JP2691115B2 - マットレス装置およびその製法 - Google Patents
マットレス装置およびその製法Info
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Description
詰め物を積層し、この積層体を外装体で被覆して形成さ
れるマットレス装置およびその製法に関する。
ルスプリングを行列状に連結して構成されたスプリング
ユニットを有し、このスプリングユニットには化繊綿や
ウレタンフォ−ムなどの詰め物が積層される。この積層
体は鏡部とまち部とで形成された外装体によって被覆さ
れている。
は、上記詰め物が上記スプリングユニットに対してずれ
動くのを防止するため、上記詰め物を上記スプリングユ
ニットに多数のクリップで連結固定している。また、外
装体がスプリングユニットに対してずれ動くのを防止す
るため、一端を上記鏡部の内面に連結固定してフランジ
布を設け、このフランジ布の他端を上記スプリングユニ
ットの周辺部に、詰め物と同様、クリップによって連結
固定するようにしている。
リップおよびフランジ布によってずれ動くのが防止さ
れ、上記外装体は上記フランジ布によってずれ動くのが
防止される。
グユニットに多数のクリップによって連結する作業は非
常に多くの手間が掛かるから、生産性の低下を招くとい
うことがあり、また上記フランジ布をスプリングユニッ
トによって連結するという作業にも多くの手間が掛かる
ということがある。
損傷したため、廃棄しなければならないような場合、最
近では廃棄物は材料の種類ごとに分けて廃棄しなけれ
ば、収集してもらえないという、いわゆる分別収集のシ
ステムが採用されている地域が多い。分別収集が行われ
ている地域でマットレス装置を廃棄する場合、金属部分
であるスプリングユニットと、化繊綿等からなる詰め物
および外装体とを分けて廃棄しなければならない。
よってスプリングユニットに連結されていると、このス
プリングユニットから上記詰め物を取外すのが容易でな
く、同様にスプリングユニットから外装体を取外すのも
容易でないということがあるから、廃棄時における分解
作業に多くの手間が掛かるということがある。
ットレス装置は詰め物をスプリングユニットに多数のク
リップで連結し、また外装体もフランジ布を介して上記
スプリングユニットにクリップで連結しているため、そ
の組立作業に多くの手間が掛かるということがあり、さ
らに廃棄時に素材ごとに分解しなければならない場合に
は、その分解作業に手間が掛かるということがあった。
で、その目的とするところは、多数のクリップを用いる
ことなく詰め物および外装体をスプリングユニットに保
持固定することができ、しかも分解も容易に行うことが
できるようにしたマットレス装置およびその製法を提供
することにある。
置は、上面および下面を有するスプリングユニットと、
このスプリングユニットの上面および下面に積層される
詰め物と、この詰め物と上記スプリングユニットとの積
層体の上下面をそれぞれ覆う鏡部および外周面を覆うま
ち部とを有する外装体と、上記各鏡部の内面周辺部に一
端部が連結されて設けられた上下一対のフランジ布と、
熱収縮性の合成樹脂によって形成され上記スプリングユ
ニットの外周面において上記上下一対のフランジ布の他
端部に両端部がそれぞれ連結されて周方向に部分的に設
けられ加熱されて収縮することで上記フランジ布に張力
を付与する連結部材とを具備したことを特徴とする。
リングユニットの上下面に詰め物が積層された積層体
が、上記詰め物を覆う鏡部およびスプリングユニットの
外周面を覆うまち部からなる外装体で被覆されてなるマ
ットレス装置を製造する方法において、上記スプリング
ユニットの上下面に上記詰め物を積層する工程と、内面
周辺部にフランジ布の一端部が連結された一対の鏡部を
上記スプリングユニットの上下面に積層する工程と、上
記スプリングユニットの外周面において熱収縮性の合成
樹脂からなる連結部材によって上下一対のフランジ布の
他端部を周方向において部分的に連結する工程と、上記
連結部材を加熱することで収縮させて上記フランジ布に
張力を付与する工程とを具備したことを特徴とする。
ンジ布の他端部に連結された連結部材を加熱して収縮さ
せることで、上記フランジ布に張力を付与できるから、
そのフランジ布を介して詰め物および外装体をスプリン
グユニットに固定することができ、分解時には連結部材
を切断除去するだけで、外装体および詰め物をスプリン
グユニットから分離できる。
明する。
示し、図1に示すマットレス装置はスプリングユニット
1を有する。このスプリングユニット1は多数のコイル
スプリング2を行列状に配置し、隣り合うコイルスプリ
ング2の上下端面をヘリカル線3で連結して形成されて
いる。このスプリングユニット1の上下面周縁部には枠
線4が図示しないクリップによって連結されている。
