JP2686566B2 - 慢性炎症性腸疾患の治療薬 - Google Patents

慢性炎症性腸疾患の治療薬

Info

Publication number
JP2686566B2
JP2686566B2 JP2500188A JP50018890A JP2686566B2 JP 2686566 B2 JP2686566 B2 JP 2686566B2 JP 2500188 A JP2500188 A JP 2500188A JP 50018890 A JP50018890 A JP 50018890A JP 2686566 B2 JP2686566 B2 JP 2686566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inflammatory bowel
oxypurinol
bowel disease
chronic inflammatory
therapeutic agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2500188A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04502005A (ja
Inventor
シェイフェレ、エッケハルト
ガーベル、ゲールハルト
ザイムズ、ヴェルナー
ヴェルナー、アンドレアス
Original Assignee
ヘニング・ベルリン・ゲーエムベーハー・ヘミー・ウント・ファルマベルケ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヘニング・ベルリン・ゲーエムベーハー・ヘミー・ウント・ファルマベルケ filed Critical ヘニング・ベルリン・ゲーエムベーハー・ヘミー・ウント・ファルマベルケ
Publication of JPH04502005A publication Critical patent/JPH04502005A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2686566B2 publication Critical patent/JP2686566B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0031Rectum, anus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/20Pills, tablets, discs, rods
    • A61K9/28Dragees; Coated pills or tablets, e.g. with film or compression coating
    • A61K9/2806Coating materials
    • A61K9/2833Organic macromolecular compounds
    • A61K9/286Polysaccharides, e.g. gums; Cyclodextrin
    • A61K9/2866Cellulose; Cellulose derivatives, e.g. hydroxypropyl methylcellulose
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4808Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate characterised by the form of the capsule or the structure of the filling; Capsules containing small tablets; Capsules with outer layer for immediate drug release
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 クローン病や潰瘍性大腸炎などの慢性炎症性腸疾患
は、病に冒された患者の健康状態を非常に損なう重病で
あり、滅多に労働不能となることはないものの、おそら
くは相応の結果を伴なう根治的な外科的処理を要するも
のである。
今までのところはまだ原因療法の原理が得られていな
い。治療はサルファサラジンまたはメサラジンによって
なされているが、大抵は満足できるものではない。しば
しば多量のコルチコイドを使用することが必要となる。
最近の発見によれば、いわゆる超酸化物ラジカル(O2
ジカル)およびそれらによって引き起こされた脂質の過
酸化が慢性炎症性腸疾患の発病および持続に重要な役割
を果たしている。それらの形成を抑制することにより、
上記疾患の効果的治療がなされるであろう。
腸内に形成される相当な割合の超酸化物ラジカルは、
プリン酸化(ヒポキサンチンおほびキサンチンからの尿
酸の形成)の過程で、腸のキサンチオキシダーゼの作用
によって発生する。このことは特に、アデニンおよびグ
アニンヌクレオチドの濃度の低下により明らかにされう
る。
二十年以上もの間、アロプリノール(キサンチンオキ
