JP2690845B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP2690845B2
JP2690845B2 JP5078182A JP7818293A JP2690845B2 JP 2690845 B2 JP2690845 B2 JP 2690845B2 JP 5078182 A JP5078182 A JP 5078182A JP 7818293 A JP7818293 A JP 7818293A JP 2690845 B2 JP2690845 B2 JP 2690845B2
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  • Control Of Combustion (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用燃焼機器等の加
熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、給湯器や、暖房器、ガスコン
ロ、電気コンロ、電子レンジ等における加熱装置には寿
命があり、その寿命を越えて該加熱装置を使用すること
は、種々の故障等を頻繁に生じ易く、好ましくない。こ
のため、この種の加熱装置においては、その寿命(消耗
度)を把握し、寿命に達した時点で、加熱装置を作動不
能としたり、あるいは警報を発して使用者に知らしめる
等の処置を施すことが望まれる。
【0003】そして、このように加熱装置の寿命(消耗
度)を把握するものとしては、従来、例えば燃焼機器に
関し、特開平4−62318号公報に開示されているも
のが知られている。
【0004】この装置においては、燃焼機器におけるバ
ーナの燃焼回数及び燃焼時間の双方、あるいはいずれか
一方を計測してこれを積算し、その積算値により燃焼機
器の消耗度を把握するようにしている。そして、該積算
値が機器の耐用限界としてあらかじめ定めた値に近い値
に達した時に警報を発し、これにより、使用者に燃焼機
器の寿命が近いことを知らしめるようにしている。
【0005】しかしながら、本願発明者等の知見によれ
ば、一般に、給湯器やガスコンロ等の加熱装置は、毎
回、一定の加熱量で使用されることは少なく、使用の度
に異なる加熱量で使用されることが多い。また、一回の
使用時においても、加熱量は種々の値に変更されること
が多い。
【0006】そして、このように使用の度に加熱量が変
化し、また、使用途中でも加熱量が変化するような加熱
装置においては、上記のように加熱回数や加熱時間だけ
で該加熱装置の消耗度を把握しようとしても的確な把握
を行うことは困難である。
【0007】すなわち、例えば加熱量の比較的小さい状
態で加熱装置を使用した場合と加熱量の大きい状態で加
熱装置を使用した場合とを比較すると、加熱回数や加熱
時間が同じであっても、前者の方が後者よりも寿命は長
くなり、消耗度が少ないものとなる。
【0008】また、例えば一回の使用時に、加熱量を一
定とした場合と、加熱量を大小種々の値に頻繁に変更し
た場合とを比較すると、前者の方が後者よりも寿命は長
くなる。
【0009】従って、従来のように加熱回数や加熱時間
だけで加熱装置の寿命(消耗度)を把握するようなもの
においては、その把握を的確に行うことができず、この
ように加熱装置の寿命(消耗度)を的確に行うことがで
きないために、まだ、十分使用し得る状態であるにもか
かわらず、使用者に寿命であると認識させてしまい、あ
るいは既に寿命に達したにもかかわらず、使用者がまだ
寿命でないと判断して種々の故障を生じる等の不都合が
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、加熱装置の消耗度を的確に把握して監視すること
ができると共に、その把握した消耗度に基づいて的確な
処置を行うことができる加熱装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様は加熱源の作動時にその加熱
量を所定時間毎に検出する加熱量検出手段と、前記加熱
量検出手段により検出された加熱量に応じて予め定めら
れた加算数を前記所定時間毎に累積加算する加算手段
と、該加算手段により得られた累積加算値を少なくとも
