JP2688095B2 - ライニング管と分岐管との連通部における止水方法 - Google Patents

ライニング管と分岐管との連通部における止水方法

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JP2688095B2 JP1333854A JP33385489A JP2688095B2 JP 2688095 B2 JP2688095 B2 JP 2688095B2 JP 1333854 A JP1333854 A JP 1333854A JP 33385489 A JP33385489 A JP 33385489A JP 2688095 B2 JP2688095 B2 JP 2688095B2
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    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、下水管等の埋設管を合成樹脂製のライニン
グ管にて更生する際に、該埋設管から分岐した分岐管と
ライニング管との連通部を止水する方法に関する。
(従来の技術) 上水道や下水道として使用される埋設管には、古くか
ら金属管やヒューム管が使用されている。このような埋
設管は、長期の使用によって老朽化し、腐食による損
傷、ひび割れ等が生じて漏水するおそれがある。このた
め、最近では、老朽化した埋設管に合成樹脂製の管を挿
入して該合成樹脂管にて埋設管内周面をライニングする
ことが行われている。
通常、下水道等の埋設管の本管には、多数の分岐管が
分岐しており、各分岐管から該本管に下水等が流入して
いる。このため、上述したように本管を合成樹脂製のラ
イニング管にて更生する方法では、各分岐管から流入す
る下水等が本管内に流入しないように、各分岐管と本管
との連通部を止水する必要がある。また、ライニング管
を本管に挿入した後には、該ライニング管内と分岐管内
とを連通させるために、ライニング管に開口部を形成し
なければならない。このとき、ライニング管に開口部を
形成して該ライニング管内と分岐管内とを連通させる
と、該ライニング管の開口部が分岐管の端面とは間隙を
有した状態になっているために、分岐管を通流する下水
が、その間隙から、ライニング管と本管との間に流入す
るおそれがある。このために、ライニング管と分岐管と
の連通部であるライニング管における開口部の周縁部と
分岐管の周縁部である本管内周面との間を止水する必要
がある。
従来のライニング管と分岐管との連通部の止水方法の
一例を説明すると、まず、本管内に装着されたライニン
グ管における分岐管との対向部に開口部を形成し、該ラ
イニング管と分岐管とを連通状態とする。そして、形成
された開口部と分岐管端部との間にわたって止水栓を装
着する。次いで、該ライニング管における止水栓が装着
された開口部の周縁近傍に小孔を開設し、該小孔から、
止水栓の周縁部におけるライニング管と本管との間にシ
ール材を充填する。そして、該シール材が硬化した後
に、止水栓を取り外す。これにより、ライニング管の開
口部周縁部と分岐管の端面周縁部である本管内周面との
間がシール材によりシールされ、ライニング管と分岐管
との連通部が止水される。
(発明が解決しようとする課題) このような止水方法では、ライニング管に、止水栓を
装着するために開口部を開設する必要があるが、該開口
部は真円状に開設することが困難であり、しかも、開設
された開口部の周縁は、円滑な円弧状にならずに凹凸状
になるおそれがある。このため、止水栓をライニング管
の開口部に装着しても、該開口部が完全に止水すること
ができない、該開口部が分岐管の端面に対して、ずれた
状態になっていると、止水栓は、該開口部と分岐管との
両者の間にわたって装着できない。また、該開口部とは
別に、シール材を充填するための小孔を開設しなければ
ならず、しかも、該小孔は、充填するシール材によりシ
ールしなければならないために、作業性が悪いという問
題がある。さらに、開口部の周縁近傍の小孔からシール
材を充填するために、該シール材が止水栓の周縁部に完
全に回り込まず、止水性が損なわれるおそれがある。特
に、ライニング管が本管内周面に密着している場合に
は、シール材が止水栓の周縁部に完全に充填することは
