JP2845211B2 - 意識レベル検出装置及びゲーム制御装置 - Google Patents

意識レベル検出装置及びゲーム制御装置

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JP2845211B2
JP2845211B2 JP8224768A JP22476896A JP2845211B2 JP 2845211 B2 JP2845211 B2 JP 2845211B2 JP 8224768 A JP8224768 A JP 8224768A JP 22476896 A JP22476896 A JP 22476896A JP 2845211 B2 JP2845211 B2 JP 2845211B2
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    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63FCARD, BOARD, OR ROULETTE GAMES; INDOOR GAMES USING SMALL MOVING PLAYING BODIES; VIDEO GAMES; GAMES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • A63F2300/00Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game
    • A63F2300/10Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game characterized by input arrangements for converting player-generated signals into game device control signals
    • A63F2300/1012Features of games using an electronically generated display having two or more dimensions, e.g. on a television screen, showing representations related to the game characterized by input arrangements for converting player-generated signals into game device control signals involving biosensors worn by the player, e.g. for measuring heart beat, limb activity

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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人間の意識レベ
ルが特定の状態にあるかどうか、たとえば、「気合い」
の入った状態にあるかどうかを検出する意識レベル検出
装置、及び同意識レベル検出装置が適用されるゲーム制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の感性を検出してゲームに応用する
ものとして、たとえば、脳波のα波やθ波を検出し、こ
れに基づいてシステム側が人間(ユーザ)の心理状態を
推定してゲームを制御する装置が提案されている。
【0003】また、特開平6−95797号公報に示さ
れるように、眼球の動きを反映した目の近傍の筋電信号
を検出して、その信号からコンピュータディスプレイ上
のカーソル位置を制御する装置や、関節部等に筋電位セ
ンサを取り付け、この信号に基づいて電動義手や電動義
足を制御する装置が実用化されている。
【0004】前記脳波のα波やθ波を検出してゲーム制
御を行う装置は、ユーザの意識状態に無関係にα波やθ
波だけから心理状態を推定してゲーム制御を行うように
したものであり、後者の筋電位を用いる装置は、人間の
意識に基づく筋肉の動きを検出して、コンピュータディ
スプレイ上のカーソルや電動義手等の外部の機器を制御
するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、脳波の
