JP2694250B2 - 落石防護柵 - Google Patents
落石防護柵Info
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- JP2694250B2 JP2694250B2 JP7077339A JP7733995A JP2694250B2 JP 2694250 B2 JP2694250 B2 JP 2694250B2 JP 7077339 A JP7077339 A JP 7077339A JP 7733995 A JP7733995 A JP 7733995A JP 2694250 B2 JP2694250 B2 JP 2694250B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、山岳地などの道路や鉄
道の側部に施工される落石防護柵において、支柱間に張
設されたワイヤロープの間隔が落石の衝撃などで広がる
ことを防止した落石防護柵に関するものである。
道の側部に施工される落石防護柵において、支柱間に張
設されたワイヤロープの間隔が落石の衝撃などで広がる
ことを防止した落石防護柵に関するものである。
【0002】
【従来技術】山岳地など、落石の危険がある箇所の道路
や鉄道の側部には落石防護柵が設けてある。従来の落石
防護柵は、所要間隔で立てられた支柱に、複数本のワイ
ヤロープを上下方向に一定の間隔をおいて横方向に延長
して張設し、各支柱間にはワイヤロープが落石の衝突な
どにより間隔が広がらないようにする間隔維持部材が設
けてある構造である。
や鉄道の側部には落石防護柵が設けてある。従来の落石
防護柵は、所要間隔で立てられた支柱に、複数本のワイ
ヤロープを上下方向に一定の間隔をおいて横方向に延長
して張設し、各支柱間にはワイヤロープが落石の衝突な
どにより間隔が広がらないようにする間隔維持部材が設
けてある構造である。
【0003】しかし、上記した落石防護柵においては、
支柱や間隔維持部材におけるワイヤロープの固定は直線
状のワイヤロープをU字金具で締付けるものであるた
め、固定力が十分ではない。従って、上記のように落石
が衝突した場合、その衝撃でワイヤロープが引っ張ら
れ、固定位置がずれてワイヤロープが上下に広がり、そ
の部分から落石が飛び出してしまう危険があった。
支柱や間隔維持部材におけるワイヤロープの固定は直線
状のワイヤロープをU字金具で締付けるものであるた
め、固定力が十分ではない。従って、上記のように落石
が衝突した場合、その衝撃でワイヤロープが引っ張ら
れ、固定位置がずれてワイヤロープが上下に広がり、そ
の部分から落石が飛び出してしまう危険があった。
【0004】これらを解決する手段として、実公平1−
44580号においてワイヤロープの固定力を強固にし
た落石防護柵が提案されている。この考案では、支柱や
間隔維持部材におけるU字金具の装着部両側に突出部を
設け、この突出部の掛かり作用でワイヤロープの固定力
を強くしている。
44580号においてワイヤロープの固定力を強固にし
た落石防護柵が提案されている。この考案では、支柱や
間隔維持部材におけるU字金具の装着部両側に突出部を
設け、この突出部の掛かり作用でワイヤロープの固定力
を強くしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の落石防護柵には、次のような課題があった。す
なわち、支柱や間隔維持部材の突出部はプレスによる押
し出し加工により設けられるが、例えば支柱として使用
されるH鋼は比較的肉厚であり、これをプレスすること
は構造的にも難しく、加工するには費用が高くなる。ま
た、細板状の間隔維持部材において、突出部は長さ方向
の数箇所にわたり断続的に設けられているが、強度に関
しては単に細板状のものと変わらない。従って、曲げ強
度などが十分ではなく、落石の衝撃などで簡単に変形し
て落石防護柵が機能を果たせなくなる場合がある。
な従来の落石防護柵には、次のような課題があった。す
なわち、支柱や間隔維持部材の突出部はプレスによる押
し出し加工により設けられるが、例えば支柱として使用
されるH鋼は比較的肉厚であり、これをプレスすること
は構造的にも難しく、加工するには費用が高くなる。ま
