JP2694785B2 - 生体状態調節装置 - Google Patents

生体状態調節装置

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JP2694785B2
JP2694785B2 JP3269703A JP26970391A JP2694785B2 JP 2694785 B2 JP2694785 B2 JP 2694785B2 JP 3269703 A JP3269703 A JP 3269703A JP 26970391 A JP26970391 A JP 26970391A JP 2694785 B2 JP2694785 B2 JP 2694785B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は個体群を含む生体の心身
の状態を健全に保つことを助け、あるいはその能力を向
上させる目的、例えばストレスの予防/解消、疲労低減
/回復、教育効果の向上、娯楽効果の向上、作業能率の
向上、成長の促進などの目的の実現のために、生体の状
態への適応、もしくは生体に刺激を与えることによっ
て、生体の状態の変更を行うことにより、リラックスし
ている、疲れが少ない、集中している、興奮している、
面白い、興味を抱いている、成長が盛んである等の、好
ましい状態をつくりだす装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】個人の状態を人為的に変えようとする装
置の例としては、医療用具承認番号(01B)第116
6号の肩凝り解消器や、ストレスの解消を目的として米
国の脳神経学者デニスゴルゲス氏によって昭和58年に
米国で開発されたシンクロエナジャイザ等がある。
【0003】これらの装置は、生体が現在おかれている
状態を知る手段をもたず、生体の状態に応じた適切な処
置を行うことができないこと、それゆえ生体の安全が脅
かされるような事故が予想されるにもかかわらず、完全
を保障する装置を欠くという問題点があった。
【0004】これらの問題点を改善する目的で、特願平
2−213892号の「生体機能調節装置」が提唱され
ている。
【0005】生体の状態に適応する装置に関しては、イ
ンタフェースのシステムに関する知識を持たないユーザ
が、その意図する操作を早く実行するためのインタフェ
ース技術、例えば阪田全弘氏と土田賢省氏によって平成
2年10月に「ユーザモデルを利用したユーザインタフ
ェースのカスタマイズ」と題して、第6回ヒューマンイ
ンタフェースシンポジウム論文集、61−66頁に発表
されたような技術がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置の問題点を
以下に挙げる。
【0007】1.生体の状態の判断が、計測された生の
数値データに基づいて行われるため、例えば心拍数=5
0なら刺激を止めるといった判断がなされるため、また
制御/適応のための計算に用いる数式の係数が一度設定
されると一定値に保たれるため、個体差や個体群の性状
の間にあるバラツキへの対処が難しい。
【0008】2.生体の状態はその置かれた環境に依存
するので、生体の状態の制御/適応に際しては環境の状
態を見つことでより良い制御/適応が行えるが、環境を
計測する手段を持たない。
【0009】3.生体の状態は、生体の置かれた環境に
関する情報と併せて推定するほうが良いにもかかわら
ず、そのための方策を欠いている。
【0010】4.環境を操作する手段を持たない。
【0011】5.生体の状態を推定する際には、その生
体に関する予備知識を用いることで効率よい推定が可能
になるにもかかわらず、予備知識を利用する方策を欠い
ている。
【0012】6.生体の安全を保障するためには、生体
を計測して得られる生の数値データ、例えば心拍数とい
ったデータ、だけでなく生体の状態、例えば「かなり疲
れている」といった状態を監視する方が優れているが、
生のデータしか用いられていない。
【0013】7.生体の安全の保障には環境の状態も保
障される必要があるが、その手段を持たない。
【0014】8.装置の作動状況を最終的に保障するに
は、人間が外部からシステムの作動状態、生体の状態、
生体の置かれた環境の状態を監視できる必要があるが、
その手段を持たない。
【0015】9.システムの作動状態、生体の状態、環
境の状態によっては、人間が外部から直接に装置を制御
した方が良い場合があるが、そのための方策を欠く。
【0016】10.装置の改良・改善のためには、或る
個体から得られたデータを標準化して他の個体もしくは
他の個体群のデータと比較できる必要があるが、そのた
めの方策を持たない。
【0017】11.生体情報の計測に必要なセンサは一
般に複数必要であるが、これらのセンサを全て使用する
と推定に時間を要し、かえって制御/適応の効率が低下
することが有り得る。
【0018】12.故障したセンサをそのまま使用する
と重大な問題を発生する危険があるため、複数用意され
たセンサの中から適当なセンサを選んで使用することが
望ましいが、こうした機構を欠いている。
【0019】13.皮膚抵抗値は、人体の自律神経系の
緊張度を知る有効な指標であるが、その測定には生体へ
の電極の貼付といった面倒な処置が必要なため、使用さ
れない。
【0020】14.人体の自律系の反応状態の指標とし
ては、皮膚電気活動の他にも、立毛筋運動、唾液分泌反
応、唾液成分、肩凝り度等の指標があるが、これを計測
するのに適当なセンサがないため利用できない。
【0021】15.主観的感覚たとえば動揺感覚を客観
指標によって計測する手法、植物の成長度等を客観的指
標によって計測する手法は、これを計測する適当なセン
サがないため利用できない。
【0022】16.体感刺激、人体の錯覚を利用した刺
激は、ゲームやシュミレーションの分野での利用が期待
されているが、最も一般的な体感である地形、錯覚とし
ての運動残効、動揺感覚の提示のための装置が無く、こ
れらの刺激を利用することができない。
【0023】17.人体に付与する刺激としての危険信
号はその目的上、人体に慣れを生じにくい信号である必
要があり、その点痛覚は最も適しているといえるにもか
かわらず、これを危険信号として付与する装置がなかっ
たためこれを利用できない。従来の装置の問題点は以上
である。
【0024】次に、本発明の目的を以下に示す。
【0025】1.制御/適応のための基準となるデータ
を生の数値データでなく生体情報から推定され、個人差
が少なく、より一般性の高い「生体状態」、例えば「ひ
どく疲れている」とする。
【0026】2.制御/適応のための計算に用いられる
係数を個体や個体群の性質にあわせて自動的に変更可能
とすることで個体差への対処を容易にする。
【0027】3.生体の周囲の環境を計測する。
【0028】4.環境の計測結果も併せて生体状態の推
定を行う。
【0029】5.生体の回りの環境を操作可能にする。
【0030】6.生体に関する予備知識を生体状態の推
定に利用可能にする。
【0031】7.生体の安全を保障するために、生体状
態を用い、また生体の安全のために環境の状態を監視す
る。
【0032】8.装置の作動状況を最終的に保障するた
めに、人間が外部から現在の生体状態と、生体の置かれ
た環境の状態を監視する。
【0033】9.生体の状態、環境の状態によっては、
外部から人間が直接に装置を制御する。
【0034】10.装置の改良・改善のために個体間も
しくは個体群間でデータを比較するためのデータ標準化
機構を持つ。
【0035】11.複数用意されたセンサの中から適当
なセンサを選択できる機構を持つ。
【0036】12.自律神経系の反応状態のうち、皮膚
抵抗値、立毛筋運動、唾液分泌反応、唾液成分、肩凝り
度等の指標を計測して利用し、動揺感覚を客観的に計測
し、植物の成長度を客観的指標によって計測する。
【0037】13.生体に付与する刺激として、地形、
運動残効、動揺感覚の提示、危険信号としての痛覚刺激
の付与のための装置を有する。
【0038】
【課題を解決するための手段】第1の発明の生体状態調
節装置は、生体から得られる情報を計測して生体指標を
求める生体情報計測部と、生体指標に基づいて生体の状
態を推定し状態推定結果を出力する第1の生体状態推定
部と、状態推定結果に応じて生体の状態を調節又は生体
の状態に適応するための目標となる目標状態を出力する
制御適応部と、目標状態と前記生体指標に基づいて生体
に与える信号の量である操作量を算定する操作量算定部
と、操作量に基づいて生体に付与すべき操作信号を発生
する操作信号発生部と、操作信号を付与操作信号として
生体に付与する操作信号付与部と、操作量算定部におけ
る計算に必要な係数を設定する操作指標設定部と、制御
適応部の動作を設定する操作目的設定部とを有すること
を特徴とする。
【0039】第2の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において更に、生体が置かれた環境を計測して環境
情報を得る環境計測部と、生体指標と環境情報とから生
体の状態を推定する第2の生体状態推定部を有すること
を特徴とする。
【0040】第3の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において、更に、環境の状態を変化させるための環
境操作部を有することを特徴とする。
【0041】第4の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において第1の生体状態推定部のかわりに、調節対
象である生体に関する予備知識を考慮して生体の状態を
推定できる第3の生体状態推定部と、予備知識を設定す
る予備知識設定部とを有することを特徴とする。
【0042】第5の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において、第1の生体状態推定部のかわりに、第2
の生体状態推定部と、第3の生体状態推定部の両方の機
能を持つ第4の生体状態推定部を有することを特徴とす
る。
【0043】第6の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において、生体指標、付与操作信号及び、生体状態
推定結果を監視して、生体に危険が及ぶ可能性があると
判断された場合に、付与操作信号の付与を遮断する遮断
機構付き操作信号付与部と、同じく環境操作部の動作を
遮断する遮断機構付き環境操作部を有する。
【0044】第7の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において、生体指標、生体状態推定結果又は、環境
情報の少なくとも1つを表示する生体状態表示部を有す
ることを特徴とする。
【0045】第8の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において、操作信号発生部を前記操作量によらず、
外部から直接制御可能な直接操作部を有することを特徴
とする。
【0046】第9の発明の生体状態調節装置は、第1の
発明において、生体指標と生体状態の推定結果を、他の
