JP2685264B2 - α―オレフィン系ランダム共重合体の製造方法 - Google Patents

α―オレフィン系ランダム共重合体の製造方法

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JP2685264B2 JP63330578A JP33057888A JP2685264B2 JP 2685264 B2 JP2685264 B2 JP 2685264B2 JP 63330578 A JP63330578 A JP 63330578A JP 33057888 A JP33057888 A JP 33057888A JP 2685264 B2 JP2685264 B2 JP 2685264B2
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敬治 広瀬
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昭徳 豊田
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、新規な高活性重合触媒の存在下に、少なく
とも2種以上のα−オレフィンを共重合させることによ
るα−オレフィン系ランダム共重合体の製造方法に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、特定の遷移金属化合物
および有機アルミニウムオキシ化合物からなる触媒の存
在下に少なくとも2種以上のα−オレフィンを共重合さ
せるα−オレフィン系ランダム共重合体の製造方法に関
する。
発明の技術的背景 従来、少なくとも2種以上の炭素原子数が3〜20であ
るα−オレフィンを共重合させることによりα−オレフ
ィン系ランダム共重合体を製造するための方法として、
チタン化合物と有機アルミニウム化合物からなるチタン
系触媒あるいはバナジウム化合物と有機アルミニウム化
合物からなるバナジウム系触媒を使用する方法が知られ
ている。
これらの方法のうちで、チタン系触媒で得られるα−
オレフィン系ランダム共重合体は、一般にランダム共重
合性に劣り、分子量分布および組成分布が広く、かつ透
明性、表面非粘着性および力学物性が劣っている。ま
た、バナジウム系触媒で得られるα−オレフィン系ラン
ダム共重合体は一般には、エチレン含有率が50モル%以
上であり、それらはチタン系触媒で得られる共重合体に
くらべてランダム性が向上し、分子量分布および組成分
布が狭くなり、かつ透明性、表面非粘着性、力学物性は
かなり改善されるが、これらの性能が厳しく要求される
用途には、なお不充分であり、さらにこれらの性能の改
善されたα−オレフィン系ランダム共重合体が要求され
ている。
また、オレフィンの重合法に用いられる新しい高活性
重合触媒として、遷移金属化合物およびアルミノオキサ
ンからなる触媒が、特開昭58−19309号公報、特開昭59
−95292号公報、特開昭60−35005号公報、特開昭60−35
006号公報、特開昭60−35007号公報、特開昭60−35008
号公報、特開昭61−130314号公報などに提案されてい
る。これらの先行技術のなかで、特開昭58−19309号公
報、特開昭60−35005号公報、特開昭60−35006号公報、
特開昭60−35007号公報、特開昭60−35008号公報、特開
昭61−130314号公報には、前記触媒系がエチレンとα−
オレフィンの共重合に適用できることが記載されてい
る。しかしながら、上記のような公報に開示されたα−
オレフィンの重合方法では、α−オレフィン含量の多い
共重合体を製造する際においては、分子量が伸び難く、
また重合活性が低下するという問題点があった。
さらに特開昭62−121708号公報には、エチレンビス
(インデニル)ジルコニウムジクロリドなどの多座配位
性遷移金属化合物およびアルミノオキサンからなる触媒
がα−オレフィン同士の共重合に好適であり、分子量分
布および組成分布の狭い共重合体が得られることが記載
されている。しかしながら、上記のような触媒を用いて
分子量の大きい共重合体を得るためには低温で重合しな
ければならず、そのためさらに上記のような触媒の重合
活性を高めることが望まれている。
したがって、α−オレフィン系ランダム共重合体を製
造するに際して、重合活性に優れ、さらに分子量分布お
よび組成分布が狭く、しかも分子量の大きなα−オレフ
ィン系共重合体を製造することのできる方法の出現が強
く要望されている。
なお、J.Am.Chem.Soc.,110,6255(1988)には、特定
のジルコニウムおよびハフニウム化合物とアルミノキサ
ンの組合せによってシンジオタクチックポリプロピレン
が得られることが記載されている。しかしながら、α−
オレフィンの共重合に関する記載はない。
本発明者らは、α−オレフィン系ランダム共重合体の
製造分野における先行技術が前述の状況にあることを認
識し、重合活性が高く、さらに分子量分布および組成分
布が狭く、しかも分子量の大きな共重合体を製造するこ
とのできる方法を検討した結果、特定の多座配位性化合
物を配位子とする周期律表IV B族の遷移金属化合物およ
び有機アルミニウムオキシ化合物からなる触媒の存在下
に、少なくとも2種以上の炭素数が3以上であるα−オ
レフィンを共重合することにより、前記目的が達成でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
発明の目的 本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであ
って、重合活性に優れ、かつ分子量分布および組成分布
が狭く、しかも分子量の大きな、炭素数が3以上である
α−オレフィンの共重合体を製造することができるよう
なα−オレフィン系ランダム共重合体の製造方法を提供
することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るα−オレフィン系ランダム共重合体の製
