JP2698231B2 - ケーブルリール - Google Patents

ケーブルリール

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JP2698231B2
JP2698231B2 JP3124481A JP12448191A JP2698231B2 JP 2698231 B2 JP2698231 B2 JP 2698231B2 JP 3124481 A JP3124481 A JP 3124481A JP 12448191 A JP12448191 A JP 12448191A JP 2698231 B2 JP2698231 B2 JP 2698231B2
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弘典 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のステアリング
装置等に適用され、固定体と可動体との間の電気的接続
を可撓性ケーブルを利用して行うケーブルリールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ケーブルリールは、固定体と、この固定
体に対して可動自在に装着された可動体との間を可撓性
ケーブルにて連結したもので、自動車のステアリング装
置のように回転数が有限である可動体と固定体との間の
電気的接続手段として用いられている。
【0003】この種のケーブルリールでは、トータルコ
スト中に占める可撓性ケーブルの割合は高く、必要とさ
れる可撓性ケーブルの長さを短くしてコストの低減化を
図るようにしたケーブルリールが米国特許3,763,
455号明細書において提案されている。
【0004】図12は上記特許明細書に開示されたケー
ブルリールの概略構成を示す平面図である。同図に示す
ように、円筒状をなす固定体100に対して可動体10
1が回動自在に装着されており、これら固定体100と
可動体101との間に画成されるリング状の空間102
内には可撓性ケーブル103,104が収納されてい
る。これら可撓性ケーブル103,104は固定体10
0と可動体101にそれぞれ固定された状態で空間10
2の外部に導出されており、空間102内で、固定体1
00の外筒部と可動体101の内筒部とに巻回方向を逆
向きにした状態で収納され、その巻き方向が転換される
位置にU字状の反転部が形成されている。さらに、前記
空間102には、その周方向に沿つて複数のローラ10
5,106群が配置されており、前記可撓性ケーブル1
03の反転部は一方のローラ105群の1つにループさ
れ、可撓性ケーブル104の反転部は他方のローラ10
6群の1つにループされている。
【0005】このように構成されたケーブルリールにお
いて、例えば可動体101を図12の時計方向に回転す
ると、可撓性ケーブル103,104の反転部も空間1
02の周方向に移動し、可撓性ケーブル103,104
の巻回状態は固定体100の外筒部側が多くなつた巻き
戻し状態となる。これとは逆に、可動体101を反時計
方向に回転すると、可撓性ケーブル103,104の反
転部も同方向に移動し、可撓性ケーブル103,104
は可動体101の内筒部側に多く巻かれた巻き締め状態
となる。なお、かかる巻き締め、巻き戻し時に、各ロー
ラ105,106は可撓性ケーブル103,104の反
転部からの力を受けて同方向に移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来提案に係
るケーブルリールによれば、可撓性ケーブルの巻回方向
を内筒部と外筒部とで逆向きにしているため、可撓性ケ
ーブルを内筒部と外筒部とに同方向に巻回(渦巻き状に
巻回)したケーブルリールに比べると、必要とされる可
撓性ケーブルの長さを格段に短くすることができ、コス
トの低減化が図れる。また、可撓性ケーブルの内筒部に
巻回された部分と外筒部に巻回された部分との間に複数
のローラを配置したため、可撓性ケーブルをリング状の
空間のほぼ全周に亙つて径方向に規制することができ、
巻き締めあるいは巻き戻し動作を円滑に行うことができ
る。
【0007】しかしながら、内筒部に巻回された可撓性
ケーブルと外筒部に巻回された可撓性ケーブルとの間の
寸法(図12の符号Lで示す寸法)は可撓性ケーブルの
巻回状態に応じて変動し、可撓性ケーブルの全てが大径
側の外筒部に巻き戻された場合にL寸法が最大となり、
可撓性ケーブルの全てが小径側の内筒部に巻き締められ