生体と比較可能な一般的データ形式にするデータ形式一
般化部を有することを特徴とする。
【0047】第10の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、第1の生体状態推定部、制御適応部及
び制御量算定部の過去及び現在の演算指標の記録と、生
体状態推定結果の過去及び現在の値からなる動作記録と
に基づいて、演算指標を改善する操作学習部を有するこ
とを特徴とする。
【0048】第11の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、直接操作部、環境計測部、環境操作
部、生体状態表示部、データ一般化部、第2の生体状態
推定部、第3の生体状態推定部、予備知識設定部、第4
の生体状態推定部、操作学習部、遮断機構付き環境操作
部又は遮断機構付き操作信号付与部の少なくとも1つを
有することを特徴とする。
【0049】第12の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部が複数用意されたセン
サの適切な組み合わせを見いだし、その組み合わせを用
いて生体情報を得ることを特徴とする。
【0050】第13の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、皮膚電気活動計測
装置のどの電極を使用するかをホスト側から指定可能な
マウス型皮膚電気活動計測装置を用いることを特徴とす
る。
【0051】第14の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、手の平の触れる部
分に設置した電極に盛り上がりを付けるか、電極表面に
凹凸加工を施したマウス型皮膚電気活動計測装置を用い
ることを特徴とする。
【0052】第15の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部にジョイスティックの
形状をした皮膚電気活動計測装置を用いることを特徴と
する。
【0053】第16の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部にキーボードの形状を
した皮膚電気活動計測装置を用いることを特徴とする。
【0054】第17の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、立毛筋活動のセン
サを用いることを特徴とする。
【0055】第18の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、唾液採集装置を用
いることを特徴とする。
【0056】第19の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、唾液分泌反応を計
測する装置を用いることを特徴とする。
【0057】第20の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、筋肉の堅さを計測
する装置を用いることを特徴とする。
【0058】第21の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に筋電気活動を利用し
た動揺感覚の計測装置を用いることを特徴とする。
【0059】第22の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、振り子を利用した
動揺感覚の計測装置を用いることを特徴とする。
【0060】第23の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、重心の計測装置を
用いることを特徴とする。
【0061】第24の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体状態計測部に、非接触で生体の育
成状態を計測する装置を用いることを特徴とする。
【0062】第25の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、操作信号付与部に、地形体感提示装置
を用いることを特徴とする。
【0063】第26の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、操作信号付与部に、運動残効発生装置
を用いることを特徴とする。
【0064】第27の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、操作信号付与部に、動揺感覚発生装置
を用いることを特徴とする。
【0065】第28の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、操作信号付与部に、危険信号付与装置
を用いることを特徴とする。
【0066】第29の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、椅子型の重心動揺
計測装置を用いることを特徴とする。
【0067】第30の発明の生体状態調節装置は、第1
の発明において、生体情報計測部に、腕時計型の皮膚電
気活動計測装置を用いることを特徴とする。
【0068】
【作用】生体情報計測部と、第1の生体状態推定部を有
することから、生体を計測して得られる生体指標から生
体状態を推定できる。
【0069】制御適応部を有することから、前記生体状
態に基づいて生体状態の目標状態を決定できる。
【0070】操作量産定部を有することから、目標状態
と生体指標に基づいて操作量を算定できる。
【0071】操作信号発生部を有することから、操作量
に基づいて生体に付与すべき操作信号を発生できる。
【0072】操作信号付与部を有することから、操作信
号を付与操作信号として生体に付与できる。
【0073】操作指標設定部を有することから、操作量
算定部での算定に必要な係数を設定できる。
【0074】操作目的設定部を有することから、制御適
応部の動作を設定できる。
【0075】これらによって、調節の基準となるデータ
を実測された生の数値データでなく、生体指標から推定
される生体状態をもとにした、制御/適応処理を行え
る。
【0076】操作学習部を有することから、制御/適応
のための計算に用いられる係数を個体や個体群の性質に
あわせて自動的に変更できる。
【0077】環境計測部を有することから、生体の置か
れた環境を計測して環境情報を得ることができる。
【0078】第2の生体状態推定部を有することから、
生体指標と環境情報とから生体の状態を推定できる。
【0079】環境操作部を有することから、環境の状態
を変化させることができる。
【0080】第3の生体状態推定部と、予備知識設定部
を有することから、調節対象である生体に関する予備知
識を考慮して生体の状態を推定できる。
【0081】第4の生体状態推定部を有することから、
第2の生体状態推定部と、第3の生体状態推定部の両方
の機能を有する。
【0082】生体状態表示部を有することから、生体指
標、生体状態推定結果、環境情報のいづれか、または全
てを表示することができ、それにより装置の作動状況と
生体の安全を人間が外から確認することができる。
【0083】遮断機構付き操作信号付与部と、遮断機構
付き環境操作部を有することから、生体指標、付与操作
信号及び、生体状態推定結果、環境の状態を監視して、
生体に危険が及ぶ可能性があると判断された場合は、付
与操作信号の付与と環境操作部の動作を遮断することに
より生体の安全を確保できる。
【0084】直接操作部を有することから、操作信号発
生部を操作量によらず、外部から直接制御でき、それに
より生体の安全を確保するとともに任意の制御適応操作
ができる。
【0085】データ形式一般化部を有し、或る個体また
は個体群の生体指標と生体状態の推定結果を、他の個体
又は個体群の値と比較できることから装置の改良・改善
を効果的に行うことができる。
【0086】複数の用意されたセンサの適切な組み合わ
せを見いだす機構を有することから、不必要に多くの生
体情報を計測することがなく計算の効率を上げ、一部の
センサの故障にも対処できる。
【0087】生体状態計測部としてマウス型もしくは、
ジョイスティック型、もしくはキーボード型、もしくは
腕時計型の皮膚電気活動計測装置を有することから、生
体情報として皮膚電気活動を簡便に計測できる。
【0088】生体状態計測部として、立毛筋活動セン
サ、唾液採集装置、唾液分泌反応を計測する装置、肩凝
りの程度を計測する装置、動揺感覚の計測装置、重心の
計測装置、非接触で生体の育成状態を計測する装置、椅
子型の重心動揺計測装置を有することから、これらの生
体情報を利用できる。
【0089】操作信号付与部に、地形体感提示装置を有
することから、地形を体感し景観を楽しめる。
【0090】運動残効発生装置、動揺感覚発生装置を有
することから、動画像による加速感などの錯覚を用いた
アミューズメントに利用することができる。
【0091】危険信号付与装置を有することから、人体
に危険を有効に知らせることができる。
【0092】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0093】第1の発明の1実施例の基本構成を図1に
示す。
【0094】まず、操作目的設定部7に操作目的70を
設定する。操作目的設定部7は、GP−IBインタフェ
ースボード(PC−9801−22n、日本電気
(株))を装着したパーソナルコンピュータ(PC#
1: PC9801RA、日本電気(株))で実現可能
である。
【0095】操作目的70は「エキサイトさせる」、
「リラックスさせる」、「疲れたら休憩させる」、「面
白がらせる」などの日常用語を幾つか、例えばキーボー
ドから番号で選択するなどして設定する。
【0096】操作目的設定部7は、操作目的70をより
具体的な目的である具体化操作目的77に変換して、制
御適応部4におくる。例えば、操作目的70が「エキサ
イトさせる」、「頭はハッキリしている」の場合、「身
体的だけ興奮させる」といった目的を決定し、制御適応
部4に複数保持されている制御もしくは適応のための方
式群、例えばファジーメンバシップ関数、実行規則等を
選択するための信号である具体化操作目的77を出力す
る。
【0097】操作目的設定部7はまた、操作目的70
に、相互に矛盾する内容がある場合はそれを指摘するこ
とによって、システムの目的を確定することを助ける。
これらの機能はPC#1上のソフトウエアとして実現可
能である。
【0098】次に、操作指標設定部6に操作量の算定に
使用する指標がある操作指標60を設定する。操作指標
設定部6は、GP−IBインタフェースボード(PC−
9801−22n、日本電気(株))を装着したパーソ
ナルコンピュータ(PC#2: PC9801RA、日
本電気(株))により実現できる。
【0099】操作指標60は、「急激に」、「穏やか
に」、「完全に」、などの一般的な用語を幾つか指定す
ること、例えばキーボードを介して番号で選択するなど
して設定し、これらの操作指標60をより具体的な指標
である具体化操作指標66、例えば、操作指標60が
「急激に」の場合「一回の刺激による変化率=1.