造方法は、 (A)下記一般式(I)で示される周期律表IV B族の遷
移金属化合物 [ここで、R0は炭化水素基またはシリレン基あるいは置
換シリレン基を示し、R1およびR2は互いに異なるシクロ
アルカジエニル基またはその置換体を示し、R3およびR4
はシクロアルカジエニル基、アリール基、アルキル基、
アラルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、水
素、ORa、SRb、NRcまたはPRdであり、Ra、Rb、Rcおよび
Rdはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基などの炭化水素基またはシリル基であり、2個
のRcおよびRdが連結して環を形成することもでき、Meは
チタン、ジルコニウムおよびハフニウムからなる群から
選択される。] および (B)有機アルミニウムオキシ化合物 から形成される触媒の存在下に、少なくとも2種の炭素
原子数が3以上であるα−オレフィンを、1種のα−オ
レフィン成分含量が1〜99モル%、他のα−オレフィン
成分含量が99〜1モル%となるように共重合させること
を特徴としている。
本発明においては、R1およびR2がシクロペンタジエニ
ル基、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペ
ンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、イ
ンデニル基、テトラヒドロインデニル基およびフルオレ
ニル基からなる群から選択され、かつ互いに異なること
が好ましく、特にR1がシクロペンタジエニル基またはメ
チルシクロペンタジエニル基であり、R2がフルオレニル
基であることが好ましい。
また、前記少なくとも二種のα−オレフィンのうち、
一種のα−オレフィン成分含量が2〜98モル%、他のα
−オレフィン成分含量が98〜2モル%となるように共重
合を行うことが好ましい。
さらに、前記Meがジルコニウムまたはハフニウムであ
ることが好ましい。
発明の具体的説明 以下本発明に係るα−オレフィン系ランダム共重合体
の製造方法について具体的に説明する。
本発明に係るα−オレフィンランダム共重合体の製造
工程を示すフローチャート図を第1図に示す。
本発明の方法において使用される触媒は、周期律表IV
B族の遷移金属化合物(A)および有機アルミニウムオ
キシ化合物(B)から形成されるものである。
本発明の方法において触媒構成成分として使用される
周期律表IV B族の遷移金属化合物(A)における周期律
表IV B族の遷移金属化合物は、チタン、ジルコニウムお
よびハフニウムからなる群から選択される。このうちハ
フニウムおよびジルコニウムが好ましい。
このような周期律表IV B族の遷移金属化合物(A)
は、一般式(I) [ここで、R0は炭化水素基またはシリレン基あるいは置
換シリレン基を示し、R1およびR2は互いに異なるシクロ
アルカジエニル基またはその置換体を示し、R3およびR4
はシクロアルカジエニル基、アリール基、アルキル基、
アラルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、水
素、ORa、SRb、NRcまたはPRdであり、Ra、Rb、Rcおよび
Rdはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基などの炭化水素基またはシリル基であり、2個
のRcおよびRdが連結して環を形成することもでき、Meは
チタン、ジルコニウムおよびハフニウムからなる群から
選択される。]で表わされる化合物である。ここで、炭
化水素基としては、具体的には、メチレン基、エチレン
基、プロピレン基、イソプロピリデン基、ブチレン基、
フェニレン基などのアルキレン基を例示することができ
る。置換シリレン基としては、ジメチルシリレン基など
を例示することができる。シクロアルカジエニル基とし
ては、具体的には、シクロペンタジエニル基、ヌチルシ
クロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル
基、ジメチルシクロペンタジエニル基、インデニル基、
テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基などを例示
することができる。アルキル基としては、具体的には、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、デシル基などを例示することができ、アリール基と
しては、具体的には、フェニル基、トリル基などを例示
することができ、アラルキル基としては、具体的には、
ベンジル基、ネオフィル基などを例示することができ、
シクロアルキル基としては、具体的には、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、ノルボニ
ル基、ビシクロノニル基およびこれらの基のアルキル置
換基を例示することができる。ハロゲン原子としては、
フッ素、塩素、臭素などを例示することができる。
上記のような遷移金属化合物としては、遷移金属がジ
ルコニウムである場合には、具体的には、下記のような
化合物を例示することができる。
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−トリメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−テトラメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−エチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−ジエチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−トリエチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−テトラエ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(シクロペンタジエニル−オクタヒ
ドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル−フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(ジメチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(エチルシクロペンタジエニル−フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(ジエチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル−2,
7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、 イソプロピリデン(ジメチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 イソプロピリデン(エチルシクロペンタジエニル−2,
7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、 イソプロピリデン(ジエチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 イソプロピリデン(メチルシクロペンタジエニル−オ
クタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(ジメチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(エチルシクロペンタジエニル−オ
クタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 イソプロピリデン(ジエチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−トリメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−テトラ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−エチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−ジエチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−トリエ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−テトラ
エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−フルオ
レニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−2,7−
ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 シクロヘキシリデン(シクロペンタジエニル−オクタ
ヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(メチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(ジメチルシクロペンタジエニル
−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(エチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(ジエチルシクロペンタジエニル
−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(メチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 シクロヘキシリデン(ジメチルシクロペンタジエニル
−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、 シクロヘキシリデン(エチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 シクロヘキシリデン(ジエチルシクロペンタジエニル
−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、 シクロヘキシリデン(メチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(ジメチルシクロペンタジエニル
−オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 シクロヘキシリデン(エチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 シクロヘキシリデン(ジエチルシクロペンタジエニル
−オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−メチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−ジメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−トリメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−テトラ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−エチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−ジエチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−トリエ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−テトラ
エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−フルオ
レニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−2,7−
ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−オクタ
ヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(ジメチルシクロペンタジエニル
−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(エチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(ジエチルシクロペンタジエニル
−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 ジフェニルメチレン(ジメチルシクロペンタジエニル
−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、 ジフェニルメチレン(エチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 ジフェニルメチレン(ジエチルシクロペンタジエニル
−2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジ
クロリド、 ジフェニルメチレン(メチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(ジメチルシクロペンタジエニル
−オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジフェニルメチレン(エチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジフェニルメチレン(ジエチルシクロペンタジエニル
−オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリ
ド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−トリメチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−テトラメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−エチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−ジエチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−トリエチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−テトラエ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−フルオレ
ニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−2,7−ジ
−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(シクロペンタジエニル−オクタヒ
ドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル−フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(ジメチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(エチルシクロペンタジエニル−フ
ルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(ジエチルシクロペンタジエニル−
フルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル−2,
7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、 ジメチルシリレン(ジメチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 ジメチルシリレン(エチルシクロペンタジエニル−2,
7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジクロ
リド、 ジメチルシリレン(ジエチルシクロペンタジエニル−
2,7−ジ−t−ブチルフルオレニル)ジルコニウムジク
ロリド、 ジメチルシリレン(メチルシクロペンタジエニル−オ
クタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(ジメチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(エチルシクロペンタジエニル−オ
クタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド、 ジメチルシリレン(ジエチルシクロペンタジエニル−
オクタヒドロフルオレニル)ジルコニウムジクロリド。
また本発明で用いられるハフニウム化合物としては、
上記のようなジルコニウム化合物の中心金属をジルコニ
ウムからハフニウムに換えた化合物を例示することがで
きる。
さらに本発明で用いられるチタン化合物としては、上
記のようなジルコニウム化合物の中心金属をジルコニウ
ムからチタンに換えた化合物を例示することができる。
触媒成分(B)として使用される有機アルミニウムオ
キシ化合物としては、一般式(II)および一般式(II
I) で表わされるベンゼンに可溶なアルミノオキサンを例示
することができる。このようなアルミノオキサンにおい
て、RおよびR2は同一でも異なっていてもよく、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基などの炭化水素基であり、好ま
