JP2695015B2 - 自吸水ポンプを真空ポンプとして利用する方法およびその装置 - Google Patents

自吸水ポンプを真空ポンプとして利用する方法およびその装置

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JP2695015B2 JP1260948A JP26094889A JP2695015B2 JP 2695015 B2 JP2695015 B2 JP 2695015B2 JP 1260948 A JP1260948 A JP 1260948A JP 26094889 A JP26094889 A JP 26094889A JP 2695015 B2 JP2695015 B2 JP 2695015B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自吸水ポンプにおける呼水を自動的に、かつ
間欠的あるいは連続的に行って自吸水ポンプを真空ポン
プとして利用する方法およびその装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、陸用ポンプのエア抜きやサイホンのエア抜き等
を行う場合には、気密性の高い排気量の大きなロータリ
ー式等の真空ポンプを利用して負圧側のエア抜きを行っ
ている。
(発明が解決しようとする課題) 陸用ポンプのエア抜きやサイホンのエア抜き等を行う
場合に、ロータリー式等の真空ポンプを利用するもので
は、高度の気密性を要するため、高価であり、その上、
維持管理が面倒であるという大なる欠点がある。
また、陸用ポンプのエア抜きやサイホンのエアー抜き
等といった排気量の大きなこの種真空ポンプは一般に20
0V受電である。それ故、200V給電のされていない農村部
等で使用する場合、200V給電用の電気工事を必要とし、
その工事には高額な費用がかかるという欠点がある。
本発明は高度の気密性を要せず、維持管理が容易で、
かつ100V受電で運転可能な自吸水ポンプをロータリー式
等の真空ポンプに替えて利用できるようにした自吸水ポ
ンプを真空ポンプとして利用する方法およびその装置を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この課題を達成するために、本発明は自吸水ポンプの
負圧側の呼水用注水口又はインペラー回転チャンバーを
覆うケーシングカバー、又はドレン栓等に連結した給水
管に電磁弁又は電磁弁と定流量とを設ける。
そして、自吸水ポンプに設備した吐出側圧力計または
タイマーにより自吸水ポンプを起動、停止してこの給水
管より呼水を間欠的に行う。
あるいは、自吸水ポンプの呼水に必要な水量の適当な
量を連続的に、または一定量を連続的に前記給水管より
呼水注水して自吸水ポンプを作動する。
(作用) 自吸水ポンプ1の負圧側の呼水用注水口9又はインペ
ラー回転チャンバー4aを覆うケーシングカバー6aまたは
ドレン栓8等から呼水を間欠的に行うものでは、電磁弁
13を開として給水管12より呼水を初期注水する。そし
て、注水を完了すれば電磁弁13を閉とした後に、自吸水
ポンプ1を起動する。それと共にこのポンプ1に付設し
た吐出側圧力計16での吐出圧の検知により、自吸水ポン
プ1を停止し、電磁弁13を開とする一連の動作を繰り返
す。また、自吸水ポンプ1に付設したタイマー14を始動
させる。このタイマー14により自吸水ポンプ1をタイマ
ー14で指定する所定の時間だけ作動させ、このタイマー
14がタイムアップすることにより自吸水ポンプ1を停止
し、再び電磁弁13を開として給水管12より呼水注水す
る。この注水が完了すれば前記同様に電磁弁13を閉と
し、自吸水ポンプ1を起動すると共にタイマー14を始動
させることを繰り返す。
