JP2696658B2 - パーツフィーダ - Google Patents

パーツフィーダ

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JP2696658B2
JP2696658B2 JP5091191A JP9119193A JP2696658B2 JP 2696658 B2 JP2696658 B2 JP 2696658B2 JP 5091191 A JP5091191 A JP 5091191A JP 9119193 A JP9119193 A JP 9119193A JP 2696658 B2 JP2696658 B2 JP 2696658B2
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嗣人 中関
浩一 岡田
昭浩 山中
亨 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はパーツフィーダに関
し、特に、複数の部品から所望の姿勢、形状、寸法の部
品を選別し、選別した部品を供給するパーツフィーダに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパーツフィーダ、たとえば振動式
ボールフィーダにあっては、トラックの一部が透明板
(または半透明板)で形成されており、その透明板の上
下に画像撮像装置(たとえばCCDカメラ)および光源
が設けられている。そして、その透明板上を搬送される
部品に向けて光源から透過照明が与えられ、画像撮像装
置によって部品のシルエット像が撮像され、その撮像出
力に基づいて部品の姿勢、形状および寸法が判別され、
不良な部品は排除され、所望の部品のみが供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動式ボールフィーダにあっては、表裏において表面状
態のみが異なる部品、たとえば一端面に丸穴が凹設され
た円柱状部品の表裏を判別することができなかった。な
ぜなら、その部品が丸穴を上にして搬送されてきても、
丸穴を下にして搬送されてきても、同じ円形のシルエッ
ト像が撮像されるからである。
【0004】そこで、このような部品を判別する方法と
して、光源を画像撮像装置側にも配置し、その光源から
部品に向けていわゆる落射照明を行ない、画像撮像装置
によって部品のシルエット像と表面反射像を複合して撮
像し、それに基づいて部品を判別する方法が提案され
た。この方法によれば、前記円柱状部品が丸穴を上にし
て搬送されてきた場合は丸穴に相当する部分が暗く他の
部分が明るい複合画像を撮像することができ、部品が丸
穴を下にして搬送されてきた場合は全体的に明るい複合
画像を撮像することができ、部品の表裏を容易に判別す
ることができる。
【0005】しかし、この方法にあっては、光源が2つ
必要であり、装置が高価なものになったり、構成が複雑
になるという問題があった。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、1
つの光源で部品のシルエット像と複合画像のうちのいず
れか一方を選択的に撮像することが可能なパーツフィー
ダを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は複数の部品か
ら所望の姿勢、形状、寸法の部品を選別し、選別した部
品を供給するパーツフィーダであって、前記複数の部品
が投入されるボール、前記ボールの内周壁に設けられ、
その一部が光透過板で構成された螺旋状の部品移送路、
前記ボール内に投入された前記複数の部品の各々が前記
部品移送路を徐々に上昇するように前記ボールに振動を
与える駆動手段を備え、前記部品移送路の前記光透過板
をはさんで、前記光透過板上を移送される各部品の画像
を撮像する撮像手段と前記光透過板上を移送される各部
品に透過照明を与えるための光源を対向して設け、前記
撮像手段と前記光透過板の間に挿抜自在に設けられ、前
記光源の光を反射して前記光透過板上を移送される各部
品に落射照明を与えるための光反射部材、前記撮像手段
の撮像出力に基づいて各部品の姿勢、形状、寸法を判別
する判別手段、および前記判別手段の判別結果に基づい
て前記所望の姿勢、形状、寸法の部品以外の部品を前記
部品移送路から前記ボール内に排除する排除手段を備え
たことを特徴としている。
【0008】
【0009】
【作用】この発明に係るパーツフィーダでは、ボール内
の部品移送路の一部を光透過板で構成し、その光透過板
の上方および下方にそれぞれ撮像手段および透過照明用
の光源を設けるとともに、光源の光を反射して各部品に
落射照明を与えるための光反射部材を撮像手段と光透過
板の間に挿抜自在に設けた。したがって、光反射部材を
撮像手段と光透過板の間に挿入または抜取ることによ
り、1つの光源で、部品の複合画像またはシルエット像
を選択的に撮像することができる。
【0010】
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の振動式ボールフ
ィーダ1を示す平面図、図2は部品20のシルエット像
を撮像する場合の状態を示す図1のX−X線断面図、図
3は部品20のシルエット像と表面反射像とを複合して
撮像する場合の状態を示す図1のX−X線断面図であ
る。図1ないし図3において、振動式ボールフィーダ1
には、ボール2が設けられており、ボール2の底壁部に
は、図示しないが可動コアや電磁石などが配置されてい
る。これらの作用によってボール2に振動が与えられ
る。ボール2の内周壁には螺旋状の部品移送用のトラッ
ク3が形成され、その排出端部は直線的なトラック5に
なっていて、ここから次の工程へ部品20が供給され
る。トラック3の所定の位置には透明板(または半透明