0」、「穏やかに」の場合「一回の刺激による変化率=
0.05」などの数値データに変換して操作量算定部5
におくる。
【0100】生体情報計測部2は、個体群を含む生体1
からの生体情報11、例えば血圧変動を計測して、生理
学的心理学的意味のある情報である生体指標22、例え
ば心拍数に変換し、第1の生体状態推定部3におくる。
生体情報計測部2は、生体1から得られる情報、例え
ば、体温、動作、筋運動、皮膚電気活動、等々を計測す
るためのセンサ、例えば、サーミスタ、ポテンショメー
タ、ストレインゲージ、生体用不分極電極等のセンサ群
と、センサから得られる微弱な電気信号を増幅するアン
プ、前記アンプから信号をデジタル信号に変換するため
のADコンバータボード(ADX98、カノープス社)
と、算定した生体指標22を出力するためのGP−IB
インタフェースボード(PC−9801−22n、日本
電気(株))を装着したパーソナルコンピュータ(PC
#3: PC9801VX、日本電気(株))を用いて
実現できる。同PC#3は、電気信号から生体指標22
を抽出するアルゴリズム、例えばピーク検出、デジタル
フィルタ等のアルゴリズムをソフトウエアとして保持し
ておく。
【0101】第1の生体状態推定部3は、生体指標22
に基づいて生体1の状態を推定し、生体状態推定結果3
3例えば「非常に興奮している」、「少し興奮してい
る」、「覚醒度が高い」等を制御適応部4と、操作量算
定部5におくる。
【0102】第1の生体状態推定部3は、GP−IBイ
ンタフエースボード(PC−9801−22n、日本電
気(株))を装着したパーソナルコンピュータ(PC#
4:PC−H98 model100、日本電気
(株))を用いて実現できる。同PC#4は、GP−I
Bを介してPC#3から生体指標22を得る。PC#4
に、次に示す推論アルゴリズムをソフトウエアとして保
持し、生体指標22から生体状態推定結果33を得るこ
とで第1の生体状態推定部3が実現できる。
【0103】第1の生体状態推定部3による生体1の状
態の推定アルゴリズムは、確率決定リストによる推論
{Proceedings of COLT’90(プ
ロシーディングス オブ コルト 91(計算論的学習
理論90年世界大会論文集))、平成2年、67−81
頁に山西健司氏により、「A learning cr
iterion for stochastic ru
les (アラーニング クライテリオン フォー ス
トカスチック ルール)」と題して発表された論文を参
照}、確率推論{第3回人工知能学会全国大会論文集、
平成元年、61−64頁に、大野和彦氏により、「確率
論理:帰納推論と仮設の評価基準について」と題して発
表された論文を参照}、ファジー推論{水元雅晴氏によ
り、「ファジイ論理とその応用」と題して平成元年、サ
イエンス社から出版された学術書を参照}等を利用して
行う。
【0104】また、生体状態推定結果33の個々の状態
を出力層のノードに、個々の生体指標22を入力層のノ
ードに選んだ3層型ニューラルネットを利用して実現す
ることも可能である。
【0105】確率決定リストによる推論、及び確率推論
の場合は、 (P1,P2,P3,..,Pi,..,Pn,Wj) 注 Pi:生理指標の属性群例えば、血圧低い、血圧普
通、血圧高い、心拍数低い、。。などの真理値。観測値
が予め設定した量子化のための属性例えば、血圧が70
mmHg以下は「血圧が低い」といった属性が成立する
場合は1、成立しない場合は0。
【0106】Wj:特定の生体状態を表すクラス、例え
ば「非常に興奮している」に含まれるか否かなど。含ま
れる場合1、含まれない場合0。 といった形式のデータを予備実験より得て、PC#4上
にソフトウェアとして保持された確率決定リストによる
帰納推論アルゴリズムに、予め与えておくことにより、
生理指標群から生体状態を導く確率的規則が第1の生体
状態推定部3に獲得される。そこに生体指標22を(P
1,P2,..,Pi,..,Pn)の形式で与えるこ
とにより、生体状態推定結果33は(W1,W
2,..,Wj,..,Wm)の成立する確率(Q1,
Q2,..,Qj,..,Qm)(0≦Qj≦1)とし
て得られる。
【0107】ファジー推論の場合は、血圧、心拍数、呼
吸数等の実数値とWjの成立する確信度(R1,R
2,..,Rj,..,Rm)の関係をメンバシップ関
数にてPC#4上にに実現しておき、ここに生体指標2
2を与えることにより、生体状態推定結果33をRj
(0≦Rj≦1)として得る。
【0108】制御適応部4では、生体状態推定結果33
と、具体化操作目的77に基づいて目標状態44を選定
し、操作量算定部5におくる。制御適応部4は、GP−
IBインタフェースボード(PC−9801−22n、
日本電気(株))を装着したパーソナルコンピュータ
(PC#5: PC9801RA、日本電気(株))に
て実現できる。
【0109】PC#5上には前記制御/適応のための方
式群をソフトウェアモジュールとして保持しておき、G
P−IBを介してPC#1から具体化操作目的77を取
り込む。
【0110】制御適応部4は、制御/適応のための方式
をソフトウェアモジュールとして複数保持しており、具
体化操作目的77に応じて、そのソフトウェアモジュー
ルを選択実行する。
【0111】具体操作目的77が「身体的興奮度が高け
れば休ませる」であった場合は、複数ある制御/適応の
ための方式群から例えば 「身体的興奮度が高ければ休ませる」 {if Q1>0.5 then(make Q1
0.3)else nop if Q1>0.5 then(make Q2 0.
3)else nop if Q1>0.5 then(make Q3 0.
3)else nop} 注 Q1,Q2,Q3:身体的興奮度に関係する生体状
態の生起確率 make Q1 0.3: Q1を0.3にするような
処理を実行する make Q2 0.3: Q2を0.3にするような
処理を実行する make Q3 0.3: Q3を0.3にするような
処理を実行する nop:なにも変えない を選択する。(この選択は固定でなく請求項10の操作
学習部20によって別の方式を選択してより個人に適応
するようにもできる。)この制御/適応のための規則を
使用することにより、PC#4からGP−IBを介し
て、PC#5に生体状態推定結果33を取り込み、生体
状態推定結果33が「身体的に非常に興奮している(例
えばQ1=0.9,Q2=0.1,Q3=0.01)」
であった場合、「身体的にリラックスしている(例えば
Q1=0.3,Q2=0.1,Q3=0.01)」なる
目標状態44を出力する。
【0112】操作量算定部5は、目標状態44、現在の
生体状態推定結果33、具体化操作指標66を用いて、
操作量55を算定する。
【0113】操作量算定部5は、GP−IBインタフェ
ースボード(PC−9801−22n、日本電気
(株))を装着したパーソナルコンピュータ(PC#
6: PC9801RA、日本電気(株))にて実現で
きる。GP−IBを介して、目標状態44はPC#5よ
り、現在の生体状態推定結果33と第1の生体状態推定
結果3の推定方式333はPC#3より、具体化操作指
標66はPC#1より取り込む。
【0114】操作量算定部5は、生体の刺激−反応関
係、すなわちどの操作信号55をどれくらい与えると、
それに対する反応として生体指標22がどれだけ変化す
るかを示す関係を推定し、目標生体状態44と現在の生
体状態33の差ベクトル△を計算し、この△から具体化
操作指標66を使って、例えば一回の刺激による変化率
=0.1のときこれをかけて、次に実現すべき生体状態
の変化量δ(d1,d2,..,dj,..,dn)を
算定し、生体状態推定部A3の推定方式333から、δ
が得られるべき生体指標22を逆算してδP(P1,P
2,..Pi,..,Pn)を得、刺激−反応関係を用
いて、δPを得るのに必要な操作信号55を得る。
【0115】刺激−反応関係は、一般に △Pi=fi(S1,S2,..,Sk,..,Sh) 注 △Pi:刺激に対するi番目の生体指標の反応量 Sk:k番目の刺激の量 のような関係で表現できる。
【0116】例えば、fiがSkの非線形関数であると
して近似して得られる△P(△P1,△P2,..,△
Pi,..,△Pn)がδPに最も近くなるようなSk
の組み合わせを求める。この問題は非線形計画法によ
り、次数の多項式時間で解けることが保証されている。
非線形計画法は、今野浩氏と山下浩氏により「非線形計
画法」と題して、昭和53年に日科技連から出版された
本に詳しい。
【0117】操作信号発生部8では、操作量55に基づ
いて操作信号付与部9を操作する操作信号88を発生す
る。
【0118】操作信号発生部8は、GP−IBインタフ
ェースボード(PC−9801−22n、日本電気
(株))、DAコンバータボード(DAX98、カノー
プス電子社)を装着したパーソナルコンピュータ(PC
#7: PC−H9801 model 100、日本
電気(株))により実現できる。操作信号88、例えば
音響を発生するアルゴリズムをPC#7に保持してお
き、GP−IBに介して取り込んだ操作量55に応じて
前記DAX98を通じて操作信号88を発生することで
実現できる。
【0119】操作信号付与部9は、生体状態を変化させ
る目的で、操作信号88に基づいて生体に付与される、
光、熱、映像、音等の刺激を生体に付与できるフラッシ
ュ光源、ヒータ、クーラ、ディスプレイ、スピーカ等の
付与装置により実現できる。操作信号付与部9は、操作
信号88に基づいて付与操作信号99を生体1に付与す
ることにより、生体の状態を操作目的70で設定された
状態に限りなく近づけるか、または生体状態推定結果3
3に基づいて算定された操作信号88によってその装置
・機構を変化させることにより、生体1にとって好まし
て状態、例えば使いやすいインタフェースをつくる。
【0120】図2は第2の発明の環境計測部1101及
