JP2682337B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
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Description
着固定、コ−ティング、ポッティング、建築用のシ−ラ
ントや接着剤、自動車エンジン部品のシ−ルや接着剤な
どの用途に好適な硬化性組成物に関するものである。
−ンゴムは、耐熱性、耐侯性などの特徴があるため電気
・電子業界、建築業界、自動車業界、事務機関連業界な
どで汎用的に使用されている。
縮合型室温硬化性組成物は、一般にシ−ラント等として
実用化されてはいるものの、湿気により硬化することか
ら室温下での硬化が遅いため、硬化を早める目的で硬化
触媒を通常より多量に使用する必要があり、それ故、未
硬化時の保存安定性が悪かったり、硬化後のゴム物性や
その耐熱性、耐侯性、耐水性、接着性等が悪いなどの問
題点があった。
キサンとSiH基含有オルガノポリシロキサンとを白金
系触媒によりヒドロシリル化反応させることにより得ら
れるシリコ−ンゴム組成物が電気・電子部品等のポッテ
ィング剤や接着剤などに使用されているが、この組成物
は触媒として白金系化合物を用いるため、硫黄化合物、
窒素化合物、燐化合物などによる触媒の被毒問題がある
上、使用方法によっては硬化しないなどの問題点もあっ
た。
においては上記問題点の改善が望まれていた。
速やかに硬化して各種物性に優れたシリコーンゴム硬化
物を与え、しかも安全面でも良好な硬化性組成物を提供
することを目的とする。
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、1分子中に
下記式(1)で表される基を2個以上含むオルガノポリ
シロキサン(a成分)と、1分子中にアクリル基又はメ
タアクリル基を2個以上含有する化合物、特にオルガノ
ポリシロキサン(b成分)とを主成分として配合した硬
化性組成物が、室温下でも硬化触媒として錫化合物やチ
タン化合物などを通常量添加することで速やかに硬化
し、また加熱すると無触媒でも短時間に硬化すること、
それ故、未硬化時の保存安定性が良好で、かつ触媒によ
る被毒問題もなく、しかも硬化により高硬度で伸び及び
引っ張り強度等の各種物性に優れたシリコーンゴム硬化
物を与えることを知見し、本発明をなすに至ったもので
ある。
含むオルガノポリシロキサン (b)1分子中にアクリル基又はメタアクリル基を2個
以上含有する化合物 を配合してなる硬化性組成物を提供する。
と、本発明の(a)成分は1分子中に下記式(1)で表
される基を2個以上含むオルガノポリシロキサンであ
る。
換もしくは非置換の2価炭化水素基、又は炭素数1〜8
のエーテル結合、エステル結合もしくは−NH−結合を
含む2価の有機基である。
水素基としては、例えば下記の基が挙げられる。 −CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−
CH2CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH
2CH2CH2CH2−、−C6H4−
合又は−NH−結合を含む2価の有機基としては、例え
ば下記の基が挙げられる。 −CH2CH2OCH2CH2CH2−、−CH2CH2OC
H2CH2OCH2CH2−、−CH2COOCH2CH2O
COCH2−、−CH2COOCH2(CH3)CHOCO
CH2−、−CH2CH2NHCH2CH2−、−CH2CH
2NHCH2CH2NHCHH2CH2−
れる基である。
される(式中、isoBuはイソブチル基を示す)。
サンは、1分子中に上記式(1)で示されるケチミノ基
を2個以上有するものであればその構造に特に制限はな
く、直鎖状、分枝状、環状のいずれであってもよく、ま
た式(1)のケチミノ基がその分子鎖の末端又は側鎖の
いずれに結合していても良いが、硬化後にゴム弾性を示
す硬化物を与える硬化性ゴム組成物を得るためには、下
記式で表される様な直鎖状のオルガノポリシロキサンで
あることがより好ましい(下記式中、Meはメチル基で
ある。以下同様)。
り、またR5、R6はそれぞれ炭素数1〜8のアルキル
基、アルケニル基、アリール基、シクロヘキシル基又は
これらの基の炭素原子に結合した水素原子の一部もしく
は全部をハロゲン原子、シアノ基などで置換した基であ
り、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ビニル
