JP2693703B2 - 磁気浮上列車用超電導磁石装置 - Google Patents

磁気浮上列車用超電導磁石装置

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JP2693703B2
JP2693703B2 JP21943793A JP21943793A JP2693703B2 JP 2693703 B2 JP2693703 B2 JP 2693703B2 JP 21943793 A JP21943793 A JP 21943793A JP 21943793 A JP21943793 A JP 21943793A JP 2693703 B2 JP2693703 B2 JP 2693703B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2200/00Type of vehicles
    • B60L2200/26Rail vehicles

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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気浮上列車に搭載さ
れる超電導磁石装置に関し、特に軌道の両側に配置され
る案内用地上コイルがヌルフラックス線で接続される磁
気案内方式において、その案内用地上コイルに対向配置
される磁気浮上列車に搭載される超電導磁石装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図26は従来の磁気浮上列車の概略断面
図である。図26に示すように、車体11の床下にある
台車12の両側に、超電導磁石10が左右対称に設置さ
れ、その超電導磁石10は、それぞれ複数個の超電導コ
イル1を内蔵している。また、軌道側壁14には、案内
用地上コイル13が配置されている。
【0003】具体例として、例えば、交通新聞社発行
(時速500km/h「21世紀」への助走)18〜1
9頁に示されているRTRI(鉄道総合技術研究所)の
日本の九州宮崎実験線の磁気浮上列車MLU002の超
電導磁石の場合は、台車の両側に1台ずつ設置され、そ
れぞれ3個の超電導コイルを内蔵している。3対の超電
導コイルが台車の両側に配置される場合の従来の磁気浮
上列車用超電導磁石装置の回路を図27に示す。
【0004】図27に示すように、各超電導コイル1a
〜1fには、それぞれ永久電流スイッチ2a〜2f及び
保護抵抗器3a〜3fが接続されている。これまでの保
護抵抗器3a〜3fは、永久電流スイッチ2a〜2fが
開に切り替わったときに、超電導コイルの常電導転移を
誘発しないような抵抗値Rが選択されてきた。具体的に
は、磁気浮上列車用超電導コイルにおける実績から、自
己インダクタンスL(=1.5〜4H)に対し、電流減
衰の時定数τ=L/Rが40秒前後となるような抵抗値
Rが選択されている。一例として、前記の磁気浮上列車
MLU002の超電導磁石では、超電導コイルの自己イ
ンダクタンス3Hに対し、保護抵抗器の抵抗値は0.0
7Ωとされていた。
【0005】また、図27において、4は永久電流スイ
ッチ2a〜2fを開に切り替えるための消磁装置、5は
超電導コイル1a〜1fを励磁及び消磁する場合に用い
る電源であり、超電導コイル1a〜1fが永久電流モー
ド(超電導状態)、つまり車両の走行時には断路部6で
超電導コイル1a〜1fとは切り離されている。7a〜
7gは電流リード線、8a,8bは電源ケーブル、10
a〜10bは超電導磁石、12は台車である。
【0006】図28は磁気浮上列車が磁気案内力により
平衡位置近傍を走行しているときの超電導コイルと案内
用地上コイルの位置関係及び磁束を示す図である。ここ
で、1a,1bは超電導コイル、13a,13bは案内
用地上コイル、15は案内用地上コイル13aと13b
間を接続するヌルフラックス線である。超電導磁石装置
に異常がなく、列車が磁気案内力により平衡位置近傍を
浮上走行している場合には、図28に示すように、超電
導コイル1a,1bによって生じる磁束は、両側の案内
用地上コイル13a,13bに対して、それぞれほぼ同
じ大きさの磁束が鎖交する。
【0007】両側の案内用地上コイル13a,13bは
ヌルフラックス線15により、ヌルフラックス結線され
ているため、ほぼ同じ大きさの磁束が鎖交すると、案内
用地上コイル13aと13bとの誘導電圧が互いに打ち
消され、電流が小さくなる。したがって、超電導コイル
1a,1bと案内用地上コイル13a,13bの間の電
磁力も小さく、磁気案内力も小さい。
【0008】図29は列車が平衡位置から水平方向に変
位して走行しているときの超電導コイルと案内用地上コ
イルの位置関係及び磁束を示す図である。超電導磁石装
置に異常がなく、列車が空力等の外力により、平衡位置
から水平方向に変位した場合には、図29に示すよう
に、左側の超電導コイル1bと案内用地上コイル13b
の間隔と、右側の超電導コイル1aと案内用地上コイル
13aの間隔が異なり、それぞれの案内用地上コイルに
鎖交する磁束に差が生ずる。
【0009】左右の案内用地上コイルはヌルフラックス
線15でヌルフラックス結線されているため、鎖交磁束
の多い方の案内用地上コイル13aと超電導コイル1a
の間には反発力が、鎖交磁束の小さい方の案内用地上コ
イル13bと超電導コイル1bには吸引力が作用し、変
位を平衡位置に戻そうとする復原力、すなわち磁気案内
力が生じる。
【0010】もし、何らかの原因で超電導コイルが列車
走行時に、超電導状態から常電導転移すると、その超電
導コイルの電流が数秒でゼロに減衰し、案内用地上コイ
ルに鎖交する磁束も急減する。図30は片側の超電導コ
イルが常電導転移したときの超電導コイルと案内用地上
コイルの位置関係および磁束を示す図である。
【0011】図30に示すように、超電導コイル1aが
常電導転移したとき、案内用地上コイル13aに鎖交す
る磁束はほとんどゼロになる。一方、対向する案内用地
上コイル13bに鎖交する磁束はほとんど変化しないの
で、車両の走行位置によらず左右の案内用地上コイルに
鎖交する磁束には非常に大きな差が生じ、ヌルフラック
ス線15によりヌルフラックス結線されている案内用地
上コイルに大電流が誘導される。
【0012】その結果、案内用地上コイル13bと常電
導転移していない超電導コイル1bの間に大きな異常電
磁反発力が発生し、常電導転移した超電導コイル1aの
側の軌道側壁に列車が押しつけられることになる。この
ような問題に対処するため、特開昭58−148601
号公報に示されているように、超電導コイルを左右1対
毎に電気的に直列接続する方法が提案されている。この
方法は、片側の超電導コイルが常電導転移しても、左右
の超電導コイルの電流が常に等しくなるので、磁場の対
称性が維持され、左右方向の異常な電磁力が発生すると
いうことがない。
【0013】しかし、左右の超電導コイルを超電導線で
接続する必要があり、その冷却のための真空断熱配管を
左右の超電導コイルの間に設置しなければならないとい
う難点がある。走行中の磁気浮上列車の左右の超電導コ
イルは、独立の振動モードを有するため、真空断熱配管
に捻りおよび曲げなどの変形が加わり、真空気密部に亀
裂が生じ易いため、これまでのところ、実用化に至って
いない。
【0014】また、特開昭58−140103号公報に
示されているように、超電導コイルが常電導転移する
と、消磁装置(または超電導破壊検知装置)から超電導
コイルに取り付けたヒータに通電し、対向する超電導コ
イルを常電導転移させるという提案もなされている。こ
の方法は、左右の超電導磁石を連結する冷却配管が不要
であり、振動の影響を受けない。
【0015】しかし、列車走行時に落雷、摩擦帯電によ
る放電、軌道側地上コイルからの交番磁界などで、消磁
装置が誤動作することによる超電導コイルの常電導転
移、あるいは消磁装置から超電導コイルのヒータにいた
る回路に加わる誘導電圧で、ヒータが加熱されることに
よる誤動作としての超電導コイルの常電導転移等の防止
について信頼性が十分に確立されていない。
【0016】励磁されている超電導コイルの常電導転移
は、発熱により高価で貴重な液体ヘリウムの蒸発放散を
伴うので、緊急時以外は極力避ける必要があり、超電導
コイルにヒータを取付ける方法は、誤動作防止の信頼性
が確立されていないため、これまでのところ実用化され
ていない。これまでは、図27に示すような従来の磁気
浮上列車用超電導磁石装置において、列車走行中に、例
えば超電導コイル1bが常電導転移するか、あるいは永
久電流スイッチ2bが開に切り替わると、超電導コイル
1bが誘導電圧を発生するので、その誘導電圧を消磁装
置4が検知し、この消磁装置4が対向する永久電流スイ
ッチ2a,2bの両方を開に切り替えるようになってい
た。
【0017】このような従来の超電導磁石装置では、何
らかの原因で永久電流スイッチ2a,2bが開に切り替
わった場合、永久電流スイッチ2a,2bに流れていた