前記加熱源の作動終了後に記憶保持する記憶手段と、該
記憶手段に記憶保持された累積加算値を所定の判定値と
比較し、その比較結果により当該加熱装置の消耗度を監
視する監視手段とを備え、前記加算手段は、前回の加熱
源の作動終了後に前記記憶手段に記憶保持された累積加
算値に前記加算数を累積加算することを特徴とする。
【0012】さらに、前記加熱源の作動時にその加熱量
の前記所定時間毎の変化量を検出する変化量検出手段を
備え、前記加算手段は、該変化量検出手段により検出さ
れた加熱量の変化量に応じて予め定められた第2の加算
数を前記所定時間毎に累積加算し、その累積加算値と前
記加熱量に応じた加算数の累積加算値との総和を求める
手段を備え、前記記憶手段は前記累積加算値の総和を記
憶保持することを特徴とする。
【0013】また、本発明の第2の態様は、加熱源の作
動時にその加熱量の所定時間毎の変化量を検出する変化
量検出手段と、該変化量検出手段により検出された加熱
量の変化量に応じて予め定められた加算数を前記所定時
間毎に累積加算する加算手段と、該加算手段により得ら
れた累積加算値を少なくとも前記加熱源の作動終了後に
記憶保持する記憶手段と、該記憶手段に記憶保持された
累積加算値を所定の判定値と比較し、その比較結果によ
り当該加熱装置の消耗度を監視する監視手段とを備え、
前記加算手段は、前回の加熱源の作動終了後に前記記憶
手段に記憶保持された累積加算値に前記加算数を累積加
算することを特徴とする。
【0014】そして、これらの本発明の態様において、
前記記憶手段に記憶保持された累積加算値が前記所定の
判定値以上となった時に前記加熱源を作動不能状態とす
る加熱源制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】また、前記記憶手段に記憶保持された累積
加算値が前記所定の判定値以上となった時に警報を発す
る警報発生手段を備えたことを特徴とする。
【0016】また、前記記憶手段は電気的書き込み・消
去可能な不揮発性記憶手段であることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の第1の態様によれば、前記加熱源の作
動時に前記加算手段により得られる累積加算値は、前記
加熱量検出手段により所定時間毎に検出された加熱量に
応じた前記加算数を加熱源の作動毎に積算的に累積加算
したものであるので、該累積加算値は、加熱装置の作動
回数や作動時間が多くなる程、大きな値となり、また、
作動時の加熱量が大きい程、大きな値となる。従って、
加熱源の作動終了後に前記記憶手段に記憶保持される累
積加算値には、加熱装置の作動回数や作動時間に加えて
前記所定時間毎の加熱量が考慮され、この累積加算値を
前記所定の判定値と比較することにより、加熱装置の消
耗度を的確に把握・監視することが可能となる。
【0018】この場合、さらに、前記加熱源の加熱量の
前記所定時間毎の変化量を検出すると共にその変化量に
応じた第2の加算数を該所定時間毎に累積加算し、該第
2の加算数の累積加算値と前記加熱量に応じた加算数の
累積加算値との総和を前記記憶手段に記憶保持せしめる
ことにより、該記憶手段に記憶保持される累積加算値
は、さらに作動時の加熱量が頻繁に大小に変更される場
合等、該加熱量の所定時間毎の変化量が大きい程、大き
な値となる。従って、該記憶手段に記憶保持される累積
加算値には、前記所定時間毎の加熱量の変化量も考慮さ
れ、この累積加算値を前記所定の判定値と比較すること
により、加熱装置の消耗度をより的確に把握・監視する
ことが可能となる。
【0019】また、本発明の第2の態様によれば、前記
加熱源の作動時に前記加算手段により得られる累積加算
値は、前記加熱量検出手段により検出された加熱量の所
定時間毎の変化量に応じた前記加算数を加熱源の作動毎
に累積加算したものであるので、該累積加算値は、加熱
装置の作動回数や作動時間が多くなる程、大きな値とな
り、また、該加熱量の所定時間毎の変化量が大きい程、
大きな値となる。従って、加熱源の作動終了後に前記記
憶手段に記憶保持される累積加算値には、加熱装置の作
動回数や作動時間に加えて前記所定時間毎の加熱量の変
化量が考慮され、この累積加算値を前記所定の判定値と