た、細板状の間隔維持部材において、突出部は長さ方向
の数箇所にわたり断続的に設けられているが、強度に関
しては単に細板状のものと変わらない。従って、曲げ強
度などが十分ではなく、落石の衝撃などで簡単に変形し
て落石防護柵が機能を果たせなくなる場合がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記課題を解消するもので、
落石防護柵のワイヤロープの固定力の強化を、加工が容
易で費用も安価な手段でできるようにして、落石防護柵
の施工費用を抑えることができるようにすることを目的
とする。また、間隔維持部材においては強度を向上させ
て落石の衝撃などで変形しにくいようにし、落石防護柵
の機能を損なうことのないようにすることを目的とす
る。
落石防護柵のワイヤロープの固定力の強化を、加工が容
易で費用も安価な手段でできるようにして、落石防護柵
の施工費用を抑えることができるようにすることを目的
とする。また、間隔維持部材においては強度を向上させ
て落石の衝撃などで変形しにくいようにし、落石防護柵
の機能を損なうことのないようにすることを目的とす
る。
【0007】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。即ち本発明
は、落石防護柵であって、この落石防護柵は、 所要間隔
で立てられた支柱と、 これら支柱間に上下方向へ所要間
隔でかつ横方向へ延長して張設されたワイヤロープと、
上記支柱間において上記ワイヤロープの間隔を一定に保
つための間隔維持具と、を備えており、 上記ワイヤロー
プは、固定用座金の掛止部側へ固定具で引き付けて上記
支柱に固定するようにしてあり、 上記間隔維持具は、 細
板状の基板と、 この基板の長さ方向に所要間隔で設けら
れており、ワイヤロープの固定具を装着するための装着
孔と、 上記基板の幅方向の両端側に同一面側へ鈍角もっ
て折曲形成されている、又は上記基板の幅方向の実質的
中央部を同一面側へ鈍角もって折曲形成されている、角
部を有する掛止部と、 上記基板側へワイヤロープを引き
付け、上記掛止部に圧接して固定する固定具と、を備
え、 上記固定用座金は、 基板と、 この基板に設けられて
おり、上記固定具を装着するための装着孔と、 上記基板
の幅方向の両端側に同一面側へ鈍角もって折曲形成され
ている、角部を有する掛止部と、を備えており、 上記ワ
イヤロープは、上記角部と当接していることを特徴とす
る、 落石防護柵である。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。即ち本発明
は、落石防護柵であって、この落石防護柵は、 所要間隔
で立てられた支柱と、 これら支柱間に上下方向へ所要間
隔でかつ横方向へ延長して張設されたワイヤロープと、
上記支柱間において上記ワイヤロープの間隔を一定に保
つための間隔維持具と、を備えており、 上記ワイヤロー
プは、固定用座金の掛止部側へ固定具で引き付けて上記
支柱に固定するようにしてあり、 上記間隔維持具は、 細
板状の基板と、 この基板の長さ方向に所要間隔で設けら
れており、ワイヤロープの固定具を装着するための装着
孔と、 上記基板の幅方向の両端側に同一面側へ鈍角もっ
て折曲形成されている、又は上記基板の幅方向の実質的
中央部を同一面側へ鈍角もって折曲形成されている、角
部を有する掛止部と、 上記基板側へワイヤロープを引き
付け、上記掛止部に圧接して固定する固定具と、を備
え、 上記固定用座金は、 基板と、 この基板に設けられて
おり、上記固定具を装着するための装着孔と、 上記基板
の幅方向の両端側に同一面側へ鈍角もって折曲形成され
ている、角部を有する掛止部と、を備えており、 上記ワ
イヤロープは、上記角部と当接していることを特徴とす
る、 落石防護柵である。
【0008】
【作用】間隔維持具にあっては、支柱間に張設されるワ
イヤロープを固定具により基板側へ引き付けて固定す
る。これにより、ワイヤロープのうち引き付けて固定さ
れた部分の両側は掛止部に圧接されて掛止されるので、
ワイヤロープが十分な引っ張り力で張設されていれば、
ワイヤロープが落石などによる衝撃を受けても固定部が
ずれにくい。従って、ワイヤロープの間隔が広がりにく
