JP2684843B2 - タイヤのバランスウエイト取付装置 - Google Patents

タイヤのバランスウエイト取付装置

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JP2684843B2
JP2684843B2 JP2325076A JP32507690A JP2684843B2 JP 2684843 B2 JP2684843 B2 JP 2684843B2 JP 2325076 A JP2325076 A JP 2325076A JP 32507690 A JP32507690 A JP 32507690A JP 2684843 B2 JP2684843 B2 JP 2684843B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車両用のタイヤに対してそのタイヤの種別
例えばスチール製ロードホイール仕様あるいはアルミニ
ウム合金製ロードホイール仕様等に応じたバランスウエ
イトを自動的に取り付ける装置に関する。
ここで、タイヤの語はロードホイールと組み合わされ
たものの意味で使用するものとし、またタイヤの種別と
は、タイヤのサイズの違いのみならずスチール製ロード
ホイールあるいはアルミニウム合金製ロードホイールと
いったロードホイールそのものの仕様の違いも含むもの
とする。
従来の技術 タイヤのアンバランス量を測定して、そのアンバラン
ス量と、アンバランス量に見合ったバランスウエイトを
取り付けるべき位置(アンバランス位置)とを指示して
バランスウエイトを自動的に取り付ける装置が知られて
いる。
第10図はその一例を示すもので、前工程において予め
アンバランス位置とアンバランス量の測定が行われたタ
イヤTをドライブセンタ101で支持し、アンバランス位
置情報に基づいてタイヤTのアンバランス位置を後述す
るエアハンマ102の直下に割り出すとともに図示外のク
ランパでタイヤTをクランプする。
さらに、エアハンマ102を含む打ち込み装置103側で
は、上記のアンバランス量情報に基づいてそのアンバラ
ンス量に見合ったバランスウエイト104を例えば第11図
のように予めエアハンマ102のハンマリングロッド105の
先端に例えば電磁石106等により吸着支持させておく。
そして、CCDカメラ107によりホイールリムR先端のフ
ランジ部Fの位置を認識し、この位置情報をサーボモー
タ108にフィードバックしてストッパー109の位置を変化
させた上、ロッドレスシリンダ110の作動により打ち込
み装置103をストッパー109に当接するまで矢印A方向に
移動させる。これにより、例えばロードホイールの製造
誤差を原因とするフランジ部Fとハンマリングロッド10
5側のバランスウエイト104との間の相対位置誤差が補正
される。
こののち、エアシリンダ111の伸長動作に基づき、第1
0図に示すようにエアハンマ102のハンマリングロッド10
5の先端に電磁石106で吸着支持されているバランスウエ
イト104をアンバランス位置におけるホイールリムR先
端のフランジ部Fに押し付け、エアハンマ102をハンマ
リング動作させることでバランスウエイト104のクリッ
プ部112がフランジ部Fに圧入されて固定される。第10
図の113は光源である。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の、バランスウエイト取付装置にお
いては、ホイールリムRに対するバランスウエイト104
の位置決めにあたり、CCDカメラ107を中心とする視覚技
術を採用しているため、単にシステム全体が複雑になる
ばかりでなく、ロードホイールの塗装色(例えば黒やシ
ルバー)によってはホイールリムR先端のフランジ部F
の認識に時間がかかったり、あるいは認識そのものが不
可能となることがあり、特に複数種類のタイヤがランダ
ムの流れるようなラインでは柔軟に対応することができ
ない。
また、エアハンマ102の先端の電磁石106によりバラン
スウエイト104のクリップ部112を吸着支持するようにし
ているため、クリップ部112の形状が異なるバランスウ
エイトを打ち込もうとするとそのクリップ部112の形状
に応じた電磁石をもつ別の打ち込み装置を用意しなけれ
ばならない。
例えばスチール製ロードホイール用のバランスウエイ
