JP2691482B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫

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JP2691482B2
JP2691482B2 JP3202427A JP20242791A JP2691482B2 JP 2691482 B2 JP2691482 B2 JP 2691482B2 JP 3202427 A JP3202427 A JP 3202427A JP 20242791 A JP20242791 A JP 20242791A JP 2691482 B2 JP2691482 B2 JP 2691482B2
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JP
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gas
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deterioration
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storage chamber
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JP3202427A
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安夫 原
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵物から放出される
劣化促進性ガスに対処した貯蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、野菜等の農産物は自らの呼吸作
用によってエチレンガスを放出し、これが農産物の成熟
・劣化を促進する劣化促進性ガスとして作用することが
知られている。このため、単に貯蔵室内に野菜等を収納
する構成の貯蔵庫では、野菜自体が発生するエチレンガ
ス等が貯蔵室内に滞留するため、これによって野菜等の
劣化が促進され、結局、貯蔵物の品質が早期に低下する
傾向を呈してしまう。そこで、近年、貯蔵室内に、エチ
レンガス等の劣化促進性ガスを吸着するガス吸着部材を
設けて貯蔵室内のそのガス濃度を低下させて高品質保存
を図る構成の貯蔵庫が考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
ように単にガス吸着部材を設けるだけでは、いずれはガ
ス吸着部材のガス吸着能が飽和して低下してしまうた
め、長期間にわたってエチレンガス等の劣化促進性ガス
を除去して農産物の品質保持を万全ならしめることがで
きない。これを避けるには、ガス吸着部材を定期的に交
換する等のメンテナンス作業が必要になるが、かかる作
業はユーザーにとっては大変に面倒であり、またコスト
も高くなる。本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的は、貯蔵物の劣化をできるだけ抑えながら貯蔵
することができる貯蔵庫を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の貯蔵庫は、貯蔵
物を収納する貯蔵室には、この貯蔵室内の空気中から前
記貯蔵物の劣化促進性ガスを吸着する多孔質のガス吸着
部材と、前記貯蔵室を冷却する冷却器からの除霜水を受
けて前記ガス吸着部材に供給する水受け皿と、前記ガス
吸着部材に供給された水を排出する排水手段とが備えら
れている構成としたところに特徴を有する。
【0005】
【作用】本発明の作用は以下のようである。貯蔵室内に
ガス吸着部材を設ける構造であるから、例えば農産物か
らエチレンガス等の劣化促進性ガスが放出されても、こ
れはガス吸着部材によって吸着される。この結果、貯蔵
室内の劣化促進性ガスのガス濃度が低下するため、貯蔵
室内の貯蔵物の劣化が抑制され、その長期保存が可能に
なる。また除霜運転が行われると、冷却器からの除霜水
が水受け皿で受けられてガス吸着部材に供給され、ここ
に供給された水は順次排出されるから、ガス吸着部材は
水で洗い流されることになる。植物の劣化促進性ガスの
代表例であるエチレンガスは水への溶解度が比較的高い
から、吸着したエチレンガスは水に溶解しつつ除去さ
れ、ガス吸着能が高いレベルに維持される。
【0006】
【発明の効果】すなわち本発明の貯蔵庫によれば、劣化
促進性ガスを吸着するガス吸着部材を水により洗い流す
ことができるから、ガス吸着部材のガス吸着能を飽和さ
せることなく高い水準に維持でき、貯蔵物を長期間にわ
たって品質低下させることなく保存することができる。
しかも、ガス吸着部材を洗うための水として、冷却器か
らの除霜水を用いるようにしたから、格別の給水操作を
必要とせず、除霜運転を行うごとに自動的に給水するこ
とができ、ユーザーに何ら負担を掛けることなく、かつ
コストアップを招くこともない。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1及
び図2に基づいて説明する。貯蔵庫は横長の断熱箱11
を外殻とした貯蔵室12を備えて構成されており、貯蔵
室12の前面開口部に3枚の扉13が開閉可能に設けら
れている。断熱箱11及び扉13は、いずれも二重壁構
造の中に発泡ウレタン等の断熱材を充填して構成された
ものである。
【0008】断熱箱11の左側には機械室14が付設さ
れ、その内部にコンプレッサ15、コンデンサ(図示せ
ず)等の周知の圧縮式冷凍サイクルを構成する各部品及
びこの冷凍サイクルの制御装置16が収納されている。
上記冷凍サイクルの蒸発器17は、貯蔵室12内の左側
上部に寄せてファン装置18と共に配置され、その蒸発
器17で発生する冷気をファン装置18によって貯蔵室
12内を図1中矢印で示すように循環させることができ
る。この冷凍サイクルのコンプレッサ15は、貯蔵室1
2内に配設した図示しない温度センサからの信号に基づ
き制御され、貯蔵室12内を設定された温度に維持する
ことができる。
【0009】蒸発器17の下方には水受け皿82が設け
られている。この水受け皿82は、僅かに左下がりの傾
斜状に取り付けられており、その左端部は、機械室14
との隔壁80の近傍に達している。したがって水受け皿
82は、蒸発器17の除霜運転時に蒸発器17から滴り
落ちる除霜水を受け止めて、これを左端部から滴下させ
るように機能する。なお蒸発器17はこの水受け皿82