超電導コイルの電流が抵抗値の小さい保護抵抗器3a,
3bに転流し、超電導コイルは常電導転移することな
く、電流を減衰して消磁する。したがって、消磁装置4
の誤動作が有っても超電導コイルの常電導転移を誘発す
ることはない。
【0018】しかし、超電導コイルの1つ、例えば、超
電導コイル1bが何らかの原因で常電導転移したときに
は、対向する永久電流スイッチ2aが開に切り替わるだ
けであり、対向する超電導コイル1aは保護抵抗器3a
の抵抗値が0.07Ωと低いために、電流減衰が遅く常
電導転移しない。一方、常電導転移した超電導コイル1
bは数秒で消磁するが、対向する超電導コイル1aの消
磁には数分かかるため、その間左右の磁場の対称性が全
く失われ、列車が側壁に押しつけられる異常な電磁力を
軽減することに対してほとんど効果がない。
【0019】したがって、軌道の強度を高めるための構
造材料が多くなり、軌道の建設費が非常に高価になるこ
とが避けられず、東京〜大阪のような都市間長距離線で
特に深刻な問題となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】このように、磁気浮上
列車の片側の超電導コイルだけが常電導転移すると、過
大な電磁力により列車が軌道側壁に押し付けられる。こ
れを防止するためには、常電導転移した超電導コイルに
対向する反対側の超電導コイルも速やかに常電導転移さ
せ、磁場の対称性を維持させる必要がある。そして、対
向する超電導コイルを常電導転移させる機構は実現が容
易で信頼性が高く、フェイルセーフでなければならな
い。
【0021】本発明は、上記問題点を解決するために、
列車走行中に超電導コイルが常電導転移したときには、
1秒以内に対向する超電導コイルも常電導転移させる。
また、列車走行中に永久電流スイッチが開に切り替わっ
たときには、対向する超電導磁石の永久電流スイッチも
開に切り替え、超電導コイルは常電導転移させない。更
に、消磁装置がたとえ誤動作しても、超電導コイルの常
電導転移を誘発させない。このような動作を行う信頼性
の高い磁気浮上列車の案内を行い得る磁気浮上列車用超
電導磁石装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)車両基地に備えられる電源から断路部を介して励
磁・消磁されるとともに、磁気浮上列車の走行時に磁気
浮上式鉄道の案内用地上コイルと対向する磁気浮上列車
の両側に対に搭載され、直列に接続される超電導磁石を
設け、該超電導磁石は複数の直列接続される超電導コイ
ルを有し、該超電導コイルの両端にそれぞれ並列に接続
される永久電流スイッチと、前記磁気浮上列車の両側に
対に搭載される永久電流スイッチを連係して切り替え動
作させる消磁装置とを具備する磁気浮上列車用超電導磁
石装置において、前記断路部から前記電源が切り離され
ると、前記断路部より負荷側であって、最も電源側の電
流リード線間に接続され、全ての超電導コイルを直列に
接続し、循環電流を流すことができる連結用常電導線
と、超電導コイルが常電導転移を生じると、該超電導コ
イルと対向する超電導コイルの電流が永久電流スイッチ
から転流したときに、該対向する超電導コイルが常電導
転移を生ずる大きさの抵抗値を有する保護抵抗器とを具
備することを特徴とする。
【0023】(2)請求項1記載の磁気浮上列車用超電
導磁石装置において、前記保護抵抗器は各超電導コイル
に並列に接続する。 (3)請求項2記載の磁気浮上列車用超電導磁石装置に
おいて、前記連結用常電導線に開閉器又は該連結用常電
導線を取り外し自在な接続部を具備することを特徴とす
る。
【0024】(4)請求項2記載の磁気浮上列車用超電
導磁石装置において、それぞれの保護抵抗器に直列に接
続され、かつ、該保護抵抗器が直接接続される超電導コ
イルから発生する電流のみを流す方向にダイオードを接
続したことを特徴とする。 (5)請求項2記載の磁気浮上列車用超電導磁石装置に
おいて、前記保護抵抗器の抵抗値をR、超電導コイルの
自己インダクタンスをLとした場合、9≧L/Rの関係
となることを特徴とする。
【0025】(6)請求項4記載の磁気浮上列車用超電
導磁石装置において、永久電流スイッチにトラブルが発
生し、超電導コイルの電流が永久電流スイッチから転流
したときに、連結用常電導線に、常電導転移しない抵抗
値を有する電流減衰調整用抵抗器を接続したことを特徴
とする。 (7)請求項6記載の磁気浮上列車用超電導磁石装置に
おいて、電流減衰調整用抵抗器の抵抗値をr、超電導コ
イルの自己インダクタンスをLとした場合、19≦L/
rの関係となることを特徴とする。
【0026】(8)請求項6記載の磁気浮上列車用超電
導磁石装置において、前記電流減衰調整用抵抗器に直列
にダイオードを接続したことを特徴とする。 (9)請求項6記載の磁気浮上列車用超電導磁石装置に
おいて、前記電流減衰調整用抵抗器に直列にスイッチを
接続したことを特徴とする。 (10)請求項9記載の磁気浮上列車用超電導磁石装置
において、対向する超電導コイルの一対毎に、循環電流
を流すことができるように、補助連結用常電導線を接続
したことを特徴とする。
【0027】(11)請求項2記載の磁気浮上列車用超
電導磁石装置において、前記保護抵抗器と直列に所定電
圧以上で導通する両方向スイッチ素子を接続するととも
に、前記連結用常電導線に直列に所定電圧以上で導通す
る両方向スイッチ素子を接続することを特徴とする。 (12)請求項1記載の磁気浮上列車用超電導磁石装置
において、前記磁気浮上列車の一方側に配置される永久
電流スイッチの両端に前記保護抵抗器と、該保護抵抗器
に直列に接続される所定電圧以上で導通する両方向スイ
ッチ素子を設けるとともに、前記補助連結用常電導線に
保護抵抗器と、該保護抵抗器と直列に所定電圧以上で導
通する両方向スイッチ素子を接続することを特徴とす
る。
【0028】
【作用】本発明は、上記のように構成したので、超電導
コイルは直流電流の通電ではまったく発熱しないが、電
流が変化するとヒステリシス損失および渦電流損失によ
る発熱がある。電流変化が遅ければ発熱も小さく、超電
導コイルの周囲の寒剤により冷却されるので、通電容量
に影響するような温度上昇とはならない。
【0029】一方、電流変化が十分に速いと発熱が大き
くなり、超電導コイルの温度が上昇し、超電導コイルが
常電導転移するという性質がある。本発明はこのような
超電導コイルの性質を利用するものであり、永久電流モ
ードで電流が流れている超電導コイルを緊急消磁したい
ときに、永久電流スイッチを開に切り替え、超電導コイ
ルに流れている電流を十分大きい抵抗値を有する保護抵
抗器に転流させ、高速の電流変化により、1秒以内に超
電導コイルの常電導転移を誘発することにより短時間で
消磁する。
【0030】また、上記(1)〜(5)によれば、1つ
の超電導コイルが常電導転移した場合は、対向する超電
導コイルをすみやかに常電導転移させ、列車の左右方向
への電磁案内力の発生を抑制する。更に、1つの永久電
流スイッチが開に切り替わった場合は、これに対向して
配置されている永久電流スイッチだけをすみやかに開に
切り替え、超電導コイルを常電導転移させず、列車の左
右方向への電磁力の発生を抑制する。
【0031】また、消磁装置が誤動作し、永久電流スイ
ッチを開に切り替えてしまった場合も、超電導コイルの
常電導転移を誘発しない。更に、上記(6)〜(7)及
び(9)によれば、上記(1)〜(5)の作用・効果に
加えて、連結用常電導線に設けられる電流減衰調整用抵
抗器により、電流が転流したときに超電導コイルを常電
導転移させない範囲で、電流減衰の時間を調整すること
ができる。
【0032】また、上記(8)によれば、上記(6)〜
(7)及び(9)の作用・効果に加えて、連結用常電導
線に設けられるダイオードにより、励磁の際に、対向す
る超電導コイルを接続する連結用常電導線に流れる電流
を阻止する。換言すれば、連結用常電導線に無駄な電流
を流さずにすみ、励磁電源の容量が過大になることを避
けることができる。
【0033】更に、上記(10)によれば、上記(6)
〜(7)及び(9)の作用・効果に加えて、対向する超
電導コイルの1対ごとに循環電流を流すことができるの
で、任意の永久電流スイッチが既に開の状態であって
も、別の一対の永久電流スイッチが開へ切り替わったと
きに、超電導コイルの常電導転移を誘発することがな
い。
【0034】また、上記(11)によれば、更に、超電
導コイルや永久電流スイッチ間に異常電圧が印加される
と、自動的に両方向スイッチ素子が閉じ、超電導コイル
や永久電流スイッチ間の異常な電圧上昇を抑制すること
ができる。更に、両方向スイッチ素子は、励磁や消磁作
業時に超電導コイルの両端に発生する電圧では開いてい
る状態であるので、保護抵抗器への分流は発生しない。
したがって、分流によるロスをなくすことができ、作業
時間の短縮を図ることができる。
【0035】更に、上記(12)によれば、上記(1
1)の作用・効果に加えて、保護抵抗器の数を低減する