困難である。シール材を止水栓の周囲に完全に充填する
ために、シール材の充填量を増加させると、経済性を損
なう。
本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その
目的は、ライニング管と分岐管との連通部におけるライ
ニング管外周面と本管内周面との間を確実にかつ効率よ
く止水する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明のライニング管と分岐管との連通部における止
水方法は、本管から分岐した分岐管の該本管に連通する
端部開口に、該端部開口を覆い得る大きさの円弧状に湾
曲した薄板状の栓体を有する拡径可能な円筒状のシール
材流入防止栓を、該分岐管内へのシール材の流入を防止
するべく、その栓体が該端部開口を覆ってその周縁部に
密着するように装着する工程と、本管内を、外面にリブ
を有する帯状体を螺旋状に巻回した螺旋管をそのリブ外
周面が前記栓体の周縁部の内周面に密着するようにライ
ニングする工程と、該ライニング管における分岐管の端
部開口と対向する部分に貫通孔を形成する工程と、該貫
通孔から、ライニング管外周面のリブの側面間の間隙と
前記栓体との間に、シール材を充填する工程と、該シー
ル材が硬化した後にその硬化したシール材およびライニ
ング管における分岐管の端部開口と対向する部分を切削
して開口部を形成する工程とを包含してなり、そのこと
により、上記目的が達成される。
(実施例) 以下に本発明を実施例について説明する。
本発明の止水方法は、第1図(a)に示すように、例
えば老朽化した下水管である本管81を合成樹脂製のライ
ニング管にてライニングする際に、該本管81から分岐す
る分岐管82とライニング管との連通部を止水するために
実施される。
本発明の止水方法には、第1図(a)〜(c)に示す
シール材流入防止栓10が使用される。該シール材流入防
止栓10は、例えば、分岐管82の本管81に連通する端部開
口を覆い得る大きさの透明なプラスチック製の薄板を、
本管81内周面にほぼ沿うように、円弧状に湾曲されて形
成された栓体11を有する。該栓体11の外周面には、止水
部材12が設けられている。この止水部材12は、例えば、
弾力性を有する材質により構成されており、栓体11が分
岐管82の端部開口を覆うように所定の位置に設けられた
場合に、該分岐管82の端部開口の周縁部に液密状に当接
し得るようになっている。該止水部材12は、例えば、栓
体11の外周面に、シーラント等を塗布することにより形
成される。栓体11の中央部には、その部分の透明性を阻
害しないように、止水部材12を設けないことが望まし
い。該止水部材12としては、シーラントのほか、粘着ゴ
ム、ウレタン等を塗布あるいは張り付けにより設けられ
る。
また、該栓体11の内周面には、本管81の軸心方向に延
びる複数の溝部11a、11a…が、周方向に適当な間隔をあ
けて設けられている。そして、該栓体11の内周面の中央
部には、該栓体11の位置を検出するために使用される所
定のセンサの被検知体13が設けられている。
該栓体11は、その軸心方向の一方の端部に、それぞれ
の各基端部が取り付けられた帯状のベルト部11dおよび1
1dを有している。各ベルト部11dは、それぞれの先端部
同士が相互に重なった状態の円筒状に巻回される。そし
て、円筒状に重なり合う各ベルト部11dの先端部には、
その重なり合った部分が拡径方向へのみ相対的に移動が
可能であって、縮径方向へは相対的に移動しないように
なった、係止機構11eが設けられている。各係止機構11e
は、例えば、第1図(b)に示すように、相互に重なり
合った場合に外周側に位置するベルト部11dの先端部
に、周方向に所定の間隔をあけて形成された複数の角穴
状の係合孔11fと、内周側に位置されるベルト部11dの先
端部に、内方に突出するように設けられた1つの爪部11
gとを有する。該爪部11gは、各係合孔11f内に嵌合し得
る大きさである。該爪部11gは、拡径する方向側の側面
が、テーパー状になっており、各係合孔11f内に嵌入し
た状態で拡径方向に力が加わると、該爪部11gが、その
テーパー面に沿って係合孔11fから抜けるようになって
いる。
栓体11は、本管81の軸心方向の他方の端部に、同様の
構成の係止機構11eが設けられた一対のベルト部11dよび
