JP2685200B2 - ピエゾアクチユエータの駆動装置 - Google Patents

ピエゾアクチユエータの駆動装置

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JP2685200B2 JP63024486A JP2448688A JP2685200B2 JP 2685200 B2 JP2685200 B2 JP 2685200B2 JP 63024486 A JP63024486 A JP 63024486A JP 2448688 A JP2448688 A JP 2448688A JP 2685200 B2 JP2685200 B2 JP 2685200B2
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    • H10N30/80Constructional details
    • H10N30/802Circuitry or processes for operating piezoelectric or electrostrictive devices not otherwise provided for, e.g. drive circuits

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は圧電素子を積層してなるピエゾアクチュエー
タを駆動するピエゾアクチュエータの駆動装置に関し、
詳しくは装置の異常を検出可能なピエゾアクチュエータ
の駆動装置に関する。
[従来の技術] 従来より、例えば特開昭61−85210号公報に記載の減
衰力可変ショックアブソーバのように、応答性の高い優
れた制御を可能にするため、アクチュエータとして作動
の俊敏な圧電素子を積層してなるピエゾアクチュエータ
を利用することが考えられている。
[発明が解決しようとする問題点] ところでこの種のピエゾアクチュエータを駆動して数
十μmの変位量を得るには、ピエゾアクチュエータに数
百Vの高電圧を印加しなければならない。このため上記
のようにアクチュエータとしてピエゾアクチュエータを
使用する装置では、ピエゾアクチュエータの駆動装置の
信頼性を充分確保する必要がある。つまり駆動装置内部
又はピエゾアクチュエータと駆動装置との間の駆動信号
経路に、断線・短絡等の異常が発生すると、ピエゾアク
チュエータを駆動できなかったり、ピエゾアクチュエー
タに印加すべき高電圧が外部に漏れたりするため、駆動
装置には信頼性の充分高いものを使用する必要がある。
また駆動装置に断線・短絡等の異常が発生した場合に
は、その旨を速やかに検出して、高電圧が外部に漏れる
のを防止できるようにする必要がある。
ところがこうしたピエゾアクチュエータの利用技術
は、現在実用化されつつある段階で、従来では装置の異
常を検出して装置の信頼性を高めることは考えられてい
なかった。
そこで本発明は、駆動装置内部や駆動装置からピエゾ
アクチュエータへの駆動信号経路で断線・短絡等の異常
が発生した場合にその旨を速やかに検出し得るピエゾア
クチュエータの駆動装置を提供することで、ピエゾアク
チュエータ駆動装置の信頼性を高めることを目的として
なされた。
[問題点を解決するための手段] 即ち上記目的を達するためになされた本発明は、 圧電素子を積層してなるピエゾアクチュエータを駆動
するための高電圧を発生する高電圧発生回路と、 該高電圧発生回路より発生された高電圧をピエゾアク
チュエータに印加すると共に、該印加によってピエゾア
クチュエータに充電された電荷を放電する充放電回路
と、 を備え、該充放電回路による電荷の充放電によりピエゾ
アクチュエータを伸縮させるピエゾアクチュエータの駆
動装置において、 上記充放電回路による充放電動作が放電から充電に切
り換えられた時又は充電から放電に切り換えられた時
に、上記ピエゾアクチュエータの駆動電流経路に流れる
充電電流又は放電電流を検出し、該検出された充電電流
又は放電電流が充電期間又は放電期間よりも短い期間、
所定レベルを越えるか否かにより当該装置の異常を検出