ことができ、スペース及びコストの低減を図るととも
に、磁気浮上列車の軽量化を図ることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は第1の実施例を示す磁気
浮上列車用超電導磁石装置の回路図、図2はその第1の
実施例における正常時の電流を流す回路図、図3はその
第1の実施例における超電導コイルが常電導転移したと
きの電流を示す回路図、図4はその第1の実施例におけ
る永久電流スイッチが開に切り替わったときの電流を示
す回路図である。ここで、従来のものと同じ部分につい
ては、同じ番号を付して、その説明は省略する。
【0037】通常、磁気浮上列車用超電導磁石装置の励
磁・消磁を行う場合には、車両基地内において、列車の
超電導磁石の超電導コイル1a〜1fを電源5に断路部
6を介して接続し、励磁・消磁を行う。すなわち、超電
導磁石を励磁する場合には、図1に示すように、電源5
を電源ケーブル8a,8b、断路部6、電流リード線7
a〜7gを介して、永久電流スイッチ2a〜2fを開い
た状態で通電し、超電導コイル1a〜1fに所定の電流
を流した後に、永久電流スイッチ2a〜2fを閉じる。
これにより、超電導コイル1a〜1fの電流は、電源5
を切り離した後において永久電流モードとなり内部に電
流が流れ続け、強力な磁力を保ち続ける。
【0038】一方、超電導磁石を消磁する場合には、永
久電流モードとなっている超電導コイル1a〜1fに対
して、永久電流スイッチ2a〜2fを閉じた状態で電源
5から通電を開始し、超電導コイル1a〜1fに流れて
いる電流値まで電流を上げた後、永久電流スイッチ2a
〜2fを開き、零アンペアまで下げていく。これによっ
て超電導コイル1a〜1fの強力な磁力が無くなる。
【0039】このような、超電導磁石装置の励磁・消磁
を行う場合には、連結用常電導線21はスイッチ22を
開いておく。また、スイッチ22に代えて、連結用常電
導線21の両端に接続部を設けて、連結用常電導線21
を電流リード線7a〜7gに取り付け・取り外し自在に
構成するようにしてもよい。つまり、超電導コイルの励
磁・消磁時には、連結用常電導線21は開路されるよう
にする。
【0040】このようにすると、磁気浮上列車が走行時
には、超電導コイル1a〜1fが直列に接続される循環
回路が形成される。すなわち、電流リード線7a−超電
導コイル1a−電流リード線7b−超電導コイル1c−
電流リード線7c−超電導コイル1e−電流リード線7
d−超電導コイル1f−電流リード線7e−超電導コイ
ル1d−電流リード線7f−超電導コイル1b−電流リ
ード線7g−連結用常電導線21の閉じた回路が形成さ
れる。
【0041】この連結用常電導線21による閉回路は、
超電導コイル1a〜1fが正常に動作している場合に
は、格別に機能しないが、超電導コイルがクエンチ、つ
まり、常電導転移を起こした異常時には、その常電導転
移した超電導コイルと対向する超電導コイルを素早く常
電導転移させ、列車の左右方向への電磁案内力の発生を
抑制する。
【0042】また、永久電流スイッチがトラブルを生じ
た場合には、超電導コイルが常電導転移を起こすことな
く、緩やかに電流減衰する。また、左右の超電導磁石の
発生する磁場が対称となるので、左右方向の異常電磁反
発力は生じない。ここで、本発明の保護抵抗器23a〜
23fの抵抗値は、超電導コイルの電流が前記永久電流
スイッチ2a〜2fから前記保護抵抗器に転流したとき
に、該超電導コイルが常電導転移を生ずる大きさの抵抗
値とする。すなわち、従来の保護抵抗器3a〜3fの抵
抗値である0.07Ωよりは大きい抵抗値、例えば、
0.6Ωに設定する。
【0043】以下、本発明の第1の実施例を図1〜図4
を用いて詳細に説明する。台車12の両側に超電導磁石
10a,10bを1台ずつ取り付けている。超電導磁石
10aには超電導コイル1a,1c,1eを、超電導磁
石10bには超電導コイル1b,1d,1fをそれぞれ
直列に接続する。超電導コイル1aには永久電流スイッ
チ2aと保護抵抗器23a、超電導コイル1cには永久
電流スイッチ2cと保護抵抗器23c、超電導コイル1
eには永久電流スイッチ2eと保護抵抗器23e、ま
た、超電導コイル1bには永久電流スイッチ2bと保護
抵抗器23b、超電導コイル1dには永久電流スイッチ
2dと保護抵抗器23d、超電導コイル1fには永久電
流スイッチ2fと保護抵抗器23fをそれぞれ閉じた回
路となし、かつ前記閉回路に対して並列回路を構成する
ように接続されている。
【0044】ここで、超電導コイル1a〜1fは自己イ
ンダクタンスが約2.7Hで、正常な運転時の電気抵抗
はゼロであるが、常電導転移すると、数Ωの抵抗器とな
る。永久電流スイッチ2a〜2fは閉の状態で電気抵抗
ゼロで、開の状態で約50Ωの抵抗状態となる熱式永久
電流スイッチである。保護抵抗器23a〜23fは超電
導コイル1a〜1fの電流600Aが転流した時の発生
電圧による放電を生じないような範囲で、できるだけ抵
抗値を大きくする。この実施例では、保護抵抗器23a
〜23fの大きさを、例えば、0.6Ω、つまり従来の
保護抵抗器の約9倍の抵抗値となるように設定してい
る。
【0045】そこで、車両の正常な走行時は抵抗がゼロ
の各超電導コイル1a〜1f及び永久電流スイッチ2a
〜2fに、図2の実線の矢印で示すような電流Iがそれ
ぞれ約600A流れ続けている。なお、図2では電源及
び断路部は省略されている。次に、超電導コイルが常電
導転移した場合について図3を用いて説明する。例え
ば、超電導コイル1bが何らかの擾乱により常電導転移
すると、超電導コイル1bは数百ミリ秒で数Ωの抵抗状
態となり、電流がコイルで熱エネルギーに変換され消失
する。電流が消失する時間は実測結果では約2秒であ
る。また、常電導転移発生と略同時に、消磁装置4が最
初に常電導転移した超電導コイル1bの永久電流スイッ
チ2b及び対向する超電導コイル1aの永久電流スイッ
チ2aを開に切り替える。永久電流スイッチ2aが開に
切り替わると、超電導コイル1aの電流は、図3の点線
の矢印で示すように、保護抵抗器23aを経由する回路
を流れる電流Ic1と、保護抵抗器23bを経由する回路
を流れる電流Ic2の和に近似する。
【0046】なお、常電導転移した超電導コイル1b、
及び開に切り替わった永久電流スイッチ2b又は2aに
も若干の電流が流れるが、これらの抵抗値は保護抵抗器
23a,23bに比べ大きいので、保護抵抗器を経由す
る電流に比べ無視できる。このとき、超電導コイル1a
の電流は自己インダクタンスLが2.7Hで超電導コイ
ル両端の合成抵抗Rが0.6/2=0.3Ωであるか
ら、減衰時定数τ=L/R=9秒となる。
【0047】この実施例の超電導コイルにおける実験結
果では減衰時定数が9秒のとき、電流が保護抵抗器に転
流してから約0.5秒で常電導転移している。保護抵抗
器は、この実施例のほか減衰時定数が9秒以下になるよ
うな抵抗値にすれば、磁気浮上列車用超電導コイルは常
電導転移する。結局、最初に超電導コイル1bが常電導
転移した直後に超電導コイル1aも常電導転移し、左右
の超電導磁石が発生する磁場分布が対称になり、異常電
磁反発力が生じない。
【0048】なお、最初に常電導転移する超電導コイル
は、超電導コイル1bの代わりに超電導コイル1a,1
c〜1fのいずれであっても、ここで説明したのと同様
な原理により、対向する超電導コイルを常電導転移させ
ることができる。次に、永久電流スイッチが何らかの原
因により開に切り替わった場合を図4を用いて説明す
る。
【0049】例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの
擾乱により開に切り替わると、消磁装置4が対向する永
久電流スイッチ2aのヒータを加熱し、開に切り替え
る。このとき、永久電流スイッチ2bのヒータを同時に
加熱しても既に切り替わっているので何ら差し支えな
い。永久電流スイッチ2a,2bが開に切り替わると、
超電導コイル1a及び1bの電流IC3は、図4の点線の
矢印のような経路で流れる。左右の超電導磁石を結ぶ連
結用常電導線21及び電流リード線7a〜7gの抵抗値
は小さいので電流の減衰が遅い。
【0050】この実施例の超電導コイルにおける実験結
果からは、減衰時定数が少なくとも27秒以上の場合は
常電導転移しないことが確かめられている。したがっ
て、この実施例の超電導装置の場合、超電導コイル1a
と1bは直列回路となり、ほぼ同様に電流減衰し、左右
の超電導磁石の発生する磁場が対称となるので、左右方
向の異常電磁反発力は生じない。
【0051】また、超電導コイル1a及び1bの減衰時
定数を27秒以上とするための抵抗は0.2Ωである
が、この抵抗0.2Ωより連結用常電導線21及び電流
リード線7a〜7gの抵抗は十分小さくできるので、超
電導コイル1a及び1bは常電導転移することはない。
結局、永久電流スイッチの開への切り替わりに対しては
対向する永久電流スイッチが開に切り替わるが、超電導
コイルの常電導転移は起こさず、緩やかに電流減衰す