11dを有している。
このような構成のシール材流入防止栓10は、老朽化し
た下水管である本管81を、例えば、合成樹脂製の螺旋管
にて更生するライニング工法に使用される。該シール材
流入防止栓10は、このライニング工法において、本管81
内に螺旋管を挿入する工程に先立ち、分岐管における本
管に連通する端部内に装着される。
該シール材流入防止栓10の分岐管内への装着に際し、
シール材流入防止栓取付装置が使用される。該シール材
流入防止栓取付装置は、例えば、第2図に示すように、
本管81内をその軸心方向に沿って移動し得る駆動部20を
有する。該駆動部20は、本管81内周面に摺接するソリ21
上に旋回用モーター22が取り付けられている。該旋回用
モーター22上には、例えばゴム製の伸縮可能な袋体でな
る固定部材23が設けられている。該固定部材23は、内部
にエアが供給されて膨張することにより、本管内周面に
圧接され、旋回モーター22を本管81内の所定位置に固定
する。
該旋回モーター22の出力軸には、水平状の支持軸31の
基端部が連結されている。該支持軸31の先端部は、軸受
け体40に支持されている。該軸受け体40は、本管81内周
面を摺動するソリ41上に軸受け42が設けられており、該
軸受け42に支持軸31の先端部が回転可能に支持されてい
る。該軸受け体40には、牽引ロープ50の一端が取り付け
られており、該牽引ロープ50によりシール材流入防止栓
取付装置全体が、本管81内に移動される。
該支持軸31には、一対の円筒状の拡径部材32および32
が、該支持軸31の軸心方向に適当な間隔をあけて取り付
けられている。各拡径部材32は、例えば、ゴム製の環状
の袋体であり、各拡径部材32内にエアを注入することに
より、該拡径部材32は膨張して、その外周面が外方へと
膨出する。前述した本発明のシール材流入防止栓10にお
ける栓体11は、両拡径部材32間にわたって装着される。
両拡径部材32の間には、両拡径部材32間にわたって装
着されるシール材流入防止栓10における栓体11の状態を
監視するために、テレビカメラ33が、支持軸31に取り付
けられた状態で設けられている。
テレビカメラ33に接続されたケーブル、各拡径部材32
および固定部材22にエアを供給するためのチューブは、
駆動部20から牽引ロープ50の牽引方向とは反対方向へ延
出されている。
このような構成の液体流入防止取付装置により、本発
明のシール材流入防止栓10が、本管81内の分岐管82の端
部が連結された部分に取り付けられる。
まず、シール材流入防止栓10をシール材流入防止栓取
付装置における各拡径部材32間にわたって装着する。こ
の場合には、各拡径部材32を若干収縮した状態とし、両
拡径部材32間にシール材流入防止栓10の栓体11を載せ
る。このとき、栓体11の中央部における止水部材12が設
けられていない部分が、各拡径部材32間に位置するテレ
ビカメラ33に対向される。そして、栓体11の各ベルト部
11dおよび11dを一方の拡径部材32に巻き付けて、その各
先端部における係止機構11eの爪部11gを、各拡径部材32
の外周面に密着した縮径状態となるように、所定の係合
孔11fに係止させる。他方の一対のベルト部11dおよび11
dも、他方の拡径部材32に巻き付けて、係止機構11eによ
り該拡径部材32に密着した状態にする。これにより、栓
体11は、各拡径部32間に架設された状態で保持される。
このような状態で、シール材流入防止栓取付装置が本
管81内に導入され、該本管81内を、牽引ロープ50により
牽引されて、分岐管82が分岐している位置まで移動され
る。このとき、テレビカメラ33により、シール材流入防
止栓10の透明な栓体11の中央部を介して、分岐管82の位
置が確認され、各拡径部材32間に架設されたシール材流
入防止栓10の栓体11が、分岐管82の端部の下方に位置さ
れる。次いで、駆動部20の固定部材23にエアを注入し
て、該固定部材23を膨張させる。これにより、該固定部
材23が本管内周面に圧接されて、駆動部20全体が本管81
内に固定される。
駆動部20全体が本管81内に固定されると、テレビカメ
ラ33により、分岐管82の開口部とシール材流入防止栓10
における栓体11との位置を監視しつつ、駆動部20におけ
る旋回モーター22を駆動させて、その出力軸を所定方向