板)4が設けられており、この透明板4の上方にはCC
Dカメラ9(画像撮像装置)が設けられ、透明板4を挟
んでCCDカメラ6の下方には光源7が設けられてい
る。また、透明板4の近傍には空気噴出装置11がボー
ル2に対して固定され、そのノズル部11aがトラック
3に面して設けられている。
【0012】また、CCDカメラ9と透明板4の間(C
CDカメラ9と部品20の間)に、撮像用の窓8aが開
口された全反射ミラー8が挿入自在に設けられている。
すなわち、全反射ミラー8は、図示しないレールに沿っ
て移動可能に設けられており、作業者は全反射ミラー8
を手動またはモータなどの駆動装置により、CCDカメ
ラ9と透明板4の間の位置と、CCDカメラ9と透明板
4の間から外れた位置との間で移動させることができ
る。なお、光源7からの光を部品20に反射しやすいよ
うに、全反射ミラー8をトラック3に対し若干斜めにし
て設けるとよい。
【0013】図2のように全反射ミラー8をCCDカメ
ラ9と透明板4の間から外れた位置に位置させた場合
は、従来と同様、光源7から部品20に透過照明が与え
られ、CCDカメラ9によって部品20のシルエット像
が撮像される。通常は、このシルエット像で部品20の
形状などを十分に判別することができるが、図4に示す
ような一端面に丸穴20aが凹設された円柱状の部品2
0についてはシルエット像で判別することができない。
なぜなら、部品20が丸穴20aを上にして搬送されて
きた場合でも、丸穴20aを下にして搬送されてきた場
合でも、図5に示すような同じ円形のシルエット像が得
られ、両者の違いを判別することができないからであ
る。
【0014】このような部品20を判別する場合は、図
3に示すように、全反射ミラー8をCCDカメラ9と透
明板4の間に位置させる。これにより、光源7からCC
Dカメラ9に向けて照射された光を部品20に向けて反
射させることができ、かつ、窓8aを介してCCDカメ
ラ9により部品20のシルエット像と表面反射像とを複
合して撮像することができる。図6(a)は丸穴20a
が上向きになっている場合の部品20の複合画像を示
し、図6(b)は丸穴20aが下向きになっている場合
の部品20の複合画像を示している。図からわかるよう
に、端面は明るく写り、丸穴20aや外周面の一部は暗
く写る。したがって、部品20の表裏を容易に判別する
ことができる。
【0015】しかして、ボール2の底に多数の部品20
を投入し、ボール2を回転および上下方向に振動させる
と部品20はトラック3を上昇する。部品20が透明板
4に進入すると、CCDカメラ9によって部品20の複
合画像またはシルエット像が撮像される。画像処理装置
10は、CCDカメラ9の撮像出力から部品20の姿
勢、形状および寸法を判別する。そして、その部品20
が所望の姿勢などでないと判別した場合は、空気噴出装
置11を駆動させ、圧縮空気によってその部品20をボ
ール2の底へ吹き飛ばす。したがって、部品供給部6に
は所望の部品20だけが供給される。
【0016】なお、この実施例においては、CCDカメ
ラ9と部品20の間に窓8aが開口された全反射ミラー
8を設けたが、全反射ミラー8の代わりに反射面を部品
20側に向けてハーフミラーを設けても同様の効果が得
られる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、光源
の光を反射して部品に落射照明を与えるための光反射部
材を撮像手段と光透過板の間に挿抜自在に設けたので、
光反射部材を撮像手段と光透過板の間に挿入または抜取
ることにより、1つの光源で、部品の複合画像またはシ
ルエット像を選択的に撮像することができる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の振動式ボールフィーダを
示す平面図である。
【図2】部品のシルエット像を撮像する場合の状態を示
す図1のX−X線断面図である。
【図3】部品のシルエット像と表面反射像とを複合して
撮像する場合の状態を示す図1のX−X線断面図であ
る。
【図4】一端面に丸穴が凹設された円柱状部品の斜視図
である。
【図5】図4に示した部品のシルエット像である。
【図6】図4に示した部品の複合画像である。
【符号の説明】
1 振動式ボールフィーダ 3 トラック 4 透明板(または半透明板) 7 光源 8 全反射ミラー 8a 撮像用の窓 9 CCDカメラ(画像撮像装置) 20 部品

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部品から所望の姿勢、形状、寸法
    の部品を選別し、選別した部品を供給するパーツフィー
    ダであって、 前記複数の部品が投入されるボール、 前記ボールの内周壁に設けられ、その一部が光透過板で
    構成された螺旋状の部品移送路、 前記ボール内に投入された前記複数の部品の各々が前記
    部品移送路を徐々に上昇するように前記ボールに振動を
    与える駆動手段を備え、 前記部品移送路の前記光透過板をはさんで、前記光透過
    板上を移送される各部品の画像を撮像する撮像手段と前
    記光透過板上を移送される各部品に透過照明を与えるた
    めの光源を対向して設け、 前記撮像手段と前記光透過板の間に挿抜自在に設けら
    れ、前記光源の光を反射して前記光透過板上を移送され
    る各部品に落射照明を与えるための光反射部材、 前記撮像手段の撮像出力に基づいて各部品の姿勢、形
    状、寸法を判別する判別手段、および 前記判別手段の判別結果に基づいて前記所望の姿勢、形
    状、寸法の部品以外の部品を前記部品移送路から前記ボ
    ール内に排除する排除手段を備える、パーツフィーダ。
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