JP2693605B2 - 光重合性組成物および光重合性エレメント - Google Patents

光重合性組成物および光重合性エレメント

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JP2693605B2 JP1309839A JP30983989A JP2693605B2 JP 2693605 B2 JP2693605 B2 JP 2693605B2 JP 1309839 A JP1309839 A JP 1309839A JP 30983989 A JP30983989 A JP 30983989A JP 2693605 B2 JP2693605 B2 JP 2693605B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光重合性組成物および光重合性エレメントに
関し、更に詳しくは,光感度の増大した新規な光重合性
組成物およびこれを用いた光重合性エレメントに関す
る。
(従来の技術) 光重合性組成物の重合速度を増大させること,即ち光
重合性組成物の光感度を増大させることは,活性光の露
光時間を短縮できるという点から有益なことであり,従
来,種々の方法が行なわれてきた。
例えば光感度を増大させるためにエチレン性不飽和基
含有化合物を含んでいる光重合性組成物に,光開始剤ま
たは増感剤を添加する方法が行なわれている。これらの
光開始剤または増感剤としては,2−エチルアントラキノ
ン,2−t−ブチルアントラキノン等の多核キノン類,ベ
ンゾフエノン,4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフ
エノン等の芳香族ケトン,ベンゾインメチルエーテル,
ベンゾインエチルエーテル等のベンゾイン誘導体等が用
いられる。しかしながら,これらの光開始剤または増感
剤を使用して得られる従来の光重合性組成物の光感度
は,必ずしも十分なものではなかつた。
また光感度を増大させるために,アミノフエニルケト
ン等の芳香族ケトンおよび2、4,5−トリアリールイミ
ダゾール二量体の組み合わせを使用すること(特公昭48
−38403号,米国特許731,733号),アミノフエニルケト
ンと,活性メチレン化合物またはアミノ化合物との組み
合わせを使用すること(特公昭49−11936号,米国特許8
77,853号)が知られている。
特公昭53−27605号公報には縮合ベンゾール環を含有
することのできるアクリジンまたはフエナジン化合物
が,殊に酸素存在下において高感度でかつ貯蔵安定性の
優れた光開始剤として開示されている。特開昭59−2260
02号公報には,9−フエニルアクリジンとチオール基含有
複素環式化合物との組み合わせが高感度な光開始剤とし
て開示されている。また特開昭60−164739号公報には,
置換9−ベンゾイルアクリジンが高感度光開始剤として
開示されている。
しかしながら,これらの従来の化合物を用いても,い
ずれも満足な光感度を有する光重合性組成物を与えるも
のではなかつた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の目的は,前記従来技術の欠点を除去し,光感
度の増大した新規な光重合性組成物およびこれを用いた
光重合性エレメントを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,特定の複素環式芳香族基を置換基とし
て有するアクリジン化合物を光開始剤として,エチレン
性不飽和基を有する化合物を含む組成物に用いることに
より前記の目的が達成できることを見出して本発明に到
達した。
本発明は, (1)常圧において100℃以上の沸点を有し,かつ少な
くとも1種のエチレン性不飽和基を有する化合物を100
重量部 (2)熱可塑性有機重合体を0〜400重量部及び (3)光開始剤を0.01〜20重量部の割合で含む光重合性
組成物において,該光開始剤を次の一般式(I)で表わ
されるアクリジン化合物としてなる光重合性組成物およ
びこの光重合性組成物層を支持体上に形成してなる光重
合性エレメントに関する。
(式中、R1は水素,炭素原子数1〜22のアルキル基,炭
素原子数1〜22の置換アルキル基,アリール基,置換ア
リール基,アリル基,グリシジル基,R2CH2−又はR3O
nR3Hを示し,R2はアリール基又は置換アリール基を示
し,R3は炭素数1〜4のアルキレン基を示し,nは1〜14
の整数を示す)。
本発明の光重合性組成物に用いられる,常圧において
100℃以上の沸点を有しかつ少なくとも1種のエチレン
性不飽和基を含有する化合物成分(1)としては,例え
ば多価アルコールにα,β−不飽和カルボン酸を付加し
て得られる化合物,例えばテトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート(メタアクリレートまたはアクリ
レートを意味する,以下同じ),ポリエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート(エチレン基の数が2〜14の