また、自吸水ポンプの呼水に必要な水量を一定流量ず
つ連続的に注水するものでは、自吸水ポンプ1の負圧側
における呼水用注水口9又はインペラー回転チャンバー
4aを覆うケーシングカバー6a又はドレン栓8等を介して
行う。そのとき、給水管12よりの電磁弁13を開として定
流量弁17により一定量ずつ注水する。
そして、自吸水ポンプ1を作動するようにしたから、
間欠的あるいは連続的に呼水供給時に自吸水ポンプ1は
自吸力(真空力)を発揮し、自吸水ポンプ1を吸水管2
のエア抜き等の真空ポンプとして利用することができる
ものである。
さらに、陸用ポンプとかサイホン等にエア抜きに使用
する場合には、最初自吸水ポンプ1を吸水管2のエア抜
き等の真空ポンプとして使用するのと同様に使用する。
そして、エア抜きが完了すれば、吐出側圧力計16で吐出
圧が上昇安定化したことを検知して自吸水ポンプを停止
し、陸用ポンプとかサイホン等のエア抜きを終了するも
のである。
(実施例) 以下に本発明の自吸水ポンプを真空ポンプとして利用
する方法およびその装置の実施例を示す添付図面に基づ
いて詳細に説明する。
第1図は本発明に使用する公知の自吸式渦流ポンプよ
り成る自吸水ポンプの正面図を示し、第2図は呼水を間
欠的に行う自吸水ポンプの概略正断面図を示し、第3図
は呼水を連続的に行う自吸水ポンプの概略正断面図を示
すものである。
第4図は第1図のA−A線断面図を示すもので、第5
図および第6図はケーシングカバー下部の断面図を示す
ものである。第7図は呼水を間欠的に行う第2図の自吸
水ポンプを陸用ポンプのエア抜き利用した使用例を示す
もので、第8図は呼水を連続的に行う第3図の自吸水ポ
ンプをサイホンのエア抜きに利用した使用例を示すもの
である。
第1図において、自吸水ポンプ1は負圧側の吸入側チ
ャンバー1aに吸込口2と、正圧側の吐出側チャンバー1b
に吐出口3をそれぞれ開口したものである。そして、こ
の自吸水ポンプ1はその吸入側、吐出側チャンバー1a、
1bの下方に、ケーシング6を連設して成るものである。
このケーシング6は、第4図に示すように、電動機軸5a
に固定したインペラー4を電動機5により回転させるイ
ンペラー回転チャンバー4dをケーシングカバー6aで開示
自在として付設している。そして、このケーシングカバ
ー6aの下方にドレン孔7を穿設し、このドレン孔7にド
レン栓8を挿嵌したものである。
そして、従来は、自吸水ポンプ1の上面に設けた呼水
用注水口9の呼水用プラグ9aを外し、この注水口9から
吸入側チャンバー1a内に手作業により呼水を注水し、呼
水用プラグ9aを施蓋して電動機5でインペラー4を回転
している。インペラー4が回転することにより、この呼
水を自吸水ポンプ1の吐出側チャンバー1b内に移動させ
るときに生じる真空力(自吸力)により吸込口2に水を
吸い込み、吐出側チャンバー1bに設けた吐出口3より排
出するものである。
実施例1 本実施例のものは、請求項1に関し、概略の要部正断
面図は第2図のものから、自吸水ポンプ1の電動機5が
起動、停止したとき、タイムアップ時に、吸水管12に介
在した電磁弁13のそれぞれ閉開を行うタイマー14を除い
たものである。即ち、自吸水ポンプ1に呼水注水口9か
ら呼水を自動的に、かつ間欠的に行うものである。
吸込管10はこの自吸水ポンプ1の吸込口2に逆止弁11
を介して連結した管で、給水管12は自吸水ポンプ1の負
圧側の呼水用注水口9に連結した管である。そして、こ
の給水管12に電磁弁13を介在し、この電磁弁13は初期注
水釦(図示せず)を押すと、あるいは自動起動により開
となると共に、吸入側チャンバー1a内の呼水の注水が完
了すると、あるいは後述の吐出側圧力計16の圧力検知に
より閉となる。 吐出側圧力計16は自吸水ポンプ1の正