へ回転させる。これにより、支持軸31が所定方向へ回転
されて、各拡径部32およびテレビカメラ33が一体的に所
定方向へ回動し、各拡径部材32に装着されたシール材流
入防止栓10が、本管81に対して周方向に移動する。そし
て、シール材流入防止栓10における栓体11が、分岐管82
の開口部に対向するまで、旋回モーター22が駆動され
て、該栓体11が、分岐管82の開口部に対向される。
このような状態になると、旋回モーター22の駆動が停
止されて、各拡径部材32内にエアが注入される。円筒状
の各拡径部材32は、内部にエアが注入されることによ
り、その外周面が外方へ広がるように膨張する。各拡径
部材32の外周面に密着した状態の栓体11は、各拡径部材
32が拡径されることにより、対をなすバンド部11dおよ
び11dに設けられた各係止機構11eの爪部11gが、係合孔1
1fから抜け出して、拡径方向に隣接する係合孔11fに順
次嵌合いて拡径される。そして、拡径部材32の拡径に伴
って、該栓体11の拡径されることにより、該栓体11が、
分岐管81の端部開口を覆った状態で、該栓体11の外周面
に設けられた止水部材12が、該分岐管81の周縁部である
本管81内周面に密着される。このとき、一方の対を成す
ベルト部11dおよび11dにおける係止機構11eの爪部11g
は、所定の係合孔11f内に嵌合されているために、円筒
状の両ベルト部11dは縮径されるおそれがない。他方の
一対のベルト部11dおよび11dも同様に縮径するおそれが
ない。
このような状態で、各拡径部材32内のエア、および駆
動部20における固定部材23内のエアを抜いて、各拡径部
材32および固定部材23を収縮させる。シール材流入防止
栓10の一方の各ベルト1部11dおよび11d同士は係止機構
11eにより縮径されるおそれがなく、他方のベルト部11d
および11d同士も、縮径されるおそれがないために、該
栓体11は、分岐管82の端部開口を覆った状態で、しかも
止水部材12が本管81内周面に密着した状態で、固定され
ている。そして、各拡径部材32および固定部材23が収縮
されると、シール材流入防止栓取付装置全体が牽引ロー
プ50により牽引されて本管81から搬出される。
このようにして、シール材流入防止栓10が分岐管82内
に装着されると、該本管81内に合成樹脂製のライニング
管が導入される。
該ライニング管としては、該本管81の一端部が連結さ
れたマンホール内に設置される製管機により製造される
螺旋管が使用される。該製管機には、合成樹脂製の帯状
体が順次導入され、該製管機は、導入される帯状体を螺
旋状に巻回した、巻回された帯状体の相隣する側縁部同
士を、その側縁部間に線材を係止させることにより係止
して、本管81の内径に対して比較的小径の螺旋管を製造
する。帯状体には、螺旋管とされた場合における外周面
となる面に、軸心方向に適当な間隔をあけて、断面T字
状のリブ832が形成されている。そして、該製管機によ
り製造された螺旋管が、直接、本管81内へ挿入される。
このとき、分岐管に装着されたシール材流入防止栓10
は、栓体11が分岐管の端部開口を覆うとときに、各ベル
ト部11dが、本管81内周面に密着した状態になっている
ために、該本管内に挿入される螺旋管は、栓体11および
それぞれのベルト部11dに引っかかることなく、円滑に
該本管81内に挿入される。
線材が係止された小径の螺旋管が本管81内に挿入され
た状態になると、マンホール内に設置された製管機を駆
動して、該螺旋管に順次帯状体を送給しつつ、該螺旋管
に係止された線材を、該螺旋管の先端から順次離脱させ
る。これにより、螺旋管は、線材が離脱されることによ
り該螺旋管を構成する帯状体の隣接する側縁部同士が、
該帯状体に製管機により推進力が付与されていることに
より滑動し、該螺旋管は、線材が離脱した部分から順次
拡径される。これにより、螺旋管は、断面T字状のリブ
832がシール材流入防止栓10の栓体11の周縁部の内周面
に密着した状態のライニング管となる。
このように、本管81がライニング管によりライニング
されると、該ライニング管内に、シール材流入防止栓10
に取り付けられた被検知体13を検出するセンサを有する
穿孔機が導入される。該穿孔機は、螺旋管のみに所定径
の貫通孔を形成するように、例えば、第3図に示すよう
