JP2684235B2 - 蒸気使用機器の異常診断装置 - Google Patents

蒸気使用機器の異常診断装置

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、蒸気を用いて各種加熱や乾燥や蒸溜等を行
なう蒸気使用機器が正常に作動しているのか否かを診断
するための蒸気使用機器の異常診断装置に関する。
蒸気使用機器では通常、蒸気の保有する潜熱を利用し
て被加熱物を加熱や乾燥等の処理を行う。この場合品質
の観点からは、被加熱物への熱供給は均一に行なわれな
ければならない。熱供給が不均一になると被加熱物に加
熱ムラや乾燥ムラが生じ、生産物としての被加熱物の品
質を一定に維持することができなくなるからである。熱
供給を一定に維持するためには必要とする量と質の蒸気
を確実に供給すると共に、蒸気使用機器で発生する復水
を滞留することなく速やかに排出することが必要とな
る。
また生産性の観点からは、蒸気使用機器に供給する蒸
気量すなわち供給エネルギーを必要最低限にしなければ
ならない。
<従来の技術> 被加熱物への熱供給が均一に行なわれているかどうか
を判断するために従来は、生産物としての被加熱物の出
来上り状態をチェックしたり、多数の温度センサーを蒸
気使用機器に取り付けて温度分布をチェックすることに
より行なわれていた。あるいは、蒸気使用機器で発生し
た復水が滞留することなく速やかに排出されているか否
かを蒸気使用機器出口側の復水配管の状況をチェックす
ることにより行なわれていた。
供給エネルギー量が適切かどうかは、蒸気使用機器の
入口側に蒸気流量計や蒸気乾き度計を設けて、過去の供
給量及び質を基準として適切か否かをチェックすること
が行なわれていた。あるいは蒸気供給管のサイジングが
適切か、蒸気供給管に取り付けた弁類が適切か等蒸気配
管の状況をチェックすることにより行なわれていた。
<本発明が解決しようとする課題> 生産物としての被加熱物の出来上り状態をチェックす
ることにより、熱供給が均一に行なわれているかどうか
を判断することは、事後判断であり高品質を維持するた
めには適切でない。また、多数の温度センサーを取り付
けたり、復水配管の状況をチェックすることは、設備費
が嵩むと共に人間が個別にチェックしなければならず多
くの労力を必要とする問題があった。
蒸気流量計や蒸気乾き度計を設けて供給エネルギー量
が適切かどうかをチェックすることは、構造が大型化・
複雑化して設備費が嵩むと共に、測定誤差が大きく正確
にチェックすることができない問題があった。すなわ
ち、蒸気流量計や蒸気乾き度計は蒸気圧力の少しの変動
等によって測定値が大きく変化してしまうためである。
従って本発明の技術的課題は、安価な設備で多くの労
力を必要とせず且つ正確に蒸気使用機器の異常状態を診
断できる装置を得ることである。
<課題を解決するための手段> 上記の技術的課題を解決するために講じた本発明の技
術的手段は、蒸気使用機器の二次側に復水量を測定する
復水量測定手段を配置し、蒸気使用機器に供給する蒸気
の圧力を検出する圧力検出手段と、復水の温度を検出す
る温度検出手段とを取り付けたものにおいて、蒸気使用
機器で被加熱物を熱処理するために必要とする理論必要
蒸気量を算出する算出部を設け、上記復水量測定手段と
圧力検出手段と温度検出手段と算出部からの信号によ
り、蒸気使用機器内に復水を滞留しているか否か又は供
給蒸気の乾き度が所定値よりも低いか否か又は蒸気使用
機器に所定の保温が成されているのか否か又は蒸気使用
機器の伝熱係数が低下していないか否か又は被加熱物が
所定量供給されているのか否か等を判定することによっ
て、蒸気使用機器が正常であるか否かを演算判定する演
算判定部を設けたものである。
<作用> 蒸気使用機器の二次側に復水量測定手段を配置したこ
とにより蒸気使用機器で発生した復水量を測定すること
ができる。算出部で理論必要蒸気量を算出することによ
り、この蒸気量が復水化した場合の理論復水量を演算判
定部で演算することができる。理論復水量と測定した復
水量を比較することにより、測定した復水量よりも理論
復水量の方が多ければ蒸気使用機器内に復水が滞留して
いることがわかり、反対に理論復水量よりも測定した復
水量が多ければ供給される蒸気の質すなわち乾き度が低
く充分な熱エネルギーが供給されていないかあるいは所
定の保温が蒸気使用機器に対して成されていないかがわ
かる。また測定した復水量より蒸気使用機器の出口側の
復水配管が適切にサイジングされているか否かも演算判
定することによりわかる。
測定した復水量と蒸気圧力と復水温度とから蒸気使用
機器で消費した熱量すなわち消費蒸気量がわかる。消費
蒸気量と理論必要蒸気量を比較することにより、消費蒸
気量が理論必要蒸気量よりも多ければ蒸気使用機器の保
温が適切に行なわれていないかあるいは蒸気使用機器の
伝熱係数が低下していることがわかり、反対に理論必要
蒸気量が消費蒸気量よりも多ければ生産物としての被加
熱物が所定量供給されていないことがわかる。また理論
必要蒸気量より蒸気供給管の管径が適切かあるいは蒸気
供給管に取り付けた弁類の呼径やCv値等が適切かどうか
もわかる。
<発明の効果> 復水量測定手段と圧力・温度検出手段と算出部と演算
判定部とにより、蒸気使用機器の作動状態を、入口側の