比較することにより、加熱装置の消耗度を的確に把握・
監視することが可能となる。
【0020】これらの態様において、前記記憶手段に記
憶保持された累積加算値が前記所定の判定値以上となっ
た時に前記加熱源を作動不能状態とすることにより、寿
命による加熱装置の故障の発生等を未然に防止すること
が可能となる。
【0021】また、前記記憶手段に記憶保持された累積
加算値が前記所定の判定値以上となった時に警報を発す
ることにより、加熱装置の寿命がきたこと、あるいは寿
命が近いことを使用者に知らしめることが可能となる。
【0022】また、前記記憶手段として電気的書き込み
・消去可能な不揮発性記憶手段(所謂EEPROM)を
用いることにより、加熱装置の消耗度を把握するための
前記累積加算値を停電や外乱等にかかわらず、確実に記
憶保持しておくことが可能となる。
【0023】
【実施例】本発明の一例を加熱装置である給湯器を例に
とって図1乃至図5を参照して説明する。図1は本実施
例の装置(給湯器)の説明的システム構成図、図2は該
装置の要部のブロック構成図、図3乃至図5は該装置の
要部の作動を説明するためのフローチャートである。
【0024】図1において、1は熱交換器2及びこれを
加熱する加熱源であるバーナ3を内蔵した給湯器本体、
4は熱交換器2を通って形成された通水管、5はバーナ
3にガスを供給するガス管、6は給湯器の給湯作動を制
御すると共に該給湯器の消耗度(寿命)を監視するコン
トローラ、7はバーナ3に燃焼用空気を供給すべく給湯
器本体1に装着された送風ファン、8は熱交換器2から
流出する水の出湯温度をコントローラ6に対して所定の
スイッチ操作等により設定する出湯温度設定器、9は警
報ランプやブザー等により構成される警報器である。
【0025】通水管4の上流側は水道管(図示しない)
に接続され、下流側は台所や浴室等の給湯栓(図示しな
い)に接続されている。そして、通水管4には、その熱
交換器2への入口部と出口部に、それぞれ該通水管4を
流れる水の流量を検出する流量センサ10と熱交換器2
を通った水の出湯温度を検出する温度センサ11とが介
装されている。これらのセンサ10,11の検出信号は
コントローラ6に出力される。
【0026】また、ガス管5には、コントローラ6の制
御により開度が調整されるガバナ比例弁12とコントロ
ーラ6の制御により開閉される開閉弁13とが介装され
ている。
【0027】かかる給湯器の給湯作動は、基本的には本
願出願人が特開平2−213644号公報に開示したも
のと同一であり、その概要は次の通りである。
【0028】すなわち、通水管4の下流端部に接続され
た給湯栓(図示しない)が開かれて通水が開始される
と、コントローラ6により開閉弁13が開かれてバーナ
3にガスが供給されると共に、図示しない着火装置によ
りバーナ3が点火され、これにより給湯が開始される。
この時、コントローラ6が、流量センサ10を介して検
出される水の流量と温度センサ11を介して検出される
出湯温度とを基に、熱交換器2に流入する水の入水温度
を演算により求め、さらに、この求めた入水温度と、温
度センサ11を介して検出される出湯温度と、出湯温度
設定器8により設定された設定温度とを基に、フィード
フォワード制御及びフィードバック制御により、出湯温
度を設定温度に一致させるためのバーナ3の燃焼量を設
定する。そして、この設定した燃焼量に応じて送風ファ
ン7の回転数やガバナ比例弁12の開度がコントローラ
6により制御される。
【0029】次に、前記コントローラ6の構成を図2を
参照してさらに詳説する。
【0030】図2において、コントローラ6は、CPU
やRAM、ROM(図示しない)等を含む電子回路によ
り構成されるものであり、その機能的構成として、前述
したように給湯時に送風ファン7、ガバナ比例弁12及
び開閉弁13を制御する運転制御部14を備える一方、
本実施例の給湯器の消耗度(寿命)を把握・監視するた
めの構成として次のような構成を備えている。
【0031】すなわち、コントローラ6は、給湯時に運
転制御部14により逐次設定されるバーナ3の燃焼量
を、タイマ15から得られるクロック信号に応じて所定
時間毎(本実施例では5秒毎)に該運転制御部14から
受け取って検出する燃焼量検出部16(加熱量検出手
段)と、該燃焼量検出部16により検出された燃焼量に