α波やθ波等を検出することによってシステム側がユー
ザの心理状態を推定する装置では、ユーザが、「ある心
理状態を意図的にシステムに入力したい」と思っても、
実際にはユーザがどのようにすればよいかがわからない
ために、ゲーム等に応用するには限界がある。また、筋
電位を検出するセンサを備えた装置では、人間の意識に
基づく随意筋の動きを検出するものであるために、人間
が筋肉を動かそうとする時の意識状態を検出することが
できるが、人間の意識の特定の状態、心理状態に反応し
た生理状態を検出するものではないために、たとえば、
「気合い」のある状態や「平常心」の状態等、特定の意
識レベルにある状態を検出することが困難であって、ゲ
ーム装置等への応用に限界がある不都合があった。
【0006】また、心拍や皮膚インピーダンス等、特定
の意識に対する生理反応を計測するセンサが提案されて
いるが、この生理反応に基づく情報だけで人間が特定の
意識状態にあると判定するのは正確性に欠ける問題があ
る。たとえば、「気合い」のある状態を、皮膚インピー
ダンスが低くなることによって検出しようとした場合、
人によっては、「気合い」がなくても皮膚インピーダン
スの低下があるかもしれない。
【0007】そこで、この発明の目的は、誰でもが特定
の意識状態にあることをより正確に検出することのでき
る意識レベル検出装置を提供することにある。
【0008】また、この発明の他の目的は、ユーザが意
図的にみずからの心理状態をより正確に入力することの
できるゲーム制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1に係
る発明は、人間の体の特定箇所の姿勢又はその運動状態
を検出する第1のセンサと、人間の生理情報を検出する
第2のセンサと、前記第1のセンサの出力と前記第2の
センサの出力とに基づいて、その出力時の人間の意識レ
ベルが特定の状態にあるか否かを検出する意識レベル検
出手段と、を備え 前記第1のセンサは、人間の体の特
定箇所に取り付けられる複数個の発光素子の位置を光学
的に検出することで前記特定箇所の姿勢またはその運動
状態を検出する光学的検出装置を有する。
【0010】上記の意識レベル検出装置では、第1のセ
ンサにより人間の体の特定箇所の姿勢またはその運動状
態が検出されるが、その姿勢はたとえば、左腕の肘関節
がほぼ直角に近い角度を保持しているかどうかを検出す
る。しかも、第1のセンサをこのように構成すること
で、人間の体の特定箇所の全てを画像処理しなくても、
より安易に該特定箇所の姿勢や運動状態を検出すること
ができる。そして、その状態で、第2のセンサによって
皮膚インピーダンス等の人間の生理情報を検出し、その
生理情報の値が所定のレベルに達していれば、その時の
意識レベルが特定の状態にあると推定する。
【0011】なお、ここでいう生理情報とは、人間の精
神状態、心理状態を含む「意識」に反応する生体反応と
して検出されるものであり、典型的なものとしては、皮
膚インピーダンスがある。また、意識レベルとは、人間
の意識的な活動に起因してセンサを通じて得た情報をも
とに生成される評価値をいう。
【0012】このように、単に生理情報だけではなく、
人間の体の特定箇所の姿勢や運動状態を同時に検出し
て、ある特定の意識レベルにあるかどうかの判定のため
の論理条件としておくことにより、たとえば、「気合
い」の入った状態や「平常心」のある状態等、その人間
が意識して意図的に形成する特定の意識状態をより正確
に検出することができる。したがって、たとえば、「気
合い」の入った状態を「左腕をL字に曲げ、ムッとして
息んだ状態で」と定義しておき、その定義の内容を操作
者に予め知らせておけば、通常、ムッと息んだ状態の反
応として生理情報が特定のレベルになるから、これが第
2のセンサで検出されるとともに、腕をL字に曲げた状
態が第1のセンサで検出されるから、第1のセンサによ
り検出された生理情報の特定レベルが「気合い」に基づ
くものであること、すなわち「気合い」を出す「意図」
を装置側に伝えることが出来る。よって、その息んだタ
イミングに「気合い」が入っている状態と推定出来る。
【0013】この出願の請求項2の発明は、人間の体の
特定箇所の姿勢又はその運動状態を検出する第1のセン
サと、 人間が発生する音声を検出する第2のセンサと、
人間の呼吸状態を検出する第3のセンサと、 人間の生理