する異常検出回路、 を設けたことを特徴とするピエゾアクチュエータの駆動
装置を要旨としている。
[作用] このように構成された本発明のピエゾアクチュエータ
の駆動装置では、充放電回路が、高電圧発生回路より発
生された高電圧を用いてピエゾアクチュエータを充放電
することにより、ピエゾアクチュエータを伸縮させる。
そして、充放電回路による充放電動作が放電から充電に
切り換えられた時又は充電から放電に切り換えられた時
に、異常検出回路が、ピエゾアクチュエータの駆動電流
経路に流れる充電電流又は放電電流を検出し、その検出
した充電電流又は放電電流が充電期間又は放電期間より
も短い期間、所定レベルを越えるか否かにより当該装置
の異常を検出する。
つまり、ピエゾアクチュエータは容量素子として働く
ため、駆動信号系が正常の場合には、充電電流又は放電
電流が充電期間又は放電期間よりも短い期間、所定レベ
ルを越えることになる。
一方、駆動信号系に断線・短絡異常が発生した際に
は、充電期間内又は放電期間内において、1)断線及び
短絡時共に、検出される電流値が所定レベル以下を示す
場合、2)断線時に検出される電流値が所定レベル以下
を示し、短絡時に検出される電流値が所定レベル以上を
継続する場合等があるが、本発明では、その検出される
電流値が充電期間又は放電期間よりも短い期間、所定レ
ベルを越えるか否かにより異常を検出することにより、
上述した1)、2)の両方の場合においても異常を検出
できるようにしているのである。
このため本発明のピエゾアクチュエータの駆動装置に
よれば、装置自体の異常を検出することができ、異常検
出時には高電圧発生回路の高電圧発生動作を禁止した
り、異常表示を行なうようにすることで、装置の信頼性
を向上することができる。
[実施例] 次に、本発明の実施例を図面と共に説明する。尚、本
発明はこれらに限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲の種々の態様のものが含まれる。
第2図は本発明の一実施例であるピエゾアクチュエー
タの駆動装置を使用した車両用ショックアブソーバ制御
装置のシステム構成図である。
図に示す如く、左右前後輪1,3,5,7のサスペンション
アーム11,13,15,17と車体21との間には、コイルスプリ
ング31,33,35,37と該コイルスプリング31,33,35,37に並
設されたショックアブソーバ41,43,45,47とを有するサ
スペンションが備えられている。
上記ショックアブソーバ41,43,45,47の上部には第3
図に示すごとくサスペンションアッパサポート51,53,5
5,57が設けられ、上記ショックアブソーバ41,43,45,4
7、コイルスプリング31,33,35,37およびバウンドストッ
パ61,63,65,67と車体21との間の3つの荷重を受けてい
る。
ショックアブソーバ41,43,45,47と車体21との間の荷
重の伝達は、シャフト41a,43a,45a,47aを介してなされ
る。このシャフト41a,43a,45a,47aとサスペンションア
ッパサポート51,53,55,57との間にはPZT等の圧電セラミ
ックスからなるピエゾ荷重センサ41b,43b,45b,47bが設
けられている。従って、ショックアブソーバ41,43,45,4
7にかかる荷重は、上記ピエゾ荷重センサ41b,43b,45b,4
7bの出力により検出することができる。
更に、上記ショックアブソーバ41,43,45,47は、その
減衰力が可変となるよう構成されている。即ち、第4図
に示すごとく、ショックアブソーバ41,43,45,47のシリ
ンダ71内にはアブソーバピストン73がその軸方向に摺動
自在に設けられており、シリンダ71の内部がピストン73
によって第1油圧室75及び第2油圧室77に隔離されてい
る。ピストン73はピストンロッド79の一端に設けられて
いる。このピストンロッド79の他端はシャフト81の一端
に固定されており、シャフト81の他端はシリンダ71の上
端から外方へ突出している。
ピストン73には両油圧室75,77を連通する伸び側固定
オリフィス83及び縮み側固定オリフィス85が設けられ、