る。
【0052】したがって、超電導コイルの常電導転移に
伴う液体ヘリウムの蒸発損失を避けることができる。ま
た、電流減衰が緩やかなため電流が残っている間に電気
ブレーキにより、列車を安全に停止させることもでき
る。なお、永久電流スイッチの最初の開への切り替わり
に対しては、永久電流スイッチ2b以外のいずれであっ
てもここで述べた原理により、対向する永久電流スイッ
チを開に切り替え、超電導コイルの常電導転移を誘発す
ることはない。
【0053】消磁動作が誤動作した場合、消磁装置の出
力は、対向する永久電流スイッチを同時に開に切り替え
る。例えば、図1の消磁装置4が永久電流スイッチ2a
及び2bを開に切り替えた場合、超電導コイル1a及び
1bの電流は、前記永久電流スイッチの開への切り替わ
りの場合と同様に、図4の点線の矢印のような経路で流
れる。
【0054】結局、消磁装置4の誤動作は、最初に永久
電流スイッチが何らかの原因により開に切り替わったと
きと同様となる。したがって、超電導コイル1a,1b
は常電導転移せず、液体ヘリウムの無駄な蒸発損失を防
止する。また、異常電磁反発力も生じない。なお、消磁
装置の誤動作による永久電流スイッチの開への切り替わ
りは、永久電流スイッチ2aと2bの組だけでなく、他
の左右対向する組または複数の組であっても超電導コイ
ルの電流は、連結用常電導線21及び電流リード線7a
〜7gを経由して流れ、常電導転移せずに緩やかに減衰
する。
【0055】次に、本発明の第2の実施例について図5
及び図7を用いて説明する。図5は本発明の第2の実施
例を示す磁気浮上列車用超電導磁石装置の回路図、図6
はその第2の実施例における超電導コイルが常電導転移
したときの電流を示す回路図、図7はその第2の実施例
における永久電流スイッチが何らかの原因により開に切
り替わったときの電流を示す回路図である。ここで、上
記したものと同じ部分については、同じ番号を付して、
その説明は省略する。
【0056】この実施例では、図5に示すように、上記
第1の実施例に加えて、それぞれの保護抵抗器と直列で
あって、該保護抵抗器が直接接続される超電導コイルか
ら発生する電流のみを流す方向にダイオード24a〜2
4fを接続する。すなわち、各保護抵抗器23a〜23
fと直列にダイオード24a〜24fを接続したもので
あり、ダイオードの極性は付随する超電導コイルの電流
に対して順方向とする。
【0057】この実施例では、例えば、図6に示すよう
に、超電導コイル1bが常電導転移し、消磁装置4が対
向する超電導コイル1aの永久電流スイッチ2aを開に
切り替えたとき、超電導コイル1aの電流が保護抵抗器
23bに流れることをダイオード24bが阻止し、超電
導コイル1aの電流IC1は、保護抵抗器23aのみを流
れる。
【0058】その結果、超電導コイル1aの両端に接続
されている抵抗は実質的に保護抵抗器23aだけ、つま
り、0.6Ωとなるのに対して、第1の実施例の場合
は、保護抵抗器23aと23bの並列回路による合成抵
抗0.3Ωであったので、抵抗値は2倍となり、電流減
衰が大きく、すばやく超電導コイルの常電導転移を行わ
せることができる。
【0059】換言すれば、第2実施例においては、保護
抵抗器の抵抗値の大きさを半分にしても、第1実施例と
同様の電流減衰が得られる。通電電流が同じなら抵抗値
と質量はほぼ比例関係にあるので、このような観点から
すると、第2の実施例では、第1実施例の保護抵抗器の
質量を半減でき、結局、磁気浮上列車の軽量化を図るこ
とができる。
【0060】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開に切り替わった場合を図7を用いて説明する。例
えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱により開に
切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流スイッチ
2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流スイッ
チ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル1a及
び1bの電流IC3は、図7の点線の矢印のような経路で
流れる。左右の超電導磁石を結ぶ連結用常電導線21及
び電流リード線7a〜7gの抵抗値は小さいので電流の
減衰が遅い。
【0061】上記した第1及び第2の実施例における超
電導コイルの自己インダクタンスLは2.7Hであり、
超電導コイルに接続されている抵抗値、すなわち、実質
的に保護抵抗器の抵抗値Rに対し、超電導コイルの電流
の減衰時定数τ=L/Rが、9秒以下のとき常電導転移
するという実験結果が得られている。したがって、9≧
L/Rとすれば、超電導コイルの電流が保護抵抗器に転
流した時に、常電導転移して消磁する。
【0062】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図8は本発明の第3の実施例を示す磁気浮上列車
用超電導磁石装置の回路図、図9はその磁気浮上列車用
超電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の
電流を示す回路図、図10はその磁気浮上列車用超電導
磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因により開に
切り替わったときの電流を示す回路図である。ここで、
上記したものと同じ部分については、同じ番号を付し
て、その説明は省略する。
【0063】この実施例においては、図1〜図7に示す
ように、第1の実施例のスイッチ22に代えて連結用常
電導線21に電流減衰調整用抵抗器26を設けるととも
に、第2の実施例のように、保護抵抗器と直列であっ
て、該保護抵抗器が直接接続される超電導コイルから発
生する電流のみを流す方向にダイオード24a〜24f
を接続する。すなわち、各保護抵抗器23a〜23fと
直列にダイオード24a〜24fを接続したものであ
り、そのダイオードの極性は付随する超電導コイルの電
流に対して順方向とする。
【0064】この実施例では、例えば、図9に示すよう
に、超電導コイル1bが常電導転移し、消磁装置4が対
向する超電導コイル1aの永久電流スイッチ2aを開に
切り替えたとき、超電導コイル1aの電流が保護抵抗器
23bに流れることをダイオード24bが阻止し、超電
導コイル1aの電流IC1は、保護抵抗器23aのみを流
れる。
【0065】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開に切り替わった場合を図10を用いて説明する。
例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱により開
に切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流スイッ
チ2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流スイ
ッチ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル1b
及び1aの電流Ic3は、図10の点線の矢印のような経
路で流れる。電流減衰調整用抵抗器26の抵抗値及び左
右の超電導磁石を結ぶ連結用常電導線21及び電流リー
ド線7a〜7gの抵抗値は小さいので電流の減衰が遅
い。
【0066】すなわち、電流減衰調整用抵抗器26は永
久電流スイッチが何らかの原因により開に切り替わった
場合、超電導コイルを常電導転移させないようなゆるや
かな電流減衰を生じる抵抗値にする。この実施例の磁気
浮上式鉄道用超電導コイルにおいては、自己インダクタ
ンスL(=1.9H)と電流減衰調整用抵抗器rに対
し、減衰時定数τがτ≧L/r≧19秒のとき常電導転
移しないという実験結果を得ている。
【0067】すなわち、例えば、r=0.1Ωの電流減
衰調整用抵抗器を接続すると減衰時定数が19秒であ
り、常電導転移しない。また、この実施例においては、
図8に示すように、電源25を、左右の超電導磁石を結
ぶ連結用常電導線21を開路することなく、励磁・消磁
することができる。
【0068】ただし、電源25を接続して、超電導コイ
ルの励磁・消磁する場合には、電源25からの供給電流
を徐々に変化させる、つまり、供給電流の変化(dI/
dt)が小さくなるようにして、給電することにより、
電流減衰調整用抵抗器26への分流によるロスを軽減す
る必要がある。
【0069】更に、電流減衰調整用抵抗器26を接続し
ない場合に比べて、左右の超電導磁石を結ぶ連結用常電
導線21の通電時間が短くなるので、連結用常電導線2
1の径を小さくすることができ、つまり、導体量を節約
することにより、結局、磁気浮上列車の軽量化を図るこ
とができる。次に、本発明の第4の実施例について説明
する。