た場合にL寸法が最小となる。このため、最小のL寸法
を想定して空間内に複数のローラを緊密状態に配置した
としても、可撓性ケーブルが外筒部から内筒部側へ巻き
締められると、外筒部に巻回された可撓性ケーブルの最
内周部分と各ローラとの間に遊びが発生し、かかる状態
で可動体を巻き締め方向に回転すると、外筒部に巻回さ
れた可撓性ケーブルが反転部へ繰り出されず、その途中
で径方向の内側(内筒部方向)へ膨らむことがあり、可
動体の更なる回転によりこの膨出部分が座屈して可撓性
ケーブルが損傷するという問題があつた。
【0008】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたものであつて、その目的は、可撓性ケーブ
ルの座屈を防止し、信頼性が高いケーブルリールを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可撓性ケーブルを外筒部の内周面に押圧
付勢する弾性部材を配置したことを最も主要な特徴とし
ている。
【0010】
【作用】可動体を一方向に回転すると、可撓性ケーブル
はそのU字状反転部が同方向へ移動することにより、内
筒部に巻き締められたり、あるいは外筒部に巻き戻され
る。この場合、外筒部に巻回される可撓性ケーブルは弾
性部材によつて外筒部の内周面方向に押圧付勢されてい
るため、可動体を巻き締め方向に回転した場合でも、外
筒部に巻回された可撓性ケーブルは反転部を経て内筒部
へと確実に繰り出され、反転部に至る途中で座屈するこ
とはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例に係るケーブルリールの
一部を破断して示す分解斜視図、図2はそのケーブルリ
ールの上ケースの一部を省略して示す平面図、図3は図
2のA−A線に沿う断面図である。
【0012】これらの図に示すように、本実施例に係る
ケーブルリールは、下ケース1と、この下ケース1に対
して回動自在に装着された上ケース2と、両ケース1,
2間に収納された可撓性ケーブル3と、この可撓性ケー
ブル3の間に配置された複数のローラ4と、これらロー
ラ4を繋ぐC字状の線ばね5とで概略構成されている。
下ケース1は、中央にセンタ孔6が開設された底板7
と、この底板7の外周に立設された外筒部8とを有し、
全体的に有底円筒状に形成されている。一方、上ケース
2は中央に内筒部9が垂設された天板10を有し、内筒
部9が前記センタ孔6に、天板10の外縁が外筒部8に
それぞれガイドされることにより、下ケース1に対して
回動自在に連結されており、下ケース1の底板7および
外筒部8と上ケース2の天板10および内筒部9とで平
面視リング状の空間11が画成されている。
【0013】可撓性ケーブル3は、互いに平行な導線を
一対の絶縁フイルムでラミネートしたフラツトケーブル
と呼ばれるものからなり、本実施例の場合は5本の導線
を埋設したフラツトケーブルが使用されている。図2に
示すように、可撓性ケーブル3の一端は前記外筒部8に
固定された第1のコネクタ12に接続され、該第1のコ
ネクタ12を介して下ケース1の外部に導出されてい
る。一方、可撓性ケーブル3の他端は前記内筒部9に固
定された第2のコネクタ13に接続され、該第2のコネ
クタ13を介して上ケース2の外部に導出されている。
また、可撓性ケーブル3は、第1のコネクタ12から外
筒部8の内壁に反時計方向に巻回され、そこからU字状
に反転し(以下、これを反転部3aという)、さらに内
筒部9の外壁周りに時計方向に巻回されて第2のコネク
タ13に至るよう、前記空間11内に収納されている。
【0014】ローラ4は、図3から明らかなように、円
柱状体4aとその上下両端に回転自在に支承された回転
体4bとからなり、前記空間11内にその周方向に沿つ
て互いに一定の間隔を保って複数配置されている。これ
らの各ローラ4は、C字状にフオーミングされた線ばね
5が各円柱状体4aを貫通することにより、互いに分離
しないよう繋がれており、該線ばね5が外方へ拡がろう
とする弾性偏倚力によつて前記外筒部8の内周面に圧接
するよう付勢されている。なお、前記可撓性ケーブル3
の反転部3aは、線ばね5の一端に連結されたローラ4
の周りにループされている。
【0015】次に、前記下ケース1を固定体として用
い、前記上ケース2を可動体として用いた場合を例にと
つて、上記実施例に係るケーブルリールの動作を説明す
る。まず、図2に示す状態から上ケース2を時計方向に
回転すると、可撓性ケーブル3の反転部3aは上ケース
2よりも少ない回動量だけ時計方向に移動し、該移動量