これらの両オリフィス83,85にはその流通方向を決める
ためのバルブ87,89が係合している。従って、ピストン7
3がシリンダ71に対して、上下方向に移動する時、第1
及び第2油圧室75,77の圧力油は固定オリフィス83,85を
通って交互に移動するので、第5図に示す減衰力大の特
性の減衰力を持つことになる。
ピストンロッド79内には軸方向に設けられた孔を有し
ており、その孔内に複数の圧電素子を積層してなるピエ
ゾアクチュエータ91と可変オリフィス93を構成するセン
タロッド95が設けられている。このピエゾアクチュエー
タ91はロッド79内に設けられた円筒状の孔79a内に配設
されており、その下端面にはピストン97が設けられてい
る。ピストン97はロッド79に対し軸方向に摺動自在とな
っており、ピエゾアクチュエータ91に数百ボルトを印加
することにより図中下方に数十μm移動される。ピエゾ
アクチュエータ91に印加されている電圧を解除すればピ
エゾアクチュエータ91は縮小して元の長さに戻る。尚、
ピエゾアクチュエータ91はシャフト81に軸方向に設けら
れた孔81aに配設されるリード線(図示せず)によって
電圧が印加される。
ピストン97の下端面は0リング99と圧接しており、0
リング99はポンプ室101内の油を密封しており、またピ
ストン97の移動により変形する。
ピストンロッド79の軸方向に沿って設けられる孔内に
は、可変オリフィス部93の流路面積を調節するセンタロ
ッド95が摺動自在に挿入されて可変オリフィス93を構成
している。センタロッド95はその軸方向の孔95aと径方
向の孔95bを有しており、可変オリフィス93のセンタロ
ッド95が図中下方へ移動すると可変オリフィス部93の流
路面積が増大し、第1油圧室75から第2油圧室77への流
路93,95a,95b,102を通る油量を増大させる。この結果、
第5図の減衰力小の特性の減衰力を持つことになる。
逆にロッド95が上方へ移動すると、流路面積は減少す
る。ロッド95の一端はスプリング103によって上方に付
勢され通常は流路面積小となるように設定してある。
上記センタロッド95の上端部は径が縮小されたロッド
部95cを持ち、上端が油密室101に面している。0リング
105は油密室101と第2油圧室77とをシールしている。即
ち、ピエゾアクチュエータ91に電圧を印加して伸長させ
ると、油密室101の油によりセンタロッド95がピストン9
7とロッド95cの面積比倍のストロークでセンタロッド95
を下方に移動させ、流路を増大させる構成である。
上記ピエゾ荷重センサ41b,43b,45b,47bの出力信号
は、前記第2図に示したごとく電子制御回路120に入力
される。また電子制御回路120には、ステアリングセン
サ121、車速センサ122、ブレーキスイッチ124等からの
出力信号も入力される。これらの信号を入力すると、電
子制御回路120はその内容に基づいて、ショックアブソ
ーバ41,43,45,47のピエゾアクチュエータ91への電圧印
加を調節することにより、ショックアブソーバ41,43,4
5,47の減衰力を制御する。
次に上記電子制御回路120の構成を第6図に基づいて
説明する。
電子制御回路120は、CPU120a,ROM120b、RAM120c、バ
ックアップRAM120d等を中心に論理演算回路として構成
され、コモンバス120eを介して入出力ポート120f、入力
ポート120g及び入出力ポート120hに接続されて外部との
入出力を行う。
既述したピエゾ荷重センサ41b,43b,45b,47bからの検
出信号は、各々バッファ120i,120j,120k,120m、マルチ
プレクサ120n、A/D変換器120pにて処理されて、これら
の検出信号は入出力ポート120fを介してCPU120aに入力
される。
またステアリングセンサ121、車速センサ122、ブレー
キスイッチ124等からの出力信号は波形整形回路120qを
介して、各々入力ポート120gからCPU120aに入力され
る。
また、上記各ショックアブソーバ41,43,45,47のピエ
ゾアクチュエータ91への電圧印加の制御は、CPU120aが