圧側における吐出側チャンバー1bに付設したもので、前
記した電磁弁13と電動機5とに結線したものである。そ
して、この圧力計16は自吸水ポンプ1の電動機5が停止
したとき、給水管12の電磁弁13が開になって、両チャン
バー1a,1bに水が充満した場合の安定圧の検出を行う。
また、この圧力計16は自吸水ポンプ1の運転時に、吸
込管10内のエア抜きの完了における上昇安定圧力の検出
や自吸水ポンプ1の運転時に、吸込管10からのエア混入
による圧力変動の検出を行う。
さらに、圧力計16は自吸水ポンプ1の運転時における
エア混入が呼水と共に排気、排水されて変動が小さくな
った圧力、または下降安定圧の検出を行うものである。
前記した自吸水ポンプ1の電動機5の停止で、給水管
12の電磁弁13が開となり、両チャンバー1a,1bに水が充
満した場合、圧力は上昇安定して一定値になり、この一
定値を検出して電磁弁13を閉とすると共に、電動機5を
起動する。これと同時に、吸込管10からエアが混入し、
気水混入しながら排気、排水される。
この場合、圧力計16は大きく変動し、次第に呼水不足
状態になると吐出圧の変動は小さくなり、下降安定化す
る。この吐出圧を圧力計16で検知し、自吸水ポンプ1を
停止し、電磁弁13を開として再度呼水注水を行う。
すると、吸入側、吐出側チャンバー1a,1b内は水で充
満される。この両チャンバー1a,1b内への充満を吐出側
圧力計16で安定圧として検知し、電磁弁13を閉じて自吸
水ポンプ1を起動することを自動的に繰り返す。
こうすることにより、自吸水ポンプ1は自吸力(真空
力)を発揮し、吸水管2即ち吸込管10内のエア抜き等の
真空ポンプとしての使用が可能になる。
また、後述の陸用ポンプのエア抜き、サイホンのエア
抜き等に使用する際は、エア抜きが完了すると、水溜や
貯水池29の水が自吸水ポンプ1に満水する。そして、前
記自吸水ポンプ1の運転時に、吸込管10内のエア抜きの
完了における上昇安定圧力の検出により自吸水ポンプ1
を停止するものである。
実施例2 本実施例のものは、実施例1のものに後述の定流量弁
17を加えたもので、第3図にその概略の要部正断面図を
示し、自吸水ポンプ1の呼水注水口9から呼水を連続的
に行うものである。
定流量弁17は給水管12の電磁弁13と負圧側の呼水用注
水口9間に介在したもので、電磁弁13が開となると、自
吸水ポンプ1の呼水に必要なだけの水量を一定流量とし
て給水管12に供給する。即ち、給水管12からの水を呼水
用注水口9を介して自吸水ポンプ1の負圧側の吸入側チ
ャンバー1aに連続注入するものである。また、前記電磁
弁13が開となると同時に電動機5を駆動し、自吸水ポン
プ1のインペラー4を回転させ、呼水供給状態を連続的
に起こさせ、連続的に自吸力(真空力)を発揮する。そ
して、吸水管2即ち吸込管10内のエア抜き等を行う真空
ポンプとしての使用が可能となるものである。
圧力計16は前記同様のもので、自吸水ポンプ1の吐出
圧の安定を検出し、この吐出圧が安定すれば、電磁弁13
を閉とすると共に、自吸水ポンプ1の電動機5を停止す
るものである。この圧力計16は前記した吸込管10内のエ
ア抜きを検知する。
それと共に、後述の陸用ポンプ、サイホン等のエア抜
きに使用する際は、エア抜きが完了すると、水溜や貯水
池29の水が自吸水ポンプ1内に満水し、自吸水ポンプ1
の吐出圧が上昇安定化して、電磁弁13を閉とし、電動機
5を停止する。
しかし、吸水管2のエア抜き等の真空ポンプとして使
用するときは、自吸水ポンプ1に連続的に呼水供給を行
うため、吐出圧が安定せず、電磁弁13を閉とし、電動機
5を停止するこがなく、吸込管10部に自吸力による真空
力を発生する。
実施例3 本実施例のものは、請求項2に関するもので、第2図
にその概略の要部正断面図を示すもので、前記実施例1
