JP2686661B2 - レーザ切断機のコンベヤー式加工テーブル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 被加工物をコンベヤー上でレーザビームにより効率よ
く切断搬出するコンベヤー加工テーブルに関するもので
ある。

〈従来の技術〉 従来のレーザ加工機に使用する加工テーブルは被加工
物を加工テーブル上に載置した後、Ｘ−Ｙに加工テーブ
ルが移動することにより切断する、タレンバン形か又は
加工テーブルがＸ方向に、レーザ加工機がＹ方向に移動
して切断するもの、若しくは加工テーブル固定でレーザ
加工機がＸ−Ｙに移動しても切断を行う３方式があった
がいづれもレーザ加工機が一連の切断作業終了后に加工
テーブル上の製品及び残材を手作業若しくは別途に設け
たロボット等の自動搬出装置により取出す方法が取られ
て居た。

〈発明が解決しようとする問題点〉 前述の如く同一加工テーブル上で被加工物を定位置に
載置、レーザ加工、選別搬出を行うためレーザ加工時間
が前后の作業に比して極めて短くレーザ加工機の稼動率
低下の要因になって居た。

〈問題点解決の手段〉 本発明は前述の問題を解決するため孔明きスラットコ
ンベヤ領域を搬入ステージ、切断ステージ、搬出ステー
ジの作業区域に分け夫々独立の作業が出来る様にした。
その内切断ステージにおいては孔明きスラットコンベヤ
ー下部より剣山ピンを突出せしめて被加工物を押上げ切
断時に発生する切断滓及び排煙の為の空間を作り孔明ス
ラットコンベヤーに損傷がない様な手段を講じ切断ステ
ージに於けるレーザ切断を可能にした。

〈作用〉 被加工物を載置した孔明きスラットコンベヤーが切断
ステージ区域の所定位置に停止すると、切断ステージ区
域下部にある剣山ピン台が上昇し、多数の剣山ピンは孔
明きスラットコンベヤの噴口孔より被加工物を押し上げ
切断可能な所定空間を設ける。エーザ加工機による切断
終了后は剣山ピン台は降下し、被加工物は孔明きスラッ
トコンベヤー上に載置され、次工程の搬出ステージに移
動する。

〈発明の実施例〉 第１図は本発明の実施例を示す配置図である。

第２図は本発明の実施例を示す側面図である。

第３図は本発明の孔明きスラットコンベヤー装置の斜
視図である。

１はレーザ加工機、２は被加工物で、３−１、３−
２、２−３は夫々搬入ステージ、切断ステージ、搬出ス
テージを持つ孔明きスラットコンベヤー３である。搬入
ステージ３−１に載置された被加工物２は孔明きスラッ
トコンベヤー３により切断ステージ３−２に搬送され
る。この工程を第４図の切断ステージ断面斜視図及び第
５図の孔明きスラット鋼板の斜視図により説明すると、
切断ステージの所定位置に設けられた一対の投光器と受
光器により構成された光電管装置５により、遮光と受光
の状態を検知して、光明きスラットコンベヤー３は孔明
きスラット鋼板６の噴口孔７と切断ステージ３−２下部
にある剣山ピン台８上の剣山ピン10とが一致する位置に
停止される。

さらに詳しくは、被加工物２が搬入ステージ３−１よ
り切断ステージ３−２に移動する際に、切断ステージ３
−２の搬入ステージ３−１側に設けられた光電管装置５
の投・受光器の光束は、被加工物２に遮光された状態で
あり、被加工物２が切断ステージ３−２の所定位置に移
行すると、それまで遮断されていた前記光束は、光明き
スラット鋼板３の噴口孔７を通して受光可能となり、採
光信号を発生する。この光電管装置５の採光信号によ
り、図示しない孔明けスラットコンベヤー３の駆動モー
ターの作動を制御することができ、孔明きスラット鋼板
６の噴口孔７と剣山ピン10とが一致するように、コンベ
ヤー３を停止させることができる。

次に昇降シリンダー９により剣山ピン台８が押し上げ
られ剣山ピン10は噴口孔７を通り孔明きスラットコンベ
ヤー３上にあった被加工物２を押し上げて切断空間11を
作る。レーザ切断時に排出される滓および煙は、この切
断空間11に滞留するが、孔明きスラットコンベヤー３の
両側面に配設された排煙フード４から吸引され、図示し
ない排煙装置により屋外に排出される。又孔明きスラッ
ト鋼板６の噴口孔７は周辺より噴口の如く盛上って居り
孔径も検出ピン10よりも若干大きい程度の為、その隙間
より滓又は煙等の逃げが無い様に配慮されている。

排出ステージ３−３上の被加工物２は手作業又は自動
搬出装置により製品は所定の処には搬出され残材、滓等
は孔明きスラットコンベヤー３の移動により自動搬出さ
れる。

〈効果〉 本発明は一連のコンベヤー上で搬入ステージ、切断ス
テージ、搬出ステージと別れているので個々のステージ
で独立的に夫々作業が行なえる為レーザ加工機の稼動が
飛跳的に上昇し切断コストの大幅な引下げ可能となっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図 本発明の実施例を示す配置図 第２図 本発明の実施例を示す側面図 第３図 本発明の孔明きスラットコンベヤーの斜視図 第４図 本発明の切断ステージの断面斜視図 第５図 本発明の孔明きスラット鋼板の斜視図 第６図 本発明の排煙フード取付位置を示す斜視図 １……レーザ加工機、２……被加工物 ３……孔明きスラットコンベヤー ４……排煙フード、５……光電管装置 6,孔明きスラット鋼板、７……噴口孔 ８……剣山ピン台、９……昇降シリンダー 10……剣出ピン、11……切断空間

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】被加工物をコンベヤーの搬送によりレーザ
   切断するレーザ加工機に於いて、該コンベヤーを孔明き
   スラットコンベヤーとし、その領域を搬入ステージ、切
   断ステージ、搬出ステージとで構成し、前記切断ステー
   ジにおいては、被加工を孔明きスラットコンベヤーの噴
   口孔より剣山ピンにて持ち上げる昇降手段を有するとと
   もに、前記孔明きスラットコンベヤーの噴口孔は山形形
   状をなし、周辺より突出していることを特徴としたレー
   ザ切断機のコンベヤー式加工テーブル。
2. 【請求項２】前記切断ステージの所定位置に設けた光電
   管装置により、孔明きスラット鋼板の噴口孔を検知し
   て、孔明きスラットコンベヤーの停止位置を制御するこ
   とを特徴とした特許請求の範囲第（１）項記載のレーザ
   加工機のコンベヤー式加工テーブル。
3. 【請求項３】前記切断ステージにおいて、孔明きスラッ
   トコンベヤーの両側面に排煙フードを配設し、剣山ピン
   台上に設けられた剣山ピンを昇降シリンダーにより上昇
   させて、孔明きスラットコンベヤー上の被加工物を押し
   上げ、孔明けスラット鋼板と被加工物との間に形成され
   る切断空間より、レーザ切断時排出される滓及び煙を吸
   引することを特徴とした特許請求の範囲第（２）項記載
   のレーザ加工機のコンベヤー式加工テーブル。