トとアルミニウム合金製ロードホイール用のバランスウ
エイトとではウエイト部114のみならずそのクリップ部1
12の形状が大きく異なることから、ホイールリムRに対
するバランスウエイト位置決め時の着座安定性を考慮す
ると、それぞれ別個の電磁石をもつ打ち込み装置を用意
して使い分けなければならず、装置全体が著しく大型化
するとともに複雑な構造となって好ましくない。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ロードホイールの塗装色
やバランスウエイトの種別にとらわれることなく、ウエ
イト打ち込み部分が実質的に一つでありながら複数種類
のバランスウエイトの打ち込みに柔軟に対応できるよう
にした汎用性の高いバランスウエイト取付装置を提供す
ることにある。
課題を解決するための手段 本発明は、ロードホイールと組み合わされたタイヤに
対して、ウエイト部と略U字状のクリップ部とが予め一
体に形成されたバランスウエイトを自動的に取り付ける
装置において、アンバランス位置が割り出されたタイヤ
を支持するタイヤ支持装置と、ウエイト取付ロボットの
ロボットアームの先端に取り付けられ、タイヤの種別に
応じたバランスウエイトを把持して、タイヤ支持装置に
支持されたタイヤにバランスウエイトをローディングし
てそのクリップ部をアンバランス位置におけるホイール
リム先端のフランジ部に引っ掛けてバランスウエイトを
位置決めした上でバランスウエイトをホイールリムに打
ち込むウエイト打ち込みハンドとを備える。
そして、さらに上記ウエイト打ち込みハンドは、バラ
ンスウエイトのクリップ部をその両側からはさむととも
に先端に傾斜面を有する二指平行把持タイプのグリッパ
爪を有して、グリッパ爪に把持されたバランスウエイト
とホイールリム先端のフランジ部との相対位置誤差を吸
収するべくハンド本体に対し上記傾斜面とウエイト部と
で規制される範囲内でフローティング可能に支持された
グリッパと、グリッパに付設され、バランスウエイトの
クリップ部に形成された穴に挿入されてグリッパ爪とと
もにバランスウエイトの姿勢を拘束する進退可能なロケ
ートピンと、ハンド本体に支持されて、グリッパにより
ホイールリム先端のフランジ部に位置決めされたバラン
スウエイトをホイールリムに打ち込むハンマリング手段
と、ハンド本体に取り付けられ、ハンマリング手段によ
りウエイト打ち込み動作に先立って、ホイールリム先端
のフランジ部に位置決めされたバランスウエイトをホイ
ールリムに押し付けて加圧拘束するウエイト押圧手段と
から構成される。
ここで、バランスウエイトのクリップ部には、ホイー
ルリムに一旦装着されたバランスウエイトを取り外す際
の作業姓を考慮して作業穴が形成されるのが一般的であ
ることから、グリッパ側のロケートピンを挿入する相手
側の穴としてこの作業穴を利用する。
作用 この構造によると、バランスウエイトの種別に応じて
そのクリップ部の形状が異なったとしても、二指平行把
持タイプのグリッパ爪とロケートピンとの併用によりグ
リッパを実質的に三点支持構造とすることによって、バ
ランスウエイトの種別を問わずそのクリップ部を確実に
把持することができる。
そして、グリッパに支持されたバランスウエイトをホ
イールリム先端のフランジ部に位置決めするにあたり、
両者の間に例えばロードホイールの製造誤差等による相
対位置誤差があったとしても、それらの誤差はグリッパ
自体のフローティング動作によって吸収されることか
ら、バランスウエイトの種別を問わずバランスウエイト
をホイールリム先端のフランジ部に位置決めすることが
できる。
そして、こうして位置決めされたバランスウエイトは
クリッパから解放される前にウエイト押圧手段によって
フランジ部に加圧拘束された上で、ハンマリング手段の
打ち込み動作によってホイールリム先端のフランジ部に
打ち込まれる。
実施例 第1図は本発明の一実施例を示す全体の構成説明図
で、この装置は大別してウエイト打ち込み対象となるタ
イヤTを支持するタイヤ支持装置1と、ロボットアーム
2の先端にウエイト打ち込みハンド3を備えた例えば多
関節型のウエイト取付ロボット4とから構成される。
タイヤ支持装置1は、フレーム5の上面にヒンジピン
6を介してタイヤ受台7を傾動変位可能に搭載したもの
で、タイヤ受台7はサーボ制御方式の油圧シリンダ8の