もの),トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト,トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト,テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト,テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレー
ト,ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート
(プロピレン基の数が2〜14のもの),ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート,ジペンタエリス
リトールヘキサ(メタ)アクリレート等,グリシジル基
含有化合物に,α,β−不飽和カルボン酸を付加して得
られる化合物,例えばトリメチロールプロパントリグリ
シジルエーテルトリアクリレート,ビスフエノールAジ
グリシジルエーテルジアクリレート等,多価タルボン
酸,例えば無水フタル酸等と水酸基およびエチレン性不
飽和基を有する物質,例えばβ−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート等とのエステル化物,アクリル酸また
はメタクリル酸のアルキルエステル,例えば(メタ)ア
クリル酸メチルエステル,(メタ)アクリル酸エチルエ
ステル,(メタ)アクリル酸ブチルエステル,(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシエステル等が挙げられる。
更に,本発明の光重合性組成物に用いられる成分(1)
としては,少なくとも一つのイソシアネート基を有する
化合物,例えばトルエンジイソシアネート,トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート,ジフエニルジイソシ
アネート,ジフエニルメタンジイソシアネート,3,3′−
ジメチル,4,4′−ジフエニルジイソシアネート等と,少
なくとも一つの水酸基及び少なくとも一つのビニル基を
有する化合物,例えば,β−ヒドロキシ(メタ)アクリ
レート,ビニルアルコール,トリメチロールプロパンジ
アクリレート,テトラメチロールメタン(メタ)アクリ
レート,ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト等との反応生成物が挙げられる。
熱可塑性有機重合体(成分(2))としては,例えば
(メタ)アクリル酸(メタアクリル酸またはアクリル酸
を意味する,以下同じ)アルキルエステルと(メタ)ア
クリル酸との共重合体,(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと(メタ)アクリル酸とこれらと共重合し得るビ
ニルモノマーとの共重合体等が用いられる。(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルとしては,例えば(メタ)ア
クリル酸メチルエステル,(メタ)アクリル酸エチルエ
ステル,(メタ)アクリル酸ブチルエステル,(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシルエステル等が挙げられ
る。また(メタ)アクリル酸アルキルエステルや(メ
タ)アクリル酸と共重合し得るビニルモノマーとして
は,(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルエステ
ル,(メタ)アクリル酸ジメチルエチルエステル,(メ
タ)アクリル酸ジエチルエステル,メタクリル酸グリシ
ジルエステル,2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アク
リレート,2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)ア
クリレートアクリルアミド,ジアセトンアクリルアミ
ド,スチレン,ビニルトルエン等が挙げられる。また熱
可塑性有機重合体としては,上記化合物のホモポリマー
も用いることができ,更にコポリエステル,例えばテレ
フタル酸,イソフタル酸およびセバシン酸のポリエステ
ル等,またブタジエンとアクリロニトリルとの共重合
体,セルロースアセテート,セルロースアセテートブチ
レート,メチルセルロース,エチルセルロース等も用い
ることができる。
熱可塑性有機重合体の配合量は,0〜400重量部,好ま
しくは20〜250重量部とされる。熱可塑性有機重合体の
使用によつて,塗膜性や得られる硬化物の膜強度が向上
される。この量が400重量部より多い場合には相対的に
他成分が少なくなるため光感度が低下する。またこの熱
可塑性有機重合体の重量平均分子量は,前記塗膜性や膜