シダーゼの抑制薬)は、尿酸過剰血症や痛風の治療のた
めの標準的な治療薬となっている。アロプリノールは、
生体内において相当程度までオキシプリノールに変換さ
れ、そのオキシプリノールは、主代謝産物としてアロプ
リノールの長期作用の原因となっている。オキシプリノ
ール主体は吸収性が悪いけれども、場合によってはそれ
すらも痛風治療に用いられている。
此度、驚くべきことに、オキシプリノールおよび/ま
たはそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモニウム
の塩は、腸内適用によりクローン病や潰瘍性大腸炎など
の慢性炎症性腸疾患を効果的に治療するのに適すること
が判明した。しかしながら、このためには小腸の中部お
よび/または下部領域で効力があるように、該有効物質
を処方することが必要である。このことは、経口剤は胃
液耐性であって、従って小腸の中部および/または下部
領域でのみ放出されることを意味する。一方、該有効物
質を浣腸剤の形態で経直腸的に使用することも可能であ
る。
オキシプリノールは極めて難溶性であり、従って尿酸
過剰血症や痛風の治療薬として使用するには、微細化さ
れた形状であっても充分には吸収されない。別の関係
で、これまでまだ記述されていない無定形または結晶形
のオキシプリノールのアルカリおよび/またはアルカリ
土類塩は、胃や小腸の上部領域で既に明らかに吸収さ
れ、従って尿酸過剰血症や痛風の治療に使用できるかも
しれないことが、本出願人により立証された。
ドイツ国公開未審査特許出願(DE−OS)3707999号か
ら、虚血後再灌流前の細胞損傷を軽減するために、アル
カリ金属塩、特にナトリウム塩の静脈投与によってオキ
シプリノールを使用することは公知である。しかしなが
ら、実施例から純粋なナトリウム塩でなく、塩と過剰の
水酸化ナトリウム溶液との混合物が使用されたことがわ
かる。特に約1〜2%溶液のpH値が11.5または12.0であ
ることから、当然の結果としてこうことが言える。本出
願人によって始めて純粋な結晶形で生成されたナトリウ
ム塩は、5%水溶液中でpH値9.7を示し、一水和物とし
て結晶する。
英国特許出願GB−A−975,850号には、キサンチンオ
キシダーゼ抑制薬である4−ヒドロキシピラゾロ[3,4
−d]ピリミジン、および4,6−ジヒドロキシピラゾロ
[3,4−d]ピリミジンが、有効化合物として記述され
ていることが記載されている。そこには該化合物は、そ
の低い毒性、僅かの副作用、および排泄や排出または代
謝低下を伴なわない長い滞留時間の点で際立っているこ
とが記載されている。該化合物は、これらの薬の投与後
血液および尿中の尿酸量が極めて減少し、その代りにヒ
ポキサンチンとキサンチンの増加した排泄が続いて起こ
ったとの効果をもたらした。このことから当然の結果と
して、該化合物は痛風治療のための治療薬として適して
いることになる。
欧州特許出願EP−A−0.062,000号には、炎症の治療
薬として4−アミノサリチル酸の作用が記載されてい
る。
豪州特許出願AT−A−352,686号には、種々の薬の小
カプセル化、それらの中にはアロプリノールも記載され
ている。このためには、アロプリノールはジメチロール
尿素とゼラチンの存在下で分散されて均質化される。カ
プセル懸濁層は、該混合物を40℃で毎分5,000回の中回
転数で分散し、pH値を4に調節するとすぐに、30重量%
の硫酸ナトリウム溶液を加えて氷水で8℃まで冷却する
ことにより得られる。次いで30重量%のタンニン酸溶液
を加える。
欧州特許出願EP−A−0,261,439号には、ピリミド
[2,1−b]ベンゾチアゾール誘導体を含有する、動脈
硬化症の治療薬が記載されている。そこには、該化合物
は血中脂肪含有量を低減する薬として記載されている。
さらに、薬理作用として血小板の凝集抑制も記載されて
いる。
本発明は、薬理学的に有効量のオキシプリノールおよ
び/またはそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモ
ニウムの塩からなる薬効成分と担体とを含有する慢性炎
症性腸疾患治療薬であって、該薬効成分を小腸の中部お
よび/または下部領域でのみ放出するように、腸溶被覆
剤されているか、あるいは浣腸剤とされている慢性炎症
腸疾患治療薬にある。
本発明の好ましくは対象は、経口適用に適しており、
胃液耐性であって、かつ小腸の中部および/または下部
領域でのみ放出されることを特徴とする薬である。好ま
しくは該薬は、上記オキシプリノールをアルカリおよび
/またはアルカリ土類塩の形態で無定形または結晶形で
含有し、胃液耐性の錠剤またはカプセルとして供給され
ることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、上記オキシプリノールおよ
び/またはそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモ
ニウムの塩を懸濁または溶解させて含有する薬であっ
て、胃液耐性のカプセルの形態で供給される。