はたらきにより任意の角度まで傾斜させることができる
とともに、第1図に実践で示すタイヤ受台7の水平姿勢
位置はストッパ9,10との当接によって規制されるように
なっている。
タイヤ受台7にはドライブセンタ11のほか、シリンダ
12のはたらきにより開閉するクランパ13,14が設けられ
ている。そして、前工程においてアンバランス位置とア
ンバランス量の測定が行われたタイヤTが図示しないハ
ンドリング装置によりタイヤ受台7上に搬送されてくる
と、上記のアンバランス位置情報に基づいてドライブセ
ンタ11が回転駆動されてタイヤTのアンバランス位置を
割り出した上で、クランパ13,14が作動してタイヤTを
拘束することになる。タイヤTを拘束したタイヤ受台7
は、そのタイヤTの種別に応じて予め設定される所定の
傾斜角となるまで、油圧シリンダ8のはたらきによりヒ
ンジピン6を中心として傾動変位する。
ウエイト打ち込みハンド3は第2図〜第4図に示すよ
うに、ロボットアーム2先端にリスト部15に一体に固定
支持されたハンド本体16と、ハンド本体16に上下動可能
に支持された鉛直姿勢のエアハンマ(ハンマリング手
段)17と、同じくハンド本体16に上下動可能に支持され
てエアハンマ17のハンマリングロッド18の直下に位置す
る押さえブロック(ウエイト押圧手段)19と、同じくハ
ンド本体16に上下動可能に支持された二指平行把持タイ
プのグリッパ20とを中心として構成されている。
エアハンマ17はその先端にハンマリングロッド18を備
えるとともにホルダプレート21に拘束支持されていて、
ホルダプレート21は押さえブロック19を支持している支
持プレート22と一体のガイドバー23にブッシュ24を介し
て上下動可能に案内されている。そして、ホルダプレー
ト21には、ハンド本体16に固定されたエアシリンダ25の
ピストンロッド26が緩衝ラバー27を介して連結されてお
り、エアシリンダ25の作動によりエアハンマ17がホルダ
プレート21ごと上下動するようになっている。
押さえブロック19は支持プレート22に固定されてい
て、この支持プレート22は、一対のガイドバー23とブッ
シュ28,29を介してハンド本体16に上下動可能に支持さ
れるとともに、ブッシュ28との間に介装された圧縮コイ
ルスプリング30により下向きの付勢力が与えられてい
る。そして、押さえブロック19はハンマリングロッド18
の直下に位置していることから、後述するようにウエイ
ト打ち込みハンド3によりタイヤ支持装置1上のタイヤ
Tに投入されたバランスウエイト43を、ハンマリングロ
ッド18のハンマリング動作(打ち込み動作)に先立って
圧縮コイルスプリング30の力により加圧拘束する役目を
する。
グリッパ20は第2図〜第4図のほか第5図〜第7図に
も示すように、アクチュエータユニット31と、このアク
チュエータユニット31の出力部32に固定された二指平行
把持タイプの一対のグリッパ爪33とから構成されてお
り、グリッパ20はフローティングユニット34を介してロ
ック機能付のエアシリンダ35のピストンロッド36に連結
されている。そして、グリッパ20は、エアシリンダ35の
伸縮作動に応じてガイドバー37とガイドスリーブ38とに
案内されてフローティングユニット34ごと上下動するよ
うになっている。
ここで、エアシリンダ35のロック機能とは、ピストン
ロッド36の任意の位置でピストンロッド36に制動力をか
けてピストンロッド36の動きをロックできる機能をい
う。
フローティングユニット34は、第2図〜第4図に示す
ようにピストンロッド36に固定されたベースプレート39
の下面にリニアベアリング40を介してフローティングプ
レート41をスライド可能に支持させる一方、フローティ
ングプレート41のスライド方向の両側面に対してスプリ
ングプランジャ42により相互に拮抗する押付力を付与し
たもので、フローティングプレート41の下面にグリッパ
20のアクチュエータユニット31が固定されている。
そして、通常は相互に拮抗するスプリングプランジャ
42の押付力によりグリッパ20が中立位置に保持されるも
のの、グリッパ20に外力が加わるとグリッパ20が矢印B
方向(第2図)にスライドするいわゆるフローティング
構造となっている。
一対のグリッパ爪33は第5図〜第7図に示すようにア
