JP2698524C - - Google Patents

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JP2698524C
JP2698524C JP2698524C JP 2698524 C JP2698524 C JP 2698524C JP 2698524 C JP2698524 C JP 2698524C
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inner cylinder
outer cylinder
syringe
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pressure
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ニコメド イマギング アクスイェ セルスカプ
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、液状の薬用、生物学的もしくは獣医学的製品で予め充填されたプラ
スチック及びガラスのシリンジ並びにカートリッジの最終滅菌方法に関する。よ
り詳細には、本発明はプラスチック及びガラスのシリンジ並びにカートリッジに
含有された非経口適用のための液状造影剤の最終滅菌方法に関する。 【0002】 【従来の技術】 従来技術文献は、無菌状態が絶対的必要条件である健康及び医療分野で用いら
れる製品及び医療デバイスの蒸気滅菌に関する容器、装置並びに方法を開示する
。概して、このような無菌状態は、個別に容器/パッケージ及び内容物を蒸気滅
菌し、続いて内容物を容器/パッケージに入れ、そして後で使用するためにそれ
を密閉することにより達成してもよい。しかしながらこのような方法は、製品を
それらの容器/パッケージに移動する間に汚染及び発熱物質の導入の危険を冒し
ている。薬剤業界では、内容物がそれらの容器/パッケージ内部で滅菌される最
終蒸気滅菌へ傾く傾向がある。 【0003】 蒸気滅菌方法では、予め充填した容器/パッケージをオートクレーブ内に入れ
、そして下記工程を含んで成る操作サイクルを実施する。約1〜20psig(70
3.07〜14061.4kg/m2)の圧力、約100℃〜150℃の温度で約
30分間飽和蒸気を押し込むことによりオートクレーブ室から空気を取り除く工
程;内部の温度が約100℃〜125℃になるように更に蒸気をオートクレーブ
室内へ導入する工程;オートクレーブの内容物を滅菌するのに十分な時間その温
度を維持する工程;オートクレーブを冷却する工程;並びに容器/パッケージを
そこから取り出す工程。非経口製剤を含有する典型的な容器、例えば、ガラスア
ンプル、栓をしたバイアル及びボトルは、滅菌処理の操作サイクルにより生じる
容器及びオートクレーブ室間の圧力差に耐えることができる。しかしながら、予 め充填したプラスチック製もしくはガラス製のシリンジ及びカートリッジは、内
部圧力が外部圧力よりも大きい場合には著しい圧力差に耐えられず、このような
圧力差は、オートクレーブの加熱段階又は冷却段階のどちらかの工程中に発生す
るであろう受け入れがたい量の容器/パッケージの破損をもたらす。 【0004】 ガラスシリンジ及びカートリッジの場合には、典型的にはこのような破損は、
加熱段階中に製品蒸気圧、製品の熱膨脹及び容器の充填空積を占領するガスの圧
増加分の総和により生じる内筒破裂の状態である。加熱段階を通して密閉状態が
完全に維持されたとしても、容器内の液状内容物が沸点以上である場合には、容
器内の圧力を1気圧より増大すると同時にオートクレーブ内の圧力を1気圧まで
低減する滅菌サイクルの冷却段階中に破損が生じるかもしれない。 【0005】 プラスチックシリンジ及びカートリッジの場合には、滅菌中内筒破裂による容
器/パッケージ破損に加えて、オートクレーブ室内の熱及び圧力がプラスチック
を軟化しそして容器の壁をそらせかつ変形させる傾向がある。 【0006】 滅菌中に上昇するプラスチックシリンジの内部圧力を補正することの必要性が
、米国特許第4,718,463号明細書で認識されており、それは、少なくと
もシリンジ内部の圧力と等しい圧力をオートクレーブ室内で維持することを提案
している。 【0007】 驚くべきことには、本発明者らは、上記課題に遭遇することなく、かつシリン
ジ及びカートリッジの内部圧力以上にオートクレーブ圧力を維持する必要がなく
、そして好ましくはシリンジ及びカートリッジ内に全く充填空積を存在させずに
オートクレーブにかけること並びにオートクレーブサイクル中に発生する内部圧
力に応じて外筒の近位端の方へ内筒を摺動可能にするために、内筒と外筒の近位
端との間に少なくとも10%の空間容量を提供することにより蒸気滅菌可能であ
ることを見いだした。 【0008】 また、プラスチックシリンジ及びカートリッジに関する上記準備を整えた予め
充填したガラスシリンジ及びカートリッジが、ガラスシリンジ及びカートリッジ
の内部圧力よりも低いオートクレーブ圧力を用いて蒸気滅菌可能である。しかし
ながらまた本発明者らは、充填空積が最小でありかつ充分な内筒移動が外筒内で
許容される場合には、それらが内筒破裂の危険を伴うことなく過剰圧力で滅菌可