本発明の別の対象は、上記オキシプリノール及び/ま
たはそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモニウム
の塩を固体、懸濁または溶解した状態で含有し、浣腸剤
の形態で与えられる薬である。
本発明に係る経口的に適用される薬は、一般に単位用
量当り50〜800mgの有効物質を含有する。浣腸剤は一般
に単位用量当り50〜800mgの有効物質を含有する。
慢性炎症性腸疾患の治療において、上記オキシプリノ
ールが腸内に留まることは極めて重要であるにもかかわ
らず、粘膜との良好な接触を確実にするために、腸の炎
症を起こした部分、すなわち小腸または大腸の下部領域
でオキシプリノールを溶解させるのに、薬は滴してい
る。このために、有効物質は易溶性の状態、またはコロ
イド状もしくは分散状態で供給されなければならない。
そのような製剤については、有効物質を胃液耐性なもの
として処方して、小腸の中部または下部領域でのみ放出
するように留意しなければならない。もちろん、そのよ
うな製剤を経直腸的に浣腸剤の形態で使用することも可
能である。
本発明によれば、さらにオキシプリノールおよび/ま
たはそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモニウム
の塩と、従来よりも使用されている薬のサルファサラジ
ンまたはメサラジンとを、一緒に使用することもでき
る。
胃液耐性の製剤は一般に、pH値3より上でのみ、好ま
しくはpH5〜7.5の範囲でのみ溶解して、消化管の領域に
だけ有効物質を放出するコーチングを有しており、よっ
て相応じて高いpH値が付与されている。コーチングとし
て適するのは、例えばアクリル酸のポリマー(ユードラ
ガイト Eudragite)、特に水に分散しうる形態のもの
およびそれらの混合物、並びにヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースおよびその誘導体、すなわちフタレート、
アセテートスクシネートまたはセルロースアセテートフ
タレート等のセルロース誘導体などの公知の表面コーチ
ングである。この処方により、オキシプリノールは小腸
の下部領域および大腸でのみ放出されて、キサンチンオ
キシダーゼの効果的な抑制を引き起こし、これにより炎
症性メディエイタとして作用する超酸化物ラジカルの生
成を防ぐ。結果として、オキシプリノールおよび/また
はそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモニウムの
塩は、急性期においてもまた再発の防止においても慢性
炎症性腸疾患の治療に適していることがわかった。
経口適用では、薬理学的に有効な量は一般に一日当り
100〜800mgであり、直腸適用では一日当り50〜500mgで
ある。
上記新規な、無定形または結晶形のオキシプリノール
のアルカリおよびアルカリ土類塩の製造は、それ自体公
知の方法により行なわれる。それらは微細化されたオキ
シプリノールに比べてずっと容易にかつ迅速に溶解する
ので、有効物質をより速くより大量に供給するだけでな
く、同時にこのことは有効物質の血清中への吸収の増大
をもたらす。これは、尿酸過剰血症や痛風に苦しむ患者
にとって望ましいことであろう。しかしながら、特定の
生薬処方により吸収の比率を制限することも可能であ
る。オキシプリノールは供給量では非常に耐容性があ
り、また胃臓を通してうまく排泄させるので、有効物質
の低い吸収は損なわない。キサンチンオキシダーゼを効
果的に抑制するために、充分な量のオキシプリノールを
腸内部に供給することは、慢性炎症性腸疾患の治療にお
いて重要なことであり、これにより、炎症のメディエイ
タとして作用する超酸化物ラジカルの形成を防ぐ。
本発明に係る薬に加えて、更に本発明の対象は、オキ
シプリノールおよび/またはそのアルカリ、アルカリ土
類もしくはアンモニウムの塩を、慢性炎症性腸疾患の腸
内治療薬の製造に使用することである。
最後に、本発明の対象は、薬理学的に有効量の該オキ
シプリノールおよび/またはそのアルカリ、アルカリ土
類および/またはアンモニウムの塩を適用することによ
る、慢性炎症性腸疾患の腸内治療法である。
以下の実施例において、本発明の種々の対象をより十
分に説明する。
実施例1 ナトリウムオキシプリノールの製造 純粋オキシプリノール1重量部を脱イオン水16.5〜17
重量部に懸濁する。90℃に至るまで攪拌加熱しながら、
純粋水酸化ナトリウムの30%溶液を40℃よりそのつどpH
11となるまで添加し、熱いうちに濾過する。約25℃まで
急冷して結晶性スラリーを形成し、更に1〜2℃まで冷
却する。結晶性スラリーを分離し、数回純粋メタノール
で洗浄し、そして60℃で乾燥する。
収率 約80%のナトリウムオキシプリノール。
母液処理により15%追加して得られる。
ナトリウムオキシプリノールの性質 実験式: C5H3N4O2Na;H2O 分子量 192.1 上記ナトリウム塩は一ナトリウムオキシプリノール一
水和物である。塩は白色であり、微細な針状に結晶す
る。水溶液中ではアルカリと反応し、5%溶液はpH値9.