入出力ポート120hを介して駆動回路120rに制御信号を出
力することによりなされる。
電源回路126は通電ライン128と接続されており、通電
ライン128はキースイッチ130を介してバッテリ132に接
続されている。
また上記バックアップRAM120dは、キースイッチ130が
切られ、電子制御回路120に電力供給がなくなった状態
でも別の電源回路134から電力を供給されて記憶内容を
保持するように構成されている。
以上のように構成された電子制御回路20では、上述の
ステアリングセンサ121、車速センサ122、ブレーキスイ
ッチ124等によって検出された車両の運転状態に応じて
上記各ショックアブソーバ41,43,45,47毎に減衰力変化
率の上下限値を設定すると共に、各ピエゾ荷重センサ41
b,43b,45b,47bからの検出信号に基づき各ショックアブ
ソーバ41,43,45,47の減衰力変化率を算出し、該算出さ
れた減衰力変化率が上記設定された上下限値から外れた
ときに各ショックアブソーバ41,43,45,47の減衰力を小
に切り換えるようにされている。つまり減衰力の変化率
が上下限値を外れたときに路面の凹凸を検出し、このよ
うな場合にはショックアブソーバの減衰力を小にするこ
とで、路面の凹凸による車体振動を抑え、車両の乗り心
地を改善するのである。
また後述するように本実施例では、各ショックアブソ
ーバ41,43,45,47のピエゾアクチュエータ91を駆動して
減衰力を切り換える駆動回路120rが自らの異常を検出で
き、しかも駆動回路120rの動作を外部からの指令によっ
て停止できるように構成されているため、上記減衰力切
換制御実行時には、駆動回路120rから出力される異常検
出信号を監視し、駆動回路120rに異常が発生した場合に
はその動作を禁止するようにされている。
次に、本実施例の特徴をなす駆動回路120rの構成を第
1図の回路図に基づいて説明する。同図に示すように、
駆動回路120rは、各ショックアブソーバ41,43,45,47の
ピエゾアクチュエータ91を駆動するための高電圧を発生
する高電圧発生回路130と、CP120aから各ショックアブ
ソーバ41,43,45,47毎に出力される制御信号によって、
高電圧発生回路130からの高電圧を各ショックアブソー
バ41,43,45,47のピエゾアクチュエータ91に印加してピ
エゾアクチュエータ91を伸張させると共に、高電圧の印
加によってピエゾアクチュエータ91に充電された電荷を
放電してピエゾアクチュエータ91を収縮させる4個の充
放電回路140と、から構成されている。
ここでまず高電圧発生回路130は、第1図(A)に示
す如く、三角波発生回路130aと、パルス幅変調回路130b
と、昇圧回路130cと、過電流検出回路130dとから構成さ
れている。
三角波発生回路130aは、オペアンプOP1,コンデンサC
1,抵抗器R1〜R5によりスイッチングレギュレータとして
構成され、コンデンサC1への充放電により、可聴周波数
以上(25〜40kHz程度)の周波数で2V〜3Vの間で変化す
る三角波を発生する。
三角波発生回路130aより発生された三角波は、パルス
幅変調回路130bに入力され、オペアンプOP2,抵抗器R6及
びR7により構成されたコンパレータにより抵抗器R8及び
R9により分圧された基準電圧と比較される。そしてパル
ス幅変調回路130bからは三角波発生回路130aからの出力
信号が基準電圧より低い場合にハイレベルとなるパルス
信号が出力され、このパルス信号によって昇圧回路130c
内のトランジスタTr1をオン・オフする。
昇圧回路130cでは、トランジスタTr1がオンすること
によって昇圧トランスT1の一次側コイルL1に電流が流
れ、トランジスタTr1がオンからオフに切り換わったと
きに二次側コイルL2に発生する逆起電力により、ダイオ
ードD1を介してコンデンサC2,C3が充電される。また本
実施例では、二次側コイルL2の高圧端子を+500Vに、低
圧端子を−100Vにするため、コンデンサC2,C3の接続部
が接地され、コンデンサC2,C3とは並列に二次側コイルL
2の両端電圧を600Vに保持するためのツェナーダイオー