に等しい長さの可撓性ケーブル3が外筒部8側から繰り
出されて内筒部9側に巻き締めされる。この場合、可撓
性ケーブル3の反転部3aは一端のローラ4と小さな摩
擦抵抗でこれを時計方向に押圧移動し、また各ローラ4
は線ばね5の弾性力によつて外筒部8の内周面方向に付
勢されているため、全てのローラ4は線ばね5に繋がれ
たまま外筒部8に巻回された可撓性ケーブル3上を時計
方向に移動する。したがつて、このように移動する各ロ
ーラ4によつて、外筒部8に巻回された可撓性ケーブル
3は径方向内側に膨出偏倚することが防止され、外筒部
8側の可撓性ケーブル3はスムーズに反転部3a方向に
繰り出されて内筒部9側に巻き締められる。
【0016】上記とは逆に、図2に示す位置から上ケー
ス2を反時計方向に回転すると、可撓性ケーブル3の反
転部3aは上ケース2よりも少ない回動量だけ反時計方
向に移動し、該移動量に等しい長さの可撓性ケーブル3
が内筒部9側から繰り出されて外筒部8側に巻き戻され
る。この場合、可撓性ケーブル3の反転部3aは、反転
部3aがループされたローラ4と対向する側のローラ4
を反時計方向に押圧し、全てのローラ4は線ばね5に繋
がれたまま反時計方向に転動する。したがつて、このよ
うに外方へ弾性付勢されながら移動する各ローラ4によ
つて、内筒部9に巻回された可撓性ケーブル3は径方向
外側に膨出偏倚することが防止され、内筒部9側の可撓
性ケーブル3はスムーズに反転部3a方向に繰り出され
て外筒部8側に巻き戻される。
【0017】上記第1実施例に係るケーブルリールにあ
つては、可撓性ケーブル3を反転部3aを介して外筒部
8と内筒部9とに逆向きに巻回してなるため、必要とさ
れる可撓性ケーブル3の長さを短くすることができ、そ
の結果、トータルコストの低減化が図れると共に小型化
に有利となる。また、可撓性ケーブル3の外筒部8に巻
回される部分と内筒部9に巻回される部分との間に複数
のローラ4群が配置され、これらのローラ4は線ばね5
に繋がれて一定間隔を保つたまま反転部3aに追従して
移動するため、巻き締めあるいは巻き戻し動作時に、上
ケース2の回動力が可撓性ケーブル3の反転部3aへ確
実に伝達され、反転部3aに至る途中で可撓性ケーブル
3が径方向へ膨出して座屈するという不具合を防止でき
る。特に、外筒部8に巻回される可撓性ケーブル3は各
ローラ4によつてほぼ全周に亙つて外筒部8の内周面方
向に弾性付勢されているため、巻き締め動作時に、外筒
部8に巻回された可撓性ケーブル3が径方向内側へ膨出
することは全くなく、巻き締め動作時における可撓性ケ
ーブル3の座屈防止効果は顕著である。さらに、可撓性
ケーブル3の反転部3aを介して2つのローラ4が対向
しているため、これらローラ4と反転部3aとの間の摩
擦抵抗を小さくすることができ、その結果、上ケース2
の回転方向に拘らず反転部3aをスムーズに移動させ
て、巻き締めあるいは巻き戻し動作を確実に行うことが
できる。
【0018】なお、上記第1実施例では、可撓性ケーブ
ル3の反転部3aを線ばね5に繋がれた両端のローラ4
にそれぞれ当接させることにより、全てのローラ4を反
転部3aの動きに追従させて周方向へ移動させる場合に
ついて説明したが、反転部3aがループされるローラ4
に可撓性ケーブル3を挟んで滑性体を連結し、上ケース
2のいずれか一方への回転時に、反転部3aが該滑性体
と当接するようにして、反転部3aがループされるロー
ラ4と反転部3aが大きく離れないようにしても良い。
【0019】図4は、上記滑性体として転接ローラ14
を用い、該転接ローラ14を反転部3aがループされる
ローラ4にアーム15を介して連結した実施例を示す斜
視図である。この場合、反転部3aは上ケース2の回転
方向に応じてローラ4または転接ローラ14と共に小さ
な摩擦抵抗をもつて接触するため、反転部3aの周方向
への移動はスムーズになる。しかも、転接ローラ14は
アーム15によつて径方向へ揺動可能であるため、可撓
性ケーブル3の巻回状態が外筒部8側で密の場合は内筒
部9側へ、内筒部9側で密の場合は外筒部9側へそれぞ
れ揺動・偏倚し、確実に反転部3aをガイドできる。
【0020】図5は、上記滑性体として凹状の周面16
aを有する湾曲体16を用いた実施例を示す斜視図であ
り、該湾曲体16は、その周面16aが反転部3aを介
して一端のローラ4と対向するようアーム15によつて
連結されている。この場合、反転部3aと湾曲体16と
の間の摩擦抵抗は図4に示す転接ローラ14に比べると
幾分大きくなるものの、反転部3aのU字形状が周面1