び、第3の発明の環境操作部12を有する生体状態調節
装置の基本構成図である。図2において点線の枠で囲っ
た部分が図1の実施例と異なるのでこの部分を説明す
る。環境計測部1101は、環境10を計測するセンサ
群、たとえばガス濃度センサ、pHセンサ、温湿度セン
サ、気圧センサ、粉塵センサ(たとえばデジタル粉塵計
3411型、日本カイノマックス(株))、風速センサ
(たとえばアネモマスター風速計6151型、日本カイ
ノマックス(株))、電磁波センサ、照度センサ、赤外
線センサ、溶存酸素濃度センサ、振動センサ、等とアン
プ、及び環境指標1111を求めるアルゴリズムを保持
し、かつGP−IBインタフェースボード(PC−98
01−22n日本電気(株))を装着したパーソナルコ
ンピュータ(PC#8:PC9801RA、日本電気
(株))によって実現できる。
【0121】環境操作部12は、環境10を変化させる
目的で、操作信号88に基づいて環境に付与される、ガ
ス、光、熱、映像、音、塩類、振動、等の刺激を環境に
付与する、ガス発生装置(ガスボンベからのガス放出を
電磁弁を用いて制御)、フラッシュ光源、調光装置、ヒ
ータ、クーラ、投影機、スピーカ、塩類投与装置(塩類
溶液の流出を電磁弁で制御するもの)等の装置により実
現できる。
【0122】第2の生体状態推定部13は、PC#3上
で、環境指標1111を考慮して第1の生体状態推定部
3と同様の処理により実現できる。
【0123】図3は第4の発明の、予備知識設定部14
及び第3の生体状態推定部15を有する生体状態調節装
置の基本構成図である。
【0124】図3において点線の枠で囲った部分が図1
の実施例と異なるのでこの部分を説明する。
【0125】予備知識設定部14は、個体又は個体群に
関する一般的予備知識、例えば、「恐がりである」、
「太っている」、「葉が多い」、「子供を多くつくる」
等の知識を設定すると、これを第3の生体状態推定部1
5に合う形での模擬データ、例えば(P1,P2,P
3,..,Pi,..,Pn、Wj)の形の具体化予備
知識1414に変更して、これを予め第3の生体状態推
定部15に学習させることで一般的予備知識を生体の状
態推定に利用することができる。
【0126】予備知識設定部14は、GP−IBインタ
フェースボード(PC−9801−22n、日本電気
(株))を装着したパーソナルコンピュータ(PC#
9: PC9801RA、日本電気(株))を用いるこ
とにより操作目的設定部7を構成したのと同様の手法に
より実現可能である。第3の生体状態推定部15は、第
1の生体状態推定部3と同様にして実現できる。
【0127】図4は第6の発明の、遮断機構付き環境操
作部16、遮断機構付き操作信号付与部17を有する生
体状態調節装置の実施例の基本構成図である。図4にお
いて点線の枠内が図1の実施例と異なるのでこの部分を
説明する。
【0128】遮断機構付き環境操作部16及び、遮断機
構付き操作信号付与部17はそれぞれ、環境操作部1
2、操作信号付与部9に、付与操作信号99又は付与環
境操作信号1212を計測するためのセンサと、センサ
からの信号をデジタル信号に変換するADコンバータ
(ADX98−E、カノープス社)とGP−IBインタ
フェースボード(PC−9801−22n、日本電気
(株))を装着したパーソナルコンピュータ(遮断機構
付き環境操作部16はPC#10: PC980RA、
日本電気(株)、遮断機構付き操作信号付与部17はP
C#11:PC9801RA、日本電気(株))を組み
込むことによって実現できる。
【0129】同PC#10、PC#11にソフトウェア
として予め設定した安全監視アルゴリズムにしたがっ
て、PC#10は、付与環境操作信号1212、生体指
標22、生体状態推定結果33を、PC#11は付与操
作信号99、生体指標22、生体状態推定結果33を監
視し、安全閾を外れた場合には、付与操作信号99の付
与、付与環境操作信号1212の付与をリレー、電磁弁
等の電気的、機械的な手段で中断することで実現でき
る。
【0130】図5には第7の発明の生体状態表示部1
8、及び第8の発明の直接操作部19、第9の発明のデ
ータ形式一般化部9999を示した。図5において、点
線で囲った部分が図1の実施例と異なるのでこの部分を
説明する。
【0131】生体状態表示部18は、生体指標22、環
境指標1111、生体状態推定結果33を数値もしくは
グラフ、もしくは音響等を用いて表示する部分で、GP
−IBインタフェースボード(PC−9801−22
n、日本電気(株))、DAコンバータ(DAX98、
カノープス社)、サウンボード(PC−9801−26
k、日本電気(株))等の拡張機能ボードを装着したパ
ーソナルコンピュータ(PC#12: PC9801R
A、日本電気(株))にて実現できる。
【0132】環境計測部1101、生体状態推定部1
3、生体情報計測部2からのデータをGP−IBを介し
て取り込み、これをソフトウェア的に加工してCRT等
に提示するか、音響、デジタル表示板その他へ出力する
ことで実現できる。
【0133】直接操作部19は、前記操作信号発生部8
を構成するPC#7のキーボードを用いて割り込みをか
け、ユーザが必要とする直接操作量1919(操作量5
5と同じく、個々の刺激の量Skにて設定する)を入力
し、操作量55のかわりに操作信号発生部8に出力する
ことで実現できる。
【0134】データ形式一般化部9999は、生体指標
22、操作信号88を次に示すような標準形として記録
するための装置である。
【0135】データ形式一般化部9999は、GP−I
Bインタフェースボード(PC−9801−22n、日
本電気(株))を装着したパーソナルコンピュータ(P
C#9999: PC9801RA5、日本電気
(株))にて実現できる。
【0136】或る個体の特徴は、刺激−反応関係によっ
て表現でき、刺激−反応関係は一般に、△Pi=fi
(S1,S2,..,Sk,..,Sh) 注 Sk:k番目の刺激の量 △Pi:刺激に対するi番目の生体指標の変化量 なる関係数で表現できる。
【0137】刺激を与えた回数をnnとすると初回(n
n=1)から、△Pnn((△P1,nn),(△P
2,nn),..,(△Pi,nn),..,(△P
n,nn))とSnn((S1,nn),(S2,n
n),..,(Sk,nn),..,(Sh,nn))
のベクトルペアをPC#9999搭載のハードディスク
に記録するソフトウェアをPC#9999に保持するこ
とでデータ形式一般化部9999が実現できる。図6に
第10の発明の操作学習部20を示した。図6において
点線で囲った部分が図1の実施例と異なるのでこの部分
を説明する。操作学習部20はGP−IBインタフェー
スボード(PC−9801−22n、日本電気(株))
を装着したパーソナルコンピュータ(PC#13: P
C−H9801model100、日本電気(株))に
よって実現できる。
【0138】操作学習部20の仕組みに関して図7を参
照して説明する。
【0139】個体もしくは個体群の間のバラツキを吸収
する操作学習部20は、第1の生体状態推定部3(又は
第2の生体状態推定部13、第3の生体状態推定部1
5)の生体状態を推定する推論方式333の変更、操作
量算定部5における刺激−反応関係の変更、制御適応部
4の制御適応方式の選定手法の変更によって行うことが
できる。
【0140】第1、2又は3の生体状態推定部における
推論方式に変更は、推論方式333が、確率決定リスト
もしくは確率推定による推定方式の場合は、△δが或る
程度以上(例えば相対誤差30%以上)になった場合
に、規則の再構成を探索によって行う方式が、Proc
eedings of COLT’90(プロシーディ
ングス オブ コルト 91(計算論的学習論理90年
世界大会論文集))、平成2年、74頁に山西健司氏に
より、「A learning criterion
for stochastic rules(ア ラー
ニングクライテリオン フォー ストカスチック ルー
ル)」と題して発表されている。
【0141】推論方式333がニューラルネットを用い
たものの場合、刺激する前の目的状態44と刺激によっ
て得られた生体状態33の変化量の差△δを求めて、こ
れをもとにバックプロパーゲーション法によりネツトワ
ークの重み付けを変更してやることにより実現できる。
【0142】バツクプロパゲーション法については、
「PDPモデル−認知化学とニューロン回路網の探索
−」と題して平成元年に、産業図書から出版された本の
321頁〜366頁にDavid E. Rumelh
art氏ら(デビットイー ラメルハート氏ら)によっ
て詳しく説明されている。
【0143】推定方式333がファジー推論による場合
の推論方式の変更は、水元雅彦氏によって「ファジィ推
論とその応用」と題して、平成元年にサイエンス社から
出版された本の187〜222頁に詳しい。
【0144】操作量算定部5における刺激−反応関係の
変更は、 刺激−反応関係が △Pi=fi(Si,S2,..,
Sk,..,Sh) 注 △Pi:刺激に対するi番目の生体指標の変化量 Sk:k番目の刺激の量 fiはSkの非線形多項式とした場合、目標とした生体
指標22の変化量のベクトルと実際得られた生体指標2
2の変化量のベクトルの差が最小になるfiの式の係数
を、Skを与えた刺激の量に固定して、非線形計画法を
用いて解くことにより得て、これを新たなfiの係数と
することで実現できる。
【0145】制御適応部4の制御適応方式の選定手法の
変更は、△δが非常に大きい場合(例えば相対誤差が7
0%以上の場合)に行う。
【0146】一つの制御適応方式が例えば 「身体的興奮度が高ければ休ませる」 {if Q1>0.5 then(make Q1
0.3)else nop if Q1>0.5 then(make Q2 0.
3)else nop if Q1>0.5 then(make Q3 0.