情報を検出する第4のセンサと、 前記第1〜第3のセン
サの出力の少なくとも1つと前記第4のセンサの出力と
に基づいて、その出力時の人間の意識レベルが特定の状
態にあるか否かを検出する意識レベル検出手段と、を備
え、 前記第1のセンサは、人間の体の特定箇所に敗り付
けられる複数個の発光素子の位置を光学的に検出するこ
とで前記特定箇所の姿勢またはその運動状態を検出する
光学的検出装置を有する。
【0014】この構成では、第1〜第3のセンサによっ
て、姿勢や運動状態、音声、呼吸状態をそれぞれ検出
し、第4のセンサによって生理情報を検出する。そし
て、第1〜第3のセンサ出力の少なくとも1つと第4の
センサの出力である生理情報とに基づいて上記「気合
い」のある状態等、特定の意識レベル状態を検出する。
この場合、第1〜第3のセンサはいずれも、人間の意図
に基づく状態を直接検出するものであるために、利用す
るセンサ出力を増やせば、その分精度が上がる。
【0015】請求項3に記載記載した発明は、人間の体
の特定箇所の姿勢又はその運動状態を検出する第1のセ
ンサと、 人間の生理情報を検出する第2のセンサと、
記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力とに基
づいて、その出力時の人間の意識レベルが特定の状態に
あるか否かを検出する意識レベル検出手段と、 操作され
た時に前記第1のセンサ及び第2のセンサの出力を操作
者の特定の意識レベルのしきい値として学習させる学習
ボタンと、を備え、 前記意識レベル検出手段は、前記第
1のセンサの出力及び第2のセンサの出力と、各々前記
しきい値とを比較することでその出力時の人間の意識レ
ベルを検出する。
【0016】この出願の請求項の意識レベル検出装置
は、操作された時に前記第1のセンサ及び第2のセンサ
の出力を操作者の特定の意識レベルのしきい値として学
習させる学習ボタンを備え、前記意識レベル検出手段
は、前記第1のセンサの出力及び第2のセンサの出力
と、各々前記しきい値とを比較することでその出力時の
人間の意識レベルを検出することを特徴とする。
【0017】この装置では、学習ボタンによって操作者
の意識レベルが特定の状態にあるかどうかを判別するし
きい値を登録することができるから、人間の固体差に基
づく判定誤差をより少なくできる。すなわち、たとえ
ば、「気合い」の入った状態にはある程度の固体差があ
るが、操作者が、「気合い」のある状態と意識した時に
学習ボタンを操作すれば、それ以後、その操作者に対し
ては学習ボタンを操作した時の各センサ出力の値に近く
なった時が「気合い」の入った状態であると推定でき
る。操作者が複数人いる場合には、各操作者ごとにこの
しきい値を記憶しておくことによって、各操作者に対応
した意識レベルの検出を行うことが可能になる。
【0018】請求項4に記載した発明は、人間が発生す
る音声を検出する第1のセンサと、 人間の生理情報を検
出する第2のセンサと、 前記第1のセンサの出力と前記
第2のセンサの出力とに基づいて、その出力時の人間の
意識のレベルが特定の状態にあるか否かを検出する意識
レベル検出手段 操作された時に前記第1のセンサ及
び第2のセンサの出力を操作者の特定の意識レベルのし
きい値として学習させる学習ボタンと、を備え、 前記意
識レベル検出手段は、前記第1のセンサの出力及び第2
のセンサの出力と、各々前記しきい値とを比較すること
でその出力時の人間の意識レベルを検出する。
【0019】上記の意識レベル検出装置では、第1のセ
ンサが上記の姿勢や運動状態ではなく、人間の発生する
音声を検出する。この場合であっても、たとえば、「気
合い」のある状態を、「ムッと音声を出して息んだ状
態」と定義しておけば、音声の出力が所定のレベル以上
で、且つ息む時の生理反応として出力される皮膚インピ
ーダンス等の生理情報のレベルが一定レベル以上であれ
ば、その時が「気合い」の入った状態であると推定する
ことができる。
【0020】この出願の請求項9に係るゲーム制御装置
は、以上の意識レベル検出装置で検出された意識レベル
が入力されるゲーム制御装置であって、前記意識レベル
に応じてゲームキャラクタの攻撃力または防御力を調整
するようにしたことを特徴とする。
【0021】上記のゲーム制御装置では、特定の意識レ
ベルに応じてゲームキャラクターの攻撃力や防御力を調
整するようにしているから、操作者の意図を正しくゲー