【0070】図11は本発明の第4の実施例を示す磁気
浮上列車用超電導磁石装置の回路図、図12はその磁気
浮上列車用超電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移
した場合の電流を示す回路図、図13はその磁気浮上列
車用超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因
により開に切り替わったときの電流を示す回路図であ
る。ここで、上記したものと同じ部分については、同じ
番号を付して、その説明は省略する。
【0071】この実施例においては、図11に示すよう
に、第3の実施例の電流減衰調整用抵抗器26に直列に
ダイオード27を接続し、そのダイオード27の極性は
超電導コイルの電流に対して順方向とする。この実施例
では、例えば、図12に示すように、超電導コイル1b
が常電導転移し、消磁装置4が対向する超電導コイル1
aの永久電流スイッチ2aを開に切り替えたとき、超電
導コイル1aの電流が保護抵抗器23bに流れることを
ダイオード24bが阻止し、超電導コイル1aの電流I
C1は、保護抵抗器23aのみを流れる。
【0072】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開に切り替わった場合を図13を用いて説明する。
例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱により開
に切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流スイッ
チ2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流スイ
ッチ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル1b
及び1aの電流IC4は、図13の点線の矢印のような経
路で流れる。電流減衰調整用抵抗器26の抵抗値(例え
ば、0.1Ω)及び左右の超電導磁石を結ぶ連結用常電
導線21及び電流リード線7a〜7gの抵抗値は小さい
ので電流の減衰が遅い。
【0073】また、この実施例においては、図11に示
すように、電源25を、左右の超電導磁石を結ぶ連結用
常電導線21を取り外すことなく励磁する場合には、電
流減衰調整用抵抗器26に電源25からの電流が分流し
ないようにダイオード27が取り付けられているので、
供給電流の変化(dI/dt)を大きくするようにして
もよい。つまり、急速な励磁を行うことができる。
【0074】ただし、左右の超電導磁石を結ぶ連結用常
電導線21を取り外すことなく消磁する場合には、電流
減衰調整用抵抗器26にも電流が分流するので、電流の
変化、つまり、dI/dtを小さくする必要がある。次
に、本発明の第5の実施例について説明する。図14は
本発明の第5の実施例を示す磁気浮上列車用超電導磁石
装置の回路図、図15はその磁気浮上列車用超電導磁石
装置の超電導コイルが常電導転移した場合の電流を示す
回路図、図16はその磁気浮上列車用超電導磁石装置の
永久電流スイッチが何らかの原因により開に切り替わっ
たときの電流を示す回路図である。ここで、上記したも
のと同じ部分については、同じ番号を付して、その説明
は省略する。
【0075】この実施例においては、図14に示すよう
に、第3の実施例の電流減衰調整用抵抗器26に直列に
スイッチ22を接続するようにしたものである。この実
施例では、例えば、図15に示すように、超電導コイル
1bが常電導転移し、消磁装置4が対向する超電導コイ
ル1aの永久電流スイッチ2aを開に切り替えたとき、
超電導コイル1aの電流が保護抵抗器23bに流れるこ
とをダイオード24bが阻止し、超電導コイル1aの電
流IC1は、保護抵抗器23aのみを流れる。
【0076】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開に切り替わった場合を図16を用いて説明する。
例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱により開
に切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流スイッ
チ2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流スイ
ッチ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル1b
及び1aの電流IC3は、図16の点線の矢印のような経
路で流れる。電流減衰調整用抵抗器26の抵抗値及び左
右の超電導磁石を結ぶ連結用常電導線21及び電流リー
ド線7a〜7gの抵抗値は小さいので電流の減衰が遅
い。
【0077】また、この実施例においては、図14に示
すように、電源5を、断路部6を介して超電導コイル1
a〜1fに接続する場合には、スイッチ22を開くよう
にしているので、超電導コイルの励磁・消磁時に電流減
衰調整用抵抗器26に電源5からの供給電流が分流する
ことはなくなり、その分、電源5の容量を低減すること
ができる。
【0078】また、超電導コイルの励磁・消磁時に供給
電流の変化(dI/dt)を大きくすることができるの
で、超電導コイルの励磁・消磁を迅速に行うことができ
る。次に、本発明の第6の実施例について説明する。図
17は本発明の第6の実施例を示す磁気浮上列車用超電
導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の電流
を示す回路図、図18はその磁気浮上列車用超電導磁石
装置の永久電流スイッチが何らかの原因により開に切り
替わったときの電流を示す回路図である。ここで、上記
したものと同じ部分については、同じ番号を付して、そ
の説明は省略する。
【0079】この実施例においては、図17に示すよう
に、第5の実施例の各対になった超電導コイル1aと1
b,1cと1d,1eと1fがそれぞれブロック化され
るように、補助連結用常電導線28で電流リード線7b
と7f間を、補助連結用常電導線29で電流リード線7
cと7e間をそれぞれ接続可能にし、対向する超電導コ
イルの一対毎に循環電流を流すことができるように回路
を構成する。すなわち、補助連結用常電導線28にはス
イッチ31と電流減衰調整用抵抗器32を、補助連結用
常電導線29にはスイッチ33と電流減衰調整用抵抗器
34をそれぞれ直列に接続する。
【0080】この実施例では、例えば、図17に示すよ
うに、超電導コイル1bが常電導転移し、消磁装置4が
対向する超電導コイル1aの永久電流スイッチ2aを開
に切り替えたとき、超電導コイル1aの電流が電流リー
ド線7b−補助連結用常電導線28−スイッチ31−電
流減衰調整用抵抗器32−補助連結用常電導線28−電
流リード線7fを介して保護抵抗器23bに流れること
をダイオード24bが阻止し、超電導コイル1aの電流
C1は、保護抵抗器23aのみを流れる。
【0081】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開に切り替わった場合を図18を用いて説明する。
例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱により開
に切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流スイッ
チ2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流スイ
ッチ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル1b
及び1aの電流IC4は、図18の点線の矢印のような経
路で流れる。すなわち、超電導コイル1a−電流リード
線7b−補助連結用常電導線28−スイッチ31−電流
減衰調整用抵抗器32−補助連結用常電導線28−電流
リード線7f−超電導コイル1b−電流リード線7g−
連結用常電導線21−電流減衰調整用抵抗器26−スイ
ッチ22−連結用常電導線21−電流リード線7aから
なる回路に循環電流IC4が流れる。ここで、電流減衰調
整用抵抗器26,32、補助連結用常電導線28及び連
結用常電導線21、電流リード線7b,7f,7g,7
aのそれぞれの抵抗値は小さいので電流の減衰が遅い。
【0082】上記のように、左右の超電導磁石を補助連
結用常電導線28,29で接続し、対向する超電導コイ
ルの一対ごとに循環電流を流すことができる。一対の超
電導コイルが常電導転移した後に液体ヘリウムが残って
いて、消磁後に永久電流スイッチが閉に復帰する場合
は、上記第1の実施例から第5の実施例の構成で何ら問
題ない。
【0083】しかし、上記第1の実施例から第5の実施
例の場合、常電導転移した超電導コイルの周囲の液体ヘ
リウムがすべて蒸発し、その超電導コイル及び永久電流
スイッチが閉に復帰せず、しかも引き続き別の永久電流