強度の点から10,000以上が好ましい。
本発明の光開始剤(成分(3))としては前記の一般
式(I)で表わされるアクリジン化合物が用いられる。
これらの例としては,メチルβ−(アクリジン−9−イ
ル)アクリレート,プロピルβ−(アクリジン−9−イ
ル)アクリレート,n−ブチルβ−(アクリジン−9−イ
ル)アクリレート,2−エチルヘキシルβ−(アクリジン
−9−イル)アクリレート,ベンジルβ−(アクリジン
−9−イル)アクリレート,アリルβ−(アクリジン−
9−イル)アクリレート,フエニルβ−(アクリジン−
9−イル)アクリレート,グリシジルβ−(アクリジン
−9−イル)アクリレート等があげられるが,メチルβ
−(アクリジン−9−イル)アクリレート,ベンジルβ
−(アクリジン−9−イル)アクリレート,グリシジル
β−(アクリジン−9−イル)アクリレートが好まし
い。
前記一般式(I)で表わされる化合物は,例えば,β
−(アクリジン−9−イル)アクリル酸またはそのアル
カリ金属塩の反応性の誘導体をハロゲン化物(R1X,Xは
ハロゲン)と反応させることにより容易に製造すること
ができる。
本発明の化合物を得るための中間体として用いられる
β−(アクリジン−9−イル)アクリル酸のアルカリ金
属塩は,9−メチルアクリジンをクロラールと反応させる
ことによつて得られる9−(2−ヒドロキシ−3,3,3−
トリクロロプロピル)アクリジンを水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物と反応させることによつて容易に
製造されることは知られている。又,β−(アクリジン
−9−イル)アクリル酸は,上記9−(2−ヒドロキシ
−3,3,3−トリクロロプロピル)アクリジンを塩酸と反
応させることによつて容易に製造される。
また,葯物研究(Yiyao Gongye)第3号8頁〜11頁,
(1984年)には,β−(アクリジン−9−イル)アクリ
ル酸,そのアルキルエステル及びアマイド化合物が日本
住血吸虫症の治療に有効であることが記載されている
が,上記報文にはこれらの化合物の光開始剤としての用
途についても全く記載されておらず,本発明を示唆する
ものではない。
かくして得られる本発明の一般式(I)で表わされる
化合物は単独でも効果の大きい光開始剤として使用でき
るが,必要に応じて,従来公知の他の光開始剤として併
用することもできる。
本発明の光開始剤(成分(3))は,成分(1)100
重量部に対して0.01〜20重量部,好ましくは0.1〜10重
量部使用される。0.01重量部未満では充分な光感度が得
られないため光重合の進行が不充分であり又,20重量部
を越えると光重合組成物の保存安定性が低く,実用に供
し得ない。
本発明における光開始剤(成分(3))は二種以上組
み合わせて用いてもよく,またその他の種々の有機アミ
ン化合物,有機硫黄化合物等と併用してもよい。
これらの有機アミン化合物としては,例えば,トリエ
タノールアミン,トリイソプロパノールアミン,メチル
ジエタノールアミン,オクチルジエタノールアミン,オ
クタデシルジエタノールアミン,ジブチルエタノールア
ミン,ジオクチルエタノールアミン,ジエタノールアニ
リン,ジエタノールアミン,メチルエタノールアミン,
ブチルエタノールアミン,テトラヒドロキシエチルエチ
レンジアミン,テトラヒドロキシエチルヘキサメチレン
ジアミン,トリエチルアミン,トリブチルアミン,ジメ
チルアミノプロピルアミン,ジメチルアニリン,4−ジメ
チルアミノトルエン,4−ジエチルアミノトルエン,4−ジ
メチルアミノシアノベンゼン,4−ジエチルアミノシアノ
ベンゼン,4−ジメチルアミノブロモベンゼン,4−ジエチ
ルアミノブロモベンゼン,4−ジメチルアミノニトロベン
ゼン,4−ジエチルアミノニトロベンゼン,4−ジメチルア
ミノ安息香酸アルキルエステル,4−ジエチルアミノ安息
香酸アルキルエステル,4−ジメチルアミノピリジン,4−
ジエチルアミノピリジン,4−ピロリジノピロジン,フエ
ニルグリシン,ジエチルアニリン,ジエチルアミン,ジ
オクチルアミン,テトラメチルエチレンジアミン,ミヒ
ラーケトン,アントラニル酸等があげられる。
有機硫黄化合物としては,2−メルカプトイミダゾー
ル,2−メルカプトオキサゾール,2−メルカプトチアゾー
ル,2−メルカプトベンズイミダゾール,2−メルカプトベ
ンズオキサゾール,2−メルカプトベンゾチアゾール,6−
クロロ−2−メルカプトベンズイミダゾール,5−メチル
メルカプト−1−フエニルテトラゾール,6−メトキシ−
2−メルカプトベンズイミダゾール,2−メルカプトナフ
トイミダゾール,2−メルカプトナフトオキサゾール,3−
メルカプト−1,2,4−トリアゾール等があげられる。
本発明の光重合性組成物には,例えばp−メトキシフ
エノール,ハイドロキノン,ピロカロール,ナフチルア
ミン,フエノチアジン,t−ブチルカテコール等の熱重合
抑制剤を含有させることができる。
また本発明の光重合性組成物には,染料,顔料等の着
色剤を含有させてもよい。着色剤としては,例えばフク