7である。その溶解度は: 25℃の水で15.8g/l 0℃の水で7.2g/l; 25℃のメタノール水(容積で3:1)で2.0g/lである。
塩は大気中で安定であり、約70℃までの乾燥温度に耐
える。その熱溶液から、希塩酸(10%)によりオキシプ
リノールを殆ど定量的に沈殿させることができる。
実施例2 ナトリウムオキシプリノールの製造 純粋メタノール25lと脱イオン水2.6lとの混合物に、
乾燥オキシプリノール1kgを懸濁し、1時間以内に純粋
水酸化ナトリウム(NaOH)525gと脱イオン水4.725lの溶
液を、攪拌しながら添加する。結晶性スラリーを形成
し、これを3時間の攪拌後分離し(吸引濾過または加圧
吸引濾過)、一回ずつ純粋メタノール10lで洗浄し、そ
して60℃で乾燥する。
収率 約95%のナトリウムオキシプリノール。
実施例3 カリウムオキシプリノールの製造 実施例2におけるように、オキシプリノールを90%メ
タノールに懸濁し、次いで水酸化カリウム(KOH)と反
応させる。
収率 約85%のカリウムオキシプリノール。
実施例4 マグネシウムオキシプリノールの製造 純粋オキシプリノール(2モル)と塩化マグネシウム
1モルの水懸濁液を、過剰の強塩基性イオン交換樹脂
(例えば、ダウエックス(DOWEX 1 SBR)またはアンバ
ーライト(Amberlite IRA 400)と約60℃で攪拌しなが
ら反応させ、樹脂を分離し、そして蒸発後マグネシウム
塩をイソプロパノールで沈殿させる。マグネシウム塩は
無定形で得られる。
実施例5 腸溶コーチングナトリウムオキシプリノール錠の製造 実施例1に従うナトリウムオキシプリノール113.7g
を、微結晶セルロース30g、架橋ポリビニルピロリドン
6.0g、およびポリビニルピロリドン(平均分子量約25,0
00)2.1gと乾燥状態で混合し、水で湿潤させて、得られ
た粒状物を乾燥し、次いでステアリン酸マグネシウム1.
2gと混合する。粒状物から直径3mm、高さ1.6mmのタブレ
ットをプレス加工し、これをヒドロキシプロピルメチル
セルロースで予備隔離し、次いで水分散性で胃液耐性の
ヒドロキプロピレンメチルセルロースアセテートスクシ
ネートのコーチングで被覆する。pH値7.0より皮膜は急
速に溶解して、服用形態から有効物質の迅速な遊離を可
能にする。
皮膜タブレットを固体ゼラチンのカプセルに充填して
もよい。また、粒状物を固体ゼラチンのカプセルに充填
することもできるし、最終カプセル胃液耐性のコーチン
グを付すこともできる。
実施例6 腸溶コーチングナトリウムオキシプリノール錠の製造 実施例5に従うタブレット用粒状物から、重量336m
g、ナトリウムオキシプリノールの含有量250mgのタブレ
ットをプレス加工する。当然、該粒状物から量のより少
ないかたまちはより多いタブレットが製造するかもしれ
ない。実施例5に従う予備隔離後、タブレットを水分散
性で胃液耐性のヒドロキプロピンメチルセルロースアセ
テートスクシネートのコーチングで被覆する。
pH値7.0より皮膜は急速に溶解して、服用形態から有
効物質の迅速な遊離を可能にする。
実施例7 有効物質の遅延放出を伴なう腸溶コーチングナトリウム
オキシプリノール錠の製造 実施例5に従うタブレット用粒状物から、直径2mm、
高さ1.2mmのタブレットをプレス加工し、そしてそれ自
体公知の方法でユードラガイトの皮膜、特に水分散性の
ものやその混合物を設けるか、あるいは腸通過の間に有
効物質の遅延放出をもたらす同様の皮膜ワニスを設け
る。次いで、実施例5に従って胃液耐性の皮膜層を設け
る。要求される剤型のものを処方するために、小タブレ
ットを固体ゼラチンのカプセルに充填する。
実施例8 有効物質の遅延放出を伴なう腸溶コーチングオキシプリ
ノール錠の製造 オキシプリノール152.1gを空気噴出微粉砕機で微細化
し、実施例7に従って処理して固体ゼラチンカプセルと
する。
実施例9 有効物質の遅延放出を伴なう腸溶コーチングカリウムオ
キシプリノール錠の製造 実施例5に従う粒状物を、ナトリウム塩の代わりにカ
リウムオキシプリノールを用いて調整する。粒状物から
治療に適した量、好ましくはタブレット当り60〜340mg
のタブレットをプレス加工することができる。タブレッ
トに、腸内で遅延遊離をもたらす胃液耐性のコーチング
を付す。
実施例10 ナトリウムオキシプリノール浣腸剤の製造 微細化されたナトリウムオキシプリノールを、0.1〜
3%のナトリウムカルボキシメチルセルロース溶液中
で、微細化されたナトリウムオキシプリノールを、パラ
ヒドロキシ安息香酸エステル等の通常の防腐剤と少量の
脱泡剤、好ましくはシリコーン脱泡剤を添加して、任意