蒸気供給管と出口側の復水配管の状況を含めて診断する
ことができる。従って、多数の温度センサーや蒸気乾き
度計が不要となり設備を安価なものとすることができる
と共に人間が個別にチェックをする必要もなく多くの労
力を必要としない。また復水量を測定する場合は、蒸気
量を測定する場合のように圧力変動の影響が大きくない
ために、流量を精度良く測定することができ、蒸気使用
機器の異常状態を正確に診断することができる。
<実施例> 上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する
(第1図参照)。
蒸気使用機器1の二次側すなわち出口側に配置した復
水量測定手段2と、蒸気使用機器1への供給蒸気圧力を
検出するための圧力検出手段としての圧力センサー3
と、復水温度を検出するための温度検出手段としての温
度センサー4と理論必要蒸気量を算出する算出部(図示
せず)を内蔵した演算判定部5とで蒸気使用機器の異常
診断装置を形成する。
蒸気使用機器1に蒸気を供給するための蒸気供給管10
を減圧弁11を介して接続する。蒸気供給管10に圧力セン
サー3を取り付ける。また蒸気使用機器1に被加熱物を
供給するための被加熱物供給管12と加熱された被加熱物
を取出すための被加熱物取出し管13を接続する。
演算判定部5と各センサー3,4及び復水量測定手段2
をそれぞれ信号線15,16,17で接続する。復水量測定手段
2の二次側にはスチームトラップ6を取り付ける。
復水量測定手段2は図示はしていないが、流入してく
る復水を溜めて、その溜り量を液位の変化として測定す
るものや、容積式に測定するもの等従来周知の復水流量
計を用いることができる。復水量測定手段2の二次側に
スチームトラップ6を取り付けたことにより、復水量測
定手段2部においては圧力降下を生じることはなく、従
って復水が再蒸発することもなく、復水量を正確に測定
することができる。
次に作用を説明する。
蒸気供給管10から供給される蒸気によって被加熱物は
潜熱加熱されて被加熱物取出し管13から取出される。潜
熱加熱により熱を奪われた蒸気は復水化して蒸気使用装
置1の二次側に取り付けられた復水量測定手段2に至り
復水量が測定される。圧力センサー3及び温度センサー
4からの供給蒸気圧力信号と復水温度信号も上記復水量
信号と共に演算判定部5に入力される。一方、演算判定
部5に内蔵した算出部(図示せず)において、上記使用
機器1で所定の被加熱物を加熱するために必要な理論必
要蒸気量が算出される。理論必要蒸気量が蒸気使用機器
1で熱交換して復水化した場合の理論復水量を蒸気と復
水の比容積換算によって演算判定部5で演算する。この
理論復水量と実際に測定した復水量との比較により、蒸
気使用機器1内に復水を滞留しているか否か、供給蒸気
の乾き度が所定値よりも低いか否か、あるいは、所定の
保温が蒸気使用機器1に成されているのか否か等が演算
判定部5で演算判定され表示されたり記録されたりす
る。また、実際に測定した復水量より、その復水量を排
出することができるだけの復水配管径になっているのか
否かが従来公知の配管設計法によって演算判定部5で演
算判定される。
実際に測定した復水量と、圧力センサー3及び温度セ
ンサー4からの蒸気圧力と復水温度とから、演算判定部
5において蒸気使用機器1で消費した消費蒸気量が演算
され、この消費蒸気量と理論必要蒸気量を比較すること
により、蒸気使用機器1の保温が適切に行なわれている
か否か、伝熱係数が低下していないか否か、あるいは、
生産物としての被加熱物が所定量供給されているのか否
か等が演算判定部5で演算判定される。また、理論必要
蒸気量より、蒸気供給管の管径や長さ等あるいは蒸気弁
等の呼径やCv値等が適切なものか否かが演算判定部5で
演算判定される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の蒸気使用機器の異常診断装置の実施例
の構成図である。 1:蒸気使用装置、2:復水量測定手段 3:圧力センサー、4:温度センサー 5:演算判定部、6:スチームトラップ 10:蒸気供給管、12:被加熱物供給管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気使用機器の二次側に復水量を測定する
    復水量測定手段を配置し、蒸気使用機器に供給する蒸気
    の圧力を検出する圧力検出手段と、復水の温度を検出す
    る温度検出手段とを取り付けたものにおいて、蒸気使用
    機器で被加熱物を熱処理するために必要とする理論必要
    蒸気量を算出する算出部を設け、上記復水量測定手段と
    圧力検出手段と温度検出手段と算出部からの信号によ
    り、蒸気使用機器内に復水を滞留しているか否か又は供
    給蒸気の乾き度が所定値よりも低いか否か又は蒸気使用
    機器に所定の保温が成されているのか否か又は蒸気使用
    機器の伝熱係数が低下していないか否か又は被加熱物が
    所定量供給されているのか否か等を判定することによっ
    て、蒸気使用機器が正常であるか否かを演算判定する演
    算判定部を設けたことを特徴とする蒸気使用機器の異常
    診断装置。
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