クチュエータユニット31のはたらきにより互いに平行の
ままで接近離間動作するようになっており、一対のグリ
ッパ爪33が互いに接近することで、バランスウエイト43
のうち略U字状のクリップ部44をその両側からはさむよ
うにしてこれを把持することになる。なお、バランスウ
エイト43はそのウエイト部45とクリップ部44とが予め一
体に形成されているものである。
グリッパ爪33の先端には小爪46のほか、傾斜面47が形
成された突起部48が形成されている。小爪46は第5図お
よび第6図に示すようにグリッパ爪33でバランスウエイ
ト43を把持した際にクリップ部44の略U字状の内部空間
に入り込んでバランスウエイト43の把持姿勢を規制する
役目をする。一方、突起部48の傾斜面47は、第5図に示
すようにグリッパ爪33に把持されたバランスウエイト43
のウエイト部45の内側面45aとの間に「ハ」の字状の空
間を形成するもので、バランスウエイト43をホイールリ
ムR先端のフランジ部Fに位置決めする際に、傾斜面47
または内側面45aをフランジ部Fに沿わせてバランスウ
エイト43をフランジ部Fに倣わせるべくグリッパ20全体
をフローティングさせることでフランジ部Fとバランス
ウエイト43との相対位置誤差を吸収することになる。
一対のグリッパ爪33の対向間隙内には第2図〜第8図
に示すようにリニアガイド49に案内されたロケートピン
50が設けられている。ロケートピン50は、アクチュエー
タユニット31の下面にブラケット51を介して固定された
エアシリンダ52のピストンロッド53に連結されており、
このエアシリンダ52の作動によりロケートピン51が前進
後退動作する。そして、一体のグリッパ爪33で把持した
バランスウエイト43に対してロケートピン50を前進させ
ることで、第5図および第6図に示すようにロケートピ
ン50はクリップ部44に形成された穴54に係合し、グリッ
パ爪33に把持されたバランスウエイト43の把持姿勢を規
制する役目をする。
ここで、バランスウエイト43のクリップ部44には、ホ
イールリムRに一旦装着されたバランスウエイト43を取
り外す際の作業姓を考慮して作業穴(治具挿入穴)が形
成されていることから、上記のロケートピン50を挿入す
る相手側の穴54としてこの作業穴を利用する。
次に上記のように構成されたバランスウエイト取付装
置の一連の動きについて説明する。
ここでは、タイヤ支持装置1に対してスチール製Jタ
イプのロードホイール仕様と同じくスチール製JJタイプ
のロードホイール仕様およびアルミニウム合金製のロー
ドホイール仕様の3種類のタイヤTがランダムに投入さ
れるものとする。そして、各仕様のロードホイールは第
8図(A),(B),(C)に示すようにそれぞれにホ
イールリムR先端のフランジ部Fの形状が異なることか
ら、ハンマリングロッド18による鉛直方向からの打ち込
み動作により各タイヤTの種別に応じたバランスウエイ
ト43がスムーズにフランジ部Fに圧入されるよう各タイ
ヤTをそれぞれ所定角度だけ傾斜させるものとする。例
えばα=45゜、α=60゜、α=10゜とする。
前述したように、前工程でアンバランス位置およびア
ンバランス量の測定が行われたタイヤTが第1図のタイ
ヤ受台7上に投入されると、前工程からのアンバランス
位置情報に基づいてドライブセンタ11が作動し、タイヤ
Tのアンバランス位置を割り出す。割り出しが終了する
とクランパ13,14が作動してタイヤTを拘束した上、タ
イヤ受台7全体が傾動変位して上記のように所定の傾斜
角位置にタイヤTを位置決めする。
一方、上記の動作と併行して、タイヤ受台7上に投入
されたタイヤTの種別情報および前工程からのアンバラ
ンス量情報を受けて、図示しないウエイト供給装置がス
チール製ロードホイール仕様もしくはアルミニウム合金
製ロードホイール仕様であって且つ上記のアンバランス
量に応じたバランスウエイト43を所定のバランスウエイ
ト待機位置に取り出し、そのバランスエイト43を例えば
第9図(A)に示す台座55上に位置決めする。なお、ア
ルミニウム合金製ロードホイール仕様のバランスウエイ
ト43の場合には第9図(B)に示す台座56が使用され
る。
台座55にバランスウエイト43が位置決めされると、ウ
エイト取付ロボット4が台座55上のバランスウエイト43
