JP2690252B2 - 透水消波体 - Google Patents

透水消波体

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JP2690252B2 JP31071592A JP31071592A JP2690252B2 JP 2690252 B2 JP2690252 B2 JP 2690252B2 JP 31071592 A JP31071592 A JP 31071592A JP 31071592 A JP31071592 A JP 31071592A JP 2690252 B2 JP2690252 B2 JP 2690252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透水消波体に関する。
【0002】
【従来の技術】中空のコンクリート製のケーソン内に、
両端が開口した鋳鉄製の消波管を配置し、この消波管内
を海水などが通過できるようにした透水消波体が知られ
ている。消波管の材料としてダクタイル鋳鉄を用いる
と、良好な耐食性を示すため、海水中での使用に十分耐
える消波体を構築することができる。
【0003】ダクタイル鋳鉄製の消波管の内面は、通常
はモルタルライニングが施されるため、きわめて良好な
耐食性を示す。したがって、消波管の耐食性をさらに向
上させたい場合には、消波管の外周面の耐食性の向上を
図ればよい。このためには、ポリエチレンスリーブなど
の防食スリーブを消波管の外周にかぶせるのが好適であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
の透水消波体を製造する際には、消波管の両端を型枠で
支持したうえで、この型枠の内部に、ケーソン壁を構成
するためのコンクリートを打設することになる。する
と、上述のようにスリーブをかぶせた消波管と型枠との
間のシールが困難になるうえに、スリーブの外側に型枠
を設置しなければならないためその作業性が悪く、また
型枠によりスリーブに切傷が発生しやすいという問題点
が生じる。またスリーブと管外面との間に海水などが侵
入するのを防止するために、ポリエチレンなどで形成さ
れたスリーブの両端と鋳鉄製の消波管の外周面との間を
水密状態に保持しなければならず、管外周へのスリーブ
の施工性が悪いという問題点も生じる。
【0005】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、消波管と型枠との間のシール性や型枠の設置作業性
を良好にし、型枠によるスリーブの切傷の発生をなく
し、しかも管外周へのスリーブの施工性を良好にするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、中空のケーソン内における前後のケーソン壁
どうしの間に鋳鉄製の消波管をわたし、少なくとも両ケ
ーソン壁の内面部分における前記消波管の外周面にそれ
ぞれ防食テープを巻き付け、両ケーソン壁間における消
波管の外周に防食スリーブをかぶせて、この防食スリー
ブの一端および他端を、各防食テープの外周面にそれぞ
れ水密状態で取り付けたものである。
【0007】
【作用】このような構成によると、少なくともケーソン
壁の内面部分における消波管の外周面に防食テープを巻
き付けたため、この防食テープによって、ケーソン壁を
形成するための型枠と管の外周面との間が良好にシール
される。また、防食テープの外面に型枠を設置すればよ
いため、その設置作業性が良好になる。型枠を設置する
部分の管外周には防食テープのみが存在し、その部分に
は防食スリーブが存在しないため、型枠によって防食ス
リーブに切傷が発生するようなことはない。防食スリー
ブは、型枠の外側となる部分の防食テープ上にその一端
および他端を取り付ければよいため、容易に水密状態で
取り付け可能である。
【0008】
【実施例】図1において、1は透水消波体を構築するた
めの消波管で、ダクタイル鋳鉄管にて構成されている。
この消波管1は両端が開口され、その一端部の外周には
フランジ2が形成されている。消波管1の内周には、セ
メントモルタルライニング層3が形成されている。フラ
ンジ2が形成された消波管1の一端部の内周には、コン
クリート製の消波用の絞り部4が形成され、この絞り部
4は、その一部分がフランジ2からさらに管軸方向に伸
びるように形成されている。
【0009】この消波管1が水平姿勢で複数配置され、
その両端が前後のケーソン壁5、5にて支持されること
で、消波管を備えたケーソン構造の消波体が構築され
る。図示のように、前後のケーソン壁5、5間には消波
管1がわたされているだけであり、ケーソン自体は中空
状に構成され、その内部に海水などが入り込む。
【0010】ケーソン壁5は、型枠6で消波管1を支持
したうえでこの型枠6内にコンクリートを打設すること
で製造される。消波管1の一端側では、絞り部4の端面
とケーソン壁5の外面とが面一になるように構成されて
いる。また消波管1の他端側では、この消波管1の端面
とケーソン壁5の外面とが面一になるように構成されて
いる。
【0011】両ケーソン壁5、5の内面部分を形成する