応じて予め定められた加算数aを設定する第1加算数設
定部17と、前記所定時間毎に該加算数設定部17によ
り設定された加算数aを累積加算する第1加算演算部1
8と、前記第1加算数設定部17から前記所定時間毎に
得られる加算数aを基に該所定時間毎の燃焼量の変化量
を検出する燃焼量変化量検出部19(変化量検出手段)
と、該変化量検出部19により検出された燃焼量の変化
量に応じて予め定められた加算数bを設定する第2加算
数設定部20と、前記所定時間毎に該加算数設定部20
により設定された加算数bを累積加算する第2加算演算
部21と、給湯作動の終了時に前記第1及び第2加算演
算部18,21から得られるそれぞれの累積加算値X,
YをEEPROM22(電気的書き込み・消去可能な不
揮発性記憶手段)に現時点で記憶保持されているデータ
値(詳細は後述する)に加算し、その加算値TをEEP
ROM22に新たに記憶保持させる第3加算演算部23
と、該第3加算演算部23から得られる加算値Tをそれ
ぞれ所定の判定値と比較し、その比較結果を前記運転制
御部14に出力する第1比較部24及び第2比較部25
とを備えている。そして、運転制御部14は、前述した
ような給湯制御を行うと共に、比較部24,25の比較
結果に応じて、前記警報器9及び開閉弁13の駆動制御
を行うようにしている。
【0032】尚、本発明の構成に対応して、第1乃至第
3加算演算部18,21,23は加算手段26を構成
し、比較部24,25と運転制御部14とは本実施例の
給湯器の消耗度(寿命)を監視する監視手段27を構成
し、運転制御部14と警報器9とは比較部25の比較結
果に応じて警報を発する警報発生手段28を構成し、運
転制御部14と開閉弁13とは比較部24の比較結果に
応じてバーナ3を作動不能状態とする加熱源制御手段2
9を構成するものである。
【0033】次に、かかる給湯器における消耗度(寿
命)の監視作動について図3乃至図5を参照して説明す
る。
【0034】図2及び図3を参照して、本実施例の給湯
器の運転が開始され、前述したような給湯作動が開始さ
れると、まず、前記タイマ15による時間計測が開始さ
れると共に、前記加算演算部18,21の累積加算値
X,Yがそれぞれ初期化される(“0”にする)。
【0035】そして、かかる給湯作動時において、前記
所定時間(本実施例では5秒)毎に次のような処理が行
われる。
【0036】すなわち、まず、運転制御部14により設
定されたバーナ3の燃焼量が燃焼量検出部16に受け渡
されて検出され、その燃焼量に応じて前記第1加算数設
定部17により加算数aが設定される。この場合、該加
算数aは、基本的には、燃焼量が大きい程、大きな値に
設定され、例えば燃焼量≦2万kcal/hであるとき
には、“0.1”、2万kcal/h<燃焼量≦3万k
cal/hであるときには“0.15”、燃焼量>3万
kcal/hであるときには“0.2”というように設
定される。
【0037】そして、このように設定された加算数aが
前記第1加算演算部18に入力され、該加算演算部18
はその加算数aを前記所定時間毎に累積加算する。
【0038】従って、第1加算演算部18により最終的
に得られる累積加算値Xは給湯器の運転時間(給湯時
間)が長くなる程、大きな値となり、また、燃焼量が大
きい程、大きな値となる。
【0039】一方、上記のように第1加算数設定部17
により所定時間毎に設定される加算数aは、前記燃焼量
変化量検出部19に入力され、該変化量検出部19は、
現時点で入力された加算数aと前記所定時間前に入力さ
れた前回の加算数aとを比較することによりバーナ3の
燃焼量の変化量を間接的に検出する。
【0040】さらに詳細には、図4を参照して、第1加
算数設定部17により所定時間毎に設定される加算数a
は、上記のように燃焼量に応じて設定されるので、現時
点で入力された加算数an と前記所定時間前に入力され
た前回の加算数an-1 との差|an −an-1 |は、該所
定時間の間隔における燃焼量の変化量に相当するものと
なる。
【0041】そこで、本実施例においては、燃焼量変化
量検出部19は、現時点で入力された加算数an と前記
所定時間前に入力された前回の加算数an-1 との差|a
n −an-1 |を演算することにより、該所定時間の間隔