能であることを見い出した。 【0009】 【課題を解決するための手段】 本発明は、予め充填せしめられた液体、好ましくは非経口投与用液状薬剤を内
部に含有していて、 その遠位端がノズルで且つその近位端が開口で終端する外筒(バレル)と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
する摺動可能な内筒(プランジャー)とを有している、予め充填したプラスチッ
クシリンジを最終段階で滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
空間容量を残すようにその内筒を前記外筒の遠位端の方へ滑らせる工程、 前記シリンジに、前記ノズルを介して、充填空積が10容量%を越えないよう
に、好ましくは充填空積を存在させることなく、液体を満たす工程、 ノズルをキャップで気密封止する工程、 予め充填したシリンジをオートクレーブにかけて、シリンジの内部圧力より低
いオートクレーブ圧力でそのシリンジ内容物を滅菌する工程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度で、例
えば、ウォーターカスケード、ノズルスプレー又はエアードラフトを用いてオー
トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法を提供する。 【0010】 別の態様では、本発明は、予め充填せしめられた液体、好ましくは非経口投与
用液状薬剤を内部に含有していて、 その遠位端が、貫通可能なダイヤフラムを受け止めるように構成されたネック
部分で且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したカートリッジを最終段階で滅
菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
空間容量を残すようにその内筒を配置する工程、 前記外筒に、前記外筒の遠位端を介して、充填空積が10容量%を越えないよ
うに、好ましくは充填空積を存在させることなく、液体を満たす工程、 遠位端を貫通可能なダイヤフラムで気密封止する工程、 予め充填したカートリッジをオートクレーブにかけて、カートリッジの内部圧
力より低いオートクレーブ圧力で予め充填したカートリッジ及びその内容物を滅
菌する工程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度で、例
えば、ウォーターカスケード、ノズルスプレー又はエアードラフトを用いてオー
トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法を提供する。 【0011】 更なる態様では、本発明は、予め充填せしめられた液体、好ましくは非経口投
与用液状薬剤を内部に含有していて、 その遠位端がノズルで且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したガラスシリンジを最終段階で
滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
空間容量を残すようにその内筒を前記外筒の遠位端の方へ滑らせる工程、 前記シリンジに、前記ノズルを介して、充填空積が10容量%を越えないよう に、好ましくは充填空積を存在させることなく、液体を満たす工程、 ノズルをキャップで気密封止する工程、 予め充填したシリンジをオートクレーブにかけてシリンジ内部の圧力以下又は
以上のオートクレーブ圧力でそのシリンジ内容物を滅菌する工程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度で、例
えば、ウォーターカスケード、ノズルスプレー又はエアードラフトを用いてオー
トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法を提供する。 【0012】 また別の態様では、本発明は、予め充填せしめられた液体、好ましくは非経口
投与用液状薬剤を内部に含有していて、 その遠位端が、貫通可能なダイヤフラムを受け止めるように構成されたネック
部分で且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したガラスカートリッジを最終段
階で滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
空間容量を残すようにその内筒を配置する工程、 前記外筒に、前記外筒の遠位端を介して、充填空積が10容量%を越えないよ
うに、好ましくは充填空積を存在させることなく、液体を満たす工程、 遠位端を貫通可能なダイヤフラムで気密封止する工程、 予め充填したガラスカートリッジをオートクレーブにかけて、カートリッジの
内部圧力以下又は以上のオートクレーブ圧力でカートリッジ内容物を滅菌する工
程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度で、例
えば、ウォーターカスケード、ノズルスプレー又はエアードラフトを用いてオー
トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法を提供する。 【0013】 上記した本発明方法の実施において、好ましくは、内筒と外筒の近位端との間