3)else nop} 注 make Q1 0.3:Q1を0.3にするよう
な処理を実行する make Q2 0.3:Q2を0.3にするような処
理を実行する make Q3 0.3:Q3を0.3にするような処
理を実行する nop:なにも変えない のような要素ルールの集合として表現された場合、個々
の制御適応方式に関して多く用意した要素ルールの中か
ら適応な組み合わせを選んで適応制御方式が構成される
場合、刺激前の条件で得られる目的状態44が、刺激後
の生体状態の変化量にできるだけ近づくような要素ルー
ルの組み合わせを求めることで実現する。このステップ
は全数探索によるしらみつぶし法、もしくはジェネティ
ックアルゴリズムによって実現できる。
【0147】ジェネティック アルゴリズムによる最適
化手法は、「Genetic algorithms
in search optimization& m
achine learning(ジェネティック ア
ルゴリズム インサーチオプティマイゼーション アン
ド マシン ラーニング)」と題するAddison
Wesley(アジソン ウェスレイ)社から平成元年
に出版された本の、1頁〜25頁にDavid E.
Goldberg(デビット イーゴールドバーグ)氏
によって発表されている。
【0148】第1の生体状態推定部3(又は第2の生体
状態推定部13、第3の生体状態推定部15)の生体状
態を推定する推論方式の変更、操作量算定部5における
刺激−反応関係の変更、制御適用部4の制御適応方式の
選定方法の変更は、操作量55の決定に関する影響の大
きさの順に制御適応方式の選定手法、ついで刺激反応関
係の推定手法、最後の生体状態の推論手法の順序で行
う。
【0149】図8に第12の発明のセンサの適切な組み
合わせを見いだして使用する装置の実施例の基本構成図
をしめす。
【0150】まず選択トリガ信号250に同期して刺激
発生部22で生体に刺激2222を与え、これに対する
生体の反応をセンサ群25で計測し、選択前生体データ
2525を得る。反応判定部23は、選択前生体データ
2525に基づいて、センサ群25のうち正常に動作し
ているセンサを選択し反応判定結果2323をセンサ選
択部24に送る。センサ選択部24は反応判定結果23
23に基づいて、正常に動作しているセンサからの出力
を除いて他のセンサからの出力を遮断する。選択トリガ
信号250は、外部からTTLレベルのパルスを与える
ことで実現できる。刺激発生部22は、選択トリガ信号
250をトリガとしてパーソナルコンピュータ(PC#
14: PC9801RA、日本電気(株))からPC
#14に装着したパラレルIOボード(AZI−272
8、インタフェース社)を介してリレーを制御し、操作
信号付与部9と同等な装置からなる刺激発生部22のオ
ンオフを制御することで実現できる。
【0151】反応判定部23は、同PC#14にて実現
できる。センサからの電圧信号を同PC#14に装着し
たADX−98E(カノープス社)等のAD変換ボード
を介して取り込み、予め設定した時間経過で生体の反応
が検出されなかったセンサの番号をビットに置き換えて
パラレルIOボード(AZI−2728、インタフェー
ス社)を介して出力するようなソフトウェアにより実現
できる。センサ選択部24は、同パラレルIOボードか
らのデータのビットにより各センサに対応するフォトカ
プラのオンオフを制御することにより実現できる。
【0152】図9は第13又は14の皮膚電気活動計測
装置の実施例の基本構成の一例である。
【0153】マウス入力装置に図のようにマウス電極群
27を配置し、電極間を絶縁状態にしておき、マウス電
極群27のうち適当な電極間で皮膚電気活動を計測す
る。マウスケーブルは、マウス運動情報28の他の皮膚
電気活動情報29、マウス電極選択情報30を運ぶ。適
当な電極の選択は第12の発明に準ずる装置で実現す
る。図9の(B)外観図の手の平電極31は第13の発
明に関するもので、手の平の部分の電極をもりあげてお
くことにより、マウス操作時に皮膚電気活動を計測する
のに重要な手の平部分が電極に常に接触していることを
保証する。図9の(C)の電極表面の加工断面図は、第
14の発明に関するもので、皮膚の汚れや油分が存在し
ても電極と皮膚表面の接触が保証される。
【0154】図10は第15の発明の皮膚抵抗測定装置
の実施例の基本構成図である。ジョイスティックの表面
に図のように電極を配置したものである。電極の選択、
電極表面の加工等は第13又は14の発明のマウス型皮
膚電気活動計測装置と同様にして実現できる。
【0155】図11は第16の発明の皮膚電気活動測定
装置の実施例の基本構成図である。アームレストを設け
たキーボード型入力装置のキートップに図のようにキー
型電極37を配置し、アームレスト部分にアームレスト
型電極38を配する。皮膚電気活動は、アームレスト型
電極38とキー型電極37の間の電気活動として得る。
キーボードケーブル39は、通常のキーボード情報40
の他に皮膚電気活動情報41も送る。
【0156】図12は第17の発明の立毛筋活動センサ
の実施例の基本構成図である。発光ダイオード43から
皮膚表面に光を投射し、反射した光を光センサ44(光
電セル)で計測するとき、立毛筋48が収縮すると、皮
膚表面に微妙な盛り上がり(鳥肌)が生じるため光セン
サ44の受光量が変化する。この光量を計測することで
立毛筋の活動状態が計測できる。外光の影響をさけ、発
光ダイオードと光センサを保持するために、弾力のある
遮断物質44(黒いプラスチクス等でつくる)を図12
の(A)、(B)のように成形する。遮光物質44の辺
縁の接着部46は皮膚表面に接着するように粘着材を貼
付しておく。センサの大きさ(遮光物質45が覆う範
囲)は、単一の立毛筋の活動を計測する場合は汗腺の大
きさに合わせて直径3mm程度とする。同センサは、図
12の(D)のように複数を格子状に配置することによ
って広範囲の立毛筋活動をモニターすることもできる。
【0157】図13は第18の発明の唾液採集装置、第
19の発明の唾液分泌反応計測装置の実施例の基本構成
図である。図13の(A)は外観図。センサユニット5
8は、舌50の側面をかるく挟む。センサユニツト58
から唾液を採集したり、採集のための空気を出し入れす
る唾液分泌センサ総管59は、口角部から口外へ導出さ
れる。図13の(B)は内部基本構成図。
【0158】唾液吸引管56と送気管57がペアで唾液
の分泌を検出するとともに、唾液の採取を行う。唾液の
分泌を検出するには、唾液吸引管56と送気管57を図
のように唾液腺開口部付近の口腔粘膜51の表面にセッ
トし、送気管57の一部にセンサ52を取り付けてお
く。
【0159】送気管57の内部に少量の空気を吹き込む
ことでセンサ52への唾液の付着が少ない状態にしてお
き、ある時点で送気をやめるとその時点から後に分泌さ
れた唾液で送気管57の先端が満たされ、センサ52に
唾液が多量に付着するので、センサ52の指示値が変化
する。これをもとに唾液の分泌を検出する。分泌された
唾液は、唾液吸引管56を介して採取することもでき
る。
【0160】唾液分泌反応を調べるには、味覚刺激物質
(アミノ酸、糖、塩等の呈味物質の水溶液)を舌の上に
少量射出してすぐに回収し、その後に見られる唾液の分
泌を検出すればよい。
【0161】味覚刺激物質の射出の前から唾液分泌を計
測しておくと、味覚刺激物質に対する唾液分泌反応をみ
ることができる。
【0162】味覚刺激物質の射出は、舌50の上に位置
する味覚刺激物質射出管55から行い、回収は味覚刺激
物質射出管55のすぐ横に位置する味覚刺激物質吸引管
54で吸引排除することで実現できる。
【0163】図14の(D)は唾液分泌反応計測装置の
作動タイムチャートである。
【0164】センサ52に電気伝導度センサを用いた場
合を示してある。
【0165】計測を始める前は、センサ52には唾液が
比較的多量に付着しているので電気伝導度は高いが、送
気管57に空気を少量吹き込むことによって、送気管5
7内の清掃を行うと電気伝導度は低下する。電気伝導度
が低下したところで味覚刺激物質を射出すると、それに
遅れて唾液の分泌が起こり電気伝導度は再び上昇する。