基、アリル基、フェニル基、トリル基、シクロヘキシル
基、トリフロロプロピル基などが挙げられる。
るが、上記オルガノポリシロキサンは25℃における粘
度が25〜500,000cst、特に1,000〜1
00,000cstの範囲であることが好ましく、粘度
がこの範囲となるようにm、nを調整することが好まし
い。
シロキサンの中で末端にケチミノ基を有するものとして
具体的には、下記の化合物が例示される(下記式中、E
tはエチル基、isoBuはイソブチル基である。以下
同様。)。
シロキサンとしては、具体的に下記の化合物が例示され
る。
するオルガノポリシロキサンは、例えばアミノ基を含有
するオルガノポリシロキサンにケトン化合物を添加して
加熱・反応させ、生成する水を系外に除去することによ
り容易に製造することができる。
リシロキサンとしては、下記のものが例示される。
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、シクロペンタノン、シクロオクタノ
ン等が好適に使用される。
キサンにケトン化合物を添加する際は、オルガノポリシ
ロキサン中のアミノ基1モル当たり1モル以上、特に1
〜2モルの割合で添加することが好ましい。
在下で行うことが望ましく、また反応条件は適宜調整す
ることができるが、50℃から150℃に加熱し、生成
する水を系外に除去しながら1〜3時間反応させること
が好適である。
にアクリル基又はメタアクリル基を2個以上含有するオ
ルガノポリシロキサンとしては、下記一般式(2)で示
されるものが好適に使用される。
基、R8は炭素数1〜6の置換又は非置換の2価炭化水
素基(例えば−CH2−,−C3H6−等)、R9は炭素数
1〜6の置換又は非置換の1価炭化水素基(例えばメチ
ル基、エチル基、ブチル基等)である。また、Xはシラ
ノ−ル基又は加水分解性の基(例えばメトキシ基、エト
キシ基等)である。aは0.1〜1、bは0〜2、cは
0〜2、a+b+cはの範囲の値である。
サンは、直鎖状、分枝状、環状のいずれであってもよい
し、アクリル基、メタアクリル基の位置は分子中でも末
端であってもかまわない。
を2以上含有するオルガノポリシロキサンの具体例とし
ては、下記化合物が例示される。
数、mは0以上の整数である。)
オルガノポリシロキサン以外に1分子中にアクリル基又
はメタアクリル基を2個以上含有する有機化合物、例え
ば下記式で示される化合物などを使用することもできる
が、上記(a)成分との相溶性の点から上記オルガノポ
リシロキサンを使用することがより好ましい。
の使用量は、(a)成分に含まれるケチミノ基1モル当
たり(b)成分に含まれるアクリル基又はメタアクリル
基のモル数が0.5〜10モル、特に1〜5モルの範囲
となるような割合とすることが望ましい。上記モル比が
0.5モル未満であったり10モルを超えると硬化後に
粘着性が残り、表面にタック感が残ってしまう場合があ
る。
以外に必要に応じて硬化を促進するために触媒を添加し
ても良い。触媒として具体的には、ナフテン酸錫,カプ
リル酸錫,オレイン酸錫等の錫カルボン酸塩や、ジブチ
ル錫ジアセテ−ト,ジブチル錫オクテ−ト,ジブチル錫
ジラウレ−ト,ジブチル錫ジオレ−ト,ジフェニル錫ジ
アセテ−ト,ジブチル錫オキサイド,シブチル錫ジメト
キシド,ジブチルビス(トリエトキシシロキシ)錫,ジ
ブチル錫ベンジルマレ−トなどの錫化合物、テトラエト
キシチタン,テトライソプロポキシチタン,テトラ−n
−ブトキシチタン,テトラキス(2−エチルヘキソキ
シ)チタン,ジプロポキシビス(アセチルアセトナ)チ
タン,チタニウムイソプロポキシオクチレングリコ−ル
等のチタン酸エステル又はチタンキレ−ト化合物などが
例示される。
℃程度に加熱して硬化させるときには特に触媒を添加す
る必要はないが、室温で硬化させるには触媒を添加する
ことが好ましい。触媒の添加量は、室温硬化の場合、
(a)成分100部(重量部、以下同様)に対して0.
01〜5部、特に0.1〜2部の範囲とすることが好ま
しく、0.01部未満では触媒効果が乏しく、硬化に時
間がかかりすぎて実用的でない場合があり、また5部を
超えると硬化が早すぎたり、未硬化状態で長期間保存す
るときの保存性が悪くなったり、あるいは経済的に不利
になる場合がある。
めるために塩基性化合物を併用してもよく、塩基性化合
物としては、例えばオクチルアミン,ラウリルアミン等
のアミン類、イミダゾリン,テトラハイドロピリミジン
等の環式アミジン、1,8−ジアザ−ビシクロ(5.