における燃焼量の変化量を間接的に検出する。そして、
このように検出された燃焼量の変化量に応じて、前記第
2加算数設定部20により、第2加算演算部21の累積
加算演算のための加算数bが設定される。この場合、第
2加算数設定部20により設定される加算数bは、基本
的には、第1加算数設定部17により設定された現在の
加算数an と前回の加算数an-1 との差|an −an-1
|、換言すれば前記所定時間の間隔における燃焼量の変
化量が大きい程、大きな値に設定され、例えば|an
n-1 |<0.05のときには“0”、0.05≦|a
n −an-1 |<0.1のときには“0.1”、|an
n-1 |≧0.1のときには“0.2”というように設
定される。
【0042】そして、このように設定された加算数bが
前記第2加算演算部21に入力され、該加算演算部21
はその加算数bを前記所定時間毎に累積加算する。
【0043】従って、第2加算演算部21により最終的
に得られる累積加算値Yは給湯器の運転時間(給湯時
間)が長くなる程、大きな値となり、また、燃焼量の変
化量が大きい程、大きな値となる。
【0044】尚、本実施例では燃焼量に応じた前記加算
数aにより燃焼量の変化量を間接的に検出するようにし
たが、燃焼量検出部16により検出される燃焼量によ
り、直接的に該燃焼量の所定時間毎の変化量を検出し、
その検出した変化量に応じて前記加算数bを設定するよ
うにしてもよい。
【0045】次に、給湯が終了し、給湯器の運転が停止
されると、図5に示すような処理がコントローラ6によ
り行われる。
【0046】すなわち、まず、前記第3加算演算部23
により前記EEPROM22に記憶保持されているデー
タが読み出される。この場合、EEPROM22に記憶
保持されているデータは、前回の給湯運転時までに、各
給湯運転の終了時に前記第1及び第2加算演算部18,
21により得られる累積加算値X,Yの総和を各給湯運
転毎に積算してなる累積加算値Tである。
【0047】そして、第3加算演算部23は、今回の給
湯運転の終了時にEEPROM22に記憶保持されてい
る累積加算値Tに、第1及び第2加算演算部18,21
から最終的に得られた累積加算値X,Yを加算し、その
加算結果を新たな累積加算値TとしてEEPROM22
に書き込む。
【0048】このようにEEPROM22に給湯運転の
終了時に書き込まれる累積加算値Tは、給湯運転の回数
が多くなる程、大きな値となっていく。また、該累積加
算値Tは、各給湯運転における所定時間毎の燃焼量が大
きい程、あるいは該燃焼量の変化量が大きい程、大きな
値となる。従って、該累積加算値Tは、給湯運転の回数
や時間だけでなく、各給湯運転時におけるバーナ3の燃
焼量やその変化量が反映され、本実施例の給湯器、特に
その主要部たるバーナ3の消耗度を的確に示すものとな
る。
【0049】尚、累積加算値TはEEPROM22に記
憶保持されるので、停電や外乱等にかかわらず、確実に
記憶保持される。
【0050】次いで、このようにEEPROM22に書
き込まれる新たな累積加算値Tは、前記第1及び第2比
較部24,25に入力され、これらの比較部24,25
により該累積加算値Tがそれぞれ所定の判定値と比較さ
れる。この場合、第1比較部24の判定値は、給湯器が
寿命に達した場合に相当するものとして定められた数値
(本実施例では45万)であり、第2比較部24の判定
値は、給湯器が寿命に近い状態に達した場合に相当する
ものとして定められた数値(本実施例では40万)であ
る。
【0051】かかる比較は、まず、第2比較部25によ
り行われ、この時、該第2比較部25は、給湯器の消耗
度を示す前記累積加算値Tが判定値(40万)よりも小
さい場合には、判定信号を運転制御部14を出力せず、
この場合には、寿命の監視に係わる制御は終了し、運転
制御部14は、次回の給湯運転に備えて待機する。一
方、累積加算値Tが判定値(40万)以上に達した場合
には、第2比較部25は、そのことを示す判定信号を運
転制御部14に出力し、この場合には、該運転制御部1
4は、前記警報器9を駆動する。これにより、警報器9
から警報が発せられ、給湯器の寿命が近いことが使用者
に知らしめられる。
【0052】次いで、第1比較部24による比較が行わ