ム装置に伝えることができたり、操作者の「意識」を技
巧以外のリソースとして取り入れることが出来、ゲーム
内容に多様性を持たせることが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の第1の実施形
態の気合い検出装置の構成図を示している。なお、ここ
では、気合い検出装置は後述のゲーム制御装置に接続さ
れるものとする。
【0023】人間である操作者1の左手の手の部分には
生理情報を検出するセンサとして、皮膚インピーダンス
検出センサ2が取り付けられ、この出力がアンプ3で適
当な大きさのアナログレベルに増幅され、更に、A/D
変換器4でディジタル量に変換されて制御部5に入力さ
れる。また、操作者1の左腕外側全体に渡ってLED6
が一定の間隔ごとに配置されており、LED6をCCD
カメラ7で検出できるように、該カメラ7が配置されて
いる。CCDカメラ7で検出した画像データは画像メモ
リを含む画像処理装置8に入力され、ここで、各LED
6を結ぶ直線を近似し、肘の部分Pの位置での角度θを
求めて制御部5に出力する。図2は、皮膚インピーダン
ス検出センサ2とLED6の位置関係をより詳細に示す
図である。皮膚インピーダンス検出センサ2は左手の人
指し指と手首に設けた電極(図示せず)により、複数点
のセンシング位置を確保して皮膚インピーダンスを検出
する。皮膚インピーダンスは、精神発汗状態になると低
下することが知られているから、その皮膚インピーダン
スは、「気合い」が入った状態では精神発汗状態となっ
て低下する。したがって、皮膚インピーダンス交流成分
(SIR)のインバート値(SIR反転値)は図3に示
すようになる。同図において、a、bの領域は操作者1
が「気合い」を入れた結果、急激な精神発汗作用を呈し
た領域を示している。
【0024】図1において、制御部5では、左上の肘の
位置Pの角度θがほぼ直角に近い角度であるかどうかを
判定し、もしそうであるなら、上記SIRの反転値がし
きい値TH以上であるかどうかを判定する。もし、しき
い値TH以上であるなら、操作者によって「気合い」が
入れられた状態であると推定し、気合いONフラグをセ
ットする。図4は、以上の判定動作を示している。も
し、左腕がL字に曲がっていないか、またはSIR反転
値がしきい値TH以上でなければ、「気合い」が入った
状態でないと推定し、気合いOFFフラグをセットす
る。
【0025】「気合い」の入った状態は、「左腕をL字
に曲げて、ムッと息んだ状態」と定義され、この定義が
予め、操作者に伝えられている。操作者は、「気合い」
の入った状態を装置側に伝えたい場合、この定義に従っ
た行為を行う。通常、ムッと息むと皮膚インピーダンス
が低下するから、同時に左腕をL字に曲げることによ
り、「気合い」の入った意図を装置側に伝えることが出
来る。
【0026】以上の構成により、操作者がみずからの意
図で「気合い」を入れたかどうかを判定することができ
る。この場合、単に「気合い」を入れるだけなら腕を直
角にしなくても可能であるが、そのようにした場合には
SIRの出力が「気合い」の入った心理状態に基づくも
のであるかどうかの判定が難しくなる。「気合い」のな
い状態でも皮膚インピーダンスが低下することがあり得
るからである。したがって、この実施形態のように、腕
をL字に曲げてムッと息んだ状態が「気合い」の入った
状態と定義しておけば、操作者は、腕をL字に曲げるこ
とによってSIR反転値の出力が高くなる状態を気合い
の入った状態と制御部に対して伝えることができるか
ら、気合いの入った状態をより正確に検出することがで
きる。
【0027】図5は、この発明の第2の実施形態である
気合い検出装置の構成図を示す。
【0028】この装置では、LED6、カメラ7等に代
えて、マイクロホン9、アンプ10、レベル検出器11
を設けている。制御部で定義される「気合い」の入った
状態は「ムッと声を出して息んだ状態」である。マイク
ロホン9は、操作者1の「ムッ」と息んだ時の音声を検
出し、その音声の振幅がレベル検出器11で検出され
る。制御部5では、その音量振幅が一定のしきい値以上
であって、且つSIR反転値がしきい値TH以上である
場合に、気合いONフラグをセットし、そうでない場合
には気合いOFFフラグをセットする。図6は、以上の
判定動作を示すフローチャートである。
【0029】なお、図1の装置では、腕がL字に曲がっ
ている状態をCCDカメラ7で検出する構成にしている