しくはメチル基、エチル基、イソブチル基、とくに好ま
しくはメチル基であり、mは2以上、好ましくは5以上
の整数である。
上記のようなアルミノオキサンの製造方法として、た
とえば次の方法を例示することができる。
(1)吸着水を含有する化合物、結晶水を含有する塩
類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和物、
硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩化第
1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液にトリアル
キルアルミニウムを添加して反応させる方法。
(2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中でトリアルキルアルミニウムに
直接水を作用させる方法。
これらの方法のうちでは(1)の方法を採用するのが
好ましい。なお、該アルミノオキサンには少量の有機金
属成分を含有していても差しつかえない。
さらに、本発明で用いられる有機アルミニウムオキシ
化合物としては、ベンゼン不溶性の有機アルミニウムオ
キシ化合物を例示することができる。以下にベンゼン不
溶性の有機アルミニウムオキシ化合物について説明す
る。
本発明で用いられるベンゼン不溶性の有機アルミニウ
ムオキシ化合物は、(i)有機アルミニウム化合物と水
との反応、あるいはアルミノオキサンの溶液、たとえば
炭化水素溶液と水または(ii)活性水素含有化合物との
反応によって得られる。
このベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物
は、 [式中、R1は炭素数1〜12の炭化水素基である]で示さ
れるアルキルオキシアルミニウム単位を有すると推定さ
れ、しかも60℃のベンゼンに溶解するAl成分がAl原子換
算で10%以下、好ましくは5%以下、とくに好ましくは
2%以下であり、ベンゼンに対して不溶性あるいは難溶
性である。
なお本発明に係る有機アルミニウムオキシ化合物の溶
解性は、100ミリグラム原子のAlに相当する該有機アル
ミニウムオキシ化合物を100mlのベンゼンに懸濁した
後、攪拌下60℃で6時間混合した後、ジャケット付G−
5ガラス製フィルターを用い、60℃で熱時濾過を行な
い、フィルター上に分離された固体部を60℃のベンゼン
50mlを用いて、4回洗浄した後、全濾液中に存在するAl
原子の存在量(xミリモル)を測定することにより求め
られる(x%)。
上記のアルキルオキシアルミニウム単位において、R1
は、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、シクロ
ヘキシル基、シクロオクチル基などが例示できる。これ
らの中でメチル基、エチル基が好ましく、とくにメチル
基が好ましい。
本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキ
シ化合物は、 で表わされるアルキルオキシアルミニウム単位の他に で表わされるオキシアルミニウム単位 [ここで、R1は上記に同じであり、R2は、炭素数1〜12
の炭化水素基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6
〜20のアリーロキシ基、水酸基、ハロゲンまたは水素で
あり、R1およびR2は互いに異なる基を表わす]を含有し
ていてもよい。その場合には、アルキルオキシアルミニ
ウム単位 を30モル%以上、好ましくは50モル%以上、特に好まし
くは70モル%以下の割合で含む有機アルミニウムオキシ
化合物が好ましい。
このようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ
化合物を製造するに際して用いられる(i)有機アルミ
ニウム化合物は、R1 nAlX3-n(式中、R1は炭素数1〜12
の炭化水素基であり、Xはハロゲン、炭素数1〜12のア
ルコキシ基、炭素数6〜20のアリーロキシ基、または水
素であり、nは2〜3である)で示される。
このような(i)有機アルミニウム化合物としては、
具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソプロピ
ルアルミニウム、トリn−ブチルアルミニウム、トリse
c−ブチルアルミニウム、トリtert−ブチルアルミニウ
ム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニ
ウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシルアルミニ
ウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリシクロオ
クチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、
ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウム
クロリド、ジエチルアルミニウムブロミド、ジイソブチ
ルアルミニウムクロリドなどのジアルキルアルミニウム
ハライド、ジエチルアルミニウムハイドライド、ジイソ
ブチルアルミニウムハイドライドなどのジアルキルアル
ミニウムハイドライド、ジメチルアルミニウムメトキシ
ド、ジエチルアルミニウムエトキシドなどのジアルキル
アルミニウムアルコキシド、ジエチルアルミニウムフェ
ノキシドなどのジアルキルアルミニウムアリーロキシド
などが用いられる。これらの有機アルミニウム化合物の
うちでは、前記一般式において、Rがアルキル基であ
り、Xが塩素原子である有機アルミニウム化合物が好ま
しく、とくにトリアルキルアルミニウムが好ましい。
また、(i)有機アルミニウム化合物として、一般式 (i−C4H9xAly(C5H10 (x、y、zは正の数であり、z≧2xである)で表わさ