くなり、落石がワイヤロープの間から飛び出すことを防
止できる。
イヤロープを固定具により基板側へ引き付けて固定す
る。これにより、ワイヤロープのうち引き付けて固定さ
れた部分の両側は掛止部に圧接されて掛止されるので、
ワイヤロープが十分な引っ張り力で張設されていれば、
ワイヤロープが落石などによる衝撃を受けても固定部が
ずれにくい。従って、ワイヤロープの間隔が広がりにく
くなり、落石がワイヤロープの間から飛び出すことを防
止できる。
【0009】固定用座金にあっては、支柱などにワイヤ
ロープを固定する際、間隔維持具の基板と同様に固定具
で引き付けることにより、ワイヤロープのうち固定され
た部分の両側は掛止部に圧接されて掛止されるので、ワ
イヤロープが十分な引っ張り力で張設されていれば、ワ
イヤロープが落石などによる衝撃を受けても固定部がず
れにくい。このように、支柱にあらかじめ突起など掛止
部を設けておかなくても、既設の一般的な支柱に固定用
座金を取り付けることにより簡単にワイヤロープの固定
力の強化を図ることができる。
ロープを固定する際、間隔維持具の基板と同様に固定具
で引き付けることにより、ワイヤロープのうち固定され
た部分の両側は掛止部に圧接されて掛止されるので、ワ
イヤロープが十分な引っ張り力で張設されていれば、ワ
イヤロープが落石などによる衝撃を受けても固定部がず
れにくい。このように、支柱にあらかじめ突起など掛止
部を設けておかなくても、既設の一般的な支柱に固定用
座金を取り付けることにより簡単にワイヤロープの固定
力の強化を図ることができる。
【0010】また、本発明に係る落石防護柵にあって
は、ワイヤロープの各固定部において、掛止部の作用に
より十分な固定力が得られる。従って、落石防護柵全体
としての強度も向上し、通常の落石などによる衝撃にも
十分耐えることができ、ワイヤロープを越えて落石が飛
び出すなどの危険が防止できる。
は、ワイヤロープの各固定部において、掛止部の作用に
より十分な固定力が得られる。従って、落石防護柵全体
としての強度も向上し、通常の落石などによる衝撃にも
十分耐えることができ、ワイヤロープを越えて落石が飛
び出すなどの危険が防止できる。
【0011】更には、間隔維持具及び固定用座金の加工
は折曲げであるから比較的容易に加工でき、従来のよう
に、H鋼などに突出部をプレスして加工するのと比較し
て安価に製造できる。
は折曲げであるから比較的容易に加工でき、従来のよう
に、H鋼などに突出部をプレスして加工するのと比較し
て安価に製造できる。
【0012】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る落石防護柵の一実施
例を示す説明図である。符号Aは落石防護柵で、端部支
柱1と中継支柱2を備えている。中継支柱2は端部支柱
1、1(一方は図では見えない)間に一定間隔で所要本
数立ててある。端部支柱1、1間には七本のワイヤロー
プ3、3・・・が接続具7、7・・・を介し、上下方向
に等間隔で平行にかつ横方向に延長して張設されてい
る。
細に説明する。図1は本発明に係る落石防護柵の一実施
例を示す説明図である。符号Aは落石防護柵で、端部支
柱1と中継支柱2を備えている。中継支柱2は端部支柱
1、1(一方は図では見えない)間に一定間隔で所要本
数立ててある。端部支柱1、1間には七本のワイヤロー
プ3、3・・・が接続具7、7・・・を介し、上下方向
に等間隔で平行にかつ横方向に延長して張設されてい
る。
【0013】図2は間隔維持具の構造を示す要部斜視
図、図3は固定用U字金具によるワイヤロープの固定状
態を示す説明図である。間隔維持具4は、各ワイヤロー
プ3、3・・・の各支柱1、2間にほぼ等間隔で複数平
行に取付けてある。なお、各ワイヤロープ3の各中継支
柱2への固定構造については後述する。
図、図3は固定用U字金具によるワイヤロープの固定状
態を示す説明図である。間隔維持具4は、各ワイヤロー
プ3、3・・・の各支柱1、2間にほぼ等間隔で複数平
行に取付けてある。なお、各ワイヤロープ3の各中継支
柱2への固定構造については後述する。
【0014】間隔維持具4は、所要長さで細板状の金属
製の基板41を有している。基板41には、装着手段で
ある対になった装着孔42、42が長さ方向へ等間隔で