における空間容量が5%であり、より好ましくは10%である。また好ましくは
、上記内筒が、該内筒に含有される液体の熱膨張および蒸気圧に応じて外筒の近
位端の方へ移動するように構成される。また、上記液体が、液状薬剤であること
が好ましい。 【0014】 本発明の実施に際して、2つの要件:(1)シリンジもしくはカートリッジ内
の充填量の10%を越えない充填空積を維持すること、好ましくは少しも充填空
積を存在させないこと;並びに(2)外筒内で内容物の熱膨脹に応じて外筒の近
位端の方へ移動するように内筒に十分な余地を提供すること、を満たす必要があ
る。これらの要件が満たされる場合には、飽和蒸気による予め充填されたプラス
チックシリンジ及びカートリッジの滅菌が、シリンジ及びカートリッジ内の圧力
よりも低いオートクレーブ圧力下で達成できる。冷却速度は、蒸気雰囲気の崩壊
を防ぐように維持すべきである。冷却工程中、オートクレーブ内の圧力は、プラ
スチックシリンジ又はプラスチックカートリッジ内部圧力より、少なくとも1圧
力制御単位すなわち1psig(703.07kg/m2)低くあるべきである。予め
充填したシリンジ及びカートリッジがガラス製でありかつ上記2つの要件を満た
す場合には、それらはガラスシリンジ及びカートリッジの内部圧力より低いオー
トクレーブ圧力で滅菌できる。 【0015】 シリンジもしくはカートリッジの内部圧力より低いオートクレーブ圧力を維持
するために、滅菌温度でのシリンジ及びカートリッジ内の内容物の蒸気圧を測定
すべきである。次いで圧力相殺が、ハードウェア及びソフトウェアを有するプロ
グラム可能な制御装置に導入される。このような制御は、オートクレーブサイク
ル中空気を選択的に加入して、シリンジもしくはカートリッジの内部圧力より低
いオートクレーブ圧力を維持する。例えば、121.5℃で15.2psig(10
686.66kg/m2)の蒸気圧を発生する製剤では、オートクレーブ室内の圧
力は15.2psig(10686.66kg/m2)より低くなるだろう。数種のサ ンプルの蒸気圧の具体例を以下に示す。 【0016】 【表1】 *1psig=703.07kg/m2 【0017】 必要な制御システムを提供するために、コンピーターにデータを連続的に送り
、かつそれに必要な応答を誘発するように、シリンジの内容物に直接接触した温
度測定用デバイス、例えば熱電対、RTDもしくは圧力変換器を用いてこのよう
な制御を達成するプログラム可能なオートクレーブが市販されている(American
Sterilizer Co.,PA)。 【0018】 本発明の実施に際して、バッチ型操作で数多くのサンプルを滅菌する場合には
、1つのサンプルの内容物と直接接触した少なくとも1つの温度/圧力測定用デ
バイスが、温度をモニターするのに必要であり、かつオートクレーブ内部の圧力
を調節するように応答を自動的に誘発するのに必要である。この用途には、オー
トクレーブのハードウェア/ソフトウェアに接続された内蔵熱電対、抵抗温度デ
バイス(RTD)もしくは圧力変換器を除いて、あらゆる面からいずれか別のシ
リンジもしくはカートリッジと同様である特別なシリンジが構成されうる。好ま
しくはしかしながら、このような温度/圧力測定用デバイスを備えたオートクレ
ーブ室中の予め測定した場所に置かれた、統計的に代表される数のサンプルを使
用すべきである。 【0019】 【具体的な態様】 本発明は、下記図面に関してここで詳細に記載されるであろう。これらの図面
では、類似部分を同定するのに同様の数字が用いられる。 図面を参照して、本発明の2つの態様が具体的に説明される:図2はカートリ
ッジを示し、そして図5は皮下注射針を取り付けたシリンジを示す。 【0020】 図2に示されるように、カートリッジ10は、遠位端26及び近位端40を有
するガラス製もしくはプラスチック製の外筒20を含んでなる。遠位端26は、
ダイヤフラムキャップ30及びダイヤフラム36で閉鎖された開口部(図示せず
)を末端とするネック部分28を有する。ダイヤフラムキャップ30は、図1に
示されるスナップオン皮下注射針を受け入れるための環状溝32を含む。皮下注
射針60は嵌め合い関係にあるダイヤフラムキャップ30を嵌合するためのスナ
ップオン部分62;及びキャップ70の近位端74を受け入れかつ嵌合するため
の円錐形部分64を含んで成る。皮下注射針60がカートリッジにスナップ方式
で留められている場合には、上記針の近位端はダイヤフラム36を刺し通し、そ
れによって上記針及び外筒20に含有された液状薬剤24の間に流通が提供され
る。カートリッジ10の近位端40は、図4に示される内筒もしくはピストン5
0を受け取るために開いており、それは、前方に液体調整性表面52及びカート
リッジが使用するために準備される場合に内筒ロッド(図示せず)と相互に連結
するための後方伸長性ねじ込み部分56を担持する。外筒20は以下のような方
法で液状薬剤24で満たされる。(1)外筒20の遠位端26で液体容量の約1
0%を越えない充填空積を与え、そして(2)カートリッジ10に含有される液
体製剤の熱膨脹に応じて近位端の方へ滑るように、外筒20の近位端40で内筒
に十分な余地を与える。このような余地は液体製剤の容量の約10%以上である
べきである。偶発的に刺すことを防ぐために、かつ皮下注射針60を汚染及び損