れるイソプレニルアルミニウムを、用いることもでき
る。
上記のような(i)有機アルミニウム化合物は、単独
であるいは組合せて用いられる。
また本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミニウム
オキシ化合物を製造するに際して用いられる(ii)活性
水素含有化合物としては、メチルアルコール、エチルア
ルコールなどのアルコール類、エチレングリコール、ヒ
ドロキノンなどのジオール類などが用いられる。
本発明において、ベンゼン不溶性の有機アルミニウム
オキシ化合物を調製するに際して、水を用いる場合に
は、水をベンゼン、トルエン、ヘキサンなどの炭化水素
溶媒、テトラヒドロフランなどのエーテル溶媒、トリエ
チルアミンなどのアミン溶媒などに溶解あるいは分散さ
せて、あるいは水蒸気または氷の状態で用いることがで
きる。また水として、塩化マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸アルミニウム、硫酸銅、硫酸ニッケル、硫酸
鉄、塩化第1セリウムなどの塩の結晶水あるいはシリ
カ、アルミナ、水酸化アルミニウムなどの無機化合物ま
たはポリマーなどに吸着した吸着水などを用いることも
できる。
本発明に係るベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキ
シ化合物は、上述のように、(i)有機アルミニウム化
合物と水との反応、あるいはアルミノオキサンの溶液、
たとえば炭化水素溶液と水または(ii)活性水素含有化
合物との反応によって得られる。(i)有機アルミニウ
ム化合物と水とからベンゼン不溶性の有機アルミニウム
オキシ化合物を製造するには、たとえば溶媒、たとえば
炭化水素溶媒中で(i)有機アルミニウム化合物と水と
を接触させ、その際、反応系内で溶解している有機アル
ミニウム原子が全有機アルミニウム原子に対して20%以
下となるように水を反応系に添加すればよい。このよう
にしてベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物
を得るには、(i)有機アルミニウム化合物1モルに対
して、水を1〜5モル好ましくは0.5〜3モルの範囲で
接触させることが望ましい。
上記のようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキ
シ化合物を生成させる反応は溶媒、たとえば炭化水素溶
媒中で行なわれるが、溶媒としては、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クメン、シメンなどの芳香族炭化水素、
ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、オクタン、
デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカンなどの
脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロオクタン、シ
クロデカン、シクロドデカンなどの脂環族炭化水素、ガ
ソリン、灯油、軽油などの石油留分などの炭化水素溶
媒、あるいは上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂
環族炭化水素のハロゲン化物とりわけ塩素化物、臭素化
物などのハロゲン化炭化水素、エチルエーテル、テトラ
ヒドロフランなどのエーテル類を用いることもできる。
これらの炭化水素媒体のうちでは、芳香族炭化水素が特
に好ましい。
反応系内の有機アルミニウム化合物の濃度は、アルミ
ニウム原子に換算して1×10-3〜5グラム原子/好ま
しくは1×10-2〜3グラム原子/の範囲であることが
望ましく、また反応系内の結晶水などの水濃度は、通常
1×10-3〜20モル/好ましくは1×10-2〜10モル/
の範囲であることが望ましい。この際、反応系内で溶解
している有機アルミニウム原子が、全有機アルミニウム
原子に対して20%以下、好ましくは10%以下、より好ま
しくは0〜5%の範囲であることが望ましい。
(i)有機アルミニウム化合物と水とを接触させるに
は、具体的には下記のようにすればよい。
(1)(i)有機アルミニウムの炭化水素溶液と、水を
含有した炭化水素溶媒を接触させる方法。
(2)(i)有機アルミニウムの炭化水素溶液に、水蒸
気を吹込むなどして、 (i)有機アルミニウムと水蒸気とを接触させる方法。
(3)(i)有機アルミニウムの炭化水素溶液と、吸着
水含有化合物または結晶水含有化合物の炭化水素懸濁液
とを混合して、(i)有機アルミニウムと吸着水または
結晶水とを接触させる方法。
(4)(i)有機アルミニウムの炭化水素溶液と氷を接
触させる方法。
上記のような(i)有機アルミニウム化合物と水との
接触反応は、通常−100〜150℃好ましくは−50〜100℃
さらに好ましくは−30〜80℃の温度で行なわれる。また
反応時間は、反応温度によっても大きく変わるが、通常
1〜200時間好ましくは2〜100時間程度である。本発明
に係るベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ化合物
を、アルミノオキサンの溶液と、水または(ii)活性水
素含有化合物とから製造するには、アルミノオキサンの
溶液中のアルミノオキサンと、水または(ii)活性水素
含有化合物とを接触させればよい。
なお、アルミノオキサンの溶液は、アルミノオキサン
が、上記のようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオ
キシ化合物を生成する際に用いられたような溶媒好まし
くはベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素中に溶解
された溶液であるが、アルミノオキサンと水または活性
水素含有化合物との反応に悪影響を及ぼさない限り、他
の成分を含んでいてもよい。