スイッチが開に切り替わるという特別の場合、左右の超
電導磁石を電流が循環する回路において、先に常電導転
移した超電導コイル及び永久電流スイッチの抵抗が大き
く、後に開に切り替わった永久電流スイッチの超電導コ
イルは電流減衰が大きくなり常電導転移する。
【0084】一方、このような場合であっても、この第
6の実施例では、他のブロックへの永久電流スイッチの
開への切り替わりによる超電導コイルの常電導転移を避
けることができる。例えば、超電導コイル1dの常電導
転移により消磁装置4が動作し、超電導コイル1cも常
電導転移した後にその周囲の液体ヘリウムが蒸発してな
くなると、超電導コイル1c,1dは常電導状態のまま
になり、永久電流スイッチ2c,2dは開のままにな
る。常電導状態の超電導コイル及び開の永久電流スイッ
チの抵抗はいずれも数10Ω以上であり、保護抵抗器の
抵抗値よりも1桁以上大きな値である。
【0085】したがって、この状態で、例えば永久電流
スイッチ2bが何らかの原因により開に切り替わると、
消磁装置4が永久電流スイッチ2aを開に切り替え、図
18の点線の矢印で示すような経路で超電導コイル1
a,1bの電流IC4が流れる。この経路の抵抗は小さい
ので、超電導コイルの常電導転移を誘発することはな
い。
【0086】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図19は本発明の第7の実施例を示す磁気浮上列
車用超電導磁石装置の回路図、図20はその第7の実施
例における超電導コイルが常電導転移した場合の電流を
示す回路図、図21はその磁気浮上列車用超電導磁石装
置の永久電流スイッチが何らかの原因により開に切り替
わったときの電流を示す回路図である。ここで、上記し
たものと同じ部分については、同じ番号を付して、その
説明は省略する。
【0087】この実施例においては、磁気浮上列車の左
右に配置される超電導磁石装置にはそれぞれ4個の超電
導コイルが直列に接続されるとともに、各保護抵抗器2
3a〜23hには、それぞれ直列に所定電圧以上で導通
する両方向スイッチ素子35a〜35hをそれぞれ接続
する。更に、連結用常電導線21には電流減衰調整用抵
抗器26と、それに直列に接続される所定電圧以上で導
通する両方向スイッチ素子36を接続するようにしてい
る。
【0088】また、電源39の電源ケーブル8aと8b
間には接続線9を設け、該接続線9には所定電圧以上で
導通する両方向スイッチ素子37と抵抗器38が直列に
接続され、磁気浮上列車用超電導磁石装置の励磁・消磁
後には、超電導磁石装置からは断路部6により切り離さ
れるようになっている。更に、断路部6の負荷側の電流
リード線7aと7g間には連結用常電導線21が設けら
れ、該連結用常電導線21には所定電圧以上で導通する
両方向スイッチ素子36と電流減衰調整用抵抗器26が
直列に接続される。
【0089】ここで、所定電圧以上で導通する両方向ス
イッチ素子37は、例えば、スイッチの電極を予め不活
性ガス(例えば、ネオンやヘリウム)中に微小距離をお
いて配置し、電極間に一定値以上の電圧が発生したとき
に放電により回路を閉じるようにしている。この実施例
では、例えば、図20に示すように、超電導コイル1b
が常電導転移し、消磁装置4が対向する超電導コイル1
aの永久電流スイッチ2aを開に切り替えたとき、超電
導コイル1aの電流は保護抵抗器23aと両方向スイッ
チ素子35aのみを流れる。
【0090】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開きに切り替わった場合を図21を用いて説明す
る。例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱によ
り開に切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流ス
イッチ2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流
スイッチ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル
1b及び1aの電流IC4は、図21の点線の矢印のよう
な経路で流れる。すなわち、超電導コイル1a−電流リ
ード線7b−永久電流スイッチ2c−電流リード線7c
−永久電流スイッチ2e−電流リード線7h−永久電流
スイッチ2g−電流リード線7d−永久電流スイッチ2
h−電流リード線7i−永久電流スイッチ2f−電流リ
ード線7e−永久電流スイッチ2d−電流リード線7f
−超電導コイル1b−電流リード線7g−連結用常電導
線21−両方向スイッチ素子36−電流減衰調整用抵抗
器26−連結用常電導線21−電流リード線7aからな
る回路に循環電流IC4が流れる。
【0091】ここで、連結用常電導線21、電流減衰調
整用抵抗器26及び電流リード線7b,7c,7h,7
d,7i,7e,7f,7g,7aの抵抗値は小さいの
で電流の減衰が遅い。なお、抵抗器38の抵抗値は電流
減衰調整用抵抗器26の抵抗値よりは大きく設定されて
おり、電源39の電源ケーブル8aと8b間に両方向ス
イッチ素子37と抵抗器38が接続されることにより、
磁気浮上列車用超電導磁石装置の励磁・消磁時に異常が
生じた場合には、両方向スイッチ素子36が導通する前
に、両方向スイッチ素子37が導通し、流れる循環電流
をいち早く減衰させることにより、超電導磁石装置の回
路の損傷を極力抑えることができる。
【0092】次に、本発明の第8の実施例について説明
する。図22は本発明の第8の実施例を示す磁気浮上列
車用超電導磁石装置の回路図、図23はその磁気浮上列
車用超電導磁石装置の左側の超電導コイルが常電導転移
した場合の電流を示す回路図、図24はその磁気浮上列
車用超電導磁石装置の右側の超電導コイルが常電導転移
した場合の電流を示す回路図、図25はその磁気浮上列
車用超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因
により開に切り替わったときの電流を示す回路図であ
る。ここで、上記したものと同じ部分については、同じ
番号を付して、その説明は省略する。
【0093】この実施例においては、磁気浮上列車の右
側に配置される超電導磁石装置には4個の超電導コイル
1a,1c,1e,1gが直列に接続されるとともに、
それそれの超電導コイル1a,1c,1e,1gの両端
に永久電流スイッチ2a,2c,2e,2gが設けられ
るとともに、それぞれの永久電流スイッチ2a,2c,
2e,2gの両端に保護抵抗器23a,23c,23
e,23gと、それぞれが直列に接続され、所定電圧以
上で導通する両方向スイッチ素子35a,35c,35
e,35gを接続する。
【0094】また、磁気浮上列車の左側に配置される超
電導磁石装置には4個の超電導コイル1b,1d,1
f,1hが直列に接続されるとともに、それそれの超電
導コイル1b,1d,1f,1hの両端に永久電流スイ
ッチ2b,2d,2f,2hが設けられる。更に、第6
実施例と同様に、左右の各対に成った超電導コイル間に
は補助連結用常電導線28,29,30を接続する。
【0095】そして、補助連結用常電導線28には保護
抵抗器23iとこれに直列に接続される所定電圧以上で
導通する両方向スイッチ素子35iを、補助連結用常電
導線29には保護抵抗器23jとこれに直列に接続され
る所定電圧以上で導通する両方向スイッチ素子35j
を、補助連結用常電導線30には保護抵抗器23kとこ
れに直列に接続される所定電圧以上で導通する両方向ス
イッチ素子35kとをそれぞれ接続する。
【0096】また、電源39の電源ケーブル8aと8b
間には接続線9が設けられ、該接続線9には所定電圧以
上で導通する両方向スイッチ素子37と抵抗器38が直
列に接続され、磁気浮上列車用超電導磁石装置の励磁・
消磁後には、超電導磁石装置からは断路部6によって切
り離されるようになっている。更に、断路部6の負荷側
の電流リード線7aと7g間には連結用常電導線21が
設けられ、該連結用常電導線21には所定電圧以上で導
通する両方向スイッチ素子36と電流減衰調整用抵抗器
26が直列に接続される。
【0097】この実施例では、例えば、図23に示すよ
うに、左側の超電導コイル1bが常電導転移し、消磁装
置4が対向する超電導コイル1aの永久電流スイッチ2
aを開に切り替えたとき、超電導コイル1aの電流は両
方向スイッチ素子35aと保護抵抗器23aとのみを流
れ、超電導コイル1bが常電導転移した直後に超電導コ
イル1aも常電導転移し、左右の超電導磁石が発生する
磁場分布が対称になり、異常電磁反発力が生じることは
ない。
【0098】次に、例えば、図24に示すように、左側
の超電導コイル1aが常電導転移し、消磁装置4が対向
する超電導コイル1bの永久電流スイッチ2bを開に切
り替えたとき、超電導コイル1bの電流IC5は、超電導
コイル1b−電流リード線7g−連結用常電導線21−
両方向スイッチ素子36−電流減衰調整用抵抗器26−
