JP2694499B2 - レールの挫屈防止装置及び挫屈防止金具の成形方法 - Google Patents

レールの挫屈防止装置及び挫屈防止金具の成形方法

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秀明 柳川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばバラスト道床に
おける軌道のカーブ区間等において、気温が上昇してレ
ールが伸長しカーブ外方に膨らみ、挫屈しようとするの
を防止するレールの挫屈防止装置のうち、特に木製の枕
木(木枕木)を使用した軌道の挫屈防止装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】レールは温度変化により伸縮作用をする
ため軸圧力が生じるので、レールを締結した枕木をバラ
スト道床に埋設固定させてある。特に、近年において
は、軌道の破壊を軽減し、列車の乗り心地を改善するも
のとして、定尺のレールを溶接して継目を無くしたロン
グレールが広く採用されている。
【0003】そして、この該ロングレール化による伸縮
作用を抑制するため、重量が大で締結の確実なコンクリ
ート製の枕木(PC枕木)を使用すると共に、急曲線中
のロングレールにおいては所要の道床横抵抗を確保する
ため、道床中における枕木の移動を阻止するようにした
各種の挫屈防止装置が採用されている。
【0004】一方、木枕木の軌道でロングレールを設置
しようとする場合にも道床横抵抗力の増強は不可欠な条
件であることは同じであり、この様なケースに対して図
6及び図7に示すような挫屈防止金具1を木枕木2端部
に水平方向に貫通させたボルト3により取付けて該挫屈
防止金具1の巾広に形成された垂下部4をバラスト5内
に埋設し、道床横抵抗力を増強するようにした方式のも
のが一部で採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のような挫屈防止金具1を木枕木2端部にボルト3に
より取付けるようにしたものでは、既に敷設された既設
の木枕木に水平なボルト孔を穿設することは困難である
ため、枕木交換の際に予め木枕木2の端部にボルト孔を
穿設し、挫屈防止金具1を取付けておいたものを準備し
ておき、旧枕木撤去後に該木枕木2を改めて設置しなけ
ればならないという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では前記従
来の問題点に鑑みて為されたものであって、既設の木枕
木であっても該木枕木を取外すことなく容易に取付ける
ことができる挫屈防止装置を提供することを目的とす
る。
【0007】そのため該挫屈防止装置を、第1に軌間中
央部で相隣接する2本の枕木をまたいで架設する一対の
挫屈防止金具と該挫屈防止金具を枕木に固定するスクリ
ュースパイキと、挫屈防止金具同士を連結する連結ボル
トとで構成され、挫屈防止金具は枕木上面に当接させる
上部水平部と、該上部水平部端から枕木側面に添って垂
下する垂下部及び該垂下部下端から立ち上がるようしに
て垂直に折り曲げられ対向する枕木方向に延びる受圧部
とで構成され、上部水平部にはスクリュースパイキを螺
挿する螺子孔が穿設され、受圧部には連結ボルトを挿通
するボルト挿通孔が穿設されている構造とし、
【0008】第2に適宜な長さを有する一枚の平鋼板の
一端近傍に螺子孔を穿設し、他端近傍に長孔状のボルト
挿通孔を穿設した後、上部水平部となる螺子孔側を短
く、受圧部となるボルト挿通孔側を長く、かつ適宜な長
さを有する垂下部を形成するように略コ字状に折り曲
げ、然る後、垂下部の受圧部寄りを外側に180°折り
曲げて受圧部を垂直に立ち上げ、その先端を対向する枕
木方向に延在するようにしたことにより所期の目的を達
成するようにしたものである。
【0009】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基いて本発明を詳