に調整した濃度、好ましくは容積100m1当り50〜500mgの
濃度で懸濁し、そして浣腸剤用びんに充填する。
実施例11 オキシプリノール浣腸剤の製造 微細化されたナトリウムオキシプリノールを、実施例
10に従って浣腸剤の製造に用いる。
実施例12 TNB(トリニトロベンゼンスルホン酸)により引き起こ
された鼠の大腸炎における、ナトリウムオキシプリノー
ルの消炎効果の組織学的決定 10匹の鼠(体重:200−250g)に、TNB25mg(30%エタ
ノール溶液0.25m1中の)直腸注入より、大腸炎を起こさ
せた。同じように処置された10匹の動物グループは、TN
B投入後3〜21日目から、グルコース溶液0.5m1に溶解し
たナトリウムオキシプリノール5mgを経口的に咽喉さぐ
りにより8時間間隔で受けた。別の10匹の動物グループ
は、上記30%エタノール溶液0.25m1のみを直腸注入によ
り受け、もう10匹の動物は対照とされた。
TNBで処置された動物の腸(直腸)は、II〜III度の慢
性再発性大腸炎を示した。数匹の動物においては、特に
リンパ小球上に位置する表面上皮領域に不完全なびらん
が、粘膜下組織には極めて厚い湿潤巣が、また周囲の脂
肪組織内には大量の血管周囲の肥満細胞が鑑札された。
TNBおよびナトリウムオキシプリノールで処置された動
物は、明らかにより僅かに特徴的な炎症的症状(I度)
を示し、リンパ球および肥満細胞の若干の増加と軽い浮
腫を示した。
実施例13 TNB(トリニトロベンゼンスルホン酸)により引き起こ
された鼠の大腸炎における、ナトリウムオキシプリノー
ルの消炎効果の生化学的決定 実施例13で特徴づけられた動物グループからの腸サン
プルを、21日目にプリンヌレオチドおよび脂質過酸化生
成物(チオバルビツル酸−反応物質:TBA−RS)の含有量
において実験した。TNBオキシプリノールグループ、エ
タノールグループおよび対照グループで、アデニンヌク
レオチドとグアニンヌクレオチドの含有量は大きくは違
わなかったが、一方、TNBグループではATPは61%に、GT
Pは40%い、そして総アデニンヌクレオチドは71%に減
少した。
TNB適用後にTBA−RSの増大した濃度は、ナトリウムオ
キシプリノールの添加によって46%まで低下し、これに
より対照値よりも低くなっている。従って、ナトリウム
オキシプリノールはTNBによって引き起こされるアデニ
ンヌクレオチドとグアニンヌクレオチドの減少、および
増大する脂質過酸化を防ぐものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザイムズ、ヴェルナー ドイツ連邦共和国、ベルリン、デーデー エァ−1136、フランツ−メット−シュト ラーセ、16 (72)発明者 ヴェルナー、アンドレアス ドイツ連邦共和国、ベルリン、デーデー エァ−1152、アルテ−ヘラースドルフェ ル−シュトラーセ、366 (56)参考文献 J.Clin.Lab.Immuno l.(24)(1987)(米),p.125− 128 J.Clin.Lab.Immuno l.(23)(1987)(米),p.31−33 Gut.(28)(1987)(英),p. 190−195 「生化学辞典」(昭59−4−10)東京 化学同人、p.301−302

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬理学的に有効量のオキシプリノールおよ
    び/またはそのアルカリ、アルカリ土類もしくはアンモ
    ニウムの塩からなる薬効成分と担体とを含有する慢性炎
    症性腸疾患治療薬であって、該薬効成分を小腸の中部お
    よび/または下部領域でのみ放出するように、腸溶被覆
    剤とされているか、あるいは浣腸剤とされている慢性炎
    症腸疾患治療薬。
  2. 【請求項2】経口剤である請求項1に記載の慢性炎症腸
    疾患治療剤。
  3. 【請求項3】オキシプリノールがアルカリおよび/また
    はアルカリ土類の塩として、無定形もしくは結晶の状態
    で含まれる、腸溶被覆された錠剤もしくはカプセル剤で
    ある請求項1に記載の慢性炎症腸疾患治療剤。
  4. 【請求項4】上記薬効成分が懸濁もしくは溶解状態で含
    まれる、腸溶被覆された錠剤もしくはカプセル剤である
    請求項1に記載の慢性炎症腸疾患治療剤。
  5. 【請求項5】上記薬効成分が固体、懸濁もしくは溶解状
    態で含まれる浣腸剤である請求項1に記載の慢性炎症腸
    疾患治療剤。
  6. 【請求項6】上記薬効成分を単位用量当り50〜800mg含
    有する請求項1乃至4の内のいずれかの項に記載の慢性
    炎症腸疾患治療剤。