が、同じ構成で、腕の動きが特定のパターンであるかど
うかの検出も可能である。たとえば、腕がほぼ直角のL
字の状態からθが鋭角になる動きを特定パターンとし、
この特定パターンを検出した時にSIR反転値がしきい
値TH以上であれば「気合い」の入った状態と判定する
ことが出来る。この場合の「気合い」の入った状態は
「左腕の動きがL字の状態から鋭角に曲げられ、ムッと
息んだ状態」と定義される。図7は、この場合の判定動
作を示すフローチャートである。
【0030】図8は、この発明の第3の実施形態である
気合い検出装置の構成図である。
【0031】この装置では、CCDカメラ7、マイクロ
ホン9に加えて、胸部と腹部の膨らみを検出するセンサ
12a、12bを設けている。各センサ12a、12b
は胸部及び腹部を巻くベルトと、該ベルトが膨らんだ時
に作動するポテンショメータPTを有し、各ポテンショ
メータPTの出力は、アンプ13a、13bで適当なレ
ベルに増幅された後、A/D変換器14a、14bでデ
ィジタル量に変換されて制御部5に入力される。この装
置では、「気合い」と共に「平常心」の検出も行うよう
にしている。すなわち、「気合い」の入った状態は「腕
をL字に曲げ、ムッと発声して息んだ状態」と定義さ
れ、平常心状態は「腕の曲がりがそれほどなく、声も出
ず、且つ胸部の膨らみ具合に比べて腹部の膨らみの変化
が大きくてその状態が一定時間持続している」と定義さ
れる。
【0032】この装置での「気合い」検出及び「平常
心」検出の判定動作は、図9(A)、(B)に示す通り
である。「平常心」検出では、SIR反転値がしきい値
TH′以下である状態が一定時間持続しているかどうか
の判定も行われる。図10において、cの領域は平常心
であることを表し、dの領域は動揺している領域である
ことを示している。同図に示すように、動揺している状
態では皮膚インピーダンスの変化が不安定であるが、平
常心の状態では安定している。したがって、この安定し
ている状態が一定時間持続していることが平常心状態に
あるための条件とされる。
【0033】次に、学習機能を持つ気合い検出装置につ
いて説明する。図11は、この発明の第4の実施形態の
気合い検出装置の構成図を示している。
【0034】この装置が図1に示す装置と相違する点
は、学習ボタン15を備えている点である。この学習ボ
タン15は、操作者1により「気合い」の入った状態に
ある時に操作されると、その「気合い」の入った状態を
判定するためのしきい値を制御部5において自動的にセ
ットさせる機能を持っている。すなわち、操作者1が行
った「腕をL字に曲げ、ムッと息んだ状態」が、「気合
い」が入った状態と意識できた場合に学習ボタン15を
操作する。すると、制御部5では、その時の状態が「気
合い」の入った状態と判定するようしきい値THを自動
的に設定する。すなわち、その時の値θとSIR反転値
そのもの、或いはそれらの値より少し低めの値をそれぞ
れ、腕の角度がL字型になっているかどうかを判定する
ためのしきい値、SIR反転値が特定のレベルにあるか
どうかを判定するためのしきい値として設定する。
【0035】図12は、上記の学習動作と判定動作を示
すフローチャートである。学習ボタン15が操作者1に
よって操作されると、その時のSIR反転値がしきい値
THとして設定され、また、角度値θが腕がL字に曲が
っているかどうかのしきい値θTHとしてセットされ
る。学習ボタン15が操作されていなければ、図4と同
様な判定動作が行われる。
【0036】上記の構成によれば、操作者にとって適正
なしきい値が設定できるとともに、操作者ごとにしきい
値を設定することもできる。なお、図11に示す気合い
検出装置は、図1に示す装置に学習ボタン15を設けた
ものであるが、この学習ボタン15は、図5や図8に示
す装置に適用することも可能である。また、これらの装
置の出力はONまたはOFFの信号としたが、この信号
は多段階または連続信号にすることも可能である。
【0037】以上に述べた装置では、ONまたはOFF
の気合いデータが出力されるが、このデータをゲーム機
に入力することで操作者の意識をゲーム機に伝えること
が可能になる。
【0038】図13は、気合い検出部とゲーム機とを組
み合わせた場合の構成図である。
【0039】気合い検出部20は、図1等に示される構
成を備えており、この出力がゲーム制御部21に入力さ