に後述のタイマー14を追加したものである。
タイマー14は前記電動機5および電磁弁13と結線した
もので、電動機5(自吸水ポンプ1)の起動と同時に始
動し、タイムアップすれば電動機5を停止すると共に、
電磁弁13を開とするようにしたものである。このタイマ
ー14には電磁弁13が閉となって電動機5(自吸水ポンプ
1のインペラー4)が起動され、前記呼水が自吸水ポン
プ1の吐出口3に連結した吐出管15より排出されるまで
の時間を予めセットしたものである。
圧力計16は前記同様のもので、自吸水ポンプ1の吐出
圧の安定を検出し、この吐出圧が安定すれば、電磁弁13
を閉とすると共に、自吸水ポンプ1の電動機5を停止す
るものである。この圧力計16は前記した吸込管10内のエ
ア抜きを検知する。それと共に、後述の陸用ポンプのエ
ア抜き、サイホン等のエア抜きに使用する際は、エア抜
きが完了すると水溜や貯水池29の水が自吸水ポンプ1内
に満水し、自吸水ポンプ1の吐出圧が上昇安定化して、
電磁弁13を閉とし、電動機5を停止する。
これを操作するに当たっては、初期注入釦を押し、あ
るいは自動起動により、電磁弁13が開いて給水管12より
呼水注水が開始され、タイマー14が始動される。このタ
イマー14の設定タイムが経過すれば、自吸水ポンプ1が
起動されると共に、電磁弁13を閉とする。このとき、吸
入側チャンバー1a内に注水された呼水は吸入管10よりの
エアと混入し、吐出管15から排気排水される。
この場合、吐出側圧力計16は大きく変動する。そし
て、次第に呼水不足状態になると吐出圧は下降安定化す
る。この下降安定化した吐出圧を吐出側圧力計16で検知
し、電磁弁13を開とする。以下この電磁弁13の開閉とタ
イマー14のオン、オフを繰り返して、自吸水ポンプ1は
間欠的に自吸力(真空力)を発揮し、吸水管2即ち吸込
管10内のエア抜き等の真空ポンプとしての使用が可能に
なる。
また、後述の陸用ポンプのエア抜き、サイホンのエア
抜きに使用する場合は、前記電磁弁13の開閉とタイマー
14のオン、オフを繰り返し、エア抜きが完了すると、自
吸水ポンプ1の両チャンバー1a,1b内が満水になる。こ
のとき、吐出側圧力計16は上昇安定化し、自吸水ポンプ
1を停止し、陸用ポンプのエア抜き、サイホンのエア抜
き工程が終了する。
実施例4 本実施例のものは第4図に示すもので、前記実施例1
〜3の給水管12から呼水用注水口9を経て呼水を行わ
ず、自吸水ポンプ1のケーシング6におけるケーシング
カバー6aから呼水を行うものである。このケーシングカ
バー6aはケーシング6のインペラー回転チャンバー4aを
覆うように施蓋したものである。
給水孔18は、インペラー回転チャンバー4a内で回転す
るインペラー4aの中央部に当たるケーシングカバー6aに
穿設したものである。そして、給水管12はこの給水孔18
に連結した前記実施例1〜3と同様のもので、実施例1
又は実施例2と同様に電磁弁13又は電磁弁13および定流
量弁17を設備するものである。そして、図示していない
が、電動機5、電磁弁13、タイマー14および圧力計16等
の結線は実施例1〜3と同様である。
実施例5 本実施例のものは第5図に示すもので、実施例1〜4
とは別箇所のケーシングカバー6aの下方に穿設したドレ
ン孔7に挿嵌するドレン栓8から呼水を行うものであ
る。
注水孔19は、このドレン栓8の頭部から中間部に亘っ
て穿設したものである。外周溝20はドレン栓8の中間部
外周に穿設した断面が円弧状の溝であり、前記した注水
孔19と外周溝20とを連通する十字状の連結孔21を穴ぐり
して設ける。
貫通孔22はドレン栓8の外周溝20と当接するドレン孔
7とインペラー回転チャンバー4aとを連通する孔で、ケ
ーシングカバー6aの下方内面から孔ぐりしたものであ
