JP2692131B2 - 超伝導セラミック線路 - Google Patents

超伝導セラミック線路

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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 超伝導セラミック線路に関し、 該導体線路の信頼性向上を目的とし、 超伝導セラミックスよりなり、耐熱性絶縁基板上にパ
ターン形成されてなる導体線路が超伝導セラミックスの
構成元素特に希土類元素を弗化物を保護膜として交互に
積層して超伝導セラミックス導体線路を構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は信頼性を向上した超伝導セラミック線路に関
する。
アルミニウム(Al),チタン(Ti),バナジン(V)
など22の元素およびチタン酸リチウム(LiTi2O4),炭
化モリブデン(MoC),ゲルマニウム化ニオブ(Nb3Ge)
などの無機化合物が超伝導現象を示すことは知られてい
たが、超伝導転移温度(Tc)は金属元素については高く
ても10Kに止まり、また無機化合物についてもNb3Geの2
3.5Kが最高であって15K以上の材料は数えるほどしか存
在していなかった。
然し、1986年4月にIBMチューリッヒ研究所のBednorz
とMullerによってランタン−バリウム−銅−酸素(La−
Ba−Cu−O)系の酸化物セラミックスについて高温超伝
導現象が発見されて以来、各所で研究が進められ、イッ
トリウム−バリウム−銅−酸素(Y−Ba−Cu−O)系お
よびYを含む希土類元素−Ba−Cu−O系についてTcが約
90Kを示す超伝導セラミックスが発見されるに到った。
その後、Baをストロンチウム(Sr)やカルシウム(C
a)に置換したり、LaやYをビスマス(Bi)やタリウム
(Tl)に置換したBi−Sr−Ca−Cu−O系(Tc=105K)や
Tl−Ba−Ca−Cu−O系(Tc=118K)などが発表されてい
る。
本発明はこれら超伝導セラミックスからなる導体線路
の信頼性向上に関するものである。
〔従来の技術〕
先に記したように超伝導セラミックスについての研究
が進み、Tcの高いセラミックスが開発されているが、基
本組成は Yを含む希土類元素−Ba−Cu−O系 の組成である。
すなわち、それ以前に見出されたLa−Sr−Cu−O系お
よびLa−Ba−Cu−O系セラミックスのTcが30〜40Kであ
り、超伝導状態を維持するに必要な冷媒として沸点が27
Kのネオン(Ne)など特殊のものしか存在しないのに対
し、沸点が77.2Kの窒素(N2)を使用することができ実
用化への道が開かれたからである。
さて、大量の情報を高速に処理する情報処理装置特に
高速化を必要とする電算機部門には高電子移動度トラン
ジスタ(略称HEMT)や共鳴トンネリング・ホットエレク
トロン・トランジスタ(略称RHET)などガリウム・砒素
(GaAs)からなる半導体素子が導入されつゝあるが、こ
れらの半導体素子は液体N2の温度で特性を発揮すること
から、かゝる半導体素子を搭載する電子回路を超伝導セ
ラミックスで形成すれば極めて効果的である。
こゝで、従来の電子回路の形成法としては薄膜法と厚
膜法とがあり、共に配線基板としては耐熱性が優れると
共に誘電率が低いアルミナ(Al2O3)などのセラミック
スを用い、この上に薄膜法の場合は電子ビーム蒸着やス
パッタなどの方法により金(Au)やタンタル(Ta)など
の薄膜を形成した後、写真蝕刻技術(フォトリソグラフ
ィ)を用いて選択エッチングを行い、微細パターンから
なる導体線路を形成している。
また、厚膜法の場合はスクリーン印刷法によりAuペー
ストや銀・パラジウム(Ag−Pd)ペーストなどの導体ペ
ーストからなるパターンを作り、これを焼成することに
より導体線路を形成している。
さて、本発明は超伝導セラミックスを用いて耐熱性絶
縁基板上に配線パターンを形成するものであり、勿論従
来例は存在しないが、こゝで問題点は従来より使用され
ている導体線路用材料に較べて耐薬品性が極めて劣るこ
とである。
〔発明が解決しようとする課題〕
セラミック基板上に超伝導セラミックスからなる配線
パターンを形成する場合、耐環境性および耐薬品性が劣
るのを如何にしてカバーするかゞ解決を要する問題であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題は、超伝導セラミックスよりなり、耐熱性
絶縁基板上にパターン形成されてなる導体線路の表面全
体を覆って、前記超伝導セラミックスを構成する希土類
元素の弗化物よりなる保護膜が形成され、該保護膜によ
って覆われた該導体線路を複数層積層して構成されてい
る超伝導セラミック線路により解決することができる。
〔作用〕
本発明は導体線路を耐薬品性の勝れた材料で被覆する
ことゝ、配線を並列に用意することにより超伝導セラミ
ック線路の実用化を促進するものである。
そして、耐薬品性に優れた保護膜形成材としては超伝