ための型枠6の位置に対応した部分の消波管1の外周に
は、ポリエチレン製の防食テープ7、7がそれぞれ巻き
付けられている。この防食テープ7は、型枠6の内外両
側の一定範囲にわたる幅で形成され、所定幅の部分が型
枠6よりもケーソンの内側に出るように、消波管1の外
周に巻き付けられている。
【0012】これら型枠6よりもケーソンの内側に出た
一方の防食テープ7の部分と他方の防食テープ7の部分
との間にわたる消波管1の外周には、ポリエチレン製の
防食スリーブ8がかぶせられている。そして、この防食
スリーブ8の両端は、封止テープ9によって、両防食テ
ープ7の部分の外周に水密状態で取り付けられている。
【0013】このような構成の透水消波体を製造する際
には、セメントモルタルライニング層3と絞り部4とが
一体に形成された消波管1を複数準備し、その両端側に
防食テープ7を巻き付けるとともに、その外周に防食ス
リーブ8をかぶせる。次に、これら消波管1の両端に型
枠6を設置して、これら消波管6を水平方向に支持す
る。このとき、ケーソン壁5の内面部分を形成するため
の型枠6が防食テープ7に対応して位置するように、防
食テープ7をあらかじめ所定の位置に巻き付けておく。
また防食テープ7は、その幅方向の一部分が型枠6より
もケーソンの内側にはみ出すように、消波管1の外周に
巻き付けておく。
【0014】このようにすると、消波管1の周囲におけ
る型枠6の内周縁面が防食テープ7に接するため、この
防食テープ7によって型枠6と消波管1の外周面との間
が良好にシールされる。また、防食テープ7の外面に型
枠6の内周縁面が接するようにこの型枠6を設置するだ
けでよいため、消波管1の外周にかぶさった防食スリー
ブの外周にさらに型枠を設置するような場合に比べ、そ
の設置作業性が良好なものになる。また型枠6の部分に
は防食スリーブ8が存在しないため、この型枠6による
防食スリーブ8の切傷の発生が防止される。
【0015】型枠6が設置されたなら、この型枠6から
はみ出した各防食テープ7の部分の外周面に、防食スリ
ーブ8の一端および他端をそれぞれ封止テープ9によっ
て水密状態で取り付ける。このとき、防食スリーブ8は
ポリエチレン製の防食テープ7の外周面に取り付ければ
よく、鋳鉄製の消波管1の外周面に直接水密状態で取り
付ける必要がないため、その取り付けを容易に行うこと
ができる。
【0016】次に、型枠6内にコンクリートを打設し
て、ケーソン壁5を形成する。このとき、防食テープ7
によって型枠6と消波管1の外周面との間が良好にシー
ルされているため、コンクリートの流れ出しなどの事態
の発生が防止される。コンクリートが硬化したなら、型
枠6を取り外すことで、中空のケーソン内に複数の消波
管1が配置された消波体が完成する。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、少な
くとも両ケーソン壁の内面部分における消波管の外周面
にそれぞれ防食テープを巻き付け、両ケーソン壁間にお
ける消波管の外周に防食スリーブをかぶせて、この防食
スリーブの一端および他端を、各防食テープの外周面に
それぞれ水密状態で取り付けたため、防食テープによっ
て型枠と管の外周面との間を良好にシールすることがで
き、防食テープの外面に型枠を設置すればよいため、そ
の設置作業を良好に行うことができ、型枠を設置する部
分の管外周には防食テープのみが存在し、その部分には
防食スリーブは存在しないため、型枠により防食スリー
ブに切傷が発生することを防止でき、さらに型枠の外側
となる部分の防食テープ上に防食スリーブの一端および
他端を取り付ければよいため、これを容易に水密状態で
取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の透水消波体の概略構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 消波管 5 ケーソン壁 6 型枠 7 防食テープ 8 防食スリーブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空のケーソン内における前後のケーソ
    ン壁どうしの間に鋳鉄製の消波管をわたし、少なくとも
    両ケーソン壁の内面部分における前記消波管の外周面に
    それぞれ防食テープを巻き付け、両ケーソン壁間におけ
    る消波管の外周に防食スリーブをかぶせて、この防食ス
    リーブの一端および他端を、各防食テープの外周面にそ
    れぞれ水密状態で取り付けたことを特徴とする透水消波
    体。
JP31071592A 1992-11-20 1992-11-20 透水消波体 Expired - Fee Related JP2690252B2 (ja)

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JPH06158626A JPH06158626A (ja) 1994-06-07
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