シン,オーラミン塩基,クリスタルバイオレツト,ビク
トリアピアブルー,マラカイトグリーン,メチルオレン
ジ,アツシドバイオレツトRRH等が用いられる。
更に本発明の光重合性組成物には,可塑剤,接着促進
剤,タルクなどの公知の添加物を添加してもよく,また
露光部が変色するように四臭化炭素等のハロゲン化合物
とロイコ染料との組み合わせを添加してもよい。
本発明の光重合性組成物は,前記各成分を溶解する溶
剤,例えばアセトン,メチルエチルケトン,メチルイソ
ブチルケトン,メチルセロソルブ,エチルセロソルブ,
クロロホルム,塩化メチレン,メチルアルコール,エチ
ルアルコール等を用いて溶解,混合させることにより,
溶剤を含んだ溶液状光重合性組成物としてあるいは,こ
のような溶剤を用いずに前記成分(1)であるエチレン
性不飽和含有化合物に他の成分を溶解した無溶剤の溶液
状光重合性組成物として用いられる。
これらはロールコーター,カーテンコーター,各種の
印刷,浸漬等公知の手段で直接,銅板等の基材に施して
も良いし,又一旦、フイルム等の支持体に施し,溶剤を
含むならば,これを除去して光重合性組成物層を支持体
上に形成して光重合性エレメントとした後,基材に施し
ても良く,その方法については特に制限はない。
本発明の光重合性組成物は,光硬化性塗料,光硬化性
インキ,感光性印刷板,フオトレジスト等の種々の用途
に使用することができ,その用途については特に制限は
ない。例えば印刷配線板フオトレジストとして使用する
場合は,前記溶液状光重合性組成物を銅板等の基材に塗
布し,溶剤を含むならば乾燥した後,活性光に露光し,
光硬化させて用いることができる。また前記,溶液状光
重合性組成物をポリエチレンテレフタレートフイルム上
に塗布し,溶剤を含むならば乾燥した後基材上に積層
し,光硬化させて用いることができる。
光硬化させる際に用いられる活性光の光源としては,
波長300〜450nmの光を発光するものが用いられ,例えば
水銀蒸気アーク,カーボンアーク,キセノンアークが好
ましい。
(実施例) 以下実施例により本発明を説明する。
以下に合成例を示す。
合成例1 メチルβ−(アクリジン−9−イル)アクリレートの合
成 かくはん機,還流冷却器,温度計を付けた四つ口フラ
スコにβ−(アクリジン−9−イル)アクリル酸カルシ
ウム塩28.7g(0.10モル)を仕込み,N,N−ジメチルホル
ムアミド100gを加えて分散させた。この混合物にヨウ化
メチル28.4g(0.20モル)を加えて、加熱,かくはんし
た。
この反応混合物は約80℃で均一となつた。この温度に
保つて3時間かくはんを続けた。冷却後,水1lを入れた
2lのビーカーに反応混合物を注ぎ,トルエン300mlで二
回抽出した。抽出液は水洗後,乾燥,脱溶媒した。得ら
れた赤褐色の粘性液体にメタノール150mlを加え,メタ
ノールの沸点まで加熱,均一溶液とし放冷した。析出し
た結晶を濾過,乾燥して融点142−145℃の黄色結晶18.7
gを得た。(収率69%) 得られた生成物のNMR分析の結果は下記のとおりであ
り,目的物であることを確認した。
NMR(CDCl3,TMS基準) δ値:3.8(3H,s,−CH3) 6.4(1H,d,J=17Hz, −CO−CH=CH−) 7.2−8.2(8H,m,芳香族水素) 8.5(1H,d,J=17Hz, −CO−CH=CH−) ヨウ化メチルを他のハロゲン化物に替えて,上記と同
様の方法で以下の化合物を合成した。
実施例1および2 テトラエチレングリコールジアクリレート400g,マラ
カイトグリーン2g,硫酸バリウム100g,メチルアルコール
10gおよびジメチルホルムアミド30gを配合して溶液Aを
得た。この溶液Aに,第1表に示す配合量の光開始剤を
溶解させて本発明の光重合性組成物の溶液を得た(実施
例1および2)。
次いでこの溶液を銅板上にアプリケーターを用いて塗
布し,100℃で10分間熱風乾燥機で乾燥した。塗布厚は約
20μmであつた。次いでこの銅板を7kW高圧水銀灯の20c
m下をコンベア速度3m/minで通過させ,表面の指触タツ
クがなくなるまでの通過回数を調べた。その結果を第1
表に示す。通過回数の少ないものほど光感度が高いこと
を示している。比較のため光開始剤として本発明の光重
合組成物に用いる光開始剤を使用しない組成物(比較例
1,光開始剤としてベンゾフエノンとミヒラーズケトンを
使用)についても同様にして硬化するまでの通過回数を
調べ,その結果も合わせて第1表に示す。
第1表の結果から,本発明になる光重合性組成物は,
光感度が高いことが示される。
実施例3 メチルメタクリレート/メタクリル酸/2−エチルヘキ
シルアクリレート(重量比60/20/20)共重合体(重量平
均分子量≒8万)52g,テトラエチレングリコールジアク
リレート10g,ポリ(P≒5)オキシエチレン化ビスフエ
ノールAのジメタクリレート(新中村化学工業(株)製
BPE−10)30g,マラカイトグリーン0.2g,ハイドロキノン
0.1g,ロイコクリスタルバイオレツト1.0g,四臭化炭素0.