れぞれフェルトなどのシ−ト状の保護材5を介して上記
スプリングユニット1の上下面よりもわずかに大きな矩
形状に形成された詰め物6が積層載置されている。この
詰め物6はたとえば化繊綿を所定の厚さの層状に圧縮成
形したものが用いられている。
積層体は外装体7によって被覆されている。この外装体
7は上記スプリングユニット1の上下面にそれぞれ積層
される上鏡部8と下鏡部9および外周面を被覆したまち
部10とからなる。これら鏡部8、9とまち部10と
は、それぞれ表地8a、9a、10aと裏地8b、9
b、10bとの間にシ−ト状のウレタンフォ−ム8c、
9c、10cを設け、これら三者を一体的にキルテイン
グしてなる。上記まち部10の上下端部は、上記上鏡部
8と下鏡部9との周辺部にテ−プ11よって一体的に縫
合されている。
周辺部の全周にわたってフランジ布12の幅方向一端部
が縫着されていて、他端部は図2に示すように上記詰め
物6の外周面を覆っている。上下一対のフランジ布12
の他端部外面のスプリングユニット1の高さ方向中途部
には、周方向に所定間隔で連結部材13が連結バ−14
によって取付けられている。
性の合成樹脂テ−プをル−プ状に形成してなる。このよ
うな樹脂としては、塩化ビニル樹脂、EPT、PET
P、架橋ポリエチレン、シリコ−ンゴムなどが用いら
れ、これら樹脂を加熱成形し、その成形品を再加熱する
ことで原形に戻ろうとする現象を利用している。
記連結部材13の幅寸法よりもわずかに長く形成された
中間辺14aと、この中間辺14aの両端にL字状に曲
成されその末端に楔状の抜け止め部14bが形成された
端部辺14cとがある程度の剛性を備えた材料、たとえ
ば合成樹脂あるいは金属によって一体に形成されてな
る。
は、周方向に所定間隔で一対の係合孔12aが穿設され
ている。そして、上記連結部材13は、そのル−プ内に
一対の連結バ−14の中間辺14aを挿通し、両端の抜
け止め部14bを上下一対のフランジ布12の他端部に
形成された係合孔12aに圧入係止することで、上下一
対のフランジ布12間に張設状態で取付けられている。
と、この連結部材13はそのル−プ形状がスプリングユ
ニット1の上下方向に収縮するから、その収縮によって
フランジ布12の他端部に張力が付与される。それによ
って、上記詰め物6は周辺部が上記フランジ布12によ
って包み込まれてスプリングユニット1に保持固定され
る。それと同時に、フランジ布12の一端部に連結され
た各鏡部8、9も、上記フランジ布12を介して上記ス
プリングユニット1に固定されることになる。
連結部材13を熱収縮させたのち、その上下端部が上記
各鏡部8、9の周辺部にテ−プ11によって上述したよ
うに縫着される。
ス装置の製造工程を示す。図4(a)は第1の工程を示
し、この第1の工程ではスプリングユニット1の上下面
に保護材5を介して詰め物6が積層される。図4(b)
に示す第2の工程では、外装体7の上下鏡部8、9の内
面周辺部にフランジ布12の一端部が縫着される。な
お、第2の工程は、上記第1の工程と平行して行うこと
ができる。
2の工程で上下鏡部8、9の内面周辺部に一端部が縫着
されたフランジ布12の他端部間に連結部材13を連結
バ−14によって連結する。つまり、上下一対のフラン
ジ布12の他端部間に、上記連結部材13を周方向に所
定間隔で張設する。それによって、各鏡部8、9の内面
周辺部に一端部を縫合したフランジ布12の他端部は、
詰め物6の外周部を覆う状態となる。図2は上下一対の
フランジ布12の端部間に連結部材13が取付けられた
状態を示す。
面に詰め物6および鏡部8、9を積層し、上下一対のフ
ランジ布12を連結部材13によって連結したならば、
第4の工程として図3(d)に示すように、スプリング
ユニット1、詰め物6および上下鏡部8、9の積層体
を、コンベア21によって温風加熱炉22内へ搬入す
る。
3を加熱収縮させることができる温度である、50〜1
30℃であって、その温度で上記積層体とともに連結部
材13が加熱されてスプリングユニット1の高さ方向に
収縮すると、上下一対のフランジ布12の他端部が引張
られる。つまり、フランジ布12に張力が付与される。
フランジ布12の他端部が引張られると、このフランジ
布12によって周辺部が包み込まれた詰め物6がスプリ
ングユニット1に保持固定されるとともに、フランジ布
12の一端部が連結された各鏡部8、9も上記スプリン
グユニット1に固定される。
された積層体のスプリングユニット1の外周面がまち部
10によって被覆され、ついでこのまち部10の上下端
部が上記上鏡部8と下鏡部9の周辺部にテ−プ11によ
って縫合されることで、図1に示すマットレス装置が製
造されることになる。
れば、スプリングユニット1の上下面に積層された各詰
め物6および鏡部8、9は、これら鏡部8、9に一端部
を連結して設けられた上下一対のフランジ布12の他端