6aによつて維持されるため、反転部3aの変形を確実
に防止することができる。
【0021】図6は、上記滑性体として複数の小ローラ
17を用い、これら小ローラ17を平面視T字状の揺動
レバー18に軸支した実施例に示す斜視図である。この
場合、各小ローラ17の周面をプロットした軌跡が擬似
的な凹状周面をなすよう配置することができるため、反
転部3aとの摩擦抵抗が非常に小さなローラ17を用い
たにも拘らず、反転部3aのU字形状を各小ローラ17
によつて確実に維持することができる。
【0022】また、上記各実施例では、可撓性ケーブル
3が各ローラ4と直接接触する場合について説明した
が、図7に示すように、各ローラ4に無端ベルト19を
巻回し、可撓性ケーブル3と各ローラ4間に無端ベルト
19を介在させるようにしても良い。この場合、各ロー
ラ4間の配列ピッチを大きく設定しても、無端ベルト1
9によつて可撓性ケーブル3が隣接する2つのローラ4
間に入り込むことを防止できるため、必要とされるロー
ラ4の数を少なくすることができる。
【0023】図8および図9は本発明の他の実施例を説
明するもので、図8は要部の斜視図、図9は図8の一部
を破断して示す平面図である。本実施例が前述した各実
施例と異なる点は、平面視C字状の連結部材20の外周
面に複数のローラ21をスプリング22を介して保持
し、該スプリング22の弾性力によつて各ローラ21を
外筒部8に巻回された可撓性ケーブル3の内周面に圧接
するようにしたことにあり、その余の構成は同じであ
る。前記連結部材20には外周面を開口した凹溝20a
が形成されると共に、該凹溝20aを横切るように径方
向に延びるガイド溝20bが互いに一定の間隔を保つて
形成されている。これらの各ガイド溝20bにはローラ
21が出入可能に配置されており、各ローラ21は、一
端を連結部材20に、他端をローラ21の小径部21a
にそれぞれ掛合したスプリング22によつて、径方向外
側へ弾性付勢されている。このように構成された連結部
材20は、外筒部8に巻回された可撓性ケーブル3と内
筒部9に巻回された可撓性ケーブル3との間に配置さ
れ、反転部3aは連結部材20の一端の周面にループさ
れる。したがつて、外筒部8に巻回された可撓性ケーブ
ル3は、各ローラ21によつて外筒部8の内周面方向に
弾性付勢されることになり、前述した第1実施例とほぼ
同様の効果を奏することができる。しかも、本実施例の
場合、各ローラ21は互いに干渉することなく独立して
可撓性ケーブル3を押圧することができるため、外筒部
8に巻回される可撓性ケーブル3の変形・座屈をより確
実に防止することができる。なお、必要とあらば、前記
連結部材20の一端もしくは両端に別途ローラを軸支
し、該ローラによつて反転部3aとの間の摩擦抵抗をよ
り減ずるよう工夫することも可能である。
【0024】図10は、本発明のさらに他の実施例を示
す要部の斜視図である。本実施例の場合、連結部材20
の外周に、合成樹脂や弾性板等からなる弾性舌片23の
一端が互いに一定の間隔を保つて複数固着されており、
これら弾性舌片23の他端が外筒部8に巻回された可撓
性ケーブル3と弾接するように構成されている。したが
つて、外筒部8に巻回された可撓性ケーブル3は、各弾
性舌片23自身の弾性力によつて外筒部8の内周面方向
に独立して押圧されることになり、図8および図9に示
した実施例と同様の効果を奏することができる。しか
も、本実施例の場合、連結部材20と各弾性舌片23と
を一体物として取り扱うことができるため、組立作業性
が向上するという効果もある。
【0025】図11は本発明のさらに他の実施例を示す
要部の斜視図であり、本実施例の場合、平面視C字状に
フォーミングされた板ばね24が用いられている。この
板ばね24は、弾性に富む金属板あるいは合成樹脂材か
らなり、外方へ拡がる弾性偏倚力が作用するようフォー
ミングされると共に、両端にカール部24aが形成され
ている。前記板ばね24は、空間11内に配置されて外
筒部8に巻回された可撓性ケーブル3を外筒部8の内周
面に押圧し、反転部3aは一方のカール部24aにルー
プされる。したがつて、本実施例の場合、外筒部8に巻
回された可撓性ケーブル3は板ばね24によつて外筒部
8の内周面方向に押圧されることになり、可撓性ケーブ
ル3と板ばね24との間の摩擦抵抗は幾分大きくなるも
のの、前述した第1実施例とほぼ同様の効果を期待でき
る。しかも、本実施例の場合、単純形状の板ばね24に
よつて外筒部8側での可撓性ケーブル3の座屈を防止で
きるため、コストの低減化が図れる。