れ、この時、該第1比較部24は、前記累積加算値Tが
給湯器の寿命に相当する判定値(45万)よりも小さい
場合には、判定信号を運転制御部14を出力せず、この
場合には、寿命の監視に係わる制御は終了する。一方、
累積加算値Tが判定値(45万)以上に達した場合に
は、第1比較部24は、給湯器が寿命に達したと判定し
てそのことを示す判定信号を運転制御部14に出力し、
この場合には、該運転制御部14は、本実施例の給湯器
の運転を禁止する処置を施す。具体的には、運転制御部
14は、使用者による給湯操作にかかわらず、例えば前
記開閉弁13を閉状態に維持し、これによりバーナ1へ
のガス供給を遮断して該バーナ1を作動不能状態とす
る。
【0053】これにより給湯器が寿命に達した後は、バ
ーナ1が作動不能となって、故障等の発生が未然に防止
される。
【0054】このように、本実施例の給湯器において
は、その消耗度を実際の消耗度に則して的確に把握する
ことができ、該給湯器の寿命が近い場合や寿命に達した
場合に、故障等の発生を未然に防止するための適切な処
置を施すことができる。
【0055】尚、以上説明した実施例においては、燃焼
量とその変化量との両者を検出して給湯器の消耗度(寿
命)を把握する場合について説明したが、いずれか一方
のみを検出して給湯器の消耗度(寿命)を把握するよう
にしてもよい。
【0056】また、本実施例では、給湯運転の終了時に
燃焼量に対応する加算数aの累積加算値と燃焼量の変化
量に対応する加算数bの累積加算値とをEEPROM2
2に記憶保持されている累積加算値Tに加算するように
したが、例えば、給湯運転の開始時点からEEPROM
22に記憶保持されている累積加算値Tに直接的に前記
加算数a,bを累積加算するようにしてもよい。
【0057】そして、この場合、EEPROM22に記
憶保持されている累積加算値Tに直接的に前記加算数
a,bを累積加算してなる値を給湯運転の途中で適宜、
EEPROM22に記憶保持するようにしてもよい。
【0058】また、本実施例では、給湯器を例にとって
説明したが、ガスコンロや、電気コンロ、電子レンジ、
オーブン等、種々の加熱源を備えた加熱装置に対して本
発明を適用することが可能であることはもちろんであ
る。
【0059】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
の第1の態様によれば、加熱源の作動時に所定時間毎に
検出される加熱量に応じた加算数を該所定時間毎に累積
加算し、さらに該加算数の累積加算を加熱源の作動毎に
行って該累積加算値を記憶手段に記憶保持させるように
したことによって、該記憶手段に記憶保持される累積加
算値により、加熱装置の消耗度を的確に把握して監視す
ることができる。
【0060】そして、さらに、前記加熱源の加熱量の前
記所定時間毎の変化量を検出すると共に、その変化量に
応じた第2の加算数を該所定時間毎に累積加算し、該第
2の加算数の累積加算値と前記加熱量に応じた加算数の
累積加算値との総和を前記記憶手段に記憶保持するよう
にしたことによって、前記記憶手段に記憶保持される累
積加算値に、所定時間毎の加熱量とその変化量との両者
を反映させることができ、加熱装置の消耗度をより的確
に把握・監視することができる。
【0061】また、本発明の第2の態様によれば、加熱
源の作動時に所定時間毎に検出される加熱量の変化量に
応じた加算数を該所定時間毎に累積加算し、さらに該加
算数の累積加算を加熱源の作動毎に行って該累積加算値
を記憶手段に記憶保持させるようにしたことによって、
該記憶手段に記憶保持される累積加算値により、加熱装
置の消耗度を的確に把握して監視することができる。
【0062】また、これらの態様において、前記累積加
算値が所定の判定値以上となった時に警報を発するよう
にしたことによって、使用者に加熱装置の寿命が近いこ
と、あるいは寿命に達したことを知らしめることがで
き、該加熱装置を交換する等の適切な処置を施すことが
できる。
【0063】また、前記累積加算値が所定の判定値以上
となった時に加熱源を作動不能状態とすることによっ
て、加熱装置が寿命に近い状態となり、あるいは寿命に
達した場合に、故障等の発生を未然に防止することがで
きる。
【0064】また、前記記憶手段を電気的書き込み・消
