JP2697760B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2697760B2
JP2697760B2 JP2403129A JP40312990A JP2697760B2 JP 2697760 B2 JP2697760 B2 JP 2697760B2 JP 2403129 A JP2403129 A JP 2403129A JP 40312990 A JP40312990 A JP 40312990A JP 2697760 B2 JP2697760 B2 JP 2697760B2
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匠 松田
淳 佐々木
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Seiko Clock Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の筆記具には、その商品の付加価値
を高めるためにその本体外側に模様などの装飾を施した
り、動物を模した形状の装飾体を取付けたりしている。
また例えば実願昭62−36824号(実開昭63−1
44290号)のマイクロフィルムには、先端にペン先
部を設けた軸体に発光灯又は鳴奏体等の警報体が作動す
るスイッチを設け、該スイッチには発光灯のみの発光、
鳴奏体のみの鳴奏、又は発光灯と鳴奏体の同時作動を行
うように切り替えることができる警報スイッチと、発光
灯と鳴奏体の作動回数を指示する指示スイッチとを設け
たものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第1の筆記
具には、装飾性に富んだものがあるがアクション性が少
なく面白みに欠けるものであった。また第2の筆記具に
は、音と光が付加されて玩具として面白いものになって
いる。しかし、筆圧とか握力などとの関連は存在してい
ない。
【0004】この発明の目的は、筆記具の本質的な機能
を損なうことなく、筆記時に各種のアクションが行わ
れ、筆記することが楽しくなるように娯楽性を付加し、
筆圧、握力の矯正を行う事の出来る筆記具を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の筆記具は、
ン先部を有する軸本体には、上記ペン先部に作用する筆
圧又は上記軸本体を持つ握力に感応するセンサーが設け
てあり、上記センサーには、当該センサーの出力を受け
て上記軸本体に設けてある負荷の作動を上記出力に応じ
て制御する制御手段が設けてあるものである。負荷に
は、発音体、発光体、回転体などがある。筆記する際の
筆圧や握力の大小に応じて音や光を発生させ、回転体を
駆動させるので、筆記者の筆圧の大小や握力の大小が音
や光等から判るものである。
【0006】
【作用】筆圧や握力に感応するセンサーの出力を受け
て、制御手段により負荷の作動を出力に応じて制御し、
筆記具に作用した圧力の大小を知らせる。
【0007】
【実施例】図1において、筆記具の軸本体であるケース
1は円筒状に形成されており、このケース内の先端部側
にピン状のホルダ2をケースの軸方向に移動自在に収納
してある。ホルダ2の先端の頭部21は円錐状に形成さ
れており、この頭部には接触手段の一例としてのペン先
部3を設けてある。またホルダ2の後端のフランジ状の
押圧部22は、ケース1のばね収納穴部内に位置し、圧
縮コイルばねからなる押圧ばね4により先端部側にその
ばね力によって押圧されている。ホルダ2の押圧部22
には、筆圧に感応するセンサーの一例としての押圧スイ
ッチ5の端子51が接触している。
【0008】押圧スイッチ5は、入力信号の制御作用
(処理作用を含む。)をする回路ブロック(制御手段)
6に電気的に接続している。回路ブロック6には、図2
に示すように、接触手段3に作用する圧力の違いを周波
数の違いに調整する周波数調整回路61と、周波数調整
回路61からの周波数の違いによって異なる発振をする
発振回路62と、発振回路62の発振周波数によって異
なる音を発する発音回路63とが設けてある。回路ブロ
ック6の発音回路63は、ケース1内の後端側に設けて
ある負荷の一例としてのスピーカからなる発音体7と接
続してある。また回路ブロック6の電源スイッチ(図示
せず。)は、ケース1内の後端の電池室に取外し可能に
収納してある電池8とリード線9によって接続されてい
る。電池8は、ケース1の後端開口に取付けてある電池
キャップ10を外すことにより、電池交換が可能となっ
ている。
【0009】次に、使用方法を説明する。筆記時に、ペ
ン先3に圧力が加わると、ホルダ2は押圧ばね4のば
ね力に抗して所定距離後退するから、ホルダ2の後端の
押圧部22が押圧スイッチ5の端子51を押込むため
に、回路が閉じ、入力信号が回路ブロック6に供給さ
れ、発振回路62により発振状態となり、出力信号が発
音回路63に入ってこれにより発音体7が駆動し、ケー
ス1外に発音される。この際、筆圧の強さに対応して発
振周波数が変化し、音の高低を変えたり、電圧を変えて
音の大きさを変えることができる。
【0010】この筆記具において、筆圧が強すぎる場合
にのみ警告音を鳴らすようすれば、警告音により使用者
は筆圧を調整できるので、少ない疲労で長時間の筆記が
行える利点がある。
【0011】回路ブロック6や発音体7を常にケース1
に設けておくことを必要とせず、これらを筆記具から離
して筆箱やメモ台などに設けておき、リード線を介して
接続する構成としてもよい。
【0012】発音体7に代えて、図2鎖線に示すように
回路ブロック6に発光体駆動回路11または駆動回路1
3を設け、発振回路62に発光体駆動回路11を接続さ
せて、負荷の一例としてのLED(発光ダイオード)な
どの発光体12を筆記具に取付けこの発光体12で光を
点滅させるようにしてもよく、または駆動回路13にモ
ータ等の回転体駆動手段14を接続し、この回転体駆動
手段14に回転体15を結合し、筆記時にこの回転体1
5が動作するようにしてもよい。発光体を使用する場合
には、筆記具に漫画やテレビなどに登場する人物や動物
などを立体化した人形を取付けて、人形の目を発光させ
るようにすれば、より楽しい筆記具となる。
【0013】筆記具に作用する圧力は筆圧に限られず、
筆記具を持つ握力を利用して音などを発生させるように
したものであってよい。この場合には、ホルダの先端に
グリップ部を設け、このグリップ部に感圧素子等の握力
検出手段を設けるようにすればよい。
【0014】
【発明の効果】この発明によれば、筆記具に加わる圧
力、例えば筆圧や筆記具を持つ握力などを利用して、筆
記具の本質的な機能を損なうことなく音を発生させるな
どして筆記具に変化を与えることができるので、筆記具
を通じて楽しんだり遊ぶこともでき、更に筆圧、握力な
どを矯正することもできて、商品価値を増大することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】筆記具を示す断面図である。
【図2】回路ブロック図である。
【符号の説明】
軸本体(ケース)ペン先部(接触手段)センサー(押圧スイッチ) 6 制御手段(回路ブロック) 7 負荷(発音体) 12 負荷(発光体) 14 負荷(回転体駆動手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペン先部を有する軸本体には、上記ペン
    先部に作用する筆圧又は上記軸本体を持つ握力に感応す
    るセンサーが設けてあり、上記センサーには、当該セン
    サーの出力を受けて上記軸本体に設けてある負荷の作動
    を上記出力に応じて制御する制御手段が設けてあること
    を特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、負荷は、発音体また
    は発光体または回転体駆動手段であることを特徴とする
    筆記具。
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