連結用常電導線21−電流リード線7a−保護抵抗器2
3a−両方向スイッチ素子35a−電流リード線7b−
永久電流スイッチ2c−電流リード線7c−永久電流ス
イッチ2e−電流リード線7h−永久電流スイッチ2g
−電流リード線7d−永久電流スイッチ2h−電流リー
ド線7i−永久電流スイッチ2f−電流リード線7e−
永久電流スイッチ2d−電流リード線7fと閉回路を流
れる。
【0099】この場合、電流減衰調整用抵抗器26(例
えば、0.1Ω)と、保護抵抗器23b(例えば、0.
6Ω)とが直列に接続されるために、この回路の合成抵
抗値は、例えば、0.7Ωと大きくなり、超電導コイル
1bを素早く常電導転移させ、左右の超電導磁石が発生
する磁場分布が対称になり、異常電磁反発力が生じな
い。
【0100】次に、永久電流スイッチが何らかの原因に
より開に切り替わった場合を図25を用いて説明する。
例えば、永久電流スイッチ2bが何らかの擾乱により開
に切り替わると、消磁装置4が対向する永久電流スイッ
チ2aのヒータを加熱し開に切り替える。永久電流スイ
ッチ2a,2bが開に切り替わると、超電導コイル1b
及び1aの電流IC4は、図25の点線の矢印のような経
路で流れる。すなわち、超電導コイル1b−電流リード
線7g−連結用常電導線21−両方向スイッチ素子36
−電流減衰調整用抵抗器26−連結用常電導線21−電
流リード線7a−超電導コイル1a−電流リード線7b
−永久電流スイッチ2c−電流リード線7c−永久電流
スイッチ2e−電流リード線7h−永久電流スイッチ2
g−電流リード線7d−永久電流スイッチ2h−電流リ
ード線7i−永久電流スイッチ2f−電流リード線7e
−永久電流スイッチ2d−電流リード線7fと閉回路を
流れる。
【0101】ここで、電流減衰調整用抵抗器26の抵抗
値(例えば、0.1Ω)は小さいので電流の減衰が遅
く、超電導コイルを常電導転移させることはない。この
ように構成することにより、前記第7実施例において
は、保護抵抗器の数が合計8個必要であったが、この第
8実施例では、保護抵抗器の数を7個に低減することが
でき、その分、スペース及びコストの低減を図るととも
に、磁気浮上列車の軽量化を図ることができる。
【0102】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0103】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、 (1)本発明の第1実施例の磁気浮上列車用超電導磁石
装置によれば、列車走行中に何らかの原因により、超電
導コイルの1つが常電導転移したときには、対向する超
電導コイルも1秒以内に常電導転移させることができ、
しかも永久電流スイッチが開に切り替わったときには、
対向する永久電流スイッチを開に切り替えるだけで超電
導コイルを常電導転移させることはない。
【0104】したがって、左右の超電導コイルによる磁
場分布の対称性を維持し、列車を軌道側壁に押し付けよ
うとする電磁力の発生を防止することができる。よっ
て、軌道の補強強度を軽減でき、建設コストを安価にで
きる。また、永久電流スイッチが開に切り替わっただけ
の場合、及び消磁装置が誤動作した場合のいずれも、対
向する永久電流スイッチを開に切り替えるだけで、超電
導コイルの常電導転移を誘発しないので、これらの場合
に超電導コイルの常電導転移に伴う液体ヘリウムの損失
を防止することができる。
【0105】(2)本発明の第2実施例の磁気浮上列車
用超電導磁石装置によれば、上記第1実施例の効果に加
えて、更に、常電導転移した超電導コイルの保護抵抗器
に対向する超電導コイルの電流が流れることを阻止す
る。その結果、保護抵抗器の抵抗値を半減させることが
でき、磁気浮上列車の軽量化に寄与する。 (3)本発明の第3実施例の磁気浮上列車用超電導磁石
装置によれば、第2実施例の効果に加えて、永久電流ス
イッチが開に切り替わり、超電導コイルの電流が左右の
超電導磁石を結ぶ連結用常電導線に流れたとき、超電導
コイルを常電導転移させない範囲で電流減衰の時間を調
節できる。電流減衰の時間を制限することにより、連結
用常電導線の通電時間に対する容量を小さくでき、磁気
浮上列車の軽量化を図ることができる。更に、超電導コ
イルの励磁・消磁後に電流減衰調整用抵抗器が接続され
た連結用常電導線をそのまま接続しておき、連結用常電
導線を開路する必要がないので、操作が簡単である。
【0106】(4)本発明の第4実施例の磁気浮上列車
用超電導磁石装置によれば、超電導コイルの励磁の際に
電源からの供給電流が連結用常電導線に分流しないの
で、電源容量を軽減でき、電源設備費を安価にできる。
また、迅速に励磁を行うことができる。 (5)本発明の第5実施例の磁気浮上列車用超電導磁石
装置によれば、第3実施例の効果と同様に、永久電流ス
イッチが開に切り替わり、超電導コイルの電流が左右の
超電導磁石を結ぶ連結用常電導線に流れたとき、超電導
コイルを常電導転移させない範囲で電流減衰の時間を調
節できる。電流減衰の時間を制限することにより、連結
用常電導線の通電時間に対する容量を小さくでき、磁気
浮上列車の軽量化を図ることができる。更に、連結用常
電導線に設けられたスイッチの開路により、超電導コイ
ルの励磁・消磁を迅速に行うことができる。
【0107】(6)本発明の第6実施例の磁気浮上列車
用超電導磁石装置によれば、第5実施例の効果に加え
て、対向する超電導コイルの一対ごとに循環電流が流れ
るようにしたので、他の超電導コイルの状態にかかわら
ず、永久電流スイッチの開に対しては超電導コイルの常
電導転移を誘発することはなくなる。 (7)本発明の第7実施例の磁気浮上列車用超電導磁石
装置によれば、第3実施例の効果と同様に、永久電流ス
イッチが開に切り替わり、超電導コイルの電流が左右の
超電導磁石を結ぶ連結用常電導線に流れたとき、超電導
コイルを常電導転移させない範囲で電流減衰の時間を調
節できる。電流減衰の時間を制限することにより、連結
用常電導線の通電時間に対する容量を小さくでき、磁気
浮上列車の軽量化を図ることができる。更に、連結用常
電導線に設けられた所定電圧以上で導通する両方向スイ
ッチにより、超電導コイルの励磁・消磁時に連結用常電
導線は開路されるので、電源からの供給電流が連結用常
電導線に分流しないので、電源容量を軽減でき、電源設
備費を安価にできる。また、迅速に励磁・消磁を行うこ
とができる。
【0108】(8)本発明の第8実施例の磁気浮上列車
用超電導磁石装置によれば、第7実施例の効果に加え、
保護抵抗器の数を低減することができ、スペース及びコ
ストの低減を図るとともに、磁気浮上列車の軽量化を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の正常時の電流を流す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移したときの電
流を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因で開に
切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の回路図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移したときの電
流を示す回路図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因で開に
切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の回路図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す磁気浮上列車用超
電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の電
流を示す回路図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因で開
に切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図11】本発明の第4の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の回路図である。
【図12】本発明の第4の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の
電流を示す回路図である。
【図13】本発明の第4の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因によ
り開に切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図14】本発明の第5の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の回路図である。