に、モータにより回転される円筒状の回転やすり61を有
する。該回転やすり61は、その外周面が、箱状のストッ
パー62から、螺旋管を構成する帯状体の厚さよりも若干
大きく突出されている。そして、回転やすり61が回転さ
れた状態で、ストッパー62全体が上昇されて、回転やす
り61が螺旋管を摺接することにより、該螺旋管を切削し
て、該螺旋管にのみ、貫通孔を形成する。
該穿孔機は、地表にて操作され、該穿孔機に取り付け
られたセンサがシール材流入防止栓10に取り付けられた
被検知体13を検出すると、穿孔機は停止される。そし
て、シール材流入防止栓10が装着された分岐管82の略中
心部に、回転やすり61の外周面を対向させて、該回転や
すり61を回転させつつ上昇させる。これにより、回転や
すりは、螺旋管における分岐管82の軸心位置に略対向す
る位置に貫通孔を形成する。回転やすり61は、螺旋管に
のみ貫通孔を形成すると、ストッパー62が螺旋管内周面
に当接して、該回転やすり61はシール材流入防止栓10に
は当接されない。このようにして、貫通孔が形成される
と、穿孔機は、ライニング管から搬出される。
次いで、螺旋管内にシール材注入機(図示せず)が搬
入される。該シール材注入機は、分岐管82の軸心位置に
ほぼ対向して形成された螺旋管の貫通孔831位置まで走
行され、注入ノズルの先端が該貫通孔831の近傍位置に
対向するように、シール材注入機が停止される。このよ
うな状態で、注入ノズルの先端部を貫通孔831内に挿入
して、該注入ノズル先端から、例えば、熱硬化性樹脂を
用いたシール材が吐出される。これにより、シール材
は、分岐管82に装着されたシール材流入防止栓10におけ
る栓体11と螺旋管外周面とリブ832側面間の間隙との間
に充填される。シール材は、栓体11の内周面に設けられ
た各溝部11a内を通って、軸心方向に流動するために、
栓体11と螺旋管との間隙が、確実にシール材にてシール
される。
このようにしてシール材が充填されると、シール材充
填機は、螺旋管から搬出され、シール材が硬化した後
に、該螺旋管内には、削孔機が搬入される。そして、該
削孔機により、螺旋管における貫通孔の周囲を切削し開
口部を形成する。このとき、同時に、シール材流入防止
栓10における栓体11内が切削されて、螺旋管内部と分岐
管82とを、開口部を介して連通状態とする。螺旋管の開
口部およびシール材を分岐管82内周面に沿った状態に切
削すると螺旋管10に開設された開口部の周縁部と分岐管
82の端面の周縁部との間が、硬化したシール材により止
水された状態になる。また、分岐管の端部開口の周縁部
には、シール材流入防止栓10の栓体11外周面が、止水部
材12を介して密着されているために、栓体11と分岐管の
端部開口の周縁部との間を確実に止水される。
また、シール材が栓体11の内周面に設けられた各溝11
aを通って、螺旋管10と本管81との間隙、つまり、栓体1
1の軸方向端縁の外側まで到達し、この部分で硬化する
と、栓体11と分岐管の端部開口の周縁部との止水はより
一層確実なものとなる。
これにより、本管81は、合成樹脂製の螺旋管にてライ
ニングされて、該螺旋管と分岐管82とが、シール材にて
止水された状態で連通される。
なお、上記実施例のシール材流入防止栓10は、栓体11
の内周面に、本管81のの軸心方向に延びる複数の溝部11
aを設けたが、このような溝部11aに替えて、同様の方向
に延びる複数の突条を設けるようにしてもよい。この場
合にも、各突条により、栓体11の分岐管82端部開口を覆
う部分の内周面は、ライニング管外周面とは、適当な間
隔が形成されて、シール材が、本管81の軸心方向へと流
動し得る。
第4図(a)〜(c)に、本発明方法に使用されるシ
ール材流入防止栓の他の実施例を示す。本実施例のシー
ル材流入防止栓10は、分岐管の端部開口を覆い得る栓体
11の中央部に、外方へ突出した外方突出段部11hと、該
外方突出段部11hの中央部にさらに外方へ突出し得る突
出部11kが設けられている。該突出部11kは、分岐管82の
端部開口内に嵌合される大きさになっている。前記外方
突出段部11hの周縁部は、突出部11kが分岐管82内に嵌合
された状態では、該分岐管の端部開口周縁部に当接され
得る大きさになっている。
該突出部11kの中央部には、円形状の開口部11mが形成