導セラミックス構成材の弗化物を用い、また並列に配線
するには導体線路を積層して形成するものである。
発明者は希土類元素−Ba−Cu−Oからなるセラミック
スにおいて、耐薬品性を向上する保護膜として、このセ
ラミックスの構成元素の弗化物特に希土類元素の弗化物
が適していることを見出した。
こゝで、保護膜の形成材としては二酸化硅素(Si
O2),窒化硅素(Si3N4)など各種のものが存在する
が、保護膜としての必要条件は、そのもの自体が耐薬品
性が優れていること以外に被保護物との密着性が優れて
いることが必要であり、この点から超伝導セラミックス
の構成元素特に希土類元素の弗化物を用いるとセラミッ
クスとのなじみがよく、保護膜に適している。
次に、導体線路の形成は薄膜法を用いて行うことから
積層して形成する方法がスペース的にも、また使用マス
クの単純化による工数短縮の点からも有利であり、導体
線路の断面図を示す第1図および接地層の断面図を示す
第2図のように導体線路1,1′,1″と保護膜2,2′,2″と
を交互にセラミック基板3の上に積層して超伝導セラミ
ック線路を形成するものである。
〔実施例〕
YBa2Cu3O7-yの化学式を示すY−Ba−Cu−O系の超伝
導セラミックスを用い、第2図に断面図を示す接地層
(グランドプレーン)の形成法を示すと次のようにな
る。
セラミック基板3として大きさが20mm角で厚さが0.3m
mの単結晶マグネシヤ(MgO)基板を用い、マルチターゲ
ットを用いてスパッタ法により接地層を形成した。
すなわち、スパッタリング装置の陽極部にMgO基板を
固定した後、一方のターゲットにはYB2Cu3O7-yの焼結体
を、また他方のターゲットには弗化イットリウム(Y
F3)の焼結体をセットした。
先ず、装置内を高真空に排気した後、O2とArを1:1の
量比で供給しながら排気し1×10-2Torrの真空度に保ち
ながらセラミック基板3を600℃に加熱し、この条件でY
Ba2Cu3O7-yターゲットのスパッタを行い、厚さが2000Å
の導体線路1を形成した。
次に、O2の供給とセラミック基板3の加熱を止め、Ar
雰囲気の真空度を1×10-4Torrに保持した状態でYF3
ーゲットのスパッタを行い、厚さが500Åの保護膜2を
形成した。
次いで、先と同様な条件でYBa2Cu3O7-yターゲットとY
F3ターゲットのスパッタを繰り返し、第2図に示すよう
に接地層を形成した。
このようにして本発明に係る構造の導体線路を形成し
たが、この評価法としては、基板を30%硝酸(HNO3)水
溶液に浸漬し、導体線路の断線に到る時間を測定した。
その結果、保護膜を備えていない導体線路は一瞬にし
て断線に到るが、この実施例のように保護膜を有するも
のは最上層の導体線路1″が断線するのに約1時間を要
し、これは保護膜2″の一様な溶解によるものであっ
た。
こゝで、超伝導セラミックス線路を実用化する場合、
回路素子の装着や基板装着などの工程で薬品処理を蒙る
機会はあるものゝ、上記のように長時間に亙ることはな
く、そのため超伝導セラミック線路自体の耐薬品性が弱
くても、保護膜を備えた導体線路を積層してパターン形
成しておくことにより、信頼性を確保することができ
る。
なお、この実施例は希土類元素としてYを用いたもの
について行ったが、ランタン(La),ネオジウム(N
d),ユーロピウム(Eu),ガドリニウム(Gd),ジス
プロシウム(Dy),エルビウム(Er),イッテルビウム
(Yb)などのランタノイド系の元素を構成元素とする超
伝導セラミックスについても、この希土類元素の弗化物
を保護膜とすれば同様に耐蝕性を向上することができ
る。
〔発明の効果〕
本発明の実施により、耐薬品性が優れ、また予備回路
を備えて信頼性が向上した超伝導セラミック線路を作る
ことができ、これにより高速で大容量の情報処理が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は導体線路の断面図、 第2図は接地層の断面図、 である。 図において、 1,1′,1″は導体線路、 2,2′,2″は保護膜、 3はセラミック基板、 である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超伝導セラミックスよりなり、耐熱性絶縁
    基板上にパターン形成されてなる導体線路の表面全体を
    覆って、前記超伝導セラミックスを構成する希土類元素
    の弗化物よりなる保護膜が形成され、該保護膜によって
    覆われた該導体線路を複数層積層して構成されているこ
    とを特徴とする超伝導セラミック線路。
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JPH01101677A (ja) * 1987-10-15 1989-04-19 Mitsubishi Electric Corp 電子装置
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