去可能な不揮発性記憶手段により構成したことによっ
て、停電や外乱等にかかわらず、前記累積加算値を確実
に記憶保持することができ、加熱装置の消耗度(寿命)
の把握・監視を継続的に支障なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を適用した給湯器の説明的システ
ム構成図。
【図2】図1の給湯器の要部のブロク構成図。
【図3】図1の給湯器の消耗度の把握・監視に係わる作
動を説明するためのフローチャート。
【図4】図1の給湯器の消耗度の把握・監視に係わる作
動を説明するためのフローチャート。
【図5】図1の給湯器の消耗度の把握・監視に係わる作
動を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
3…バーナ(加熱源)、16…燃焼量検出部(加熱量検
出手段)、19…燃焼量変化量検出部(加熱量の変化量
検出手段)、22…EEPROM(記憶手段)、26…
加算手段、27…監視手段、28…警報発生手段、29
…加熱源制御手段。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱源の作動時にその加熱量を所定時間毎
    に検出する加熱量検出手段と、前記加熱量検出手段によ
    り検出された加熱量に応じて予め定められた加算数を前
    記所定時間毎に累積加算する加算手段と、該加算手段に
    より得られた累積加算値を少なくとも前記加熱源の作動
    終了後に記憶保持する記憶手段と、該記憶手段に記憶保
    持された累積加算値を所定の判定値と比較し、その比較
    結果により当該加熱装置の消耗度を監視する監視手段と
    を備え、前記加算手段は、前回の加熱源の作動終了後に
    前記記憶手段に記憶保持された累積加算値に前記加算数
    を累積加算することを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】前記加熱源の作動時にその加熱量の前記所
    定時間毎の変化量を検出する変化量検出手段を備え、前
    記加算手段は、該変化量検出手段により検出された加熱
    量の変化量に応じて予め定められた第2の加算数を前記
    所定時間毎に累積加算し、その累積加算値と前記加熱量
    に応じた加算数の累積加算値との総和を求める手段を備
    え、前記記憶手段は前記累積加算値の総和を記憶保持す
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】加熱源の作動時にその加熱量の所定時間毎
    の変化量を検出する変化量検出手段と、該変化量検出手
    段により検出された加熱量の変化量に応じて予め定めら
    れた加算数を前記所定時間毎に累積加算する加算手段
    と、該加算手段により得られた累積加算値を少なくとも
    前記加熱源の作動終了後に記憶保持する記憶手段と、該
    記憶手段に記憶保持された累積加算値を所定の判定値と
    比較し、その比較結果により当該加熱装置の消耗度を監
    視する監視手段とを備え、前記加算手段は、前回の加熱
    源の作動終了後に前記記憶手段に記憶保持された累積加
    算値に前記加算数を累積加算することを特徴とする加熱
    装置。
  4. 【請求項4】前記記憶手段に記憶保持された累積加算値
    が前記所定の判定値以上となった時に前記加熱源を作動
    不能状態とする加熱源制御手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】前記記憶手段に記憶保持された累積加算値
    が前記所定の判定値以上となった時に警報を発する警報
    発生手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の加熱装置。
  6. 【請求項6】前記記憶手段は電気的書き込み・消去可能
    な不揮発性記憶手段であることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の加熱装置。
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