部が部分的に連結部材13によって引張られることで、
上記フランジ布12を介して上記スプリングユニット1
に固定されている。つまり、連結部材13を熱収縮させ
てフランジ布12に張力を付与することで、上記詰め物
6および外装体7が上記スプリングユニット1に固定さ
れる。
された詰め物6や鏡部8、9を、従来のようにたくさん
のクリップを用いてスプリングユニット1に連結せずに
すみ、上記連結部材13を熱収縮させるだけで上記スプ
リングユニット1に連結固定することができるから、上
記詰め物6や鏡部8、9をスプリングユニット1に連結
固定する作業を、容易かつ迅速に、しかも手作業によら
ず、自動化して行うことができる。
るため、スプリングユニット1と詰め物6および外装体
7とを分離する場合には、まち部10を鏡部8、9に連
結したテ−プ11を外し、上記まち部10をスプリング
ユニット1の外周面から除去したのち、スプリングユニ
ット1の外周面において収縮状態にある連結部材13
を、たとえばカッタなどで切断する。それによって、上
記フランジ布12からは上記連結部材13によって与え
られた張力が除去される。
すれば、上記詰め物6および鏡部8、9の保持固定状態
が解除されるから、上記スプリングユニット1からこれ
ら詰め物6および鏡部8、9を分離することができる。
すなわち、廃棄時においては、スプリングユニット1の
外周に部分的に設けられたシ−ト状の合成樹脂からなる
連結部材13を切断するという、比較的容易な作業によ
って上記スプリングユニット1から詰め物6や外装体7
を分離することができる。
の実施例は、スプリングユニット1の上下面に積層され
る保護材5および詰め物6を接着剤であるホットメルト
31によって部分的、つまり容易に分離できる状態に接
着するようにした。
て、連結部材13を熱収縮させるまでの間に、スプリン
グユニット1に積層された上記保護材5や詰め物6がず
れ動くのを防止することができるから、組立て精度の向
上が計れる。
の実施例はスプリングユニット1の上下面に積層された
保護材5と詰め物6とを、上記スプリングユニット1に
固定するために、糸状部材32を用いるようにした。つ
まり、スプリングユニット1、保護材5および詰め物6
の積層体に上記糸状部材32を通し、上記詰め物6から
導出された両端部に、それぞれボタン33を連結するこ
とで、上記保護材5および詰め物6をスプリングユニッ
ト1に固定するようにしたものである。
の第4の実施例は、外装体7´の上鏡部8´とまち部1
0´とが一体形成されたもので、このような構成のマッ
トレス装置を製造する場合には、連結部材13を収縮さ
せたのち、上記まち部10の下端部と下鏡部9の周辺部
とをテ−プ11によって縫着するだけでよい。
施例を示す。この実施例はフランジ布12に連結部材1
3´を連結する連結手段の変形例で、この連結手段は合
成樹脂製の軸部材15を有する。この軸部材15は一端
に頭部15a、他端に楔部15bが一体成形されてな
る。上記楔部15bには、テ−パリング状の止め部材1
6を抜出不能に嵌合させることができる。
−トからなり、その両端部にはそれぞれ一対の第1の係
合孔13aが形成されている。また、上下一対のフラン
ジ布12の他端部には、上記第1の係合孔13aと対応
する間隔で第2の係合孔12bが形成されている。
第1の係合孔13aと、フランジ布12に形成された第
2の係合孔12bとを一致させ、その部分に上記軸部材
15の楔部15aを挿入し、フランジ布12から突出し
た楔部15aに止め部材16を嵌合させることで、上記
連結部材13´を上記フランジ布12に連結させること
ができる。このような構成によれば、連結部材13が上
記第1の実施例のようにル−プ状でなくても、フランジ
布12に容易かつ迅速に連結することができる。
ランジ布は、その周辺部の全周に亘って連続的に設けて
もよいが、連結部材を設ける部分だけに部分的に設ける
ようにしてもよく、いずれの構成であっても差支えな
い。また、連結手段としては、上記各実施例に挙げたも
のの他に、クリップや縫合などによって行うようにして
もよい。
構成する上鏡部と下鏡部との内面周辺部にフランジ布の
一端部を連結し、これらフランジ布の他端部に、熱収縮
性の合成樹脂からなる連結部材を連結手段によってスプ
リングユニットの周方向に部分的に連結し、この連結部
材を加熱して収縮させることでフランジ布に張力を与
え、上記スプリングユニットに上記詰め物と外装体とを
固定するようにした。
部材の収縮力により、上記フランジ布を介してスプリン
グユニットに固定されるから、従来のように多数のクリ
ップを用いずにすみ、その連結作業の容易化や迅速化を
計ることができる。しかも、連結部材を熱収縮させる作
業は、容易に自動化することが可能であるから、そのこ
とによっても生産性の向上を計ることができる。
収集が行われている地域で廃棄するに際しては、合成樹
