JP2686031B2 - 耐熱耐食用散水管 - Google Patents

耐熱耐食用散水管

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JP2686031B2
JP2686031B2 JP5051622A JP5162293A JP2686031B2 JP 2686031 B2 JP2686031 B2 JP 2686031B2 JP 5051622 A JP5051622 A JP 5051622A JP 5162293 A JP5162293 A JP 5162293A JP 2686031 B2 JP2686031 B2 JP 2686031B2
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corrosion resistance
heat
outer tube
sprinkling
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芳靖 渡辺
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として化学プラント
等において、高温の腐食性ガスに対して散水を行うため
に使用される耐熱耐食用散水管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、200 〜500 ℃程度の
高温のSO2 ガス、HCl ガス、Cl2 ガスなどの腐食性ガス
が供給される塔20の上部に散水管21を設置しておき、塔
20の底部から液を循環ポンプ22により汲み上げて冷却し
たうえ散水管21からスプレー散水し、これらの高温の腐
食性ガスを冷却、液化することは広く行われている。こ
の図3の場合には、塔20の底部液は50〜90℃程度のH2SO
4 やHCl である。
【0003】従来この散水管21としては、図4に示すよ
うに耐食性のある材質からなる単独管が使用されてき
た。この材質は使用ガス及び液の種類と、温度条件から
選定されており、一般的には液が200 ℃以下のH2SO4
HCl である場合にはアルミナ系セラミックスや、不浸透
性カーボンが使用されている。またH2SO4 やHCl の濃度
が低い場合や温度が200 ℃以下の場合には、チタン、ハ
ステロイ、硬鉛等の耐食金属が使用されている。
【0004】ところが、セラミックスやカーボンは耐食
性には優れるものの耐熱衝撃性が低いため、200 ℃以上
の温度条件下では破損し易い欠点がある。また耐食金属
は耐熱衝撃性には優れるものの耐食性を発揮できる使用
範囲が狭く、長期耐用性に欠けるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、200 ℃以上の温度条件下において
安定した耐食性を発揮することができ、長期耐用性に富
んだ耐熱耐食用散水管を提供するために完成されたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、塔内で高温の腐食性ガスに対し
て散水を行うために使用される耐熱耐食用散水管であっ
て、散水液が導入される耐食性のあるセラミックス又は
カーボン製の内管と、その外周を保護する耐熱衝撃性と
耐スポーリング性に優れた材質からなる外管との二重構
造を有し、外管の外表面が外管に形成された小孔を通じ
て供給される液体により濡れ壁状態に維持されているこ
とを特徴とするものである。また外管及び内管に形成さ
れた小孔を通じて外管の外表面に散水液を供給し、この
散水液により外管の外表面を濡れ壁状態に維持すること
もできる。
【0007】
【作用】本発明の耐熱耐食用散水管は、耐食性のある
ラミックス又はカーボン製の内管の外周を、小孔を通じ
て供給される液体により濡れ壁状態に維持され冷却され
耐熱衝撃性と耐スポーリング性に優れた材質からなる
外管によって保護したものである。このために内管は外
管によって温度的に十分に保護され、800 ℃程度までの
温度条件下において安定して使用することができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1に示す第1の実施例において、1は
内管、2はその外周を保護する外管であり、これらの内
管1と外管2によって二重構造を構成している。内管1
の基部は支持ブロック3を貫通しており、散水液が導入
される。そして内管1の先端部付近に外管2を貫通させ
て設けたノズル4から、散水液がスプレー散水されるよ
うになっている。
【0009】内管1は、耐食性に優れたシリカアルミナ
系セラミックスや、不浸透性カーボンからなるものであ
る。また外管2は、耐熱衝撃性と耐スポーリング性に優
れた見掛け気孔率が10%以上のポーラスカーボンや、ポ
ーラスSiC を使用している。そしてこれらの各部品は、
ねじ込みや接着等の適宜の手段により一体化されてい
る。
【0010】上記の内管1には小孔5が透設されてい
る。また外管2にも小孔6が透設されており、内管1の
内部に供給される散水液の一部がこれらの小孔5と小孔
6を通じて外管2の外表面に達し、外管2の外表面を常
に濡れ壁状態に保っている。このため、小孔5と小孔6
は大き過ぎることは好ましくなく、少量の散水液が外管
2の外表面をできるだけ均一に濡らすように孔の配置と
サイズを決定するものとする。
【0011】なお、内管1と外管2との間隙には流路7
を通じてフラッシング流体が供給できるようになってお
り、時々フラッシングを行うことによって小孔5と小孔
6の目詰まりを防止している。
【0012】図2に示す第2の実施例では、外管2とし
てチタンやハステロイのような耐食性金属を使用してい
る。また外管2を内管1とは別体構造として支持ブロッ
ク3に取り付けてある。更にノズル4と外管2との間に
はモルタル8が充填されている。その他の構成は基本的
に図1のものと同様である。
【0013】このような構造の耐熱耐食用散水管は、内
管1に導入される散水液をノズル4からスプレー散水
し、高温の腐食性ガスを冷却することは従来のものと同
様である。しかし本発明のものは散水液の一部が小孔5
と小孔6を通じて外管2の外表面に達し、外管2の外表
面を常に濡れ壁状態に保つ。このために外管2は十分に
冷却され、内管1を熱的に保護する。従って耐食性に優
れた材質からなる内管1は熱衝撃やスポーリングに対し
ても十分な強度を発揮することとなり、800 ℃程度まで
の温度条件下において安定して使用することができる。
更に本発明の耐熱耐食用散水管は、散水液を利用して外
管2の外表面を常に濡れ壁状態に保つことができるの
で、別の冷却液を使用する必要がないうえ、散水液と同
一の液であるから塔の下部に落下してもその液組成を変
動させるおそれもない。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の耐熱耐
食用散水管は、200 〜800 ℃程度の温度条件下において
安定した耐食性を発揮することができ、長期耐用性に富
む。また本発明の耐食用散水管は、別の冷却液を使用す
る必要がなく、また塔内の液組成を変動させることもな
い。よって本発明は従来の問題点を解決したものとし
て、産業の発展に寄与するところはきわめて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】散水管の使用状態を示す断面図である。
【図4】従来の散水管を示す断面図である。
【符号の説明】 1 耐食性のある内管 2 外管 5 小孔 6 小孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塔内で高温の腐食性ガスに対して散水を
    行うために使用される耐熱耐食用散水管であって、散水
    液が導入される耐食性のあるセラミックス又はカーボン
    製の内管と、その外周を保護する耐熱衝撃性と耐スポー
    リング性に優れた材質からなる外管との二重構造を有
    し、外管の外表面が外管に形成された小孔を通じて供給
    される液体により濡れ壁状態に維持されていることを特
    徴とする耐熱耐食用散水管。
  2. 【請求項2】 外管の外表面が外管及び内管に形成され
    た小孔を通じて供給される散水液により濡れ壁状態に維
    持されていることを特徴とする請求項1記載の耐熱耐食
    用散水管。
JP5051622A 1993-03-12 1993-03-12 耐熱耐食用散水管 Expired - Lifetime JP2686031B2 (ja)

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