ドD2が、抵抗器R10及び発光ダイオードD3と共に接続さ
れている。
このため昇圧回路130cでは、コンデンサC2,C3に充電
される電圧が600V以上となると、抵抗器R10及びツェナ
ーダイオードD2を介して発光ダイオードD3に電流が流
れ、発光ダイオードD3がその電流量に応じた光を発する
ようになる。
この発光ダイオードD3が発する光は、パルス幅変調回
路130bに設けられたフォトトランジスタTr2が受光す
る。フォトトランジスタTr2は、コンパレータを構成す
るオペアンプOP2の基準電圧入力端子(本実施例では非
反転入力端子)に接続され、発光ダイオードD3の発光量
に応じて基準電圧を低下させる。このため昇圧回路130c
からの出力電圧が600V以上となるような場合には、パル
ス幅変調回路130bから出力されるパルス幅が短くなり、
昇圧回路130cの昇圧動作が抑制される。
次に過電流検出回路130dは、トランジスタTr1がオン
したときに昇圧トランスT1の一次側コイルL1を介してト
ランジスタTr1に流れる電流量が所定レベル以上となっ
たか否かを判断し、所定レベル以上となったときにパル
ス幅変調回路130b内のオペアンプOP2の基準電圧入力端
子をダイオードD4を介して接地し、これによって昇圧回
路130bの昇圧動作を禁止するためのもので、トランジス
タTr1の電流経路に設けられた電流検出用の抵抗器R11
と、その両端電圧が所定値以上となったか否かを判断す
るため、オペアンプOP3,抵抗器R12〜R16により構成され
たコンパレータと、から構成されている。従って本実施
例では、この過電流検出回路130dによってトランジスタ
Tr1に過電流が流れるのを防止して、トランジスタTr1を
保護することができるようになる。
尚本実施例では、昇圧回路130dのコンデンサC2,C3に
は、抵抗器R17〜R19からなる負荷抵抗が接続され、この
抵抗器により昇圧された電圧を分圧してCPU120a側でモ
ニタできるようにされている。またパルス幅変調回路13
0bのオペアンプOP2の基準電圧入力端子はダイオードD5
を介して入出力部120hに接続され、CPU120a側からロー
レベルの昇圧禁止信号を出力することによって基準電圧
入力端子を接地して昇圧回路130cの昇圧動作を禁止でき
るようにされている。
次に充放電回路140は、第1図(B)に示す如く、CPU
120aからの制御信号により、高電圧発生回路130の高圧
端子(+500V)とピエゾアクチュエータ91とを接続して
ピエゾアクチュエータ91を充電すると共に、高電圧発生
回路130の低圧端子(−100V)とピエゾアクチュエータ9
1とを接続してピエゾアクチュエータ91に充電された電
荷を放電させる充放電切換回路140aと、ピエゾアクチュ
エータ91の放電時に流れる放電電流に基づき当該充放電
回路140の異常を検出する異常検出回路140bとから構成
されている。
充放電切換回路140aでは、第7図に示す如く、CPU120
aからローレベルの制御信号(充電指令信号)が出力さ
れると、バッファとしてのトランジスタTr3及びトラン
ジスタTr4が共にオフして、放電用のスイッチングトラ
ンジスタTr5がオフ状態となり、充電用のスイッチング
トランジスタTr6がオン状態となる。するとこのトラン
ジスタTr6と抵抗器R20を介して高電圧発生回路130の高
圧端子Taとピエゾアクチュエータ91とが接続され、ピエ
ゾアクチュエータ91の静電容量と抵抗器R20の抵抗値と
で決定される時定数によりピエゾアクチュエータ91の電
圧が500Vになる迄充電され、ピエゾアクチュエータ91が
伸張する。
一方CPU120aからハイレベルの制御信号(放電指令信
号)が出力されると、トランジスタTr3及びトランジス
タTr4が共にオンして、放電用のスイッチングトランジ
スタTr5がオン状態となり、充電用のスイッチングトラ
ンジスタTr6がオフ状態となる。するとトランジスタTr
5,抵抗器R20,ダイオードD7,抵抗器R21を介して高電圧発
生回路130の低圧端子Tbとピエゾアクチュエータ91とが
接続され、ピエゾアクチュエータ91の電圧が−100Vにな