該接触反応に用いられる水または(ii)活性水素含有
化合物は、アルミノオキサンの溶液中のアルミニウム1
グラム原子に対して0.1〜5モル好ましくは0.2〜3モル
の量で用いられる。反応系内の濃度は、アルミニウム原
子に換算して、通常1×10-3〜5グラム原子/好まし
くは1×10-2〜3グラム原子/の範囲であることが望
ましく、また反応系内の水の濃度は、通常2×10-4〜5
モル/好ましくは2×10-3〜3モル/の濃度である
ことが望ましい。
上記のようなアルミノオキサンの溶液と、水または
(ii)活性水素含有化合物とを接触させるには、アルミ
ノオキサンの溶液と水との接触反応を例にとって説明す
ると、具体的には下記のようにすればよい。
(1)アルミノオキサンの溶液と、水を含有した炭化水
素溶媒とを接触させる方法。
(2)アルミノオキサンの溶液に、水蒸気を吹込むなど
して、アルミノオキサンの溶液中のアルミノオキサンと
水蒸気とを接触させる方法。
(3)アルミノオキサンの溶液と、吸着水含有化合物ま
たは結晶水含有化合物の炭化水素懸濁液とを混合して、
アルミノオキサンの溶液中のアルミノオキサンと吸着水
または結晶水とを接触させる方法。
(4)アルミノオキサンの溶液と水または氷を直接接触
させる方法。
(ii)活性水素含有化合物を用いる場合にも、上記と同
様にすることができる。
上記のようなアルミノオキサンの溶液と、水または
(ii)活性水素含有化合物との接触反応は、通常−50〜
150℃好ましくは0〜120℃さらに好ましくは20〜100℃
の温度で行なわれる。また反応時間は、反応温度によっ
ても大きく変わるが、通常0.5〜300時間好ましくは1〜
150時間程度である。
本発明の方法において重合反応に供給される少なくと
も2種以上の炭素原子数が3以上であるα−オレフィン
として、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキ
サデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどを例
示することができる。
また、本発明では、必要に応じて1,4−ヘキサジエ
ン、5−エチリデンノルボルネンなどのジエン、1,5,9
−デカトリエンなどのトリエン類を共重合することも可
能である。
本発明の方法において、オレフィンの重合反応は、通
常は炭化水素媒体中で実施される。炭化水素媒体として
具体的には、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オク
タデカンなどの脂肪族系炭化水素、シクロペンタン、メ
チルシクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン
などの脂環族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族系炭化水素、ガソリン、灯油、軽油など
の石油留分などの他に、原料のオレフィンも炭化水素媒
体となる。
本発明の方法において、懸濁重合法、溶解重合法など
のような液相重合法が通常採用される。重合反応の際の
温度は通常−50〜150℃、好ましくは−30〜100℃の範囲
である。
本発明の方法を液相重合法で実施する際の該繊維金属
化合物の使用割合は、重合反応系内の遷移金属原子の濃
度として、通常10-8〜10-2グラム原子/、好ましくは
10-7〜10-3グラム原子/の範囲である。また、有機ア
ルミニウムオキシ化合物の使用割合は、重合反応系内の
アルミニウム原子の濃度として、通常10-4〜10-1グラム
原子/、好ましくは10-3〜5×10-2グラム原子/の
範囲であり、また重合反応系内の遷移金属原子に対する
アルミニウム原子の比として、通常4〜107、好ましく
は10〜106の範囲である。共重合体の分子量は水素およ
び/または重合温度によって調整することができる。
本発明の方法において、重合反応が終了した重合反応
混合物を常法によって処理することにより、α−オレフ
ィン系ランダム共重合体が得られる。該α−オレフィン
系ランダム共重合体の組成は、少なくとも2種のα−オ
レフィンのうちの1種のα−オレフィン成分が1〜99モ
ル%、好ましくは2〜98モル%であり、他のα−オレフ
ィン成分は、1〜99モル%、好ましくは2〜98モル%の
範囲である。また、該α−オレフィン系ランダム共重合
体の135℃のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]
は、通常0.005〜10dl/g、好ましくは0.01〜6dl/gの範囲
にあり、またゲルパーミエイションクロマトグラフィー
(GPC)によって測定した分子量分布は通常4以下、好
ましくは3以下である。
発明の効果 本発明の方法によれば、重合活性に優れ、分子量分布
が狭く、さらには分子量の大きいα−オレフィン系ラン
ダム共重合体を効率的に製造することができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 [アルミノオキサンの調製] 充分に窒素置換した400mlのフラスコにAl2(SO4
・14H2O 37gとトルエン125mlを装入し、0℃に冷却し
た後、トルエン125mlで希釈したトリメチルアルミニウ
ム500ミリモルを滴下した。次に、40℃まで昇温し、そ
の温度で10時間反応を続けた。
反応終了後、濾過により固液分離を行ない、さらに濾
液よりトルエンを除去することによって白色固体のアル
ミノオキサン13gを得た。ベンゼン中での凝固点降下に
より求めた分子量は930であり、触媒成分[B]中に示
したm値は14であった。重合に際しては、上記のように
して得られたアルミノオキサンをトルエンに再溶解して
用いた。
[ジルコニウム触媒の調製] 充分に窒素置換した400mlのフラスコにフルオレン8.3
gとテトラヒドロフラン(THF)150mlとを装入し、−50
℃に冷却した後、n−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.