されており、突出部11kの下面には該開口部11mを覆う逆
止弁11nが設けられている。該逆止弁11nは、分岐管82内
を通流する下水等により、開口部11mを開放されてその
下水等を通過させ得るが、本管81から分岐管82内へ、シ
ール材等が流入しようとする場合には、該開口部11mを
閉塞し、シール材等を分岐管内に流入させない。突出部
11kの上面には、前記実施例と同様の被検知体13が取り
付けられている。
栓体11における外方突出段部11h外周縁部には、多数
の小孔11pが、該外方突出段部11hとは同心円上に、適当
な間隔をあけて設けられている。
また、栓体11における外周面には、外方突出段部11h
を取り囲むように、環状の止水方法12が設けられている
ことが好ましい。
栓体11は、その各端部にそれぞれ一対のベルト部11d
を有しており、対をなすベルト部11dおよび11dには、係
止機構11eが設けられていること等を、前記実施例のシ
ール材流入防止栓と同様である。
本実施例のシール材流入防止栓は、前記実施例と同様
にして、本管81内に装着されると、第5図(a)および
(b)に示すように、突出部11kが分岐管82内に嵌合さ
れた状態になり、外方突出段部11hの外周縁部が、分岐
管82における端部開口の周縁部に当接した状態になる。
この場合、止水部材12は、分岐管81の端部開口を取り囲
む本管81内周面に液密状態で当接している。
このような状態で、前記実施例と同様に、ライニング
管として螺旋管83が、本管81内に挿通され、そのリブ83
2の外周面がシール材流入防止栓10の栓体11の周縁部の
内周面とは密着した状態になる。このような作業時にお
いて、分岐管82内を下水等が通流しても、その下水は、
逆止弁11nにより、本管81内へと通流される。
螺旋管83が本管81内に装着されると、前記実施例と同
様に、分岐管81の端部開口の中心部に対向する螺旋管83
部分のみが、穿孔機により穿孔され、貫通孔が形成され
る。そして、該貫通孔からシール材が注入されると、注
入されたシール材は、螺旋管83とシール材流入防止栓に
おける栓体11との間の空間内に浸入し、該空間内に充填
される。その空間内に充填されるシール材は、逆止弁11
nにより、分岐管82内に流入するおそれがない。
その後に、シール材は、栓体11の各小孔11pを通っ
て、栓体11の外周側へ流動する。このとき、栓体11の外
方突出段部11hの外周縁部が、分岐管82の端部開口の周
縁部に当接した状態になっているために、シール材は、
分岐管82内には流入せず、分岐管82から離れる方向へと
流動する。本管81内周面には、栓体11に取り付けられた
止水部材12が液密状態で当接していると、シール材は、
該止水部材13にて囲まれた領域内に、分岐管82内に領域
することなく充填されるので、好ましい。
その後、シール材が硬化されると、螺旋管81内と分岐
管82とが連通するように、開口部が形成される。これに
より、分岐管82の端部開口の周縁部における螺旋管83の
外周面と本管81内周面との間が、硬化したシール材にて
確実にシールされた状態とされる。
シール材流入防止栓は、このような構成に限定され
ず、例えば、第6図(a)〜(c)に示すように、栓体
11における外方突出段部11h内周面に、軸心方向に延び
てこの外方突出段部11hを挿通する複数本の溝部11sを形
成してもよく、また、第7図(a)〜(c)に示すよう
に、ベルト部11dが栓体11の各端部のみならず、栓体11
の軸方向全体に設けられた構成であってもよい。
第8図(a)〜(c)は、本発明のシール材流入防止
栓のさらに他の実施例を示している。本実施例のシール
材流入防止栓は、本管81内をライニングするライニング
管として、ある程度の可撓性を有する熱硬化性樹脂含浸
布性チューブ等が使用される工程、特に、該布性チュー
ブを本管内に挿入した後に、該布性チューブをその端部
から順次反転させて本管内周面に密着させる工法に好適
に使用される。本実施例のシール材流入防止栓は、中空
状の外方突出段部11hおよび突出部11kの基端部における
開放された部分を覆う邪魔板11wが設けられている。該
邪魔板11wの中心部には、円形状の開口が形成されてお
り、従って、該邪魔板11wは、突出部11kおよび外方突出
段部11hの開口の内周縁部を覆っている。その他の構成
は、第4図に示すシール材流入防止栓と同様である。