七組設けてある。装着孔42、42は、後述する固定用
U字金具6を装着するものである。基板41の幅方向の
両端側には、全長にわたり同一面側へ鈍角もって掛止部
43、43が折曲形成されている。掛止部43,43
は、ワイヤロープ3と当接する角部430,430を有
している。
製の基板41を有している。基板41には、装着手段で
ある対になった装着孔42、42が長さ方向へ等間隔で
七組設けてある。装着孔42、42は、後述する固定用
U字金具6を装着するものである。基板41の幅方向の
両端側には、全長にわたり同一面側へ鈍角もって掛止部
43、43が折曲形成されている。掛止部43,43
は、ワイヤロープ3と当接する角部430,430を有
している。
【0015】ここで、図3を参照して固定用U字金具6
の構造及びこれによる各ワイヤロープ3の固定構造を説
明する。固定具である固定用U字金具6は、U字金具6
1を有している。U字金具61の両端側は平行に設けて
あり、各々にはねじ部62が形成されている。各ねじ部
62にはナット63が螺合してある。なお、符号64は
座金である固定用U字金具6は、U字金具61の両端部
を掛止部43、43が形成してある側から装着孔42、
42に挿入し、反対側に突出したねじ部62、62にナ
ット63、63を螺合して間隔維持具4に装着される。
の構造及びこれによる各ワイヤロープ3の固定構造を説
明する。固定具である固定用U字金具6は、U字金具6
1を有している。U字金具61の両端側は平行に設けて
あり、各々にはねじ部62が形成されている。各ねじ部
62にはナット63が螺合してある。なお、符号64は
座金である固定用U字金具6は、U字金具61の両端部
を掛止部43、43が形成してある側から装着孔42、
42に挿入し、反対側に突出したねじ部62、62にナ
ット63、63を螺合して間隔維持具4に装着される。
【0016】そして、各支柱1、2間に張設される各ワ
イヤロープ3をU字金具61のU字部分に挿通し、ナッ
ト63、63を回して各ワイヤロープ3を基板41側へ
締付けて固定する。これにより、各ワイヤロープ3のう
ちU字部分で固定された部分の両側は各掛止部43に圧
接されて掛止されるので、各ワイヤロープ3が十分な引
っ張り力で張設されていれば十分な固定力が得られる。
イヤロープ3をU字金具61のU字部分に挿通し、ナッ
ト63、63を回して各ワイヤロープ3を基板41側へ
締付けて固定する。これにより、各ワイヤロープ3のう
ちU字部分で固定された部分の両側は各掛止部43に圧
接されて掛止されるので、各ワイヤロープ3が十分な引
っ張り力で張設されていれば十分な固定力が得られる。
【0017】図4は間隔維持具の他の実施例を示すワイ
ヤロープの固定状態を示す説明図である。図において上
記間隔維持具4と同一または同等箇所には同一符号を付
して示している。本実施例に係る間隔維持具4aは、基
板41の幅方向の実質的中央部を鈍角に折曲して掛止部
43、43が設けてある。掛止部43,43は、ワイヤ
ロープ3と当接する角部430,430を有している。
作用効果については、上記間隔維持具4とほぼ同様であ
るが、折曲する箇所が中央部分の一箇所であるため、両
側にある間隔維持具4と比較して製造がより簡単にでき
る利点がある。
ヤロープの固定状態を示す説明図である。図において上
記間隔維持具4と同一または同等箇所には同一符号を付
して示している。本実施例に係る間隔維持具4aは、基
板41の幅方向の実質的中央部を鈍角に折曲して掛止部
43、43が設けてある。掛止部43,43は、ワイヤ
ロープ3と当接する角部430,430を有している。
作用効果については、上記間隔維持具4とほぼ同様であ
るが、折曲する箇所が中央部分の一箇所であるため、両
側にある間隔維持具4と比較して製造がより簡単にでき
る利点がある。
【0018】図5は本発明に係る固定用座金の構造を示
す斜視図、図6は固定用座金の使用状態を示す説明図で
ある。中継支柱2には固定用U字金具6と固定用座金5
を介して各ワイヤロープ3が固定してある。固定用座金
5は基板51を有しており、その幅方向の中央部分には
固定用U字金具6のU字金具61に対応する装着手段で
ある装着孔52、52が設けられている。基板51の幅