細に説明する。10は挫屈防止装置であって、軌間中央
部で相隣接する2本の木枕木2020をまたいで架設
する一対の挫屈防止金具1111と、該挫屈防止金具
1111を木枕木20に固定するスクリュースパイキ
12と、一対の挫屈防止金具1111同士を連結する
連結ボルト13とで構成されている。
【0010】挫屈防止金具11は、適宜な長さを有する
一枚の平鋼板によって一体に形成され、木枕木20上面
21に当接させる上部水平部14と、該上部水平部14
から木枕木20の側面22に添って垂下する垂下部15
と、該垂下部15下端から立ち上がるようにして垂直に
折り曲げられ、対向する木枕木20方向に延びる受圧部
16とで構成されている。
【0011】前記挫屈防止金具11の上部水平部14に
は2つの螺子孔17,17が穿設され、又受圧板16に
は長孔状のボルト挿通孔18が穿設されている。
【0012】図中符号30はレール、40はバラストで
ある。
【0013】次に、前記挫屈防止金具11の成形方法に
ついて説明する。先ず、適宜な長さを有する一枚の平鋼
板の一端近傍に一対の螺子孔17,17を穿設し、他端
近傍に長孔状のボルト挿通孔18を穿設する。(図3の
(1)参照)
【0014】次に、上部水平部となる螺子孔17,17
側を短く、受圧部16となるボルト挿通孔18側を長
く、かつ適宜な長さを有する垂下部15を形成するよう
に略コ字状に折り曲げる。(図3の(2)参照)
【0015】然る後、垂下部15の受圧部16寄りを外
側に180°ヘアピン状に折り曲げて受圧部16を垂直
に立ち上げ、その先端を対向する木枕木20方向に延在
するようにする。(図3の(3),(4)参照)
【0016】尚、挫屈防止金具11の成形の際に、垂下
部15を長くした分受圧部16の位置が下がるので、バ
ラスト40の高さに応じて該垂下部15の長さを調節
し、受圧部16を木枕木20よりも下方に位置させるこ
とにより、バラスト40内に完全に埋設させることがで
きるため、挫屈抵抗力を効率よく確保するることができ
る。
【0017】次に、該挫屈防止装置10の設置方法につ
いて説明する。先ず、予め該挫屈防止装置10を設置し
ようとする現場の軌道のバラスト40を掘削移動させて
おく。
【0018】次に、挫屈防止金具11の上部水平部14
を木枕木20中央部の上面21当接させ、垂下部15を
木枕木20の側面22に圧接するように置き、隣接する
木枕木20にも、受圧部16同士が接合するように対を
なす一方の挫屈防止金具11を同様に置く。
【0019】次に、対をなす一対の挫屈防止金具11
重合する受圧部16に穿設されたボルト挿通孔18に連
結ボルト13を挿通し、ナット19を螺合して締結し、
一対の挫屈防止金具11を一体化し、スクリュースパイ
キ12によって該挫屈防止金具1111を対応する木
枕木2020にそれぞれ固定する。
【0020】図4,5は本発明に至る他の実施例を示す
もので、相隣接する木枕木20間をまたぐようにして設
置する取付板50と該取付板50の下面に固着した受圧
板51とで挫屈防止金具52を構成したものが考えられ
たが、この構造のものでは受圧板51の高さをかなり高
くしないと所要の横抵抗が得られず、又取付板50も大
型のものにならざるを得ないので、重量が嵩み、持ち運
びが困難であるだけではなく、高価なものとなるという
問題があり、かつ枕木敷設間隔の長短に対する適応が出
来ないという問題もある。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、軌間
中央部で相隣接する2本の枕木をまたいで架設する一対
の挫屈防止金具と該挫屈防止金具を枕木に固定するスク
リュースパイキと、挫屈防止金具同士を連結する連結ボ
ルトとで構成し、挫屈防止金具は枕木上面に当接する上
部水平部と、該上部水平部端から枕木側面に添って垂下
する垂下部及び該垂下部下端から立ち上がるようしにて
垂直に折り曲げられ、対向する枕木方向に延びる受圧部
とで構成し、上部水平部にはスクリュースパイキを螺挿
する螺子孔を穿設し、受圧部には連結ボルトを挿通する