れる。ゲーム制御部21には、表示モニタ22が接続さ
れていて、ゲーム制御部21は、操作者によって操作さ
れるコントローラ23の出力と気合い検出部20からの
出力に基づいて、表示モニタ22上に表示されるゲーム
内容の制御を行う。なお、気合い検出部20には、平常
心検出部を置くこともでき、気合い検出と平常心検出の
両方行う検出部を置くこともできる。
【0040】図14は、気合いデータがOFFとONの
場合の表示モニタ22上の表示例及び平常心OFFと平
常心ONの場合の同表示モニタ22上の表示例を示して
いる。ゲーム内容は、操作者に相当するゲームキャラク
タAが敵に相当するゲームキャラクタBと闘う内容であ
って、それぞれが手に武器30、31を所持している。
気合いOFFの状態では操作者Aと敵Bのそれぞれの武
器30、31は同じ大きさであるが、気合いONになる
と操作者Aの武器30が大きくなって攻撃力が増す。ま
た、平常心OFFの場合には、各武器30、31は同じ
大きさであるが、平常心ONの状態では操作者Aの前に
シールド32が形成され、防御力が増大する。気合いデ
ータの出力が多段階または連続の場合には、武器30の
大きさやシールド32の大きさも多段階、または連続的
となる。ゲーム内容が図14に示すような1対1の戦闘
ゲームではなく、あるキャラクタが障害を乗り越えてい
くようなゲーム内容の場合、たとえば図15に示すよう
に山の頂上から岩33がキャラクタCに向けて落下する
ようなシーンにおいて、平常心ONの状態では岩33が
キャラクターCに当たる確率を低下させるようにした
り、また、気合いONの時には岩33がキャラクタCに
当たっても容易に倒れないような制御にすることも出来
る。
【0041】このように、気合いや平常心のON/OF
Fデータに基づいてゲーム内容を制御することにより、
従来のゲーム装置のような、技巧に100%依存するゲ
ーム機ではなく、操作者の感性をゲーム制御のためのリ
ソースとして直接入力出来る新しいゲーム機を提供する
ことが可能になる。
【0042】なお、以上に述べた実施形態では、ゲーム
機と気合い検出装置との組み合わせを示しているが、こ
の他、「気合い」の入ったことを入力出来る学習装置に
も応用可能である。例えば、「気合い」の入ったことを
学習装置に入力した場合に、学習装置側では学習内容を
より高度なものに変えていったり、反対に「気合い」が
なくなってきたことを検出すると学習内容を刺激のある
ものに変えていく、休憩用のパズルゲーム等に切り換え
る、等の制御を行うことが出来る。
【0043】
【発明の効果】この発明によれば、操作者が意図的にみ
ずからの意識状態を出力しようとした場合に、その状態
をより正しく検出することができる。また 第1のセン
サを人間の体の特定箇所に取り付けられる複数個の発光
素子の位置を光学的に検出することで前記特定箇所の姿
勢またはその運動状態を検出する光学的検出装置とで構
成したため、人間の体の特定箇所の全てを画像処理しな
くても、より容易に該特定箇所の姿勢や運動状態を検出
することができる。さらに、学習ボタンを設けることに
よって、操作者いつでもみずからの特定の意識レベルを
判定するためのしきい値を入力することができ、その特
定の意識レベルの判定精度をより高くすることができ
る。
【0044】さらに、上記の意識レベル検出装置で検出
された意識レベルをゲーム制御装置に入力することによ
り、その意識レベルに応じてゲームキャラクタの攻撃力
や防御力を調整できるため、操作者の意識そのものがゲ
ーム制御のための1つのリソースとなる新たな種類のゲ
ームを開発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である気合い検出装
置の構成図を示す。
【図2】左腕の角度を検出する構成を詳細に示す図。
【図3】皮膚インピーダンス検出信号の一例を示す図。
【図4】図1に示す装置の判定動作を示すフローチャー
ト。
【図5】この発明の第2の実施形態である気合い検出装
置の構成図。
【図6】図5に示す装置の判定動作を示すフローチャー
ト。
【図7】図1に示す装置での他の判定動作の例を示すフ
ローチャート。
【図8】この発明の第3の実施形態である気合い及び平
常心検出装置の構成図。
【図9】(A)、(B) 図8に示す装置の判定動作を示すフローチャート。
【図10】平常心状態を示す皮膚インピーダンス信号を
示す図。
【図11】この発明の第4の実施形態である気合い検出