  7. 【請求項7】上記薬効成分を単位用量当り50〜500mg含
    有する請求項5に記載の慢性炎症腸疾患治療剤。
  8. 【請求項8】上記薬効成分が更にサルファサラジンもし
    くはメサラジンを含有する請求項1乃至7の内のいずれ
    かの項に記載の慢性炎症腸疾患治療剤。
JP2500188A 1988-11-25 1989-11-24 慢性炎症性腸疾患の治療薬 Expired - Fee Related JP2686566B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE3839839.7 1988-11-25
DE3839839A DE3839839A1 (de) 1988-11-25 1988-11-25 Mittel zur behandlung von chronisch entzuendlichen darmerkrankungen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04502005A JPH04502005A (ja) 1992-04-09
JP2686566B2 true JP2686566B2 (ja) 1997-12-08

Family

ID=6367891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2500188A Expired - Fee Related JP2686566B2 (ja) 1988-11-25 1989-11-24 慢性炎症性腸疾患の治療薬

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0445156B1 (ja)
JP (1) JP2686566B2 (ja)
DE (2) DE3839839A1 (ja)
ES (1) ES2054097T3 (ja)
WO (1) WO1990006116A2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE0102315D0 (sv) 2001-06-28 2001-06-28 Astrazeneca Ab Compounds
SE0203825D0 (sv) * 2002-12-20 2002-12-20 Astrazeneca Ab Novel fused heterocycles and uses thereof
WO2006083687A1 (en) * 2005-01-28 2006-08-10 Cardiome Pharma Corp. Crystal salt of xanthine oxidase inhibitors

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB975850A (en) * 1955-08-10 1964-11-18 Wellcome Found Xanthine oxidase inhibitors
AT352686B (de) * 1976-03-23 1979-10-10 Spiegl Paul Dr Verfahren zur herstellung von mikrokapseln
US4440763A (en) * 1981-03-18 1984-04-03 Block Drug Company, Inc. Use of 4-aminosalicyclic acid as an anti-inflammatory agent
CA1284951C (en) * 1986-03-13 1991-06-18 Thomas Spector Cell protection with oxypurinol
CA1297100C (en) * 1986-08-28 1992-03-10 Ryuji Niwa Medicament for curing arteriosclerosis, comprising pyrimido [2,1-b]-benxothiazole derivative

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「生化学辞典」(昭59−4−10)東京化学同人、p.301−302
Gut.(28)(1987)(英),p.190−195
J.Clin.Lab.Immunol.(23)(1987)(米),p.31−33
J.Clin.Lab.Immunol.(24)(1987)(米),p.125−128

Also Published As

Publication number Publication date
DE58903550D1 (de) 1993-03-25