5g,トルエン10g,メチルセロソルブ130g,メチルアルコー
ル5gおよびクロロホルム10gを配合して溶液B248.8g(不
揮発分合計93.8g)を得た。この溶液Bに,第2表に示
す配合割合で光開始剤を溶解させて本発明の光重合性組
成物の溶液を得た。
次いでこの溶液を25μm厚のポリエチレンテレフタレ
ートフイルム上に均一に塗布し,100℃の熱風対流式乾燥
機で約5分間乾燥し,光重合性エレメントを得た。光重
合性組成物の乾燥後の膜厚は25μmであつた。
一方,銅はく(厚さ35μm)を両面に積層したガラス
エポキシ材である銅張積層板(日立化成工業(株)製MC
L−E−61)の銅表面を#800のサンドペーパーで研磨
し,水洗して空気流で乾燥し,得られる銅張積層板を60
℃に加温し,その銅面上に前記光重合性エレメントを,1
20℃に加熱しながらラミネートした。
次いでこのようにして得られた基板にネガフイルムを
使用し,3kW高圧水銀灯(オーク製作所(株)製,フエニ
ツクス−3000)で40mJ/cm2で露光を行なつた。この際光
感度を評価できるように,光透過量が段階的に少なくな
るように作られたネガフイルム(光学密度0.05を1段目
とし1段毎に光学密度が0.15ずつ増加するステツプタブ
レツト)を用いた。
次いでポリエチレンテレフタレートフイルムを除去
し,30℃で2%炭酸ナトリウム水溶液を50秒間スプレー
することにより未露光部を除去した。更に銅張積層板上
に形成された光硬化膜のステツプタブレツトの段数を測
定することにより光重合性組成物の光感度を評価し,そ
の結果を第2表に示した。このステツプタブレツトの段
数が高いほど光感度が高いことを示している。
第2表の結果から,本発明の光重合性組成物は,光感
度が高いことが示される。
(発明の効果) 本発明の置換アクリジン誘導体及び同誘導体を含有す
る光重合性組成物およびこれより得られる光重合性エレ
メントは高い光感度を有するので高い光感度を要する用
途に好適に利用されうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 直宏 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 アデ カ・アーガス化学株式会社開発研究所内 (72)発明者 真下 伸弥 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 アデ カ・アーガス化学株式会社開発研究所内 (56)参考文献 特開 平1−164937(JP,A) 特開 昭47−4126(JP,A) 特開 昭64−48803(JP,A) 特開 昭63−255602(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)常圧において100℃以上の沸点を有
    し、かつ少なくとも1種のエチレン性不飽和基を有する
    化合物を100重量部 (2)熱可塑性有機重合体を0〜400重量部及び (3)光開始剤を0.01〜20重量部の割合で含む光重合性
    組成物において、該光開始剤を次の一般式〔I〕で表わ
    されるアクリジン化合物としてなる光重合性組成物。 (式中、R1は水素、炭素原子数1〜22のアルキル基、炭
    素原子数1〜22の置換アルキル基、アリール基、置換ア
    リール基、アリル基、グリシジル基、R2CH2−又はR3O
    nR3Hを示し、R2はアリール基又は置換アリール基を示
    し、R3は炭素数1〜4のアルキレン基を示し、nは1〜
    14の整数を示す)。
  2. 【請求項2】光開始剤の一般式(I)においてR1がメチ
    ル基である請求項1記載の光重合性組成物。
  3. 【請求項3】光開始剤の一般式(I)においてR1がn−
    ブチル基である請求項1記載の光重合性組成物。
  4. 【請求項4】光開始剤の一般式(I)においてR1がアリ
    ル基である請求項1記載の光重合性組成物。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光重合性組成物層を支持体
    上に形成してなる光重合性エレメント。
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