ボルト挿通孔を穿設したので、既設の木枕木にも極めて
容易に取付けることが出来る。従って、道床横抵抗力を
増強させることが出来る。
【0022】又、本発明によれば、挫屈防止金具を適宜
な長さを有する一枚の平鋼板の一端近傍に螺子孔を穿設
し、他端近傍に長孔状のボルト挿通孔を穿設した後、上
部水平部となる螺子孔側を短く、受圧部となるボルト挿
通孔側を長く、かつ適宜な長さを有する垂下部を形成す
るように略コ字状に折り曲げ、然る後、垂下部の受圧部
寄りを外側に180°折り曲げて受圧部を垂直に立ち上
げ、その先端を対向する枕木方向に延在するようにして
形成するようにしたので、加工が極めて簡単であり、材
料費、加工費共に安価に提供できる。
【0023】又、ボルト挿通孔を長孔状とすることによ
り、木枕木敷設間隔が一定でなくても容易に対応するが
できる。
【0024】更に、本発明によれば、バラストの高さに
応じて該垂下部の長さを調節することにより、受圧部を
木枕木よりも下方に位置させ、バラスト内に完全に埋設
させることができるため、挫屈抵抗力を効率よく確保す
るることができる等著大な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による挫屈防止装置を取付けた状態を示
す木枕木の拡大斜視図。
【図2】同上の平面図。
【図3】挫屈防止金具の成形順序を示す説明図。
【図4】本発明に至る他の挫屈防止金具を取付けた状態
を示す木枕木の正面図。
【図5】同上の挫屈防止金具の下方から見た状態を示す
斜視図。
【図6】従来の挫屈防止装置を取付けた状態を示す木枕
木の側面図。
【図7】同上の正面図。
【符号の説明】10 挫屈防止装置11 挫屈防止金具 12 スクリュースパイキ 13 連結ボルト 14 上部水平部 15 垂下部 16 受圧部 17 螺子孔 18 ボルト挿通孔20 木枕木 30 レール 40 バラスト
フロントページの続き (72)発明者 切敷 啓介 埼玉県大宮市東大成町525番地

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌間中央部で相隣接する2本の枕木をま
    たいで架設する一対の挫屈防止金具と該挫屈防止金具を
    枕木に固定するスクリュースパイキと、挫屈防止金具同
    士を連結する連結ボルトとで構成され、挫屈防止金具は
    枕木上面に当接させる上部水平部と、該上部水平部端か
    ら枕木側面に添って垂下する垂下部及び該垂下部下端か
    ら立ち上がるようしにて垂直に折り曲げられ対向する枕
    木方向に延びる受圧部とで構成され、上部水平部にはス
    クリュースパイキを螺挿する螺子孔が穿設され、受圧部
    には連結ボルトを挿通するボルト挿通孔が穿設されてい
    ることを特徴とするレールの挫屈防止装置。
  2. 【請求項2】 適宜な長さを有する一枚の平鋼板の一端
    近傍に螺子孔を穿設し、他端近傍に長孔状のボルト挿通
    孔を穿設した後、上部水平部となる螺子孔側を短く、受
    圧部となるボルト挿通孔側を長く、かつ適宜な長さを有
    する垂下部を形成するように略コ字状に折り曲げ、然る
    後、垂下部の受圧部寄りを外側に180°折り曲げて受
    圧部を垂直に立ち上げ、その先端を対向する枕木方向に
    延在するようにしたことを特徴とする挫屈防止金具の成
    形方法。
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KR101646719B1 (ko) * 2014-05-15 2016-08-08 한국철도기술연구원 철도 자갈도상궤도에서의 자갈도상 밀착형 침목결속장치 및 이를 이용한 궤도 구조 보강방법
WO2021187522A1 (ja) * 2020-03-17 2021-09-23 ダウ・東レ株式会社 セメント組成物及びその硬化物

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