唾液分泌反応の強さは、電気伝導度がある閾値を越える
までにかかる時間で知ることができる。
【0166】図15は第20の発明の筋肉の堅さを計測
する装置の実施例の基本構成図である。図14の(A)
の平面図に示すように、振動を付加する部分である振動
付加部66と筋肉を伝わって来た振動の強さを計測する
振動受信部68を、皮膚表面に少し離してセツトする
と、皮膚の直下の筋肉の堅さに応じて図15の(C)に
示すように受信される振動の周波数が増減する。これを
利用して筋肉の堅さを計測する。筋肉が堅いと高い周波
数成分が優勢となり、筋肉が柔らかいと低い周波数成分
が優勢になる。
【0167】図15の(B)に示すように、振動付加部
66と振動受信部68は制振スペーサ67を介してカバ
ー65につながっており、カバー65を保持して、堅さ
を計測したい筋肉の上に乗せて押さえることで計測を行
う。
【0168】カバー65は硬質ゴム、制振スペーサ67
はゴムのスポンジ、振動付加部66は振動周期の異なる
複数の電磁石式ブザーを組み合わせて用いるなどして実
現できる。振動受信部68は、拍動トランスジューサ
(45259、日本電気三栄(株))等の振動センサで
実現できる。
【0169】図16は第21の発明の動揺感覚を計測す
る装置の実施例の基本構成の一例である。
【0170】立位において、主観的な動揺感と前脛骨筋
の筋肉の筋電気活動には直線的相関関係があることが、
第6回ヒューマンインタフェースシンポジウム論文集、
平成2年、351〜356頁に飯田一浩氏により「視覚
効果の定量化による適応型インタフェース構築の試み」
と題して報告されている。
【0171】装着状態図の図16の(A)に示すような
靴下型電極バンド保定具73に設置したブラシ型電極7
5の間で前脛骨筋の活動に伴って生じる筋電気活動を計
測すれば、主観的な動揺感覚の強さを推定することがで
きる。
【0172】靴下型電極バンド保定具73は長めの靴下
をカットして作ることができる。筋電気活動計測用電極
バンド72は、伸縮性のあるゴムバンドの端にマジック
テープを付けて、足に巻き、靴下型電極バンド保定具7
3をその上からかぶせる。筋電気活動計測用電極バンド
72の内側に図16の(B)に示すようなブラシ型電極
75を分散配置し、これらのブラシ型電極75間の電位
差を計測する。計測して得られる筋電気活動のパルスを
積分して毎秒あたりのパルス面積を求めこれを主観的動
揺感の目安とする。
【0173】図16の(C)にブラシ型電極75の詳細
を示す。ブラシ型電極75で直接皮膚に触れるのは先を
丸めたステンレス線78であり、ステンレス線78はス
テンレス線固定材81にて、そのもう一つの先端を固定
する。ステンレス線固定材の皮膚表面側にステンレスの
細線からなるスポンジ80の層を置きステンレス線78
に接触させるとともにこの層からリード線で筋電気活動
を導出する。ステンレススポンジ80の層と皮膚表面の
間には木綿等の吸湿材79を置き発汗しても着用感を損
なわないようにする。
【0174】図17は第22の発明の動揺感覚を計測す
る装置の実施例の基本構成の他の一例である。
【0175】本装置は図17の(A)の如く、ヘルメッ
トや衣服に組み込んで使用することができる。図17の
(C)に動揺センサ86の拡大図をしめす。動揺センサ
部86は、自由継ぎ手88により垂直に垂らされた動揺
センサ中心電極90と、電導性の無い物質、例えばシリ
コンゴムで作られた動揺センサ支持体89に埋め込まれ
た動揺センサ周辺電極91により実現できる。本装置を
装着した状態で体が微妙に傾くと、動揺センサ中心電極
90に対して動揺センサ支持体89が傾くため中心複数
ある動揺センサ周辺電極91のうち動揺センサ中心電極
90との間の静電容量が変化する。体が傾いた方向では
静電容量が増すことを利用して静電容量を連続的に記録
することで身体の微妙な傾きを計測することができる。
【0176】動揺センサ部86は、図17の(B)に示
すように、X方向ジャイロ84、Y方向ジャイロ85に
よって保持する。これにより身体が一定の角度傾いたま
まであっても、動揺センサ部86は、ほぼ垂直に保たれ
るため、引き続き身体の微妙な傾きを計測し続けること
ができる。前記ジャイロ84、85の回転抵抗を比較的
高めに設定することで、動揺センサ部86が完全に垂直
となることはない。前記ジャイロ84、85は外壁82
に回転軸受け87を介してつながっており、外壁82は
半球型に閉じられている。
【0177】図18は、第23の発明の重心の計測装置
の実施例の基本構成の一例である。重心の計測装置は、
足底に取り付ける靴底圧測定部94と足位置検出用発信
器93、足位置検出用発信器93からの信号を受信する
ベルト型足位置検出器92から構成される。
【0178】重心の位置は靴底圧の測定点の座標を、個
々の測定点にかかる圧力による重みづけをした平均値と
して得ることができる。
【0179】靴底圧測定部94は、ゴム底の靴の底部に
図19のように圧センサ99を埋め込むことで実現でき
る。圧センサ99は市販の圧力トランスジューサ(16
D−106、日本電気三栄(株))を利用できる。
【0180】足位置検出用発信器93は、一定の音量の
超音波を発生するように構成した電子発信回路に小型ス
ピーカをつなぐことで実現できる。ベルト型足位置検出
器92は、無指向性マイクロフォン2つを隔壁を介して
つなぎベルトの両側面に取り付けることで実現できる。
【0181】足位置検出用発信器93からの超音波を受
信し、左右のマイクロホンの超音波強度の差と、左右の
マイクロホン間の距離をもとに3角測定の原理で、足位
置検出用発信器93の位置と靴底圧測定部94の位置を
推定する(図18参照)。
【0182】靴底圧測定部94の位置と、測定点の座標
は基準点98を原点とし、標準線97及びそれに直交す
る平行軸における座標として決定される。
【0183】図20は第24の発明の生育状態計測装置
の実施例の基本構成の一例。本装置は、光センサを空間
的に配置し、時折照射される光が生体によってどれだけ
遮られるかをもとに生体の育成状態を推定する。適当に
離した投光部107と光センサを同心円状に配した受光
部108の間に植物体105がくるようにすることで実
現できる。
【0184】投光部107は、通常の電灯で実現でき
る。受光部108は市販の光電セル又は、フォトダイオ
ードを同心円状に配置し光への反応状態を検出すること
で実現できる。
【0185】図21は第25の発明の地形体感発生装置
の実施例の基本構成の一例。本装置は、図21の(B)
に示すように、支持ポスト113を剣山状に配置し、支
持ポスト113の高さを調整することによって様々な地
形を表現し、ゴルフ等の練習、庭園づくり等に役立てる
ものである。
【0186】支持ポスト113は、土木建設機械に用い
られる油圧ピストン、又はアンカーボルトのようにネジ
の回転によって高さが変わるような装置によって実現で
きる。支持ポストの頂部はステンレスなどの硬い物質で
できた支持パット109で覆い、その上に図21の
(C)に示すような、鎖帷子(くさりかたびら)のよう
にすり合わせによって伸縮ができる伸縮支持板111を
置き、伸縮支持板111と支持パッド109をボルト等
の連結器115によって緩くつなぎ、その上に合成ゴム
等でできた人工地表面を置くことによって、支持ポスト
113の高さの変化によって生じる凹凸の歪を旨く吸収
し、滑らかな地形表現が実現する。
【0187】図22は第26の発明の運動残効発生装置
の実施例の基本構成の一例。図21に示すような同心の
相似図形からなる運動指標116をスクリーン上に描
き、この図形を繰り返し内側から外側へ向かって、又は
外側から内側へ向かって図形が次第に収縮/拡大するよ
うな運動を生じさせる。この運動を20秒程度観察させ
たのち、図形の運動を停止すると、観察者は、内側から
外側の運動の場合はスクリーンに引き込まれるような感
覚(前向きの疑似的な加速感覚)を生じ、外側から内側
の運動の場合はスクリーンから何かが飛び出すような感
覚(後ろ向きの加速感覚)を生じることを発明者は確認
した。この図形運動の効果はパーソナルコンピュータ
(PC9801VX、日本電気(株))でMSDOSバ
ージョン3.30環境下で作動するN88BASIC.