方向の両端側には、全長にわたり同一面側へ鈍角もって
掛止部53、53が折曲形成されている。掛止部53,
53は、ワイヤロープ3と当接する角部530,530
を有している。
す斜視図、図6は固定用座金の使用状態を示す説明図で
ある。中継支柱2には固定用U字金具6と固定用座金5
を介して各ワイヤロープ3が固定してある。固定用座金
5は基板51を有しており、その幅方向の中央部分には
固定用U字金具6のU字金具61に対応する装着手段で
ある装着孔52、52が設けられている。基板51の幅
方向の両端側には、全長にわたり同一面側へ鈍角もって
掛止部53、53が折曲形成されている。掛止部53,
53は、ワイヤロープ3と当接する角部530,530
を有している。
【0019】図6に示すように、H鋼で形成された中継
支柱2の正面板21の左側には、対になった装着孔2
2、22が長さ方向へ等間隔で七組設けてある。そし
て、U字金具61のU字部に各ワイヤロープ3を挿通さ
せ、各ワイヤロープ3が固定用座金5の各掛止部53に
当たるようにして各ねじ部62を各装着孔52に挿通
し、更に各ねじ部62を装着孔22、22に挿通し、こ
れにナット63、63を螺合して締付けて各中継支柱2
に固定する。
支柱2の正面板21の左側には、対になった装着孔2
2、22が長さ方向へ等間隔で七組設けてある。そし
て、U字金具61のU字部に各ワイヤロープ3を挿通さ
せ、各ワイヤロープ3が固定用座金5の各掛止部53に
当たるようにして各ねじ部62を各装着孔52に挿通
し、更に各ねじ部62を装着孔22、22に挿通し、こ
れにナット63、63を螺合して締付けて各中継支柱2
に固定する。
【0020】これによると、各ワイヤロープ3のうちU
字部分で固定された部分の両側は固定用座金5の各掛止
部53に圧接されて掛止されるので、各ワイヤロープ3
が十分な引っ張り力で張設されていれば十分な固定力が
得られる。
字部分で固定された部分の両側は固定用座金5の各掛止
部53に圧接されて掛止されるので、各ワイヤロープ3
が十分な引っ張り力で張設されていれば十分な固定力が
得られる。
【0021】(作 用) 図1ないし図6を参照して本実施例に係る落石防護柵の
作用を説明する。上記したように、各ワイヤロープ3
は、端部支柱1、中継支柱2及び間隔維持具4の各部で
十分な固定力で固定されている。従って、各ワイヤロー
プ3が落石などによる衝撃を受けても、各固定部がずれ
にくく、各ワイヤロープ3の間隔が広がりにくくなり、
落石が各ワイヤロープ3の間から飛び出すことを防止で
き、安全性が向上する。
作用を説明する。上記したように、各ワイヤロープ3
は、端部支柱1、中継支柱2及び間隔維持具4の各部で
十分な固定力で固定されている。従って、各ワイヤロー
プ3が落石などによる衝撃を受けても、各固定部がずれ
にくく、各ワイヤロープ3の間隔が広がりにくくなり、
落石が各ワイヤロープ3の間から飛び出すことを防止で
き、安全性が向上する。
【0022】また、間隔維持具4は、掛止部43、43
が全長にわたり折曲されて設けてあるので、基板41の
強度が向上し、多少の衝撃では変形しにくく、落石など
による衝撃で落石防護の機能を損なうことを防止でき
る。固定用座金5は、中継支柱2に各ワイヤロープ3を
固定する際に使用することにより十分な固定力が得ら
れ、各ワイヤロープ3が落石などによる衝撃を受けても
固定部がずれにくい。なお、本発明は図示の実施例に限
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内におい
て種々の変形が可能である。
が全長にわたり折曲されて設けてあるので、基板41の
強度が向上し、多少の衝撃では変形しにくく、落石など
による衝撃で落石防護の機能を損なうことを防止でき
る。固定用座金5は、中継支柱2に各ワイヤロープ3を
固定する際に使用することにより十分な固定力が得ら
れ、各ワイヤロープ3が落石などによる衝撃を受けても
固定部がずれにくい。なお、本発明は図示の実施例に限
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内におい
て種々の変形が可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)間隔維持具にあっては、ワイヤロープのうち固定