脂製の連結部材を切断することで、外装体や詰め物をス
プリングユニットから分離することができるから、上記
マットレス装置を構成する部品を材料ごとに別ける作業
を容易に行うことができる。
の一部分の断面図。
面図。
の一部分の断面図。
の一部分の断面図。
の一部分の断面図。
材および連結バ−の斜視図、(b)は同じく連結状態の
断面図。
8、9…鏡部、10…まち部、12…フランジ布、13
…連結部材、14…連結バ−。
Claims (2)
- 【請求項1】 上面および下面を有するスプリングユニ
ットと、このスプリングユニットの上面および下面に積
層される詰め物と、この詰め物と上記スプリングユニッ
トとの積層体の上下面をそれぞれ覆う鏡部および外周面
を覆うまち部とを有する外装体と、上記各鏡部の内面周
辺部に一端部が連結されて設けられた上下一対のフラン
ジ布と、熱収縮性の合成樹脂によって形成され上記スプ
リングユニットの外周面において上記上下一対のフラン
ジ布の他端部に両端部がそれぞれ連結されて周方向に部
分的に設けられ加熱されて収縮することで上記フランジ
布に張力を付与する連結部材とを具備したことを特徴と
するマットレス装置。 - 【請求項2】 スプリングユニットの上下面に詰め物が
積層された積層体が、上記詰め物を覆う鏡部およびスプ
リングユニットの外周面を覆うまち部からなる外装体で
被覆されてなるマットレス装置を製造する方法におい
て、上記スプリングユニットの上下面に上記詰め物を積
層する工程と、内面周辺部にフランジ布の一端部が連結
された一対の鏡部を上記スプリングユニットの上下面に
積層する工程と、上記スプリングユニットの外周面にお
いて熱収縮性の合成樹脂からなる連結部材によって上下
一対のフランジ布の他端部を周方向において部分的に連
結する工程と、上記連結部材を加熱することで収縮させ
て上記フランジ布に張力を付与する工程とを具備したこ
とを特徴とするマットレス装置の製法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5251093A JP2691115B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | マットレス装置およびその製法 |
US08/132,468 US5461737A (en) | 1993-02-16 | 1993-10-06 | Mattress apparatus and method for manufacturing the same |
DE69316187T DE69316187T2 (de) | 1993-02-16 | 1993-10-15 | Matratze und Verfahren zur deren Herstellung |
EP93116681A EP0611538B1 (en) | 1993-02-16 | 1993-10-15 | Mattress apparatus and method for manufacturing the same |
ES93116681T ES2112369T3 (es) | 1993-02-16 | 1993-10-15 | Colchon y metodo de fabricacion. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5251093A JP2691115B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | マットレス装置およびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06261820A JPH06261820A (ja) | 1994-09-20 |
JP2691115B2 true JP2691115B2 (ja) | 1997-12-17 |
Family
ID=12916734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5251093A Expired - Fee Related JP2691115B2 (ja) | 1993-02-16 | 1993-03-12 | マットレス装置およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2691115B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5251093A patent/JP2691115B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH06261820A (ja) | 1994-09-20 |
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