パネル12の両端を均等に支持できるよう、2
対の第3ヒンジ板14a,第4ヒンジ板14bの組合せ
を、パネル12の左右両端とベース板のフレーム11の
左右両端との間に配置する。第1ヒンジ板13aと第2
ヒンジ板13bとの組合せは、パネル12の平行移動を
案内する役目を受け持つので、これの設置個数は1組と
し、上下方向について中央付近配設する。
【0011】図3に示したフラップステー(商標名)1
5は、パネル12がベース板のフレーム11′に対して
接近することを阻止したり、自由に接近させたりするた
めの公知の市販機器である。図2(C1)のように縮小
した状態から伸縮杆15cを図の右方に引くと、外管1
5aの中から引き出されて図2(C2)のように伸長
し、ラッチ15eの作用で縮まなくなる。これを縮小さ
せるには、図2(C2)の状態から伸縮杆15cをさら
に図の右方へ若干引き出すと、ラッチ15eが外れて縮
小できるようになる。図3に示したように、第1ヒンジ
板13aと第2ヒンジ板13bとが上方に向けて凹なる
形に屈曲する構成にすると、このヒンジ板13a,13
bが自重でさらに折り曲がって、角θを縮少させるよう
に作用する。これにより、パネル12は自動的にベース
板のフレーム11′に接近せしめられるので好適であ
る。図4は本発明に係るパネル支持構造を利用した1例
を示し、(A1)はパネルをベース板から離間せしめる
方向に平行移動させた状態の断面平面図、(A2)は同
じく正面図であり、(B1)はパネルをベース板に接近
せしめる方向に移動させた状態の断面平面図、(B2)
は同じく正面図である。この実施例は図6の従来例に本
発明を適用して改良した1例であって、図6と同一の符
号を付した部材は上記従来例におけると同様ないし類似
の構成部材である。本例では、図1に示したのと同様な
ベース板11を2枚用い、それぞれ11a,11bと符
号を付した。それぞれのベース板11a,11bは、そ
れぞれパネル12a,12bを平行移動可能に支持して
いる。ただし図4の縮尺は図1の縮尺よりも小さいの
で、パネルの支持構造を略図化して描いてある。本例の
2枚のベース板11a,11bは、レール4の上を走行
し得るようになっており、(B1)のようにスクリーン
3を覆わない位置に走行させると(B2)が現われる。
そして(A1)のようにスクリーン3を覆う位置に走行
させて、2枚のパネル12a,12bを手前に引き出す
形に平行移動せさると、化粧板1と段差を生じなくな
り、(A2)のように意匠の統一が得られるようにな
る。図5は本発明に係るパネル支持構造を、オフィス機
器の背後に位置する壁面に適用した1例を示す断面図で
ある。この実施例は図7に示した従来例に本発明を適用
して改良した1例であって、本発明に係るベース板11
を壁7に固定してある。本例においてパネル12は、ホ
ワイトボードとして使用できるように表面加工を施し、
この下縁に粉受け16を取り付けてある。本図に示すよ
うにパネル12を引き出し、先に説明したフラップステ
ー15によって後退を阻止すると、オフィス機器類8の
手前から容易に書いたり消したりすることができる。記
入・消去を終えた後、フラップステー15の作用を解除
して、パネル12をベース板11に接近する方向へ移動
させておくと、オフィス機器類8の使用を妨げない。本
図5から容易に理解できるように、この実施例を変形し
て、壁7をベース板11と一体化し、すなわち壁部材の
一部をベース板に兼用して構成部材の点数を減らすこと
もできる。
【0012】
【発明の効果】本発明を適用すると(図1参照)、第1
のヒンジ板(13a)と第2のヒンジ板(13b)とを
蝶着している軸x3は、パネル(12)の縁に沿った軸
1と常に平行であり、かつ、ベース部材であるベース
板(11)の縁に沿った軸x2と常に平行である。従っ
て、パネル(12)の縁に沿った軸x1とベース板(1
1)の縁に沿った軸x2とは常に平行に保たれる。さら
に、第3のヒンジ板(14a)と第4のヒンジ板(14
b)とを蝶着している軸z3は、パネル(12)の縁に
沿った軸z1と常に平行であり、かつ、ベース部材であ
るベース板(11)の縁に沿った軸z2と常に平行であ
る。従って、パネル(12)の縁に沿った軸z1とベー
ス板(12)の縁に沿った軸z2とは常に平行に保たれ
る。以上を総合して、パネル(12)に沿った軸x1
ベース板(11)に沿った軸x2とが常に平行であり、
かつ、パネル(12)に沿った軸z1とベース板(1
1)に沿った軸z2とが常に平行であるから、パネル
(12)とベース板(11)とは常に平行に保たれる。
このようにして、パネルとベース板との間に、第1のヒ
ンジ板と第2のヒンジ板とよりなるヒンジ部材(1
3)、および、第3のヒンジ板と第4のヒンジ板とより
なるヒンジ部材(14)を介装して傾動自在に取り付け
るという簡単で小形,軽量の構成により、パネルを平行
移動可能に支持することができる。構造が簡単であるか
ら製造コストが安く、構造が簡単であるから作動が円滑