傷から保護するために、キャップもしくは鞘70が提供され、それは図3に示さ
れる。上記キャップ70は、閉鎖遠位端72及び皮下注射針60の円錐形部分6
4を嵌合するように選定される開口近位端74を含んで成る。皮下注射針及びそ
れ用のキャップは、最終滅菌処理が完了した後にカートリッジに取り付けてもよ
い。 【0021】 図5は、皮下注射針60′及び内筒50′を備え、かつ液状薬剤24′で満た されたシリンジ10′を示すものである。シリンジ10′は、遠位端26′及び
近位端40′を有するガラス製もしくはプラスチック製の外筒20′を含んでな
る。皮下注射針60′は、図3に示されるキャップ70′の近位端74′を受け
入れかつ嵌合するための円錐形部分64′を含んでなる。液体調整性表面52′
及び内筒ロッドと相互に連結するための後方伸長性ねじ込み部分56′を有する
内筒50′は、その近位端40′で外筒20′の中に挿入されることを示してい
る。シリンジは、本明細書に先に記載されたカートリッジと類似の機能を有する
。外筒20′が以下のような方法で液状薬剤24′で満たされることは、カート
リッジの場合と同様に本明細書では重要である。(1)外筒20′の遠位端26
′で約10%を越えない充填空積を与え、そして(2)シリンジ10′に含有さ
れる液体製剤の熱膨脹に応じて近位端の方へ滑るように、外筒20′の近位端4
0′で内筒に十分な余地を与える。このような余地は液体製剤の容量の約10%
以上であるべきである。 【0022】 本明細書に先に記載された液状薬剤を含有するカートリッジ及びシリンジは、
本発明方法に従って滅菌され、そして患者にそれらの内容物を投与するための伝
統的な手段に用いられる。このような投薬を達成するのに都合のよい方法は、シ
リンジ/カートリッジホルダー、例えば図6に示されるもの、の使用によるもの
である。同様のホルダーが米国特許第4,585,445号明細書に開示されて
おり、そしてそれは引用することにより本明細書に組み入れられる。シリンジ/
カートリッジホルダー80は、半円筒体部分82、内筒ロッド84、連結ピスト
ンを嵌合する手段86及びつまみ手段88を含んでなる。半円筒体部分82は、
開口側面を通ってカートリッジ10もしくはシリンジ10′をサイド装填するよ
うに適応される。次いでカートリッジ/シリンジをホルダーに固定してそれらの
軸方向置換を防止し、そして内筒ロッド84を、ピストンを嵌合する手段86を
介して内筒50(又は内筒50′)と嵌合させた。キャップ70を取りはずした
後の集成体は、吸引に使用するための準備が整ったものである。 【0023】 【発明の効果】 本最終滅菌方法は、液状造影剤を包含する多様な化学的、薬剤学的及び獣医学
的液体製剤に使用してもよく、そして発熱物質/細菌/ウイルスを含まない無菌
状態の生成物を提供する上で重要な進歩を遂げたものである。 【0024】 本発明の好ましい態様を明細書及び図面に記載しかつ図示してきたが、これら
が、本発明の基礎をなす概念及び特色の単なる具体例であり、そして本発明及び
付随する請求項の範囲を限定するものではないことは、理解されたい。
【図面の簡単な説明】 【図1】 図1は、皮下注射針の平面図である。 【図2】 図2は、カートリッジの平面図である。 【図3】 図3は、図1に示された皮下注射針にかぶせるためのキャップもしくは鞘の平
面図である。 【図4】 図4は、図2に示されたカートリッジでの使用に採用された内筒もしくはピス
トンの平面図である。 【図5】 図5は、シリンジ、皮下注射針及び内筒を全て組み立てたものの平面図である
。 【図6】 図6は、図3に示されたキャップをかぶせたシリンジホルダーの平面図である
。 【符号の説明】 10…カートリッジ 20…外筒 24…液状薬剤 26…遠位端 28…ネック部分 30…ダイヤフラムキャップ 32…環状溝 36…ダイヤフラム 40…近位端 50…内筒もしくはピストン 52…液体調整性表面 56…後方伸長性ねじ込み部分 60…皮下注射針 62…スナップオン部分 64…円錐形部分 70…キャップもしくは鞘 72…閉鎖遠位端 74…開口近位端 80…シリンジ/カートリッジホルダー 82…半円筒体部分 84…内筒ロッド 86…連結ピストンを嵌合する手段 88…つまみ手段 10′…シリンジ 20′…外筒 24′…液状薬剤 26′…遠位端 40′…近位端 50′…内筒 52′…液体調整性表面 56′…後方伸長性ねじ込み部分 60′…皮下注射針 62′…スナップオン部分 64′…円錐形部分 86′…連結ピストンを嵌合する手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 予め充填せしめられた液体を内部に含有していて、 その遠位端がノズルで且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
    する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したプラスチックシリンジを最終
    段階で滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
    空間容量を残すようにその内筒を前記外筒の遠位端の方へ滑らせる工程、 前記シリンジに、前記ノズルを介して、充填空積が10容量%を越えないよう