るまで放電されて、ピエゾアクチュエータ91が収縮す
る。
また次に異常検出回路140bは、充放電切換回路140aの
抵抗器R21に流れる電流ioの交流成分を抽出するための
コンデンサC4と、コンデンサC4により抽出された交流信
号レベルが基準電圧Vref以上か否かを判断するオペアン
プOP4,抵抗器R22〜R27からなるコンパレータとにより構
成されている。
つまりまず充放電切換回路140aの抵抗器R21には、ピ
エゾアクチュエータ91が充電されている場合には電流が
流れず、制御信号がローレベルに切り替わり、放電指令
がなされると、ピエゾアクチュエータ91からの放電電流
i1と、トランジスタTr5のバイアス電流i2と、高電圧発
生回路130から抵抗器R28,トランジスタTr5を介して流れ
る電流i3とが流れ込む。このため充放電切換回路140aの
抵抗器R21に流れる電流io(=i1+i2+i3)は、第7図
(c)に示す如く、ピエゾアクチュエータ91の放電開始
時に大きくなる。
そこで異常検出回路140bは、第7図(d)に示す如く
その電流値ioの交流成分を抽出し、その信号レベル(第
1図(A)に於けるa点の電圧)が基準電圧Vref以上と
なっているか否かを判断して、基準電圧Vref以上である
とき第7図(e)に示す如くローレベルの信号を出力
し、CPU120a側で放電開始時にこの出力信号レベルから
当該充放電回路140の異常を検出できるようにしている
のである。
即ち放電開始時に異常検出回路140bからの出力信号が
ハイレベルのままであれば、当該充放電回路140内に断
線・短絡等の異常が発生して通常の充放電動作ができて
いないと判断できるので、CPU120a側で放電開始時に異
常検出回路140bから出力される異常検出信号によって当
該充放電回路140の異常が検知できるようになるのであ
る。
以上説明したように本実施例では、ピエゾアクチュエ
ータの駆動回路内に、ピエゾアクチュエータの放電電流
から充放電回路の異常を検出する異常検出回路が設けら
れているため、ピエゾアクチュエータを放電する度に充
放電回路が正常に動作しているか否かを確認することが
でき、ピエゾアクチュエータ駆動系の信頼性を高めるこ
とができる。また本実施例では高電圧発生回路が発生す
る高電圧をモニタできるようにされているため、高電圧
発生回路の動作不良も検出することができ、駆動装置の
信頼性をより向上することができる。
ここで上記実施例では異常検出回路140bで放電電流を
検出するために、放電電流の交流成分を抽出するコンデ
ンサC4を使用したが、これは放電時にピエゾアクチュエ
ータ91の端子電圧が−100Vになるまで放電され、コンデ
ンサC4により直流成分をカットしないと検出電圧が正か
ら負に変化してしまうためである。つまりコンデンサC4
によって放電電流を正の電圧信号として検出できるよう
にしているのである。このためピエゾアクチュエータの
駆動に負電圧を使用しない場合(例えばピエゾアクチュ
エータを0から+500Vで駆動するような場合)には、コ
ンデンサを使用することなく抵抗器R21の端子電圧をそ
のまま検出するようにすればよい。
また上記実施例では、ピエゾアクチュエータ91の放電
電流のみから駆動回路の異常を検出するように構成した
が、例えば第8図に示す如く、ピエゾアクチュエータ9
1′の両端子を充放電回路140′内に取り込み、充放電回
路140′内部でピエゾアクチュエータ91′の接地側端子
を電流検出用抵抗器R30を介して接地するように構成す
れば、その抵抗器R30の両端電圧によりピエゾアクチュ
エータ91′の放電電流及び充電電流をともに検出するこ
とができ、その検出された充電電流レベル及び放電電流
レベルを各々比較回路140xで基準電圧と比較すること
で、ピエゾアクチュエータ91′の充放電時に駆動回路の
異常を検出することが可能となる。
つまり充放電回路140′を上記のように構成すれば、
第9図に示す如く、ピエゾアクチュエータ91′の充電時
には抵抗器R30に正方向の電流が流れ、逆に放電時には
抵抗器R30に逆方向の電流が流れることから、その充放