用U字金具で固定された部分の両側は掛止部に圧接され
て掛止されるので十分な固定力が得られ、ワイヤロープ
が落石などによる衝撃を受けても固定部がずれにくい。
従って、ワイヤロープの間隔が広がりにくくなり、落石
がワイヤロープの間から飛び出すことを防止でき、安全
性が向上するという効果がある。また、その効果に加え
て、掛止部が実質的に全長にわたり折曲されて設けてあ
れば、基板の強度が向上するので、多少の衝撃では変形
しにくく、落石などによる衝撃で落石防護の機能を損な
うことを防止できる。
する。 (a)間隔維持具にあっては、ワイヤロープのうち固定
用U字金具で固定された部分の両側は掛止部に圧接され
て掛止されるので十分な固定力が得られ、ワイヤロープ
が落石などによる衝撃を受けても固定部がずれにくい。
従って、ワイヤロープの間隔が広がりにくくなり、落石
がワイヤロープの間から飛び出すことを防止でき、安全
性が向上するという効果がある。また、その効果に加え
て、掛止部が実質的に全長にわたり折曲されて設けてあ
れば、基板の強度が向上するので、多少の衝撃では変形
しにくく、落石などによる衝撃で落石防護の機能を損な
うことを防止できる。
【0024】(b)固定用座金にあっては、支柱などに
ワイヤロープを固定する際に使用することにより十分な
固定力が得られ、ワイヤロープが落石などによる衝撃を
受けても固定部がずれにくい。また、支柱にあらかじめ
突起など掛止部を設けておかなくても、既設の一般的な
支柱に固定用座金を取り付けることにより簡単にワイヤ
ロープの固定力の強化を図ることができる。
ワイヤロープを固定する際に使用することにより十分な
固定力が得られ、ワイヤロープが落石などによる衝撃を
受けても固定部がずれにくい。また、支柱にあらかじめ
突起など掛止部を設けておかなくても、既設の一般的な
支柱に固定用座金を取り付けることにより簡単にワイヤ
ロープの固定力の強化を図ることができる。
【0025】(c)本発明に係る落石防護柵では、ワイ
ヤロープの各固定部において、固定用U字金具と掛止部
の作用により十分な固定力が得られる。従って、落石防
護柵全体としての強度も向上し、通常の落石などによる
衝撃にも十分耐えることができ、ワイヤロープを越えて
落石が飛び出すなどの危険が防止できる。
ヤロープの各固定部において、固定用U字金具と掛止部
の作用により十分な固定力が得られる。従って、落石防
護柵全体としての強度も向上し、通常の落石などによる
衝撃にも十分耐えることができ、ワイヤロープを越えて
落石が飛び出すなどの危険が防止できる。
【0026】(d)間隔維持具及び固定用座金の加工は
折曲げであるから比較的容易に加工でき、従来のよう
に、H鋼などに突出部をプレスして加工するのと比較し
て安価に製造できる。従って、落石防護柵の施工費用も
安価に抑えることが可能になる。
折曲げであるから比較的容易に加工でき、従来のよう
に、H鋼などに突出部をプレスして加工するのと比較し
て安価に製造できる。従って、落石防護柵の施工費用も
安価に抑えることが可能になる。
【図1】本発明に係る落石防護柵の一実施例を示す説明
図。
図。
【図2】間隔維持具の構造を示す要部斜視図。
【図3】固定用U字金具によるワイヤロープの固定状態
を示す説明図。
を示す説明図。
【図4】間隔維持具の他の実施例を示すワイヤロープの
固定状態を示す説明図。
固定状態を示す説明図。
【図5】本発明に係る固定用座金の構造を示す斜視図。
【図6】固定用座金の使用状態を示す説明図。
A 落石防護柵 1 端部支柱 2 中継支柱 21 正面板 22 装着孔 3 ワイヤロープ 4 隔維持具 41 基板 42 装着孔 43 掛止部 5 固定用座金 51 基板 52 装着孔 53 掛止部 6 固定用U字金具 61 U字金具 62 ねじ部 63 ナット 64 座金 7 接続具
Claims (1)
- 【請求項1】 落石防護柵であって、この落石防護柵
は、 所要間隔で立てられた支柱(1)と、 これら支柱間(1)に上下方向へ所要間隔でかつ横方向
へ延長して張設されたワイヤロープ(3)と、 上記支柱間(1)において上記ワイヤロープ(3)の間
隔を一定に保つための間隔維持具(4)と、 を備えており、 上記ワイヤロープ(3)は、固定用座金(5)の掛止部