    に、液体を満たす工程、 ノズルをキャップで気密封止する工程、 予め充填したシリンジをオートクレーブにかけて、シリンジ内容物の圧力より
    低いオートクレーブ圧力でそのシリンジ内容物を滅菌する工程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度でオー
    トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法。 【請求項2】 プラスチックシリンジの内部圧力がオートクレーブ工程中連続
    的にモニターされ、かつオートクレーブ室内の圧力が冷却工程中シリンジの内部
    圧力よりも少なくとも1圧力制御性単位低く維持される、請求項1に記載の方法
    。 【請求項3】 上記液体が診断検査に用いられる造影剤を含む、請求項1に記
    載の方法。 【請求項4】 予め充填せしめられた液体を内部に含有していて、 その遠位端が、貫通可能なダイヤフラムを受け止めるように構成されたネック
    部分で且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
    する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したプラスチックカートリッジを
    最終段階で滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
    空間容量を残すようにその内筒を配置する工程、 前記外筒に、前記外筒の遠位端を介して、充填空積が10容量%を越えないよ
    うに液体を満たす工程、 遠位端を貫通可能なダイヤフラムで気密封止する工程、 予め充填したプラスチックカートリッジをオートクレーブにかけて、カートリ
    ッジ内容物の圧力より低いオートクレーブ圧力でそのカートリッジ内容物を滅菌
    する工程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度でオー
    トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法。 【請求項5】 プラスチックカートリッジの内部圧力がオートクレーブ工程中
    連続的にモニターされ、かつオートクレーブ室内の圧力が冷却工程中カートリッ
    ジの内部圧力よりも少なくとも1圧力制御性単位低く維持される、請求項4に記
    載の方法。 【請求項6】 上記液体が診断検査に用いられる造影剤を含む、請求項4に記
    載の方法。 【請求項7】 予め充填せしめられた液体を内部に含有していて、 その遠位端がノズルで且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
    する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したガラスシリンジを最終段階で
    滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
    空間容量を残すようにその内筒を前記外筒の遠位端の方へ滑らせる工程、 前記シリンジに、前記ノズルを介して、充填空積が10容量%を越えないよう
    に、液体を満たす工程、 ノズルをキャップで気密封止する工程、 予め充填したシリンジをオートクレーブにかけて、シリンジの内部圧力より低
    いオートクレーブ圧力でそのシリンジ内容物を滅菌する工程、及び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度でオー
    トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法。 【請求項8】 上記液体が診断検査に用いられる造影剤を含む、請求項7に記
    載の方法。 【請求項9】 予め充填せしめられた液体を内部に含有していて、 その遠位端が、貫通可能なダイヤフラムを受け止めるように構成されたネック
    部分で且つその近位端が開口で終端する外筒と、 前記外筒中に配置されたものであって、内筒ロッドを嵌合するための手段を有
    する摺動可能な内筒とを有している、予め充填したガラスカートリッジを最終段
    階で滅菌する方法において、 下記の工程: 内筒を外筒に挿入し、そして内筒と外筒の近位端との間に少なくとも約2%の
    空間容量を残すようにその内筒を配置する工程、 前記外筒に、前記外筒の遠位端を介して、充填空積が10容量%を越えないよ
    うに液体を満たす工程、 遠位端を貫通可能なダイヤフラムで気密封止する工程、 予め充填したガラスカートリッジをオートクレーブにかけて、カートリッジの
    内部圧力より低いオートクレーブ圧力でカートリッジ内容物を滅菌する工程、及
    び オートクレーブ室内で蒸気雰囲気の急激な崩壊が生じないであろう速度でオー
    トクレーブ室を冷却する工程、 を含んでなることを特徴とする最終滅菌方法。 【請求項10】 上記液体が診断検査に用いられる造影剤を含む、請求項9 に記載の方法。

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