を取りにゆき、ウエイト打ち込みハンド3の先端のグリ
ッパ20でバランスウエイト43のクリップ部44を把持す
る。
この時、グリッパ20はエアシリンダ35の伸長動作によ
りハンド本体16に対し下降限位置にあって、かつエアシ
リンダ35のロックが解除されており、グリッパ爪33と押
さえブロック19との間には大きな隙間が確保されてい
る。
そして、第5図および第6図に示すようにバランスウ
エイト43のクリップ部44はその両側から一対のグリッパ
爪33で把持されるだけでなく、クリップ部44の穴54にロ
ケートピン50が係合してクリップ部44が小爪46とロケー
トピン50との間に挟圧されることから、バランスウエイ
ト43はグリッパ20に確実に把持されると同時にその把持
姿勢が安定化する。
グリッパ20がバランスウエイト43を把持するとウエイ
ト取付ロボット4が作動し、タイヤTの種別に応じた位
置までウエイト打ち込みハンド3を移動させて、そのタ
イヤTのアンバランス位置の真上にウエイト打ち込みハ
ンド3を位置決めする。
そして、エアシリンダ35のロッド側およびヘッド側の
双方の室を大気解放して、グリッパ20が上下方向にフロ
ーティング可能な状態にした上で、ウエイト取付ロボッ
ト4自体の動作によりウエイト打ち込みハンド3全体を
下降させる。
すなわち、グリッパ20に把持されているバランスウエ
イト43がホイールリムR先端のフランジ部Fに着座した
上で、コイルスプリング30の力により押さえブロック19
で加圧拘束されるまでウエイト打ち込みハンド3を下降
させ、第5図に示すようにグリッパ20に把持されている
バランスウエイト43のクリップ部44をホイールリムR先
端のフランジ部Fに引っ掛けつつバランスウエイト43を
ホイールリムRに対して位置決めする。
この時、ロードホイールの製造誤差等のためにホイー
ルリムR先端のフランジ部Fとグリッパ20側のバランス
ウエイト43との間に相対位置誤差があったとしても、先
に述べたグリッパ20自体の上下方向のフローティング機
能に加え、第5図に示したようにグリッパ20側の傾斜面
47あるいはウエイト部45の内側面45aにフランジ部Fを
沿わせつつグリッパ20全体を矢印B方向にフローティン
グさせてバランスウエイト43をフランジ部Fに倣わせる
ことで、上記の相対位置誤差が吸収され、バランスウエ
イト43はフランジ部Fに対し果実に位置決めされる。
バランスウエイト43がフランジ部Fに位置決めされた
ならば、エアシリンダ35をロックしてグリッパ20の上下
方向の動きを拘束する一方、グリッパ爪33を開くと同時
にロケートピン50を後退させてグリッパ爪33からバラン
スウエイト43を解放する。これにより、バランスウエイ
ト43は押さえブロック19の拘束力のみによって所定位置
に位置決め保持される。
こののち、エアシリンダ25の作動によりエアハンマ17
が下降し、押さえブロック19が固定されている支持プレ
ート22にハンマリングロッド18を押し付けた上でハンマ
リングロッド18がハマンリング動作する。その結果、ハ
ンマリングロッド18の打ち込み力を受けてバランスウエ
イト43のクリップ部44がフランジ部Fに圧入されてバラ
ンスウエイト43がホイールリムRに固定される。
ここで、第5図に示すようにバランスウエイト43に対
する押さえブロック19の押圧面を傾斜面19aとしている
のは、クリップ部44の圧入の進行に伴って押さえブロッ
ク19が最下降限位置まで下降した場合に、クリップ部44
の圧入末期にそのクリップ部44の根元部近傍のウエイト
部45に押さえブロック19の先端が当接しないようにする
ためである。その結果、例えばフランジ部Fの先端形状
に微妙な構造ばらつきがあったとしてもウエイト部45で
の傷の発生や変形さらには取り付け不良を未然に防止で
きる。
発明の効果 以上のように本発明によれば、グリッパ先端のグリッ
パ爪に把持されたバランスウエイトをホイールリム先端
のフランジ部に位置決めするにあたり、グリッパ爪先端
の傾斜面とウエイト部とで規制される範囲内でグリッパ
全体をフローティングさせるようにしたことにより、バ
ランスウエイトの種別を問わずバランスウエイトとホイ
ールリムとの間の相対位置誤差を吸収しつつバランスウ
エイトを確実に位置決めすることができる。
その結果、従来のようにバランスウエイトの位置決め