であり、構造が簡単であるからパネルの支持状態が安定
しており、構造が簡単であるから調整狂いを生じる虞れ
が無く、メンティナンスが容易であるという、優れた実
用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的原理を模式的に表した斜視図に
直交座標軸を付記した図である。
【図2】(A)はヒンジ板の機能を模式的に描いた斜視
図、(B)は実施例におけるヒンジ板の実形を示す側面
図である。(C1)はパネルとベース板との距離を保持
するためのフラップステーが縮小した状態の外観図、
(C2)は同じく伸長した状態の外観図である。
【図3】上記実施例のパネル支持構造の要部を実体的
に、かつ一部を破断して描いた斜視図である。
【図4】本発明に係るパネル支持構造を利用した1例を
示し、(A1)はパネルをベース板から離間せしめる方
向に平行移動させた状態の断面平面図、(A2)は同じ
く正面図であり、(B1)はパネルをベース板に接近せ
しめる方向に移動させた状態の断面平面図、(B2)は
同じく正面図である。
【図5】本発明に係るパネル支持構造を、オフィス機器
の背後に位置する壁面に適用した1例を示す断面図であ
る。
【図6】会議室用のスクリーンの従来例を示し、該スク
リーンを使用しないときはボードによってスクリーンを
覆うようになっている状態の外観を説明するための斜視
図である。
【図7】オフィスの片隅にコピー機が置かれるととも
に、その付近の壁面にボード9が設置されている状態を
示し、壁面に直交する垂直な面で切断して描いた断面図
である。
【符号の説明】 1…化粧板、2…枠、3…スクリーン、4…レール、5
…パネル、6…床、7…壁、8…オフィス機器類、9…
ボード、9′…仮想の位置のボード、11,11a,1
1b…ベース板、11′…ベース板のフレーム、12,
12a,12b…パネル、13…ヒンジ部材、13a…
第1のヒンジ板、13b…第2のヒンジ板、14…ヒン
ジ部材、14a…第3のヒンジ板、14b…第4のヒン
ジ板、15…フラップステー、16…粉受け。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平な直交2軸X,Yと、ほぼ垂直
    なZ軸とよりなる直交3軸を想定し、 Z−X面と平行に板状ないし枠状のベース部材(11)
    を配置し、上記のベース部材に対向せしめてZ−X面と
    平行なパネル(12)を配置し、 上記のパネルに対して、X軸と平行な軸(x1)の回り
    に傾動可能な第1のヒンジ板(13a)を蝶着するとと
    もに、 前記のベース部材に対して、X軸と平行な軸(x2)の
    回りに傾動可能な第2のヒンジ板(13b)を蝶着し、 かつ、上記双方のヒンジ板相互を、X軸と平行な軸(x
    3)の回りに回動可能なように連結し、さらに、 上記のパネルに対して、Z軸と平行な軸(z1)の回り
    に回動可能な第3のヒンジ板(14a)を蝶着するとと
    もに、 前記のベース部材に対して、Z軸と平行な軸(z2)の
    回りに傾動可能な第4のヒンジ板(14b)を蝶着し、 かつ、上記双方のヒンジ板相互を、Z軸と平行な軸(z
    3)の回りに回動可能なように連結することを特徴とす
    る、パネルを平行移動可能に支持する方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のヒンジ板(13a)をパネル
    に蝶着している軸(x1)と、該第1のヒンジ板を第2
    のヒンジ板(13b)に連結している軸(x3)との間
    隔寸法をL1とし、 前記第2のヒンジ板(13b)をベース部材に蝶着して
    いる軸(x2)と、該第2のヒンジ板を第1のヒンジ板
    (13a)に連結している軸(x3)との間隔寸法をL2
    とし、 L1=L2 に設定することを特徴とする、請求項1に記載したパネ
    ルを平行移動可能に支持する方法。
  3. 【請求項3】 前記第3のヒンジ板(14a)をパネル
    に蝶着している軸(z1)と、該第3のヒンジ板を第4
    のヒンジ板(14b)に連結している軸(z3)との間
    隔寸法をL3とし、 前記第4のヒンジ板(14b)をベース部材に蝶着して
    いる軸(z2)と、該第4のヒンジ板を第3のヒンジ板
    (14a)に連結している軸(z3)との間隔寸法をL4
    とし、 L3=L4 に設定することを特徴とする、請求項1もしくは請求項
    2に記載したパネルを平行移動可能に支持する方法。
  4. 【請求項4】 L1=L2=L3=L4 とすることを特徴とする、請求項3に記載したパネルを
    平行移動可能に支持する方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のヒンジ板(13a)の設置個
    数および第2のヒンジ板(13b)の設置個数をそれぞ