装置の構成図。
【図12】図11に示す装置の学習動作及び判定動作を
示すフローチャート。
【図13】気合い検出装置を適用したゲーム装置の構成
を示す図。
【図14】上記ゲーム装置の表示モニタ上の表示例を示
す図。
【図15】表示モニタ上の他の表示例を示す図。
【符号の説明】
2−皮膚インピーダンス検出センサ 6−LED 7−CCDカメラ 9−マイクロホン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 5/16 A63F 9/22 A61B 5/0476 A61B 5/11 G06F 3/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人間の体の特定箇所の姿勢又はその運動状
    態を検出する第1のセンサと、 人間の生理情報を検出する第2のセンサと、 前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力とに
    基づいて、その出力時の人間の意識レベルが特定の状態
    にあるか否かを検出する意識レベル検出手段と、を備
    前記第1のセンサは、人間の体の特定箇所に取り付けら
    れる複数個の発光素子の位置を光学的に検出することで
    前記特定箇所の姿勢またはその運動状態を検出する光学
    的検出装置を有する 意識レベル検出装置。
  2. 【請求項2】人間の体の特定箇所の姿勢又はその運動状
    態を検出する第1のセンサと、 人間が発生する音声を検出する第2のセンサと、 人間の呼吸状態を検出する第3のセンサと、 人間の生理情報を検出する第4のセンサと、 前記第1〜第3のセンサの出力の少なくとも1つと前記
    第4のセンサの出力とに基づいて、その出力時の人間の
    意識レベルが特定の状態にあるか否かを検出する意識レ
    ベル検出手段と、を備え、 前記第1のセンサは、人間の体の特定箇所に取り付けら
    れる複数個の発光素子の位置を光学的に検出することで
    前記特定箇所の姿勢またはその運動状態を検出する光学
    的検出装置を有する意識レベル検出装置。
  3. 【請求項3】人間の体の特定箇所の姿勢又はその運動状
    態を検出する第1のセンサと、 人間の生理情報を検出する第2のセンサと、 前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力とに
    基づいて、その出力時の人間の意識レベルが特定の状態
    にあるか否かを検出する意識レベル検出手段と、 操作された時に前記第1のセンサ及び第2のセンサの出
    力を操作者の特定の意識レベルのしきい値として学習さ
    せる学習ボタンと、を備え、 前記意識レベル検出手段は、前記第1のセンサの出力及
    び第2のセンサの出力と、各々前記しきい値とを比較す
    ることでその出力時の人間の意識レベルを検出する意識
    レベル検出装置。
  4. 【請求項4】 人間が発生する音声を検出する第1のセ
    ンサと、 人間の生理情報を検出する第2のセンサと、 前記第1のセンサの出力と前記第2のセンサの出力とに
    基づいて、その出力時の人間の意識レベルが特定の状態
    にあるか否かを検出する意識レベル検出手段と、 操作された時に前記第1のセンサ及び第2のセンサの出
    力を操作者の特定の意識レベルのしきい値として学習さ
    せる学習ボタンと、を備え、 前記意識レベル検出手段は、前記第1のセンサの出力及
    び第2のセンサの出力と、各々前記しきい値とを比較す
    ることでその出力時の人間の意識レベルを検出する意識
    レベル検出装置。
  5. 【請求項5】前記生理情報を検出するセンサは、皮膚イ
    ンピーダンスを検出するセンサである、請求項1〜4の
    いずれかに記載の意識レベル検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4に記載のいずれかの意識レベ
    ル検出装置で検出された意識レベルが入力されるゲーム
    制御装置であって、 前記意識レベルに応じてゲームキャラクタの攻撃力また
    は防御力を調整するようにしたことを特徴とするゲーム
    制御装置。
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