EXEを起動し、この環境において図27から図30に
しめす「運動残効発生のためのプログラム」を実行する
ことで体験できる。
【0188】図23は第27の発明の動揺感覚発生装置
の実施例の基本構成の一例。図23の(A)に集団に動
揺感覚を発生させる場合の装置を示した。
【0189】観察者はスクリーン118の前に立位もし
くは座位で並ぶ。観察者の両側には大型のスピーカから
なる聴覚動揺信号付与器121を設置し、スクリーン1
18には投射器運動器123から映像が投射される。周
囲を暗くしておき、スクリーン118以外のものが見え
ないようにした状況において、スクリーン118上の映
像が平行移動、回転等の運動をすると、観察者の空間定
位が崩れることがテレビジョン学会誌、昭和54年、3
3号、407〜413頁に、畑田豊彦氏によって、「画
面サイズによる方向感覚誘導効果」と題して報告されて
いる。発明者もスクリーン上の映像に律動的運動をさせ
ることにより動揺感を生じさせることが可能であること
を確認した。投射器運動器123は、市販のビデオプロ
ジェクタ(液晶ビデオプロジェクタ、PJ−L270
0、日本電気(株))を6自由度ロボットアーム(PH
660、川崎重工(株))に取り付けて投射しつつ、ロ
ボットアームを運動させることで実現できる。
【0190】また、聴覚動揺信号付与器121により音
響の定位位置を映像の運動と同期させて運動させること
により、観察者の動揺感を増すことができる。
【0191】音像の定位は左右の耳に入る者の位相差に
よって起こるので、左右の聴覚動揺信号付与器121の
スピーカからでる音響の位相を操作することによって音
像を映像の運動に同期させることは十分可能である。
【0192】視聴覚制御部119は、この音像と映像の
運動をうまく同期させながら提示するもので、パーソナ
ルコンピュータ(PC9801RA、日本電気(株))
に音源ボード(PC−9801−26k)2枚とパラレ
ルIOボード(AZI−2728−、インタフェース
者)1枚を装着し、FM音源ボードの各1枚に左右の音
声を対応させ、その音声データをアンプで増幅してや
る。パラレルI/Oボートからは投射器運動器123の
運動を制御するための信号を出す。
【0193】図23の(B)に個人に動揺感覚を発生さ
せる場合の装置を示した。
【0194】個人の場合は、集団の場合のスクリーンの
かわりに頭部装置型ディスプレイ125(例えば、Ey
ephone、VPL、Research Inc.:
アイフォン ブイ ピー エル リサーチ インク)を
用い、聴覚動揺信号付与部121は市販のヘッドホンを
もって構成する。視聴覚制御部119は、映像の運動も
計算して出力できるグラフィックワークステーション
(IRIS 4D/380VGX、シリコングラフィク
ス社)と音声の出力を行うパーソナルコンピュータ(P
C9801RA、日本電気(株))をRS232Cケー
ブル等で結び、音像と映像の運動を同期させることによ
って実現できる。
【0195】図24は第28の発明の危険信号付与装置
の実施例の基本構成の一例。本装置は、慣れを生じるこ
とのない「痛みの感覚」によって、危険への注意を喚起
するためのものである。
【0196】本装置の図24の(A)装着状態の図に示
すように身体につけ、刺激部分を身体表面に密着させて
用いる。刺激部分は、図24の(C)に示すように、電
気刺激による痛覚の誘起、もしくは「ツネリ」、「はさ
み」による痛覚の誘起装置が考えられる。電気刺激の場
合、皮膚に密着したステンレスブラシ電極132間に1
00V500マイクロアンペア程度の交流電流を間欠的
に通電することで痛みを与えることができる。ステンレ
スブラシ電極の実現方法については、第21の発明の動
揺感覚を計測する装置の実施例を示した図16に記載さ
れたステンレスブラシ電極75と同様にして実現でき
る。
【0197】「ツネリ」、「はさみ」刺激の場合、図2
4の(C)の下に示すような小型モータ134と歯車機
構135、つねりはさみ装置133により構成され、小
型モータが左回りに回転すると、つねりはさみ装置が閉
じられ皮膚がつままれることによって痛覚が誘起され
る。
【0198】図25は第29の発明の椅子型の重心動揺
計測装置の実施例の基本構成の一例。本装置はスツール
型椅子の座面に圧センサ136を配置し、その上にさら
にクッションつきの座を設け、圧センサ136の座標
を、それにかかる圧力を重みづけして平均することによ
り重心の位置を求めるものである。
【0199】2枚のステンレス鋼板に図25の(A)の
外観図のように圧センサ136を挟み、これにかかる圧
力を計測する。このセットをスツール型の椅子の座面に
置き、さらにその上に座るための座椅子等でできた椅子
保持部138を置いてその上に人が座る。
【0200】図26は第30の発明の腕時計型皮膚電気
活動計測部の実施例の基本構成の一例。本装置は、図に
示すようなサポータ型の固定ベルト143に皮膚電気活
動計測用のステンレスブラシ型電極145と、計測した
皮膚電気活動を無線で受信装置149に送信する無線電
送装置147を組み込んだもので、人体の運動を妨げる
こと無く皮膚電気活動の計測が可能である。
【0201】無線電送装置147は、EEGテレメータ
(514−2、日本電気三栄(株))における送信機の
シャーシを小型化することで実現できる。受信部149
は、同EEGテレメータの受信部により実現できる。
【0202】
【発明の効果】本発明を用いることにより、 1.生体の調節の基準となる値として、計測して得られ
る生の数値データよりも一般性の高い生体状態をもちい
ることができ、制御/適応のための計算に用いられる係
数を個体や個体群の性質にあわせて自動的に変更するこ
とで個体差もしくは個体群の性質の差への対処ができ
る。
【0203】2.環境を計測し、その計測結果に基づい
て生体の状態の推定を行い、場合によっては生体の回り
の環境を操作することで、より確実な生体状態の調節が
でき、生体に関する予備知識を生体状態の推定に利用で
きる。
【0204】3.生体の安全を保障するために、個体
間、個体群間の差の小さい生体状態の推定値を用い、ま
た全体の安全のために環境の状態を監視し、装置の作動
状況を最終的に保障のために、人間が外部から現在の生
体の状態と生体の置かれた環境を監視できる。
【0205】4.生体の状態、環境の状態によっては、
外部から人間が直接に装置を制御できることから生体の
安全を計るとともに、且つ自由な調節操作が可能であ
り、個体間もしくは個体群間で値を比較できるための装
置の改良・改善が容易であり、複数用意されたセンサの
中から適当なセンサを選択でき、センサの故障に対処で
きる。
【0206】5.自律神経系の反応状態のうち、皮膚抵
抗値、立毛筋運動、唾液分泌、唾液成分、肩凝り度等の
指標を計測利用することができる。
【0207】6.動揺感覚を客観的に計測でき、植物の
成長度を客観的指標によって計測でき、また生体に付与
する刺激として、地形、運動残効、動揺感覚の提示、危
険信号としての痛覚刺激を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の生体状態調節装置の一実施例の基
本構成図である。
【図2】第2及び第3の発明の生体状態調節装置の一実
施例の基本構成図である。
【図3】第4の発明の生体状態調節装置の一実施例の基
本構成図である。
【図4】第6の発明の生体状態調節装置の一実施例の基
本構成図である。
【図5】第7、第8、第9の発明の生体状態調節装置の
一実施例の基本構成図である。
【図6】第10の発明の生体状態調節装置の一実施例の
基本構成図である。
【図7】第10の発明の操作学習部の動作説明図であ
る。
【図8】第11の発明におけるセンサの選択手法の一実
施例の基本構成図である。
【図9】第13、第14の発明の皮膚電気活動計測装置
の一実施例の基本構成図である。
【図10】第15の発明の皮膚抵抗測定装置の一実施例
の基本構成図である。
【図11】第16の発明の皮膚電気活動測定装置の一実
施例の基本構成図である。
【図12】第17の発明の立毛筋活動センサの一実施例
の基本構成図である。
【図13】第18の発明の唾液採集装置、第20の発明
の唾液分泌反応計測装置の一実施例の基本構成図であ
る。
【図14】第19の発明の唾液分泌反応計測装置の作動
タイムチャート
【図15】第20の発明の筋肉の堅さを計測する装置の
一実施例の基本構成図である。
【図16】第21の発明の動揺感覚を計測する装置の一
実施例の基本構成図である。
【図17】第22の発明の動揺感覚を計測する装置の一
実施例の基本構成図である。
【図18】第23の発明の重心の計測装置の一実施例の
基本構成図である。
【図19】第23の発明の重心の計測装置の一実施例の
基本構成図である。
【図20】第24の発明の生育状態計測装置の一実施例
の基本構成図である。
【図21】第25の発明の地形体感発生装置の一実施例
の基本構成図である。
【図22】第26の発明の運動残効発生装置の一実施例
の基本構成図である。
【図23】第28の発明の動揺感覚発生装置の一実施例
の基本構成図である。
【図24】第29の発明の危険信号付与装置の一実施例
の基本構成図である。
【図25】第30の発明の椅子型の重心動揺計測装置の
一実施例の基本構成図である。
【図26】第31の発明の腕時計型皮膚電気活動計測装
置の一実施例の基本構成図である。
【図27】運動残効発生のためのプログラム
【図28】運動残効発生のためのプログラム
【図29】運動残効発生のためのプログラム
【図30】運動残効発生のためのプログラム
【符号の説明】