(53)側へ固定具で引き付けて上記支柱(1)に固定
するようにしてあり、 上記間隔維持具(4)は、 細板状の基板(41)と、 この基板(41)の長さ方向に所要間隔で設けられてお
り、ワイヤロープの固定具を装着するための装着孔(4
2)と、 上記基板(41)の幅方向の両端側に同一面側へ鈍角も
って折曲形成されている、又は上記某板(41)の幅方
向の実質的中央部を同一面側へ鈍角もって折曲形成され
ている、角部(430)を有する掛止部(43)と、 上記基板(41)側へワイヤロープ(3)を引き付け、
上記掛止部(43)に圧接して固定する固定具と、 を備え、 上記固定用座金(5)は、 基板(51)と、 この基板(51)に設けられており、上記固定具を装着
するための装着孔(52)と、 上記基板(51)の幅方向の両端側に同一面側へ鈍角も
って折曲形成されている、角部(530)を有する掛止
部(53)と、 を備えており、 上記ワイヤロープ(3)は、上記角部(430),(5
30)と当接していることを特徴とする、 落石防護柵。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7077339A JP2694250B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 落石防護柵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7077339A JP2694250B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 落石防護柵 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08246420A JPH08246420A (ja) | 1996-09-24 |
JP2694250B2 true JP2694250B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=13631169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7077339A Expired - Fee Related JP2694250B2 (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 落石防護柵 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2694250B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4769704B2 (ja) * | 2006-12-18 | 2011-09-07 | 東京製綱株式会社 | 高エネルギ吸収落石防護柵 |
JP4924992B2 (ja) * | 2008-11-27 | 2012-04-25 | 日本サミコン株式会社 | 防護柵とその緩衝構造ユニット及びこれを用いた改良方法 |
KR102471616B1 (ko) * | 2022-05-31 | 2022-11-25 | 김희운 | 결속강화형 스톤 매트리스 시스템 |
KR102552375B1 (ko) * | 2022-05-31 | 2023-07-05 | 김희운 | 스톤 매트리스용 로프고정장치와 이것이 구비된 스톤 매트리스 시스템 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2519802Y2 (ja) * | 1992-06-05 | 1996-12-11 | 住友エール株式会社 | フォークリフトトラックのインチング/ブレーキ制御装置 |
-
1995
- 1995-03-07 JP JP7077339A patent/JP2694250B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08246420A (ja) | 1996-09-24 |
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