【図15】本発明の第5の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の
電流を示す回路図である。
【図16】本発明の第5の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因によ
り開に切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図17】本発明の第6の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の
電流を示す回路図である。
【図18】本発明の第6の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因によ
り開に切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図19】本発明の第7の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の回路図である。
【図20】本発明の第7の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の超電導コイルが常電導転移した場合の
電流を示す回路図である。
【図21】本発明の第7の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因によ
り開に切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図22】本発明の第8の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の回路図である。
【図23】本発明の第8の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の左側の超電導コイルが常電導転移した
場合の電流を示す回路図である。
【図24】本発明の第8の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の右側の超電導コイルが常電導転移した
場合の電流を示す回路図である。
【図25】本発明の第8の実施例を示す磁気浮上列車用
超電導磁石装置の永久電流スイッチが何らかの原因によ
り開に切り替わったときの電流を示す回路図である。
【図26】従来の磁気浮上列車の概略断面図である。
【図27】従来の磁気浮上列車用超電導磁石装置の回路
図である。
【図28】従来の磁気浮上列車が平衡位置近傍を走行し
ているときの超電導コイルと案内用地上コイルの位置関
係及び磁束を示す図である。
【図29】従来の磁気浮上列車が平衡位置から水平方向
に変位して走行しているときの超電導コイルと案内用地
上コイルの位置関係及び磁束を示す図である。
【図30】従来の磁気浮上列車の片側の超電導コイルが
常電導転移したときの超電導コイルと案内用地上コイル
の位置関係及び磁束を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1h 超電導コイル 2a〜2h 永久電流スイッチ 4 消磁装置 5,25,39 電源 6 断路部 7a〜7i 電流リード線 8a,8b 電源ケーブル 9 接続線 10a,10b 超電導磁石 12 台車 21 連結用常電導線 22,31,33 スイッチ 23a〜23k 保護抵抗器 24a〜24f,27 ダイオード 26,32,34 電流減衰調整用抵抗器 28,29,30 補助連結用常電導線 35a〜35k,36,37 両方向スイッチ素子 38 抵抗器

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両基地に備えられる電源から断路部を
    介して励磁・消磁されるとともに、磁気浮上列車の走行
    時に磁気浮上式鉄道の案内用地上コイルと対向する磁気
    浮上列車の両側に対に搭載され、直列に接続される超電
    導磁石を設け、該超電導磁石は複数の直列接続される超
    電導コイルを有し、該超電導コイルの両端にそれぞれ並
    列に接続される永久電流スイッチと、前記磁気浮上列車
    の両側に対に搭載される永久電流スイッチを連係して切
    り替え動作させる消磁装置とを具備する磁気浮上列車用
    超電導磁石装置において、(a)前記断路部から前記電
    源が切り離されると、前記断路部より負荷側であって、
    最も電源側の電流リード線間に接続され、全ての超電導
    コイルを直列に接続し、循環電流を流すことができる連
    結用常電導線と、(b)超電導コイルが常電導転移を生
    じると、該超電導コイルと対向する超電導コイルの電流
    が永久電流スイッチから転流したときに、該対向する超
    電導コイルが常電導転移を生ずる大きさの抵抗値を有す
    る保護抵抗器とを具備することを特徴とする磁気浮上列
    車用超電導磁石装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、前記連結用常電導線に開閉器又は該連
    結用常電導線を取り外し自在な接続部を具備することを
    特徴とする磁気浮上列車用超電導磁石装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、それぞれの保護抵抗器に直列に接続さ
    れ、かつ、該保護抵抗器が直接接続される超電導コイル
    から発生する電流のみを流す方向にダイオードを接続し
    たことを特徴とする磁気浮上列車用超電導磁石装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、前記保護抵抗器の抵抗値をR、超電導
    コイルの自己インダクタンスをLとした場合、9≧L/
    Rの関係となることを特徴とする磁気浮上列車用超電導
    磁石装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、永久電流スイッチにトラブルが発生し
    超電導コイルの電流が永久電流スイッチから転流したと
    きに連結用常電導線に常電導転移しない抵抗値を有する
    電流減衰調整用抵抗器を接続したことを特徴とする磁気
    浮上列車用超電導磁石装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、電流減衰調整用抵抗器の抵抗値をr、
    超電導コイルの自己インダクタンスをLとした場合、1
    9≦L/rの関係となることを特徴とする磁気浮上列車
    用超電導磁石装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、前記電流減衰調整用抵抗器に直列にダ
    イオードを接続したことを特徴とする磁気浮上列車用超
    電導磁石装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、対向する超電導コイルの一対毎に循環
    電流を流すことができるように補助連結用常電導線を接
    続したことを特徴とする磁気浮上列車用超電導磁石装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の磁気浮上列車用超電導磁
    石装置において、補助連結用常電導線に電流減衰調整用
    抵抗器及び又は開閉器を接続したことを特徴とする磁気
    浮上列車用超電導磁石装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の磁気浮上列車用超電導
    磁石装置において、前記保護抵抗器と直列に所定電圧以
    上で導通する両方向スイッチ素子を接続することを特徴
    とする磁気浮上列車用超電導磁石装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の磁気浮上列車用超電
    導磁石装置において、前記連結用常電導線に直列に所定
    電圧以上で導通する両方向スイッチ素子を接続すること
    を特徴とする磁気浮上列車用超電導磁石装置。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の磁気浮上列車用超電導
    磁石装置において、前記磁気浮上列車の一方側に配置さ
    れる永久電流スイッチの両端に前記保護抵抗器と、該保
    護抵抗器に直列に接続される所定電圧以上で導通する両
    方向スイッチ素子を設けるとともに、対向する超電導コ
    イルの一対毎に循環電流を流すことができるように補助
    連結用常電導線を設け、該補助連結用常電導線に保護抵
    抗器と、該保護抵抗器と直列に所定電圧以上で導通する
    両方向スイッチ素子を接続することを特徴とする磁気浮
    上列車用超電導磁石装置。
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