4.0)ウンデセン−7(DBU)やグアニジンなどの
超強塩基、テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキ
シシラン,テトラメチルグアニジルプロピルジメトキシ
シラン,テトラメチルグアニジルプロピルトリス(トチ
メチルシロキシ)シラン等のグアニジル基含有シラン、
更にはその部分加水分解物やグアニジル基含有シロキサ
ンなどが用いられる。なお、上記塩基性化合物の添加量
は、(a),(b)成分の合計量100部に対し0.1
〜1部とすることが好ましい。
目的として充填剤を配合してもよい。ここで充填剤とし
ては公知のものが使用され、例えばヒュ−ムドシリカ,
焼成シリカ,沈降シリカ,粉砕シリカ,溶融シリカ粉末
等の微粉末シリカ、ケイソウ土,酸化鉄,酸化亜鉛,酸
化チタン,酸化バリウム,酸化マグネシウム等の金属酸
化物、炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,炭酸亜鉛等
の金属炭酸塩、水酸化セリウム,水酸化アルミニウム等
の金属水酸化物、ガラス繊維、ガラスウ−ル、カ−ボン
ブラック、微粉マイカ、アスベスト、球状シリカ、球状
シルセスキオキサン粉やこれらの表面をシラン等で疎水
化処理をしたものなどが挙げられる。
が、上記(a),(b)成分の合計量100部に対し1
〜200部の範囲で用いることが好ましい。
として必要に応じてポリエチレングリコ−ル又はその誘
導体等のチクソトロピ−性付与剤、顔料、染料、老化防
止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、酸化アンチモン,塩化
パラフィン等の難燃剤、窒化ホウ素,酸化アルミニウム
等の熱伝導性改良剤、接着性付与剤としてアミノ基,エ
ポキシ基,メルカプト基等の反応性有機基を有する有機
珪素化合物、所謂、シランカップリング剤、可塑剤、タ
レ防止剤、防汚剤、防腐剤、殺菌剤、防 剤などの従来
公知の各種添加剤を添加してもよい。
の使用時の便宜性の点から例えばトルエン、キシレン、
石油エ−テル等の炭化水素系溶剤、ケトン類、エステル
類などの溶剤で希釈してもよい。
ると 1〜3日程度で速やかに硬化するが、50〜15
0℃に加熱すると1〜3時間というより短時間で硬化
し、各種物性に優れたゴム硬化物を与える。
して高硬度で伸び及び引っ張り強さに優れたゴム硬化物
を与えるもので、しかも安全性にも優れている。従っ
て、本発明組成物は、電気・電子部品等の接着固定、コ
−ティング、ポッティングなどの用途又は建築用のシ−
ラントや接着剤、自動車エンジン部品のシ−ルや接着剤
などの用途に好適に使用することができる。
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。なお、各例中の部はいずれも重量部である。
キサンの合成例を示す。
式で示される化合物を2.48g、オクタメチルテトラ
シロキサン444g及びTBPH(テトラブチルフォス
フォニウムハイドロオキサイド)300ppmを加え、
窒素ガス通気下で120℃に加熱して反応させた。約3
時間反応させた後、温度を170℃に昇温し、約30分
間その温度に維持して触媒を不活性化した。
ラフィ−や赤外分光計で分析したところ、下記式で表さ
れる25℃の粘度が30,000cp、屈折率が1.4
01のアミノオルガノポリシロキサンであった。
400gにメチルイソブチルケトン50g及びトルエン
200gを加え、トルエン還流温度に加熱し、生成した
水を系外に除去しながら3時間反応させた後、残ったト
ルエン及びメチルイソブチルケトンを減圧条件で除去し
た。
ラフィ−、赤外分光計で分析したところ、下記式で表さ
れ、25℃の粘度が31,000cp、屈折率が1.4
02のオルガノポリシロキサンであった(ポリマ−
A)。
記化合物を製造し、これをメチルイソブチルケトンと反
応させて、下記式で示されるオルガノポリシロキサン
(ポリマーB、ポリマーC)を得た。
たオルガノポリシロキサン(ポリマーA,B,C)を用
い、かつアクリル基又はメタアクリル基を2個以上含有
するオルガノポリシロキサンとして下記式(3)で示さ
れる化合物を使用し、表1に示す成分を混合して硬化性
組成物を得た。
状に成形し、20℃、湿度55%の条件で7日間放置し
た後、JISK−6301に準じて各種物性を測定し
た。結果を表1に併記する。
速やかに硬化して各種物性に優れたゴム硬化物を与える
ことが確認された。
Claims (1)
- 【請求項1】 (a)1分子中に下記式(1)で表され
るケチミノ基を2個以上含むオルガノポリシロキサン 【化1】 (b)1分子中にアクリル基又はメタアクリル基を2個
以上含有する化合物を配合してなることを特徴とする硬
化性組成物。
Priority Applications (1)
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JP18187692A JP2682337B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 硬化性組成物 |
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JPH05345880A JPH05345880A (ja) | 1993-12-27 |
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JP18187692A Expired - Fee Related JP2682337B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 硬化性組成物 |
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---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-06-16 JP JP18187692A patent/JP2682337B2/ja not_active Expired - Fee Related
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