本実施例のシール材流入防止栓は、可撓性を有するラ
イニング管が、本管81内周面に密着された状態になる
と、邪魔板11wの内周面に密着し、ライニング管の一部
が邪魔板11wの開口から外方へ突出した状態になる。従
って、外方突出段部11hおよび突出部11k内周面全体に、
ライニング管が密着することがなく、ライニング管と突
出部11k内との間には、適当な空間が形成された状態に
なる。その結果、ライニング管に貫通孔を形成して、シ
ール材を充填する際に、突出部11k内周面および外方突
出段部11h内周面にライニング管が密着されず、そのシ
ール材の充填が、容易にかつ確実に行える。
(発明の効果) 本発明方法は、このように、ライニング管内と分岐管
とが該ライニング管に開設された開口部を介して、連通
状態とされ、しかも、その連通部をシール材により確実
にシールすることができる。ライニング管の外周面のリ
ブがシール材流入防止栓の栓体の周縁部の内周面に密着
した状態となっていても、シール材は、止水栓が装着さ
れた分岐管内からライニング管と本管との間隙内に確実
に充填される。
本発明の分岐管のシール材流入防止栓は、円筒状のバ
ンド部が拡径されることにより、本管の所定位置に確実
に装着されるために、分岐管内へのシール材の流入を確
実に防止するとともに、シール材を本管と分岐管との連
通部における所定位置へと確実に充填されるように案内
し得る。しかも、本管内へ搬入する場合には、栓体は、
縮径した状態とすることができるために、本管が小径の
場合にも、支障なく装着できる。さらに、本発明のシー
ル材流入防止栓は、ライニング管が可撓性を有してい
て、本管内周面に密着される場合にも、シール材が充填
される間隙を確実に形成し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシール材流入防止栓の一例を示してお
り、(a)はその一部破断側面図、(b)はその横断面
図、(c)はその平面図である。第2図はシール材流入
防止栓取付装置の一例を示す側面図である。第3図はラ
イニング管に貫通孔を形成する穿孔機の要部の斜視図で
ある。第4図は本発明のシール材流入防止栓の他の実施
例を示しており、(a)はその一部破断側面図、(b)
はその横断面図、(c)はその平面図である。第5図は
そのシール材を使用した本発明方法の実施状態の一例を
示しており、(a)は本管の横断面図、(b)はその縦
断面図である。第6図〜第8図はそれぞれ本発明のシー
ル材流入防止栓の他の実施例を示しており、それぞれの
図における(a)はその実施例におけるシール材流入防
止栓の一部破断側面図、(b)はその横断面図、(c)
はその平面図である。 10……シール材流入防止栓、11……栓体、11a……溝
部、11b……止水部材、11d……バンド部、11e……係止
機構、11f……係合孔、11g……爪部、11h……外方突出
段部、11k……突出部、11n……逆止弁、11p……小孔、1
1s……溝部、11w……邪魔板、12……止水部材、13……
被検知体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本管から分岐した分岐管の該本管に連通す
    る端部開口に、該端部開口を覆い得る大きさの円弧状に
    湾曲した薄板状の栓体を有する拡径可能な円筒状のシー
    ル材流入防止栓を、該分岐管内へのシール材の流入を防
    止するべく、その栓体が該端部開口を覆ってその周縁部
    に密着するように装着する工程と、 本管内を、外面にリブを有する帯状体を螺旋状に巻回し
    た螺旋管をそのリブ外周面が前記栓体の周縁部の内周面
    に密着するようにライニングする工程と、 該ライニング管における分岐管の端部開口と対向する部
    分に貫通孔を形成する工程と、 該貫通孔から、ライニング管外周面のリブの側面間の間
    隙と前記栓体との間に、シール材を充填する工程と、 該シール材が硬化した後にその硬化したシール材および
    ライニング管における分岐管の端部開口と対向する部分
    を切削して開口部を形成する工程と、 を包含するライニング管と分岐管との連通部における止
    水方法。
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