に視覚技術を利用した方式に比べ、ロードホイールの塗
装色等の影響を受けることがないので信頼性が向上する
とともに、視覚処理に要する時間だけサイクルタイムを
短縮化できる。
また、グリッパは一対のグリッパ爪とロケートピンと
の併用により実質的に三点支持構造にてバランスウエイ
トを把持することから、バランスウエイトの種別を問わ
ず確実に把持することができる。したがって、バランス
ウエイトの把持持ち込み部分が一台でありながら仕様が
異なる複数種類のタイヤのウエイト取り付けた柔軟に対
応することができ、汎用性にすぐれるとともに装置全体
の小型化と簡素化を併せて達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図で装置全体の構成説
明図、第2図はウエイト打ち込みハンドの構成を示す拡
大説明図、第3図は第2図のC−C線に沿う断面矢視
図、第4図は第2図の右側面図、第5図は第2図の要部
拡大図、第6図は第5図の平面説明図、第7図は第3図
の要部拡大図、第8図(A),(B),(C)はホイー
ルリム先端のフランジ部の形状とバランスウエイトとの
関係を示す説明図、第9図(A),(B)はウエイト供
給装置の台座とバランスウエイトとの関係を示す説明
図、第10図は従来のバランスウエイト取付装置の一例を
示す構成説明図、第11図は第10図の要部拡大図である。 1……タイヤ支持装置、2……ロボットアーム、3……
ウエイト打ち込みハンド、4……ウエイト取付ロボッ
ト、7……タイヤ受台、16……ハンド本体、17……エア
ハンマ(ハンマリング手段)、18……ハンマリングロッ
ド、19……押さえブロック(ウエイト押圧手段)、20…
…グリッパ、33……グリッパ爪、34……フローティング
ユニット、35……エアシリンダ、41……フローティング
プレート、42……スプリングプランジャ、43……バラン
スウエイト、44……クリップ部、45……ウエイト部、46
……小爪、47……傾斜面、48……突起部、50……ロケー
トピン、54……穴、F……フランジ部、R……ホイール
リム、T……タイヤ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロードホイールと組み合わされたタイヤに
    対して、ウエイト部と略U字状のクリップ部とが予め一
    体に形成されたバランスウエイトを自動的に取り付ける
    装置において、 アンバランス位置が割り出されたタイヤを支持するタイ
    ヤ支持装置と、 ウエイト取付ロボットのロボットアームの先端に取り付
    けられ、タイヤの種別に応じたバランスウエイトを把持
    して、タイヤ支持装置に支持されたタイヤにバランスウ
    エイトをローディングしてそのクリップ部をアンバラン
    ス位置におけるホイールリム先端のフランジ部に引っ掛
    けてバランスウエイトを位置決めした上でバランスウエ
    イトをホイールリムに打ち込むウエイト打ち込みハンド
    とを備えてなり、 前記ウエイト打ち込みハンドは、 バランスウエイトのクリップ部をその両側からはさむと
    ともに先端に傾斜面を有する二指平行把持タイプのグリ
    ッパ爪を有して、グリッパ爪に把持されたバランスウエ
    イトとホイールリム先端のフランジ部との相対位置誤差
    を吸収するべくハンド本体に対して上記傾斜面とウエイ
    ト部とで規制される範囲内でフローティング可能に支持
    されたグリッパと、 グリッパに付設され、バランスウエイトのクリップ部に
    形成された穴に挿入されてグリッパ爪とともにバランス
    ウエイトの姿勢を拘束する進退可能なロケートピンと、 ハンド本体に支持されて、グリッパによりホイールリム
    先端のフランジ部に位置決めされたバランスウエイトを
    ホイールリムに打ち込むハンマリング手段と、 ハンド本体に取り付けられ、ハンマリング手段によりウ
    エイト打ち込み動作に先立って、ホイールリム先端のフ
    ランジ部に位置決めされたバランスウエイトをホイール
    リムに押し付けて加圧拘束するウエイト押圧手段、 とから構成されていることを特徴とするタイヤのバラン
    スウエイト取付装置。
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