と共に通気性のカバー20により覆われている。また、
貯蔵室12の底面における蒸発器17の下方位置には、
断熱箱11を貫通して外部に導出される排水パイプ22
が設けられている。
【0010】そして、貯蔵室12における上記した隔壁
80の内面には、水受け皿82の左端部の直下に位置す
るようにしてガス吸着部材81が張り付けられている。
このガス吸着部材81は多孔質であって、本実施例の場
合、農産物に対する劣化促進性ガスであるエチレンガス
を吸着する性質に優れた凝灰岩(大谷石)により形成さ
れている。
【0011】続いて本実施例の作用を説明する。扉13
を開放して貯蔵室12内に青果物等の貯蔵物を収納して
おくと、蒸発器17により生成された冷気がファン装置
18により貯蔵室12内に循環されて貯蔵物が冷却され
る。ここで、貯蔵室12内に貯蔵されている青果物から
は、エチレンガス、二酸化炭素ガス或いはアンモニアガ
ス等が少しずつ放出されて貯蔵室12内に滞留する。こ
れらのガスの一部は農産物の成熟・劣化を促進する劣化
促進性ガスとして作用し、放置すれば次第にその濃度を
高めて青果物の品質を早期に劣化させる原因となる。し
かし、本実施例では、貯蔵室12内にガス吸着部材81
が設けられているから、エチレンガス等の劣化促進ガス
はそのガス吸着部材81に吸収され、貯蔵室12内での
濃度上昇が抑えられる。この結果、青果物等の貯蔵物の
劣化現象が抑えられ、長期間にわたり鮮度保持が可能に
なる。
【0012】ところで、上述のようにガス吸着部材81
が劣化促進性ガスを吸収し続けると、そのガス成分がガ
ス吸着部材81内で飽和して劣化促進性ガスの吸収能を
低下させるおそれがある。この点に関し、本実施例で
は、次のようにしてその劣化促進性ガスの吸収能を高い
レベルに維持して貯蔵物の鮮度保持効果を永続させるこ
とができる。
【0013】まず、農産物に対する劣化促進性ガスの代
表例であるエチレンガスは比較的水に溶け易いという性
質を備えている(0℃における吸収係数は0.266 であ
る)。一方、定期的に除霜運転が行われると、蒸発器1
7から溶けた除霜水が滴り落ちて水受け皿82で受けら
れ、傾斜に倣って流下して左端部からガス吸着部材81
に滴下して供給される。これにより、ガス吸着部材81
が湿潤状態に保たれ、エチレンガスの吸収能が一段と高
まって多くのエチレンガスを吸収できる。
【0014】また、ガス吸着部材81に供給された過剰
な除霜水は、エチレンガスを溶かし込みつつガス吸着部
材81の下端部から次第に排出され、貯蔵室12の底面
に滴下したのち、最終的に排水パイプ22を通って庫外
に排出される。このことは、ガス吸着部材81が常に新
しい水(除霜水)によって洗われることを意味してお
り、このため、ガス吸着部材81のガス吸収能は飽和す
ることなく、いつまでも高いガス吸収能を保持して貯蔵
物の劣化を長期間にわたって防止することができるよう
になる。
【0015】また、上記のようにガス吸着部材81が水
で洗われるようになることは、水に極めて溶け易いアン
モニアガスをエチレンガスと同様にしていったんガス吸
着部材81に吸収して水に溶かして庫外に排出できるこ
とを意味するから、アンモニアガスによる貯蔵物の劣化
を防止できることは勿論のこと、脱臭効果も発揮するこ
とになって高品質保存にいっそう好都合である。
【0016】以上説明したように本実施例によれば、劣
化促進性ガスを吸着するガス吸着部材81を水により洗
い流すことができるから、ガス吸着部材81のガス吸着
能を飽和させることなく高い水準に維持でき、貯蔵物を
長期間にわたって品質低下させることなく保存すること
ができる。しかも、ガス吸着部材81を洗うための水と
して、水受け皿82で受けられた除霜水を用いるように
したから、格別の給水操作を必要とせず、除霜運転を行
うごとに自動的に給水することができ、ユーザーに何ら
負担を掛けることなく、かつコストアップを招くことも
ないという利点が得られる。
【0017】<他の実施例> 本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、例
えば次のような変形を施す等、要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができるものである。 (1)ガス吸着部材としては、前記実施例に示したよう
な大谷石(凝灰岩)に限らず、貯蔵物の劣化促進性ガス
を吸着する性質がある他の多孔質のガス吸着材料であっ
てもよく、例えばゼオライト、モリキュラシーズス等が
利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断正面図
【図2】その正面図
【符号の説明】
12…貯蔵室 17…蒸発器(冷却器) 22…排水パイプ(排水手段) 81…ガス吸着部材 82…水受け皿

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵物を収納する貯蔵室には、この貯蔵
    室内の空気中から前記貯蔵物の劣化促進性ガスを吸着す
    る多孔質のガス吸着部材と、前記貯蔵室を冷却する冷却
    器からの除霜水を受けて前記ガス吸着部材に供給する水
    受け皿と、前記ガス吸着部材に供給された水を排出する
    排水手段とが備えられていることを特徴とする貯蔵庫。
JP3202427A 1991-07-16 1991-07-16 貯蔵庫 Expired - Lifetime JP2691482B2 (ja)

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JPH0526566A JPH0526566A (ja) 1993-02-02
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10619916B2 (en) * 2016-09-29 2020-04-14 Tokitae Llc Devices for use with refrigeration devices including temperature-controlled container systems

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4861374A (ja) * 1971-11-29 1973-08-28
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JPH0526566A (ja) 1993-02-02

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