る。給水管12は前記注入孔19に連結した前記実施例1〜
4と同様の管で、実施例3同様に電磁弁13又は電磁弁13
および定流量弁17を設備し、電動機5、電磁弁13、タイ
マー14および圧力計16等の結線は実施例1〜4と同様で
ある。
実施例6 本実施例のものは第6図に示すもので、実施例5と第
5図と同様にドレン栓8から呼水を行うものである。
内周溝23は実施例5の貫通孔22と当接するドレン孔7
の内周に穿設した断面が円弧状の溝である。十字状の連
通孔24は注水孔19と内周溝23とを連結する孔で、ドレン
栓8の内周溝23に当接する中間部に十字状に孔ぐりした
ものである。そして、給水管12は前記実施例5と同様の
管である。
実施例7 本実施例のものは第1図の負圧計取付孔25等の既設の
孔又は第2図および第3図以外の負圧となる自吸水ポン
プ1の部分(斜線部)の吸込口2を含む吸込管10の一部
に給水管12(図示せず)を連結したものである。そし
て、実施例1〜3と同様にこの給水管12に電磁弁13又は
電磁弁13および定流量弁17を設備し、電動機5、電磁弁
13、タイマー14、圧力計16等(いずれも図示せず)の結
線は実施例1〜3と同様である。
次に本発明装置の使用例について説明する。
使用例1 本使用例は揚水装置等のエア抜きを行う真空ポンプと
して使用する使用例で、実施例1〜7の自吸水ポンプ1
の給水管12を連続的に呼水の供給可能な水源例えば、水
道管、大容量の水槽、別途循環ポンプ等に接続する。そ
して、自吸水ポンプ1の吸込口2に連結した吸込管10を
真空吸引の必要な揚水装置等の対象物に接続する。
すると、自吸水ポンプ1の給水管12を経て、間欠的に
あるいは連続的に吸入側チャンバー1aに自吸水ポンプ1
の呼水に必要な水量の水を注水できる。
自吸水ポンプ1を間欠あるいは連続運転するから、呼
水が吐出管15より排出されるときに吸込管10に自吸水ポ
ンプ1内への吸引力を生じ、この吸引力により真空吸引
が必要な揚水装置等のエアを抜き、揚水を行うことがで
きる。
使用例2 本使用例は実施例3のものを陸用ポンプのエア抜きに
利用した使用例を示し、第7図に示すように陸用ポンプ
(図示せず)基部の吸水管26に電動弁27等を設ける。そ
して、この吸水管26の上端部に実施例3の自吸水ポンプ
1の吸込管10をエアチャンバー28を介して連結したもの
である。
これを操作するに当たり、陸用ポンプ基部の電動弁27
を閉じ、自吸水ポンプ1の負圧側に給水管12より自動的
にかつ間欠的に呼水を注水することにより、吸込管10、
エアチャンバー28を介して吸水管26内のエア抜きができ
る。この吸込管26内のエア抜きが完了し、吸水管26内が
満水になれば、圧力計16で吐出圧の上昇安定化を感知し
て電磁弁13を閉とし、自吸水ポンプ1を停止する。そし
て、陸用ポンプを作動させるものである。
使用例3 本使用例は実施例2のものをサイホンのエア抜きに利
用した使用例を示し、第8図に示すように溜め池等の貯
水池29からサイホン30を介して一旦高所に上げて低所に
送水するものである。
弁31はサイホン30の出口の送水管32に設けたもので、
サイホン30の高所に前記同様にエアチャンバー28を介し
て実施例2の自吸水ポンプ1の吸込管10を連結したもの
である。
これを操作するに当たっては、サイホン30の出口の送
水管32の弁31を閉じ、自吸水ポンプ1の負圧側に給水管
12より連続して自動的に呼水を行うことにより、使用例
1と同様に自吸水ポンプ1は真空ポンプとして働くもの
である。
即ち、この給水管12に連続して供給された呼水が吐出
管15より排出されるときに吸込管10に自吸水ポンプ1内
への吸引力を生じる。この吸引力によってエアチャンバ
ー28を介してサイホン30内のエア抜きが行われ、このサ
イホン30内のエア抜きが完了する。そして、サイホン30