1 生体 2 生体情報計測部 3 第1の生体状態推定部 4 制御適応部 5 操作量算定部 6 操作指標設定部 7 操作目的設定部 8 操作信号発生部 9 操作信号付与部 9999 データ形式一般化部 11 生体情報 22 生体指標 33 生体状態推定結果 333 推定方式 44 目標状態 55 操作量 60 操作指標 66 具体化操作指標 70 操作目的 77 具体化操作目的 88 操作信号 99 付与操作信号 10 環境 1101 環境計測部 1010 環境情報 1111 環境指標 12 環境操作部 1212 付与環境操作信号 13 第2の生体状態推定部 14 予備知識設定部 15 第3の生体状態推定部 1400 予備知識 1414 具体化予備知識 16 遮断機構付き環境操作部 17 遮断機構付き操作信号付与部 18 生体状態表示部 19 直接操作部 1919 直接操作量 20 操作学習部 2020 動作記録 2121 改善動作指標 3001 生体状態推定手法 3002 生体状態変化量 3003 制御適応方式選定手法 3004 生体状態目的変化量 3005 刺激−反応関係推定手法 220 刺激発生部 23 反応判定部 24 センサ選定部 25 センサ群 2222 刺激 2323 反応判定結果 2424 選択後生体データ 2525 選択前生体データ 250 選択トリガ信号 26 マウスケーブル 27 マウス電極群 28 マウス運動情報 29 皮膚電気活動情報 30 マウス電極選択情報 31 手の平電極 32 ジョイスティック電極 330 ジョイスティック 34 ジョイスティックケーブル 35 ジョイスティック運動情報 36 皮膚電気活動情報 37 キー型電極 38 アームレスト型電極 39 キーボードケーブル 40 キーボード情報 41 皮膚電気活動情報 42 キーボードケース 43 発光ダイオード 440 光センサ 45 遮光物質 46 接着部 47 皮膚 48 立毛筋 49 毛 50 舌 51 唾液腺の開口部付近の口腔粘膜 52 センサ(電気伝導度センサpHセンサ等) 53 電気伝導度信号リード線 54 味覚刺激物質吸引管 550 味覚刺激物質射出管 56 唾液吸引管 57 送気管 58 センサユニット 59 唾液分泌センサ総管 60 口唇 61 シリコン樹脂 62 唾液線の導管 63 洗浄圧搾空気 64 空気と唾液 65 カバー 660 振動付加部 67 制振スペーサ 68 振動受信部 69 信号ケーブル 70 受信振動信号 71 足 72 筋電気活動計測用電極バンド 73 靴下型電極バンド保定具 74 筋電気活動リード線 75 ブラシ型電極 76 足の断面 770 足の皮膚 78 先を丸めたステンレス線 79 木綿等吸湿材 80 ステンレススポンジ 81 ステンレス線固定材 82 外壁 83 ジャイロセンサ部 84 X方向ジャイロ部 85 Y方向ジャイロ部 86 動揺センサ部 87 回転軸受け 880 自由継ぎ手 89 動揺センサ支持体 90 動揺センサ中心電極 91 動揺センサ周辺電極 92 ベルト型足位置検出器 93 足位置検出用発信器 94 靴底圧測定部 95 後方足位置検出器 96 前方足位置検出器 97 基準線 98 基準点 990 圧センサ 100 足底 101 重心位置ベクトル 102 靴底材 103 緩衝材 104 内側靴底材 105 生体(植物体) 106 受光皿 107 投光部 108 受光部 109 支持パット 110 人工地表面 111 伸縮支持板 112 スリ合わせ部 113 支持ポスト 114 人間 115 連結器 116 運動指標 117 人間 118 スクリーン 119 視聴覚制御部 120 聴覚動揺信号 121 聴覚動揺信号付与器 122 投影器運動信号 123 投影器運動器 124 視覚動揺信号 125 頭部装着型ディスプレイ 126 保定バンド 127 危険信号付与装置 128 シール材 129 信号遮断ボタン 130 刺激用回路 132 ステンレスブラシ型電極 133 つねりはさみ装置 134 小型モータ 135 歯車機構 136 圧センサ 137 基底板 138 椅子保持部 139 椅子基盤 140 加重平均ベクトル 141 推定重心位置 142 手 143 固定ベルト 144 本体 145 ステンレスブラシ型電極 146 マジックテープ等固定具 147 無線電送装置 148 探査電極 149 受信装置

Claims (30)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個体群を含む生体の、種々の状態を調節
    する装置において、生体から得られる情報を計測して生
    体指標を求める生体情報計測部と、前記生体指標に基づ
    いて生体の状態を推定し状態推定結果を出力する第1の
    生体状態推定部と、前記状態推定結果に応じて生体の状
    態を調節又は生体の状態に適応するための目標となる目
    標状態を出力する制御適応部と、前記目標状態と前記生
    体指標に基づいて生体に与える信号の量である操作量を
    算定する操作量産定部と、前記操作量に基づいて生体に
    付与すべき操作信号を発生する操作信号発生部と、前記
    操作信号を付与操作信号として生体に付与する操作信号
    付与部と、前記操作量算定部における計算に必要な係数
    を設定する操作指標設定部と、前記制御適応部の動作を
    設定する操作目的設定部とを有することを特徴とする生
    体状態調節装置。
  2. 【請求項2】 生体が置かれた環境を計測して環境情報
    を得る環境計測部と、前記生体指標と前記環境情報とか
    ら生体の状態を推定する第2の生体状態推定部を更に有
    することを特徴とする請求項1記載の生体状態調節装
    置。
  3. 【請求項3】 前記環境の状態を変化させるための環境
    操作部を更に有することを特徴とする請求項1記載の生
    体状態調節装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の生体状態推定部のかわりに、
    調節対象である生体に関する予備知識を考慮して生体の
    状態を推定できる第3の生体状態推定部と前記予備知識
    を設定する予備知識設定部とを更に有することを特徴と
    する請求項1記載の生体状態調節装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の生体状態推定部のかわりに、
    前記第2の生体状態推定部と、前記第3の生体状態推定
    部の両方の機能を持つ第4の生体状態推定部を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の生体状態調節装置。
  6. 【請求項6】 前記生体指標、前記付与操作信号及び、
    前記生体状態推定結果を監視して、生体に危険が及ぶ可
    能性があると判断された場合に、前記付与操作信号の付
    与を遮断する遮断機構付き操作信号付与部と、前記環境
    操作部の動作を遮断する遮断機構付き環境操作部とを更
    に有することを特徴とする請求項1記載の生体状態調節
    装置。
  7. 【請求項7】 前記生体指標、前記生体状態推定結果又
    は、前記環境情報の少なくとも1つを表示する生体状態
    表示部を更に有することを特徴とする請求項1記載の生
    体状態推定装置。
  8. 【請求項8】 前記操作信号発生部を前記操作量によら
    ず、外部から直接制御可能な直接操作部を更に有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の生体状態調節装置。
  9. 【請求項9】 前記生体指標と前記生体状態の推定結果
    を、他の生体と比較可能な一般的なデータ形式にするデ
    ータ形式一般化部を更に有することを特徴とする請求項
    1記載の生体状態調節装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の生体状態推定部、前記制御
    適応部及び前記操作量算定部の過去及び現在の演算指標
    の記録と、前記生体状態推定結果の過去および現在の値
    からなる動作記録とに基づいて、前記演算指標を改善す
    る操作学習部を更に有することを特徴とする請求項1記
    載の生体状態調節装置。
  11. 【請求項11】 前記直接操作部、前記環境計測部、前
    記環境操作部、前記生体状態表示部、前記データ一般化
    部、前記第2の生体状態推定部、前記第3の生体状態推
    定部、前記予備知識設定部、前記第4の生体状態推定
    部、前記操作学習部、前記遮断機構付き環境操作部又
    は、前記遮断機構付き操作信号付与部の少なくとも1つ
    を有することを特徴とする請求項1記載の生体状態調節
    装置。
  12. 【請求項12】 前記生体情報計測部が、複数用意され
    たセンサの中から生体情報計測に適切な組み合わせを見
    いだし、そのセンサの組み合わせを用いて生体情報を得
    ることを特徴とする請求項1記載の生体状態調節装置。
  13. 【請求項13】 前記生体情報計測部に、どの電極を使
    用するかをホスト側から指定可能なマウス型の皮膚電気
    活動計測装置を用いることを特徴とする請求項1記載の
    生体状態調節装置。
  14. 【請求項14】 前記生体情報計測部に、手の平の触れ
    る部分に設置した電極に盛り上がりを付けるか、前記電
    極表面に凹凸加工を施した皮膚電気活動計測装置を有す
    る前記マウス型の皮膚電気活動計測装置を用いることを
    特徴とする請求項1記載の生体状態調節装置。
  15. 【請求項15】 前記生体情報計測部に、ジョイスティ
    ックの形状をした皮膚電気活動計測装置を用いることを
    特徴とする請求項1記載の生体状態調節装置。
  16. 【請求項16】 前記生体情報計測部に、キーボードの
    形状をした皮膚電気活動計測装置を用いることを特徴と
    する請求項1記載の生体状態調節装置。
  17. 【請求項17】 前記生体情報計測部に、立毛筋活動の
    センサを用いることを特徴とする請求項1記載の生体状
    態調節装置。
  18. 【請求項18】 前記生体情報計測部に、唾液採集装置
    を用いることを特徴とする請求項1記載の生体状態調節
    装置。
  19. 【請求項19】 前記生体情報計測部に、唾液分泌反応
    を計測する装置を用いることを特徴とする請求項1記載
    の生体状態調節装置。
  20. 【請求項20】 前記生体情報計測部に、筋肉の堅さを
    計測する装置を用いることを特徴とする請求項1記載の
    生体状態調節装置。
  21. 【請求項21】 前記生体情報計測部に、筋電気活動を
    利用した動揺感覚の計測装置を用いることを特徴とする
    請求項1記載の生体状態調節装置。
  22. 【請求項22】 前記生体情報計測部に、振り子を利用
    した動揺感覚の計測装置を用いることを特徴とする請求
    項1記載の生体状態調節装置。
  23. 【請求項23】 前記生体情報計測部に、重心の計測装
    置を用いることを特徴とする請求項1記載の生体状態調
    節装置。
  24. 【請求項24】 前記生体状態計測部に、非接触で生体
    の生育状態を計測する装置を用いることを特徴とする請
    求項1記載の生体状態調節装置。
  25. 【請求項25】 前記操作信号付与部に、地形体感提示
    装置を用いることを特徴とする請求項1記載の生体状態
    調節装置。
  26. 【請求項26】 前記操作信号付与部に、運動残効発生
    装置を用いることを特徴とする請求項1記載の生体状態
    調節装置。
  27. 【請求項27】 前記操作信号付与部に、動揺感覚発生
    装置を用いることを特徴とする請求項1記載の生体状態
    調節装置。
  28. 【請求項28】 前記操作信号付与部に、危険信号付与
    装置を用いることを特徴とする請求項1記載の生体状態
    調節装置。
  29. 【請求項29】 前記生体情報計測部に、椅子型の重心
    動揺計測装置を用いることを特徴とする請求項1記載の
    生体状態調節装置。
  30. 【請求項30】 前記生体情報計測部に、腕時計型の皮
    膚電気活動計測装置を用いることを特徴とする請求項1
    記載の生体状態調節装置。
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