【0026】なお、上記各実施例では、可撓性ケーブル
3の一例としてフラットケーブルを挙げたが、それの代
りに、導線を絶縁チューブで被覆した丸線ケーブルと呼
ばれる可撓性ケーブルを用いることも可能であり、この
場合は、必要とされる回路数に応じて複数本の丸線ケー
ブルを帯状に一体化すれば良い。
【0027】また、上記各実施例では、上ケース1を固
定体とし、上ケース2を可動体として用いた場合につい
て説明したが、これとは反対に、上ケース2を固定体と
し、下ケース1を可動体として用いることも可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外筒部に巻回された可撓性ケーブルが径方向内側に座屈
変形するのを防止して、可動体の回転力で可撓性ケーブ
ルの反転部を確実に周方向へ移動することができ、よつ
て、可動体の回転がスムーズで信頼性の高いケーブルリ
ールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るケーブルリールの一
部を破断して示す分解斜視図である。
【図2】図1のケーブルリールの上ケースの一部を省略
して示す平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】本発明の他の実施例に係るケーブルリールの上
ケースの一部を省略して示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係るケーブルリールの上
ケースの一部を省略して示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例に係るケーブルリールの上
ケースの一部を省略して示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図9】図8の一部を破断して示す平面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例を示す要部の斜視図であ
る。
【図12】従来例に係るケーブルリールの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 下ケース(固定体) 2 上ケース(可動体) 3 可撓性ケーブル 3a 反転部 4,21 ローラ 5 線ばね 8 外筒部 9 内筒部 11 空間 14 転接ローラ(滑性体) 15 アーム 16 湾曲体(滑性体) 16a 周面 17 小ローラ(滑性体) 18 揺動レバー 19 無端ベルト 20 連結部材(移動体) 22 スプリング 23 弾性舌片 24 板ばね
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−119670(JP,A) 実開 平4−66176(JP,U) 実開 平2−27689(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体と、この固定体に対して回動自在
    に装着された可動体と、これら固定体と可動体とを連結
    する可撓性ケーブルとを備え、前記可撓性ケーブルは、
    前記固定体と可動体のいずれか一方に設けられた内筒部
    といずれか他方に設けられた外筒部との間に収納される
    と共に、反転部を介して前記内筒部と外筒部に逆向きに
    巻回されるようになつているケーブルリールにおいて、
    前記空間内に前記可撓性ケーブルを前記外筒部の内周面
    押圧付勢する弾性部材を配置したことを特徴とするケ
    ーブルリール。
  2. 【請求項2】 前記空間内にその周方向に沿つて複数の
    ローラを配置し、これら各ローラを前記弾性部材にて繋
    いだことを特徴とする請求項1記載のケーブルリール。
  3. 【請求項3】 前記可撓性ケーブルの反転部を前記各ロ
    ーラの1つにループすると共に、該ローラに前記反転部
    を介して対向する滑性体を連結したことを特徴とする請
    求項2記載のケーブルリール。
  4. 【請求項4】 前記空間内に開口のある移動体を配置
    し、この移動体に前記弾性部材を保持したことを特徴と
    する請求項1記載のケーブルリール。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材がフオーミングされた板ば
    ねからなることを特徴とする請求項1記載のケーブルリ
    ール。
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