内が満水になれば、圧力計16で吐出側チャンバー1b内に
おける圧力の上昇安定を感知して電磁弁13を閉とし、自
吸水ポンプ1を停止し、弁31を開として送水管32より送
水するものである。
以上のように、初期注水釦を押すこと、あるいは自動
起動により電磁弁13が開となり、実施例1においては、
給水管12より自吸水ポンプ1の負圧側の吸入側チャンバ
ー1a内に呼水が注水される。この呼水注水が完了すれ
ば、前記電磁弁13が閉となる。続いて電動機5により自
吸水ポンプ1のインペラー4が起動し、呼水不足状態に
なると吐出側圧力計16が下降安定化する。この下降安定
化した吐出圧を圧力計16で検知し、自吸水ポンプ1を停
止し、電磁弁13を開とし、吸入側チャンバー1d内に呼水
の注水を再度行う。この注水が完了すると、電磁弁13を
閉とし、自吸水ポンプ1のインペラー4を起動すること
を繰り返して、間欠的に吸込管10のエア抜きを行う。
そして、使用例2のように陸用ポンプのエア抜きに利
用する場合には、吸込管10のエア抜きが完了すれば、電
磁弁13を閉とする。そして同時に、自吸水ポンプ1を停
止して陸用ポンプのエア抜きが完了する。だから、呼水
の注水を行っている間は、自吸水ポンプ1を真空ポンプ
として利用できる。
また、実施例2においては、給水管12よりの水は定流
量弁17を介して自吸水ポンプ1の負圧側の吸水側チャン
バー1aにエア抜きに必要な一定流量で連続的に注水する
と共に、自吸水ポンプ1のインペラー4を駆動する。故
に、呼水の注水を行っている間中連続的に吸込管10のエ
ア抜きを行い、吸込管10のエア抜きが完了すれば、実施
例1と同様に電磁弁13を閉とすると共に、自吸水ポンプ
1を停止するものである。
さらに、実施例3〜7については実施例1又は実施例
2と同様に操作することができる。
(発明の効果) 自吸水ポンプ1への呼水を間欠的或いは連続的に自動
化したため、呼水注水を行っている間は自吸水ポンプ1
は真空ポンプとして利用できる。この自吸水ポンプ1は
従来のロータリー式等の真空ポンプのように気密性を要
せず、コスト安となり、維持管理が容易となる。
また、本発明の自吸水ポンプは100V受電であるため、
200Vの給電の行われていない農村部でそのまま使用可能
で、200V給電の電気工事費を節減することができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の実施例および使用例を示したもの
で、第1図は公知の自吸水ポンプの正面図を示すもの
で、第2図は本発明装置の実施例3のもので、その概略
を示す要部正断面図を示すものである。第3図は本発明
装置の実施例2のもので、同要部正断面図を示すもの
で、第4図は本発明装置の実施例4のもので、第1図の
拡大A−A線要部断面図を示すものである。 第5図および第6図はそれぞれ実施例5、実施例6のも
ので、ケーシングカバー下部の要部断面図を示すもので
ある。 第7図は実施例3のものを陸用ポンプのエア抜きに利用
した使用例を示す同要部側面断面図で、第8図は実施例
2のものをサイホンのエア抜きに利用した使用例を示す
同要部側断面図である。 1…自吸水ポンプ、1a…吸入側チャンバー、1b…吐出側
チャンバー、2…吸込口、3…吐出口、4…インペラ
ー、4a…インペラー回転チャンバー、5…電動機、5a…
電動機軸、6…ケーシング、6a…ケーシングカバー、7
…ドレン孔、8…ドレン栓、9…呼水用注水口、9a…呼
水用プラグ、10…吸込管、11…逆止弁、12…給水管、13
…電磁弁、14…タイマー、15…吐出管、16…圧力計、17
…定流量弁、18…給水孔、19…注水孔、20…外周溝、21
…連結孔、22…貫通孔、23…内周溝、24…連通孔、25…