6M)を40ml滴下した。5時間反応後、6,6−ジメチルフ
ルベン5.0gを滴下し、室温まで昇温後、一夜反応を続け
た。
反応終了後、反応混合物からトルエン抽出を行ない、
次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製を行な
って、2−シクロペンタジエニル−2−フルオレニルプ
ロパンを4g得た。
次に充分に窒素置換した400mlのフラスコに、2−シ
クロペンタジエニル−2−フルオレニルプロパン4gとTH
F 150mlとを装入し、−78℃に冷却した後、n−ブチル
リチウムヘキサン溶液(1.6M)を40ml滴下した。生じた
ジアニオンに四塩化ジルコニウムを加え、一夜反応させ
た。濾取により目的の触媒すなわちイソプロピリデン
(シクロペンタジエニル−フルオレニル)ジルコニウム
ジクロリドを2g得た。
[重合] 充分に窒素置換した1のガラス製フラスコにトルエ
ン500mlを入れ、室温下でプロピレンと1−ブテンの混
合ガス(それぞれ200/時間、2/時間)を流通さ
せた。系内を30℃に昇温し、アルミノオキサンをAl原子
換算で5ミリグラム原子、上記で合成したジルコニウム
触媒を5×10-3ミリモル添加し、重合を開始した。連続
的に混合ガスを流通させながら、常圧下30℃で1時間重
合を行なったところ、135℃デカリン中で測定した
[η]が0.49dl/gであり、13C−NMR測定による1−ブテ
ン含量が1.4モル%であり、GPC測定によるMw/Mnが2.05
であるポリマー20.4gが得られた。
実施例2 [ハフニウム触媒の調製] 実施例1において、四塩化ジルコニウムの代わりに四
塩化ハフニウムを用いた以外は、実施例1と同様に行な
ったところ、イソプロピリデン(シクロペンタジエニル
−フルオレニン)ハフニウムジクロリドが得られた。
[重合] 実施例1の重合において、混合ガスとしてプロピレン
200/時間、1−ブテン6/時間を流通させ、上記
ハフニウム化合物を1×10-2ミリモル使用した以外は、
実施例1と同様に重合を行なったところ、[η]が2.38
dl/gであり、1−ブテン含量が7.0モル%であり、Mw/Mn
が2.08であるポリマー8.3gが得られた。
実施例3 実施例2の重合において、1−ブテンの代わりに4−
メチル−1−ペンテンを6/時間で流通させた以外
は、実施例2と同様に重合を行なったところ、[η]が
2.10dl/gであり、4−メチル−1−ペンテン含量が5.6
モル%であり、Mw/Wnが2.11であるポリマー7.8gが得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るα−オレフィン系ランダム共重
合体の製造工程を示すフローチャート図である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式(I)で示される周期律
    表IV B族の遷移金属化合物 [ここで、R0は炭化水素基またはシリレン基あるいは置
    換シリレン基を示し、R1およびR2は互いに異なるシクロ
    アルカジエニル基またはその置換体を示し、R3およびR4
    はシクロアルカジエニル基、アリール基、アルキル基、
    アラルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、水
    素、ORa、SRb、NRcまたはPRdであり、Ra、Rb、Rcおよび
    Rdはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラ
    ルキル基などの炭化水素基またはシリル基であり、2個
    のRcおよびRdが連結して環を形成することもでき、Meは
    チタン、ジルコニウムおよびハフニウムからなる群から
    選択される。] および (B)有機アルミニウムオキシ化合物 から形成される触媒の存在下に、少なくとも2種の炭素
    原子数が3以上であるα−オレフィンを、1種のα−オ
    レフィン成分含量が1〜99モル%、他のα−オレフィン
    成分含量が99〜1モル%となるように共重合させること
    を特徴とするα−オレフィン系ランダム共重合体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】R1およびR2がシクロペンタジエニル基、メ
    チルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエ
    ニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、インデニル
    基、テトラヒドロインデニル基およびフルオレニル基か
    らなる群から選択され、かつ互いに異なることを特徴と
    する請求項1に記載のα−オレフィン系ランダム共重合
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】R1がシクロペンタジエニル基またはメチル
    シクロペンタジエニル基であり、R2がフルオレニル基で
    あることを特徴とする請求項1に記載のα−オレフィン
    系ランダム共重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】少なくとも二種のα−オレフィンのうち、
    一種のα−オレフィン成分含量が2〜98モル%、他のα
    −オレフィン成分含量が98〜2モル%となるように共重
    合を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のα−オレフィン系ランダム共重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】Meがジルコニウムであることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載のα−オレフィン系ラン
    ダム共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】Meがハフニウムであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のα−オレフィン系ランダ
    ム共重合体の製造方法。
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