    れ1個とし、 上記第1のヒンジ板(13a)がパネル(12)に蝶着
    される軸(x1)を、該パネルの上下方向長さの中央付
    近に設定するとともに、上記第2のヒンジ板(13b)
    がベース部材(11′)に蝶着される軸(x2)を該ベ
    ース部材の上下方向長さの中央付近に設定することを特
    徴とする、請求項1に記載したパネルを平行移動可能に
    支持する方法。
  6. 【請求項6】 前記第3のヒンジ板(14a)の設置個
    数および第4のヒンジ板(14b)の設置個数をそれぞ
    れ2個とし、 上記第3のヒンジ板(14a)がパネル(12)に蝶着
    される軸(z1)を、該パネルの左右両端の垂直な縁の
    付近に設定するとともに、上記第4のヒンジ板(14
    b)がベース部材(11′)に蝶着される軸(z2)を
    該ベース部材の左右両端の垂直な縁の付近に設定するこ
    とを特徴とする、請求項1もしくは請求項5に記載した
    パネルを平行移動可能に支持する方法。
  7. 【請求項7】 壁の本体と壁の外装板との間に空隙を設
    けるとともに、壁面と平行に水平なレール手段を設置
    し、上記のレール手段によって前記の板状ないし枠状の
    ベース部材(11)を垂直姿勢に保持しつつ水平方向に
    案内することを特徴とする、請求項1に記載したパネル
    を平行移動可能に支持する方法。
  8. 【請求項8】 水平な上下の縁および左右の縁を有し、
    垂直姿勢に支承されるベース板(11)と、水平な上下
    の縁および垂直な左右の縁を有するパネル(12)と、
    1対の長方形のヒンジ板(13a,13b)それぞれの
    縁を相互に回動可能に蝶着したヒンジ部材(13)と、
    上記と異なる1対の長方形のヒンジ板(14a,14
    b)それぞれの縁を相互に回動可能に蝶着したヒンジ部
    材(14)とを具備し、 上記双方のヒンジ部材(13,14)それぞれを構成し
    ている1対のヒンジ板の自由端側の縁がそれぞれ前記ベ
    ース板(11)およびパネル(12)に対して傾動可能
    に蝶着されており、 かつ、前記双方のヒンジ部材(13,14)の蝶着軸が
    互いにほぼ直交していることを特徴とする、パネル支持
    構造。
  9. 【請求項9】 前記2種類のヒンジ部材(13,14)
    のそれぞれを構成している2対のヒンジ板(13aと1
    3b、14aと14b)は、相互に同形同寸の長方形で
    あって、相互に長辺を対向せしめて蝶着されていること
    を特徴とする、請求項8に記載したパネル支持構造。
  10. 【請求項10】 前記2種類のヒンジ部材(13,1
    4)の内、片方のヒンジ部材(13)の設置個数は1個
    であって、前記ベース板(11)とパネル(12)との
    間に、その蝶着軸をほぼ水平ならしめて配置され、該ベ
    ース板およびパネルの高さ方向の中央付近に位置してお
    り、 かつ、前記2種類のヒンジ部材の内の他方のヒンジ部材
    (14)の設置個数は2個であって、前記ベース板およ
    びパネルそれぞれの左右の垂直縁の付近に、その蝶着軸
    をほぼ垂直ならしめて配置されていることを特徴とす
    る、請求項8に記載したパネル支持構造。
  11. 【請求項11】 前記の、蝶着軸を水平ならしめて配置
    されているヒンジ部材は、上方に向けて凹なる形に屈曲
    するようになっていて、該ヒンジ部材の自重によって1
    対のヒンジ板の開き角が縮小せしめられる構造であっ
    て、開き角の縮小に伴ってパネル(12)がベース板
    (11)に引き寄せられるようになっていることを特徴
    とする、請求項10に記載したパネル支持構造。
  12. 【請求項12】 前記のパネルとベース板との間に、双
    方の部材の接近を阻止する機能を有し、かつ、上記の接
    近阻止機能の作用・解除を自在に操作し得るステー金具
    が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載し
    たパネル支持構造。
  13. 【請求項13】 前記のベース板(11)は、建屋の壁
    面に固定し得るようになっており、若しくは壁部材を兼
    用したものであることを特徴とする、請求項8に記載し
    たパネル支持構造。
  14. 【請求項14】 前記のベース板(11)には車輪ない
    しローラが取り付けられていて、壁面と平行に水平に設
    置されたレールによって重量を支承されるとともに、壁
    面に沿って走行し得る構造であることを特徴とする、請
    求項8に記載したパネル支持構造。
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