負圧計取付孔、26…吸水管、27…電動弁、28…エアチャ
ンバー、29…貯水池、30…サイホン、31…弁、32…送水
管。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自吸水ポンプの吸込管の一部を含む負圧側
    に、初期注水釦を押し、あるいは自動起動により、給水
    管より注水し、呼水注水が完了すれば、吐出側に配設し
    た圧力計でこれを検知し、給水管を閉じて自吸水ポンプ
    を起動し、この注水が吐出管より排出されて呼水不足の
    ときは、前記圧力計での圧力が下降安定したことを検知
    し、自吸水ポンプを停止し、再び給水管を開として自吸
    水ポンプの吸込管の一部を含む負圧側に注水し、注水完
    了を前記同様に圧力検知し、給水管を閉じて自吸水ポン
    プを起動することを自動的に繰り返えすことを特徴とす
    る自吸水ポンプを真空ポンプとして利用する方法。
  2. 【請求項2】自吸水ポンプの吸込管の一部を含む負圧側
    に、電磁弁を介して給水管を設け、自吸水ポンプに一定
    時間にセットしたタイマーを設け、初期注水釦を押し、
    あるいは自動起動により、前記した電磁弁を開いて給水
    管より呼水注水せしめると共に、タイマーを始動させ、
    初期注水が完了すれば電磁弁を閉塞せしめ、自吸水ポン
    プを起動せしめ、このタイマーにより一定時間経過後に
    自吸水ポンプを停止せしめ、再び電磁弁を開いて給水管
    より呼水の注入を行わしめ、この注水が完了すれば電磁
    弁を閉塞せしめ、タイマーをオンとして自吸水ポンプを
    起動せしめることを自動的に繰り返えしめることを特徴
    とする自吸水ポンプを真空ポンプとして利用する装置。
  3. 【請求項3】自吸水ポンプの吸入側チャンバーと吐出側
    チャンバーとの下部に設備したインペラー回転チャンバ
    ーを覆うケーシングカバーの下方に設けたドレン孔に挿
    嵌するドレン栓の頭部より中間部にまで注水孔を設け、
    このドレン栓の中間部外周に溝を設け、前記注水孔と外
    周溝とを連通する連結孔を設け、この外周溝と当接する
    ドレン孔にインペラー回転チャンバーと連通する貫通孔
    を設け、前記ドレン栓の注水孔に連結した給水管に電磁
    弁又は電磁弁および定流量弁を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の自給水ポンプを真空ポンプとして利用す
    る装置。
  4. 【請求項4】自吸水ポンプの吸入側チャンバーと吐出側
    チャンバーとの下部に設備したインペラー回転チャンバ
    ーを覆うケーシングカバーの下方に設けたドレン孔に挿
    嵌するドレン栓の頭部より中間部にまで注水孔を設け、
    このドレン栓の中間部にこの注水孔と連結する連通孔を
    設け、この連結孔と当接するドレン孔の内周に溝を設
    け、この内周溝とインペラー回転チャンバーとを連通す
    る貫通孔を設け、ドレン栓の注水孔に連結した給水管に
    電磁弁又は電磁弁および定流量弁を設けたことを特徴と
    する請求項2記載の自吸水ポンプを真空ポンプとして利
    用する装置。
  5. 【請求項5】自吸水ポンプの負圧計取付孔等の既設の孔
    又は自吸水ポンプの吸込口を含む吸込管の一部に連結し
    た給水管に電磁弁又は電磁弁および定流量弁を設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載の自吸水ポンプを真空ポン
    プとして利用する装置。
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