電電流を抵抗器R30の両端電圧により検出し、その電圧
レベルを基準電圧+Vref及び−Vrefと比較することで、
充放電回路正常時に充電を開始した時ローレベルとなる
異常検出信号と、充放電回路正常時に放電を開始した時
ローレベルとなる異常検出信号と、を得ることができ、
これらの異常検出信号からピエゾアクチュエータ91′の
充放電時に異常を検出することができるようになるので
ある。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のピエゾアクチュエータ
の駆動装置によれば、駆動装置内部或は駆動装置からピ
エゾアクチュエータへの駆動電流経路で断線・短絡等の
異常が発生した場合に、その旨をピエゾアクチュエータ
への充電電流又は放電電流から速やかに検出することが
可能となる。このため、駆動装置の異常を検出して、高
電圧発生回路の高電圧発生動作を禁止したり、異常表示
を行うようにすることができ、装置の信頼性を向上させ
ることができる。さらに、装置の断線・短絡異常を、充
電電流又は放電電流が充電期間又は放電期間よりも短い
期間、所定レベルを越えるか否かにより検出しているた
め、種々の回路構成においても断線・短絡異常の両方を
確実に検出することができ本装置の汎用性を向上させる
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のピエゾアクチュエータの駆動回路の構
成を表わす電気回路図、第2図は車両用ショックアブソ
ーバ制御装置のシステム構成図、第3図はピエゾ荷重セ
ンサの位置を示すショックアブソーバの一部断面図、第
4図はショックアブソーバの要部断面図、第5図は減衰
力とショックアブソーバのピストン速度との関係を表す
グラフ、第6図は電子制御回路のブロック図、第7図は
第1図の駆動回路の動作を説明するタイムチャート、第
8図はピエゾアクチュエータの駆動回路を構成する充放
電回路の他の構成例を表わす電気回路図、第9図はその
動作を説明するタイムチャート、である。 91……ピエゾアクチュエータ 120……電子制御回路、120h……駆動回路 130……高電圧発生回路、140……充放電回路 140b……異常検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩崎 誠 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 石田 年伸 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式 会社日本自動車部品総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−26272(JP,A) 特開 昭58−66310(JP,A) 特開 昭49−132880(JP,A) 特開 昭51−63735(JP,A) 実開 昭58−173488(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電素子を積層してなるピエゾアクチュエ
    ータを駆動するための高電圧を発生する高電圧発生回路
    と、 該高電圧発生回路より発生された高電圧をピエゾアクチ
    ュエータに印加すると共に、該印加によってピエゾアク
    チュエータに充電された電荷を放電する充放電回路と、 を備え、該充放電回路による電荷の充放電によりピエゾ
    アクチュエータを伸縮させるピエゾアクチュエータの駆
    動装置において、 上記充放電回路による充放電動作が放電から充電に切り
    換えられた時又は充電から放電に切り換えられた時に、
    上記ピエゾアクチュエータの駆動電流経路に流れる充電
    電流又は放電電流を検出し、該検出された充電電流又は
    放電電流が充電期間又は放電期間よりも短い期間、所定
    レベルを越えるか否かにより当該装置の異常を検出する
    異常検出回路、 を設けたことを特徴とするピエゾアクチュエータの駆動
    装置。
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