JPH04502005A (ja) 1992-04-09
ES2054097T3 (es) 1994-08-01
DE3839839A1 (de) 1990-05-31
WO1990006116A2 (de) 1990-06-14
WO1990006116A3 (de) 1990-08-23
EP0445156B1 (de) 1993-02-10
DE3839839C2 (ja) 1991-12-19
EP0445156A1 (de) 1991-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001511441A (ja) 腸管を処置・治療するペレット製剤
HU229048B1 (hu) 1-Fenil-3-dimetil-amino-propán-vegyületek gyógyászati sói
BG62037B1 (bg) Продукти и методи за лечение на храносмилателния тракт
US5484605A (en) Agent for treating chronically inflammatory intestinal diseases
US5352682A (en) Compositions containing salts of bile acid-aminosalicylate conjugates
RU2341529C2 (ru) Гликозидное пролекарство 5-аминосалициловой кислоты
US4455305A (en) Composition for the treatment of colitis ulcerosa, enteritis regionalis crohn (morbus crohn), chronic nonspecific colitis and diverticulitis and the use of salicylazobenzoic acid for the preparation of such compositions
JPH032119A (ja) メベベリン投薬形
JP2686566B2 (ja) 慢性炎症性腸疾患の治療薬
CN104817562B (zh) 一种具有治疗及预防高尿酸血症或痛风的化合物及其制备方法和应用
US4837229A (en) 5-aminosalicylic acid-O-sulfates of physiologically acceptable bases, process for the preparation thereof and drugs containing same
US4735954A (en) Anti-rheumatic agent
EP1251844B1 (en) Laxative preparation containing l-arginine
CN113456607B (zh) 一种沙库巴曲缬沙坦钠单层渗透泵控释片及其制备方法
JPH03120257A (ja) 骨形成促進剤
JPH0623104B2 (ja) 治療作用をもつ新規な、スルホン樹脂を含有する医薬及びその製造方法
JP4285997B2 (ja) 性的機能不全を予防および治療するための医薬の製造におけるn−アセチル−d−グルコサミンの使用
JP7293492B2 (ja) 尿酸性疾患を予防又は治療するための組成物
WO2023125818A1 (zh) 去苯甲酰芍药苷-6'-o-苯磺酸酯、及其制备方法与用途
KR100188475B1 (ko) 치료 활성을 갖는 설폰산 수지, 그 제조 방법 및 그들을 함유한 약학제제
CN106459053B (zh) 吡唑并[3,4-d]嘧啶-4-酮衍生物、其制备方法和应用
TOTHENIC et al. Calcium hydrogen phosphate. Source
CN113398109A (zh) 一种预防或治疗炎性肠病的酮体混合物及其应用
JPH04502003A (ja) 高尿酸血症および痛風治療用の薬剤としてのアモルファス状または結晶状のオキシプリノールのアルカリ塩およびアルカリ土類塩
EP0145776A1 (en) A pharmaceutical composition containing azo-bis-salicylic acid or a salt thereof and a method for treatment of inflammatory conditions in the intestine

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees